JP3326140B2 - マグネシウム合金のダイカスト鋳造法及びダイカスト製品 - Google Patents

マグネシウム合金のダイカスト鋳造法及びダイカスト製品

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマグネシウム合金の
ダイカスト鋳造法及びダイカスト製品に関し、より詳し
くは、本発明は、コールドチャンバー型ダイカスト機を
用いるマグネシウム合金ダイカスト製品の鋳造におい
て、マグネシウム合金溶湯の流動性を確保し、充填性、
鋳造品の表面性、熱間割れや引け割れ、引け巣を制御
し、より安価に高品質なマグネシウムダイカスト製品を
製造するダイカスト鋳造法及び該ダイカスト鋳造法によ
り得られるダイカスト製品に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車業界においては燃費向上のための
軽量化の必要性、家電製品等においては携帯性向上のた
めの軽量化の必要性から軽量材料のニーズが高まり、樹
脂材料や軽量金属材料が用いられてきている。しかし、
樹脂材料は一般的にリサイクルが困難であるため地球環
境保全の点で問題があるのに対して、金属材料は一般的
にリサイクルが容易であるため、家電製品の筐体、特
に、携帯用製品、例えばノート型パーソナルコンピュー
タ、携帯電話、デジタルビデオカメラ、MDウオークマ
ン、カメラ等の携帯商品の筐体、自動車の各種ケース部
品等の製造材料が樹脂材料からマグネシウム系材料、ア
ルミニウム系材料等の軽量金属へと変わり、特に軽薄短
小のトレンドの中で、金属としての剛性を有しながら実
用軽量金属中最も密度の小さい軽量マグネシウム系材料
が注目され、自動車あるいは携帯用家電製品用材料とし
て注目される流れとなっており、肉厚が1.5mm以下
の部分を有する製品が求められている。
【0003】従来、マグネシウム合金製品の製造法とし
てはダイカスト鋳造法が一般的であり、特にホットチャ
ンバーダイカスト鋳造法が広く採用されている。しかし
ながら、マグネシウム合金をダイカスト鋳造するための
専用ダイカスト機として導入した鋳造装置自体を用いる
がマグネシウム合金材料からマグネシウム合金よりも安
価なアルミニウム合金材料に容易に切り換えることが可
能であること、あるいは、マグネシウム合金専用ダイカ
スト機を導入するのではなく従来のアルミニウム合金用
ダイカスト機を転用することが可能であること等の理由
から、更に又、ホットチャンバー型ダイカスト機では鋳
造が困難な種々の新規の合金種が開発され、利用されて
いるので、コールドチャンバーダイカスト鋳造法でのマ
グネシウム合金の鋳造法の確立が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コールドチャンバー型
ダイカスト機を用いてマグネシウム合金を鋳造しようと
する場合に生じる問題として、一般的に、マグネシウム
合金は凝固潜熱が小さく凝固が早いため溶湯が流れない
と形容される状態がある。この状態は特に携帯用家電製
品等の筐体、例えばノート型パーソナルコンピュータ、
携帯電話、デジタルビデオカメラ、MDウオークマン、
カメラ、プロジェクター等の筐体の薄肉部分の製造にお
いて問題になる。
【0005】また、特に高温及び室温でのクリープ特性
を改善するためにケイ素、希土類元素、カルシウム等を
添加したマグネシウム合金があるが、これらの元素は活
性であるために酸化物が生じやすく、また粒界部分にお
いて化合物が生成するために熱間割れ、引け割れを生じ
やすく、このような合金からコールドチャンバー型ダイ
カスト機を用いてダイカスト鋳造品を製造する場合にも
問題になる。
【0006】マグネシウム合金ダイカスト製品の製造に
コールドチャンバー型ダイカスト機を用いる場合のこれ
らの問題、課題に対し、従来は金型温度を上げたり、射
出速度を上げたりする等の方策が用いられてきたが、目
的とする程度の成果を上げることができず、それでコー
ルドチャンバー型ダイカスト機での鋳造を断念する場合
もあった。
【0007】本発明はこのような従来技術の有する課題
に鑑みてなされたものであり、本発明は、コールドチャ
ンバー型ダイカスト機を用いるマグネシウム合金ダイカ
スト製品の鋳造において、マグネシウム合金溶湯の流動
性を確保し、充填性、鋳造品の表面性、熱間割れや引け
割れ、引け巣を制御し、より安価に高品質なマグネシウ
ムダイカスト製品を製造するダイカスト鋳造法及び該ダ
イカスト鋳造法により得られるダイカスト製品を提供す
ることを課題にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を達成するために種々検討を重ねた結果、コールドチャ
ンバー型ダイカスト機を用いる場合には、コールドチャ
ンバー型ダイカスト機のゲート部でのマグネシウム合金
の溶湯温度を一定値以上(590℃以上)に保持するこ
とが重要であることを先ず知見した。
【0009】加えて、該ゲート部での溶湯温度を該一定
値以上に確保するためには溶湯保持ポット(溶湯保持
炉)中の溶湯温度を上げる必要があるが、一つに安全性
の確保から750℃を越えることは避ける必要があるこ
と、更に、溶湯保持ポットからゲート部までの途中過程
での溶湯の冷却度が大きい場合には、その途中過程や、
スリーブ内でマグネシウム合金溶湯の一部が凝固し始
め、やはり溶湯の流動性を損なうこと、また、その途中
過程での酸化の度合も大きくなることから、溶湯保持ポ
ット中の溶湯温度と該ゲート部での溶湯温度との差を一
定温度差以内に収め、給湯システムとして特定の方式を
用い、スリーブ部を特定の材質で特定の厚さ以上となる
ように構成し、該スリーブ部を特定温度以上に加熱・保
持する必要があることを知見し、本発明を完成した。
【0010】即ち、本発明のマグネシウム合金のダイカ
スト鋳造法は、コールドチャンバー型ダイカスト機を用
いてマグネシウム合金のダイカスト製品を鋳造する際
に、コールドチャンバー型ダイカスト機のゲート部での
マグネシウム合金の溶湯温度を590〜720℃に維持
し、マグネシウム合金溶湯を溶湯保持ポットからコール
ドチャンバー型ダイカスト機のスリーブへ給湯するシス
テムとして、サイホン方式、メガポンプ方式、減圧又は
加圧ポンプ方式、又は電磁ポンプ方式を用い、コールド
チャンバー型ダイカスト機のスリーブ部を、熱伝導率が
0.085cal/cm・s・℃以下である材質で厚さ
10mm以上となるように構成し、該スリーブ部を10
0℃以上に加熱・保持し、且つ溶湯保持ポット中の溶湯
温度と該ゲート部での溶湯温度との温度差を60K以下
に維持して肉厚が1.5mm以下の部分を有するマグネ
シウム合金のダイカスト製品を鋳造することを特徴とす
る。
【0011】更に、本発明のダイカスト製品は、上記の
ダイカスト鋳造法で製造できるマグネシウム合金ダイカ
スト製品である。なお、本発明において、ダイカスト製
品とは、ダイカスト部品も含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のダイカスト鋳造
法及びダイカスト製品で用いることのできるマグネシウ
ム合金の種類、コールドチャンバー型ダイカスト機の操
作条件、コールドチャンバー型ダイカスト機の構成等に
ついて詳細に説明する。
【0013】本発明のダイカスト鋳造法で鋳造できるマ
