JP3327943B2 - 生物活性化剤の製造方法 - Google Patents

生物活性化剤の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な生物活性化剤に関
する。この生物活性化剤は、植物細胞融合の促進、土壌
細菌による植物体の分解肥料化の促進、医薬、食品添加
物等、生物活性が関与する種々の過程又は反応の促進の
ために広く用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来から、細菌融合の促進、キノコ種を
含めて種々の植物体の成長促進のために種々の物質が用
いられているが、必ずしも満足できるものではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
行われているものとは全く異なる、新規な生物活性剤の
製造方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、新規な生物
活性化剤を開発すべく種々検討を行った結果、次の方法
により新規な生物活性化剤が得られることを見出し本発
明を完成した。従って本発明は、生物活性化剤の製造方
法であって、(1)動物の臓物を破砕し、(2)前記破
砕物と穀粉及び酵母と混合して発酵させ、(3)前記発
酵物を加熱し、(4)該加熱生成物を破砕し、(5)段
階(4)により得られた破砕物に乳酸菌培養液又は枯草
菌培養液を添加して好気的条件下で発酵を行う、段階を
含んで成る方法を提供するものである。
【0005】
【具体的な説明】本発明の方法において使用する臓物の
入手源としての動物としては、ヒト以外の哺乳動物であ
れば特に限定されないが、大量に安定的に入手可能であ
る点から、産業用動物、たとえば、ウシ、ブタ、ヤギ、
ヒツジ等の動物が好ましい。臓物としては肝臓、膵臓、
脳、血液、脊髄等が多量のアミノ酸や酵素、特に分解酵
素類を含有しているので好ましい。
【0006】これらの臓物は常法に従って破砕すること
ができる。このために、例えばマスコロイダ、チョッパ
等の装置を使用することができる。次に、これに少なく
とも穀粉及び酵母を加えて混合し、生地を調製する。穀
粉としては例えば小麦粉、米粉、米ぬか等を用いること
ができる。穀粉の使用量は臓物1kg当り2.5〜5kg、
好ましくは3〜3.5kgである。
【0007】酵母としては、パン酵母、清酒酵母、ワイ
ン酵母、アルコール発酵用酵母等、一般に使用されてい
る糖発酵性の酵母であればよい。酵母の使用量は臓物1
kg当り20〜50g、好ましくは25〜35gである。
この酵母による発明の段階では、発酵の促進等のため、
さらに脱脂乳、発酵性糖分、例えばブドウ糖、砂糖等を
併用することができる。
【0008】上記の原料、すなわち動物臓物の破砕物、
穀粉及び酵母、並びに場合によっては脱脂乳、脱脂大
豆、発酵性糖分等は、十分にこね合わせて生地を調製す
る。この生地は20℃〜40℃の温度、好ましくは常温
において発酵させ、膨化させる。この発酵期間中に、生
地に含まれている糖分に酵母により発酵し、エチルアル
コール、乳酸等に変換され、また臓物由来の蛋白質は、
臓物に含まれているプロテアーゼ等により分解される。
【0009】次に、発酵を終えた生地を加熱する。乾熱
により加熱する場合には常用のパン焼機等を用いること
ができ、熱源としては火力、電力、高周波等を使用する
ことができる。さらに、蒸気により加熱することもでき
る。加熱温度は表面温度150℃〜230℃、好ましく
は200℃とし、60〜180分間、好ましくは90〜
120分間加熱する。この加熱により、生地中のビタミ
ン、アミノ酸、蛋白質等を実質的に維持しながら動物臓
器に由来する寄生虫、動物臓器及びその他の原料に由来
する種々の微生物等を殺滅することができる。
【0010】次に焼成物又は加熱物を破砕する。この破
砕は常用の破砕機、例えばミキサー、マスコロイダ等に
より行うことができる。次に、この破砕物に乳酸菌又は
枯草菌の培養液を加える。乳酸菌としては、ヨーグルト
その他の乳酸飲料の製造や乳酸発酵において使用される
容易に入手可能な乳酸菌を使用することができる。ま
た、枯草菌としてはナットウ菌、その他常用の枯草菌を
使用することができる。乳酸菌の培養は培地として例え
ば脱脂粉乳、粉乳、脱脂大豆等を使用して、30℃〜3
5℃の温度において、約17〜24時間行うことができ
