JP3326722B2 - 光ファイバー装置 - Google Patents

光ファイバー装置

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JP3326722B2
JP3326722B2 JP15026293A JP15026293A JP3326722B2 JP 3326722 B2 JP3326722 B2 JP 3326722B2 JP 15026293 A JP15026293 A JP 15026293A JP 15026293 A JP15026293 A JP 15026293A JP 3326722 B2 JP3326722 B2 JP 3326722B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ加工、レーザマ
ーキング、医療用レーザ治療および光計測等に用いられ
る光照射装置および狭い空間もしくは遠隔より任意の像
を撮像する撮像装置等の様な光ファイバー装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光照射装置としては、光源とその
駆動装置を収めたユニットに光ファイバーを接続したも
のが一般的に知られており、用途に応じて光ファイバー
の光出射端には集光用のレンズが装着されている。図5
は、従来の光照射装置100の構成例を示したものであ
る。図5において、レーザ光等を発光する光源102に
は光ファイバーケーブル104が接続されており、光源
102から出射された光はこの光ファイバーケーブル1
04にガイドされて照射対象物106に導かれる。ま
た、光源102にはこれを駆動するための駆動回路10
8が接続されており、これら光源102と駆動回路10
8は同一の筺体110に収納されている。
【0003】図6は、図5に示される従来の光照射装置
100における光ファイバーケーブル104の光出射端
部の断面図である。図6において、光ファイバーケーブ
ル104の中心部には光ファイバー112が内蔵されて
おり、この光ファイバー112の前方には、集光レンズ
114が光ファイバー112と同一光軸上に固定されて
いる。そして、光ファイバー112の出射端112aか
ら出射された光116は、集光レンズ114により照射
対象物106上に集光される。
【0004】以上のように構成された従来の光照射装置
100の動作を説明する。光源駆動回路108の駆動に
より光源102で発生した光は、光ファイバーケーブル
104内を導光して光ファイバー112の出射端112
aより出射される。この出射された光は集光レンズ11
4に入射し、この集光レンズ114により集光され、照
射対象物106上に照射される。
【0005】一方、上記の光照射装置とは逆の動作を行
うものとして、光ファイバーを用いた撮像装置が知られ
ている。この様な撮像装置は、通常狭い空間で使用した
り遠隔的に観察を行うことを想定して作られているた
め、一般にテレビカメラに光ファイバー束で構成された
イメージガイドを接続することにより構成されている。
そして、イメージガイドの先端には結像用の対物レンズ
が装着されている。
【0006】図7は、従来の撮像装置120の構成を示
したものである。図7において、参照番号122は光フ
ァイバー束からなるイメージガイドを示しており、この
イメージガイド122の後方にはテレビカメラ124が
配置されている。イメージガイド122とテレビカメラ
124の間にはイメージガイド122を伝搬してきた画
像をテレビカメラ124の受像面に結像させるための結
像レンズ126が配置されている。テレビカメラ124
と結像レンズ126とは同一の筺体128内に収納され
ている。またテレビカメラ124には、このテレビカメ
ラ124で受像した画像をモニタするためのディスプレ
イ130が接続されている。この様な構成により観察対
象物132の像がイメージガイド122、テレビカメラ
124を介してディスプレイ130に画像表示される。
【0007】図8は図7で示される従来の撮像装置にお
けるイメージガイド122の先端部の断面図を示したも
のである。図8において、イメージガイド122の中心
部には光ファイバー束134が内蔵されており、この光
ファイバー束134の前方には、対物レンズ136が光
ファイバー束134と同一光軸上に固定されている。そ
して、観察対象物132の像は対物レンズ136により
光ファイバー束134の先端部134a上に結像され
る。
【0008】以上のように構成された従来の撮像装置1
20の動作を説明する。対物レンズ136によりイメー
ジガイド122内における光ファイバー束134の先端
