JP3324562B2 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
る半導体集積回路に関し、MOSトランジスタによる温
度依存性を低減した定電流回路を実現した半導体集積回
路に関する。
体集積回路においてMOSトランジスタによる温度依存
性を低減した定電流回路を実現するために用いられる。
存性を重視する回路を実現するためにバイポーラトラン
ジスタによるバンドギャップ・リファレンスの定電圧出
力から定電流に変換する回路構成を用いている。しかし
近年低価格かつ高精度なディジタル/アナログ混在LS
Iが活発に開発されている背景で、バイポーラプロセス
より安価なCMOSプロセスを用いて温度依存性を低減
した、簡単かつ高精度な定電流回路が要求されている。
作を要求されるシステムに採用されるLSIは、低電圧
動作かつ低消費電力動作が必須である。
すように、定電流回路の第1の従来例を示す回路が用い
られている。
ッション型MOSトランジスタ61のゲート電極がソー
ス電極と低位側電源6に接続されている。ディプレッシ
ョン型MOSトランジスタ61のドレイン電極は、抵抗
62の負荷回路4を介して高位側電源5に接続されてい
る。
トランジスタのピンチオフ状態における定電流特性を利
用した定電流回路51であり、この時の定電流回路51
に流入する出力電流Iは、MOSトランジスタのしきい
値電圧VT、少数キャリア移動度μ、MOSトランジス
タの単位面積当たりの酸化膜容量COX、MOSトランジ
スタのチャネル長L、MOSトランジスタのチャネル幅
Wとすると、式(1)にて定義される。
い値電圧VTが大きな温度依存性を持つことが知られて
いる。
ける定電流回路51は、MOSトランジスタのしきい値
電圧VTとそのしきい値電圧VTの温度特性dVT/dT
との和の2乗に比例するため、定電流回路51の出力電
流Iは温度依存性が大きいという欠点がある。
では、図7に示すように、定電流回路51を構成するデ
ィプレッション型MOSトランジスタ61のソース電極
に、抵抗63を介して、ディプレッション型MOSトラ
ンジスタ61のゲート電極と短絡すると共に、低位側電
源6に接続されている。その他の構成は図6に示された
第1の従来例と全く同じである。
ィプレッション型MOSトランジスタ61のソース電流
を制限する作用があり、温度上昇によってディプレッシ
ョン型MOSトランジスタ61のソース電流が増加する
と、抵抗63の両端電圧|−VR|が大きくなるととも
に、ディプレッション型MOSトランジスタ61のゲー
ト−ソース間電圧が低くなり、ソース電流の増加を抑え
るという負帰還回路が構成される。この時の定電流回路
51に流入する出力電流Iは式(2)にて定義される。
電圧VDSがほぼ等しい時のドレイン電流値、qは電子の
電荷、kはボルツマン定数、Tは温度である。
プレッション型MOSトランジスタ61のしきい値電圧
VTが持つ温度特性dVT/dTを打ち消すことができな
いため、定電流回路51は温度依存性が生じる欠点があ
る。
例は、図8に示される。この従来例は、特開昭61−1
98905公報において公開されている定電流回路に関
する提案を示し、ゲート電圧印加端子76に基準電圧を
供給することにより決定されるMOSトランジスタ71
の飽和領域におけるドレイン−ソース間オン抵抗を用い
ることにより、MOSトランジスタ71の基準電流に対
して低位側に位置するバイポーラトランジスタ72とカ
レントミラー対に接続された、バイポーラトランジスタ
73の吸い込み電流を広い電流範囲で設定すると共に定
電流を供給でき、集積回路化する際にこの基準電流を定
める素子の占める面積を減らす効果を有することを主張
している。
1の飽和領域に回路動作点を固定するため、MOSトラ
ンジスタ71のゲート電極に接続された電圧印加端子7
6に基準電圧を印加する構造を有している。そのために
は、MOSトランジスタ71のゲート電圧印加端子76
に供給する基準電圧源としてバンドギャップ・リファレ
ンスを追加する必要があり、回路規模が増加する問題が
生じる。
タ71が有するしきい値電圧VTの温度特性、およびバ
イポーラトランジスタ72のベース−エミッタ間電圧の
