JP3324729B2 - 汚泥掻寄機の運転方法 - Google Patents
汚泥掻寄機の運転方法Info
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Description
するチェンフライト式汚泥掻寄機の運転方法に関する。
澱池の底部に堆積した汚泥を掻寄せるために、例えばチ
ェーンフライト式汚泥掻寄機が設置されている。この種
の汚泥掻寄機は、無端に結合した一対のチェンに、一定
間隔にフライトを取付け、このフライトを沈澱池の底部
に敷設したガイドレールと摺動させて、水中軸、テーク
アップ軸、駆動軸を介して駆動装置により駆動し、堆積
した汚泥を静かに移動させて、沈澱池の一方端に掻き寄
せるように構成されている。また下水処理場などでは、
上記の沈澱池は複数列並設されるので、各沈澱池毎に汚
泥掻寄機を配設し、各汚泥掻寄機の駆動軸を直結し、こ
れらの駆動軸を単一の駆動装置で駆動する多列駆動方式
が採用されている。
は、フライトやその取付部などの損傷を防止するため
に、シャーピンやトルクリミッタ等の過負荷保護装置が
設けられている。この保護装置によれば、チェンの噛み
込み等により発生した過負荷は、チェン張力の増加とし
て顕著に現れるので、負荷トルクとして検出することが
できる。しかるに複数の駆動列の過負荷を単一の過負荷
保護装置で検出する場合は、例えば一つのフライトがブ
ラケットと干渉して過負荷が発生した時には、その過負
荷は大きなものではないので、負荷トルクとして検出す
ることができず、過負荷保護装置が作動しなくなる。す
なわちこのような部分的な干渉が発生した場合には、チ
ェン取付部強度、フライト強度、安全装置設定値、チェ
ン強度の順に大きくなることがあり、その場合には汚泥
掻寄機の運転が継続され、フライトの損傷を招いてしま
う。
伴わずに多列駆動式の汚泥掻寄機の損傷を確実に防止す
ることができる運転方法を提供することである。
に、本発明においては、並設された複数の沈澱池内に、
汚泥を掻寄せるためのフライトを固定した無端チェンと
その駆動軸を有する汚泥掻寄機を配置し、各駆動軸を連
結しかつ単一の駆動源で駆動し、一つの無端チェンの負
荷トルクを検出し、その負荷トルクに基づいて駆動源の
作動又は停止を行う汚泥掻寄機の運転方法において、第
1基準区間[ta(分)]内の負荷トルクの平均値(T
1)を算出し、第1基準区間の終了時点から始まる第2
基準区間[ta(秒)]内の負荷トルクの最大値
(T2)と平均値(T1)との差[負荷変化量(Tb)]
を算出し、負荷変化量(Tb)が設定値(T0)を越え
た時に駆動源を停止する、という技術的手段を採用し
た。
り説明する。図1は汚泥掻寄機を設置した沈澱池の概略
断面図、図2は同平面図、図3は本発明を実施するため
の制御装置を示すブロック図、図4は本発明の原理を説
明するための負荷トルクの変化を示す図、図5は本発明
の動作例を説明するためのフローチャートである。図1
及び2において、11、12、…は沈澱池で、各沈澱池の
側壁に沿って汚泥掻寄機2が設置されている。この汚泥
掻寄機2は、無端に結合した一対のチェン31、32、…
に、一定間隔でフライト4を取り付け、このフライト4
を沈澱池1の底部に敷設したガイドレール5と摺動させ
て、水中軸6、テークアップ軸7、駆動軸81、82、…
を介して駆動装置9により駆動し、上記底部に堆積した
汚泥を沈澱池10の一方端に掻き寄せるように構成され
ている。
1、32、…を同期して回動させる必要があるため、駆動
軸81、82、…には一対の駆動スプロケットホイール1
2を固定して取付け、駆動軸81、82、…と駆動スプロ
ケットホイール12を同時に回転させる。また水中軸6
やテークアップ軸7のスプロケットホイールは同期回転
の必要はないから、水中軸6やテークアップ軸7は固定
し、これに各々のスプロケットホイール10、11を回
転自在に装着している。また各汚泥掻寄機2の駆動軸8
1、82、…は、カップリング14を介して連結され、単
一の駆動装置9で駆動される多列駆動方式となっている
(図2参照)。
負荷トルクを検出するための負荷検出装置(例えばロー
ドセル式トルクリミッタ)15が設置されている。この
負荷検出装置15は、図3に示すように制御装置16を
介して駆動装置9に接続されている。この制御装置16
は、第1の基準時間内に、負荷検出装置15から入力さ
れた負荷トルクの平均値を算出するための平均値演算部
16aと、前記基準時間に続く第2の基準時間内の負荷
トルクの最大値と前記平均値との差(負荷変化量)を算
出するための変化量演算部16bと、この変化量を基準
値設定器17から入力された設定値と比較するための比
較部16cとを有する。
ると、その駆動力はチェン90を含む伝達機構を介して
駆動スプロケットホイール13及び駆動軸81に伝達さ
れ、スプロケットホイール10、11、12に巻回され
たチェン31は矢印方向に走行する(図1)。また他の
沈澱池12、13、14、に設置された汚泥掻寄機の駆動
軸82、83、84は駆動軸81に直結されているので、チ
ェン31、32、33も上記と同方向に走行する。これに
より各沈澱池11、12、…の底部に堆積した汚泥は、沈
澱池の一端側に掻寄せられる。
の負荷トルクは図4に示すように変化する。すなわち汚
泥掻寄機の運転開始直後には起動トルクのため負荷トル
クのピーク値が表れるが、定常運転が行われると、負荷
トルクは例えば堆積汚泥量の変動や余剰汚泥の引抜きの
