JP3326421B2 - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP3326421B2
JP3326421B2 JP2000112152A JP2000112152A JP3326421B2 JP 3326421 B2 JP3326421 B2 JP 3326421B2 JP 2000112152 A JP2000112152 A JP 2000112152A JP 2000112152 A JP2000112152 A JP 2000112152A JP 3326421 B2 JP3326421 B2 JP 3326421B2
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浩和 松川
宏 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物等の上部構
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにした免震装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の免震装置としては、
例えば図7に示すように、上部構造物及び基礎にそれぞ
れ連結される円形の上板a及び下板b間において天然ゴ
ム等からなるゴム層cと鋼板層dとを交互に積層した免
震支承ゴムタイプのものがよく知られている。このもの
は、積層部の鉛直剛性で上部構造物の荷重を支持し、地
震時の横揺れに対しては、ゴム層cのせん断変形と中心
部に設けた鉄や鉛のプラグeによるダンパ作用とにより
水平方向の変位と力とを吸収するようになっている。ま
た、上記プラグeの代わりに油圧機構で減衰されるよう
にしたものや、ゴム層cを高減衰のものにしてゴム自体
でダンパ機能を発揮させるようにしたものがある。この
免震支承ゴムタイプの免震装置は構造が単純であり、し
かも、施工前の設計において地震力の減衰性能を容易に
予測することができ、施工作業や施工後の維持管理も容
易であるので、大型集合住宅や病院等の大型建築物にか
なり普及されている。
【0003】一方、個人住宅等の軽量の上部構造物にお
いて地震時の倒壊や家具、調度品の転倒及び落下を防止
するための免震装置として、例えば特開平8−3263
52号公報に示されているように、上下一対の硬質部材
間に可撓性構造体を設け、この可撓性構造体に流動部材
が充填された多数の区画室を形成することによって、簡
単な構成で地震に対する上部構造物の揺れを抑えるよう
にすることが提案されている。
【0004】また、近年、ゴムを用いないで、ベアリン
グ等のスライド機構とダンパ機構とを組み合わせた免震
装置が知られており、このものは、例えば2つのスライ
ド機構を略十字状に結合して上部構造物を基礎に対して
水平2方向に自由に移動可能とし、このスライド機構に
ばねやオイルダンパ等を別途付加して上部構造物の揺れ
を抑えるようにしている。
【0005】さらに、例えば特開平9−4279号公報
に示されているように、鋼鉄製球を中央が底点となる放
物線型の円型鋼鉄製皿受台で上下より挟んだ構成とし、
鋼鉄製球が下側の皿受台を上昇する際の反力により地震
加速度を消滅させることで上部構造物の横揺れを抑える
ようにすることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の免
震支承ゴムタイプのものは、積層されているゴム層cの
せん断力及びせん断変形により免震性能を発揮するもの
であるため、水平方向の揺れによる移動距離を稼ぐため
には積層数を増やして所定高さを確保しなければなら
ず、高さを確保しつつ上部構造物を安定して支持するに
は、より直径を大きくすることが必要となって装置が大
きくなるので、設置場所が取れかつ鉛直荷重が50〜1
00kg/cm2 程度の大型集合住宅や病院等の大型建築物
のみにしか採用されていないのが実状である。
【0007】また、上記前者の提案例(特開平8−32
6352号公報)の免震装置においては、上部構造物か
らの荷重を支持するための可撓性構造体の強度が経年劣
化により衰え、上部構造物の高さを一定に保持すること
ができないという問題がある。また、製造上、内部に複
