JP3321037B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3321037B2
JP3321037B2 JP19235997A JP19235997A JP3321037B2 JP 3321037 B2 JP3321037 B2 JP 3321037B2 JP 19235997 A JP19235997 A JP 19235997A JP 19235997 A JP19235997 A JP 19235997A JP 3321037 B2 JP3321037 B2 JP 3321037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力される画像デー
タを可視像化しハードコピーとして出力する画像形成装
置において、可視像化した時の仕上がり状態を確認する
ために試しコピーを可能にし、その試しコピーの確認後
に残りの枚数のハードコピーを連続して出力するように
した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、入力されてくる画像デ
ータを人為的に目視できる状態に可視像化し、これをハ
ードコピーとして出力するよにしたものである。この画
像形成装置は、例えばデジタル複写機によれば、主にガ
ラスで構成される透明な原稿台面上に置かれた原稿に対
して、これを光源から発せられる光で光走査し、得られ
た反射光を読取素子であるCCD等の光電変換素子の受
光部に撮像し、それぞれの素子による光電変換された画
像データを入力し、これを感光体上に可視像化のために
再生し、最終的にシート等に転写し、ハードコピーを出
力するようにしている。
【0003】また、画像形成装置としては、上述したよ
うにデジタル複写機に限られることなく、例えばパーソ
ナルコンピュータや、ワードプロセッサ等の情報処理装
置にて作成された画像データを目視できるように再生
し、これをハードコピーとして出力するプリンタ、例え
ばレーザプリンタや、インクジェットプリンタ、サーマ
ルプリンタ等が存在する。
【0004】上述したような画像形成装置は、ユーザが
所望する再生画像を提供できるように濃度や倍率、又は
写真や文字等の各種条件に応じたハードコピーを出力で
きるようになっている。つまり、入力される画像データ
に応じて、出力されるハードコピーがユーザが好むよう
な画質を任意に設定でき、その設定条件に応じた再生画
像を出力できるようにしている。
【0005】そのため、画像形成装置から出力されるハ
ードコピーが、ユーザ好みのものでなければ、ユーザ側
で再度新たな条件設定を行い、ユーザが好む再生画質で
出力できるようにしている。そのため、入力される画像
データに対して、1枚のみハードコピーを出力する試し
コピーを行うようにし、この試しコピーを参照してユー
ザ側で再度条件設定を行うか、その試しコピーで満足す
れば、残りの枚数のハードコピーを出力するようにした
画像形成装置が提供されており、実施に供されるように
なった。
【0006】例えば、特開昭60−221770号公報
においては、入力される画像データ、つまり原稿台上に
載置される原稿の画像を感光体上に形成し、これを適宜
用紙に転写し、ハードコピーを得る場合、設定枚数とは
関係なく、1枚の試しコピーを実行して、これを出力し
ている。この試しコピーを目視し、ユーザが好む場合に
は、一定時間後に残りの設定枚数のハードコピーが出力
される。また、ユーザが好まない場合には、それを指示
して、出力するための条件(枚数以外)の再設定あるい
は載置原稿の位置変更等を行うようにしている。
【0007】これにより、ユーザ好みのハードコピー
を、あまり無駄なコピーを行うことなく、簡単に得られ
るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した公報
に記載の画像形成装置、つまり複写機によれば、試しコ
ピーを必要に応じて得ることができるため、無駄なコピ
ーを行うことなく設定した枚数のハードコピーをユーザ
好みで簡単に得ることができるものの、そのコピーが好
まない場合に再設定を行う時に、その画像形成装置で
は、現時点で使用しているユーザに拘束されてしまう。
そのため、他のユーザがハードコピーを欲しても、先の
ユーザが望むハードコピーを出力するまで待つ必要があ
り、他のユーザによるハードコピーを得ることができな
くなる。
【0009】つまり、試しコピーを行い、その試しコピ
ーがユーザに望まれないまま画像形成装置が放置されれ
ば、次のユーザがその画像形成装置を利用できない。ま
た、デジタル処理によるハードコピーを出力する画像形
成装置においては、試しコピーのために、画像データ等
が一旦画像形成を行うメモリに記憶されているため、こ
のメモリの画像データが無くなるまで、次の画像データ
を出力処理できないのが通例である。
【0010】即ち、デジタル方式の画像形成装置におい
ては、画像データを画像形成装置にて再生するのに必要
な画像処理データに展開し、これを出力メモリ等に記憶
しており、この記憶メモリの内容が消去されるまで、次
の画像処理データを記憶できない。そこで、先のユーザ
の指示に関係なく、無条件で記憶メモリの内容をハード
コピーとして出力し、該メモリを空にすることが考えら
える。しかし、このような場合は、ユーザ好みのハード
コピーではなく、無駄なコピーとなる場合が多い。
【0011】そのため、従来では、先のユーザにて使用
が拘束され、次のユーザの使用によるハードコピーを上
述した画像形成装置を利用して出力できなくなる。
【0012】これに対して本発明の目的は、試しコピー
を行える機能を備えた画像形成装置において、先に使用
したユーザによるハードコピー出力に影響されることな
く、次のユーザによるハードコピー出力を簡単に得るこ
とができるようにし、画像形成装置の利用効率を高める
ことにある。
【0013】つまり、本発明の目的は、試しコピーを行
