JP3326051B2 - 模擬海洋波画像の生成方法および生成装置 - Google Patents

模擬海洋波画像の生成方法および生成装置

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JP3326051B2 JP18922595A JP18922595A JP3326051B2 JP 3326051 B2 JP3326051 B2 JP 3326051B2 JP 18922595 A JP18922595 A JP 18922595A JP 18922595 A JP18922595 A JP 18922595A JP 3326051 B2 JP3326051 B2 JP 3326051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータグラフィッ
クスに係り、特に海洋波模擬視界の画像発生方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフィックスを利用して
模擬の動画像を発生する装置に、特開昭58−5437
4号公報に記載の模擬視界発生装置がある。この例で
は、複数の表示対象物に優先度をつけ、処理能力を超え
る量のデータが供給された場合は、優先度の高い図形の
みを確実に表示し、優先度の低いデータについては表示
対象外として、計算機の処理負荷を軽減させている。ま
た、特開昭64−64068号公報では、海洋波面を矩
形データを用いて表現する際に、変化する波高を矩形の
メッシュ点の高さデータとして与えて、波面の描写を実
現している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術で、前
者の模擬視界発生装置では、処理能力を超えるデータに
ついてはデータ処理を行わない為、動画像を表示する場
合に、リアル感に乏しい画像となる問題点がある。
【0004】後者の波面モデル構成装置では、波面の動
的な描写を可能にしてはいるが、モデルの全ての領域に
詳細処理を適用するために、CPUの処理能力の制約か
ら画像の高速切替が困難であり、表示画面上のリアリテ
イが十分には実現できない問題点がある。
【0005】本発明の目的は、三次元の三角形メッシュ
を採用し、視点の移動さらには時間経過に応じて変化す
るリアリティの高い模擬海洋波画像の生成方法及び装置
を提供することにある。
【0006】本発明の目的は、視点距離に応じた詳細度
の変更あるいは波高計算のテーブル化により、処理速度
を大幅に向上した模擬海洋波画像の生成方法及び装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、視点の移動に応じて変化する海洋波の模擬画像を生
成する方法において、前記視点の高さに応じた水平線方
向の見通し距離と視界角度による視界領域を設定し、前
記海洋波を三次元の三角形メッシュで表現して前記視界
領域に展開する際に、前記三角形メッシュの各交点を表
わすx,y,z座標のうち、x及びy座標は前記視界領
域に対応して求め、z座標は前記視点の変位の関数関係
より求めた波高を与えることにより達成される。
【0008】前記波高は、時間経過で変化するゆらぎに
より変調されることを特徴とする。
【0009】前記三角形メッシュにおける単位三角形の
一辺の幅を、前記見通し距離に応じて段階的に大きく設
定して、前記各交点の座標(以下、メッシュデータと呼
ぶ)を求めることを特徴とする。
【0010】前記波高は、前記視点の変位に対応して変
化する波パターンを予め量子化して作成したデータテー
ブルを、前記x,y座標を基に算出する前記視点の変位
によって検索して前記波高を求めることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の構成によれば、海洋波(但し、海と限
らない)の表現に、面表現の最小頂点数である三角形メ
ッシュデータを採用することで、画像生成を以下のよう
に簡単にしている。即ち、まず、三角形メッシュの各交
点の二次元座標(x,y)を求め、残るもう一つの座標
(z)に、視点の移動や時間経過で変動する波高を与え
て、リアリティの高い模擬海洋波の動画像を生成する。
【0012】視点の移動とは、例えば走っている船の艦
橋窓から見える視界の移動に対応される。本発明による
海洋波画像は、視点の移動に応じて時々刻々変化する海
洋面を、視界条件(視点の高さや視程)に応じて生成す
る。さらに、視点が固定している場合、即ち移動体が停
止している場合にも時間により変化する前記ゆらぎによ
って波高を変調し、実際の海面の動きに近い臨場感に富
んだ海洋波画像を提供する。
【0013】また、実際の海面の動きは視点から遠ざか
るほど判らなくなることに留意し、視界に展開する三角
形メッシュは、視点からの距離に応じて単位三角形に含