数の区画室を設けることは困難である。
【0008】そして、ゴムを用いないでスライド機構と
ダンパ機構とを組み合わせた免震装置においては、どの
方向からの地震力に対しても機能するようにするために
はスライド機構及びダンパ機構の構造が非常に複雑とな
り、施工に先立つ設計の困難さやコスト高が問題とな
り、普及していない。
【0009】さらに、上記後者の提案例(特開平9−4
279号公報)の免震装置においては、地震による横揺
れに対し、鋼鉄製球が放物線型の皿受台上を移動するた
め、上部構造物が上下方向にも移動するという問題があ
る。また、振動を減衰させるための機構が重力によるも
のであるため上部構造物が自由振動に近い振動挙動を示
し、振動の収まりが悪いという問題を有している。
【0010】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、地震に対する上部構
造物の揺れを抑えるようにした免震装置に対して、その
構成を従来のものとは異ならせることによって、個人住
宅等のように上部構造物が軽量であっても上下方向の変
位がなく、水平方向の変位及び力を有効に抑制すること
ができ、しかも、構造が簡単で、小形・軽量化を図るこ
とができるようにし、加えて、上部構造物が傾く等して
免震装置に水平方向に対して斜めの力が加わったとして
も、確実に作動させて上部構造物の揺れを抑えられるよ
うにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、上板及び下板間に、上板を下板に
対して支持するように複数の樹脂板と金属板とが上下方
向に交互に積層されてなる支持体を設け、この支持体の
金属板と該金属板に隣接する樹脂板とを相対的に水平方
向に摺動し得るように構成し、樹脂板と金属板とが相対
的に水平方向に摺動することで上板が下板に対して相対
的に水平移動したときに伸びるゴム部材により上板及び
下板の外周部同士を弾性的に接続するとともに、そのゴ
ム部材の上部を、上板に加硫接着するか、又は上板に固
定されたリング部材に加硫接着し、ゴム部材の下部を、
下板に固定されたリング部材に加硫接着するようにし
た。
【0012】具体的には、請求項1の発明では、上部構
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにした免震装置を対象とする。
【0013】そして、上記上部構造物と連結される上板
と、上記上板の下側に対向して設けられ、上記基礎と連
結される下板と、上記上板及び下板間に、該上板を下板
に対して支持するように設けられ、複数の樹脂板と金属
板とが上下方向に交互に積層されてなり、かつ、上記金
属板と該金属板の上側及び下側の少なくとも一方に隣接
する樹脂板とが相対的に水平方向に摺動し得るように構
成された支持体と、上記上板及び下板の外周部の全周
士を弾性的に接続して、上記樹脂板と金属板とが相対的
に水平方向に摺動することで該上板が下板に対して相対
的に水平方向に移動したときに伸びるゴム部材とを備
、上記ゴム部材の上部は、上記上板に加硫接着されて
いるか、又は上板に固定されたリング部材に加硫接着さ
れ、上記ゴム部材の下部は、上記下板に固定されたリン
グ部材に加硫接着されているものとする。
【0014】上記の構成により、上板は下板に対して樹
脂板と金属板とからなる支持体によって支持されている
ので、ゴムで支持するのとは異なり、上部構造物の高さ
を安定的に維持することができる。そして、地震発生時
には、その支持体の樹脂板と金属板とが相対的に水平方
向に摺動する。このとき、樹脂板及び金属板は上側に位
置するほど下板に対して大きく水平方向に移動し、支持
体の最上部に位置する樹脂板又は金属板と最下部に位置
する樹脂板又は金属板との相対移動量と略同じだけ上板
が下板に対して相対的に水平方向に移動して、急激な振
動を長周期化して和らげる。一方、ゴム部材には伸びる
ことにより上板を移動前の位置に復帰させる復元力が発
生するので、この復元力が樹脂板及び金属板間に作用す
る摩擦力と共に減衰力として作用する。このため、上部
構造物を上下移動させることなくその水平揺れを抑える
ことができ、地震収束後は上板ないし上部構造物を移動
前の位置に戻すことができる。また、ゴム部材の復元力