中止などによって変動するが、その変動幅はわずかであ
り(通常は10kgf・m以下)、第1の基準区間[t
a=t2−t1]内の負荷トルクの平均値はT1となる。
この定常運転の途中(例えばt2の時点)で、一つのフ
ライトがブラケツト(図示せず)と干渉するなどして過
負荷が発生した場合には、この過負荷がチェンの負荷ト
ルクの増大となって表れる。ただし、汚泥掻寄機は低速
で運転されるので、チェンの弛みが吸収され、過負荷が
負荷トルクの増大として検出されるまでにわずかな時間
のずれ(tb=t3−t2)が生ずる。一方、機器に異常
が発生しない場合でも、例えば堆積汚泥量の増大や機器
の老朽化などによって負荷トルクが増大することがある
が、その場合には上述した短時間(tb)の内に負荷ト
ルクのピーク値が表れるのではなく、負荷トルク増大に
至る機器の損傷が発生してから長時間(tc=t4−
t3)経過後に負荷トルクのピーク値(Tp)が表れ
る。
示す制御装置により、図5に示すような手順で、汚泥掻
寄機の運転を行うものである。まず運転開始後所定時間
経過後、第1の基準区間ta(例えば30分)の間負荷
検出装置15から平均値演算部16aに負荷トルクを入
力し、そこで負荷トルクの平均値T1を算出する
(S1)。次に第2の基準区間tb(例えば5〜10
秒)の間変化量演算部16bにて、この区間中の負荷ト
ルクと平均値T1との差(負荷変化量Ta)を算出し
(S2)、比較部16cにて負荷変化量Taを設定値T0
(例えば30kg・m)と比較する(S3)。そしてT
a>T0の場合には、機器の異常による過負荷と判断し
て、汚泥掻寄機の運転を中止する。一方Ta≦T0の場
合には、前記S1〜S3のステップを繰返す。このように
本発明によれば、汚泥掻寄機に部分的な干渉等により過
負荷が発生した時のみに、負荷トルクの急速な変動と判
断し、汚泥掻寄機の運転を停止することが可能となる。
ェンの負荷トルクを検出しかつ急速な負荷トルクの上昇
が発生した時にのみ多列駆動方式の汚泥掻寄機の運転を
停止するので、汚泥掻寄機の運転効率を高いレベルに維
持することができる。
る。
る。
ブロック図である。
る。
ト図である。
32 33 34 チェン、4 フライト、9 駆動装
置、15 負荷検出装置、16 制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】 並設された複数の沈澱池内に、汚泥を掻
寄せるためのフライトを固定した無端チェンとその駆動
軸を有する汚泥掻寄機を配置し、各駆動軸を連結しかつ
単一の駆動源でこれらを駆動し、一つの無端チェンの負
荷トルクを検出し、その負荷トルクに基づいて駆動源の
作動又は停止を行う汚泥掻寄機の運転方法において、第
1基準区間[ta(分)]内の負荷トルクの平均値(T
1)を算出し、第1基準区間の終了時点から始まる第2
基準区間[tb(秒)]内の負荷トルクの最大値
(T2)と平均値(Ta)との差[負荷変化量(T
b)]を算出し、負荷変化量(Tb)が設定値(T0)
を越えた時に駆動源を停止することを特徴とする汚泥掻
寄機の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03823597A JP3324729B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 汚泥掻寄機の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03823597A JP3324729B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 汚泥掻寄機の運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10230105A JPH10230105A (ja) | 1998-09-02 |
JP3324729B2 true JP3324729B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=12519645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03823597A Expired - Lifetime JP3324729B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 汚泥掻寄機の運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3324729B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100490854B1 (ko) * | 2002-03-29 | 2005-05-24 | 주식회사 듀라 | 슬러지 수집기의 운전 제어 시스템 |
JP3988542B2 (ja) * | 2002-06-06 | 2007-10-10 | 株式会社日立プラントテクノロジー | 汚泥掻寄機のチェーン破断検出装置 |
-
1997
- 1997-02-21 JP JP03823597A patent/JP3324729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10230105A (ja) | 1998-09-02 |
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