う場合において、該試しコピー後に所定時間経過しても
ハードコピー出力が実行されない時に、次のユーザによ
るハードコピーを受付可能にし、そのユーザが所望する
ハードコピーを得るようにした画像形成装置を提供する
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明による画像形成装置は、画像データに対応
した再生画像を用紙上にハードコピーとして出力する画
像形成装置であって、この画像形成装置は設定される枚
数とは関係なく1枚の試しコピーを行える機能を備えた
画像形成装置において、入力された画像データに対する
試しコピーが行われた後、所定時間経過しても残りの枚
数のハードコピーの出力処理が行われない時に、上記入
力された画像データを一時退避用メモリに退避記憶さ
せ、次に入力されてくる画像データによるハードコピー
の出力を可能な状態に待機するようにし、上記画像デー
タの他に秘密保持のためのパスワードが設定されてお
り、該パスワードが画像データの退避記憶時に同時に記
憶され、上記パスワードは画像データが退避記憶される
時に、画像形成装置側で任意に設定し、これを画像デー
タを入力したユーザ側に通知するようにしたことを特徴
とする。
【0015】このような構成によれば、ユーザが試しコ
ピーを希望すれば、設定枚数に関係なく1枚の試しコピ
ーが出力される。この試しコピーの仕上がり状態をユー
ザが確認し、もし満足する画質によるハードコピーとし
て仕上がっていない時には、画質を所望の状態にするた
めに画像形成の条件設定を行う。そのため、この試しコ
ピー時に、画像形成装置本体が試しコピーのために占有
され、他のユーザが画像形成装置を使用できなくなる。
そこで、試しコピー後に所定時間経過しても、ハードコ
ピー等の出力指示等がなければ、試しコピーの占有状態
を解き、入力された画像データを一時退避用メモリに退
避記憶させ、次に入力されてくる画像データに対するハ
ードコピー出力を可能な状態に待機する。従って、画像
形成装置が試しコピーのために占有されることがなくな
り、画像形成装置の利用効率を高めることができる。ま
た、他のユーザによる画像形成装置の利用を可能にでき
る。
【0016】また、上記画像データの他に秘密保持のた
めのパスワードが設定され、該パスワードが画像データ
の退避記憶時に同時に記憶されるようにするので、退避
記憶される画像データの秘密保持が可能になる。つま
り、退避用メモリに記憶された画像データを任意に読み
出し、ハードコピーとして出力することが阻止され、画
像データの保護が行える。
【0017】また上記パスワードは画像データが退避
記憶される時に、画像形成装置側で任意に設定し、これ
を画像データを入力したユーザ側に通知するようにする
ので、さらにユーザだけが退避記憶されている画像デー
タを読み出しハードコピー出力を行えることになる。ま
たパスワードにおいては、ユーザに通知されるため、容
易に退避記憶された画像データを読み出し、後の処理を
行える。
【0018】上述した構成による画像形成装置におい
て、上記退避記憶される画像データの他に、該画像デー
タを必要に応じて読み出すための情報を別途、画像デー
タと共に記憶させ、該情報入力に応じて読み出した画像
データの出力処理または消去を可能にしたことで、任意
に退避記憶された画像データの出力処理、あるいは不要
な画像データを消去できる。
【0019】本発明による上述した画像形成装置の構成
において、上記退避記憶される画像データの他に保存期
間情報が記憶され、該保存期間情報に基づく保存期間が
経過した退避された画像データを消去可能にしておけ
ば、退避用メモリの容量が膨大に膨らむことを避けるこ
とができ、記憶容量の効率よい管理を行える。つまり、
退避記憶される画像データが増え続けることが回避さ
れ、保存期間が経過したものから消去することで効率よ
い管理が可能となる。この場合、保存期間を画像形成装
置側で一定期間に定め、これをユーザ側に通知するよう
にすれば、ユーザ側での画像データの処理期間を理解
し、それに応じた出力処理、または消去処理を行う目安
ができる。
【0020】また、本発明による上述した画像形成装置
の構成において、上記入力された画像データを一時退避
記憶する退避用メモリの記憶領域には、使用するユーザ
毎に対応する領域が設定されており、該領域において画
像データの退避記憶等が行われるようにしておけば、特
定のユーザにて退避用メモリが占有されることが避けれ
ら、他のユーザの任意の使用による画像データの退避記
憶を可能にし、より効率のよい記憶容量の管理を行え
る。
【0021】さらに、本発明による上述した構成の画像
形成装置において、上記画像データを退避記憶する退避
用メモリの記憶容量が存在しないときに、既に退避記憶
されている画像データを圧縮処理して記憶するようにす
れば、新たに退避記憶される画像データの記憶領域を確
保できる。これにより、より効率のよい記憶容量の管理
が行える。この場合、時間等を同時に記憶し、所定時間
を経たものを圧縮処理して記憶させることもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下に
図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明の試しコピ
ーを可能にするための画像形成装置における制御回路構
成を示すブロック図である。また、図2は図1における
制御回路構成による本発明の試しコピー機能を備えた画
像形成装置の制御フローを示す図である。また、図3
は、本発明の画像形成装置と外部接続された画像データ
の入力部を構成する例えばパーソナルコンピュータ(以
下PCと記す)とを情報伝達可能なように通信回線を介
して接続された状態を示す図である。
【0023】まず、図3において、本発明にかかる画像
形成装置における概要を簡単に説明する。
【0024】図3において画像形成装置1は、例えばレ
