JP3323124B2 - 変調方法及び装置 - Google Patents

変調方法及び装置

Info

Publication number
JP3323124B2
JP3323124B2 JP00308898A JP308898A JP3323124B2 JP 3323124 B2 JP3323124 B2 JP 3323124B2 JP 00308898 A JP00308898 A JP 00308898A JP 308898 A JP308898 A JP 308898A JP 3323124 B2 JP3323124 B2 JP 3323124B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
shift amount
modulation
frequency shift
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00308898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11205398A (ja
Inventor
尚 加來
秀夫 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP00308898A priority Critical patent/JP3323124B2/ja
Priority to US09/209,235 priority patent/US6052037A/en
Publication of JPH11205398A publication Critical patent/JPH11205398A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3323124B2 publication Critical patent/JP3323124B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/16Multiple-frequency-changing
    • H03D7/161Multiple-frequency-changing all the frequency changers being connected in cascade

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばデータ通信
の分野で建物内での通信に使用される構内モデムや広域
通信に使用される広帯域モデム等における変調方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、かかる変調は、一般に、送信
データに対応する信号点(シンボル)を発生させる信号
点発生部、補間処理を行うとともに信号の周波数帯域を
制限する低域通過フィルタ(波形整形フィルタ、ロール
オフフィルタ等と呼ばれる)、及び、キャリア(搬送
波)により基底帯域(baseband)信号から通過帯域(passb
and)信号へと信号の周波数帯域をシフトする変調部を、
ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)内で実現する
ことにより、行われている。特に、その信号処理におい
ては、複素数ベクトルを用いた演算処理が実行されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、構内モデムや広帯域モデムでの長距離伝送のニー
ズが高まっている。構内モデムや広帯域モデムにおいて
長距離伝送を実現する場合には、キャリア周波数をでき
るだけ低くして減衰を抑制し、高域でのエネルギ損失を
最小限に抑える必要がある。また、モデムの高速化に伴
い、変調速度が上がるため、より少ない演算処理量での
実現が必要となる。
【0004】しかしながら、従来の変調方式では、単純
にキャリア周波数を低下させようとした場合、伝送路に
出力するためにベクトル信号(複素数)からスカラー信
号(実数)へと変換した瞬間に信号の周波数スペクトラ
ムの負側部分が正側に折り返り、その折り返し部分が基
底帯域に入って雑音となり、信号が劣化するおそれがあ
る。かかる折り返し雑音(aliasing noise)を抑制するた
めには、低域通過フィルタのロールオフ率(roll off fa
ctor) を低下させる必要があるが、ロールオフ率を低下
させた場合には、DSPの演算処理量が増大する。
【0005】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、演算
処理量を増大させることなくキャリア周波数を低減させ
ることが可能な変調方法及び装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、送信データに応じて一定の変調速
度で発生する信号点からなる伝送信号の周波数帯域を所
望の周波数シフト量だけシフトする変調方法であって、
(a) 前記伝送信号の周波数帯域を第1の周波数シフト量
