JP3327692B2 - ベルマウス - Google Patents

ベルマウス

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JP3327692B2 JP19446694A JP19446694A JP3327692B2 JP 3327692 B2 JP3327692 B2 JP 3327692B2 JP 19446694 A JP19446694 A JP 19446694A JP 19446694 A JP19446694 A JP 19446694A JP 3327692 B2 JP3327692 B2 JP 3327692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機等のプロペ
ラファン送風系に備え付けられるベルマウスに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、例えば空気調和機の
室外ユニットaは、そのケーシングb内に熱交換器cを
有すると共に、これに流通される冷媒の熱交換を行うべ
く、熱交換器c側から空気を吸い込んで外部に吹き出す
ためのプロペラファンdを有する。プロペラファンd
は、モータベースeを介してケーシングbに固定される
ファンモータfと、ファンモータfに取り付けられて回
転される複数のファンブレードgとから主に構成され、
そのファンブレードgの吹出側は、ケーシングbの開口
縁部hを折り曲げて形成されるリング状のベルマウスi
によって囲繞されている。また、ケーシングb内部は仕
切板jによって仕切られて、コンプレッサk、アキュム
レータl等の電気機器を収容する収容室mが形成され、
さらにケーシングbの側面部からはパックドバルブnが
突出されている。
【0003】このような室外ユニットaに代表される一
般的なプロペラファンdの送風系において、ベルマウス
iはファンブレードgを囲繞して通風をスムーズに行わ
せるものであり、例えば従来のベルマウスiは、図7の
拡大図に示されるような断面形状を呈していた。即ち、
その吸込側端部i1 は所定寸法の面取り形状とされ、中
央部i2 は直線状に形成され、その吹出側端部i3 は所
定半径のアール状即ち曲面で形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ベルマウスiだと、図8に示すように、吸込側端部i1
及び吹出側端部i3 の出口において渦Sの発生がみら
れ、通風抵抗を増して通風を妨げると同時に、特に通風
に伴う騒音が発生するという問題が生じていた。
【0005】そこで、上記課題を解決すべく本発明は創
案されたものであり、その目的は、通風をスムーズに行
わせると同時に通風時の騒音を低減し得る最適形状とさ
れたベルマウスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、曲面によって構成されるベルマウスにおい
て、ファンブレードの前端の径方向最外端位置を境にし
て吸込側の曲率を吹出側の曲率より小さくし、上記ファ
ンブレードの回転軸方向における吸込側端縁と吹出側端
縁との間の距離をL、その回転軸方向における上記吹出
側端縁と上記ファンブレードの前端の径方向最外端位置
との間の距離をa、上記吹出側の曲率半径をR 1 、上記
吸込側の曲率半径をR 2 としたときに、以下式 a<L/2,R 1 =a,R 2 =L−a を満足するよう形成し、且つ、上記吹出側の曲率半径R
1 と上記吸込側の曲率半径R 2 との中心を、上記ファン
ブレードの前端の径方向最外端位置と同じ回転軸方向位
置に位置させた ものである。
【0007】また、上記曲率半径R 1 を有する上記吹出
側と、上記曲率半径R 2 を有する上記吸込側とが、それ
ぞれ上記ファンブレードの前端の径方向最外端位置に最
も接近する頂点から互いに反対方向に向かって90°の
範囲に亘って形成されるものである。
【0008】また、上記ファンブレードの吹出側を径方
向外方から囲繞するリング状とされ、上記ファンブレー
ドの外側端縁が軸方向に沿って延出され、上記ファンブ
レードの前端が径方向に沿って延出されるものである。
【0009】
【作用】上記によれば、ベルマウスの形状が最適となっ
て通風に伴う渦の発生を抑制でき、これにより通風をス
ムーズに行わせると同時に通風時の騒音を低減すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0011】図1は、本発明に係るベルマウスを示す拡
大側断面図である。図示するように、1はファンブレー
ド、2はベルマウスで、ベルマウス2はリング状に形成
されてファンブレード1の吹出側を径方向外方から囲繞
する。またベルマウス2は、ケーシングパネル2aを折
り曲げることによって形成されると共に、その断面がフ
ァンブレード1に向かった頂点3を有するアール状に形
成され、頂点3は、そのファンブレード1の回転軸方向
に沿った軸方向位置が、ファンブレード1の吹出側端縁
たる前端4の径方向最外端位置5に一致されている。フ
ァンブレード1の形状は従来同様で、外側端縁6は軸方
向に沿って延出され、前端4は径方向に沿って延出され
る。
【0012】ベルマウス2は、その頂点3からさらに吹
出側に向かって吹出側端縁7までの間に吹出部8が形成
されると共に、頂点3から吹出側と反対側の吸込側に向
かって吸込側端縁9までの間に吸込部10が形成されて
いる。これら吹出部8と吸込部10とは、それら断面が
頂点3を堺とする連続的なアール状に形成され、特に本
実施例では、吹出部8の曲率半径(アール半径)R1
吸込部10の曲率半径R2 とが、或いは互いの曲率がそ
れぞれ異なっている。そして吹出部8の曲率半径R1
吸込部10の曲率半径R2 より小さくされ、言い換えれ
ば、吸込部10の曲率は吹出部8の曲率より小さくされ
る。また、吹出側端縁7と吸込側端縁9との間の距離と