134a上に結像された観察対象物132の像は、イメ
ージガイド122を伝搬し、結像レンズ126によりテ
レビカメラ124の受像面に結像される。テレビカメラ
124が受像した画像はディスプレイ130に送られ、
観察対象物をモニタ画像として観察することが可能とな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来例のうち、前者の光照射装置においては、光ファイバ
ーケーブル104の先端に配置された集光レンズ114
は光ファーバーケーブル104に対して固定されている
か、もしくは調整機構を介して半固定状態にされてい
る。そのため、光を照射対象物106上に集光させる際
には、集光レンズ114の焦点位置が照射対象物106
の表面に一致するように、光ファイバーケーブル104
の先端位置を移動させる必要がある。この光ファイバー
ケーブル104を移動させて焦点位置合わせを行う動作
は、従来人手により行われていたので、この焦点位置合
わせを行うために手間と時間がかかるという問題点があ
った。
【0010】この問題を解決するためには、集光位置を
自在に可変制御できる機構を光照射装置に付加すればよ
いのであるが、上述したような光照射装置においては、
多くの場合において光ファイバーケーブル先端部の光出
射端は極力単純な構造でかつ小型であることが求めら
れ、光ファイバー径に限りなく近い大きさであることが
望まれる。したがって、光ファイバーケーブル先端部
に、出射される光を集光もくしはコリメートするための
レンズを動力機械を用いて移動させる機構を設けること
は難しい。また、光ファイバーケーブルの先端部の大型
化を防止するために、光源を含む装置本体側においてビ
ーム成形状態を制御することは設計上非常に困難であ
る。
【0011】また、上記の従来例のうちの後者である撮
像装置についても同様に、イメージガイド122の先端
に位置する対物レンズ136は、イメージガイド122
に対して固定されているか、もしくは調整機構を介して
半固定状態にされている。そのため、観察対象物に向け
て焦点を合わせるためにはイメージガイドの先端位置を
調整する必要があり、また観察像を拡大もしくは縮小す
るためには、装置本体内の結像レンズに移動機構を設
け、動力機構を用いて位置調整を行う必要があった。こ
のため、装置本体の大きさが移動機構の容積に従って大
きくなり、装置本体を小型化するにあたり重要な課題と
なっていた。
【0012】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたもので、先端部の外径を小さく保ったままの状態
で、先端部の光の焦点位置を制御することが可能な光フ
ァイバー装置を提供するものであり、その第1の目的
は、光ファイバーケーブル先端部の外径を小さく保った
ままの状態で、光ファイバーケーブルの照射ビームの成
形状態の制御を可能とする光照射装置を提供することで
ある。
【0013】また、その第2の目的は、前記の光照射装
置同様イメージガイド先端部の外径を小さく保ったまま
の状態で、対物レンズの結像状態の制御を可能とする撮
像装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の光ファイバー装置は、光
ファイバーを用いた光ファイバー装置であって、光ファ
イバーと、該光ファイバーの自由端である先端部の外周
を覆う筒状のガイド部材と、該ガイド部材内に配置され
るレンズと、前記ガイド部材の内周面に形成され、該ガ
イド部材の軸線方向に沿って互いに絶縁された状態で配
列された複数の電極と、前記レンズを内部に収納したと
ころの絶縁体からなる筒状のレンズホルダーであって、
その外周面を、前記複数の電極に対面させた状態で前記
ガイド部材の内周面に対して摺動自在に嵌合させたレン
ズホルダーと、前記複数の電極にその極性が正、負、零
の繰り返し配列となるように電圧を印加すると共に、前
記極性を時間的に変化させるための電源とを具備するこ
とを特徴としている。
【0015】また、本発明に係わる光照射装置は、光フ
ァイバーを用いた光照射装置であって、光源と、該光源
より出射された光を照射対象物まで導く光ファイバー
と、該光ファイバーの先端部の外周を覆う筒状のガイド
部材と、該ガイド部材内に配置され、前記光ファイバー
の先端部から出射された光を前記照射対象物上に集光す
る集光レンズと、前記ガイド部材の内周面に形成され、
該ガイド部材の軸線方向に沿って互いに絶縁された状態
で配列された複数の電極と、前記集光レンズを内部に収
納したところの絶縁体からなる筒状のレンズホルダーで