温度特性によるMOSトランジスタ71のドレイン−ソ
ース間電圧変動によって、MOSトランジスタ71のソ
ース電流に温度依存性が生じる。
3から構成されるカレントミラー回路の片端に接続され
た出力電流端子75には温度依存性を持つ電流が出力さ
れる欠点がある。
第4の従来例として、特開平7−191771公報にお
いて公開されている定電流回路に関する提案を示し、正
負の温度依存性を有する2種類の電流源回路の出力電流
から生成した和電流によって、定電流回路の温度依存性
を低減する効果を有することを主張している。
来例において、定電流の伝達回路はMOSトランジスタ
を使用しているが、正負の温度依存性を有する2種類の
電流源回路はバイポーラトランジスタによって構成され
ているため、高密度化が可能でプロセス工程数の少ない
安価なCMOSプロセスによるLSIでは利用できない
欠点がある。
を発生させるために、それぞれの電流源回路を動作させ
るための電流を必要とする欠点がある。
ラトランジスタと比較して、ベース電流に相当する駆動
電流を必要としないため、特に低消費電力動作を目的と
するLSIに採用される。従ってこの従来例の定電流回
路はこれらの目的を達成することができないことは明ら
かである。
る温度依存性の低減および低消費電力動作に関する課題
を解決することを可能とした、新規な定電流回路を提供
することにある。
回路は、MOSプロセスにより作製される正の温度依存
性を有する第1の電流源回路と負の温度依存性を有する
第2の電流源回路の出力が、並列に結線接続された回路
から構成される定電流回路と、高位側電源に接続され前
記定電流回路と直列に接続された負荷回路とを備え、前
記定電流回路の片端は低位側電源に接続されたことを特
徴とする。
製される正の温度依存性を有する第1の電流源回路と負
の温度依存性を有する第2の電流源回路とを並列に結線
接続された定電流回路からなる半導体集積回路におい
て、前記第1の電流源回路はドレイン電極が負荷回路に
接続され、ソース電極が拡散抵抗を介してゲート電極と
低位側電源に接続された第1のディプレッション型MO
Sトランジスタからなり、前記第2の電流源回路は電流
印加端子から拡散抵抗を介してバイアス電流が供給され
ることによって負の温度特性を得るpn接合ダイオード
と、このpn接合ダイオードのアノード電極にゲート電
極が接続され、ソース電極が拡散抵抗を介してpn接合
ダイオードのカソード電極と前記低位側電源に接続さ
れ、前記負荷回路にドレイン電極が接続された第2のデ
ィプレッション型MOSトランジスタとからなることを
特徴とする。
製される正の温度依存性を有する第1の電流源回路と負
の温度依存性を有する第2の電流源回路とを並列に結線
接続された定電流回路からなる半導体集積回路におい
て、前記第1の電流源回路はドレイン電極が負荷回路に
接続され、ソース電極が拡散抵抗を介してゲート電極に
接続された第1のディプレッション型MOSトランジス
タからなり、前記第2の電流源回路はカソード電極が低
位側電源に接続され、前記第1のディプレッション型M
OSトランジスタのゲート電極の接続点からバイアス電
流が供給されることによって負の温度特性を得るpn接
合ダイオードと、このpn接合ダイオードのアノード電
極がゲート電極に接続され、ソース電極が拡散抵抗を介
して前記低位側電源に接続され、ドレイン電極が前記負
荷回路に接続された第2のディプレッション型MOSト
ランジスタとからなることを特徴とする。
依存性を有する2種類の電流源回路の出力電流を合成す
る回路構成によって、出力電流の温度依存性を低減した
定電流回路において、本発明はCMOSプロセスを用い
て実現したことを特徴としている。その実現手段とし
て、正の温度依存性を有する電流源回路はMOSトラン
ジスタ、負の温度依存性を有する電流源回路はpn接合
ダイオードを利用したことを特徴としている。
電流を利用して動作させるため、出力電流以外に外部か
らの回路電流を必要とせず、定電流回路の低消費電力動
作が実現したことを特徴としている。
施例のブロック構成を図1を参照しつつ説明すれば、正
の温度依存性を有する第1の電流源回路1と負の温度依
