JP3327851B2 - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池の製造方
法に関し、特に、低コストで簡単に高光電変換効率を得
られるシリコン太陽電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池は、最初、単結晶シリコンを用
いたものが開発されて製品化されていった。その後、大
幅な大面積化や低コスト化を可能とするアモルファスシ
リコン(以下「a−Si」という。)を用いたものが開
発され、多くの研究機関等でさらに研究された結果、住
宅用太陽電池パネル等として現在実用化されている。
【0003】ところが、a−Siを用いた太陽電池は、
a−Si特有の初期の光劣化を避けることができず、光
劣化後の安定した光電変換効率が6〜8%と非常に低か
った。そこで、光劣化を抑制して上記効率の向上を可能
とする多結晶シリコン(以下「p−Si」という。)を
用いた太陽電池が最近注目され始めてる。
【0004】p−Siを用いた太陽電池は、溶融シリコ
ンを型に流し込んでp−Siを作り、単結晶シリコンと
同じプロセスで製造されたり、プラズマ化学気相堆積法
(以下「p−CVD」という。)等で成膜したa−Si
をレーザ等で溶融再結晶化することにより製造されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなp−Si太陽電池の製造方法では、シリコンを
固化した後、イオン注入等により、母材のシリコンと反
対の型の層を表面側に形成してpn接合またはpin接
合させる必要があるため、工程の複雑化を招くと共に、
高価な設備を必要としてしまい、コストが高くついてし
まう。
【0006】このため、例えば、特開平4−13335
7号公報では、非晶質のn層、i層、p層を積層した
後、溶融させることなく低温熱処理して再結晶化させる
ことにより、上述した問題を回避できるようにした製造
方法を提案しているものの、このような方法では、再結
晶化が無秩序に起こってしまうため、結晶粒を大径に成
長させることが難しく、再結合の中心となる粒界がキャ
リア走行方向に多数存在してしまい、高い光電変換効率
を得ることが難しかった。
【0007】このようなことから、本発明は、低コスト
で簡単に高光電変換効率を得られる太陽電池の製造方法
を提供することを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による太陽電池の製造方法は、第一の電
極上に種結晶を形成する種結晶形成工程と、前記種結晶
から柱状構造の水素化アモルファスシリコンからなる本
体層を成長させる本体層形成工程と、前記本体層を溶融
させることなく固相成長させて柱状構造領域を単結晶化
させるように熱処理する本体層熱処理工程と、前記本体
層上に第二の電極を形成する第二電極形成工程とを行う
ことを特徴とする。
【0009】上述した太陽電池の製造方法において、前
記本体層熱処理工程の熱処理が前記種結晶側ほど高温と
なる温度勾配を有して当該種結晶側から柱状構造領域を
単結晶化させることを特徴とする。
【0010】上述した太陽電池の製造方法において、前
記種結晶が水素化アモルファスシリコンに含まれる微結
晶であることを特徴とする。
【0011】上述した太陽電池の製造方法において、前
記本体層形成工程に先立って、前記微結晶の粒径を大き
くするように熱処理する種結晶熱処理工程を行うことを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による太陽電池の製造方法
の第一番目の実施の形態を図1〜3を用いて説明する。
なお、図1は、その実施に使用するプラズマ化学気相堆
積装置の概略構成図、図2は、その実施に使用する熱処
理装置の概略構成図、図3は、その工程説明図である。
【0013】図1に示すように、プラズマ化学気相堆積
装置(以下「p−CVD装置」という。)10は、上部
に排気口11aを有するチャンバ11の内部上方に、耐
熱ガラス製の基板1を下部で支持するホルダ12が配設
されている。ホルダ12の上部には、上記基板1を加熱
するヒータ13が取り付けられている。ホルダ12の下
方には、ガスボックス14が配設されている。ガスボッ
クス14の内部には、ホルダ12に支持された基板1へ
向けてガスを噴射する穴(直径0.5mm)を多数有す