あって、その外周面を、前記複数の電極に対面させた状
態で前記ガイド部材の内周面に対して摺動自在に嵌合さ
せたレンズホルダーと、前記複数の電極に夫々の電極毎
に極性の異なる電圧を印加すると共に、前記極性を時間
的に変化させるための電源とを具備することを特徴とし
ている。
【0016】また、本発明に係わる撮像装置は、光ファ
イバーを用いた撮像装置であって、テレビカメラと、撮
像対象物の像を前記テレビカメラに導くための光ファイ
バー束と、該光ファイバー束の先端部の外周を覆う筒状
のガイド部材と、該ガイド部材内に配置され、前記撮像
対象物の像を前記光ファイバー束の先端部に結像させる
ための対物レンズと、前記ガイド部材の内周面に形成さ
れ、該ガイド部材の軸線方向に沿って互いに絶縁された
状態で配列された複数の電極と、前記対物レンズを内部
に収納したところの絶縁体からなる筒状のレンズホルダ
ーであって、その外周面を、前記複数の電極に対面させ
た状態で前記ガイド部材の内周面に対して摺動自在に嵌
合させたレンズホルダーと、前記複数の電極に夫々の電
極毎に極性の異なる電圧を印加すると共に、前記極性を
時間的に変化させるための電源とを具備することを特徴
としている。
【0017】
【作用】以上の様に、この発明に係わる光ファイバー装
置は構成されているので、光ファイバーケーブル先端部
のガイド部材の内壁とレンズホルダーとで静電アクチュ
エータが構成される。ガイド部材の内壁に設けられた電
極に電位を加えると、絶縁体であるレンズホルダーの外
周には前記電極の電位とは逆極性の電位が誘起される。
そこで、前記ガイド部材の内壁の電極電位を変化させる
と、先にレンズホルダー外周に誘起されていた電位との
相対関係がずれ、ガイド部材の内壁とレンズホルダーと
の間で作用する静電引力により、レンズホルダーはガイ
ド部材内を移動することが可能となる。また、ガイド部
材の内壁の電位を制御することにより、レンズホルダー
をガイド部材内の任意の位置に固定させることも可能と
なる。
【0018】従って、光ファイバーケーブル先端部に、
この外径を小さく保ったままレンズ位置を自在に調整す
る機構を内蔵することができ。また、この発明に係わる
光照射装置及び撮像装置は構成されているので、光ファ
イバーケーブルもしくはイメージガイド先端部のガイド
部材の内壁とレンズホルダーとで静電アクチュエータが
構成される。ガイド部材の内壁に設けられた電極に電位
を加えると、絶縁体であるレンズホルダーの外周には前
記電極の電位とは逆極性の電位が誘起される。そこで、
前記ガイド部材の内壁の電極電位を変化させると、先に
レンズホルダー外周に誘起されていた電位との相対関係
がずれ、ガイド部材の内壁とレンズホルダーとの間で作
用する静電引力により、レンズホルダーはガイド部材内
を移動することが可能となる。また、ガイド部材の内壁
の電位を制御することにより、レンズホルダーをガイド
部材内の任意の位置に固定させることも可能となる。
【0019】従って、光ファイバーケーブルもしくはイ
メージガイド先端部に、この外径を小さく保ったまま集
光レンズもしくは対物レンズ位置を自在に調整する機構
を内蔵することができ、任意の位置に出射光の焦点を移
動し、あるいは観察対象物に焦点を合わせることが可能
となる。
【0020】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添付図面
を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係わる光
照射装置10の一実施例の構成を示した図である。図1
において、レーザ光等を発光する光源12には光ファイ
バーケーブル14が接続されており、光源12から出射
された光はこの光ファイバーケーブル14にガイドされ
て照射対象物16に導かれる。光ファイバーケーブル1
4の先端部には、後述する集光レンズ26(図2参照)
を内蔵したレンズガイド18が取り付けられている。こ
のレンズガイド18には、集光レンズ26を光軸方向に
移動駆動するためのアクチュエータ32が内蔵されてい
る。このアクチュエータ32には、光ファイバーケーブ
ル14に沿って引き回された電源ライン34の一端部が
接続されており、この電源ライン34の他端部は、アク
チュエータ32を駆動するための電源回路20に接続さ
れている。
【0021】また、光源12にはこれを駆動するための
光源駆動回路22が接続されており、これら光源12と
光源駆動回路22と電源回路20とは同一の筺体24に
収納されている。図2は、図1に示される光照射装置1
0における光ファイバーケーブル14の先端部に取り付
けられたレンズガイド18の断面図である。図2におい
