JP3321845B2 - オーブン - Google Patents

オーブン

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JP3321845B2
JP3321845B2 JP26117692A JP26117692A JP3321845B2 JP 3321845 B2 JP3321845 B2 JP 3321845B2 JP 26117692 A JP26117692 A JP 26117692A JP 26117692 A JP26117692 A JP 26117692A JP 3321845 B2 JP3321845 B2 JP 3321845B2
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oven
partition plate
turntable
heating chamber
door
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/66Circuits
    • H05B6/666Safety circuits
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/6408Supports or covers specially adapted for use in microwave heating apparatus
    • H05B6/6411Supports or covers specially adapted for use in microwave heating apparatus the supports being rotated
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/647Aspects related to microwave heating combined with other heating techniques
    • H05B6/6482Aspects related to microwave heating combined with other heating techniques combined with radiant heating, e.g. infrared heating

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーブンの効率向上、性
能向上を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】欧米、特に米国におけるオーブンはセル
フクリーニング機能(庫内を500℃程に熱し油汚れを
焼き切る機能)付が大半であり、かつセルフクリーニン
グ動作中において、人がさわっても火傷しない程度に機
器の表面温度を保つべく規制されているため、オーブン
加熱室周囲には50〜70cm程の厚さの断熱材で囲われ
ている。
【0003】このため効率が良く、予熱完了後は極微か
な火力で調理温度を維持できる。また調理性能も一般に
良好であり、貧弱な断熱構成のオーブンに較べると例え
ば『シュー皮』を調理するとそのふくらみ具合に大きな
差が生じる。
【0004】我国の家庭用オーブンは電子レンジと組合
されたいわゆる『オーブンレンジ』タイプが主流になっ
ている。マグネトロン等の電気部品や、吸排気回路は加
熱室に取付けられており、充分に断熱されていないのが
一般的である。
【0005】このため調理性能はともかく、加熱効率が
悪く、庫内温度の立上り時間が長くなる上に機体表面温
度が高くなり、うっかり手を触れると火傷してしまう恐
れがあった。これらの断熱構成、断熱材としては種々の
アイディアがあるが実用化されているのはガラス繊維ま
たはセラミック繊維製の断熱材を加熱室の外壁面に設け
るか、または板金製の断熱板を設けるといった程度であ
る。
【0006】さて、断熱効果が最も優れたものとして身
近には魔法瓶があり、最近はステンレス鋼製のものが広
く普及し始めている。これをオーブンに利用できれば非
常に大きな効果が期待できるが魔法瓶の内部を加熱室と
して用いるには熱気、またはヒーター等の熱源が真空部
を貫通しなければならないので、その構成が複雑になる
ばかりでなく、その貫通部分から熱が逃げてしまい、断
熱効果を発揮することができない。従ってオーブンまた
はオーブンレンジとしてステンレス製魔法瓶式の断熱構
成は全く利用されていない。類似の構成としては魔法瓶