なる吹出部8と吸込部10との合計長さをL、ベルマウ
ス2の吹出側端縁7とファンブレード1の前端4位置と
の間の距離をaとしたときに、以下式 a≦L/2,R1 =a,R2 =L−a を満足するよう形成されている。なお距離aは吹出部8
の軸方向長さとも一致する。またこの距離aは、径方向
に沿ったどの位置においても一定とされる。さらに、当
然ながら、頂点3と径方向最外端位置5との間には隙間
hが設けられている。
【0013】本実施例におけるこれら各部の具体的な寸
法は以下の通りである。
【0014】L=50mm, a=20mm, R1 =a=20mm,R
2 =L−a=30mm, h=10mm 次に、本実施例の作用について説明する。
【0015】図2に示すように、ファンブレード1の回
転に伴ってベルマウス2には通風がなされるが、このと
きベルマウス2の断面形状が滑らかなアール状であり、
且つ各部の寸法が最適に定められているので、従来のよ
うな渦の発生、即ち吸込みや吹出しに伴う剥離を効果的
に抑制することができる。これにより通風がスムーズと
なり、同時に通風時の騒音を低減することができる。
【0016】詳細に説明すれば、ベルマウス2はファン
ブレード1の吹出側のみを囲繞しており、そのファンブ
レード1はケーシング内において、径方向外方からも空
気を掻き集めてベルマウス2に送る。よってベルマウス
2には斜め方向からも空気が導入され、その空気は整流
された後に主に前方に向けて吹き出される。このよう
に、ベルマウス2の吸込側と吹出側とでは空気の流れが
異なり、よって吸込部10の曲率と吹出部8の曲率とを
それぞれ異ならせることで最適な効果を得られる。また
以上の説明から、吸込部10の曲率を比較的小さくし
て、斜め方向からの空気の導入を容易とし且つ整流作用
を高めることは理解されるであろう。
【0017】図3乃至図5は、ベルマウス2の各部寸法
を定める際に行った試験の結果を示すグラフである。こ
こではL,a,hの値をそれぞれ上記の値とし、R1
2 の値を変化させて騒音値を測定することにより試験
を行った。また通風時の風量は1700m3 /hである。
【0018】先ず図3において、R1 <aとしてR2
変化させたところ、R2 =L−aで極小値 43.6dBAをと
った。次いで図4において、R2 <L−aとしてR1
変化させたところ、R1 =aで極小値 43.8dBAをとっ
た。そこで図5のように、R2 =L−aと一定としてR
1 を変化させたところ、R1 =aで極小値 43.1dBAをと
ることがわかった。このようにしてR1 及びR2 の最適
な値が決定され、これに基づいて上記の如くベルマウス
2の形状を定めることにより、効果的に騒音を低減する
ことができる。尚、L,a,hの値がそれぞれ等しい従
来のベルマウスの場合、騒音値は 44.7dBAであり本実施
例に比べ高い値となる。
【0019】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0020】(1)通風をスムーズに行わせることがで
きる。
【0021】(2)通風時の騒音を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベルマウスの一実施例を示す要部
拡大側断面図である。
【図2】本発明に係るベルマウスの通風時における風の
流れを示す概略側断面図である。
【図3】ベルマウスの形状に関わる試験結果を示すグラ
フである。
【図4】ベルマウスの形状に関わる試験結果を示すグラ
フである。
【図5】ベルマウスの形状に関わる試験結果を示すグラ
フである。
【図6】空気調和機の室外ユニットを示す平断面図であ
る。
【図7】従来のベルマウスを示す要部拡大側断面図であ
る。
【図8】従来のベルマウスの通風時における風の流れを
示す概略側断面図である。
【符号の説明】
1 ファンブレード 2 ベルマウス 4 前端 7 吹出側端縁 8 吹出部 9 吸込側端縁 10 吸込部 R1 吹出部の曲率半径 R2 吸込部の曲率半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 5/00 F24F 13/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面によって構成されるベルマウスにお
    いて、ファンブレードの前端の径方向最外端位置を境に
    して吸込側の曲率を吹出側の曲率より小さくし、上記フ
    ァンブレードの回転軸方向における吸込側端縁と吹出側
    端縁との間の距離をL、その回転軸方向における上記吹
    出側端縁と上記ファンブレードの前端の径方向最外端位
    置との間の距離をa、上記吹出側の曲率半径をR 1 、上
    記吸込側の曲率半径をR 2 としたときに、以下式 a<L/2,R 1 =a,R 2 =L−a を満足するよう形成し、且つ、上記吹出側の曲率半径R
    1 と上記吸込側の曲率半径R 2 との中心を、上記ファン
    ブレードの前端の径方向最外端位置と同じ回転軸方向位
    置に位置させた ことを特徴とするベルマウス。
  2. 【請求項2】 上記曲率半径R 1 を有する上記吹出側
    と、上記曲率半径R 2 を有する上記吸込側とが、それぞ
    れ上記ファンブレードの前端の径方向最外端位置に最も
    接近する頂点から互いに反対方向に向かって90°の範
    囲に亘って形成される請求項1記載のベルマウス。
  3. 【請求項3】 上記ファンブレードの吹出側を径方向外
    方から囲繞するリング状とされ、上記ファンブレードの
    外側端縁が軸方向に沿って延出され、上記ファンブレー
    ドの前端が径方向に沿って延出される請求項1又は2
    載のベルマウス。
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