る供給管15が設けられている。ホルダ12と供給管1
5との間には、梯子状のRF電極16が配設されてい
る。RF電極16には、マッチングボックス17を介し
てRF電源18が電気的に接続されている。
【0014】一方、図2に示すように、熱処理装置20
は、上部に給気口21aおよび排気口21bを有する容
器21の内部の下方に、基板1を加熱するホットプレー
ト22が配設されている。
【0015】これらの各種装置を使用して太陽電池を製
造する方法を図1〜3を用いて説明する。
【0016】一方の面に第一の電極である透明導電膜
(以下「ITO」という。)2を形成した基板1の当該
ITO2側をRF電極16側へ向けるように当該基板1
をp−CVD装置10のホルダ12に取り付けたら、チ
ャンバ11の排気口11aに連結された図示しないロー
タリポンプおよび油拡散ポンプを作動して当該チャンバ
11内を減圧すると共に、上記基板1をヒータ13で加
熱する。
【0017】基板1およびITO2が所定の温度に加熱
されると共に、チャンバ11内の真空度が所定の値(1
-6Torr)になったら、前記ロータリポンプおよび
前記油拡散ポンプによる真空吸引系をメカニカルブース
タポンプおよびロータリポンプの系統に切り換えた後、
各ガスをマスフローコントローラで所定の流量に調節し
ながら混合して、供給管15の前記穴からITO2へ向
けて噴射する。
【0018】続いて、ガスの圧力を所定の値に調整した
後、RF電源18からマッチングボックス17を介して
RF電極16に所定のRFパワーを投入し、グロー放電
を起こさせて上記ガスのプラズマを発生させることによ
り、前記ITO2上に種結晶となるp型の微結晶水素化
アモルファスシリコン(以下「μc−Si:H」とい
う。)層3を形成する(種結晶形成工程:図3(a)参
照)。ここで、p型としたのは、当該層3上に続いて形
成する層がp型であり、当該層間に障壁を生じることを
避けるためである。
【0019】以下に上記μc−Si:H層3の成膜条件
を示す。 [μc−Si:H層3] ・基板温度−200℃ ・SiH4 ガス供給流量−20SCCM ・H2 ガス供給流量−300SCCM ・ガス圧力−0.1Torr ・RFパワー−30W ・形成膜厚−0.1μm ※なお、微結晶の成長を促進するため、H2 ガスを多量
に混入した。
【0020】次に、供給するガスを適宜選択し、上述し
たμc−Si:H層3と同様に操作することにより、本
体層となる柱状構造のp型水素化アモルファスシリコン
(以下「a−Si:H」という。)層4a、i型a−S
i:H層4b、n型a−Si:H層4cを順次形成し
(本体層形成工程:図3(b)参照)、その後、充分冷
却してからホルダ12から取り外す。ここで、上記各層
3,4a〜4cの形成後において、残留ガスの除去およ
び基板1の温度変更のため、Rfパワーの投入および各
ガスの供給を所定時間(約40分)停止して、チャンバ
ー11内を排気するようにした。
【0021】以下に上記各層4a〜4cの成膜条件を示
す。 [p型a−Si:H層4a] ・基板温度−170℃ ・SiH4 ガス供給流量−100SCCM ・B2 6 ガスドーピング率−0.2% ・ガス圧力−0.5Torr ・RFパワー−80W ・形成膜厚−2μm
【0022】[i型a−Si:H層4b] ・基板温度−180℃ ・SiH4 ガス供給流量−100SCCM ・ガス圧力−0.35Torr ・RFパワー−100W ・形成膜厚−40μm
【0023】[n型a−Si:H層4c] ・基板温度−200℃ ・SiH4 ガス供給流量−100SCCM ・PH3 ガスドーピング率−0.5% ・ガス圧力−0.5Torr ・RFパワー−100W ・形成膜厚−3μm
【0024】なお、上記条件で成膜した他のサンプルの
断面を走査型電子顕微鏡で観察した結果、上記のような
高ガス圧力および高RFパワーで成膜した各層4a〜4
cは、柱状構造で成長していることが確認できた。
【0025】このようにして各層3,4a〜4cを形成
した基板1を前記熱処理装置20のホットプレート22
上に移載し、容器21の給気口21aから窒素ガスを常
時送給しながらホットプレート22を作動して熱処理し
(600℃×8時間)、本体層である上記各層4a〜4
cを溶融させることなく固相成長させて柱状構造領域を
単結晶化させることにより、当該各層4a〜4cをp型
p−Si層5a、i型p−Si層5b、n型p−Si層
