JP3326577B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP3326577B2
JP3326577B2 JP23156794A JP23156794A JP3326577B2 JP 3326577 B2 JP3326577 B2 JP 3326577B2 JP 23156794 A JP23156794 A JP 23156794A JP 23156794 A JP23156794 A JP 23156794A JP 3326577 B2 JP3326577 B2 JP 3326577B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンドレンス透明基体上
に透明導電層及び有機感光層を設けて成る感光体を用い
てカラー画像を形成する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来カールソン法に基づきカラー画像を
形成する方法としては、例えば特開昭61-52654号公報
(公報1)及び特開昭64-26872号公報(公報2)等が知
られている。
【0003】前記公報1では、セレン感光層又は有機感
光層を有するドラム状感光体の外周に単1の帯電器、レ
ーザー等の露光器、複数の現像器及び転写ドラムを配置
し、前記感光体の回転毎に帯電、像露光、現像及び転写
の各工程を繰り返して、該感光体の複数の回転により転
写ドラムに巻き付けられた転写紙上に複数色のトナー像
を重ね合わせて形成し、該転写紙の分離後定着してカラ
ー画像を形成するようにしている。
【0004】しかしながら公報1の技術では、毎回転写
紙上に各色トナー像を重ね合わせるとき色ずれを生じ良
質のカラー画像が得られず、かつ転写ドラムを必要とす
るため装置が大型化する。
【0005】前記公報2では、転写ドラムを不要として
おり、ドラム状感光体の外周に単1の帯電器、露光器及
び複数の現像器を配置し、前記感光体の回転毎に帯電、
像露光及び現像の各工程を繰り返して、前記感光体の複
数回転により感光層上に複数色のトナー像を重ね合わせ
て形成し、該トナー像を転写紙上に転写、定着してカラ
ー画像を形成するようにしている。この画像形成方法に
よれば各色トナー像の重ね合わせ精度が高く、かつ公報
1の場合に比して装置の小型軽量化が可能となるが、感
光体の1回転(以後1パスと称する)により画像形成が
できないため、作業能率が悪いと云う問題がある。
【0006】そこで、例えば特開平5-307307号公報(公
報3)には、円筒状透明体上に有機感光層を設けて成る
感光体の基体の内側に発光ダイオード(LED)から成
る複数の露光器を配置し、前記基体の内側から像露光を
行ない1パスでカラー画像を形成する画像形成装置が提
案されている。前記公報3の技術によればLED露光器
がレーザー等に比して小型である外、基体の内側に組み
込まれることから装置のコンパクト化及びプロセスの簡
素化が達成され、かつカラー画像が1パスで形成される
ためプロセスの高速化が達成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記公報
1及び公報2のカラー画像形成装置では、露光器により
感光層に対して外側から直接露光されるが、公報3のカ
ラー画像形成装置では感光体の基体及び導電層を介して
内側から露光される。
【0008】又前記公報3のカラー画像形成装置では、
1パスでカラー画像を形成するため複数の帯電器、露光
器が近接して配置されていて、帯電、露光の繰り返しが
短時間内に多数回繰り返される
【0009】光源からの露光が前記基体及び導電層を通
過した後、その上に積層される感光層で適に吸収され
ず、該感光層外に多くの光が射出されると感光体周縁に
近接して配置されている複数の帯電器や露光器等の像形
成機器により乱反射されて感光層上に再露光されるので
画像の解像力が低下すると云う問題がある。
【0010】
【0011】
【0012】本発明は前記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは、エンドレス透明基体
上に透明導電層を有し、該導電層上に有機感光層を有す
る感光体を用い、前記基体の内側に複数の露光器を配置
して1パスで繰り返しカラー画像を形成する画像形成方
法であって、画像の濃度むらがなく高濃度鮮明なカラー
画像を形成できる画像形成方法を提供することにある。
【0013】更には、前記画像形成方法であって、高解
像力鮮明なカラー画像を形成できる画像形成方法を提供
することにある。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】前記本発明の目的は、エンドレンス透明基
体上に透明導電層及び感光体を積層して成る電子写真感
光体を用いる画像形成方法において、前記感光体として
前記透明導電層を有する基体上に電荷発生物質と電荷輸
送物質とを含有する感光層を設けて成り、光源光に対す
る光透過率が0.1〜20%で、該光透過率のバラツキが10
%以下である感光体を用い、かつ前記透明基体の内側に
設けた複数の露光器と、該複数の露光器のそれぞれに対
応して前記感光層の外側に設けた複数の帯電器と複数
の現像器とにより、帯電、像露光及び現像を行なう工程
を順次複数回繰り返して前記感光体の1回転で該感光
体上に複数のトナー像を重ね合わせて形成し、該トナー
像を転写材上に一括転写、定着してカラー画像を形成す
る画像形成方法により達成される。
【0017】
【0018】なお本発明の好ましい実施態様としては、
前記感光層が電荷発生物質を含有する電荷発生層を下層
とし、前記電荷輸送物質とを含有する電荷発生層を上層
とする積層構成の感光層とされる。
【0019】
【0020】本発明に用いられる感光体10は例えば図1
及び図2に示されるように円筒状透明基体2上に透明導
電層3及び感光層6を積層して成る円筒状感光体であっ
てもよく、又図4に示されるようにベルト状透明基体2
上に透明導電層3及び感光層6を積層して成るベルト状
感光体であってもよい。
【0021】前記感光体10の基体内側にはイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(BK)
の4色の信号により発光する4個のLEDアレイ7
(Y)、7(M)、7(C)及び7(BK)とそれぞれ
に結合して配置されたセルホックレンズ8(Y)、8
(M)、8(C)及び8(BK)とから成る発光器12
(Y)、12(M)、12(C)及び12(BK)が支持部材
20に固定して配置されている。
【0022】前記円筒状基体2としては、堅牢で機械的
耐衝撃性、耐摩耗性、寸法精度等に優れていて、断面が
真円に近いものが好ましく、LED等の光源光に対する
光透過性が優れていて、一般に光源光に対して80%以上
の光透過性を有するものとされ、ガラス又はポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプ
ラスチック材料を用いられる。
【0023】又前記ベルト状透明基体2としては、耐摩
耗性、寸法精度等に優れていて、適度の弾性を有して駆
動及び従動ローラ50及び51の回転に順応してスリップす
ることなく、円滑に回動するものが好ましく、特にLE
D等の光源光に対して80%以上の光透過性を有するもの
とされ、例えばポリカーボネート、PET、ポリエチレ
ン、ポリアミド等の透明プラスチックベルト又はウレタ
ンゴム、ブタジエンゴム等の透明ゴムベルトが用いられ
る。
【0024】前記本発明に係る透明導電層3としては、
光源光に対する光透過率を70%以上とし、かつ該光透過
率のバラツキを10%以下とすることが好ましい。前記透
明導電層3の光透過率が70%未満の場合は、感光層6へ
の像露光が不足し、反転現像方式で現像して得られる画
像濃度が不足し、高濃度鮮明な画像が得られなくなる。
又前記光透過率のバラツキが10%を越えると感光層6へ
の露光がむらとなり、得られる画像に濃度むらが発生す
る。
【0025】ここで光透過率が良好でかつ該光透過率に
バラツキのない透明導電層3をうるため、金属又は合金
等を前記透明基体2上に例えば蒸着により推積させて前
記透明導電層3を形成する場合は、蒸着材料の純度、蒸
着温度、蒸着時間、蒸着室の真空度等の管理が重要とな
る。
【0026】前記蒸着材料としては、例えばAl、Au、A
g、Cu、Ni、Ti、Zn、Cr、In、Sn、Pb、Fe等から選ばれ
る1以上の金属若しくは、これらの合金、またはITO、S
nO2、In2O3、アルマイト等の金属酸化物等が挙げられ通
常100Å〜2μmの膜厚とされる。
【0027】前記基体2に推積される方法としては、前
記蒸着の外にスパッタリング、グロー放電、プラズマ、
CVD若しくはメッキ等の方法を用いてもよい。
【0028】さらに導電性ポリマー又は前記金属、合
金、金属酸化物若しくはダイヤモンド型結晶カーボン等