の蓋を貫通してヒーターを魔法瓶内に挿入する構成があ
るがこれもオーブンには利用しにくい。
【0007】また電子レンジ機能付オーブンの従来技術
として食品載置台(例えばターンテーブル)は、電子レ
ンジ動作時はガラス等の誘電体製のもの、オーブン動作
時は鉄板製のものと使いわけする事が一般的であり、使
用者にとって非常に不便であった。一部の製品の中には
電子レンジ動作時、オーブン動作時共に鉄板製のターン
テーブルを用いるものもあるが、これは電子レンジ動作
時に鉄板に接する部分が加熱されないといった欠点を有
していた。
【0008】またオーブントースターにおいては食品載
置台は金網またはすのこ網が一般的であるが、これを電
子レンジに採用すると、電子レンジとして最も使用頻度
の高い、冷やごはんの再加熱の際に、茶わんが安定して
載らないという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述した様に従来利用
できなかった魔法瓶の優れた断熱効果を、オーブンの加
熱室壁に採用せんとするものである
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明においては、内箱と外箱間を貫通する孔が皆無の
金属製真空二重容器を、その開口から挿入する仕切板に
よって2つの空間領域に分割し、一方を加熱室としてそ
の開口を塞さぐ扉を設け、他方を機械室としたものであ
【0011】
【作用】一般に魔法瓶と呼ばれ断熱効果が非常に優れて
いる事が知られている内箱と外箱間を貫通する孔が皆無
金属製真空二重容器が、その開口から挿入された仕切
板によって2つの空間領域に分割され、一方を加熱室と
してその開口を塞さぐ扉を設けたので、この加熱室は、
仕切板と扉以外の壁面は全て真空二重容器の内箱壁であ
り、ここからの熱の流出がほとんどないので熱効率の優
れたオーブンが実現できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明一実施例の分解斜視図である。
図にもとづき本発明の一実施例の説明をする。
【0013】金属製真空二重容器11は略直方体状の容
器であり、ステンレス薄板製の内箱12と外箱13とか
ら成り、内箱12と外箱13とで形成される幅の狭い空
間は密封され、内部は十分低圧に保たれ、一般に真空と
呼ばれる程度とする。つまり、現在広く市販されている
ステンレス製魔法瓶を大きくし、開口も内部と同一の大
きさとし、直方体形状にしたものである。L型金具14
を内箱12の底面および上面に固定する。なお図1では
底面に固定したものは描かれているが、上面に固定され
たものは描かれていない。内箱12内部で、L型金具1
4の右側には機械室組立品15を挿入する。挿入後、L
型金具とビス止め等で固定する(図示せず)。機械室組
立品15は垂直の壁面であって、前記内箱12の底面、
裏面および上面の三つの面に接する大きさの金属製仕切
板16と、この仕切板16に対し垂直に折曲った位置を
占め、前記内箱12の底面に接する底板17およびこれ
ら仕切板16と、底板17と両者に対し垂直な面を有す
る前面板18とから成る。仕切板16の、上端、後端、
下端、つまり前記内箱12の上面、後面、底面とに対向
する部分にはスリット式チョーク(電波漏洩防止機構)
19を設ける。
【0014】また仕切板16の上部後方には導波管20
とマグネトロン取付板21を設け、その少し前方にはマ
グネトロン冷却風導入用の小孔群22を、さらにその少
し前方には排気用小孔群23(図1には図示されない)
およびこの小孔群23を囲んで設けられた排気路24と
が設けられる。また仕切板16の中央部下方にはターン
テーブル駆動用のモーター72が取付けられる。
【0015】前面板18は一枚の金属板であり、三つの
大きな孔、中央部の幅、長さともに大きな角孔25と、
角孔25の上部にあけられた横幅の大きな排気孔26お
よび角孔25の下部にあけられた横幅の大きな吸気孔2
7とがあけられる。前記排気路24はこの排気孔26の
左半分と仕切板16にあけられた排気用小孔群23とを
結ぶものである。
【0016】底板17は二重構造になっており、前記前
面板18にあけられた吸気孔27にほぼ等しい大きさの
吸気路28が、前面板18の位置から後方へ伸びる。吸
気路28の終端付近にはファンモーター29が設けら
れ、このファンモーターの吸気口(図示せず)は吸気路
28内に臨み、吹出口は2つあり、前方へ吹出す吹出口
30および上方へ吹出す吹出口31とからなる。吹出口