5cとした(本体層熱処理工程:図3(c)参照)。こ
こで、窒素ガスを常時送給したのは、n型a−Si:H
層4c側よりもμc−Si:H層3側ほど高温となる温
度勾配を有する熱処理とすることにより、種結晶である
μc−Si:H層3の微結晶側から単結晶を成長させる
ようにするためである。
【0026】なお、上記条件で成膜および熱処理を行っ
た他のサンプルをセコエッチングしたところ、柱状構造
領域の外周部以外でエッチピットをほとんど観察するこ
とができなっかたことから、柱状構造領域は、完全な単
結晶になっていると判断できる。
【0027】次に、マスクを介して上記層5c上にアル
ミニウムを真空蒸着(厚さ200nm)して第二の電極
である裏面電極6を形成することにより(第二電極形成
工程:図3(d)参照)、太陽電池が製造される。
【0028】つまり、透明導電膜2上に種結晶となるμ
c−Si:H層3を形成し、当該μc−Si:H層3上
に本体層となる柱状構造のa−Si:Hのp型、i型、
n型の各層4a〜4cを形成した後、熱処理することに
より、当該層4a〜4cを溶融させることなく固相成長
させて単結晶の前記各層5a〜5cを得るようにしたの
である。
【0029】このように単結晶として成長させた前記各
層5a〜5cは、欠陥が少なく、光で発生したキャリア
の移動方向(各層の積層方向)に粒界がほとんど存在し
ないので、再結合によるキャリア消滅の確率が低いだけ
でなく、キャリアの移動度も大きくなる。さらに、工程
が簡単で溶融装置やイオン注入装置等のような高価な装
置を用いなくても済むと共に、速い速度で成膜すること
ができる。
【0030】このようにして製造した太陽電池の光電変
換効率を測定したところ、9.4%となり、従来(6〜
8%)よりも高い値を得られることが確認できた。
【0031】また、光劣化試験を行ったところ、AM
1.5の光を100mW/cm2 の光量で100時間照
射しても、光電変換効率がほとんど低下しないことを確
認できた。
【0032】したがって、このような太陽電池の製造方
法によれば、光電変換効率の高い太陽電池を低コストで
簡単に製造することができる。
【0033】なお、本実施の形態では、熱処理装置20
で窒素ガスを常時送給することにより、μc−Si:H
層3側ほど高温となる温度勾配を有する熱処理を行うよ
うにしたが、加熱温度等の諸条件によっては、ホットプ
レート22で基板1を片側から加熱するだけで、上記温
度勾配を有する熱処理を行うことができるので、その場
合には、窒素ガスを常時送給する必要がない。
【0034】また、本実施の形態では、本体層熱処理工
程の後に、アルミニウムの裏面電極6を形成する、すな
わち、第二電極形成工程を行うようにしたが、タングス
テンなどのような耐熱性を有する材料を用いた裏面電極
を形成する場合には、本体層熱処理工程の前に第二電極
形成工程を行うことも可能である。
【0035】また、本実施の形態では、種結晶としてμ
c−Si:H層3の微結晶を用いたが、これに限らず、
例えば、Siを含む分子のイオンを電界で加速してIT
O2上に堆積させることにより種結晶となる結晶核を形
成することも可能であり、また、ITO2上に傷をあら
かじめつけておき、そこから結晶核を優先的に成長させ
るようにすることも可能である。
【0036】また、本実施の形態では、pin接合の太
陽電池の場合について説明したが、pn接合の太陽電池
の場合についても同様に適用することができる。
【0037】ここで、本体層熱処理工程の適正条件を確
認するため、上述した方法に基づいて、加熱温度および
加熱時間を各種変更した確認実験を行った。その結果を
表1に示す。なお、結晶の確認は、セコエッチングを行
い、エッチピットの分布具合を顕微鏡観察により把握し
て行った。つまり、a−Si:Hは、350℃程度から
水素が離脱し始め、600℃程度までにほとんどの水素
が離脱し終えてしまい、この水素離脱過程において、結
晶化されずにダングリングボンドや各種欠陥が残ると、
セコエッチングによりエッチピットが生じるため、柱状
構造領域が単結晶化したならば、その領域の外周部だけ
にエッチピットが生じることに基づいているのである。
【0038】
【表1】
【0039】表1からわかるように、400〜800℃
の加熱温度で少なくとも4時間以上熱処理すると、柱状
構造領域が単結晶に成長し、1000℃以上で熱処理す