存性を有する第2の電流源回路2の出力が、並列に結線
接続された回路から構成される定電流回路3は、負荷回
路4を介して高位側電源5に接続されている。また第1
の電流源回路1、及び第2の電流源回路2の片端は低位
側電源6に接続されている。
ション型MOSトランジスタのピンチオフ状態における
定電流特性を利用して正の温度依存性を得るのに対し
て、第2の電流源回路2はpn接合ダイオードのVF温
度特性を利用して負の温度依存性を得ている。
結線接続することによって、この定電流回路3の出力は
第1の電流源回路1と第2の電流源回路2の総電流値に
等しく、温度依存性が低減された定電流が発生する動作
を実行し、この定電流は高位側電源5と定電流回路3の
間に接続される負荷回路4に供給される。
回路と比較して温度依存性を低減できる効果が得られ
る。
1の実施例を示すように、第1の電流源回路1と第2の
電流源回路2はディプレッション型MOSトランジスタ
1段で構成されるため、高位側電源5に低電圧電圧を印
加した場合でも安定した定電流の供給が可能になる効果
が得られる。
電流源回路2のダイオード21にバイアス電流を印加す
るための高抵抗値を有する抵抗33から第3の電流源回
路36に置き換えている。これによってチップ上の素子
面積を必要とする抵抗33が不要となり、チップ縮小化
が可能になるという効果が得られる。
第3の実施例を示すように、第1の電流源回路1から第
2の電流源回路2のダイオード21に印加するバイアス
電流を供給する回路構成によって、定電流回路3の外部
からバイアス電流を印加する必要が無くなる。すなわち
それぞれの電流源回路は出力電流以外の消費電流が不要
になる。従って定電流回路3は出力電流以外に外部から
の回路電流を必要とせず、消費電流が抑制できるという
効果が得られる。
図面を参照しつつ詳細に説明する。
発明の基本的実施形態としての定電流回路の基本的実施
形態のブロック構成図が示されている。
1の電流源回路1と負の温度依存性を有する第2の電流
源回路2と、その出力が並列に結線接続された回路から
構成される定電流回路3は、負荷回路4を介して高位側
電源5に接続され、さらに定電流回路3の片端に相当す
る、第1の電流源回路1、及び第2の電流源回路2の片
端は低位側電源6に接続されている構成を有する。
流源回路2とはそれぞれMOSプロセスにより作製さ
れ、定電流回路3は第1の電流源回路1と第2の電流源
回路2と和電流として温度に依存しない定電流を負荷回
路4に供給する。
形態の動作につき説明する。まず、基本的実施形態のブ
ロック構成図の動作について図1を用いて説明する。
の電流源回路2の流入電流を合成した定電流回路3の出
力電流は、負荷回路4に定電流を供給する。本発明では
第1の電流源回路1と第2の電流源回路2の流入電流を
合成するために設けられた接続回路は、各々の電流源回
路1,2の出力を並列に結線接続することによって構成
され、第1の電流源回路1にて発生した正の温度依存性
を有する流入電流と、第2の電流源回路2にて発生した
負の温度依存性を有する流入電流の合成を行う。
電流I1の温度依存性を+(dI1/dT)、第2の電
流源回路2の27℃における流入電流I2の温度依存性
を−(dI2/dT)と定義すると、定電流回路3の出
力電流I3は式(3)にて示すことができる。
度依存性−(dI2/dT)の絶対値が等しくなる設定
を行えば、お互いの電流源回路が持つ温度依存性を打ち
消すことができ、すなわち定電流回路3の出力電流I3
は温度依存性が生じない特性を有する。合成された流入
電流は温度依存性のない定電流源として負荷回路4に供
給される。
る定電流回路の第1の実施形態が示されている。第1の
電流源回路1を構成するディプレッション型MOSトラ
ンジスタ11のソース電極は、抵抗32を介してディプ
レッション型MOSトランジスタ11のゲート電極及び
低位側電源6に接続されている。第2の電流源回路2を
構成するディプレッション型MOSトランジスタ12の
ソース電極は、抵抗34を介して低位側電源6に接続さ
れている。またディプレッション型MOSトランジスタ
12のゲート電極はダイオード21のアノード電極に接
続されるとともに、抵抗33を介してダイオード用バイ