て、レンズガイド18の中心部には光ファイバーケーブ
ル14が貫通しており、この光ファイバーケーブル14
の先端部14aの前方には、集光レンズ26が光ファイ
バーケーブル14と同一光軸上に配置されている。この
集光レンズ26は、絶縁体からなる円筒状のレンズホル
ダー28の内部に固定されている。
【0022】一方、レンズガイド18の内壁面は円筒状
に加工されており、この内壁面には蒸着等の方法によ
り、円筒状の電極30が集光レンズ26の光軸方向に沿
って複数配列された状態で形成されている。これらの電
極30の夫々は互いに絶縁されており、夫々の電極30
は電源ライン34により電源回路20に接続されてい
る。そして、これらの電極30の夫々には、図2に示さ
れる様に、順番に負、正、、ゼロの各電圧が印加される
様になされている。また、前述したレンズホルダー28
の外周面は、これらの電極30の内周面と嵌合する寸法
に形成されており、レンズホルダー28は、これらの電
極30にガイドされた状態で、レンズガイド18に対し
て集光レンズ26の光軸に沿って摺動可能に保持されて
いる。上記の電極30とレンズホルダー28とにより集
光レンズ26を移動駆動するためのアクチュエータ32
が構成されている。
【0023】なお、レンズガイド18の光フアイバーケ
ーブル14の先端部14aに近い位置には、光ファイバ
ーケーブル14から出射される拡散光36を平行光にコ
リメートするためのコリメートレンズ38が配置されて
いる。そして、光ファイバーケーブル14の先端部14
aから出射された光36は、コリメートレンズ38と集
光レンズ26とを透過することにより照射対象物16上
に集光される。
【0024】次に、上記のように構成された光照射装置
10の動作について説明する。図1における筺体24に
おいて、光源駆動回路22に接続された光源12から発
光された光は、光ファイバーケーブル14の先端まで導
かれレンズガイド18に入射する。図2において、光フ
ァイバーケーブル14の先端部14aから出射された光
36はコリメートレンズ38により平行ビームに成形さ
れ、レンズホルダー28内に固定された集光レンズ26
に入射し、照射対象物16に向けて集光される。ここ
で、光ファイバーケーブル14の先端部14aと、コリ
メートレンズ38と、集光レンズ26とは同一光軸上に
配置されているものとする。
【0025】次に、集光レンズ26を駆動するためのア
クチュエータ32の動作について説明する。電極30に
は、ある時間において図2に示した配置で、正負それぞ
れの位置に200Vおよび−200Vの電位が、図1に
おける電源回路20から電源ライン34を通して供給さ
れ、この電位にもとづく電界によりレンズホルダー28
の外周には、図2に示した位置と極性で分極が発生し、
レンズホルダー28はレンズガイド18と静電引力によ
り引きつけ合って静止固定される。このような状態にお
いて、電源回路20から、各電極30に印加する電位の
極性を正、負、零の繰り返した配列を保ったまま、すな
わち互いの位相関係を同一に保ったまま左右いずれかに
1箇所づつシフトさせるような電位を各電極30に供給
する。すると、レンズホルダー28とレンズガイド18
との相対向した位置において正または負いずれかで同一
の極性となる箇所が生じる。このような正負極性の同一
箇所では静電反発力が発生し、同時に、異極性の組み合
わせとなる対向した隣の電位に引きつけられるため、レ
ンズホルダー28はレンズガイド18内で光軸方向に移
動する。
【0026】このように、電源回路20から電極30に
供給する電圧の極性を左右に1ピッチずつずらすことに
より、レンズホルダー28に固定された集光レンズ26
の位置を、レンズガイド18内で任意の位置に移動させ
ることができ、出射光36の集光点位置を自在に調整す
ることができる。すなわち、光源12から出射された光
を任意の位置の照射対象物16上に焦点を合わせた状態
で照射することが可能となる。
【0027】なお、上記実施例において光源12として
は、光ファイバーに入射可能な全ての種類の光源が使用
可能であり、例えば、レーザ光源、スーパールミネッセ
ントダイオード、LED、ランプ光源等を用いることが
できる。また、レンズホルダー28の材質としては、電
極30に印加した電位により誘起される分極電位を高め
るため、高い誘電率を有する材料を用いることが必要で
あるが、例えばBaTiO3 等の強誘電体を用いること
が可能である。
【0028】次に、図3は、本発明に係わる撮像装置の
一実施例の構成を示した図である。図3において、参照
番号52は光ファイバー束からなるイメージガイドを示