ると、多結晶となることが判明した。
【0040】本発明による太陽電池の製造方法の第二番
目の実施の形態を次に説明する。ただし、前述した第一
番目の実施の形態と同様な部分については、前述した第
一番目の実施の形態の説明で用いた符号と同様な符号を
用いることにより、その説明を省略する。
【0041】前述した第一番目の実施の形態の場合と同
様に、基板1をp−CVD装置10のホルダ12に取り
付け、チャンバ11内を減圧すると共に基板1を加熱
し、基板1が所定の温度に加熱されると共に、チャンバ
11内の真空度が所定の値(10-6Torr)になった
ら、ガスをITO2へ向けて噴射し、ガスの圧力を所定
の値に調整した後、RF電源18からマッチングボック
ス17を介してRF電極16に所定のRFパワーを投入
し、グロー放電を起こさせて上記ガスのプラズマを発生
させることにより、ITO2上にμc−Si:H層3を
形成する。
【0042】次に、このようにしてμc−Si:H層3
をITO2上に形成した基板1を恒温槽内に移載し、窒
素雰囲気下、700℃で4時間熱処理を行う(種結晶熱
処理工程)。
【0043】続いて、前述した第一番目の実施の形態の
場合と同様に、p−CVD装置10で柱状構造のp型a
−Si:H層4a、i型a−Si:H層4b、n型a−
Si:H層4cを順次形成した後、熱処理装置20で窒
素ガスを常時送給しながら熱処理(600℃×8時間)
することにより、p型p−Si層5a、i型p−Si層
5b、n型p−Si層5cとしたら、上記層5c上に裏
面電極6を形成することにより、太陽電池を製造する。
【0044】つまり、本実施の形態は、柱状構造形成工
程に先立って、種結晶であるμc−Si:H層3を熱処
理するようにしたのである。
【0045】このため、μc−Si:H層3の微結晶の
粒径を大きくしてから前記各層3a〜4cを形成するこ
とができるので、柱状構造を単結晶に成長しやすくする
ことができる。
【0046】このようにして製造した太陽電池の光電変
換効率を測定したところ、9.8%となり、従来(6〜
8%)よりも高い値を得られるだけでなく、前述した実
施の形態の場合(9.4%)よりも高い値を得られるこ
とが確認できた。
【0047】また、光劣化試験を行ったところ、AM
1.5の光を100mW/cm2 の光量で100時間照
射しても、光電変換効率がほとんど低下しないことを確
認できた。
【0048】また、走査型電子顕微鏡を用いてμc−S
i:H層3の微結晶を熱処理前後でそれぞれ観察したと
ころ、微結晶の粒径が熱処理前よりも熱処理後で明らか
に大きくなっていることが確認できた。
【0049】したがって、本実施の形態によれば、前述
した実施の形態の場合と同様な効果が得られるのはもち
ろんのこと、前述した実施の形態の場合よりも、前記各
層4a〜4cの柱状構造領域を単結晶の前記各層5a〜
5cに成長させやすいので、前述した実施の形態の場合
よりも、当該各層5a〜5cの欠陥をさらに低減するこ
とができ、さらに高光電変換効率の太陽電池を得ること
ができる。
【0050】ここで、本体層熱処理工程の適正条件を確
認するため、上述した方法に基づいて、加熱温度および
加熱時間を各種変更した確認実験を行った。その結果を
表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】表2からわかるように、400〜800℃
の加熱温度で少なくとも4時間以上熱処理すると、柱状
構造領域が単結晶に成長し、1000℃以上で熱処理す
ると、多結晶となることが判明した。
【0053】また、種結晶熱処理工程の適正条件を確認
するため、上述した方法に基づいて、加熱温度および加
熱時間を各種変更した確認実験を行った。その結果を表
3に示す。なお、評価には走査型電子顕微鏡写真を用い
た。
【0054】
【表3】
【0055】表3からわかるように、600℃以上の加
熱温度で少なくとも2時間以上熱処理すると、微結晶の
粒径の増大化できることが判明した。
【0056】
【発明の効果】本発明による太陽電池の製造方法は、第
一の電極上に種結晶を形成する種結晶形成工程と、前記
種結晶から柱状構造の水素化アモルファスシリコンから
なる本体層を成長させる本体層形成工程と、前記本体層
を溶融させることなく固相成長させて柱状構造領域を単
結晶化させるように熱処理する本体層熱処理工程と、前
記本体層上に第二の電極を形成する第二電極形成工程と
