JP3326247B2 - Vtrの画質改善回路 - Google Patents

Vtrの画質改善回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
の再生特性切り換え回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に粗悪テープを再生した場合、その
再生出力は良好なテープを再生した場合と比べてその出
力レベルは低下している。
【0003】このため、再生信号出力レベルを検出し
て、そのレベルの低下に起因する画質の低下を改善する
べく、例えば、再生FM信号の中域を強調せしめるピー
キング回路を再生ヘッドの次段に設け、これによってS
/Nを改善するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、再
生出力信号レベルが低下すると、2値的に上記ピーキン
グ回路が働く構成となっており、ある所定の値で画質が
急に改善されることになり、不自然さがあった。
【0005】従って、本発明はかかる欠点を解決するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】再生FM輝度信号のレベ
ルが所定レベル以下になったとき、前記再生FM輝度信
号の所定周波数に対してのみ強調動作を行う画質改善回
路部と、前記画質改善回路部を前記再生FM輝度信号の
レベルに応じて連続的に前記強調動作を無段階的に可変
出来るようにするための可変インピーダンス回路部とを
有する構成である。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、画質改善回路部が連続的
に効くようになるので、ある値で画質が急に改善される
ことがなく、徐々に改善される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しつつ
説明する。
【0009】1は再生磁気ヘッドであって、ここで再生
されたFM輝度信号は、再生アンプ2を介してピーキン
グ回路部3やエンベロープ検波回路部4に供給される。
前記ピーキング回路部3は、インダクタンスL1、抵抗
R1、コンデンサC1からなる再生FMピーキング回路
5、ピーキング用トランジスタ6とからなり、ピーキン
グ回路部により強調された信号はFM復調回路12に供
給されて復調される。10は画質改善回路部である。こ
の回路部10において、トランジスタ6のエミッタと接
地点間にコンデンサC2とインダクタンスL2の直列接
続からなる画質改善用FMピーキング回路8と、可変イ
ンピーダンスとして作用するダイオードDと直流阻止コ
ンデンサC3が直列接続されている。前記ダイオードD
のカソードには抵抗R2とR3で分圧された電圧が適度
な逆バイアス電圧として与えられている。前記ダイオー
ドDのアノードには抵抗R4、R5を介して順方向バイ
アスが供給される。コレクタが抵抗R4とR5の接続中
点が接続され、エミッタが接地され、ベースがエンベロ
ープ検波回路4に接続されたトランジスタ9は抵抗R
4、R6とともに反転アンプ回路13を構成する。尚、
11はマイクロコンピュータである。
【0010】次に本実施例の動作を説明する。
【0011】アンプ2から出力される信号は、もしその
信号が良質のテープから再生されたものであれば図2の
実線のような信号となり、振幅が小さい期間T1は例え
ば第1ヘッドによる再生出力、振幅が大きい期間T2は
第2ヘッドの再生出力となる。このような信号がエンベ
ロープ検波回路4に供給されると、その出力は図3の実
線の如き信号となり、これがトランジスタ9に供給され
該トランジスタ9で反転されて、そのコレクタから反転
出力が出力されるが、この反転出力電圧によって抵抗R
2、R3で逆バイアスされた前記ダイオードを導通させ
ることはなく、この結果、画質改善用FMピーキング回
路8が効かなくなり、これによってトランジスタ6から
出力される再生信号の周波数特性は、図4の実線の周波
数特性となる。
【0012】次に、アンプ2から出力される信号が、粗
悪テープからの再生信号であるとすると図2の一点鎖線
のようなレベル低下した信号となり、このような信号が
エンベロープ検波回路4に供給されると、その出力は図
3の一点鎖線の如き検波出力になる。このように低いレ
ベルの出力電圧がトランジスタ9に印加されて反転され
ると、そのコレクタ出力電圧は逆に大きくなり、このコ
レクタ電圧によりダイオードDが導通せしめられる。
【0013】ダイオードDが導通すると画質改善用FM
ピーキング回路8が、該ダイオードD、コンデンサC3
を介して交流的に接地され、これにより再生信号の強調
動作が行われることになる。
【0014】トランジスタ9のベースに与えられるエン
ベロープ検波出力の逆レベルに応じた電圧がトランジス
タ9のコレクタに現れ、これがダイオードDを付勢する
のでダイオードは再生信号のレベルが減少すればする
程、それに応じて導通度が増大する(インピーダンスが
減少する)。よって、ダイオードの導通度が増加すると
それに応じて図4の破線のような特性になるように連続
的に3〜4MHZ付近の信号が強調される。
【0015】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、粗悪テープ
によって再生された場合、画質改善回路部が連続的に効
くようになるので、ある値で画質が急に改善されること
がなく、徐々に改善され、視聴者に違和感を与えること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したビデオテープレコーダの要部
回路ブロック図である。
【図2】再生FM信号の信号波形図である。
【図3】エンベロープ検波波形図である。
【図4】ピーキング回路部の出力特性図である。
【符号の説明】
1 再生磁気ヘッド 2 再生アンプ 3 ピーキング回路部 4 エンベロープ回路部 5 再生FMピーキング回路 6 ピーキング用トランジスタ 7 FM復調回路 8 画質改善用FMピーキング回路 9 再生アンプ 10 画質改善回路部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生FM輝度信号のレベルが所定レベル
    以下になったとき、 前記再生FM輝度信号の所定周波数に対してのみ強調動
    作を行う画質改善回路部と、 前記画質改善回路部を前記再生FM輝度信号のレベルに
    応じて連続的に前記強調動作を行うための可変インピー
    ダンス回路部と、 を有するVTRの画質改善回路。
  2. 【請求項2】 前記可変インピーダンス回路は、ダイオ
    ードである請求項1記載のVTRの画質改善回路。
  3. 【請求項3】 前記画質改善回路部は、コンデンサとイ
    ンダクタンスの直列接続からなるピーキング回路である
    請求項1に記載のVTRの画質改善回路。
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