しており、このイメージガイド52の後方にはテレビカ
メラ54が配置されている。イメージガイド52とテレ
ビカメラ54の間にはイメージガイド52を伝搬してき
た画像をテレビカメラ54の受像面に結像させるための
結像レンズ56が配置されている。テレビカメラ54と
結像レンズ56は同一の筺体58内に収納されている。
またテレビカメラ54には、このテレビカメラ54で受
像された画像をモニタするためのディスプレイ60が接
続されている。この様な構成により観察対象物62の像
がイメージガイド52、テレビカメラ54を介してディ
スプレイ60に画像表示される。
【0029】なお、イメージガイド52の先端部には、
後述する対物レンズ68(図4参照)を内蔵したレンズ
ガイド64が取り付けられている。このレンズガイド6
4には、対物レンズ68を光軸方向に移動駆動するため
のアクチュエータ74が内蔵されている。このアクチュ
エータ74には、イメージガイド52に沿って引き回さ
れた電源ライン76の一端部が接続されており、この電
源ライン76の他端部は、アクチュエータ74を駆動す
るための電源回路66に接続されている。この電源回路
66も筺体58内に収納されている。
【0030】図4は、図3に示される撮像装置50にお
けるイメージガイド52の先端部に取り付けられたレン
ズガイド64の断面図である。図4において、レンズガ
イド64の中心部にはイメージガイド52が貫通してお
り、このイメージガイド52の先端部52aの前方に
は、対物レンズ68がイメージガイド52と同一光軸上
に配置されている。この対物レンズ68は、絶縁体から
なる円筒状のレンズホルダー70の内部に固定されてい
る。
【0031】一方、レンズガイド64の内壁面は円筒状
に加工されており、この内壁面には蒸着等の方法によ
り、円筒状の電極72が対物レンズ68の光軸方向に沿
って複数配列された状態で形成されている。これらの電
極72の夫々は互いに絶縁されており、夫々の電極72
は電源ライン76により電源回路66に接続されてい
る。そして、これらの電極72の夫々には、図4に示さ
れる様に、順番に負、正、、ゼロの各電圧が印加される
様になされている。また、前述したレンズホルダー70
の外周面は、これらの電極72の内周面と嵌合する寸法
に形成されており、レンズホルダー70は、これらの電
極72にガイドされた状態で、レンズガイド64に対し
て対物レンズ68の光軸に沿って摺動可能に保持されて
いる。上記の電極72とレンズホルダー70とにより対
物レンズ68を移動駆動するためのアクチュエータ74
が構成されている。
【0032】次に、上記のように構成された撮像装置の
動作について説明する。図3における観察対象物62の
像は、イメージガイド52の先端部に位置する図4に示
したレンズガイド64内の対物レンズ68により、イメ
ージガイド52の先端部52aに結像する。この結像し
た画像はイメージガイド52内を伝搬し、結像レンズ5
6によりテレビカメラ54の受像面に結像され、電気信
号に変換されてモニタディスプレイ60により画像表示
される。このとき、観察対象物62のイメージガイド5
2の先端部52aへの結像状態を最適化するためには、
対物レンズ68の位置を調整する必要があるが、対物レ
ンズ68はアクチュエータ74により任意の位置に移動
することができるため、観察対象物62とイメージガイ
ド52の先端部52aとの距離に依存することなくこの
結像状態を最適化できる。
【0033】次に、対物レンズ68を駆動するアクチュ
エータ74の動作について説明する。電極72には、あ
る時間において図4に示した配置で、正負それぞれの位
置に200Vおよび−200Vの電位が、図3における
電源回路66から電源ライン76を通じて供給され、こ
の電位にもとづく電界によりレンズホルダー70の外周
には、図4に示した位置と極性で分極が発生し、レンズ
ホルダー70はレンズガイド64と静電引力により引き
つけ合って静止固定される。このような状態において、
電源回路66から、各電極72に印加する電位の極性を
正、負、零の繰り返した配列を保ったまま、すなわち互
いの位相関係を同一に保ったまま左右いずれかに1箇所
づつシフトさせるような電位を各電極72に供給する。
すると、レンズホルダー70とレンズガイド64との相
対向した位置において正または負いずれかで同一の極性
となる箇所が生じる。このような正負極性の同一箇所で
は静電反発力が発生し、同時に、異極性の組み合わせと
なる対向した隣の電位に引きつけられるため、レンズホ
ルダー70はレンズガイド64内で光軸方向に移動す
る。
【0034】このように、電源回路66から電極72に