の径0.05μm以下の微粉末を、例えばポリアミド、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルブチラール、エチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、塩ビ酢ビ共重合
体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合体等のバインダー樹脂中
に100〜300wt%分散したものを0.1〜5μm程度の薄層に
塗布加工して得られる。
【0029】前記塗布加工により透明導電層3を形成す
る場合、導電性微粉末がバインダー中に均一分散され、
粘度管理された分散液を用いてスプレー、ブレード、デ
ィップ、スライドホッパー等の塗布方法により塗布加工
され、特に好ましくはスライドホッパー塗布方法が用い
られる。
【0030】前記透明導電層3は、通常表面抵抗108Ω
以下、特に106Ω以下とされるのが好ましい。表面抵抗
が108Ωを越えると感光体への光照射時の光電流が不十
分で感度不良となる。
【0031】次に前記導電層3上に設けられる感光層と
しては、ZnO、Cds、Se、a-Si等の無機光導電性物質を
用いた無機感光体であってもよいが、低コストで加工性
に優れていて目的に応じて選択の自由度が大きい有機感
光体が好ましく用いられる。
【0032】前記有機感光体10としては、電荷発生物質
(CGM)と電荷輸送物質(CTM)とを1つ層中に含
有する単層型の感光体であってもよいが、前記CGMを
含有する電荷発生層(CGL)4と前記CTMを含有す
る電荷輸送層(CTL)5とに機能分離された感光体と
され、特に前記CGL4を下層とし、CTL5を上層と
する負帯電性の感光体とされる。
【0033】前記CGL4上にCTL5を積層して成る
感光体において、CGL4は、CGMとしてのスーダン
レッド又はダイアンブルー等のアゾ顔料、ピレンキノ
ン、アントアントロン等のキノン顔料、インジゴ、チオ
インジゴなどのインジゴ顔料、アズレニウム塩顔料、銅
フタロシアニン無金属フタロシアニン、チタニルフタロ
シアニンなどのフタロシアニン顔料等をバインダー樹脂
であるポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、アクリル
樹脂、ポリビニルピロリドン、エチルセルロース、酢酸
酪酸セルロース等に分散され、得られた分散液を必要に
より中間層を設けた前記透明導電層3上に塗布して得ら
れる。このようなCGL4の上に設けられるCTL5
は、主鎖又は側鎖にビフェニレン、アントラセン、ピレ
ン、フェナントレンなどの構造を有する多環芳香族化合
物、インドール、カルバゾール、オキサンジアゾール、
ピラゾリン等の含窒素複素環式化合物、ヒドラゾリン化
合物、スチリル化合物等のCTMを必要に応じて、成膜
性を有する樹脂に溶解させた塗工液を用いて形成するこ
とができる。
【0034】この様な成膜性を有する樹脂としては、ポ
リエチレン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エス
テル、ポリスチレンなどが挙げられる。
【0035】前記CTL5の層厚は通常5〜50μm、好
ましくは10〜40μmとされる。
【0036】本発明の画像形成方法に用いられる感光体
10は前記構成とされ、該感光体10の光源光に対する光透
過率を0.1〜20%とし、該光透過率の場所によるバラツ
キを10%以下とすることを必須の要件としている。前記
光透過率が0.1%未満の場合は、CGL4の膜厚を必要
以上に厚くした場合とか、CTL5中に光の漏洩を防止
するため多量の光吸収剤を含有せしめた場合であり、前
者の場合は帯電特性の低下や繰り返し特性の劣化を招
き、後者の場合に感光層中にキャリアのトラップを生じ
てCTMの電荷輸送機能を低下せしめ、感度不良とか繰
り返し特性の劣化を招くようになる。
【0037】又前記光透過率が20%を越えると光源光の
多くが感光層外に射出され、周縁機器により乱反射され
て感光層上に形成される画像の解像力が低下する。又前
記光透過率のバラツキが10%を越えると全体に画像濃度
及び解像力にむらのある画像が形成され、繰り返し像形
成の過程で前記欠点がさらに増大して画質の低下を招
く。
【0038】そこで前記感光体10の光透過率を適正なも
のとし、かつそのバラツキを少なくするため、特にCG
L4及びCTL5の塗布加工が重要となる。
【0039】従来良好な塗布方法として浸漬塗布方法が