だけシフトするステップと、(b) 前記ステップ(a) での
出力信号を、基底帯域を含みかつ前記変調速度の整数倍
となる周波数帯域に制限すべく低域通過フィルタリング
するステップと、(c) 前記ステップ(b) での出力信号の
周波数帯域をサンプリング周波数の整数分の1となる第
2の周波数シフト量だけシフトするステップと、を具備
し、前記第1の周波数シフト量と前記第2の周波数シフ
ト量とによる総シフト量が前記所望の周波数シフト量と
なるように前記第1の周波数シフト量が設定されている
変調方法が提供される。
【0007】また、本発明によれば、送信データに応じ
て一定の変調速度で発生する信号点からなる伝送信号の
周波数帯域を所望の周波数シフト量だけシフトする変調
装置であって、前記伝送信号の周波数帯域を第1の周波
数シフト量だけシフトする第1の周波数シフト手段と、
前記第1の周波数シフト手段の出力信号を、基底帯域を
含みかつ前記変調速度の整数倍となる周波数帯域に制限
する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタの出力
信号の周波数帯域をサンプリング周波数の整数分の1と
なる第2の周波数シフト量だけシフトする第2の周波数
シフト手段と、を具備し、前記第1の周波数シフト量と
前記第2の周波数シフト量とによる総シフト量が前記所
望の周波数シフト量となるように前記第1の周波数シフ
ト量が設定されている変調装置が提供される。
【0008】また、本発明によれば、送信データに応じ
て一定の変調速度で発生する信号点からなる伝送信号の
周波数帯域を所望の周波数シフト量だけシフトする変調
装置を備えるデータモデムであって、前記変調装置が、
前記伝送信号の周波数帯域を第1の周波数シフト量だけ
シフトする第1の周波数シフト手段と、前記第1の周波
数シフト手段の出力信号を、基底帯域を含みかつ前記変
調速度の整数倍となる周波数帯域に制限する低域通過フ
ィルタと、前記低域通過フィルタの出力信号の周波数帯
域をサンプリング周波数の整数分の1となる第2の周波
数シフト量だけシフトする第2の周波数シフト手段と、
を具備し、前記第1の周波数シフト量と前記第2の周波
数シフト量とによる総シフト量が前記所望の周波数シフ
ト量となるように前記第1の周波数シフト量が設定され
ているデータモデムが提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の原理及び実施形態につい
ての理解を容易にするため、まず、従来技術の詳細から
説明する。図1は、従来技術に係る変調装置の一構成例
を示す図である。また、図2は、図1の各部の出力信号
の周波数スペクトラムを示す図である。なお、図1の各
構成要素は、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)
の内部でファームウェアにより実現される。まず、同図
において、信号点発生部1は、送信データに対応する信
号点(シンボル)を192kボー(baud)のシンボルレー
ト(変調速度、ボーレートともいう)で発生させる。
【0010】波形整形フィルタ又はロールオフフィルタ
と呼ばれる低域通過フィルタ(LPF)2は、サンプリ
ングレート(標本化速度)を192kHzから768k
Hzへ上昇させる補間(interpolation) 処理を行うとと
もに、信号点発生部1の出力信号の周波数帯域を、19
2kHz幅の基底帯域を含む288kHz幅の帯域に制
限する。その際のロールオフ率(ROF)は、33.3
%となっている。その結果、LPF2の出力信号の周波
数スペクトラムは、図2(A)に示されるものとなる。
なお、ロールオフ率は、ロールオフフィルタ2の周波数
特性の落ち方の緩やかさを示す尺度であり、0から1ま
での範囲の値をとり、ロールオフ率が大きいほど落ち方
が緩やかとなる。図2(A)においては、ロールオフ率
(ROF)は、 (192−144)/144=0.333 なる演算に基づき、33.3%となる。
【0011】変調部3は、LPF2の出力をサンプリン
グレート768kHzでサンプリングし、144kHz
のキャリア(搬送波)を用いて、LPF2の出力信号の
周波数帯域を144kHzだけシフトする。すなわち、
変調部3の出力信号は、図2(B)に示されるように、
キャリア周波数144kHzを中心とする通過帯域信号
となる。なお、前述したように、実際に伝送路に出力さ
れる信号は、スカラー信号(実数)であるため、図2
(B)に示される負の値の部分4が、図2(C)に示さ
れるように正側に折り返る。そして、この折り返し部分
4が基底帯域に入らないように、ロールオフ率、キャリ
ア周波数等が適合せしめられている。
【0012】さて、前述したように、構内モデムや広帯
域モデムでの長距離伝送のニーズに応えるためには、キ
ャリア周波数をできるだけ低くして減衰を抑制し、高域
でのエネルギ損失を最小限に抑えることが肝要である。
例えば、前記した図1に係る従来の変調方式にて、LP
F2のロールオフ率を33.3%に維持したまま、単純
にキャリア周波数を144kHzから例えば108kH
zに低下させる場合について考察してみる。
【0013】図3は、図1の変調装置において単に変調
部3のキャリア周波数を108kHzとした場合の各部
出力信号の周波数スペクトラムを示す図である。LPF
2のロールオフ率(ROF)は、前述の144kHzの
場合と同様に33.3%となっているため、LPF2の
出力信号の周波数スペクトラムは、図3(A)に示され
るように図2(A)と同一のものとなる。そして、変調
部3は、LPF2の出力をサンプリングレート768k
Hzでサンプリングし、108kHzのキャリアを用い
て、LPF2の出力信号の周波数帯域を108kHzだ
けシフトするため、変調部3の出力信号は、図3(B)
に示されるように、キャリア周波数108kHzを中心
とする通過帯域信号となる。
【0014】ところが、前述したように、実際に伝送路
に出力される信号は、スカラー信号(実数)であるた
め、図3(B)に示される負の値の部分5が、図3
(C)に示されるように正側に折り返る。そして、この
場合、この折り返し部分5のうち符号6で示される部分
が基底帯域に入り込んでしまい、その結果、雑音が生
じ、信号が劣化する。
【0015】このように、基底帯域幅192kHzでキ
ャリア周波数108kHzを実現しようとする場合、ロ
ールオフ率33.3%のままでは、折り返しの問題が生
じてくる。従って、折り返し部分は、図3(D)に示さ
れる如く、基底帯域内に入り込まないように、 108−192/2=108−96=12 なる演算に基づく±12kHzの範囲内に制限される必
要がある。そして、その場合のLPF2の制限帯域幅
は、 (96+12)×2=216 なる演算により、216kHzとなる。従って、所要の
ロールオフ率は、 12/(216/2)=0.111 なる演算により、11.1%とする必要がある。しか
し、ロールオフ率を減少させることは、次に示すように
DSPの演算処理量の増加を招く。
【0016】図4は、従来の装置においてキャリア周波
数を108kHzとした場合のLPF2(ディジタルフ
ィルタ)の等価回路を示す図である。同図に示されるよ
うに、ディジタルフィルタは、遅延器、乗算器及び加算
器で構成される。なお、“T”は、シンボル発生周期
(すなわち変調速度192kHzの逆数)を表してい
る。LPF2は、サンプリングレートを192kHzか
ら768kHzへと4倍に上昇させる補間を行っている
ため、“T/4”の遅延器が使用されるとともに、イン
パルス応答系列からなるタップ係数C1,C2,…,C
99の乗算は、フェーズ1からフェーズ4までの4つの
フェーズに分けられている。
【0017】ディジタルフィルタにおけるタップ数は、
ロールオフ率に関係しており、図2に示されるようにロ
ールオフ率を33.3%に設定する場合には、タップ数
が31で済むが、図3(D)に示されるようにロールオ
フ率を11.1%に設定する場合には、図4のようにタ
ップ数を99に増大させる必要がある。従って、従来の
変調方式の延長線上で長距離伝送を実現すべくキャリア
周波数を低く抑えようとすると、DSPの演算処理量が
著しく増加してしまう。
【0018】図5は、本発明の一実施形態に係る変調装
置の基本的構成を示すブロック図であって、伝送路での
キャリア周波数を108kHzとした場合のものであ
る。また、図6は、図5の各部の出力信号の周波数スペ
クトラムを示す図であり、図7は、図5をより具体化し
たブロック図である。
【0019】図5における信号点発生部11は、図1に
おける信号点発生部1と同様に、変調速度192kHz
で送信データに対応する信号点を発生させるものであ
り、その出力信号の周波数スペクトラムは、図6(A)
に示されるようになり、基底帯域は、0kHzを中心と
する幅192kHzの帯域である。また、第1の周波数
シフト手段としてのキャリアシフト部12は、信号点発
生部11の出力信号の周波数帯域を第1の周波数シフト
量である“−84kHz”だけシフトするものであり、
その出力信号の周波数スペクトラムは、図6(B)に示
されるようになる。なお、この“−84kHz”は、サ
ンプリング周波数192kHzからキャリア周波数10
8kHzを差し引いた値に相当する。
【0020】また、LPF13は、キャリアシフト部1
2の出力信号を、サンプリングレートを192kHzか
ら768kHzへ上昇させる補間(interpolation) 処理
を行うとともに、キャリアシフト部12の出力信号の基
底帯域(幅192kHz)を含みかつ変調速度192k
Hzの2倍となる周波数帯域(幅384kHz)に制限
するものであり(即ちカットオフ周波数384kH
z)、その出力信号の周波数スペクトラムは、図6
(C)に示されるようになる。また、図6(C)からわ
かるように、LPF13のロールオフ率は、 (204×2−384)/384=0.0625 なる演算により、6.25%となる。
【0021】また、第2の周波数シフト手段としての変
調部14は、LPF13の出力信号の周波数帯域をサン
プリング周波数768kHzの4分の1となる第2の周
波数シフト量192kHzだけシフトするものであり、
その出力信号の周波数スペクトラムは、図6(D)に示
されるようになる。図6(D)から理解されるように、
キャリアシフト部12での周波数シフト量“−84kH
z”と変調部14での周波数シフト量192kHzとに
よる総シフト量は、実際に伝送路に出力されるべきキャ
リアの周波数である108kHzを与える。
【0022】さて、図5に示されるような構成とするこ
とにより、演算量が低減される理由は、以下のとおりで
ある。一般に、周波数領域における関数G(f)をf0
だけ周波数シフトしてG(f−f0 )とすることは、時
間領域での対応関数g(t)にexp〔jθ〕(ただ
し、θ=2πf0 t)を乗じてg(t)・exp〔j
θ〕とすることを意味する。ところで、上述の変調部1
4では、サンプリング周波数768kHzの4分の1の
192kHzだけ周波数シフトするため、その演算は、
LPF13の出力“R+jI”と、exp〔j0〕、e
xp〔jπ/2〕、exp〔jπ〕又はexp〔j3π
/2〕のうちのいずれかの複素キャリア値と、の乗算に
帰着する。
【0023】すなわち、LPF13の出力“R+jI”
に対する乗数は、次の4つのフェーズのいずれかであ
る。 フェーズ 乗数 1 1.0+j0.0 2 0.0+j1.0 3 −1.0+j0.0 4 0.0−j1.0
【0024】変調部14の出力は、乗算結果の実部のみ
となるため、各フェーズごとに以下のようになる。 フェーズ 変調部出力 1 R 2 −I 3 −R 4 I
【0025】かくして、変調部14での演算は、LPF
13での演算結果に対して符号の操作を行うのみでよい
こととなり、結果として、図7に示されるように、LP
F13での演算と変調部14での演算とを組み合わせる
ことができ、演算量の低減が図られる。
【0026】また、LPF13においても、制限帯域幅
(すなわちカットオフ周波数)が変調速度192kHz
の2倍の384kHzであり、かつ、4倍の補間を行っ
ているため、サンプリングレートの768kHzは、制
限帯域幅384kHzの2倍となっている。そして、ロ
ールオフフィルタのインパルス応答は、制限帯域幅を1
/τとすると、t=±nτ(n=1,2,3,…)のと
き0となり、また、タップ係数は、インパルス応答系列
として表される。したがって、本実施形態においては、
LPF13のタップ係数は、センタタップより1個飛び
に0点を発生させる。
【0027】図7のブロック図において、テーブルに格
納されたタップ係数C1,C2,…,C119は、所定
のクロックCLKに応じて、フェーズ1のときにはC
1,C5,…,C119がセレクタを介して読み出さ
れ、フェーズ2のときにはC2,C6,…,C118が
セレクタを介して読み出され、フェーズ3のときにはC
3,C7,…,C119がセレクタを介して読み出さ
れ、フェーズ4のときにはC4,C8,…,C116が
セレクタを介して読み出されるように構成されている。
しかし、上述の説明のように、実際には、フェーズ2の
係数C2,C6,…,C118は、全て0となり、フェ
ーズ4の係数C4,C8,…,C116は、センタタッ
プ係数C60を除いて全て0となる。そして、タップ係
数が0となるものについては、その演算が不要となるた
め、結果としてDSPの負荷が大幅に低減されることと
なる。
【0028】かくして、変調部の出力は、以下の通りと
なる。 フェーズ 変調部出力 1 R 2 0 3 −R 4 I(センタタップのみ)
【0029】以上の説明から容易に理解されるように、
キャリアシフト部12は、変調部14においてキャリア
周波数を192kHzとしたことを補償するために設け
られたものである。すなわち、予め、キャリアシフト部
12において“−84kHz”だけ周波数シフトしてお
いたことにより、変調部14において192kHzだけ
周波数シフトした後の出力信号は、伝送路(TX LINE) に
出力されるべきキャリア周波数108kHzを有してい
る。
【0030】なお、キャリアシフト部12の演算内容
は、信号点発生部11の出力“R+jI”に複素キャリ
アexp〔jθ〕(ただし、θ=2πft,f=−84
kHz)を乗算するものであり、 (R+jI)・(cosθ+jsinθ) =(Rcosθ−Isinθ)+j(Rsinθ+Ic
osθ) のように記述される。図7のブロック図中のキャリアシ
フト部12の構成は、上記演算が行われることを示して
いる。
【0031】図8は、従来の方法と本発明による方法と
でDSPを使用して伝送路でのキャリア周波数108k
Hzの変調処理を実現した場合のDSP処理量を示す図
である。図8に示されるように、従来の方法に比較し
て、本発明では、154サイクルすなわち約70%の処
理量の削減が可能となる。
【0032】最後に、図9は、本発明に係る変調装置を
備えたデータモデムの一構成例を示すブロック図であ
る。同図において、変調装置以外の構成要素、すなわち
スクランブラ、D/Aコンバータ、低域通過フィルタ
(LPF)、ゲインスイッチ、A/Dコンバータ、自動
等化器、復調装置、デスクランブラ、タイミング抽出
部、PLL回路等は、従来のモデムにおけるものと同一
である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリア周波数を低減させることを含め、任意のキャリ
ア周波数を達成することが、演算処理量を増大させるこ
となく実現可能な変調方法及び装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に係る変調装置の一構成例を示す図で
ある。
【図2】図1の各部の出力信号の周波数スペクトラムを
示す図である。
【図3】図1の変調装置において変調部3のキャリア周
波数を108kHzとした場合の各部出力信号の周波数
スペクトラムを示す図である。
【図4】従来の装置においてキャリア周波数を108k
Hzとした場合の低域通過フィルタ(ディジタルフィル
タ)の等価回路を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る変調装置の基本的構
成を示すブロック図であって、キャリア周波数を108
kHzとした場合のものである。
【図6】図5の各部の出力信号の周波数スペクトラムを
示す図である。
【図7】図5をより具体化したブロック図である。
【図8】従来の方法と本発明による方法とでDSPを使
用してキャリア周波数108kHzの変調処理を実現し
た場合の処理量を示す図である。
【図9】本発明に係る変調装置を備えたデータモデムの
一構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…信号点発生部 2…低域通過フィルタ(LPF) 3…変調部 4…折り返し部分 5…折り返し部分 6…折り返し部分のうち基底帯域内に入り込む部分 11…信号点発生部 12…キャリアシフト部 13…低域通過フィルタ(LPF) 14…変調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データに応じて一定の変調速度で発
    生する信号点からなる伝送信号の周波数帯域を所望の周
    波数シフト量だけシフトする変調方法であって、 (a) 前記伝送信号の周波数帯域を第1の周波数シフト量
    だけシフトするステップと、 (b) 前記ステップ(a) での出力信号を、基底帯域を含み
    かつ前記変調速度の整数倍となる周波数帯域に制限すべ
    く低域通過フィルタリングするステップと、 (c) 前記ステップ(b) での出力信号の周波数帯域をサン
    プリング周波数の整数分の1となる第2の周波数シフト
    量だけシフトするステップと、 を具備し、前記第1の周波数シフト量と前記第2の周波
    数シフト量とによる総シフト量が前記所望の周波数シフ
    ト量となるように前記第1の周波数シフト量が設定され
    ている変調方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(b) が前記第2の周波数シ
    フト量の整数倍の補間処理を行うものである、請求項1
    に記載の変調方法。
  3. 【請求項3】 前記各ステップがディジタルシグナルプ
    ロセッサ内において実現される、請求項1に記載の変調
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(b) の処理と前記ステップ
    (c) の処理とが組み合わされ一つのディジタル演算処理
    として実行される、請求項1に記載の変調方法。
  5. 【請求項5】 伝送信号を所定の周波数を有するキャリ
    アにより変調する変調方法において、 前記伝送信号を、第1の周波数シフトし、前記第1の周波数シフトされた信号を、第2の周波数の
    整数倍のカットオフ周波数を有する低域通過フィルタに
    よりフィルタリングし、 前記フィルタリングされた信号を、前記 第2の周波数を
    有する信号により変調し、 前記第1の周波数は、前記所定の周波数から前記第2
    周波数を差し引いた値であることを特徴とする、変調方
    法。
  6. 【請求項6】 送信データに応じて一定の変調速度で発
    生する信号点からなる伝送信号の周波数帯域を所望の周
    波数シフト量だけシフトする変調装置であって、 前記伝送信号の周波数帯域を第1の周波数シフト量だけ
    シフトする第1の周波数シフト手段と、 前記第1の周波数シフト手段の出力信号を、基底帯域を
    含みかつ前記変調速度の整数倍となる周波数帯域に制限
    する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号の周波数帯域をサンプ
    リング周波数の整数分の1となる第2の周波数シフト量
    だけシフトする第2の周波数シフト手段と、 を具備し、前記第1の周波数シフト量と前記第2の周波
    数シフト量とによる総シフト量が前記所望の周波数シフ
    ト量となるように前記第1の周波数シフト量が設定され
    ている変調装置。
  7. 【請求項7】 前記低域通過フィルタが前記第2の周波
    数シフト量の整数倍の補間処理を行うものである、請求
    項6に記載の変調装置
  8. 【請求項8】 ディジタルシグナルプロセッサ内におい
    て実現されている、請求項6に記載の変調装置。
  9. 【請求項9】 前記低域通過フィルタと前記第2の周波
    数シフト手段とが組み合わされ一つのディジタル演算処
    理手段として実現される、請求項6に記載の変調装置。
  10. 【請求項10】 送信データに応じて一定の変調速度で
    発生する信号点からなる伝送信号の周波数帯域を所望の
    周波数シフト量だけシフトする変調装置を備えるデータ
    モデムであって、前記変調装置が、 前記伝送信号の周波数帯域を第1の周波数シフト量だけ
    シフトする第1の周波数シフト手段と、 前記第1の周波数シフト手段の出力信号を、基底帯域を
    含みかつ前記変調速度の整数倍となる周波数帯域に制限
    する低域通過フィルタと、 前記低域通過フィルタの出力信号の周波数帯域をサンプ
    リング周波数の整数分の1となる第2の周波数シフト量
    だけシフトする第2の周波数シフト手段と、 を具備し、前記第1の周波数シフト量と前記第2の周波
    数シフト量とによる総シフト量が前記所望の周波数シフ
    ト量となるように前記第1の周波数シフト量が設定され
    ているデータモデム。
JP00308898A 1998-01-09 1998-01-09 変調方法及び装置 Expired - Fee Related JP3323124B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00308898A JP3323124B2 (ja) 1998-01-09 1998-01-09 変調方法及び装置
US09/209,235 US6052037A (en) 1998-01-09 1998-12-10 Modulation method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00308898A JP3323124B2 (ja) 1998-01-09 1998-01-09 変調方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11205398A JPH11205398A (ja) 1999-07-30
JP3323124B2 true JP3323124B2 (ja) 2002-09-09

Family

ID=11547602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00308898A Expired - Fee Related JP3323124B2 (ja) 1998-01-09 1998-01-09 変調方法及び装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6052037A (ja)
JP (1) JP3323124B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG126692A1 (en) * 2002-03-06 2006-11-29 Oki Techno Ct Singapore Pte Ltd Modulation circuit for wireless installation
US20090161799A1 (en) * 2007-12-21 2009-06-25 Mediatek, Inc. Decoding communication signals
US8316378B2 (en) * 2007-12-21 2012-11-20 Mediatek Inc. Data flow control in wireless communication systems
US8054922B2 (en) * 2007-12-21 2011-11-08 Mediatek Inc. Parameter estimation for modulated signals
US8149702B2 (en) * 2007-12-21 2012-04-03 Mediatek Inc. Multi-mode bit rate processor
US8488662B2 (en) * 2007-12-21 2013-07-16 Mediatek Inc. Receiver bit rate processing
US8155241B2 (en) * 2007-12-21 2012-04-10 Mediatek Inc. System for processing common gain values
KR101718018B1 (ko) * 2010-06-30 2017-03-20 엘지전자 주식회사 이종 모뎀을 구비하는 단말에서의 송신 전력 검출 장치 및 방법
JP5994773B2 (ja) * 2011-03-25 2016-09-21 日本電気株式会社 送信器、受信器、送信方法、受信方法及び通信システム
CN103873408B (zh) * 2012-12-10 2018-04-27 北京普源精电科技有限公司 一种具有调制功能的射频信号源

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8400676A (nl) * 1984-03-02 1985-10-01 Philips Nv Data transmissie systeem.
US5930301A (en) * 1996-06-25 1999-07-27 Harris Corporation Up-conversion mechanism employing side lobe-selective pre-distortion filter and frequency replica-selecting bandpass filter respectively installed upstream and downstream of digital-to-analog converter
US5783974A (en) * 1997-01-27 1998-07-21 Hitachi America, Ltd. Digital interpolation up sampling circuit and digital modulator using same
US5815046A (en) * 1997-02-11 1998-09-29 Stanford Telecom Tunable digital modulator integrated circuit using multiplexed D/A converters

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11205398A (ja) 1999-07-30
US6052037A (en) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4130806A (en) Filter and demodulation arrangement
JP3385266B2 (ja) 雑音除去方法及び装置
EP0194903B1 (en) Digital quadrature amplitude modulator
JP3323124B2 (ja) 変調方法及び装置
JP3144283B2 (ja) 遅延検波装置
AU623484B2 (en) Coherent psk demodulator with adaptive line enhancer
JPS63208315A (ja) 非巡回形ハーフ帯域フイルタ
US5768317A (en) Equalization filter compensating for distortion in a surface acoustic wave device
EP0155049B1 (en) Transmission system for the transmission of data signals in a modulation band
CA1265202A (en) Simplified recovery of data signals from quadrature- related carrier signals
US6535073B1 (en) Device and method for I/Q modulation, frequency translation and upsampling
US6184756B1 (en) Modulator
JP2003188747A (ja) 歪補償送信装置
EP0554036B1 (en) Sampling clock generator for digital demodulator
JP3953164B2 (ja) ディジタル直交変調器及び復調器
US4020288A (en) System for data transmission through the channels of a frequency division multiplex system
JPS62210760A (ja) 受信装置及びその方法
JPH06311134A (ja) 直交周波数分割多重信号発生器
JPH06104943A (ja) 四相位相変調装置
CN115398827B (zh) 用于补偿光传输系统中的群速度色散的数字滤波器装置
JP2914979B2 (ja) 周波数変換装置
KR100269257B1 (ko) 16-큐에이엠진폭변조신호의반송파복원방법
JPH03104357A (ja) 多値多相位相変調器
JPH0646096A (ja) デジタル復調器
KR0124399B1 (ko) 기저대역에서의 타이밍정보 생성장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020521

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees