JP3321293B2 - 赤血球の溶解方法 - Google Patents

赤血球の溶解方法

Info

Publication number
JP3321293B2
JP3321293B2 JP10390394A JP10390394A JP3321293B2 JP 3321293 B2 JP3321293 B2 JP 3321293B2 JP 10390394 A JP10390394 A JP 10390394A JP 10390394 A JP10390394 A JP 10390394A JP 3321293 B2 JP3321293 B2 JP 3321293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
preparation
blood
mixture
sample
ionic strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10390394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0772144A (ja
Inventor
バン アグトーベン アンドレ
Original Assignee
イミュノテク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イミュノテク filed Critical イミュノテク
Publication of JPH0772144A publication Critical patent/JPH0772144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3321293B2 publication Critical patent/JP3321293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/5005Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells
    • G01N33/5094Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving human or animal cells for blood cell populations
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/569Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for microorganisms, e.g. protozoa, bacteria, viruses
    • G01N33/56966Animal cells
    • G01N33/56972White blood cells
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/80Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood groups or blood types or red blood cells

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は赤血球の溶解のための方
法及び調製品、血液の調製品、並びに赤血球分析の方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】血液は
いくつかの細胞集団を含む。最も多いのは赤血球及び血
小板であり、これは二酸化炭素と酸素の交換及び輸送を
担う。血小板は凝血に一役担っている。白血球は免疫系
のコントロールに関与する少数派の集団である。
【0003】顕微鏡分析又はフローサイトメトリー分析
により、白血球の3つのサブ集団が認識されている:複
数の核を有する多核細胞及び1個のみの核を有する単核
細胞の単核細胞のうちで、リンパ球は小型の球状核を有
することにより、そして単球は大きめの月型核を有する
ことにより区別されうる。
【0004】これらの集団はサイトメトリーによりスキ
ャッターグラフにおいて区別されうる。白血球集団のう
ちで、約60%が多核細胞であり、約30%がリンパ球
であり、そして10%が単球である。
【0005】リンパ球のパーセンテージにおける変動は
個体の健康状態の指標を供しうる。
【0006】蛍光マーカーにコンジュゲートせしめたモ
ノクローナル抗体による血液細胞の染色により、及び顕
微鏡又はフローサイトメトリーによる細胞の分析を経