ーザプリンタであり、内部に周知の画像形成部を備え、
下部にハードコピーとして出力させるための用紙を多数
収容可能と成した給紙カセット2が備えられている。こ
の給紙カセット2は、画像形成装置1本体に対して引き
出し可能に設けられている。従って、用紙の補充、また
用紙サイズの交換等により、引き出し、所望のサイズの
用紙をトレイ上に載置した後、画像形成装置1本体に装
着する。これにより、給紙カセット2に収容された用紙
が給紙可能となる。
【0025】また、その上部の外装3は、開閉可能にな
っており、開放時には該外装の表面が手差し給紙トレイ
となって、所望のサイズの用紙を任意に載置可能となっ
ている。そこで、外装を兼用した手差し給紙トレイ3に
載置された用紙は、選択操作されることで給紙可能とな
っている。そして、画像形成装置1の上部には、排出ト
レイ4が設けられており、該トレイ4は画像形成を終了
したハードコピーを受ける。
【0026】さらに、上記画像形成装置1の上面の手前
には、画像形成条件、また上述した給紙カセット2又は
手差しトレイ3を選択するための選択キー等を備えた操
作パネルが設けられている。
【0027】上記画像形成装置1は、内部に画像形成を
行うための記録媒体である例えばドラム形状に形成され
た感光体を均一に帯電する帯電器、画像データに応じて
半導体レーザをON−OFF駆動制御したレーザ光によ
る像を均一帯電された感光体表面上に走査するレーザ駆
動部及びポリゴンミラー等を含む走査光学系、レーザ光
の走査により画像データに応じて形成された感光体上の
静電潜像を可視像化する現像装置、適宜搬送されてくる
用紙に感光体上に形成された可視像を転写する転写器、
そして転写後に感光体に残留する像、例えばトナーを除
去するクリーニング装置等を備えた作像部を備えてい
る。
【0028】上記作像部の他に、該作像部へと用紙を搬
送するために、上述した給紙カセット2又は手差し給紙
トレイ3から用紙を選択給紙し、上述した感光体に形成
された可視像(トナー像)を転写するための転写器の位
置へと感光体の回転に同期させて搬送する用紙の搬送系
が設けらている。この搬送系には、転写後の用紙上の転
写像を定着するための定着部へと搬送し、その定着後の
用紙を画像形成装置1本体の上部の排出トレイ4へと排
出する排出系が設けられている。
【0029】以上のように構成された画像形成装置1に
対して、画像データを送り、ハードコピーを得ようとす
る外部の画像入力装置を構成するパーソナルコンピュー
タ(PC)7が通信回線6を介して接続されている。P
C7は、図には1個のみ示しているが、複数のPCが一
つの画像形成装置1に通信回線6を介して接続されてお
り、各PC7より所望の画像データを送り、画像形成装
置1を介してハードコピーを得るようにシステム構成さ
れている。
【0030】一つのPC7側でユーザがハードコピーを
必要とする時に、PC7より画像形成装置1へとハード
コピーを得るための画像データが転送される。そして、
画像形成装置1側では、先にハードコピーのための出力
処理を行っておらず、ハードコピーを行える出力可能な
状態に待機していれば、入力(転送)されてくる画像デ
ータをハードコピーとして出力できるデータに展開し、
これを一時的にメモリに記憶する。そして、記憶された
画像データをメモリから読み出し、上述した作像部、及
び搬送系を動作させてハードコピーを排出トレイ4上へ
と出力する。
【0031】そこで、上記PC7側でユーザが試しコピ
ーを行いたい場合には、その旨の設定入力を行い、これ
を画像形成装置1側へと画像データと共に送る。この試
しコピーの情報を受けることで、画像形成装置1では試
しコピーモードが設定され、転送されてきた画像データ
に対して設定枚数に関係なく1枚の試しコピーを出力す
る。この試しコピーは、PC7側、及び画像形成装置1
側で設定された画像形成条件に従って試しコピーを出力
する。
【0032】そして、試しコピーの仕上がり状態を確認
してユーザは、所望するものであれば、残りの設定枚数
のハードコピーを得るべく出力指示を行う。これによ
り、試しコピーを除く、残りの設定枚数のハードコピー
が画像形成装置1にて、出力処理されることになる。
【0033】しかし、試しコピーが所望のものでなけれ
ば、ユーザが画像形成条件の再設定を行うことになる。
この時、所定時間が経過しても、残りの出力指示が無け
れば、その画像データを一時退避して別のメモリに記憶
させる。つまり、上記PC7とは異なる他のユーザ使用
による外部入力装置である他のPCより、ハードコピー
の指示があれば、上記試しコピーを行った画像データを
一時退避させることで、他のPC側からの画像データを
出力できる状態に展開可能な状態にし、ハードコピー出
力を可能なようにする。
【0034】このように構成することで、次のユーザ
は、先の試しコピーを行っているユーザにて画像形成装
置1が占有されることなく、自由に画像形成装置1を使
用できる。そのため、必要時にハードコピーを任意に得
ることができる。また、画像形成装置1が一個人のユー
ザにて占有されることなく、出力処理可能な状態で待機
し、画像形成装置1の利用効率が高まる。
【0035】(本発明の一実施形態) 次に、上述した試しコピーによる画像形成装置の制御を
行う一実施形態について図1乃至図3を参照して詳細に
説明する。
【0036】図1は、図3に示す画像形成装置1本体に
おける制御回路構成を示したものであって、外部入力装
置であるPC7とは通信回線6を介して接続されてい
る。そして、画像形成装置1本体の制御を行う回路は、
図1においてCPU10を備えている。
【0037】このCPU10は、マイクロコンピュータ
からなり、図示していないがプログラムROMに記憶さ
れたいるプログラムに従って画像形成装置1を制御する
と同時に、制御中に必要となるデータを記憶するRAM
等を備え、該RAMを含めて、上述した画像形成装置1