31は導風路32に接続される。吸気路28の上、前記
吹出口30の前方には高圧トランス33が置かれる。
【0017】前記マグネトロン取付板21にはマグネト
ロン34がそのアンテナを前記導波管20内に臨ませる
形で取付けられ、このマグネトロン34の冷却風排気部
と前記マグネトロン冷却風導入用小孔群22とを結んで
第2導風路35が取付けられる。第2導風路35の上面
には丸孔があけられ、この中にオーブンランプ36を挿
入し取付ける。
【0018】前面板18には操作部37が取付けられ
る。操作部37は前面板18とほぼ等しい大きさである
が左側上から下まで幅10mm程度は前面板18より小さ
い。操作部37は表面のメンブレンスイッチ部38と、
その後方に取付けられた電子回路(図示せず)等からな
り、前記排気孔26に対応した部分は細長い排気スリッ
ト群39を設け、同じく吸気孔27に対応する部分には
細長い吸気スリット群40とを設ける。
【0019】排気路24の上面には角孔があけられサー
ミスタ41を挿入し取付ける。上記のように機械室組立
品15は、組立られた後に前記内箱12内、L形金具1
4の右側部分へ挿入される。前記操作部37が真空二重
容器11の前面開口の右側部分を塞さぐ。
【0020】真空二重容器11の開口左側にはヒンジ金
具42が取付けられる。内箱12において、前記機械室
組立品15を除く空間43を加熱室と呼ぶこととする。
この加熱室43の開口より若干小さい寸法を有する扉4
4は、その四周にスリット式チョーク(電波漏洩防止機
構)45を設け、中央部は図1において一点鎖線で示し
た範囲程度に透視用小孔群46をあけ、左側には前記の
ヒンジ金具42(真空二重容器11の開口左側に固定)
と嵌合する形状の第二ヒンジ金具47を取付ける。扉4
4の端部、前記スリット式チョーク45の開口48に
は、断面T字型の大きな輪ゴム状のシリコンゴム製チョ
ークカバー49を取付け、開口48を塞さぐ。扉44の
裏面には前記透視用小孔群46よりやや大きい寸法のガ
ラス板50を接着固定し、透視用小孔群46を塞さぐ。
【0021】扉44の前面にはポリカーボネイト等の透
明樹脂製の透視板51を接着固定する。透視板51は扉
44とほぼ等しい大きさとするが、右側だけは約10mm
程扉44より突出する寸法とする。この突出部分に3ヶ
所の角溝52を掘り、ここに多数極着磁を施した直方体
のフェライト磁石53を収納し、その上から覆う形状の
把手54を透視板51に固定する。
【0022】以上の部品を取付け、組立後の扉組立品5
5は、第2ヒンジ金具47を、前記真空二重容器11の
開口左側に固定したヒンジ金具42と嵌合し、ヒンジピ
ン56を上から挿入してヒンジ金具42と第2ヒンジ金
具47とを結合する。
【0023】この状態で扉組立品55は前記加熱室43
の開口を塞さぎ、前述の透視板51の約10mmの突出部
が前記機械室組立品15の前面板18に当たり、加熱室
43の内部への回動を防止する。
【0024】図2は加熱室43の内部を描いた平面、正
面および側面図である。各々の図において加熱室43は
二点鎖線で示してある。
【0025】上ヒーター57はU字形のシーズヒーター
であり、前記仕切板16を貫通して固定される。複雑に
なるため図1には貫通した先端部を図示してない。上ヒ
ーター57の下には前記導波管20の開口58、マグネ
トロン冷却風導入用小孔群22、排気用小孔群23とが
並らぶ。導波管の開口58はセラミック板等で塞さがれ
る。
【0026】これらの下方にはターンテーブル59が設
けられる。ターンテーブル59の中心下部にはギアボッ
クス60が設けられ、ギアボックス60と仕切板16と
の間はパイプ61が設けられる。パイプは仕切板に垂直
に固定する。
【0027】ターンテーブル下部には下ヒーター62を
設ける。下ヒーター62は上ヒーター57とほぼ同一形
状で同一構成により仕切板16に固定される。
【0028】図3は真空二重容器11をその開口側から
見た正面図であり(但しヒンジ金具42は省略してあ
る。)内箱12の上面および底面に固定されたL形金具
14を結ぶ直線(図3にてA−A’で表示)の左側空間
が加熱室43であり、右側空間が機械室組立品15が収
納される部分であり、これを機械室空間63と呼ぶこと
にする。
【0029】図4はターンテーブル59の斜視図、図5
はターンテーブルの中心を通る断面図、図6はギアボッ
クス60およびパイプ61の断面図である。
【0030】ターンテーブル59はゼンマイ状のステン
レス帯製の渦巻形状部64、周囲の金属製リング65、
中心の下部に設けられたパイプ状軸受部66、十字形状
をし、前記リング65と軸受部66とを結ぶ支持部67
とからなる。リング65、支持部67および軸受部66
はステンレス板およびステンレスパイプ等を溶接して形
成し、渦巻形状部64との接触部はスポット溶接等で固
定する。渦巻形状部の上面は、高さが均一である事が重
要であるから、スポット溶接の場合には十分な管理のも
とで生産されなければならない。他の実施例としてリン
グ65および軸受部66とを金属で形成し、支持部67
はアルミナ等のセラミックで作り、この三つをセラミッ
ク系接着材等で接着するといった方法もある。この場
合、渦巻形状部64は最外周部でリング65と溶接し、
中心部で軸受部66と溶接し、支持部67との接触部は
必ずしも固定しなくて良い。
【0031】ギアボックス60は中空の球の側面に短か
いパイプがついた様な形状であり、上下二つの部分から
成り、各々アルミダイキャスト等で成形する。球の中心
を通る上下の直線を中心とする穴をあけ、この上下2つ
の穴を貫通してアルミナ等のセラミック製シャフト68
を設ける。シャフト68の下部には歯面が45°傾いた
歯車69を固定する。この歯車69と嵌合する形状の第
2の歯車70およびこれと固定された駆動シャフト71
とを設け、パイプ61はギアボックス60の側面の短か
いパイプ状部分に圧入等の手段で取付け、固定する。駆
動シャフト71は前述のターンテーブル駆動用モータ7
2の出力軸と結合されている事は言うまでもない(図示
せず)。
【0032】ターンテーブル59の軸受部66をシャフ
ト68に結合(挿入)し、駆動用モーター72の回転を
最終的にターンテーブル59に伝達する。
【0033】図7はターンテーブル59の他の実施例で
あり図4に対応するものである。図8は図7のターンテ
ーブルの中心軸を含む断面図である。アルミダイキャス
トの一体成形等で作られ、図4の例における渦巻形状部
64のかわりに平行な複数の直線状の食品載置部72を
有する。この食品載置部上面の平面度(高さの均一性)
は十分小さな値にする必要がある。
【0034】図9はターンテーブル59のさらに他の実
施例の斜視図である。格子状の食品載置部72を有し、
アルミナ等のセラミックで成形する。これも食品載置部
上面の平面度が重要である事は言うまでもない。
【0035】図1において、配線用のリード種類は煩雑
になるので一切描かれていない。しかしながら電源コー
ドについては記載すべきであろう。魔法瓶11は前面開
口以外、穴の類は全くないので、電源コードは前面から
出さざるを得ない。従って操作部31の前面または側面
付近から出す(図示せず)。
【0036】以上の構成により、一般に魔法瓶と呼ばれ
断熱性能が非常に優れている事が知られているステンレ
ス製真空二重容器の中に電子レンジ機能付オーブンをそ
っくり収納する事ができる。つまり仕切板16により真
空二重容器11の内箱12の内部空間が2つの領域に分
割され、一方(図1の例では左側)の領域には上下のヒ
ーター57および62が設けられ、この上下ヒーターの
間にターンテーブル59が設けられ、さらに導波管20
を介してマグネトロン34で発生された高周波電力も供
給されるのでこの空間で食品の加熱ができる。
【0037】この空間領域の開口はヒンジ金具42およ
び47とヒンジピン56により回動自在に取付けられた
扉組立品55が塞さぐ。扉44の四周と、仕切板16の
上端、後端および下端にはスリット式チョーク45およ
び19が設けられているのでこの空間領域内の高周波は
漏洩しない。従って、この空間領域は電子レンジ機能付
オーブンの加熱室として作用できるわけである。
【0038】他方の領域にはマグネトロン34、高圧ト
ランス33等の高周波発生用部品、ターンテーブル駆動
用モーター72等の電気部品、冷却用のファンモータ2
9および操作部57と電子回路(図示せず)等が有機的
に設けられ加熱室内で必要とする高周波電力、ヒーター
電力、ターンテーブル59の駆動力等を供給しているわ
けであり、一般に機械室と呼ぶ。この機械室内の冷却
は、ファンモータ29の働きにより、次の様に行なわれ
る。ファンモータ29が回転する事により吸気スリット
群40を通り、外部の冷たい空気が吸引される。吸気孔
27、吸気路28内を通り、ファンモーター29に吸引
され、一部は吹出口30から吹出され、高圧トランス3
3等を冷却した後、排気孔26の右半分、排気用スリッ
ト群39を通り、外部へ排出される。ファンモーター2
9に吸引された空気の他の一部は吹出口31、導風路3
2を通ってマグネトロン34を冷却し、第2導風路3