知られているが、この塗布方法では後端液溜りを生じて
必ずしも均一塗布が達成されない。
【0040】そこで例えば特開平2-311848号〜特開平2-
311850号の各号公報に記載される円形スライド塗布方法
を用いるのが好ましい。
【0041】又感光体の光透過率を制御するためのCT
L5中に、例えばアゾ染料、インジゴ染料、カルボニウ
ム染料等の光吸収剤を適量含有せしめることができる。
【0042】次に本発明の画像形成方法においては用い
られる感光体10の感光層、特にCTL中に感光体のメモ
リー防止を目的としてヒンダードフェノール構造単位を
分子内に有する化合物(以後単にヒンダードフェノール
化合物と称する)を含有せしめるのが好ましい。前記ヒ
ンダードフェノール化合物の含有量はCTLに対して1
〜50重量%、より好ましくは1〜20重量%とされる。前
記含有量が1重量%未満の場合はメモリー防止効果が十
分発揮されず、50重量%を越えると、しばしば膜物性の
低下や感度特性の低下を招く。
【0043】なお前記ヒンダードフェノール構造単位と
はフェノール性水酸基のオルト位に嵩高の原子団が存在
することで特徴づけられるフェノール構造単位のことで
ある。
【0044】前記ヒンダートフェノール化合物としては
下記一般式(1)で表されるものが使用可能である。
【0045】
【化1】
【0046】式中、R1は分岐状アルキル基、R2,R3
及びR4は水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基又はア
リール基を表し、R3とR4は互に連結して環を形成して
もよい。
【0047】なお前記R1は炭素数3〜40のtert−若し
くはsec-アルキル基が好ましく、R2,R3及びR4がアル
キル基の場合は炭素数1〜40のものが好ましく、アリー
ル基の場合はフェニル基、ナフチル基又はピリジル基が
好ましい。
【0048】またR3とR4とが結合して環を形成する場
合は、クマロン環が好ましく、Y1は水素原子又は好ま
しくは有機残基である。
【0049】前記一般式(1)で示される化合物の具体
的化合物例としては例えば下記のものが挙げられる。
【0050】
【化2】
【0051】
【化3】
【0052】
【化4】
【0053】さらに他の好ましいヒンダードフェノール
化合物としては下記一般式(2)で示されるものがあ
る。
【0054】
【化5】
【0055】式中R5及びR6はそれぞれアルキル基、ア
ルケニル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環
基を表し、R7,R8,R9及びR10はそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、シクロ
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アルキルチオ
基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アシル基、ア
シルアミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシカルボニ
ル基又はスルホンアミド基を表す。
【0056】前記一般式(2)で示され化合物の具体的
化合物例としては、例えば下記のものが挙げられる。
【0057】
【化6】
【0058】前記ヒンダードフェノール構造単位を分子
中に有する化合物はいづれも容易に合成、入手が可能で
あり、その多くが既に市販されている。
【0059】例えば一般式(1)で示される化合物は、
チバ・ガイギー社製イルガノックス245、259、565、101
0、1035、1076、1081、1098、1222、1330、MD1024、ア
デカ・アーガス社製マークAO-20、AO-30、AO-40、AO-5
0、AO-60、住友化学社製スミライザーBMT、S、BP−
76、MOP-S、GM、BBM-S、WX-R等の名称で市販されてい
る。
【0060】また前記一般式(2)で示される化合物
は、例えばジャーナル・オブ・ザ・ケルカル・ソサイァ
ティ(J.Chem.Soc.)、2904〜2914頁(1965年)および
ザ・ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリィ
(J.Org.Chem)、23巻、75〜76頁等に記載の方法によっ
て容易に合成することができる。
【0061】前記ヒンダートフェノール化合物はCG