本体内の作像部(作像系)11、搬送系(給紙系)12
及び排出系13を制御し、動作メモリ14に記憶されて
いる画像データに応じたハードコピーを得るようにして
いる。
【0038】作像系11は、上述したように感光体、帯
電器、レーザ駆動部、レーザ光走査光学系、現像装置、
転写器、クリーニング等から構成され、それぞれを駆動
するドライバ等を介して、CPU10からの指示に従っ
て制御される。つまり、感光体を回転駆動させ、帯電器
にて感光体表面を均一帯電し、レーザ駆動部を介してレ
ーザ光を選択的に感光体表面に照射し、潜像を形成し、
これを現像装置にて可視像化させる。このように感光体
上に画像を形成するように制御する。
【0039】また、搬送系12は、上述した給紙カセッ
ト2又は手差しトレイ3から選択的に用紙を給紙し、こ
れを感光体の転写位置へと画像形成先端を一致させるよ
うに搬送制御する。
【0040】さらに、排出系13は、搬送系12の制御
を経て転写位置に送られてくる用紙に、作像系11にて
制御される転写器の転写作用により形成された可視像
(トナー像)が転写され、その転写後に用紙を剥離し、
定着部を介して排出トレイ5へと排出処理の制御をCP
U10の指示に従って行う。
【0041】動作メモリ14は、PC7より転送されて
くる画像データをI/Oインターフェース15を介して
入力し、これを記憶する。そして、CPU10の指示に
従って、読み出され作像系11へと送られ、ハードコピ
ーを得るために半導体レーザのON−OFF駆動が行わ
れる。またCPU10は、PC7より送られてくる画像
データを、作像系11の半導体レーザをON−OFF駆
動できる走査データに展開した形式で画像処理し、これ
を上記動作メモリ14に記憶させる。
【0042】また、CPU10には、本発明にかかる退
避用のメモリ16及び時計回路17が接続されている。
退避用メモリ16は、試しコピーにおいて、残りの設定
枚数のハードコピーの指示がない時に、上記動作メモリ
14に記憶されている画像データを一時的に退避させ、
記憶しておくメモリである。そして、時計回路17は、
試しコピーにおいて、所定時間をカウントするタイマ等
を構成することもあり、また本発明において後に詳細に
説明するが、退避用メモリ16に記憶されている画像デ
ータを効率よく管理し、記憶容量の管理を行うために利
用される。
【0043】そこで、図1に示す制御回路において、以
下に試しコピーを行う時の制御手順を図2を参照して詳
細に説明する。
【0044】まず、PC7にて作成した画像情報のハー
ドコピーを得ようとすれば、ユーザは、PC7に接続さ
れた画像形成装置1へと作成した画像情報、つまり画像
データを送る。そのため、PC7側では、画像形成装置
1を利用するための条件設定や、また転送する画像デー
タの秘密保持を行うためのセキュリティのためのパスワ
ードや画像データの保存期間を示す条件の入力設定等を
行う。この時、試しコピーを必要とする場合には、その
試しコピーの情報及び、必要なハードコピーの設定枚数
等を入力し、これを画像形成装置1へと送る(ステップ
S1)。
【0045】これに対して画像形成装置1側では、上述
したPC7からの画像データの他に各種設定条件を入力
することで、各種条件を必要に応じて図示していないR
AM等に記憶させておく。そして、送られてきた画像デ
ータについては、図1にて説明したように作像系11に
て処理できるデータに画像処理され、これが動作メモリ
14に記憶される。
【0046】この状態で、PC7からのハードコピーの
出力要求を待つ(S2)。そして、出力要求をPC7側
から画像形成装置1が受け取ると、試しコピーによる出
力が希望されているか否かが判別される。この時、PC
7側より画像データが転送されてくる時に、試しコピー
の条件が含まれている場合、画像形成装置1側ではそれ
をRAM等にて記憶しており、この記憶内容に応じて試
しコピーのモードが設定されていることになる。
【0047】しかし、PC7側より試しコピーの指示が
なされていなければ、画像形成装置1側では、通常の画
像形成を実行し、設定枚数のハードコピーを出力処理す
る(S3→S4)。
【0048】あるいは、PC7側より試しコピーの指示
がなされている場合には、画像形成装置1側では、タイ
マを動作(S5)させ、試しコピーを行うべく作像系1
1を制御して出力処理を実行し、搬送系12及び排出系
13を制御して1枚の試しコピーによるハードコピーを
出力処理(S6)する。
【0049】上記タイマの動作(S5)は、本発明にお
いて試しコピーを行う時に、試しコピーを終了後に、所
定時間を経過しても残りの設定枚数のハードコピーの出
力指示がない場合の画像形成装置1の放置時間を計時す
るものであって、例えば5分あるいは3分、または1分
といったように任意に設定される。このタイマは時計回
路17の時間計時により行うようにしてもよく、CPU
10内で内部タイマを構成するようにしてもよい。
【0050】そこで、試しコピーモードにおいて試しコ
ピーが出力されれば、その試しコピーにて再生された画
像状態を確認することでユーザは、その試しコピーによ
るハードコピーが所望のものか否かを判断する。この
時、所望する画像状態でハードコピーが得られている場
合、残りの設定枚数のハードコピーを得るための指示を
行う。もし、試しコピーの画像状態が所望するハードコ
ピーとして得られていない場合には、ユーザにて所望の
コピーを得るための画像形成条件を再設定することにな
る。そのため、ハードコピーの指示を行うことなく放
置、つまり形成画像が所望するものとして得られるよう
に再度画像形成のための条件設定のために一時出力処理
を中断する形になる。
【0051】上述したように、ステップS7において、
タイマが計時する時間内に、ユーザからの指示、例えば
残り枚数の出力指示がなされればS7→S8にて、残り
部数の出力指示を確認し、残りの設定部数のハードコピ
ーを画像形成装置1による作像系11等を制御し出力処