る。枯草菌の培養に、例えば大豆等の培地を使用して3
0℃〜35℃にて約24〜36時間行うことができる。
【0011】乳酸菌培養液又は枯草菌培養液の使用量
は、前記破砕物kg当り約50〜300mL、そして好まし
くは約150〜200mLである。この段階において、所
望により麹、酵母等を加えることにより、最初に添加し
た穀粉中の澱粉等を加水分解し、さらに発酵させること
ができる。前記加熱破砕物を脱脂乳又は脱脂大豆の溶に
入れ、乳酸菌培養液又は枯草菌培養液及び場合によって
はさらに麹又は酵母等を加えた後、十分に混合し常温、
好ましくは15℃〜20℃にて通気してさらに発酵、分
解等を進行させることができる。通気は通常35〜40
日間程度行う。通気を停止した後、例えば1ケ月程度静
置すると不溶物が沈澱し、上清が分離するので、この上
清を生物活性化剤として採取することができる。なお、
通気及びそれに続く静置の間に固形物が消化されて液が
希薄になるので、さらに前記の加熱破砕物、酵母、麹等
を加えてさらに消化を行うこともできる。
【0012】本発明の方法により製造された生物活性化
剤は、植物の細胞融合の促進、土壌菌の増殖促進による
土壌改良剤の製造、キノコ菌糸の活性化、種々の培養培
地の栄養補充、医薬又は食品の添加物等に用いることが
できる。
【0013】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。実施例1. 肝臓、膵臓を9:1(重量比、以下同じ)に
混合し、潰し器にかけて潰し、これに粉乳液を等量まぜ
たものを20kg、小麦粉50kg、酵母1kg、蔗糖3kgと
合わせて捏ね混ぜ、常温で20時間放置した。その間醗
酵が進み生地は膨化するが次第に収縮し、乳酸、酒精、
酢酸等が醸成された。
【0014】次に収縮した生地に、更に小麦粉20kg、
酵母500g、蔗糖2kgを加えて捏ね混ぜ、箱型に入れ
て常温に保温した。再度膨化した後これを予熱窯で燻焼
した。このようにして得た焼成物を細裁したもの20kg
と、麹8kg、乳酸菌培養液17kg、枯草菌培養液15k
g、酵母1kgを加えてよく攪拌混合して混合液とした。
4〜5日経過すると次第に醗酵が始まり、発泡した。こ
の醗酵の全期間に亘りエアコンプレッサーによって液中
に給気し、好気性菌である酵母、枯草菌群に酸素を供給
し、併せてコンプレッサーの加圧空気により攪拌を行
い、増殖を活性化させた。
【0015】前記混合液は当初濃稠であるが1か月程度
経過して醗酵分解が進行すると次第に希薄になった。そ
こで更に前記焼成物(パン)12kg、麹8kg、酵母50
0gを加え、混合攪拌して濃稠にした。この濃稠な混合
液を密封し1か月程度貯蔵すると、分解醗酵が進み、酵
母等も自己消化するので、液中のアミノ酸が高密度とな
った。この間不溶物と上清とが分離し、この上清を採取
して生物活性化剤を得た。
【0016】使用例1. 土壌改良剤の製造 前記実施例1に記載したようにして得られた生物活性化
剤100Lを等量の水で希釈し、炭酸石灰、苛性曹達で
中和した後、これに土壌菌培養液20kgを加えて攪拌
し、コンプレッサーで給気した。このようにすると、土
壌菌は混合液中のアミノ酸等の有機物を分解して増殖
し、20日経過すると土壌菌の密度は高まり、土壌改良
剤が得られた。
【0017】使用例2. 新規キノコの育成 スギのオガクズ0.7m3 、糠90kg、フスマ25kg及
びコーンチップ25kgに水を加えて水分含量65%とす
る。この混合物を1000cc容量の広口ビン1本当り
gずつ入れ、98℃にて6〜7時間殺菌した。ヒラタ
ケ及びタモギダケの菌糸を別のビンに接種し、約20℃
にて菌糸が培地全体に拡がるまで培養した。それぞれの
ビンからヒラタケの菌糸を含む培地及びタモギダケの菌
糸を含む培地を100gずつ取り、これを例1に記載し
たようにして調製した生物活性化剤40mlに入れた。2
2℃の温度に12時間静置し菌糸を増殖させ新規キノコ
の菌子を得た。
【0018】新規キノコの栽培 例2に記載したのと同じ組成の培地に例2で調製した新
規キノコの菌糸を接種し、19〜23℃にて5〜7日間
培養し、菌糸を培地全体に増殖させた。この時点で菌か
きを行い、19〜23℃にてさらに培養した。10〜1
5日後に子実体原基が形成され、茎長が2〜3mmになっ
た成育室に移した。成育室の室内温度は19〜22℃、
相対湿度は85〜95%であった。夜間200ルックス
の照明を30分間隔で間欠的に行った。成育室に移して
から5〜7日後にキノコを収穫した。
【0019】上記キノコは次の性質を有していた。 (1)菌糸の増殖のための適温は、本発明のキノコ、タ
モギダケ及びヒラタケともに19℃〜25℃程度であり
大きな差がない。 (2)同じ条件下で培養した場合、菌糸が固体培地(オ
ガコ、米糠等から成る)中に充満する日数は、タモギダ
ケ18〜20日、ヒラタケ約30日の場合、本発明のキ
ノコでは約18〜20日でタモギダケに類似している。
【0020】(3)子実体の成育日数は、同様の条件で
比較した場合、タモギダケ約7日、ヒラタケ10〜15
日であるのに対して本発明のキノコでは約7日でありタ
モギダケに近い。 (4)子実体生育適温は、同様の条件で比較した場合、
タモギダケ19℃〜22℃であり、ヒラタケ12℃〜1
5℃であるのに対して、本発明のキノコでは19℃〜2
2℃であり、タモギダケに近い。
【0021】(5)子実体の形体は、本発明のキノコで
は茎がかさの周縁部に付く点においてヒラタケに近い。 (6)タモギダケが淡橙黄〜レモン色であり、ヒラタケ
は灰褐色であるのに対して、本発明のキノコは灰白色で
ある。 (7)タモギダケは独特ににおいを有するのに対して、
本発明のキノコは強いにおいを有さず、この点でヒラタ
ケに近い。
【0022】(8)本発明のキノコの味は、ヒラタケに
近い。 (9)人工栽培において、タモギダケは光を必要とし、
ヒラタケは光を必要としないのに対して、本発明のキノ
コは光を必要とする。 (10)日持ちは、タモギダケが3〜4日間であり、ヒ
ラタケが約2日間であるのに対して本発明のキノコは1
0〜14日間であり、いずれの親キノコよりも著しく日
持ちがよく、この点において市場性がよい。
【0023】継代による特性の維持 例2において育成した新規キノコの菌糸を例2に記載し
た固体培地中で継代した後に子実体の形成を行ったが本
発明の新規キノコの特性を維持していった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 1/00 - 1/06 A01G 1/40 C09K 17/32 BIOSIS/WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物活性化剤の製造方法であって (1)動物の臓物を破砕し、 (2)前記破砕物と穀粉及び酵母と混合して発酵させ、 (3)前記発酵物を加熱し、 (4)該加熱生成物を破砕し、 (5)段階(4)により得られた破砕物に乳酸菌培養液
    又は枯草菌培養液を添加して好気的条件下で発酵を行
    そして (6)前記段階(5)の後に発酵液を静置することによ
    り固液を分離し、分離した上清を採取する、 段階を含んで成る方法。
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CA2331966A1 (en) * 1998-05-06 1999-11-11 Keijiro Nakamura Microbial culture liquors containing microorganisms differing in characteristics and living in symbiosis and metabolites thereof, carriers and absorbents containing the active components of the culture liquors and utilization of the same
WO2001005927A1 (fr) * 1999-07-19 2001-01-25 Keijiro Nakamura Tensioactifs et detergents, et procede de lavage a base de milieu de culture complexe de microorganismes/enzymes
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JP6310106B1 (ja) * 2017-02-21 2018-04-11 株式会社イノス 酵素含有液体培養方法及び酵素含有粉末の製造方法

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