アス電流印加端子41に接続される。またダイオード2
1のカソード電極は低位側電源6に接続される。
ョン型MOSトランジスタ11と、第2の電流源回路2
のディプレッション型MOSトランジスタ12におい
て、ドレイン電極は互いに結線接続されて、抵抗31か
ら構成される負荷回路4を介して高位側電源5に接続さ
れる。
形態の動作につき説明する。第1の実施形態におけるブ
ロック構成図の動作について、図2を用いて説明する。
成図に基づいた定電流回路の第1の実施形態を示す回路
構成図を示している。
成するディプレッション型MOSトランジスタ11のソ
ース電極は、抵抗32を介してディプレッション型MO
Sトランジスタ11のゲート電極及び低位側電源6に接
続される。また第2の電流源回路を構成するディプレッ
ション型MOSトランジスタ12のソース電極は、抵抗
34を介して低位側電源6に接続され、ディプレッショ
ン型MOSトランジスタ12のゲート電極は、ダイオー
ド21のアノード電極及び抵抗33を介してダイオード
用バイアス電流印加端子41に接続される。ディプレッ
ション型MOSトランジスタ11,12のサブストレー
トは低電位側電源6に接続され、MOSプロセスにより
作製されるpn接合ダイオード21のカソード電極は低
位側電源6に接続される。また、抵抗32,34はMO
Sプロセスによるソース拡散抵抗を用いることができ
る。
ョン型MOSトランジスタ11と、第2の電流源回路2
のディプレッション型MOSトランジスタ12におい
て、ドレイン電極は互いに結線接続されて抵抗31から
構成される負荷回路4を介して高位側電源5に接続され
る。
基本に、正の温度依存性を有する第1の電流源回路1と
負の温度依存性を有する第2の電流源回路2を構成して
いる。第1の電流源回路1に流入する電流I1は、しき
い値電圧VTとドレイン−ソース間電圧VDSがほぼ等し
い時のドレイン電流IDSO、電子の電荷q、抵抗34に
発生する両端電圧VR34、ボルツマン定数k、温度Tと
すると、前記第2の従来例で示した式(2)を用いて、
下記の式(4)で定義することができる。
タ11のしきい値電圧VTは正の温度特性を有するた
め、温度上昇と共に電流I1が増加し、第1の電流源回
路1は正の温度依存性を有することが判る。
VF、抵抗34の両端電圧をVR34とすると、第2の電流
源回路2に流入する出力電流I2は下記の式(5)にて
定義される。なお、抵抗34の両端電圧VR34とディプ
レッション型MOSトランジスタ11のしきい値電圧V
Tの和電圧の絶対値は、ダイオード21の順方向電圧VF
よりやや低い電圧に設定することを条件とする。
きい値電圧VTの温度特性dVT/dTは、シリコン基板
のフェルミ準位φFB、MOSトランジスタの単位面積当
たりの酸化膜容量COX、表面空乏層電荷QBとすると、
下記の式(6)にて定義される。
スタ12のしきい値電圧VTの温度特性dVT/dTは、
MOSトランジスタの単位面積当たりの酸化膜容量COX
によって制御できることが判る。
スタ12のしきい値電圧VTの温度特性絶対値が、ダイ
オード21の順方向電圧VFの温度特性絶対値より小さ
い変化量になるように酸化膜容量COXを制御すれば、ダ
イオード21の順方向電圧V Fの温度特性が有する負の
温度依存性が支配的になる。さらに温度上昇に従ってし
きい値電圧VTの増加よりも、順方向電圧VFの減少が著
しいため、式(5)から第2の電流源回路2の出力電流
I2は負の温度依存性を有することが判る。
源回路1における流入電流の増加度合いと第2の電流源
回路2における流入電流の減少度合いとを合成した時
に、この定電流回路3の出力電流I3の温度依存性が0
になる条件は式(7)にて示すことができる。
する抵抗の両端電圧を調整することによって、温度依存
性を低減できる効果が得られる。
る回路シミュレータを用いて、図2に示す本実施形態の
定電流回路と、および従来例の図6、図7に示す定電流
回路との出力電流温度依存性について、−40℃〜10
0℃の温度範囲のシミュレーションした結果を図5に示
している。
セスにてL=1.2μm、W=30μm、ディプレッシ
ョン型MOSトランジスタのしきい値電圧VTO=−0.