5、マグネトロン冷却風導入用小孔群22を通り、加熱
室内に入り、加熱室内で発生した食品の蒸気等とともに
排気用小孔群23、排気路24、排気孔26の左半分を
通り、排気用スリット群39から排出される。
【0039】以上は電子レンジとしての動作時である。
オーブンとしての動作時は一般にファンモータ29を回
転させない。加熱室内の空気は熱せられ、膨張するため
熱気の一部が排気用小孔群23、排気路24、排気孔2
6、排気用スリット群39経由で外部に排出する。この
時、サーミスタ41が排気路24内に臨ませて取付けら
れているので、この熱気の温度に感応する。機械室内は
金属製仕切板16を介して加熱室内の熱が伝わり、ここ
でも温度上昇が生ずる。この温度上昇による気体膨張に
より空気の一部が排気孔26の右半分、排気用スリット
群39を通り外部に出る。これに伴い、一種の煙突効果
により吸気用スリット群40から機械室内部に空気が流
れ込む。この微量の空気の流れにより機械室内は冷却さ
れる。
【0040】さて加熱室43は略直方体であるから六つ
の面を有している。そのうち、上、下、左、後の四つの
面は真空二重容器11の内箱12であるから熱の流出は
非常に少ない。他の2つの面は右側面、つまり金属製仕
切板16と前面、扉組立品55とであり、この二つの面
は基本的に従来技術を用いたもので、熱の流出自体、従
来と基本的には何ら改善はされていない。しかし加熱室
全体としてみれば、直方体の六面のうち、四面からの熱
の流出が大幅に減少したのであるから、大幅な改善であ
る。特に上ヒーター57が近接し、最も高温になる上面
からの熱流出が減少する効果は大きい。従って加熱室か
らの熱流出が大幅に減少するので熱効率が大幅に向上す
る。つまり、例えばパンを焼くために必要な電力量が減
少するわけである。またこれと表裏一体の関係として、
真空二重容器11の外箱13は熱の伝達が非常に少な
く、温度が低い。従って手が触れても火傷しないし、木
製の家具と接触させて使用可能。また木製キャビネット
内に『隙間』をあける事なしに収納可能である。
【0041】次に、ターンテーブル59の要点を整理す
ると、図5の渦巻形状部64がステンレス帯製である様
に、断面が細長い長方形の材料を用い、この長方形の長
辺を上下方向にし、ほぼ等しい距離を隔てて同一形状の
材料を並行させ、隣接する材料間の距離を十分小さく
(例えば1cm以下程度)し、少なくとも材料の上端位置
を同一面に揃えたものであり、さらに図4、図7の様に
この並行材料が金属の場合には、隣接する並行材料相互
間の電気的接続位置間距離(図7の場合は外周のみで接
続されており、図4の場合であって、支持部67が金属
の場合には渦巻が90°回動する位置で接続されてい
る。)は、前述の隣接材料相互間距離に対し、十分大き
な値としている。
【0042】図9のセラミック製の場合は『電気的接
続』はあり得ないので、強度向上のために格子状にした
ものである。この場合にも、並行する材料の断面は細長
い長方形であり、長方形の長辺を上下方向とし、かつ上
端の位置を同一平面上に揃えた点は図4、図7の例と同
じである。
【0043】この構成により、電子レンジ動作の時はタ
ーンテーブルの上下を高周波電力が自由に通過し、オー
ブン動作の時にはターンテーブルの上下を熱気が自由に
通過し、従ってその性能を損う事なく、電子レンジとオ
ーブンとに共用可能なターンテーブルが実現できた。電
子レンジの場合は『冷やごはん』の再加熱が最も広く行
なわれる動作であるが、冷やごはんの盛られた茶わんの
『糸じり』は小さいもので2cm程からあるが、本発明の
ターンテーブルにおいては並行する材料間距離が1cm程
であるので、糸じりには少なくとも2本の材料が接し、
安定して載置可能である。
【0044】個々の材料の断面形状を長方形とし、かつ
長辺を上下方向と限定したのは、軽量化(従って低熱容
量化)と強度維持の観点および熱気流通のためのいわゆ
る『開口率』向上の観点からである。
【0045】前述の金属材料の場合における電気接続間
距離は、約6cm程度以上であれば良い。電子レンジ用と
して広く用いられている高周波は波長約12cmであり、
導波管の理論によれば幅が波長の半分あれば高さに無関
係に、伝送損失なしに電波伝播が可能であるからであ
る。6cm以下になったとしても全く通過しないわけでは
なく、損失が徐々に増大する。従って6cm以上と限定す
るわけではなく、設計的に決めれば良い。
【0046】図10は図1に対する他の実施例の分解斜