理(S9)を行った後、動作メモリ14に記憶された画
像データがクリア(消去)される。この時、残り部数の
出力指示でなく、ユーザ側で希望するハードコピーが得
られないため、その画像データのハードコピー出力をキ
ャンセルの指示であれば、動作メモリ14の内容がクリ
ア(S10)され、次の画像データのハードコピーを行
うべく、画像形成装置1がハードコピーを出力できる状
態に待機される。
【0052】一方、所定時間、つまりタイマを動作させ
た時間が経過するまでに、上述したような出力指示や、
ハードコピーのキャンセル指示がなされていない場合、
動作メモリに記憶されている画像データを一時的に退避
用メモリ16に退避記憶させるために、同ファイル名の
ものが存在するか否かを確認(S11)し、もしなけれ
ば退避用メモリ16に記憶させる領域が存在するか否か
が確認(S12)される。
【0053】同一ファイル名がなく、また退避用メモリ
の空き容量が存在すれば、動作メモリ14に記憶されて
いる画像データが、先のステップS1にて送信側のPC
7にて入力指示されたパスワードや保存期間等の情報と
共に退避用メモリに退避記憶(S13)される。この
時、画像データについてはファイル名等が付され、これ
らが同時に記憶される。このファイル名としてはパスワ
ードを併用させるようにしてもよく、ユーザ側で任意に
設定してもよい。また、画像形成装置1側で設定する場
合もある。
【0054】上述にようにして、退避用メモリ16に画
像データが退避して記憶される時に、その画像データに
付属するパスワードや、保存期間情報、さらにファイル
名が同時に記憶されると、これがユーザが利用している
PC7側に送信し、その内容を通知する。例えば、退避
用メモリ16に記憶されているアドレスとしてファイル
名等が通知されることで、ユーザはその画像データを再
度ハードコピーとして出力処理させる場合に利用でき
る。しかも、画像データの秘密保持を行うためにパスワ
ードを利用して、他のユーザが任意に読み出し、ハード
コピーとして出力処理することから保護できる。
【0055】さらに、保存期間においては、任意にユー
ザ側で設定し、退避用メモリ16に退避記憶する容量に
限りかある時に、保存期間を経過したものを消去し、退
避用メモリ16の記憶容量を効率よく管理するときに利
用できる。そのため、保存期間については、画像形成装
置1側で自動設定することもできる。つまり、1日を有
効範囲として記憶し、それを経過すれば自動的に消去す
るようにできる。これは、CPU10に接続されている
時計回路17との関係において簡単に実施できる。
【0056】以上説明したように、PC7側から転送さ
れてきた画像データのハードコピーの出力処理におい
て、試しコピーの結果、ユーザが希望するものでない
時、出力指示が所定時間なされなければ、動作メモリ1
4に記憶されている画像データが退避用メモリ16に一
時的に退避記憶される。そして、動作メモリ14の内容
がクリア(S10)され、次のユーザによる出力処理に
待機できる。そのため、先のユーザが設定した枚数のハ
ードコピー指示を行わない場合においても、画像形成装
置1側で、所定時間後に画像データを退避用メモリ16
に退避記憶させ、次のユーザのためにハードコピー出力
を行える状態、つまり待機状態に設定できる。これによ
り、画像形成装置1が出力処理を行わずに一個人にて独
占使用されることがなくなり、よって効率よく画像形成
装置1を活用できる。
【0057】(一実施形態における各種実施形態) ここで、ステップS11において動作メモリ14に記憶
されている画像データのファイル名と同等のファイル名
が退避用メモリ16に存在することが確認されれば、退
避用メモリ16に記憶されている内容を消去(クリア)
する。これは、ファイル名が同じ場合、以前のファイル
を改定したものと考えられ、よって新しい動作メモリ1
4に記憶されている内容に更新した状態で退避用メモリ
16に記憶(S15→S12→S13)させることにな
る。
【0058】このような実施態様によれば、退避用メモ
リ16への記憶を効率よく管理することができる。ま
た、同一ファイル名を消去する他に、同一のPC7又は
同一ユーザのファイル名を消去することも考えられる。
この場合、当然のことであるが、PC7の名称(アドレ
ス等)やユーザ名等の情報を入力しておき、これを画像
データと共に退避用メモリ16が記憶しておく。
【0059】また、退避用メモリ16に動作メモリ14
の画像データを記憶する空き容量が存在しない場合、ス
テップS12→S16を経て、退避用メモリ16に記憶
した時間の古いファイル名のものを消去する。つまり、
上述した説明の例ではPC7側にて保存期間が設定され
ている。このような場合、その保存期間が経過している
ものを検索してそれを消去する。この保存期間として
は、ユーザ側でPS7を操作して任意に設定でき、その
保存期間が時計回路15の計時時間を経過している時
に、その画像データを消去し、退避用メモリ16の記憶
容量を確保する。
【0060】ここで、保存時間が経過している画像デー
タ等がなく、消去するものが無ければ、退避用メモリ1
6の空き容量を確保するために、データ圧縮を行い、こ
の圧縮データを記憶する。これにより、退避用メモリ1
7の空き容量を確保する。
【0061】上述した、退避用メモリ16の記憶容量を
確保するための記憶管理を行うための事例を図4を用い
て詳細に説明する。この図4に示すフローは、例えばス
テップS16において実行されることもあり、また画像
形成装置1の待機中、つまり画像形成処理を行っていな
い待機時間に自動的に行われる。
【0062】そこで、図4に示す制御を実行する処理手
順となれば、退避用メモリ16において、消去又は圧縮
を行う保存時間を経過したか否かの判別が行われる(S
20)。そのため事前に設定されている保存期間と、退
避記憶された時からの時間、つまり時計回路15による
計時時間とを比較し、保存期間を結果したものが存在す
るものが確認されれば、そのファイルの退避記憶された
画像データの消去又は圧縮処理を行う(S21)。
【0063】上記保存期間としては、PC7側でユーザ
が任意に設定することなく、画像形成装置1側で一定期
間、つまり1日を設定する。この保存期間が経過する
と、画像形成装置1側で退避用メモリ16に記憶された
画像データを消去する。また、画像形成装置1側で設定
した保存期間については、これをステップS14によっ
て、ユーザ側に通知するようにしておけば、ユーザ側で
再度ハードコピーの出力を指示する目処が立つ。
【0064】また、上述した圧縮処理としては、非可逆
圧縮や可逆圧縮処理等が考えられ、それらのより圧縮処
理される。また、保存期間は、絶対時間または相対時間
等が考えられる。
【0065】従って、退避用メモリ16に必要時に空き
容量を拡張するように、自動的に管理処理される。これ
により、必要となる時に動作メモリ14内の画像データ
を退避記憶できる状態に確保するための記憶管理を行え
る。
【0066】なお、退避用メモリ16においては、画像
形成装置1を利用するユーザ毎、あるいは画像形成装置
1に接続されている各PC7毎に記憶領域を設定してお
き、その領域を利用して退避記憶させるようにしてもよ
い。例えば、図5に示すように、端末であるA,B,C
の各PC7等の記憶領域が設定されている。そして、そ
の他の端末において記憶できる領域が別途設定されてい
る。
【0067】このように各端末毎(PC毎)、つまり画
像形成装置1を利用するユーザ毎にに、記憶領域を区分
し、それぞれに記憶させるようにしておくことで、端末
A(PC−A)の使用頻度が非常に高くて、保存したま
まで放置、例えば一時待機等の処理が多い場合でも、端
末BやC、さらに他の端末におけるユーザが利用する時
の記憶領域が確保されている。そのため、端末Aのみに
退避用メモリ16の記憶容量が食われ、端末BやC等の
退避記憶された画像データが無理に消去されたり圧縮処
理されることがなくなる。
【0068】(本発明の他の実施形態) ここで、上述したように試しコピーを指示した時に、試
しコピーがユーザが所望するものでなければ、要求した
枚数のハードコピー出力が行われず、所定時間を経過す
ることで、その画像データが一時退避用メモリ16に退
避記憶される。この時、端末側のPC7等に退避用メモ
リ16に、ユーザが欲するハードコピーを得るための画
像データが退避メモリ16に退避記憶されたことが、図
2のステップS14を介してユーザ側、この例ではPC
7側に通知される。この場合、通常、記憶先のファイル
名等が合わせて通知される。また、退避記憶した時に画
像データが秘密保持のために必要となれば、パスワード
等も合わせて退避記憶された領域に対応させて記憶され
ている。
【0069】そこで、ユーザ側ではPC7に送られてき
た情報を目視することで、退避用メモリ16に一時退避
記憶されていることを知る。そして、ユーザが先に送っ
た画像データのハードコピーを必要とする時には、退避
用メモリ16に記憶されている内容を読み出し出力処理
するための情報を、画像形成装置1側へと送ることがで
きる。
【0070】以下に、上述したように退避用メモリ16
に退避記憶された画像データを任意にハードコピーとし
て出力処理する制御手順を図6のフローチャートを参照
して以下に説明する。
【0071】図6において、PC7側でユーザがキー操
作により指示を行う。この場合、パスワードが必要でれ
ば、そのパスワードを入力し、画像データ等のファイル
名を合わせて入力し、これを画像形成装置1側へと送り
(S30)、ハードコピーの出力指示を行う。
【0072】画像形成装置1側では、ハードコピーの出
力指示を受けると、パスワードが設定されているか否か
が確認(S31)され、パスワードが設定されていない
場合には、画像データを消去するか、あるいはハードコ
ピーとして出力処理するか否かが確認(S32)され
る。これは、ユーザが先の画像データが不要であると判
断すれば、その指示を画像形成装置1側へと送る。
【0073】そのため、ハードコピーを必要とする指示
があれば、ハードコピーの出力処理(S33)を実行す
る。そして、出力処理が完了すれば、退避用メモリ16
に記憶された上述した出力要求のファイル名の画像デー
タを消去(S34)する。また、ハードコピー出力の要
求ではなく、画像データが不要であるため、その消去指
示を行えば、そのファイル名の画像データが消去され
る。
【0074】上記ステップS33の出力処理は、図2に
示した内容でハードコピーの出力処理が実行される。こ
の時、試しコピーの指示が行われていれば試しコピーの
出力処理を行った後、ユーザが所望したハードコピーが
得られれば、残りの枚数のハードコピーを出力処理を行
い、これを完了しれば、ステップS34の処理を実行す
ることになる。しかし、ハードコピーの出力処理が完了
せず、所定時間を経過すれば再度、退避用メモリ16に
退避記憶されることになり、その旨がユーザが利用した
PC7へと通知(S14)されることになる。
【0075】なお、ステップS33のハードコピーの出
力処理については、退避用メモリ16に記憶された指示
されたファイル名の画像データが読み出され、動作メモ
リ14に記憶され出力処理が実行される。
【0076】一方、退避用メモリ16に退避記憶された
画像データを読み出し、そのハードコピーを得るための
出力指示、あるいは消去指示があれば、ステップS31
にてパスワードの設定状態が確認される。この確認にお
いてパスワードが設定されていることが確認されれば、
PC7側からのパスワードの入力を待ち(S35)、入
力されたパスワードと退避用メモリ16に記憶されたパ
スワードとの比較(S36)を行う。
【0077】この比較において、パスワードが一致しな
い場合には、再度PC7側にパスワード不一致の通知を
行いパスワードの入力待ち状態で待機する。もし、パス
ワードが一致すれば、先に説明したステップS32以降