て、血液細胞及びサブ集団は単なる光学的手段よりもよ
り正確に、且つより詳細に区別することができる。
【0007】例えば、マーカーCD19を利用すること
により、骨髄に由来するリンパ球集団におけるB−細胞
を同定することができる。同じ集団において、CD3マ
ーカーにより、胸腺に由来するT細胞を区別することが
できる。CD4及びCD8マーカーにより、ヘルパー機
能又はサプレッサー/キラー機能を有するT細胞それぞ
れを区別することができる。
【0008】リンパ球のサブクラスの同定は免疫系の診
断及びその疾患の処置にとって重要である。
【0009】赤血球は血液中の多数派の集団であるた
め、それらは白血球をマスクしてしまうことがあり、従
ってフローサイトメトリーによるその分析を困難なもの
としてしまうことがある。慣用の免疫蛍光技術にはリン
パ球と赤血球の物理学的分離、例えば勾配密度遠心(B
oyem,A.1968,Scand.J.Clin.
Lab.Invest.,21 suppl,97)が
挙げられる。
【0010】より迅速な他の方法は、全血における赤血
球溶解である。例えば、Hansenの方法においては
(米国出願第4,284,412号、欧州出願0,02
2,670号)、抗凝血剤で処理した血液サンプルを蛍
光抗体コンジュゲート調製品と混合している。赤血球の
インキュベーション及び溶解の後、サンプルをフローサ
イトメーターに通して、一定の抗体について陽性である
白血球集団を分析する。
【0011】適正なサイトメトリー分析を行うのに、全
ての赤血球を溶解することが必要なだけでなく、サイト
メーターが多核細胞、単球、リンパ球、及び細胞塊と血
小板との混合物を区別することができるように白血球が
全て形態学的な状態で保存されていることが必要でもあ
る。赤血球を溶解するのに多大なる様々な方法がある;
これらの方法は例えば酸処理、アルカリ処理、塩化アン
モニウム、多価アルコール、又は低緊張ショックの利用
を基礎とする処理を基礎としうる。これらの方法にかか
わる問題は、赤血球を溶解することにより、白血球の形
態学レベルに変化が導入されることにある。
【0012】慣用の方法において、白血球分解は、例え
ば溶解直後に分析を行うことにより、又は酸及び低緊張
条件後の中和により、又は細胞を洗うことにより、又は
ホルムアルデヒドもしくはパラホルムアルデヒドの如き
の固定剤の添加により防がれている。
【0013】サイトメーターの製造者により利用される
溶解方法は様々なサイトメーターの光学的特徴に適応さ
れている。Becton,Dickinson and
Co.のサイトメーターは白血球の形態学的変化に対
して比較的感度が悪い。やや低緊張条件のもとでの溶解
がこのタイプの装置について示されている(米国出願第
4,902,613号)。Coulter社のサイトメ
ーターは白血球の形態学的変化に対してはるかに感受性
となっている。Coulter由来の溶解系は約6秒間
にわたる低緊張及び酸溶解を利用し、そしてその後に混
合物の等張性値及びpHを正す。かかる系の不都合さは、
正確なる6秒という時間が、非自動操作条件のもとで成
し遂げるのに困難であることにある。
【0014】別の方法は塩化アンモニウムの利用により
構成される。この方法においては、溶液のイオン強度は
生理的となっており、そして白血球の形態は短時間後に
はよく保存されている。この方法の欠点は塩化アンモニ
ウムが細胞内のpHの上昇をもたらすこと、及び細胞の洗
浄の後でさえもの白血球の連続分解をもたらすことにあ
り、これは固定剤で抑えることができない。
【0015】サンプルの洗浄を回避する、それ故不正確
な白血球の計測を回避する白血球分析及び赤血球溶解の
方法を得ることが所望されるであろう。
【0016】
【課題を解決する手段】従って、本願の目的は、溶解中
の妨害赤血球塊の形成を伴うことなく、血液サンプルの
赤血球細胞を溶解するための調製品にある。本発明にか
かわる溶解方法は、フローサイトメトリーサイトグラフ
における白血球サブ集団の良好な分離を伴う、安定なサ
ンプル調製品を保障する。コンジュゲート抗体による染
色により得られたサブ集団の蛍光特性はこの手順の際に
完全に保存される。
【0017】本願の目的は、予め抗凝血剤で、並びに脂
肪族アルデヒド;多価アルコール;及び強酸と、アルカ
リ金属又はアルカリ土類金属との塩を含む生理イオン強
度の水性調製で処理された血液サンプルの白血球の保護
を伴う赤血球の溶解を特徴とする方法である。
【0018】上記の調製品を以降「溶解調製品」と呼
ぶ。
【0019】十分な量における、且つ多価アルコールを
伴う脂肪族アルデヒドは、血液の白血球全ての固定及び