まれる領域、即ち計算上の三角形の1辺(メッシュ幅)
を大きくし、これによって処理量を大幅に低減してい
る。
【0014】さらに、予め、視点の変位に対応する複数
の波高パターンを量子化し、また、時間経過で波高を変
調する前記ゆらぎを量子化し、それらのデータテーブル
を作成しておくことで、波高計算で最も時間のかかる関
数計算をデータ検索に置き換えて高速化している。
【0015】本発明によれば、コンピュータグラフィッ
クスで三角形メッシュにより表現され模擬海洋波画像
は、品質と処理性の両面から、十分なリアリティを備え
実用に供し得る動画像(画面切り換え)を実現してい
る。
【0016】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0017】図2に、本実施例による模擬海洋波画像生
成装置の構成を示す。この画像生成装置は計算機を用い
て構成される。CPU1の機能により構成される海洋波
画像生成部は、メッシュデータ作成部11、波パターン
作成部12及び波高計算部13を備えている。主メモリ
2には、波パターン作成部12によって作成され、波高
計算部13によって参照される波パターンテーブル21
とゆらぎテーブル22を記憶している。
【0018】画像生成部1には、マウスやキーボード等
をもつ画像データ入力装置4から、図示しない入力処理
部を介して、画像表示のための種々のデータが入力され
る。メッシュデータ作成部11で算出された三角形メッ
シュの各頂点の座標(x,y,z)は、画像記憶装置
(磁気ディスク)3のメッシュデータ記憶部31に格納
される。表示データ記憶部32には、ワールド座標系に
変換されたX、Y座標値と、波高計算により算出された
Z座標値とからなる海洋波画像データが格納される。画
像生成部1は、海洋波画像データを図示しない出力処理
部を介して、表示装置5に送り、クリップ処理等を行う
表示制御部51の処理を経て、ディスプレイ(CRT、
大型スクリーン等)52に表示する。
【0019】図3は、本実施例による海洋波画像の生成
原理を説明する概念図である。模擬海洋波画像は、視点
から例えば四角錐コーンで覗いた視界範囲に対し、三次
元の三角形メッシュの構図を、各交点(メッシュ点)の
二次元のx,y座標で展開し、メッシュ点のz座標に変
動する波高を与えている。
【0020】また、海面上で見る海洋波はどの方向を見
ても類似しており、しかも遠くなるほど波面の動きが判
らなくなる性質に着目し、単位三角形に包含される計算
上のメッシュ幅は視点からの見通し距離に応じて、図3
(a)のように段階的に大きくし、メッシュの単位三角
形に包含される領域を視点から遠ざかるほど広くしてい
る。もちろん、表示に際しては通常の遠近法が適用さ
れ、単位三角形の表示サイズは視点から遠ざかるほど相
対的に小さくなるように換算される。さらに、視点から
一定距離以遠では、台形平面による簡略表現も採用して
いる。
【0021】表1に、表示レベルに応じた視点からの距
離と三角形の一辺であるメッシュ幅を示す。この場合の
視点は、艦橋窓から見える模擬視界の目の位置(原点)
である。表示レベルは、視点からの距離を概ね2のn乗
倍で区分した視界領域と対応している。即ち、表示レベ
ル1は、視点からy軸方向に31(m)以内の視界領域
で、x軸方向の三角形のメッシュ幅が1.5(m)、表
示レベル2は、視点から31(m)以上で62(m)以
内の視界領域で、メッシュ幅が3.0(m)と、いう具
合に設定される。
【0022】
【表1】
【0023】図1は、本実施例の模擬海洋波画像の生成
方法を示すフローチャートである。まず、画像生成部1
は、海面からの視点の高さhを入力され、視界範囲の初
期設定を行う。即ち、視点の高さhから見える視界角度
θ(四角錐コーンの広がり角度)を設定し、水平線の見
通し距離Lを算出する(ステップ100)。図3では、
視界角度θは60°である。水平線の見通し距離Lは、
図3(b)に示すように、地球の曲率半径R(R≫h)
とすると、式(1)より算出する。
【0024】
【数1】(R+h)2=L2+R22=2Rh+h2 L=√((2R+h)h) R≫hであるから、 L=√(2R・h) =k・√(h) …(1) ここで、k:定数(=√(2R))である。海面からの
視点高さhを20mとすると、見通し距離Lは約160
00(m)となる。
【0025】次に、メッシュデータ作成部11は、算出
した見通し距離L内の模擬視界に対し、視点O(x11
11,z11)からの距離に応じて、各表示レベル毎に三
角形を単位とするメッシュデータを作成する(ステップ
101)。三角形は多面体の中で頂点数が最も少ないの
で、その分だけ処理を簡単にできる。
【0026】図4(a)に、三角形メッシュのメッシュ
点座標の模式図、図4(b)に、メッシュ点座標による
模擬海洋波画像のメッシュデータの構造を示す。図示の
ように、表示レベル1の視界領域では、メッシュ幅1.