グネシウム合金は、ダイカスト鋳造できるマグネシウム
合金であればいかなるものでもよく、例えば、従来一般
的に用いられているMD1A、MD1B、MD1D、M
D2A、MD2B、MD3A等を用いることができる。
【0014】しかし、自動車エンジン部品などの軽量化
において要請されている523K程度までの高温でも十
分な強度を有するマグネシウム合金のダイカスト製品を
目的とする場合には、 i)アルミニウム1〜10重量%、 ii)希土類元素0.2〜5重量%、カルシウム0.02
〜5重量%、及びケイ素0.2〜10重量%よりなる群
から選ばれた少なくとも1種、及び iii)マンガン1.5重量%以下を含み、残部がマグネシ
ウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金を用
いることが好ましい。
【0015】本発明のダイカスト鋳造法はコールドチャ
ンバー型ダイカスト機を用いてマグネシウム合金ダイカ
スト製品を鋳造することを構成要件としているものであ
り、コールドチャンバー型ダイカスト機を用いる場合に
おいて、マグネシウム合金溶湯の流動性を確保し、充填
性、鋳造品の表面性、熱間割れや引け割れ、引け巣を制
御し、より安価に高品質なマグネシウムダイカスト製品
を製造するためには、コールドチャンバー型ダイカスト
機のゲート部でのマグネシウム合金の溶湯温度を590
℃以上に保持することが重要である。
【0016】ゲート部での溶湯温度を590℃以上に確
保するためには溶湯保持ポット(溶湯保持炉)中の溶湯
温度を上げる必要があるが、安全性の確保から750℃
を越えることは避ける必要がある。また、マグネシウム
合金溶湯が溶湯保持ポットからゲート部まで移動する間
に冷却することは避けられず、また溶湯保持ポット中で
の溶湯の温度が高ければ高いほど溶湯の冷却度が大きく
なるので、その溶湯の冷却度を小さくするためには余分
の設備及び余分のコストが必要となる。この理由によ
り、ゲート部でのマグネシウム合金の溶湯温度を720
℃以下に維持することが現実的である。従って、本発明
のダイカスト鋳造法においては、コールドチャンバー型
ダイカスト機のゲート部でのマグネシウム合金の溶湯温
度を590〜720℃に維持する。
【0017】更に、溶湯保持ポットからゲート部までの
途中過程での溶湯の冷却度が大きい場合には、その途中
過程、スリーブ内でマグネシウム合金溶湯の一部が凝固
し始め、やはり溶湯の流動性を損ない、また、その途中
過程での酸化の度合も大きくなるので、このような欠点
が生じないようにするためには、溶湯保持ポット中の溶
湯温度と該ゲート部での溶湯温度との温度差を105K
以内、望ましくは60K以内に収める必要がある。
【0018】溶湯保持ポットからゲート部までの途中過
程での溶湯の冷却度を小さくすることを実操業下で実現
するための手段について検討した結果、給湯・注湯シス
テムとして自動給湯システムを採用することにより、溶
湯保持ポット中の溶湯温度と同一の温度でスリーブ直上
まで溶湯を運ぶことが可能であることを知見した。この
ような自動給湯システムとして、サイホン方式、メガポ
ンプ方式、減圧又は加圧ポンプ方式、又は電磁ポンプ方
式を採用することができる。これらの自動給湯システム
は周知であり、それらの周知の自動給湯システムをその
まま採用することができる。
【0019】溶湯保持ポットからゲート部までの途中過
程での溶湯の冷却度を小さくするためには、コールドチ
ャンバー型ダイカスト機のスリーブ部を、熱伝導率が
0.085cal/cm・s・℃以下である材質で厚さ
10mm以上となるように構成してスリーブ部内での保
温性を高め、且つ該スリーブ部を100℃以上、望まし