供給する電圧の極性を左右に1ピッチずつずらすことに
より、レンズホルダー70に固定された対物レンズ68
の位置を、レンズガイド64内で任意の位置に移動させ
ることができ、観察対象物62の結像状態を自在に調整
することができる。また、レンズを複数枚組み合わせる
ことにより、画像の拡大,縮小を行なうことも可能とな
る。
【0035】また、レンズホルダー70の材質として
は、電極72に印加した電位により誘起される分極電位
を高めるため、高い誘電率を有する材料を用いることが
必要であるが、例えばBaTiO3 等の強誘電体を用い
ることが可能である。なお、本発明はその主旨を逸脱し
ない範囲で、上記実施例を修正または変形したものに適
用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、光照射装置において、光照射部である光ファイバー
ケーブル先端になんらの機械部品を要することなく集光
レンズの移動機構を組み込むことが可能となり、光ファ
イバーケーブルの先端の外径を小さく保つことができ
る。同様に撮像装置においても、イメージガイド先端に
なんらの機械部品を要することなく対物レンズの移動機
構を組み込むことが可能となり、イメージガイド先端の
外径を小さく保つことができるため、その実用的効果は
大きく向上することになり、光照射装置および撮像装置
の応用拡大に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる光照射装置の一実施例の構成図
である。
【図2】図1に示す光照射装置の光ファイバーケーブル
先端の要部断面図である。
【図3】本発明に係わる撮像装置の一実施例の構成図で
ある。
【図4】図3に示す撮像装置のイメージガイド先端の要
部断面図である。
【図5】従来の光照射装置の構成図である。
【図6】従来の光照射装置の光ファイバーケーブル先端
の要部断面図である。
【図7】従来の撮像装置の構成図である。
【図8】従来の撮像装置のイメージガイド先端の要部断
面図である。
【符号の説明】
10 光照射装置 12 光源 14 光ファイバーケーブル 16 照射対象物 18,64 レンズガイド 20,66 電源回路 22 光源駆動回路 24,58 筺体 26 集光レンズ 28,70 レンズホルダー 30,72 電極 32,74 アクチュエータ 34,76 電源ライン 36 出射光 38 コリメートレンズ 50 撮像装置 52 イメージガイド 54 テレビカメラ 56 結像レンズ 60 ディスプレイ 62 観察対象物 68 対物レンズ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−150212(JP,A) 特開 昭62−18508(JP,A) 特開 昭60−172003(JP,A) 特開 平4−152316(JP,A) 特開 平3−270682(JP,A) 実開 昭62−127506(JP,U) 実開 昭61−206911(JP,U) 実開 昭61−73113(JP,U) 実開 昭60−140004(JP,U) 実開 昭58−91716(JP,U) 実開 昭56−75908(JP,U) 実開 平4−114790(JP,U) 実開 平3−117219(JP,U) 実開 平2−73612(JP,U) 実公 平2−44252(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 F21V 8/00 G02B 6/10 G02B 21/04 G02B 23/26 G02B 6/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバーを用いた光ファイバー装置
    であって、 光ファイバーと、 該光ファイバーの自由端である先端部の外周を覆う筒状
    のガイド部材と、 該ガイド部材内に配置されるレンズと、 前記ガイド部材の内周面に形成され、該ガイド部材の軸
    線方向に沿って互いに絶縁された状態で配列された複数
    の電極と、 前記レンズを内部に収納したところの絶縁体からなる筒
    状のレンズホルダーであって、その外周面を、前記複数
    の電極に対面させた状態で前記ガイド部材の内周面に対
    して摺動自在に嵌合させたレンズホルダーと、 前記複数の電極にその極性が正、負、零の繰り返し配列
    となるように電圧を印加すると共に、前記極性を時間的
    に変化させるための電源とを具備することを特徴とする
    光ファイバー装置。
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