赤血球の溶解をもたらすであろう。この固定化は細胞壁
のタンパク質のアミノ末端基間の架橋により得られる。
【0020】脂肪族アルデヒドは例えばアセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド、グリオキサール、そして特にホ
ルムアルデヒド及びパラホルムアルデヒドを意味する。
【0021】血液と溶解調製品との混合物中の脂肪族ア
ルデヒドの濃度は好ましくは0.14〜0.72M、そ
して最も好ましくは0.36〜0.5Mである;0.1
M未満及び0.72Mを超えると、白血球の保護は十分
でありうるが、赤血球溶解は得られないであろう。
【0022】本願において、脂肪族アルデヒド、特にホ
ルムアルデヒドの量は10%のメタノール(3.12
M)で安定化された37%(W/V)(13.3M)の
アルデヒドの溶液について示している。
【0023】該調製品、特に本発明にかかわる実質的に
生理イオン強度を有する調製品は多価アルコール、例え
ばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール及び好ましくはグリセロールも含む。
【0024】血液と溶解調製品との混合物中の多価アル
コールの最終濃度は好ましくは0.44〜2.2Mであ
る。混合物中の好適な濃度は0.76〜1.63Mであ
る。0.44Mの濃度未満では、赤血球溶解は不十分と
なる;約2.2Mを超えると、赤血球塊の体積が増大
し、そしてスキャッターグラフにおけるリンパ球集団を
妨害し始める。
【0025】実質的に生理的なイオン濃度を得るため、
強酸、例えば塩酸、硫酸、そして好ましくは過塩素酸の
塩を使用できる。
【0026】強酸に結合しているアルカリ金属又はアル
カリ土類金属はリチウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム又はカルシウム、そして好ましくはナトリウム
である。
【0027】本発明にかかわる血液と溶解調製品との混
合物中の過塩素酸塩の如きの強酸の濃度は、例えば20
〜500mM、そして好ましくは40〜300mMでありう
る。イオン強度の、実質的に生理学的な強度への調製は
従来技術である。
【0028】脂肪族アルデヒド、例えばホルムアルデヒ
ドが単独で白血球を固定すること、及び多価アルコー
ル、例えばグリセロールが赤血球を溶解せしめないこと
の事実の観点において驚くべきことに、この二つの化合
物の一体化は赤血球の有意義な溶解をもたらした。
【0029】上記の方法の好適な利用条件のもとで、上
記の調製品は脂肪族アルコール、特に1〜6個の炭素原
子を有する、例えばエタノール、メタノール、プロパノ
ール、n−ブタノール及び好ましくはイソブタノールも
含む。血液と試薬との混合物中の脂肪族アルコールの濃
度は好ましくは0.01M〜0.54M、そして最も好
ましくは0.05M〜0.22Mである。0.01M未
満では、脂肪族アルコールは有効でない;0.54Mを
超えると、赤血球塊の体積が、スキャッターグラフにお
けるリンパ球を妨害してしまうほどに増大してしまう。
【0030】多価アルコール、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の塩は全て、赤血球塊の体積を増大してしま
う傾向を有する。
【0031】白血球形態の最大の保存性を得るため、上
記の調製品のイオン強度は生理学的値を有することが好
ましい。約150mMの、例えば150mM±80%の、好
ましくは150mM±30%の、そして最も好ましくは1
50mM±10%の塩化ナトリウムに相当する濃度を利用
できうる。
【0032】上述の調製品は低比率の少なくとも一種の
弱酸を含むことが好ましい。それは好ましくは血液と溶
解調製品との混合物中で約10〜100mM、そして好ま
しくは20〜60mMの濃度で存在する。この弱酸は、例
えば下記の酸のいづれかでありうる;フマル酸、マロン
酸、シュウ酸、酢酸、コハク酸、ピルビン酸、乳酸、ア
コニチン酸、ギ酸、アスコルビン酸、リン酸、ポリリン
酸、炭酸、酒石酸、そして特にクエン酸。サイトグラフ
におけるそれらの位置により、単球は溶解試薬中のアル
カリ土類金属の存在に対して特に感受性である。これら
の成分の存在はスキャッターグラフにおける単球の分散
に有利な効果を有する。この効果を得るため、血液と調
製品との混合物中の、少量の金属、好ましくは2種のア
ルカリ土類金属の存在が好ましい。アルカリ土類金属の
例はマンガン、カルシウム及びマグネシウムである。好
ましくは、マグネシウムとカルシウム塩との混合物が利
用される。血液と試薬との混合物中のマグネシウムの濃