くは250℃以上に加熱・保持することでスリーブ部で
の溶湯温度を保持することが好ましい。
【0020】このようなスリーブ材質としてSKD61
等の熱間工具鋼(熱伝導率0.085cal/cm・s
・℃)や、スリーブ部全体としての熱伝導率を低下させ
るために、これらの熱間工具鋼に熱伝導率の低いセラミ
ックスや、セラミックスと金属との複合材等を溶射した
もの、あるいはこれらの熱間工具鋼にCVD等によりT
iC、TiCN、CrC、W2 C、TiN、TiCr
N、CrN等のコーティング層を設けたもの、SiN、
Sialon、ZrB2 、Al2 3 、SiC等のセラ
ミックス、鉄系又はチタン系基材上に上記のセラミック
スを複合させたものを挙げることができる。
【0021】また、溶湯保持ポットからゲート部までの
途中過程での溶湯の冷却度を小さくするためには、湯口
からゲート部に至る湯道での溶湯温度の保持のために湯
道部を150℃以上、望ましくは180〜350に保
持すると同時に保温性の優れた黒鉛、BN、水ガラス、
雲母、シリカゲル、水酸化マグネシウム及び酸化マグネ
シウムからなる群から選ばれる少なくとも一種を塗布す
るか、あるいはこれらのうち一種以上を添加した離型剤
を塗布することも有効である。
【0022】本発明のマグネシウム合金のダイカスト鋳
造法は、上記した条件を採用することにより、マグネシ
ウム合金溶湯の流動性を確保し、充填性、鋳造品の表面
性、熱間割れや引け割れ、引け巣を制御し、より安価に
高品質なマグネシウムダイカスト製品を製造することが
でき、薄肉鋳造、特に1.5mm以下の薄肉鋳造やケイ
素、希土類元素、カルウムを含んだ合金の鋳造に有効で
ある。
【0023】
【実施例】以下に、実施例及び比較例に基づいて本発明
を具体的に説明する。 実施例1〜及び比較例1〜3 密閉型の溶解炉を用いてAZ91(Mg−9Al−0.
7Zn−0.2Mn)合金を溶解し、その溶湯保持ポッ
ト中の溶湯温度(A)を第1表に示す通りに維持した。
コールドチャンバー型ダイカスト機として宇部製の65
0t機を用い、該ダイカスト機のスリーブとして第1表
に示す材質(MCはチタン合金上にSiNセラミックス
を複合させたメタルセラミックスである)及び第1表に
示す厚さのスリーブを用い、またスリーブを加熱する場
合には第1表に示す温度に加熱した。溶湯保持ポットか
らスリーブへの自動給湯システムとしてサイホン方式を
採用し、そのサイホンチューブを加熱する場合には第1
表に示す温度に加熱した。また、スリーブ入口での溶湯
温度及びゲート部での溶湯温度(B)を測定した。その
測定結果は第1表に示す通りであった。溶湯保持ポット
中の溶湯温度とゲート部での溶湯温度との温度差(A−
B)も第1表に示す。
【0024】金型温度を250℃とし、ダイカスト鋳造
時の金型内の空気圧を40mmHgとし、キャビティへ
の充填速度を5/100秒とし、充填後の増圧を500
kgf/cm2 とし、また金型内面にタルク系離型剤
(花野商事製)を塗布して、A4サイズ(210mm×
297mm)で深さ10mm、厚さ1mm(一部0.8
mmの部分あり)の箱型の試作品の鋳造を実施した。鋳
造の結果は第1表に示す通りであった。
【0025】
【表1】
【0026】実施例3〜10 密閉型の溶解炉を用いて 合金1=AZ91(Mg−9Al−0.7Zn−0.2
Mn)、 合金2=Mg−5Al−2Ca−2RE−0.2Mn、 合金3=Mg−5Al−4Ca−0.2Mn、 合金4=Mg−5Al−4RE−0.2Mn、 合金5=Mg−5Al−8Si−0.2Mn、 合金6=Mg−9Al−2RE−1Si−0.05Ca
−0.02Mn、 合金7=Mg−5Al−0.5RE−0.1Si−0.
1Ca −0.02Mn、及び 合金8=Mg−2Al−2Ca−0.2Mn のいずれかの合金を溶解し、その溶湯保持ポット中の溶
湯の温度(A)を第2表に示す通りに維持した。
【0027】コールドチャンバー型ダイカスト機として
宇部製の650t機を用い、該ダイカスト機のスリーブ
として第2表に示す材質及び厚さのスリーブを用い、ま
たスリーブを第2表に示す温度に加熱した。溶湯保持ポ
ットからスリーブへの自動給湯システムとしてサイホン
方式を採用し、そのサイホンチューブを第2表に示す温
度に加熱した。また、スリーブ入口での溶湯温度及びゲ
ート部での溶湯温度(B)を測定した。その測定結果は
第2表に示す通りであった。溶湯保持ポット中の溶湯温
度とゲート部での溶湯温度との温度差(A−B)も第2
表に示す。
【0028】金型温度を200℃とし、ダイカスト鋳造
時の金型内の空気圧を50mmHgとし、キャビティへ
の充填速度を5/100秒とし、充填後の増圧を500
kgf/cm2 とし、また金型内面にタルク系離型剤
(花野商事製)を塗布して、自動車部品を模した300
mm×300mm×180mmで肉厚3mmの箱型の試
作品の鋳造を実施した。鋳造の結果は第2表に示す通り
であった。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】自動車業界、家電業界を中心に広汎な産
業界で要望されている、コールドチャンバー型ダイカス
ト機を用いる時のマグネシウム合金の鋳造について、溶
湯保持ポットからゲート部までの溶湯温度を制御するこ
とにより、マグネシウム合金溶湯の流動性が確保され、
充填性、鋳造品の表面性、熱間割れや引け割れ、引け巣
が制御され、より安価に高品質なマグネシウム製品を製
造することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22C 23/02 C22C 23/02 (56)参考文献 特開 平7−9108(JP,A) 鋳物,日本,日本鋳物協会,1995年12 月25日,第67巻第12号,第924頁〜第928 頁 ’86マグネシウムマニュアル,日本, マグネシウム委員会,1986年11月 5 日,85〜89頁 AI−ある,日本,株式会社軽金属通 信ある社,1992年 4月28日,3・4月 合併号,第23頁〜第32頁 まてりあ,日本,日本金属学会,1999 年 4月20日,vol.38 No.4, 286頁、288〜289頁 マグネシウム委員会,マグネシウム便 覧,日本,軽金属協会,1975年 6月13 日,124頁 1992年日本ダイカスト会議論文集,日 本,日本ダイカスト協会,1992年 9月 1日,259頁〜260頁 1984年日本ダイカスト会議論文集,日 本,日本ダイカスト協会,1984年10月23 日,70頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/20 B22D 17/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コールドチャンバー型ダイカスト機を用い
    てマグネシウム合金のダイカスト製品を鋳造する際に、
    コールドチャンバー型ダイカスト機のゲート部でのマグ
    ネシウム合金の溶湯温度を590〜720℃に維持し、
    マグネシウム合金溶湯を溶湯保持ポットからコールドチ
    ャンバー型ダイカスト機のスリーブへ給湯するシステム
    として、サイホン方式、メガポンプ方式、減圧又は加圧
    ポンプ方式、又は電磁ポンプ方式を用い、コールドチャ
    ンバー型ダイカスト機のスリーブ部を、熱伝導率が0.
    085cal/cm・s・℃以下である材質で厚さ10
    mm以上となるように構成し、該スリーブ部を100℃
    以上に加熱・保持し、且つ溶湯保持ポット中の溶湯温度
    と該ゲート部での溶湯温度との温度差を60K以下に維
    持して肉厚が1.5mm以下の部分を有するマグネシウ
    ム合金のダイカスト製品を鋳造することを特徴とするマ
    グネシウム合金のダイカスト鋳造法。
  2. 【請求項2】マグネシウム合金として i)アルミニウム1〜10重量%、 ii)希土類元素0.2〜5重量%、カルシウム0.02
    〜5重量%、及びケイ素0.2〜10重量%よりなる群
    から選ばれた少なくとも1種、及び iii)マンガン1.5重量%以下を含み、残部がマグネシ
    ウム及び不可避の不純物からなるマグネシウム合金を用
    いることを特徴とする請求項1記載のダイカスト鋳造
    法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のダイカスト鋳造法に
    よって製造できるマグネシウム合金のダイカスト製品。
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