L、CTLのいづれか、又はCGL、CTLの両層に含
有させてもよく、その含量は感光層全体としてバインダ
ー樹脂100重量部当たり0.01〜50重量部とされ、好まし
くは0.1〜10重量部とされる。
【0062】次に感光体10を用いた本発明の画像形成方
法を図2(及び図3)に基づいて説明する。
【0063】スキャナーまたはコンピューター等の外部
信号源140からの、例えばY、M、C及びBKの色別の
画像信号は一旦メモリー150に格納され、該メモリー150
から図2(及び図3)の露光器12に順次読み出されて像
形成が行なわれる。
【0064】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
ターが始動され、感光体10の回転軸に装着された図示し
ないギヤーとモーターからの駆動ギヤーとが噛み合い、
感光体10を矢印方向へと回転し、同時に帯電器11(Y)
により該感光体10の感光層6の表面に一様な帯電が付与
される。
【0065】次いで前記メモリーからデジタルY画像信
号が読み出され、該Y信号電圧が露光器12(Y)に印加
され、該Y信号に対応してLEDアレイ7(Y)が発光
し、セルホックレンズ系8(Y)を介して感光層6の表
面に像露光され、ドット状のY静電潜像が形成される。
該潜像はYトナーを含む現像剤が充填された現像器13
(Y)により非接触で反転現像方式で現像されたYトナ
ー像が形成される。
【0066】次いで感光体10は前記Yトナー像上にさら
に帯電器11(M)により一様な帯電が付与され、M画像
信号電圧が印加された露光器12(M)により像露光され
てドット状のM静電潜像が形成され、現像器13(M)に
より同様に非接触で反転現像方式で現像されて、前記Y
トナー像上にMトナー像が重ね合わせて形成される。
【0067】同様のプロセスにより帯電器11(C)、露
光器12(C)及び現像器13(C)によりCトナー像が、
また帯電器11(BK)、帯電器12(BK)及び現像器13
(BK)によりKトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、1パスで感光層6の表面にカラートナー像が形成さ
れる。
【0068】なお前記各現像器13による現像に際して
は、現像スリーブ130に感光体10の帯電電位にDCバイ
アスとこれに重畳して0.5〜10KHz、0.2〜2KV(P−
P)のACバイアスとを印加し、一成分系現像剤又は二
成分系現像剤を用いた非接触反転現像方式の現像方法が
採用される。
【0069】かくして感光体10の周面上に形成されたカ
ラーのトナー像は転写器14Aにおいて給紙カセット15よ
り搬送されタイミングローラ16の駆動によって同期して
給紙される転写紙に転写される。
【0070】トナー像の転写を受けた転写紙は、除電器
14Bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面より分離
し、定着装置17においてトナーを溶着したのち排紙ロー
ラ18を介して装置上部のトレイ上に排出される。
【0071】一方、転写後の感光体10はクリーニング装
置19により残留トナーが清掃され、次の画像形成に備え
られる。
【0072】なお図2の30は露光器12を支持する支持部
材20を包むように装置本体の着脱可能とされた作像用カ
ートリッジであり、該カートリッジ内には感光体10、帯
電器11、現像器13、クリーニング装置19が一体的に組み
込まれている。
【0073】前記本発明の画像形成方法においては、各
露光器による感光層6に対する露光は透明基体2の内側
から感光層6のCGL4へ照射される。従って前記Y、
M、C及びBKの画像信号に基づく像露光は、いづれも
先に形成された色トナー像の影響を受けることなく行な
われ、後続のM、C及びBKの画像信号に基づく像露光
が先発のY画像信号に基づく像露光と同等の条件で露光
されるので、歪のない静電潜像の形成が可能となってい
る。
【0074】また本発明では、透明基体2上に設けられ
る透明導電層3の光源光に対する光透過率が70%以上と
するのが好ましく、かつ場所による該光透過率のバラツ
キが10%以下が好ましく、感光体の高感度でメモリーが
なく高耐久性の性能が十分発揮される。さらに感光層中
にヒンダードフェノール化合物が含有された感光体では
メモリーによる感光体の劣化及びオゾン劣化が防止され
てより一層高耐久性が期待できる
【0075】また本発明の前記感光体及び画像形成方法
では露光器としてLEDが主として用いられる。その理
由としては、レーザー等に比して小型、軽量で構造簡単
であり、感光体基体の内側にコンパクトに組み込むこと
ができるからである。
【0076】なお、LEDに関しては、図4に示される
ように種々の波長のものが知られているが赤色LED、
緑色LEDが主流である。又本発明において光源光に対
する光透過率とは像形成に際して用いられるLED光に
対する光透過率である。
【0077】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明の実施態様はこれにより限定されるものではな
い。
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】〈現像剤の作製〉 現像剤用トナー:ポリエステル樹脂「タットンNEK−
2157A」(花王社製)100重量部及び低分子量ポリプロ
ピレン2重量部を混合、溶融、練肉、冷却、粉砕及び分
級して平均粒径11μmのトナーを得た。
【0087】なおYトナー、Mトナー、Cトナー及びB
Kトナーは前記処方で着色剤としてY顔料ピグメントイ
エロー17、M顔料ピクメントレッド212、C顔料ピグメ
ントブルー15及びBK顔料カーボンブラックを用いて作
製された。
【0088】現像剤キャリア:平均粒径52μmのフェラ
イト粒子1000重量部とメタクリル酸メチル-スチレン
(1:1)共重合体樹脂微粒子20重量部とを高速撹拌混
合機により混合し、機械的衝撃により該樹脂微粒子を前
記フェライト粒子表面に被着させて0.1mm厚の樹脂被覆
層を有する磁性キャリアを得た。
【0089】現像剤:キャリア1000重量部に対して前記
各色トナー50重量部をそれぞれ混合してY、M、C及び
BKの4種類の現像剤を得た。なお通常の像形成ではB
K現像剤が必要とされるが以下の各実施例、比較例では
BK現像剤を使用せずに行なわれた。
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【0099】(実施例6) 〈感光体8の作製〉赤色LEDを用いた光源光に対して
光透過率が87%、該光透過率のバラツキが3.0%で、2m
m厚、外径80mmのPET製円筒状透明基体2上に層厚250
Å、赤色LEDに対する光透過率が75%、該光透過率の
バラツキが5%のITO透明導電層3を形成した。次い
でポリビニルブチラール樹脂「エスレックBL−1」
(積水化学社製)5gをメチルエチルケトン100ml中に
溶解し、更に下記構造CGM10gを混合した後、サンド
ミルを用いて25時間分散を行ない、得られた分散液を前
記導電層3上に乾燥後の膜厚が0.25μmとなるよう塗布
加工してCGLを形成した。次いで下記構造のCTM20
0gとバインダー樹脂「ユーピロンZ300」(三菱瓦斯化
学社製)200gをジクロルメタン1000mlに溶解して得た
溶液を前記CGL4上に乾燥後の膜厚が24μmとなるよ
う塗布加工して前記CGL4上にCTL5を形成して実
施例6用の感光体(8)を得た。
【0100】
【化8】
【0101】前記感光体(8)の赤色LED光源光に対
する光透過率は10%とされ、該光透過率の場所によるバ
ラツキは5%とされた。
【0102】前記円筒状PET透明基体2、ITO透明
導電層3及び感光体(8)の光透過率及び該光透過率の
バラツキは前記実施例1で記載した方法により測定され
た。
【0103】〈解像力(MTF)測定テスト〉図2に示
す400dpiの赤色LEDプリンターのカートリッジ30内に
感光体10として前記感光体(8)を装着し、現像器13
(Y)及び13(M)に前記Y及びMの現像剤を充填し
た。次いでコンピューター140内に格納された図5の1
画素毎のON−OFF(A)及び3画素毎のON−OF
F(C)の2値のR線パターン信号を対応する露光器12
(Y)及び12(M)に出力し、各露光に先立って帯電器
11(Y)、11(M)により一様帯電が付与された前記感
光体10上に前記各露光器によりデジタル像露光を行な
い、前記Rパターン信号に対応する静電潜像を形成し
た。
【0104】この静電潜像を現像器13(Y)及び13
(M)を作動させて非接触反転現像方式で現像してトナ
ー像を形成し、該トナー像を転写紙上に転写極14Aによ
り転写し、分離極14Bにより分離後定着器17により定着
して前記R線パターンのプリント画像を形成した。なお
帯電及び現像等の像形成条件は実施例1の場合と同様と
された。
【0105】前記プリント操作を1万回繰り返して1回
目と1万回目のプリント画像の解像力(MTF)を測定
した。
【0106】前記MTFは図6に示すようにプリント後
の最低濃度D1及び最高濃度D2をMacbeth社製マイクロ
デンシトメーターにより測定し、 式 MTF={(D2−D1)/(D1+D2)}×100% により計算して求めた。
【0107】また感光体10の解像力の評価は、測定され
たMTFの値が図7の50%以上の場合を「0」とし、50
%未満の場合を「×」として「○」、「×」方式で行な
われ、その結果を表2に示した。
【0108】(実施例7〜10及び比較例3〜5) 〈感光体(9)〜(15)の作製〉前記CGL4の膜厚、
CTL5の膜厚(染料の有無)、感光体の赤色LED光
源光に対する光透過率及び該光透過率のバラツキを表2
の如く変化した他は感光体(8)と同様にして実施例用
感光体(9)、(10)、(13)、(14)及び比較例用感
光体(11)、(12)、(15)を得た。
【0109】〈解像力(MTF)測定テスト〉図2の感
光体10として感光体(9)〜(15)を用いた他は実施例
6と同様にしてそれぞれMTFを測定し、かつ可前記評
価方法により解像力を「○」、「×」方式により評価
し、その結果を表2に示した。
【0110】
【表2】
【0111】表2より実施例6〜10はいづれも画像ボ
ケ、色ずれ等による解像力の低下がなく、繰り返し像形
成の過程で高解像力のプリント画像が得られるが、比較
例3〜5は繰り返しの過程で解像力の低下が著しいこと
がわかる。
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
画像形成方法によれば、透明基体、透明導電層、電荷発
生層及び電荷輸送層を含む感光体総体の光源光に対する
光透過率及びバラツキの特性が優れていることから前記
感光体上に形成されるカラープリントの解像力がすぐれ
ており、長期に亘り、前記感光体を用いて繰り返し画像
形成を行なったとき画像劣化がなく良質のカラー画像が
安定して得られ、かつ装置のコンパクト化及び高速での
カラー画像形成が可能とされる等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円筒状透明基体を用いた感光体の
断面図。
【図2】図1の感光体を用いたプリンターの断面図。
【図3】ベルト状透明基体を用いた感光体の断面図。
【図4】各種LEDの発光波長域を示す図。
【図5】解像力テストパターン。
【図6】MTF測定方法を説明する図。
【図7】解像力テストパターンの画素密度とMTFとの
関係を示す図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−198466(JP,A) 特開 平5−158270(JP,A) 特開 平6−236058(JP,A) 特開 平3−144574(JP,A) 特開 平3−156467(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/04 - 15/04 120 G03G 21/00 350

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレンス透明基体上に透明導電層及
    び感光層を積層して成る電子写真感光体を用いる画像形
    成方法において、前記感光体として前記透明導電層を有
    する基体上に電荷発生物質と電荷輸送物質とを含有する
    感光層を設けて成り、光源光に対する光透過率が0.1〜2
    0%で、該光透過率のバラツキが10%以下である感光体
    を用い、かつ前記透明基体の内側に設けた複数の露光器
    と、該複数の露光器のそれぞれに対応して前記感光層の
    外側に設けた複数の帯電器と、複数の現像器とにより
    帯電、像露光及び現像を行なう工程を順次複数回繰り返
    して、前記感光体の1回転で該感光体上に複数のトナー
    像を重ね合わせて形成し、該トナー像を転写材上に一括
    転写、定着してカラー画像を形成することを特徴とする
    画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記感光層が電荷発生物質を含有する電
    荷発生層を下層とし、前記電荷輸送物質を含有する電荷
    輸送層を上層とする積層構成の感光層である請求項1に
    記載の画像形成方法。
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