JP3324274B2 - 流量計 - Google Patents
流量計Info
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- JP3324274B2 JP3324274B2 JP10840894A JP10840894A JP3324274B2 JP 3324274 B2 JP3324274 B2 JP 3324274B2 JP 10840894 A JP10840894 A JP 10840894A JP 10840894 A JP10840894 A JP 10840894A JP 3324274 B2 JP3324274 B2 JP 3324274B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラの微粉炭ミルな
どに用いられる流量計に関するものである。
どに用いられる流量計に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図２・図３は、ボイラ設備の概略を示す
ものである。
ものである。
【０００３】図２中、１はボイラ本体、２はボイラ本体
１に設けられたバーナ、３は原炭４を微粉砕して生成さ
れた微粉炭５を前記バーナ２へ送る微粉炭ミル、６は空
気供給ダクト７を介して微粉炭ミル３へ微粉炭５搬送用
の空気８を供給するファン、９は空気供給ダクト７の途
中に設けられた流量計である。
１に設けられたバーナ、３は原炭４を微粉砕して生成さ
れた微粉炭５を前記バーナ２へ送る微粉炭ミル、６は空
気供給ダクト７を介して微粉炭ミル３へ微粉炭５搬送用
の空気８を供給するファン、９は空気供給ダクト７の途
中に設けられた流量計である。
【０００４】図３中、１０は流量計９を構成するベンチ
ュリー部、１１はベンチュリー部１０の絞部、１２は絞
部１１の下流側に形成されたノド部、１３はノド部１２
の下流側に形成された緩やかに断面積が拡大する漸拡部
である。
ュリー部、１１はベンチュリー部１０の絞部、１２は絞
部１１の下流側に形成されたノド部、１３はノド部１２
の下流側に形成された緩やかに断面積が拡大する漸拡部
である。
【０００５】又、図２中、１４はベンチュリー部１０の
絞部１１入側とノド部１２との間に設けられた差圧計で
ある。
絞部１１入側とノド部１２との間に設けられた差圧計で
ある。
【０００６】そして、ボイラ本体１を運転する場合、微
粉炭ミル３を用いて原炭４を微粉砕し、生成された微粉
炭５を、ファン６から空気供給ダクト７を介して微粉炭
ミル３へ送られる空気８によってバーナ２へ送給し、バ
ーナ２で燃焼させるようにする。
粉炭ミル３を用いて原炭４を微粉砕し、生成された微粉
炭５を、ファン６から空気供給ダクト７を介して微粉炭
ミル３へ送られる空気８によってバーナ２へ送給し、バ
ーナ２で燃焼させるようにする。
【０００７】この際、ボイラ本体１の負荷状況に応じ
て、バーナ２へ送給する微粉炭５の量を変更する必要が
あるため、空気供給ダクト７の途中に流量計９を設け
て、流量計９で空気８の流量を測定し、空気８の流量に
よってバーナ２へ送給される微粉炭５の量を検出させて
いる。
て、バーナ２へ送給する微粉炭５の量を変更する必要が
あるため、空気供給ダクト７の途中に流量計９を設け
て、流量計９で空気８の流量を測定し、空気８の流量に
よってバーナ２へ送給される微粉炭５の量を検出させて
いる。
【０００８】空気８の流量Ｑは、空気供給ダクト７の途
中に、絞部１１とノド部１２と緩やかに断面積が拡大す
る漸拡部１３とからなるベンチュリー部１０を形成した
場合、ベルヌーイの定理を応用した次の式によって求め
られる。
中に、絞部１１とノド部１２と緩やかに断面積が拡大す
る漸拡部１３とからなるベンチュリー部１０を形成した
場合、ベルヌーイの定理を応用した次の式によって求め
られる。
【０００９】
【数１】 Ｑ＝ｃ×Ａ2／［√｛１−（Ａ2／Ａ1）2｝］×√｛２ｇ／γ×（ｐ1−ｐ2）｝
【００１０】ここで、ｃは流量係数、Ａ1は空気供給ダ
クト７の絞部１１入側の断面積、Ａ2はノド部１２の断
面積、ｇは重力加速度、γは空気の密度、ｐ1は空気供
給ダクト７の絞部１１入側の圧力、ｐ2はノド部１２の
圧力である。
クト７の絞部１１入側の断面積、Ａ2はノド部１２の断
面積、ｇは重力加速度、γは空気の密度、ｐ1は空気供
給ダクト７の絞部１１入側の圧力、ｐ2はノド部１２の
圧力である。
【００１１】上記式によれば、ｐ1とｐ2以外の値は、予
めわかっているので、差圧計１４で差圧（ｐ1−ｐ2）を
計測することにより、簡単に流量Ｑが求められる。
めわかっているので、差圧計１４で差圧（ｐ1−ｐ2）を