の処理が実行される。
【0078】このように、秘密保持を行う必要がある場
合、PC7側では画像データと共に、図2にて説明した
ようにパスワードが設定され、これが画像形成装置1側
で処理され、退避用メモリ16内で確保され、パスワー
ドの入力がない以上、他のユーザによるハードコピーの
出力処理を阻止できる。その結果、秘密保持が行え、重
要機密の画像データの保護が行える。
【0079】従って、退避用メモリ16に記憶された画
像データを必要に応じて消去又はハードコピーとして出
力できる。そのため、退避用メモリ16の空き容量を確
保できると同時に、無駄な画像データのやり取りをPC
7側と画像形成装置1側で交わすことなく、簡単に処理
できる。
【0080】ここで、パスワードについては、ユーザ側
で任意に設定できるようにした事例で説明した。しか
し、画像形成装置1側で任意に設定し、これをユーザ側
に通知するようにしてもよい。これによにユーザ側での
負担を軽減できると同時に、画像形成装置1側での機密
の漏洩を確実に行える。
【0081】そのため、ユーザ側ではパスワードを必要
とする場合、それを指示する。この指示に従って画像形
成装置1側では任意にパスワードを設定し、このパスワ
ードをユーザ側に通知する。この通知において、試しコ
ピーを行う時に、該試しコピーの用紙にパスワード等を
図7に示すように出力する。
【0082】つまり、図2におけるステップS6におけ
る試しコピー8を行い、この試しコピー時に右上欄にパ
スワード9を合わせて記録する。この場合、画像形成装
置1側で任意に設定したパスワード9を付記するように
する。ただし、PC7側でユーザが任意のパスワードを
設定する場合には、試しコピーにパスワードを付記する
必要はない。
【0083】図7に示したように、ユーザ側では、試し
コピー8にパスワード9が付記されることで、一々画像
形成装置1側より通知されるパスワードをメモする手間
を省けると共に、そのパスワードの入力間違いを解消で
きる。
【0084】以上説明した本発明の実施形態によれば、
画像形成装置1は、外部より送られてくる画像データを
出力処理するプリンタを例にした。しかし、本発明にお
いては、プリンタに限ることなく、複写機においても同
様に実施できる。つまり、複写機においては原稿の画像
を読み取るスキャナが備えられており、そのスキャナか
らの画像データが、画像形成部に入力され、動作メモリ
14に記憶される。
【0085】そのため、動作メモリ14内の画像データ
を試しコピーし、ユーザが希望するものでなく、所定時
間経過してもそのハードコピー出力指示がなされない時
に、退避用メモリ16に一旦動作メモリ14内の画像デ
ータを退避記憶させる。この時、表示装置等にて、退避
した時のアドレスやファイル名をユーザに知らせる。ま
た秘密保持を行う必要がある場合には、上述したように
パスワードが設定され、これがユーザに通知されるか、
図7に示したようにパスワードが試しコピーに同時に付
記される。
【0086】これにより、他のユーザが複写機を利用で
きる状態に待機することになる。なお、図7に示すよう
に試しコピー8にパスワード9を付記しているが、パス
ワードがない場合には、ファイル名等を付記するように
してもよい。
【0087】また、同様に複写機において、退避記憶さ
れた画像データの出力処理を希望する時には、退避用メ
モリに記憶されたファイル名等を入力し、それを動作メ
モリ14へと読み出し記憶し、出力指示に従ってハード
コピーを出力することができる。この時、パスワードが
必要な場合には、そのパスワードを入力し、ハードコピ
ーを出力できる。
【0088】以上説明したように、本発明においては、
画像形成装置は、画像データを入力することで、その画
像データの試しコピーを可能にし、その試しコピーの後
の指示に応じて、画像データを退避又は消去させるよう
にしたものである。これにより、先のユーザが所望する
画像データのハードコピー出力がなされない時に、次の
ユーザに対して所望する画像データのハードコピーの出
力を可能にし、画像形成装置の利用効率を向上させるよ
うにした。
【0089】なお、画像形成装置1としては、レーザプ
リンタの他にも、インクジェットプリンタ、サーマルプ
リンタ等が存在し、人為的に目視できるハードコピーを
得ることができるようなものでれば、本発明を実施でき
る。このようなプリンタが、外部より入力される画像入
力装置に情報通信可能なように図3に示すように接続す
ることで、本発明を実施できる。
【0090】また、本発明においては、特に形成される
画像の仕上がり状態の設定条件について説明していない
が、ハードコピーとして出力される場合、画像濃度、写
真等においては中間調の再現性を良好する条件設定、倍
率設定、文字等においては斜字や装飾文字等の設定等が
行える。また、カラー画像においては、各色の濃度設定
等が行われる。そのため、ユーザ側では種々の条件設定
を行い、試しコピーの仕上がり状態を確認することで、
ユーザが所望する画質状態での出力が行えているかを容
易に判断でき、この判断結果により上述した画像形成の
ための条件の再設定の目安となる。
【0091】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像形成装置によ
れば、試しコピーを行う場合、残りの枚数のハードコピ
ー出力が行われない時でも、先の画像データによるハー
ドコピー出力に拘束されることなく、他の画像データを
必要に応じて先に出力処理できる。そのため、画像形成
装置の有効活用が図れる。
【0092】また、退避された画像データについて、必
要に応じて再度ハードコピーの指示を行え、再度画像デ
ータを送るといった手間を省け、また事前にパスワード
等を設定するようにすることで、その画像データの秘密
の漏洩を阻止でき、保護を確実に行える。
【0093】また、ユーザだけが退避記憶されている画