及び樹脂板と金属板との間の摩擦力は調節が可能である
ので、上部構造物の重さに応じて最適な値となるように
設定することができる。さらに、樹脂板及び金属板の上
下面の大きさを適切に設定することにより、樹脂板及び
金属板の上部構造物から受ける圧力を比較的小さくする
ことができると共に、上部構造物が傾く等して免震装置
に水平方向に対して斜めの力が加わったとしても、複数
の樹脂板と金属板とが上下方向に交互に積層されている
ことと相俟って、支持体が傾いて樹脂板と金属板とがス
ムーズに摺動しなくなるという所謂ロッキング現象は生
じない。そして、水平方向の揺れによる樹脂板及び金属
板の移動は、最上部の樹脂板と最下部の樹脂板とが互い
に水平方向にラップしている限り可能であり、樹脂板と
金属板との積層数をそれほど多くしなくても、水平方向
の揺れによる移動距離を稼ぐことができる。また、樹脂
板及び金属板の周囲に殆ど隙間を形成しないでゴム部材
を設けても、樹脂板及び金属板がゴム部材の変形と同じ
ように上側に位置するほど下板に対して大きく水平方向
に移動するので、ゴム部材が樹脂板及び金属板により局
部的に大きく変形させられるようなことはない。この結
果、免震装置を平面的にも比較的小さくすることができ
る。したがって、免震装置を小型化しつつ、確実に作動
させて十分な免震効果を発揮させるようにすることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る免
震装置Aを示し、この免震装置Aは、建築物等の上部構
造物と基礎との間に設けられ、地震に対する該上部構造
物の揺れを抑えるようにしたものであり、個人住宅等の
ように上部構造物が軽量である場合に特にその免震効果
を発揮するものである。上記免震装置Aは、上記上部構
造物と連結される円形のステンレス鋼製上板1と、この
上板1の下側に対向して設けられ、上下面が水平となる
ように上記基礎と連結される同じく円形のステンレス鋼
製下板2とを備えている。
【0016】上記上板1及び下板2間には、上板1を下
板2に対して支持するように支持体3が設けられてい
る。この支持体3は、5つの円形樹脂板3a,3a,…
と4つの円形金属板3b,3b,…とが上下方向に交互
に積層されてなっており、支持体3の最上部及び最下部
には、樹脂板3a,3aがそれぞれ配設されている。上
記支持体3の各金属板3bは、外径が各樹脂板よりも小
さくなるように形成されていて、該金属板3bの上側及
び下側のいずれか一方に隣接する樹脂板3aに接合固定
されている(上下方向中央の樹脂板3aよりも上側の金
属板3bは、その上側の樹脂板3aに、また上下方向中
央の樹脂板3aよりも下側の金属板3bは、その下側の
樹脂板3aにそれぞれ固定されている)。そして、互い
に固定されていない樹脂板3a及び金属板3b同士は、
該樹脂板3a及び金属板3b間の摩擦力よりも大きな水
平力が作用すれば、相対的に水平方向に摺動し得る状態
となっている。また、最上部及び最下部の各樹脂板3a
も上板1及び下板2に対してそれぞれ相対的に摺動可能
なようになされている。尚、図1では、説明上、摺動し
得る樹脂板3a及び金属板3b間並びに樹脂板3a及び
上板1又は下板2間は、隙間をあけて描いている(図
3、図4及び図5においても同じ)。
【0017】上記支持体3の各樹脂板3aは、超高分子
量ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ナイロン、ポリ
テトラフルオロエチレン、ポリアセタール等の潤滑性樹
脂からなっており、高圧縮に耐えられるようにこれらの
樹脂に補強材としてガラス繊維、アラミド繊維、カーボ
ン繊維、金属酸化物ウィスカーを含有してもよく、さら
に潤滑剤を含有させてもよい。一方、上記各金属板3b
はステンレス鋼からなっており、各金属板3bの外径は
各樹脂板3aよりも小さく設定されている。また、支持
体3の最上部及び最下部に配設された両樹脂板3a,3
aの外径は、他の各樹脂板3aよりも小さく設定されて
いる。さらに、各樹脂板3aの外周面と上下面との各角
部にはR面取り(C面取りでもよい)が施されている。
尚、各樹脂板3aの厚みは各金属板3bよりも大きく、
高圧縮に十分に耐えられるようになされている。
【0018】上記上板1及び下板2の外周部の全周同士