5mの三角形メッシュの各座標(x1i,y1i,z1i;i
=1〜576)を計算して、メッシュデータテーブル1
21に格納する。ここでは、z座標はまだ算出されず0
(m)としている。同様にして、表示レベル2以降の各
座標(xni,yni,zni)を計算する。
【0027】レベル9の視界領域、即ち、視点Oから3
991m以遠では海洋波の実際の動きは分からなくなる
ので、三角形のメッシュ形状にはよらず一つの台形平面
が対応され、台形の頂点座標(x9i,y9i;i=1〜
4)のみが計算される。19インチ画面の例でみると、
1280×1024ピクセル精度において、3991
(m)の距離における2.5(m)の波高はわずか1ピ
クセルに過ぎず、レベル9領域の詳細表示がなくても、
模擬海洋波画像としてのリアリテを確保できることが分
かる。
【0028】このように、視点からの距離に段階的に対
応した表示レベル1〜9によって、模擬視界領域に展開
する三角形メッシュの各交点のx,y座標を求めて(z
=0)、メッシュデータテーブル31に格納後、テーブ
ル31におけるデータ終了ポインタを設定する(ステッ
プ102)。
【0029】次に、波パターン作成部12は入力部4か
ら、波パターン長さPLとパターン分割数n、ゆらぎ分
割数mを設定され、後述の波高計算に使用する波パター
ンテーブル21とゆらぎテーブル22を作成する(ステ
ップ103)。この処理は、波高計算の前処理であり、
波パターン長さPLや分割数n,mが一定の場合は、前
回作成のテーブルが利用できる。
【0030】図5は、波パターンテーブルとゆらぎテー
ブルのデータ構造図である。図6は、波パターンとゆら
ぎの概念を説明する模式図である。波パターンテーブル
21は、例えば、視点位置を変数とする正弦波関数によ
り算出される海洋波の波高値を、予めパターン毎に量子
化したデータを格納している。
【0031】図6(a)の波パターンは、パターン1〜
パターン8を基本形状として、1周期(波周期)の波高
計算に繰り返し使用される。波パターン長さPLは、パ
ターン1から8の波長比の総和である。この例ではPL
=6.0に設定されているので、波長λ=20(m)と
すると、1周期の移動距離は120(m)になる。本例
のパターン数は8個であるが、任意に変更可能である。
各パターンの波高比、波長比は、最大値1.0の正規化
値である。各々の値は任意に変更でき、また、正弦波以
外を基本形状とすることも可能である。
【0032】パターン分割数nは、パターン1からパタ
ーン8の中を量子化する標本数に相当する。図6(a)
の例ではn=10とし、量子化点(黒丸の印)の総数、
すなわち1周期のパターン分割の総数は80となってい
る。実際の海洋波モデルでは1000程度になる。図5
(a)に示すように、これら量子化点のデータ(正規化
値)が波パターンテーブル21に格納される。
【0033】ゆらぎは、図6(b)に示すように、波パ
ターンの波高比に±1.0の範囲で変調を与えるもので
ある。同図は波パターン1の変調例で、ゆらぎ分割数m
=10として、波パターンの分割位置に対応してm分割
して量子化したもので、このパターンにおけるゆらぎの
量子化点の数は、パターン分割数10×ゆらぎ分割数1
0=100となる。
【0034】量子化点のゆらぎ値ξは、式(2)により
算出する。
【0035】
【数2】 ξ=sin(φ+2π×i/m)×0.7+0.3 …(2) ここで、φ:波パターン毎に設定される開始角度、量子
化点i:0≦i<m、である。
【0036】図5(b)に示すように、これら量子化点
のデータ(正規化値)がゆらぎテーブル22に、ゆらぎ
分割数だけ階層化して格納され、後述のように波高計算
の時間経過tに応じて参照される。
【0037】次に、模擬海洋波画像の生成・表示処理を
開始する(ステップ200)。最初に、画像を表示する
ための初期データとして、視程Lsや波浪階級などの環
境データを設定する(ステップ201)。視程Lsや波
浪階級Rwなどは、目的に応じて過去の実績値が入力さ