像データを読み出しハードコピー出力を行えることにな
る。またパスワードにおいては、ユーザに通知されるた
め、容易に退避記憶された画像データを読み出し、後の
処理を行える。
【0094】さらに、退避された記憶データについても
保存期間等を事前に設定するようにしておけば、退避さ
れた記憶データが無限に膨れ上がることなく、効率のよ
い記憶管理を行える。
【0095】また、退避記憶するメモリの容量がない場
合等においては、記憶データを圧縮処理して記憶し、メ
モリ容量を確保できるため、より効率のよい記憶管理が
可能となる。
【0096】さらに、退避記憶する領域をユーザ毎に設
定するよにしておけば、優先するユーザの使用に限られ
ず、他のユーザが利用したい時にも効率よく利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試しコピー機能を備えた画像形成装置
における制御回路構成を示すもので、本発明の一実施形
態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1の試しコピーを可能にする本発明の一実施
形態における出力処理の制御手順を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の画像形成装置と画像データを入力する
外部入力装置、例えばパーソナルコンピュータとを接続
した状態を示す外観図である。
【図4】図2における画像出力処理の制御の一部、特に
退避用メモリ内の記憶容量の管理制御の詳細を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】図1に示す退避用メモリのメモリ内容及び領域
を示す図である。
【図6】本発明にかかる退避用メモリに記憶された画像
データの再処理、つまり退避記憶された必要な画像デー
タの秘密保持を兼ねた出力処理にかかるフローチャート
である。
【図7】本発明における試しコピーの出力の一態様を示
したもので、秘密保持のためのパスワードを合わせて付
記した状態でのハードコピーの平面図である。
【符号の説明】
1画像形成装置 2給紙カセット 5操作パネル 6通信回線 7パーソナルコンピュータ(PC/外部入力装置) 8試しコピー 9パスワード 10CPU(制御部) 11作像系 14動作メモリ(画像データ記憶用のメモリ) 16退避用メモリ 17時計回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/00 107 G03G 21/00 390 1/44 392 (56)参考文献 特開 平7−299936(JP,A) 特開 平8−310083(JP,A) 特開 平6−208441(JP,A) 特開 平6−191100(JP,A) 特開 平9−101869(JP,A) 特開 平5−22539(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 5/30 G03G 21/00 370 G03G 21/02 G03G 21/04 H04N 1/00 107 H04N 1/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データに対応した再生画像を用紙上に
    ハードコピーとして出力する画像形成装置であって、こ
    の画像形成装置は設定される枚数とは関係なく1枚の試
    しコピーを行える機能を備えた画像形成装置において、
    入力された画像データに対する試しコピーが行われた
    後、所定時間経過しても残りの枚数のハードコピーの出
    力処理が行われない時に、上記入力された画像データを
    一時退避用メモリに退避記憶させ、次に入力されてくる
    画像データによるハードコピーの出力を可能な状態に待
    機するようにし、 上記画像データの他に秘密保持のためのパスワードが設
    定されており、該パスワードが画像データの退避記憶時
    に同時に記憶され、 上記パスワードは画像データが退避記憶される時に、画
    像形成装置側で任意に設定し、これを画像データを入力
    したユーザ側に通知するようにした ことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】上記退避記憶される画像データの他に、該
    画像データを必要に応じて読み出すための情報を別途、
    画像データと共に記憶させ、該情報入力に応じて読み出
    した画像データの出力処理または消去を可能にしたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記退避記憶される画像データの他に保存
    期間情報が記憶され、該保存期間情報に基づく保存期間
    が経過した退避された画像データを消去可能にしたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記入力された画像データを一時退避記憶
    する退避用メモリの記憶領域には、使用するユーザ毎に
    対応する領域が設定されており、該領域において画像デ
    ータの退避記憶等が行われることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の 画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記画像データを退避記憶する退避用メモ
    リの記憶容量が存在しないときに、既に退避記憶されて
    いる画像データを圧縮処理して記憶し、新たに退避記憶
    される画像データの記憶容量を確保するようにしたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像
    形成装置。
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