JP3322081B2 - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP3322081B2 JP17305395A JP17305395A JP3322081B2 JP 3322081 B2 JP3322081 B2 JP 3322081B2 JP 17305395 A JP17305395 A JP 17305395A JP 17305395 A JP17305395 A JP 17305395A JP 3322081 B2 JP3322081 B2 JP 3322081B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管に関し、スダ
レ状マスクを固定して陰極線管内部に保持する枠体にお
いて、水平方向に単一半径の曲面により枠体を形成した
場合に比して、水平方向両端で枠部分が蛍光面より離間
するように、前記枠体を形成したことにより、スダレ状
マスクの振動を有効に回避できるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管においては、蛍光面の内
側に配置されたスダレ状マスク(すなわちアパチャーグ
リルでなる)により、電子銃から射出された電子ビーム
を対応する蛍光体にランディングさせるようになされた
ものがあり、この種の陰極線管においては、張力を印加
してこのスダレ状マスクを陰極線管内に保持することに
より、スダレ状マスクの熱変形等によるランディング不
良を有効に回避できるようになされている。
【0003】図2は、この種の陰極線管に適用されるス
ダレ状マスクアッセンブリを示す斜視図であり、陰極線
管においては、このスダレ状マスクアッセンブリ1が、
蛍光面の内側に配置される。ここでこのスダレ状マスク
アッセンブリ1は、フレーム2にスダレ状マスク3を溶
接した後、規定の保持機構等を配置して形成されるよう
になされている。
【0004】すなわちスダレ状マスク3は、陰極線管の
垂直方向に延長するスリットが水平方向に連続するよう
に、例えばエッチングにより規定の金属板材を加工して
形成される。これに対して図3に示すように、フレーム
2は、規定の金属材料により形成される枠体でなり、水
平方向に延長する棒状部材の枠部分2Hに対して、電子
銃側より、垂直方向に延長する棒状部材2Vを組み合わ
せて形成され、これにより側方より観察したとき、全体
がコ字状形状を呈するように形成される。
【0005】スダレ状マスクアッセンブリ1は、矢印F
で示すように、枠部分2Hを上下方向から加圧して、こ
のコ字状形状を先端が閉じるようにフレーム2を変形さ
せた状態で、スダレ状マスク3の上下縁部をこのコ字状
形状の先端部分でなる枠部分2Hに溶接固定し、その後
枠部分2Hの加圧を解除する。このようにすれば、スダ
レ状マスク3においては、フレーム2より上下方向に張
力を受けて陰極線管内に保持されることになる。これに
よりスダレ状マスクアッセンブリ1は、温度上昇により
スダレ状マスク3が熱膨張した場合でも、この熱膨張を
吸収してスダレ状マスク3の弛み等を有効に回避するよ
うになされている。
【0006】これに対して図4に示すように、フレーム
2は、上方又は下方より観察したとき、スダレ状マスク
3が単一半径R1による曲面を水平方向に形成するよう
に、枠部分2Hが形成されるようになされ、これにより
スダレ状マスク3をシリンドリカル曲面に保持する。こ
のフレーム2に対してスダレ状マスクアッセンブリ1
は、両端をバネ材にて保持したダンパ線4によりスダレ
状マスク3をフレーム2に押圧する(図2)。
【0007】すなわちスダレ状マスクアッセンブリ1
は、フレーム2水平方向、左右4箇所にダンパスプリン
グ5が配置され、このダンパスプリング5間にタングス
テン製のダンパ線4を保持する。ここでこのダンパスプ
リング5は、所定の金属板材をバネ状に加工して形成さ
れ、ダンパ線4によりスダレ状マスクを押圧した状態
で、このダンパ線4に両側から張力を与えるようにフレ
ーム2に保持されるようになされている。
【0008】これによりスダレ状マスクアッセンブリ1
は、陰極線管全体が振動した場合でも、スダレ状マスク
3の振動をこのダンパ線4により抑制し、各電子ビーム
を対応する蛍光体に正しくランディングできるようにな
されている。
【0009】かくしてスダレ状マスクアッセンブリ1
は、このようにフレーム2にスダレ状マスク3が固定さ
れると、フレーム2の左右端面と上下端面とにバネ状の
保持金具6及び7が配置され、この保持金具6及び7を
介して陰極線管の蛍光面内側に配置されるようになされ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのように枠
体でなるフレーム2を加圧してコ字状形状の先端が閉じ
るように変形させる場合、枠部分2Hの両端が垂直方向
に延長する棒状部材2Vにより保持されていることによ
り、図5において記号Pで示すように、枠部分2Hのう
ち、垂直方向に延長する棒状部材2Vとの接合部近傍を
加圧点の1つとして選定し、この部分を大きく加圧する
必要がある。
【0011】ところがこのように加圧すると棒状部材2
V等の塑性変形を避け得ず、この場合図6に示すよう
に、加圧を解除した後において、枠部分2Hの両端が蛍
光面側に盛り上がるようになる。このため従来のスダレ
状マスクアッセンブリ1においては、スダレ状マスク3
のこの枠部分2Hの両端に対応する部分をダンパ線4に
より他の部分と同一の条件により押圧することが困難な
場合が発生し、この部分についてはスダレ状マスク3の
振動を他の部分と同様に抑制することが困難な問題があ
った。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、スダレ状マスクの振動を有効に回避することができ
る陰極線管を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、蛍光面の内側に配置されたスダレ
状マスクにより、電子銃から射出された電子ビームを対
応する蛍光体にランディングさせる陰極線管に適用す
る。この陰極線管において、規定の枠体の水平方向に延
長する枠部分に、先のスダレ状マスクの上下縁部を固定
して、このスダレ状マスクを蛍光面の内側に保持し、こ
の枠体において、水平方向において先のスダレ状マスク
の中央部分が蛍光面側に突出するように、先の枠部分が
形成され、この枠部分を水平方向に単一半径の曲面によ
り形成した場合に比して、先の枠部分の水平方向端部が
先の蛍光面より離間するように形成される。
【0014】
【作用】水平方向に延長してスダレ状マスクの上下縁部
を固定する枠部分を、水平方向に単一半径の曲面により
形成した場合に比して、先の枠部分の水平方向端部が先
の蛍光面より離間するように形成すれば、枠部分の両端
が蛍光面側に盛り上がるように変形しても、ダンパ線に
よりスダレ状マスクを押圧することができる。
【0015】
【実施例】以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施
例を詳述する。
【0016】図1は、本発明の一実施例に係る陰極線管
に適用されるスダレ状マスクアッセンブリ10を示す側
面図である。この陰極線管は、従来のスダレ状マスクア
ッセンブリ1と同一の工程によりフレーム11にスダレ
状マスクを固定してこのスダレ状マスクアッセンブリ1
0が形成され、また蛍光面の内側にこのスダレ状マスク
アッセンブリ10が配置されて形成されるようになされ
ている。なおこの図1に示す構成において、上述した従
来例と同一の構成は、同一の符号を付して示し、重複し
た説明を省略する。
【0017】ここでフレーム11は、従来のフレームと
同様に、水平方向に延長する枠部分11Hの両端を垂直
方向に延長する棒状部材11Vに固定して形成される。
【0018】この枠部分11Hは、従来と同一の半径R
1の曲面により中央付近が形成されるのに対し、切削加
工により、この半径R1より小さな半径R2の曲面によ
り端部が形成され、これにより水平方向に単一半径R1
の曲面により形成した場合(図1において点線で示す)
に比して、端部が蛍光面より離間するように形成される
ようになされている。
【0019】この半径R2の値は、フレーム11の加圧
を解除した後にフレーム11に残る変形によっても、ダ
ンパ線でスダレ状マスクを充分かつ全体的に押圧できる
ように、規定の値に選定され、これによりスダレ状マス
クアッセンブリ10では、フレーム11に変形が残った
場合でもスダレ状マスクの振動を確実に抑制できるよう
になされている。
【0020】さらにこの枠部分11Hは、半径の異なる
これら曲面間が接円により接続され、これによりこれら
半径の異なる曲面間が滑らかに接続されるようになされ
ている。これによりスダレ状マスクアッセンブリ10で
は、スダレ状マスク3により形成される曲面の急激な変
化を有効に回避し、違和感のない画像を形成できるよう