れる。
【0038】視程とは、海面上の視界を制限する明るさ
や霧の状態など、自然環境に応じて変化する人間の目に
見える視界距離で、最大値が見通し距離Lとなる。Ls
<Lのとき(ステップ202)、視程Ls以内のデータ
領域の最後を示すデータ処理終了ポインタ(前述のデー
タ終了ポインタより手前になる)を設定し(ステップ2
03)、表示が不要になる領域の処理を省略している。
また、画像の更新に際して視界距離を変化させて、臨場
感を高めることもできる。
【0039】次に、表示する視界範囲の波高Hを計算す
る。即ち、1画面分の三角形メッシュの各交点のZ座標
値を、ステップ102もしくはステップ203にて決定
したデータ処理終了ポインタまで計算する(ステップ3
00)。
【0040】このため、メッシュデータ記憶部31に記
憶している模擬海洋波画像のメッシュデータをワールド
座標系へ変換し、表示データ記憶部32に転送する(ス
テップ301)。
【0041】図7に、ワールド座標系(X,Y)の表示
対象エリアにおける模擬視界のメッシュ点と波パターン
の関係を模式的に示す。同図で、船の先端(視点)から
の模擬視界におけるメッシュ点(x,y)は、表示画面
左下の中心座標(0,0)に対し図示のように位置づけ
られる。
【0042】この場合、メッシュ点(x,y)の波高
は、X方向の変位lx=x’、Y方向の変位ly=y’
及びXY方向の変位lx=y√(x’2+y’2)の各波
パターン(始点は中心座標(0,0))の値の合成値と
して求めることができる。なお、本実施例での波パター
ンによる波高は、ゆらぎξにより変調して合成してい
る。
【0043】このため、まず波パターンの3方向の変
位、即ち、該当量子化点lx,ly,lxyと、ゆらぎ
の該当量子化点lkを、式(3)〜(6)により算出す
る(ステップ302、303)。
【0044】
【数3】 lx=整数[(mod(X/λ×PL)/(λ×PL))×n] …(3) ly=整数[(mod(Y/λ×PL)/(λ×PL))×n] …(4) lxy=整数[(mod(√(X2+Y2)/λ×PL)/(λ×PL))×n] …(5) lk=整数[(mod(t/T)/(t/T))×m] …(6) ここで、X、Yの値は、模擬視界の対象エリアを表すワ
ールド座標系における三角形メッシュデータの座標値で
ある。波周期T及び波長λは、ステップ201で入力さ
れた波浪階級に応じて、最大波高Aとともに、表2のよ
うに設定されている。なお、tは計算開始(ステップ2
00)からの経過時間である。
【0045】
【表2】
【0046】次に、上記で求めた波パターンの該当量子
化点に対応するlx,ly,lxyと、ゆらぎパターン
の該当量子化点に対応するlkを基に、波パターンテー
ブル21とゆらぎテーブル22から各値を検索し、模擬
海洋波画像データのZ座標値となる波高Hの計算を、式
(7)により算出する(ステップ304)。
【0047】
【数4】 H=最大波高A× (波パターンテーブル[lx]×ゆらぎテーブル[lx][lk]+ 波パターンテーブル[ly]×ゆらぎテーブル[ly][lk]+ 波パターンテーブル[lxy]×ゆらぎテーブル[lxy][lk])/3 …(7) 上式で、例えば、波パターンテーブル[lx]は、量子
化点lxに該当する波パターンテーブルの格納値であ
る。以上により、メッシュ点の座標(x,y)に対する
z座標に対応し、ステップ201より入力された波浪階
級(これにより、波長、波周期及び最大波高が決定され
る)と経過時間tに応じ、波高Hが計算される。
【0048】本実施例によれば、予め量子化された波パ
ターンテーブル及びゆらぎテーブルを用意することで、
波高の変化を正弦波で模擬する場合にはその三角関数の
演算を省略でき、波高計算を格段に高速化できる。
【0049】最後に、ステップ201にて入力した各表
示対象物の位置座標及び環境データ等に応じて、画像表
示部にポリゴン生成等の画像表示を行う(ステップ40
0)。これらの一連の処理は画像表示中、繰り返される
(ステップ200)。
【0050】図8に、本実施例により生成され、表示制
御部51を介してディスプレイ52に表示した模擬海洋
波画面の一例を示す。図示例は、視点高さ20(m)に
おいて60°の視界角度に見える模擬視界範囲を、コン
ピュータグラフィックスのクリップ処理を経て表示した
もので、図3の視点(視点高さ=0)から、約20
(m)先の視程以遠が表示されている。図示のように、
メッシュの単位三角形の大きさは、視点側(画面下部)
から遠ざかるほど遠近法により小さく表示されている。
しかし、単位三角形の含む計算上の視界領域は、表示レ
ベルに応じて段階的に広くなっている。
【0051】同図は、1画面の更新周期が50〜100
(ミリ秒)、各メッシュ点はsinカーブを基本形状と
して視点の移動に応じて変化し、さらに、時間経過に応
じた”ゆらぎ”により変調される。
【0052】以上、本実施例の波高の計算においては、
波パターンを時間経過に伴うゆらぎで変調することで、
船(視点)が停止してx,y座標が変化しない場合に
も、時間的に変動する海洋波が表示できるので、リアリ
ティがより向上できる。しかし、ゆらぎを考慮しない
で、視点の移動に応じた波パターンの変化より模擬海洋
波画像を生成することも可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、海洋波画像を最小頂点
数となる三次元の三角形メッシュで模擬し、模擬視界領
域に各メッシュ点のx,y座標を求めて展開し、残るz
座標を視点の移動に応じて変化する波高パターンから求
めた波高を与えるので、画像処理が簡単にできる効果が
ある。
【0054】本発明によれば、波高パターンを時間的に
変化するゆらぎにより変調して求めた波高でメッシュ点
を変化し、動画像の海洋波を模擬するので、違和感がな
くリアリティの高い海洋波画像を提供できる効果があ
る。
【0055】本発明によれば、三角形メッシュにより海
洋波画像を生成する場合に、視程に応じて単位三角形の
包含する計算上の視界領域を段階的に大きくするので、
メッシュ点が減少して処理速度を向上できる効果があ
る。
【0056】本発明によれば、波パターンとゆらぎ値
を、予め、複数に分割した量子化点データとしてそれぞ
れテーブル化しておき、波高はそれらテーブルからの検
索データの合成値として求めるので、波高計算の処理を
大幅に高速化できるので、動画像のリアリティを十分に
確保でき、臨場感に富んだ高品質の海洋波画像を提供で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による模擬海洋波画像の生成
方法を示すフローチャート。
【図2】本発明の一実施例による模擬海洋波画像生成装
置の機能ブロック図。
【図3】三角形メッシュによる海洋波画像の生成原理を
説明する概念図。
【図4】本実施例による三角形メッシュの交点座標とデ
ータ構造を示す模式図。
【図5】本実施例による波パターンテーブルとゆらぎテ
ーブルのデータ構造を示す模式図。
【図6】本実施例による波パターンとゆらぎの量子化過
程を示す説明図。
【図7】ワールド座標系の表示対象エリアに置換した模
擬視界のメッシュ点と波パターンの関係を示す説明図。
【図8】本実施例による模擬海洋波画像の画面表示図。
【符号の説明】
1…海洋波画像生成部(CPU)、11…メッシュデー
タ作成部、12…波パターン作成部、13…波高計算
部、2…主メモリ、21…波パターンテーブル、22…
ゆらぎテーブル、3…画像記憶装置(磁気ディスク)、
31…メッシュデータ記憶部、32…表示データ記憶
部、4…入力装置、5…表示装置、51…表示制御部、
52…ディスプレイ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 15/00 - 17/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視点の移動に応じて変化する海洋波の模
    擬画像を生成する方法において、 前記視点の高さに応じた水平線方向の見通し距離と視界
    角度による視界領域を設定し、前記海洋波を三次元の三
    角形メッシュで表現して前記視界領域に展開する際に、
    前記三角形メッシュの各交点を表わすx,y,z座標の
    うち、x及びy座標は前記視界領域に対応して求めると
    共に、ワールド座標のX及びY座標に変換し、 正弦波で変化する波高パターンの量子化データを予め求
    めておき、前記X,Y座標に基づく前記波パターンの該
    当量子化点を波高として決定し、該波高を前記z座標の
    ワールド変関値であるZ座標に与える ことを特徴とする
    模擬海洋画像の生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記波高は、時間経過に応じて変化するゆらぎ値によっ
    て変調することを特徴とする模擬海洋画像の生成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記視界領域は、移動体上の所定位置を視点として見え
    る模擬の四角錐領域に相当することを特徴とする模擬海
    洋画像の生成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記三角形メッシュにおける単位三角形の一辺の幅を、
    前記見通し距離に応じて段階的に大きく設定して、前記
    各交点の座標(以下、メッシュデータと呼ぶ)を求める
    ことを特徴とする模擬海洋画像の生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記メッシュデータは、前記見通し距離が一定値を超え
    る視界領域について、平面の台形座標として求めること
    を特徴とする模擬海洋画像の生成方法。
  6. 【請求項6】 CPU、記憶装置、入力装置及び表示装
    置を備え、海洋波の模擬画像を生成する装置において、 前記入力装置から入力される視点の高さを基に、水平線
    方向の見通し距離と視界角度による視界領域を決定し、
    前記海洋波を三次元の三角形メッシュで表現して前記視
    界領域に展開する際に、前記三角形メッシュの各交点を
    表わすx,y,z座標のうち、x及びy座標は前記視界
    領域に対応して求めると共にワールド座標のXおよびY
    座標に変換するメッシュデータ作成手段と、海洋波の波
    高の変化を模擬する波パターンを量子化したデータテー
    ブルを作成する波パターン作成手段と、前記X、Y座標
    に基づいて前記データテーブルから検索した量子化値を
    波高としてワールド座標のZ座標を決定する波高計算手
    を備えることを特徴とする模擬海洋画像の生成装置。
  7. 【請求項7】 視点の移動や時間に応じて変化する海洋
    波の模擬画像を生成する装置において、 模擬する視界領域を決定するために視点高さ等の初期条
    件を設定する入力手段と、 前記視界領域に展開する三次元の三角形メッシュの各交
    点の座標のうち、所定の二次元座標を求めるメッシュデ
    ータ作成手段と、海洋波の波高の変化を模擬する波パタ
    ーンを量子化したデータテーブルを作成する波パターン
    作成手段と、前記所定の二次元座標をワールド座標に変
    換した値に基づいて前記データテーブルから検索した波
    パターンとゆらぎの該当量子化値を合成して各交点の波
    高を求め、残るもう一つのワールド座標を決定する波高
    計算手段を有する海洋波画像生成手段と、 前記データテーブルと各交点について求めた三次元座標
    のメッシュデータを格納する記憶装置と、 前記メッシュデータを基にして模擬海洋波画像を表示す
    る表示手段と、を備えることを特徴とする模擬海洋波画
    像の生成装置。
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