3Vに設定した。また図6に示した定電流回路のみ出力
電流のレンジを合わせるためにVTO=−0.12Vに設
定した。現実的には、これらの抵抗等は設計段階で決定
され、CMOSプロセスによって、温度依存のない定電
流回路が得られる。
流回路と比較して、本実施形態の図2に示す定電流回路
の温度依存性が低減される効果が認められた。
態として、その基本的構成は上記の通りであるが、定電
流回路3を構成する第2の電流源回路2についてさらに
説明する。その構成を図3に示す。
6を設ける。すなわち第3の電流源回路36を構成する
ディプレッション型MOSトランジスタ13のソース電
極は、抵抗35を介してディプレッション型MOSトラ
ンジスタ13のゲート電極、及び第2の電流源回路2を
構成するダイオード21のアノード電極とディプレッシ
ョン型MOSトランジスタ12のゲート電極に接続され
る。また、ダイオード21のカソード電極は低位側電源
6に接続される。またディプレッション型MOSトラン
ジスタ13のドレイン電極は、ダイオード用バイアス電
流印加端子41に接続される。また、ディプレッション
型MOSトランジスタ13,12,11の各サブストレ
ートは低位側電源6に接続される。またMOSプロセス
における能動素子の製造が同一プロセスによって達成さ
れる。その他の構成は図2に示された第1の実施形態と
全く同じである。
おいてダイオード21に順方向バイアス電流IFを印加
するため、ダイオード用バイアス電流印加端子41から
抵抗33を介してダイオード21のアノード電極に接続
していた。しかし定電流回路3の消費電力を抑制するた
めには、ダイオード21に印加する順方向バイアス電流
IFを制限する必要があり、そのためには抵抗33を数
100kΩから数MΩの高抵抗値に設定しなければなら
ないが、例えばチップ上に1MΩの拡散抵抗を形成する
ためには約0.2mm2の面積を必要とする。すなわち
チップ上に高抵抗値の抵抗33を実現するためには抵抗
領域の面積が大きくなる欠点が生じ、チップ縮小化が困
難になる。
よりチップ上の占有面積が小さく、抵抗33と同じ機能
を有する代用抵抗36を備えた第3の電流源回路36を
設けている。この方法によって1MΩの拡散抵抗と比較
して約1/4の面積に縮小することができた。
電流印加端子41からディプレッション型MOSトラン
ジスタ12を備えた負の温度依存性を有する第2の電流
源回路2と、正の温度依存性を有する第1の電流源回路
とにより、温度依存性を極めて小さくした第3の電流源
回路36を得ることが出来る。
ことによって、高抵抗値の抵抗33が不要になり、代用
抵抗36のディプレッション型MOSトランジスタ13
と、MOSトランジスタ13のソースに接続された低抵
抗35と、低抵抗35の他端とMOSトランジスタ13
のゲートとを短絡した回路とによって、チップ縮小化が
可能になるという効果が得られる。
第2の電流源回路2のダイオード21に順方向バイアス
電流IFを印加するために、第1の実施形態ではダイオ
ード用バイアス電流印加端子41と抵抗33を備え、第
2の実施形態ではダイオード用バイアス電流印加端子4
1と第3の電流源回路36を備えているが、ダイオード
21に印加する順方向バイアス電流IFを第1の電流源
回路1から供給することによって、これらの回路を削除
することができる。
図4に示す。本実施形態は第1の電流源回路1を構成す
るディプレッション型MOSトランジスタ11のソース
電極は、抵抗32を介してディプレッション型MOSト
ランジスタ11のゲート電極及び第2の電流源回路2を
構成するダイオード21のアノード電極、及びディプレ
ッション型MOSトランジスタ12のゲート電極に接続
され、ダイオード21のカソード電極は低位側電源6に
接続される。ディプレッション型MOSトランジスタ1
2のソース電極は抵抗34を介して低位側電源6に接続
される。また、ディプレッション型MOSトランジスタ
11,12のサブストレートは低位側電源6に接続され
る。
ョン型MOSトランジスタ11と、第2の電流源回路2
のディプレッション型MOSトランジスタ12における
ドレイン電極は、互いに結線接続されて抵抗31から構
成される負荷回路4を介して高位側電源5に接続され
る。
依存性を有する順方向バイアス電流IFがダイオード2
1に供給されるが、ダイオードの飽和電流IS、電子の
電荷q、ダイオード21の順方向電圧VF、ボルツマン
定数k、温度Tとすると、下記式(8)にて定義される
ダイオードの電流−電圧特性から、ダイオード21に供
給されるバイアス電流IFの変動に対する順方向電圧VF
の変化量は微少であることが判る。
性の変化量がこれらの変化量より大きいことは周知であ
る。
ード21に順方向バイアス電流IFを供給した場合にお
いても、ダイオード21の順方向電圧VFの温度特性が
有する負の温度依存性が支配的になる。さらに温度上昇
に従ってバイアス電流IFの変動に対する順方向電圧VF
の変化量の増加よりも、順方向電圧VFの温度特性変化
量の減少が著しいため、第2の電流源回路2の出力電流