視図である。真空二重容器11は円筒状容器であり、外
箱13の外周にはΩ字状の金属製バンド80を巻きつけ
る。内箱12の中には内箱の内径より若干小さい外径を
有する2つのリング81および82と、この2つのリン
グにまたがって水平に取付けられた仕切板16、仕切板
に取付けられた上ヒーター57および下ヒーター62お
よび2つのリングにまたがって上ヒーターと下ヒーター
の中間位置に棚83および84を固定したものを挿入す
る。挿入後『ろう付け』等の手段で内箱12とリング8
2とを固定する。なおリング82の下部には一対のヒン
ジ金具42を固定しておく。これと嵌合する形状の第2
ヒンジ金具47を下部に設けた半円形状の扉組立品55
を内箱12の仕切板16下方の空間領域開口部に取付
け、同じく内箱12の仕切板16上方の空間領域開口部
には操作部37を取付ける。
【0047】第2ヒンジ金具47の後方下部にはピスト
ン状のオイルダンパー85を取付ける。
【0048】図10の実施例は図1の例と比較するとか
なり省略してあるが、基本的には同一機能の部品が設け
られる。
【0049】図1および図10の実施例に共通する思想
は、内部寸法とほぼ同一の開口部を有する金属製(ステ
ンレス製)真空二重容器11の内部を、その開口面と垂
直な面を有する金属製仕切板16で2つの領域に分割
し、一方の空間を加熱室としその空間の開口を閉じる扉
を設け、他方の空間を機械室としたものであり、従って
加熱室が断熱効果の非常に優れた魔法瓶(真空二重容
器)の中に収納されるので加熱効率の非常に高いオーブ
ンが実現できるというものである。
【0050】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、真空二
重容器の優れた断熱性能をオーブンの加熱室壁に利用で
きるので非常に効率の高いオーブンが実現でき、省エネ
ルギーに貢献すると共に、断熱が優れているため外箱表
面が高温にならず、従って手を触れても火傷をしない。
また木製家具に接触して載置可能であり、さらには木製
キャビネット内に周囲に隙間を設ける事なしに収納可能
である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の電子レンジ機能付オーブンの
分解斜視図
【図2】同加熱室の正面、平面および側面図
【図3】同真空二重容器の正面図
【図4】同ターンテーブルの斜視図
【図5】同ターンテーブルの中心を含む断面図
【図6】同ギアボックス部分の断面図
【図7】同ターンテーブルの他の実施例の斜視図
【図8】同ターンテーブルの中心を含む断面図
【図9】図1のターンテーブルの、さらに他の実施例の
斜視図
【図10】本発明の電子レンジ機能付オーブンの他の実
施例の分解斜視図
【符号の説明】
11 真空二重容器 16 仕切板 19 電波漏洩防止機構(電波漏洩防止手段) 34 マグネトロン(高周波電力供給手段) 43 加熱室 44 扉 45 電波漏洩防止機構(電波漏洩防止手段) 48 開口 63 機械室 67 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−259831(JP,A) 特開 昭61−268925(JP,A) 特開 昭61−11528(JP,A) 特開 昭60−131796(JP,A) 特開 昭59−177893(JP,A) 実開 昭50−33345(JP,U) 実開 昭63−52088(JP,U) 実開 平3−70933(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 501 F24C 7/02 511 F24C 15/34 H05B 6/64

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内箱と外箱間を貫通する孔が皆無の金属製
    真空二重容器と、この金属製真空二重容器を2つの空間
    領域に分割する仕切板を有し、前記仕切板で仕切られた
    一方の領域の開口部に扉を設け加熱手段により食品を加
    熱する加熱室とし、他方の領域を前記加熱室の状態を制
    御する機械室としたオーブン。
  2. 【請求項2】少なくとも高周波電力供給手段を有する加
    熱手段と、金属製仕切板と、この金属製仕切板の端部に
    設けられた電波漏洩防止手段と前記扉の周囲に設けられ
    た電波漏洩防止手段よりなる請求項1記載のオーブン。
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