になされている。
【0021】以上の構成において、この陰極線管のスダ
レ状マスクアッセンブリ10は、水平方向に単一半径R
1の曲面により形成した場合に比して、端部が蛍光面よ
り離間するように形成された枠部分11Hが、垂直方向
に延長する棒状部材11Vに固定されてフレーム11が
形成された後、このフレーム11が加圧された状態でこ
のように形成された枠部分11Hの曲面にスダレ状マス
クが溶接されて固定される。
【0022】これによりこの加圧を解除した後におい
て、両端部が盛り上がった場合でも、続いて取り付ける
ダンパ線4により、この盛り上がった前後を含めてスダ
レ状マスクの全体を充分に押圧でき、このスダレ状マス
クの振動を有効に回避することができる。
【0023】実際上、確認した結果によれば、規定の条
件により0.5〔%〕の割合で発生していた局所的なス
ダレ状マスクの振動を検出限界以下に低減することがで
きた。
【0024】以上の構成によれば、水平方向に単一半径
の曲面により形成した場合に比して、端部が蛍光面より
離間するように形成された枠部分によりフレームを形成
し、このフレームによりスダレ状マスクを保持すること
により、スダレ状マスクを固定した後において、両端部
が盛り上がった場合でも、ダンパ線によりスダレ状マス
ク全体を充分に押圧でき、このスダレ状マスクの振動を
有効に回避することができる。
【0025】なお上述の実施例においては、水平方向に
半径R1及びR2の曲面により枠部分を形成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、要は水平方向
に単一半径の曲面により形成した場合に比して、端部が
蛍光面より離間するように滑らかな曲面により枠部分を
形成すればよく、例えば3種類の半径による曲面を組み
合わせる場合等、必要に応じて曲面の形状を種々に変更
することができる。
【0026】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、スダレ状
マスクを固定して陰極線管内部に保持する枠体におい
て、水平方向に単一半径の曲面により枠体を形成した場
合に比して、水平方向両端で枠部分が蛍光面より離間す
るように枠体を形成することにより、スダレ状マスクの
振動を有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による陰極線管に適用される
スダレ状マスクアッセンブリを示す側面図である。
【図2】従来のスダレ状マスクアッセンブリを示す斜視
図である。
【図3】図2のフレームを示す斜視図である。
【図4】図2のスダレ状マスクアッセンブリを示す側面
図である。
【図5】図2のフレームを一部拡大して示す側面図であ
る。
【図6】図5に対応して図2のスダレ状マスクアッセン
ブリを一部拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
1、10 スダレ状マスクアッセンブリ 2、11 フレーム 2H、11H 枠部分 2V、11V 棒状部材 3 スダレ状マスク 4 ダンパ線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/07 H01J 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光面の内側に配置されたスダレ状マスク
    により、電子銃から射出された電子ビームを対応する蛍
    光体にランディングさせる陰極線管において、 規定の枠体の水平方向に延長する枠部分に、前記スダレ
    状マスクの上下縁部を固定して、前記スダレ状マスクを
    前記蛍光面の内側に保持し、 前記枠体は、 水平方向において前記スダレ状マスクの中央部分が蛍光
    面側に突出するように、前記枠部分が形成され、 前記枠部分を水平方向に単一半径の曲面により形成した
    場合に比して、前記枠部分の水平方向端部が前記蛍光面
    より離間するように形成したことを特徴とする陰極線
    管。
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KR100346527B1 (ko) * 2000-11-27 2002-07-26 엘지전자주식회사 음극선관용의 텐션타입 섀도우마스크 지지 프레임

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