は、支持体3を全周に亘って覆う円筒状のゴム部材8に
より弾性的に接続されている。つまり、このゴム部材8
の上部は上板2に加硫接着されている一方、下部はステ
ンレス鋼製のリング部材6に加硫接着されて、このリン
グ部材6と下板2とが複数のネジ7,7,…により互い
に固定されている。このことで、上板1及び下板2間の
空間は略密閉状にされている。上記ゴム部材8は、天然
ゴム若しくは合成ゴムを主体とする配合ゴム又はそのい
ずれかの配合ゴムを繊維で補強した複合材からなってい
て、上板1が下板2に対して相対的に水平方向において
どの方向に摺動したときにも伸びて上板1を摺動前の位
置に復帰させる復元力を発生するようになっている。
尚、上記ゴム部材8の内径は、支持体3における最上部
及び最下部以外の3つの樹脂板3a,3a,…の外径と
略同じに設定されている。
【0019】以上の構成からなる免震装置Aの組立方法
を図2により説明する。先ず、ゴム部材8の上端面に上
板1を加硫接着させる一方、下端部の外周部にリング部
材6を加硫接着させて、支持体3の収容部を形成する。
【0020】次いで、予め接着剤等で接合固定した4組
の樹脂板3a及び金属板3bと、上下方向中央に位置す
る1つの樹脂板3aとを上記収容部内に入れた後、下板
2を上記リング部材6に各ネジ7により結合することで
免震装置Aが完成する。
【0021】上記免震装置Aを上部構造物を構成する柱
等と基礎との間に設ける場合、上板1を上部構造物に、
下板2を基礎にそれぞれボルトにより取付固定する。こ
のように上部構造物と基礎との間に設けられた免震装置
Aでは、上板1は下板2に対して各樹脂板3aと各金属
板3bとからなる支持体3によって支持されているの
で、ゴムで支持するのとは異なり、上部構造物の高さを
安定的に維持することができる。
【0022】そして、地震発生時には、支持体3の各樹
脂板3aと各金属板3bとが相対的に水平方向に摺動す
る。このとき、図3に示すように、各樹脂板3a及び各
金属板3bは上側に位置するほど下板2に対して大きく
水平方向に移動し、支持体3の最上部に位置する樹脂板
3aと最下部に位置する樹脂板3aとの相対移動量と略
同じだけ上板1が下板2に対して相対的に移動して、急
激な振動を長周期化して和らげる。一方、上板1が下板
2に対してずれた方向にゴム部材8が変形して伸びるた
め、ゴム部材8には上板1を移動前の位置に復帰させる
復元力が発生する。この復元力が樹脂板3a及び金属板
3b間に作用する摩擦力と共に減衰力として作用する。
この結果、上部構造物を上下移動させることなくその水
平揺れを抑えることができ、建築物内部に設置したもの
が倒れるのを防止することができる。しかも、地震収束
後は上板1ないし上部構造物を移動前の位置に戻すこと
ができる。さらに、ゴム部材8の復元力及び樹脂板3a
と金属板3bとの間の摩擦力は、ゴム部材8の材質、大
きさ、断面形状等や各樹脂板3a及び各金属板3bの材
料等をそれぞれ変えることにより、上部構造物の重さに
応じて最適値に設定することができる。また、ゴム部材
8は、上板1が下板2に対して水平方向においてどの方
向に移動したときにも同じ復元力が発生するので、どの
方向からの地震力に対しても同じように機能させること
ができる。
【0023】さらに、各樹脂板3a及び各金属板3bの
外径を適切に設定することにより、各樹脂板3a及び各
金属板3bの上部構造物から受ける圧力を比較的小さく
することができると共に、上部構造物が傾く等して免震
装置Aに水平方向に対して斜めの力が加わったとして
も、複数の樹脂板3a,3a,…と金属板3b,3b,
…とが上下方向に交互に積層されていることと相俟っ
て、支持体3が傾いて樹脂板3aと金属板3bとの摺動
にブレーキがかけられるという所謂ロッキング現象が発
生するのを防止することができる。そして、水平方向の
揺れによる各樹脂板3a及び各金属板3bの移動は、最
上部の樹脂板3aと最下部の樹脂板3aとが水平方向に
ラップしている限り可能であり、樹脂板3aと金属板3
bとの積層数をそれほど多くしなくても、水平方向の揺
れによる移動距離を稼ぐことができる。また、各樹脂板
3a及び各金属板3bとゴム部材8との間には殆ど隙間
を設けていないが、各樹脂板3a及び各金属板3bがゴ
ム部材8に沿うように上側に位置するほど下板2に対し
て大きく水平方向に移動するので、ゴム部材8は上下方
向に滑らかに変形し、しかも、各金属板3bは、該金属
板3bの上側及び下側のいずれか一方に隣接する樹脂板
3aに接合固定されていると共に、支持体3の各樹脂板
3aの外周面と上下面との各角部にR面取りが施されて
いるので、ゴム部材8が損傷を被ることはない。この結
果、免震装置Aの外径及び高さを比較的小さくすること
ができる。
【0024】また、支持体3の最上部及び最下部に配設
された両樹脂板3a,3aの外径が他の各樹脂板3aよ
りも小さく設定されているので、その両樹脂板3a,3
aがゴム部材8における上板1及びリング部材6との接
続部に当接しないようにすることができる。つまり、ゴ
ム部材8の応力集中が生じ易い部分を効果的に保護する
ことができ、ゴム部材8の損傷を確実に防止することが
できる。
【0025】尚、上記実施形態では、支持体3の各金属
板3bを、該金属板3bの上側及び下側のいずれか一方
に隣接する樹脂板3aに接合固定したが、上側及び下側
の両方に隣接する樹脂板3a,3aと相対的に水平方向
に摺動し得るように構成してもよい。この場合、各金属
板3bの外周面と上下面との各角部にも面取りを施すよ
うにすることが望ましい。
【0026】また、上記実施形態では、支持体3の最上
部及び最下部に配設された両樹脂板3a,3aを上板1
及び下板2に対して相対的に摺動可能なように構成した
が、図4に示すように、その両樹脂板3a,3aを上板
1の下面及び下板2の上面にそれぞれ接合固定するよう
にしてもよい。このようにすれば、支持体3の最上部及
び最下部の両樹脂板3a,3aがゴム部材8における上
板1及びリング部材6との接続部に当接してゴム部材8
が損傷するのを防止することができる。そして、この場
合、支持体3の最上部及び最下部の両樹脂板3a,3a
は金属板3bと固定せずに用いると共に、上下方向中央
部の樹脂板3aは、その上下両面に金属板3b,3bを
固定した状態で用いるようにすればよい。また、上板1
とゴム部材8との接続を、下板2と同様に、リング部材
6を介して行うようにすれば、上下方向中央線に対して
対称形状にすることができる。
【0027】さらに、支持体3の最上部及び最下部に樹
脂板3a,3aをそれぞれ設ける必要はなく、最上部及
び最下部に金属板3b,3bをそれぞれ配設してもよ
く、複数の樹脂板3aと金属板3bとを交互に積層すれ
ば、どのような形態であってもよい。また、各樹脂板3
a及び各金属板3bの外径は全て略同じになるようにし
てもよい。
【0028】そして、上記実施形態では、各樹脂板3a
を潤滑性樹脂としたが、他の樹脂であってもよく、この
場合、支持体3における互いに水平方向に摺動可能な樹
脂板3a及び金属板3b間に、グリス等の潤滑剤を塗布
するようにしてもよい。勿論、各樹脂板3aが潤滑性樹
脂である場合でも、潤滑剤を使用することはできる。
【0029】また、上記実施形態では、上板1及び下板
2並びに支持体3の各樹脂板3a及び各金属板3bを円
形に形成したが、これらを多角形状に形成してもよい。
但し、各樹脂板3a及び各金属板3bを多角形状にする
場合には、その各樹脂板3a及び各金属板3bの外側周
面における角部はR面取りを施しておくことが望まし
い。
【0030】さらに、上記実施形態では、各樹脂板3a
及び各金属板3bの外径を、ゴム部材8の上下両端部を
除いた部分の内径と略同じになるようにしたが、ゴム部
材8と隙間を設けるようにしてもよい。但し、この隙間
は、ゴム部材8により各樹脂板3a及び各金属板3bを
上板1及び下板2の中心部に安定保持させる観点から小
さい方が望ましい。
【0031】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。
【0032】上記実施形態と同様にして4つの免震装置
Aを作製した。すなわち、5つのナイロン製樹脂板と、
4つのステンレス鋼製金属板とを交互に積層して支持体
を作製した。この各免震装置Aを、図6に示すように、
個人住宅における上部構造物21の四隅に位置する各柱
22と基礎23との間に設けた。この基礎23は、試験
のために複数のコロ上に設置されていて、この基礎23
に対して水平方向に振動を加えて揺らすことが可能とさ
れている。ここで、上記各免震装置Aの水平方向の摩擦
係数は0.1であり、水平方向ばね定数は45kgf/
cmであった。また、上部構造物21の重量は、一般の
木造住宅と略同じ40tとした。
【0033】そして、上記基礎23に対して水平方向に
兵庫県南部地震で観測された地震波を入力して上部構造
物21の振動減衰効果を調べた。この結果、上部構造物
21の水平方向の最大加速度は約1/5に低減し、最大
変位は約15cm以下となり、免震効果が十分に発揮さ
れていることが確認された。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の免震装置
によると、上板及び下板間に、上板を下板に対して支持
するように複数の樹脂板と金属板とが上下方向に交互に
積層されてなる支持体を設け、この支持体の金属板と該
金属板に隣接する樹脂板とを相対的に水平方向に摺動し
得るように構成し、上板が下板に対して相対的に水平方
向に摺動することで上板が下板に対して相対的に水平移
動したときに伸びるゴム部材により上板及び下板の外周
部同士を接続するとともに、そのゴム部材の上部を、上
板に加硫接着するか、又は上板に固定されたリング部材
に加硫接着し、ゴム部材の下部を、下板に固定されたリ
ング部材に加硫接着するようにしたことにより、軽量の
上部構造物であっても上下変動させることなく水平振動
を緩和・吸収するという免震機能を有効に発揮させるこ
とができる小形・軽量な免震装置が得られる。また、ロ
ッキング現象の発生を防止して免震装置を確実に作動さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る免震装置を示す断面図
である。
【図2】免震装置の組立手順を示す分解図である。
【図3】免震装置の作動時の状態を示す図1相当図であ
る。
【図4】支持体の最上部及び最下部の両樹脂板を上板の
下面及び下板の上面にそれぞれ接合固定した実施形態の
変形例を示す図1相当図である。
【図5】免震装置を個人住宅に適用してその免震効果を
調べる試験の要領を示す概略図である。
【図6】従来の免震支承ゴムタイプの免震装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
A 免震装置 1 上板 2 下板 3 支持体 3a 樹脂板 3b 金属板 8 ゴム部材 21 上部構造物 23 基礎
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−123351(JP,A) 特開 昭57−123350(JP,A) 特開 平9−242375(JP,A) 特開 平2−49834(JP,A) 実開 昭63−64945(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 331 F16F 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部構造物と基礎との間に設けられ、地
    震に対する該上部構造物の揺れを抑えるようにした免震
    装置であって、 上記上部構造物と連結される上板と、 上記上板の下側に対向して設けられ、上記基礎と連結さ
    れる下板と、 上記上板及び下板間に、該上板を下板に対して支持する
    ように設けられ、複数の樹脂板と金属板とが上下方向に
    交互に積層されてなり、かつ、上記金属板と該金属板の
    上側及び下側の少なくとも一方に隣接する樹脂板とが相
    対的に水平方向に摺動し得るように構成された支持体
    と、 上記上板及び下板の外周部の全周同士を弾性的に接続し
    て、上記樹脂板と金属板とが相対的に水平方向に摺動す
    ることで該上板が下板に対して相対的に水平方向に移動
    したときに伸びるゴム部材とを備え 上記ゴム部材の上部は、上記上板に加硫接着されている
    か、又は上板に固定されたリング部材に加硫接着され、 上記ゴム部材の下部は、上記下板に固定されたリング部
    材に加硫接着されている ことを特徴とする免震装置。
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