計測することにより、簡単に流量Ｑが求められる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の流量計には、絞部１１とノド部１２との差圧によっ
て流量を計測している関係上、空気８の流量が少なくな
ると、両者の差圧が小さくなって、計測結果が不安定と
なるという問題があった。
来の流量計には、絞部１１とノド部１２との差圧によっ
て流量を計測している関係上、空気８の流量が少なくな
ると、両者の差圧が小さくなって、計測結果が不安定と
なるという問題があった。
【００１３】本発明は、上述の実情に鑑み、流量が少な
くなった場合でも、精度良く計測を行い得るようにした
流量計を提供することを目的とするものである。
くなった場合でも、精度良く計測を行い得るようにした
流量計を提供することを目的とするものである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダクトの途中
に、絞部と、ノド部と、漸拡部を順に有するベンチュリ
ー部を形成し、ベンチュリー部における絞部の入側とノ
ド部との間に、両者間の差圧を検出する差圧計を備える
と共に、ノド部に、ノド部の流路断面積を絞る断面積縮
小用部材を突出収納可能に設けた流量計であって、前記
ダクトの断面が矩形であり、前記断面積縮小用部材がダ
クトにおける絞部とノド部の一面を構成すると共に、前
記絞部と平行な方向へ移動することにより流路断面積を
変更可能で、且つ、絞部とノド部との境界部分に渦流発
生防止用アール部を有するものである。
に、絞部と、ノド部と、漸拡部を順に有するベンチュリ
ー部を形成し、ベンチュリー部における絞部の入側とノ
ド部との間に、両者間の差圧を検出する差圧計を備える
と共に、ノド部に、ノド部の流路断面積を絞る断面積縮
小用部材を突出収納可能に設けた流量計であって、前記
ダクトの断面が矩形であり、前記断面積縮小用部材がダ
クトにおける絞部とノド部の一面を構成すると共に、前
記絞部と平行な方向へ移動することにより流路断面積を
変更可能で、且つ、絞部とノド部との境界部分に渦流発
生防止用アール部を有するものである。
【００１５】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【００１６】ダクトの途中に形成された、絞部と、ノド
部と、漸拡部を順に有するベンチュリー部における絞部
の入側とノド部との間に差圧計を備えて、絞部の入側と
ノド部との差圧を検出することにより、流量が計測でき
る。
部と、漸拡部を順に有するベンチュリー部における絞部
の入側とノド部との間に差圧計を備えて、絞部の入側と
ノド部との差圧を検出することにより、流量が計測でき
る。
【００１７】この際、ノド部に、断面積縮小用部材を突
出収納可能に設けてノド部の流路断面積を絞らせること
により、前記差圧が確保されるので、流量が少なくなっ
た場合でも、良好な計測結果を得ることができる。
出収納可能に設けてノド部の流路断面積を絞らせること
により、前記差圧が確保されるので、流量が少なくなっ
た場合でも、良好な計測結果を得ることができる。
【００１８】又、ダクトの断面が矩形の場合に、断面積
縮小用部材によって絞部とノド部の一面を構成させると
共に、絞部と平行な方向へ移動させて流路断面積を絞ら
せるようにし、且つ、絞部とノド部との境界部分に渦流
発生防止用アール部を形成することにより、流れ方向の
急激な変化や剥離現象が防止され、渦流の発生が防止、
或いは、低減されるので、ノド部の圧力が安定化され
て、良好な計測結果を得ることが可能となる。
縮小用部材によって絞部とノド部の一面を構成させると
共に、絞部と平行な方向へ移動させて流路断面積を絞ら
せるようにし、且つ、絞部とノド部との境界部分に渦流
発生防止用アール部を形成することにより、流れ方向の
急激な変化や剥離現象が防止され、渦流の発生が防止、
或いは、低減されるので、ノド部の圧力が安定化され
て、良好な計測結果を得ることが可能となる。
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【００２０】図１は、本発明の一実施例である。
【００２１】又、ボイラ本体及び微粉炭ミルの構成は図
２のものと同様であるため、必要に応じて図２を参照す
る。
２のものと同様であるため、必要に応じて図２を参照す
る。
【００２２】図中、７は断面矩形の空気供給ダクト、８
は空気供給ダクト７を流れる空気である。
は空気供給ダクト７を流れる空気である。
【００２３】９は空気供給ダクト７の途中に設けられた
流量計、１０は流量計９を構成するベンチュリー部、１
１はベンチュリー部１０の絞部、１２は絞部１１の下流
側に形成されたノド部、１３はノド部１２の下流側に形
成された緩やかに断面積が拡大する漸拡部、１４はベン