を行うことから、本体層の欠陥が少なくなり、光で発生
したキャリアの移動方向に粒界がほとんど存在しなくな
るので、再結合によるキャリア消滅の確率が低くなると
共に、キャリアの移動度も大きくなるばかりか、工程が
簡単で溶融装置やイオン注入装置等のような高価な装置
を用いなくても済むと共に、速い速度で成膜することが
できる。この結果、光電変換効率の高い太陽電池を低コ
ストで簡単に製造することができる。
【0057】また、前記本体層熱処理工程の熱処理が前
記種結晶側ほど高温となる温度勾配を有して当該種結晶
側から柱状構造領域を単結晶化させることから、本体層
の欠陥をさらに少なくすることができ、光で発生したキ
ャリアの移動方向での粒界の存在をさらに少なくするこ
とができるので、再結合によるキャリア消滅の確率をさ
らに低減することができ、キャリアの移動度もさらに大
きくすることができる。
【0058】また、前記本体層形成工程に先立って、前
記微結晶の粒径を大きくするように熱処理する種結晶熱
処理工程を行うことから、前記本体層の柱状構造領域が
単結晶に成長しやすくなり、本体層の欠陥をさらに低減
することができ、光で発生したキャリアの移動方向での
粒界の存在をさらに少なくすることができるので、再結
合によるキャリア消滅の確率をさらに低減することがで
き、キャリアの移動度もさらに大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による太陽電池の製造方法の第一番目の
実施の形態に使用するプラズマ化学気相堆積装置の概略
構成図である。
【図2】本発明による太陽電池の製造方法の第一番目の
実施の形態に使用する熱処理装置の概略構成図である。
【図3】本発明による太陽電池の製造方法の第一番目の
実施の形態の工程説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 透明導電膜(ITO) 3 微結晶水素化アモルファスシリコン層(μc−S
i:H層) 4a p型水素化アモルファスシリコン層(p型a−S
i:H層) 4b i型水素化アモルファスシリコン層(i型a−S
i:H層) 4c n型水素化アモルファスシリコン層(n型a−S
i:H層) 5a p型多結晶シリコン層(p型p−Si層) 5b i型多結晶シリコン層(i型p−Si層) 5c n型多結晶シリコン層(n型p−Si層) 6 裏面電極 10 プラズマ化学気相堆積装置(p−CVD装置) 11 チャンバ 11a 排気口 12 ホルダ 13 ヒータ 14 ガスボックス 15 供給管 16 RF電極 17 マッチングボックス 18 RF電源 20 熱処理装置 21 容器 21a 給気口 21b 排気口 22 ホットプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078 H01L 21/205

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の電極上に種結晶を形成する種結晶
    形成工程と、 前記種結晶から柱状構造の水素化アモルファスシリコン
    からなる本体層を成長させる本体層形成工程と、 前記本体層を溶融させることなく固相成長させて柱状構
    造領域を単結晶化させるように熱処理する本体層熱処理
    工程と、 前記本体層上に第二の電極を形成する第二電極形成工程
    とを行うことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記本体層熱処理工程の熱処理が前記種
    結晶側ほど高温となる温度勾配を有して当該種結晶側か
    ら柱状構造領域を単結晶化させることを特徴とする請求
    項1に記載の太陽電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記種結晶が水素化アモルファスシリコ
    ンに含まれる微結晶であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記本体層形成工程に先立って、前記微
    結晶の粒径を大きくするように熱処理する種結晶熱処理
    工程を行うことを特徴とする請求項3に記載の太陽電池
    の製造方法。
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