度は0.1mM〜100mM、そして好ましくは3mM〜60
mMでありうる。カルシウムの濃度は混合物中で特に0.
1〜100mM、そして好ましくは3〜60mMである。
【0033】マグネシウム及びカルシウムの対イオンと
して、ハロゲン、好ましくは塩素が好適である。血液と
試薬との混合物のpHは5〜9、好ましくは6〜8であ
る。好ましいpHは約7である。
【0034】サンプルを上述の調製品と少なくとも2
分、好ましくは少なくとも5分、そして特に約10分接
触させる。分析の質を顕著に損うことなく接触を数時間
まで延長することが可能であり、このことは混合物中で
の優れた白血球安定化を示す。
【0035】本発明の目的は、赤血球の溶解及び白血球
の保護のための水性調製品でもあり、これは脂肪族アル
デヒド;多価アルコール;強酸とアルカリ金属又はアル
カリ土類金属との塩;を含むこと、及びそのイオン強度
が生理的であることを特徴とする。その生理イオン強度
は約150mMの塩化ナトリウムに相当する。
【0036】好適な調製品は好適な方法の範囲にある前
述のものである。
【0037】好ましいのは、ホルムアルデヒドが約0.
54M、グリセロールが約1.36M、過塩素酸ナトリ
ウムが約150mM、イソブタノールが約0.1M、クエ
ン酸ナトリウムが約50mM、塩化マグネシウムが約5m
M、塩化カルシウムが約5mM、そしてpHが約7.0であ
る水性溶液の調製品である。
【0038】本発明にかかわる保護方法を利用する血液
サンプルの白血球分析は特に下記のものである。
【0039】抗凝血剤で処理した血液サンプル0.1ml
を、好適にはインキュベーション後に20μlの容量に
おいて、1又は2種の蛍光コンジュゲート抗体の調製品
と混合し、その混合物を本発明にかかわる調製品と合わ
せる。この調製品は特に、約0.54Mのホルムアルデ
ヒド、約1.36Mのグリセロール、約150mMの過塩
素酸ナトリウム、約0.1Mのイソブタノール、約50
mMのクエン酸ナトリウム、約5mMの塩化マグネシウム、
約6mMの塩化カルシウム、そして約7.0のpHの水性溶
液である。
【0040】上記で用いる調製品の容量はサンプル0.
1mlに対して例えば0.2ml〜1ml、そして好ましくは
サンプル0.1mlに対して約0.5mlとする。
【0041】混合直後、その混合物をボルテックスに付
し、そして室温で10分間放置する。次に、溶解後の混
合物の全容量を、好ましくは、サンプルの容量を高める
ために、pH7.2に8mMのリン酸ナトリウムで緩衝され
た容量0.5mlの塩化ナトリウムの生理溶液(0.9%
(W/V);即ち154mM)の添加により増やし、生理
条件で保つ。溶解は全部で10分とし、それを経て、サ
ンプルはサイトメーター分析の用意がなされた。
【0042】その全手順は好ましくは室温で行う(18
〜24℃)。
【0043】前述の通り、本発明にかかわる全血の溶解
方法は、本願の実験に従い、使用するサイトメトリー装
置に関して制約がある。Coulter Compan
yのサイトメーター、例えばEpics(商標)、Pr
ofile(商標)及びEpics Excel(商
標)、並びに同型の光学系を利用するものがこの種の溶
解によく合う。その他のサイトメーターは不都合な結果
をもたらしうる。
【0044】本願の目的は、血液の調製品であって、そ
の中の赤血球が溶解され、そして白血球が実質的に保存
された形態を有する、抗凝血剤で処理された血液サンプ
ルと、上述の溶解調製品との混合物を特徴とする血液の
調製品にもある。
【0045】本発明の目的は、血液のサンプルの白血球
集団の分析でもあり、その方法においては、血液サンプ
ルを抗凝血剤、次いで所望するなら、少なくとも一種の
白血球の集団又はサブ集団に特異的な抗体、次いで赤血
球溶解剤で処理する。この方法は、抗血凝剤による、そ
して所望するならば少なくとも一種のラベル化抗体によ
る処理の後に、サンプルを脂肪族アルデヒド、多価アル
コール、強酸とアルカリ金属又はアルカリ土類金属との
塩、を含む生理イオン強度の水性調製品で処理し、その
後、好ましくは等張性希釈溶液、例えば10mMのリン酸
ナトリウムpH7.2で緩衝された塩化ナトリウムの生理
溶液(0.9W/V%)(PBS)を用いてのサンプル
の希釈後、そのサンプルをサイトメトリー分析に付する
ことを特徴とする。
【0046】上記の方法は上記の好適な条件のもとで特
に利用されうる。
【0047】下記の実施例は、限定することなく本発明
を例証する。
【0048】
【実施例】例1:溶解調製品 下記の組成の本発明にかかわる水性溶解調製品を調製し
た: ホルムアルデヒド* 0.54M グリセロール 1.36M 過塩素酸ナトリウム 0.150M イソブタノール 0.1M 塩化マグネシウム 0.005M 塩化カルシウム 0.005M クエン酸ナトリウム 0.05M 蒸留水 * ホルムアルデヒドはメタノールで安定化
【0049】例2:溶解調製品 下記の組成を有する本発明にかかわる水性溶解調製品を
調製した: ホルムアルデヒド* 0.36M グリセロール 1.36M 過塩素酸ナトリウム 0.150M イソブタノール 0.1M フマル酸ナトリウム 0.05M * ホルムアルデヒドはメタノールで安定化
【0050】例3:血液サンプルの分析 抗凝血剤で処理した0.1mlの血液サンプルを6本のチ
ューブに分注した。
【0051】チューブ1には、20mlのPBSを加え
た。
【0052】チューブ2には、2種類のモノクローナル
抗体(アイソトープコントロール)(無関係な特異性を
有し、一方はイソシアネート(FITC)にコンジュゲ
ートされておりCat.No.0639(10μl)、
他方はフィコエリトリンにコンジュゲートされているc
at#0670(2μl))及びPBS(8μl)の混
合物を加えた。
【0053】チューブ3には、FITCにコンジュゲー
トされているCD45に特異的なcat#0782(2
μl)及びフィコエリトリン(2.5μl)にコンジュ
ゲートされているCD14に特異的なcat#0650
(2.5μl)モノクローナル抗体、並びにPBS(1
5.5μl)の混合物20μlを加えた。
【0054】チューブ4には、FITCにコンジュゲー
トされているCD3に特異的なcat#1281(2μ
l)及びPEにコンジュゲートされているCD4に特異
的なcat#0449(10μl)モノクローナル抗
体、並びにPBS(8μl)の混合物20μlを加え
た。
【0055】チューブ5には、CD3−FITC ca
t#1281(2μl)及びCD8−PE抗体cat#
0452(3.3μl)並びにPBS(14.7μl)
の混合物20μlを加えた。
【0056】チューブ6には、CD3−FITC ca
t#1281(2μl)、CD19−PE抗体#128
5(10μl)の抗体及びPBS(8μl)の混合物2
0μlを加えた。
【0057】上記の抗体はImmunotech SA
により、「IOTEST」として市販されている。比較
用抗体は他の会社より市販されている。
【0058】抗体との20分のインキュベーション後、
例1の調製品0.5mlを加え、そしてそのチューブを直
ちにボルテックスに付した。10分の反応後、容量1ml
の蒸留水をチューブに加え、そしてそのチューブを直ち
にボルテックスに付した。
【0059】室温で2時間後、それらのサンプルをEx
celによるEpics Profile Iフローサ
イトメトリーにより分析した。スキャッター分析におい
て、塊及び血小板の計測を防ぐために域値を用いた。リ
ンパ球、単球及び顆粒球の集団を中心に領域ができた。
FITCコンジュゲートを検出する蛍光1分析、PE−
コンジュゲートを検出する蛍光2分析はその領域にある
リンパ球細胞について行った。CD45に関する蛍光に
おいて陽性な細胞は白血球を表わし、白血球と、血小板
を有する塊との区別を可能とする。CD14について陽
性な細胞は単球であり、単球とリンパ球との区別を可能
とする;CD3及びCD4について陽性な細胞はヘルパ
ーT細胞である。CD3及びCD4について陽性な細胞
は細胞障害性サプレッサーT−細胞である;CD19に
ついて陽性な細胞はB−細胞である。
【0060】その結果を図1〜9に示している。
【0061】リンパ球領域において、結果の99%がリ
ンパ球、70%がT−細胞、17%がB−細胞、そして
12%がTでもB−細胞でもないものを示した。
【0062】70%のT−細胞集団は、49%のヘルパ
ー細胞と19%の細胞障害性/サプレッサー細胞に分け
られた。
【0063】単球領域においては、結果の93%が単球
を示した。顆粒領域において、結果の99%が顆粒球を
示した。
【図面の簡単な説明】
【図1】例1の調製品を用いて処理した全血サンプル
の、Excel Epics Profile I(商
標)を用いて得られた、スキャッター分析の結果。
【図2】蛍光マーカーの非存在下での二重蛍光サイトグ
ラフ。スキャッターグラフの「領域」R1 からのリンパ
球を示す。
【図3】アイソトープコントロールの存在下での全血の
リンパ球のサイトグラフ。
【図4】CD45−FITC及びCD14−PEでラベ
ルした全血リンパ球のサイトグラフ。
【図5】CD45−FITC及びCD14−PEでラベ
ルした全血単球(領域R2 )のサイトグラフ。
【図6】CD45−FITC及びCD14−PEでラベ
ルした、全血顆粒球(領域R3)のサイトグラフ。
【図7】CD3−FITC及びCD4−PEでラベルし
た全血リンパ球のサイトグラフ。
【図8】CD3−FITC及びCD8−PEでラベルし
た全血リンパ球のサイトグラフ。
【図9】CD3−FITC及びCD19−PEでラベル
した全血リンパ球のサイトグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/48 - 33/98 A01N 1/02 A61K 35/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液サンプルの赤血球の溶解及び白血球
    の保護の方法であって、抗凝血剤で事前処理された血液
    のサンプルを、 脂肪族アルデヒド、 多価アルコール、 強酸とアルカリ金属又はアルカリ土類金属との塩の混合
    物を含む、実質的に生理的なイオン強度を有する水性調
    製品で処理することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 実質的に生理イオン強度の水性調製品を
    用いる処理の前に、前記サンプルを少なくとも一種のリ
    ンパ球のサブ集団に特異的な抗体で処理することを特徴
    とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記実質的に生理イオン強度の水性調製
    品が脂肪族アルコールも含む、請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 脂肪族アルデヒド 多価アルコール及び強酸と、アルカリ金属又はアルカリ
    土類金属との塩の混合物を含む実質的に生理イオン強度
    を有している水性調製品である、赤血球を溶解する調製
    品。
  5. 【請求項5】 脂肪族アルデヒドがホルムアルデヒドで
    あり、多価アルコールがグリセロールである、ことを特
    徴とする、請求項4に記載の調製品。
  6. 【請求項6】 強酸とアルカリ金属又はアルカリ土類金
    属との塩が過塩素酸塩であることを特徴とする、請求項
    4又は5に記載の調製品。
  7. 【請求項7】 脂肪族アルコールを更に含むことを特徴
    とする、請求項4〜6のいづれか1項に記載の調製品。
  8. 【請求項8】 マグネシウム又はカルシウムのいづれか
    の、少量の少なくとも一種のアルカリ土類金属を含むこ
    とを特徴とする、請求項4〜7のいづれか1項に記載の
    調製品。
  9. 【請求項9】 抗凝血剤で処理し、そして溶解せしめた
    血液の調製品であって、抗凝血剤で処理した血液サンプ
    ルと、 脂肪族アルデヒド、 多価アルコール及び強酸とアルカリ金属又はアルカリ土
    類金属との塩、 の混合物を含む実質的に生理イオン強度の水性調製品と
    の混合物を含むことを特徴とする調製品。
  10. 【請求項10】 血液サンプルの白血球集団を分析する
    方法であって、血液サンプルを抗凝血剤、そしてその
    後、所望するのには、白血球集団又はサブ集団に特異的
    な少なくとも一種の抗体を用いて処理し、ここでこの抗
    凝血剤を用いる、及び所望するには少なくとも一種のラ
    ベル化抗体を用いる処理の後に、そのサンプルを脂肪族
    アルデヒド、 多価アルコール、 強酸とアルカリ金属又はアルカリ土類金属との塩を含む
    実質的に生理イオン強度の調製品を用いて処理し、その
    後に前記サンプルのサイトメトリー分析を行うことを特
    徴とする、方法。
JP10390394A 1993-05-19 1994-05-18 赤血球の溶解方法 Expired - Lifetime JP3321293B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9306333 1993-05-19
FR9306333A FR2705360B1 (fr) 1993-05-19 1993-05-19 Méthode et composition pour la lyse des érythrocytes, composition de sang, et méthode d'analyse leucocytaire.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0772144A JPH0772144A (ja) 1995-03-17
JP3321293B2 true JP3321293B2 (ja) 2002-09-03

Family

ID=9447493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10390394A Expired - Lifetime JP3321293B2 (ja) 1993-05-19 1994-05-18 赤血球の溶解方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5627213A (ja)
EP (1) EP0625707B1 (ja)
JP (1) JP3321293B2 (ja)
AT (1) ATE184107T1 (ja)
DE (1) DE69420311T2 (ja)
DK (1) DK0625707T3 (ja)
ES (1) ES2136716T3 (ja)
FR (1) FR2705360B1 (ja)
GR (1) GR3031722T3 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2778413B1 (fr) * 1998-05-07 2000-08-04 Immunotech Sa Nouveaux reactifs et methode de lyse des erythrocytes
FR2781055B1 (fr) * 1998-07-09 2000-10-13 Immunotech Sa Reactif et methode pour la permeabilisation et l'identification des erythrocytes
FR2813891B1 (fr) * 2000-09-14 2005-01-14 Immunotech Sa Reactif multifonctionnel pour erythrocytes mettant en jeu des carbamates et applications
EP1552276A1 (en) * 2002-06-11 2005-07-13 Chempaq A/S A disposable cartridge for characterizing particles suspended in a liquid
CN110672499B (zh) * 2019-09-29 2021-12-10 杭州联科生物技术股份有限公司 一种Annexin V凋亡检测的阳性质控液及其制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4284412A (en) * 1979-07-13 1981-08-18 Ortho Diagnostics, Inc. Method and apparatus for automated identification and enumeration of specified blood cell subclasses
US4902613A (en) * 1984-05-14 1990-02-20 Becton, Dickinson And Company Lysing agent for analysis of peripheral blood cells
US4654312A (en) * 1984-05-14 1987-03-31 Becton, Dickinson And Company Lysing agent for analysis of peripheral blood cells
JPS61502280A (ja) * 1984-05-31 1986-10-09 ク−ルタ−・エレクトロニクス・インコ−ポレ−テッド 白血球のクラスおよびサブクラスの同定、計数並びに試験方法およびそれに用いる試薬系
AU602129B2 (en) * 1985-09-06 1990-10-04 Technicon Instruments Corportion Method for the determination of a differential white blood cell count
US5030554A (en) * 1987-12-04 1991-07-09 Coulter Corporation Conservative whole blood sample preparation technique
CA2070244A1 (en) * 1991-08-07 1993-02-08 Young Ran Kim Method and reagent composition for subtyping lymphocytes in peripheral blood

Also Published As

Publication number Publication date
ES2136716T3 (es) 1999-12-01
DE69420311D1 (de) 1999-10-07
DE69420311T2 (de) 2000-04-13
GR3031722T3 (en) 2000-02-29
EP0625707A1 (fr) 1994-11-23
JPH0772144A (ja) 1995-03-17
ATE184107T1 (de) 1999-09-15
FR2705360A1 (fr) 1994-11-25
EP0625707B1 (fr) 1999-09-01
FR2705360B1 (fr) 1995-08-18
DK0625707T3 (da) 2000-03-27
US5627213A (en) 1997-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5155044A (en) Lysing reagent system for isolation, identification and/or analysis of leukocytes from whole blood samples
EP0305491B1 (en) System for isolating and identifying leukocytes
US4654312A (en) Lysing agent for analysis of peripheral blood cells
JP3301646B2 (ja) 幼若細胞測定用試薬
US4902613A (en) Lysing agent for analysis of peripheral blood cells
US4346018A (en) Multi-purpose blood diluent and lysing agent for differential determination of lymphoid-myeloid population of leukocytes
US4521518A (en) Multi-purpose blood diluent and lysing agent for differential determination of lymphoid-myeloid population of leukocytes
JPS60500097A (ja) 白血球の母集団の容量を区別する方法
JP2003507740A (ja) マルチパラメーター血液測定用の血液学的コントロール及びシステム
US4962038A (en) Multi-purpose blood diluent and lysing agent for differential determination of lymphoid-myeloid population of leukocytes
WO1996042015A2 (en) Reagent and method for differential determination of leukocytes in blood
EP1863348B1 (en) Cell permeabilization and stabilization reagent and method of use
US5843608A (en) Reagent and method for differential determination of leukocytes in blood
US6579672B1 (en) Specimen collection fluid
EP0182874A1 (en) REACTIVE SYSTEM AND METHOD FOR THE IDENTIFICATION, ENUMERATION AND EXAMINATION OF CLASSES AND SUBCLASSES OF BLOOD LEUCOCYTES.
WO1995027203A1 (en) Preparation and stabilisation of cell suspensions
CA1319592C (en) Conservative whole blood sample preparation technique
JP3321293B2 (ja) 赤血球の溶解方法
JP2009530616A (ja) 有核赤血球成分を含むリファレンスコントロール組成物
US5599682A (en) Method for the protection of leucocytes and method of blood analysis
Nayeri et al. Blood characteristics of the adult donkey
JP2004513369A5 (ja)
JP2004513369A (ja) 血小板活性の測定方法
CN112504793B (zh) 用于渗透和固定血细胞的试剂及分析方法
Lewis et al. T and B cell analogues from peripheral blood of immune channel catfish, Ictalurus punctatus

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080621

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090621

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100621

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110621

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120621

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130621

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term