チュリー部１０の絞部１１入側とノド部１２との間に設
けられた差圧計である。
流量計、１０は流量計９を構成するベンチュリー部、１
１はベンチュリー部１０の絞部、１２は絞部１１の下流
側に形成されたノド部、１３はノド部１２の下流側に形
成された緩やかに断面積が拡大する漸拡部、１４はベン
チュリー部１０の絞部１１入側とノド部１２との間に設
けられた差圧計である。
【００２４】そして、本発明では、ベンチュリー部１０
におけるノド部１２の部分に、ノド部１２の流路断面積
を絞るための断面積縮小用部材１５を突出収納可能に設
ける。
におけるノド部１２の部分に、ノド部１２の流路断面積
を絞るための断面積縮小用部材１５を突出収納可能に設
ける。
【００２５】該断面積縮小用部材１５は、絞部１１とノ
ド部１２の一面（図では下面となっている）を構成する
と共に、流路断面積変更用シリンダなどの駆動装置１６
により、案内部１７に沿い絞部１１と平行な方向１８へ
移動可能とする。
ド部１２の一面（図では下面となっている）を構成する
と共に、流路断面積変更用シリンダなどの駆動装置１６
により、案内部１７に沿い絞部１１と平行な方向１８へ
移動可能とする。
【００２６】又、断面積縮小用部材１５の絞部１１とノ
ド部１２との境界部分に、渦流発生防止用アール部１９
を形成する。
ド部１２との境界部分に、渦流発生防止用アール部１９
を形成する。
【００２７】尚、２０はボイラ負荷指令２１に応じて流
路断面積変更用シリンダの動作を切換える切換弁、２２
は切換弁２０に接続された液圧源、２３は切換弁２０に
接続されたタンクである。
路断面積変更用シリンダの動作を切換える切換弁、２２
は切換弁２０に接続された液圧源、２３は切換弁２０に
接続されたタンクである。
【００２８】次に、作動について説明する。
【００２９】微粉炭ミル３からボイラ本体１へ燃料の微
粉炭５を供給してバーナ２で燃焼させる過程及び、空気
供給ダクト７に設けられた流量計９で空気８の流量を計
測する過程については図２・図３と同様なので説明を省
略する。
粉炭５を供給してバーナ２で燃焼させる過程及び、空気
供給ダクト７に設けられた流量計９で空気８の流量を計
測する過程については図２・図３と同様なので説明を省
略する。
【００３０】本発明では、ボイラ本体１を通常の負荷範
囲で運転している場合には、ボイラ負荷指令２１によっ
て切換弁２０がＡ側へ切換えられ、流路断面積変更用シ
リンダなどの駆動装置１６が収縮動されて、断面積縮小
用部材１５が案内部１７に沿い実線で示す位置へ移動さ
れ、ノド部１２の流路断面積が広い状態とされる。
囲で運転している場合には、ボイラ負荷指令２１によっ
て切換弁２０がＡ側へ切換えられ、流路断面積変更用シ
リンダなどの駆動装置１６が収縮動されて、断面積縮小
用部材１５が案内部１７に沿い実線で示す位置へ移動さ
れ、ノド部１２の流路断面積が広い状態とされる。
【００３１】これにより、通常の流量計測が行われる。
【００３２】これに対し、ボイラ本体１の負荷が低下し
た場合には、ボイラ負荷指令２１によって切換弁２０が
Ｂ側へ切換えられ、流路断面積変更用シリンダなどの駆
動装置１６が伸長動されて、断面積縮小用部材１５が案
内部１７に沿い仮想線で示す位置へ突出され、ノド部１
２の流路断面積が絞られる。
た場合には、ボイラ負荷指令２１によって切換弁２０が
Ｂ側へ切換えられ、流路断面積変更用シリンダなどの駆
動装置１６が伸長動されて、断面積縮小用部材１５が案
内部１７に沿い仮想線で示す位置へ突出され、ノド部１
２の流路断面積が絞られる。
【００３３】これにより、空気供給ダクト７を流れる空
気８の流量が低下した場合でも、絞部１１とノド部１２
との差圧が大きくなるので、良好な計測結果を得ること
が可能となる。
気８の流量が低下した場合でも、絞部１１とノド部１２
との差圧が大きくなるので、良好な計測結果を得ること
が可能となる。
【００３４】又、この際、単にノド部１２の流路断面積
を絞るだけでは、ノド部１２に渦流が発生してしまい、
ノド部１２の圧力が不安定となって、計測結果に悪影響
を与えるおそれがあるが、本発明では、断面積縮小用部
材１５を案内部１７に沿って絞部１１と平行な方向１８
へスライドさせるようにし、且つ、断面積縮小用部材１
５の絞部１１とノド部１２との境界部分に渦流発生防止
用アール部１９を形成して、流れ方向の急激な変化や剥
離現象の発生を防止させるようにしているので、渦流の
発生が防止或いは低減され、ノド部１２の圧力が安定化
されて、安定した計測結果を得ることが可能となる。
を絞るだけでは、ノド部１２に渦流が発生してしまい、
ノド部１２の圧力が不安定となって、計測結果に悪影響
を与えるおそれがあるが、本発明では、断面積縮小用部