I2は負の温度依存性を有することが判る。
1の電流が増加し、pn接合ダイオード21の両端電圧
が負の温度依存特性故に小さくなり、第2の電流源回路
2が負の温度依存特性を有することから第2の電流源回
路2の電流が減少し、トータルとして第3の定電流回路
では、温度依存特性を一定とすることが可能となり、抵
抗31の負荷回路4からの電流値が温度変化に対して一
定電流を供給することになる。
に順方向バイアス電流IFを印加するための電流源が不
要になる。
加する順方向バイアス電流IFは、第1の電流源回路1
から供給されるため、定電流回路3は出力電流以外に自
己消費する回路電流を必要とせず、定電流回路3の消費
電流を抑制できるという効果が得られるという相乗的な
効果を奏する。
路の出力電流を合成して、高位側電源5に接続した負荷
回路4に定電流回路3の出力電流を供給しているが、こ
れに対して低位側電源6に負荷回路4が接続されている
場合においても、2種類の電流源回路から出力電流を合
成した定電流回路3の出力電流を、低位側の負荷回路に
供給してもよい。
度依存性を有する2種類の電流源回路の出力電流を合成
する構成の定電流回路3は、MOSトランジスタとpn
接合ダイオードの温度特性を利用することによって、C
MOSプロセスにおいても温度依存性を低減する効果が
得られた。
によって、pn接合ダイオード、拡散抵抗、1段のディ
プレッション型MOSトランジスタとを、正・負の温度
依存性のある定電流源回路を形成できるので、高位側電
源に低電圧を印加した場合でも安定した定電流を供給す
ることができる。
すブロック構成図である。
す回路構成図である。
す回路構成図である。
す回路構成図である。
施形態における定電流回路の特性図である。
る。
る。
る。
ランジスタ 21 ダイオード 31〜35、62、63 抵抗 36 第3の電流源回路 41 ダイオード用バイアス電流印加端子 71 エンハンスメント型MOSトランジスタ 72、73 バイポーラトランジスタ 75 出力電流端子 76 電圧印加端子
Claims (3)
- 【請求項1】 MOSプロセスにより作製される正の温
度依存性を有する第1の電流源回路と負の温度依存性を
有する第2の電流源回路とを並列に結線接続された定電
流回路からなる半導体集積回路において、 前記第1の電流源回路はドレイン電極が負荷回路に接続
され、ソース電極が拡散抵抗を介してゲート電極と低位
側電源に接続された第1のディプレッション型MOSト
ランジスタからなり、前記第2の電流源回路は電流印加
端子から拡散抵抗Aを介してバイアス電流が供給される
ことによって負の温度特性を得るpn接合ダイオード
と、このpn接合ダイオードのアノード電極にゲート電
極が接続され、ソース電極が拡散抵抗を介して前記pn
接合ダイオードのカソード電極と前記低位側電源に接続
され、前記負荷回路にドレイン電極が接続された第2の
ディプレッション型MOSトランジスタとからなり、 前記定電流回路の出力は前記第1の電流源回路と前記第
2の電流源回路の総電流値に等しく、その温度依存性が
低減された定電流出力は高位側電源と前記定電流回路の
間に接続される前記負荷回路に供給される ことを特徴と
する半導体集積回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載された半導体集積回路に
おいて、 前記電流印加端子と前記pn接合ダイオードのアノード
電極間に接続された前記拡散抵抗Aを置き換える回路と
して、ソース電極が拡散抵抗を介してゲート電極と前記
pn接合ダイオードのアノード電極に接続され、前記電
流印加端子にドレイン電極が接続された第3のディプレ
ッション型MOSトランジスタを有することを特徴とす
る半導体集積回路。 - 【請求項3】 MOSプロセスにより作製される正の温
度依存性を有する第1の電流源回路と負の温度依存性を
有する第2の電流源回路とを並列に結線接続された定電
流回路からなる半導体集積回路において、 前記第1の電流源回路はドレイン電極が負荷回路に接続
され、ソース電極が拡散抵抗を介してゲート電極に接続
された第1のディプレッション型MOSトランジスタか
らなり、前記第2の電流源回路はカソード電極が低位側
電源に接続され、前記第1のディプレッション型MOS
トランジスタのゲート電極の接続点からバイアス電流が
供給されることによって負の温度特性を得るpn接合ダ
イオードと、このpn接合ダイオードのアノード電極が
ゲート電極に接続され、ソース電極が拡散抵抗を介して
前記低位側電源に接続され、ドレイン電極が前記負荷回
路に接続された第2のディプレッション型MOSトラン
ジスタとからなり、 前記定電流回路の出力は前記第1の電流源回路と前記第
2の電流源回路の総電流値に等しく、その温度依存性が
低減された定電流出力は高位側電源と前記定電流回路の
間に接続される前記負荷回路に供給される ことを特徴と
する半導体集積回路。
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