材１５を案内部１７に沿って絞部１１と平行な方向１８
へスライドさせるようにし、且つ、断面積縮小用部材１
５の絞部１１とノド部１２との境界部分に渦流発生防止
用アール部１９を形成して、流れ方向の急激な変化や剥
離現象の発生を防止させるようにしているので、渦流の
発生が防止或いは低減され、ノド部１２の圧力が安定化
されて、安定した計測結果を得ることが可能となる。
【００３５】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、ボイラ以外の用途にも広く流量を計
測する場合に適用可能であること、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
れるものではなく、ボイラ以外の用途にも広く流量を計
測する場合に適用可能であること、その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量計に
よれば、流量が少なくなった場合でも、精度良く計測を
行うことができるという優れた効果を奏し得る。
よれば、流量が少なくなった場合でも、精度良く計測を
行うことができるという優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明の一実施例の拡大側方断面図である。
【図２】従来例の全体概略側面図である。
【図３】図２の部分拡大斜視図である。
７ ダクト（空気供給ダクト） １０ ベンチュリー部 １１ 絞部 １２ ノド部 １３ 漸拡部 １４ 差圧計 １５ 断面積縮小用部材 １８ 方向 １９ 渦流発生防止用アール部
Claims (1)
- 【請求項１】 ダクトの途中に、絞部と、ノド部と、漸
拡部を順に有するベンチュリー部を形成し、ベンチュリ
ー部における絞部の入側とノド部との間に、両者間の差
圧を検出する差圧計を備えると共に、ノド部に、ノド部
の流路断面積を絞る断面積縮小用部材を突出収納可能に
設けた流量計であって、前記ダクトの断面が矩形であ
り、前記断面積縮小用部材がダクトにおける絞部とノド
部の一面を構成すると共に、前記絞部と平行な方向へ移
動することにより流路断面積を変更可能で、且つ、絞部
とノド部との境界部分に渦流発生防止用アール部を有す
ることを特徴とする流量計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10840894A JP3324274B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10840894A JP3324274B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 流量計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07318391A JPH07318391A (ja) | 1995-12-08 |
| JP3324274B2 true JP3324274B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=14484004
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10840894A Expired - Fee Related JP3324274B2 (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 流量計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3324274B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002005703A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | ミルの一次空気流量計測装置 |
| CN114838228A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-08-02 | 西安热工研究院有限公司 | 一种烟风道测量段的加工方法和烟风道测量段 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10840894A patent/JP3324274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07318391A (ja) | 1995-12-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |