JP3320971B2 - 炭酸カルシウムの表面処理剤、及び該処理剤で表面処理された炭酸カルシウム、及びそれを含有する一液型湿気硬化性樹脂組成物 - Google Patents

炭酸カルシウムの表面処理剤、及び該処理剤で表面処理された炭酸カルシウム、及びそれを含有する一液型湿気硬化性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソシアネートの
アルキルエステル基を有する化合物よりなる炭酸カルシ
ウム用表面処理剤、および該表面処理剤で処理した炭酸
カルシウム、および該表面処理剤と該炭酸カルシウムと
を含有する、シーリング材、接着剤、防水剤等に利用さ
れる一液型湿気硬化性樹脂組成物に関する。詳しくは、
貯蔵安定性及びチクソ性に優れ、硬化物表面に含有成分
の析出が起こらない処理剤及びその組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一液型の代表例であるポリウレタ
ン一液型シーラントに使用される沈降炭酸カルシウム
は、貯蔵安定性の点から脂肪酸エステルで表面処理され
たものだけであった(特開平2−38309)。しかし
ながら、貯蔵中に表面処理剤である脂肪酸エステルが溶
け出し、その後凝集、析出する結果、シーラント表面に
粒々が現われ外観が損なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の事実に鑑みて貯蔵安定性に優れ、溶出その後凝集、析
出することによる硬化物表面への粒々の発生のない表面
処理剤と、該表面処理剤で処理した炭酸カルシウムと、
該表面処理剤と該炭酸カルシウムとを含有する貯蔵性、
チクソ性に優れる一液型湿気硬化性樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の発明者ら
は、一液型湿気硬化性樹脂組成物に、1分子中に少なく
とも1個の炭素数8以上のアルキル基を有する、下記式
(1)で表されるイソシアネートのアルキルエステル基
を有する化合物よりなる炭酸カルシウム用表面処理剤を
添加するか、あるいは、予め該表面処理剤で表面処理さ
れた炭酸カルシウムを用いることにより、貯蔵安定性に
優れ、表面処理剤が溶け出しその後凝集、析出すること
による硬化物表面への粒々の発生がない、一液型湿気硬
化性樹脂組成物を提供することが可能となった。
【化2】 (式中、Aは芳香族イソシアネートおよび脂環式イソシ
アネートから選ばれるジイソシアネート化合物からイソ
シアネート基を除いた残基、nは、RはC18以下の
アルキル基、ただしRは同一でも異なっていてもよいが
Rのうち少なくともひとつはC8以上のアルキル基であ
る。)
【0005】前述の脂肪族エステル化合物は、炭酸カル
シウムとの相互作用が弱いため、表面処理剤として用い
た場合に、脂肪族エステルがシーラントから析出してく
るものと思われる。一方、本発明のイソシアネートのア
ルキルエステル基を有する式(1)で表される化合物で
は、炭酸カルシウムと水素結合可能なNH基を有するた
め、炭酸カルシウムとの相互作用がより強く、本問題解
決に至ったものと考える。
【0006】すなわち、下記式(1)で表されるイソシ
アネートのアルキルエステル基を有する化合物よりなる
炭酸カルシウム用表面処理剤を提供する。
【化3】 (式中、Aは芳香族イソシアネートおよび脂環式イソシ
アネートから選ばれるジイソシアネート化合物からイソ
シアネート基を除いた残基、nは、RはC18以下の
アルキル基、ただしRは同一でも異なっていてもよいが
Rのうち少なくともひとつはC8以上のアルキル基であ
る。)
【0007】前述の炭酸カルシウム用表面処理剤を用い
て、BET法による比表面積3m2/g以上の炭酸カル
シウムを表面処理してなる表面処理変性された炭酸カル
シウムを提供する。
【0008】ポリウレタン、ポリサルファイド、シリコ
ーン、および変性シリコーンシーラントよりなる群より
選ばれる少なくとも一つ100重量部と、前述の炭酸カ
ルシウム用表面処理剤0.5〜90重量部と、炭酸カル
シウム5〜300重量部とを含有する一液型湿気硬化性
樹脂組成物を提供する。
【0009】ポリウレタン、ポリサルファイド、シリコ
ーン、および変性シリコーンシーラントよりなる群より
選ばれる少なくとも一つ100重量部と、前述の表面処
理剤により表面処理された炭酸カルシウム5〜300重
量部とを含有する一液型湿気硬化性樹脂組成物を提供す
る。
【0010】以下に、本発明についてさらに詳細に説明
する。本発明で用いられる炭酸カルシウムの表面処理剤
とは、イソシアネート化合物A−(N=C=O)n と、
アルコールROHとを反応させて得られる、分子内にウ
レタン結合を有する化合物である。Aは芳香族イソシア
ネートおよび脂環式イソシアネートから選ばれるジイソ
シアネート化合物からイソシアネート基を除いた残基
を、RはC18以下のアルキル基を、nはを示す。
【0011】上記式(1)の化合物合成に用いられるイ
ソシアネート化合物A−(N=C=O)n とは、分子内
にイソシアネート基を個有する化合物で、ウレタン樹
脂等の合成に利用される公知の芳香族イソシアネートお
よび脂環式イソシアネートから選ばれるジイソシアネー
ト化合物がすべて利用可能である。イソシアネート化
合物としては、具体的には、パラフェニレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソ
シアネート、4、4’ージフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族イソシアネート;イソホロンジイソシア
ネート等の脂環式イソシアネートが例示される。れら
のイソシアネート化合物は、単独でも2種以上を併用し
てもよい。
【0012】上記式(1)の化合物合成に用いられる
18以下のアルコールROHとしては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、ベン
ジルアルコール、アリルアルコール等の低級アルコール
の他、n−オクチルアルコール、2ーエチルヘキサノー
ル、ノニルアルコール、nーデシルアルコール、ウンデ
シルアルコール、nートリデシルアルコール、ミスチル
アルコール、nーヘキサデシルアルコール、ステアリル
アルコール等の高級アルコールが挙げられる。上記式
(1)中のRはアルキル基であるが、Rは同一でも異な
っていてもよくRのうち少なくともひとつはC8以上の
アルキル基である必要がある。1分子中に炭素数8以上
のアルキル基が全く存在しないと、シーラントの貯蔵安
定性が悪くなるからである。
【0013】本発明に使用される炭酸カルシウムとして
は、BET法による比表面積が3m 2 /g以上の炭酸カ
ルシウム、特に沈降炭酸カルシウムが良い。重質炭酸カ
ルシウムでは、本発明で規定する表面処理剤で処理しな
くても十分貯蔵安定性が得られる反面、十分なチクソ性
が得られないため作業性に問題が生じる。また上述の炭
酸カルシウムは、既に脂肪酸、あるいは樹脂酸等で表面
処理してあってもよいし、無処理のものでもよい。
【0014】本発明の表面処理剤、あるいは表面処理剤
で表面処理された炭酸カルシウムが配合される一液型樹
脂組成物としては、特に制限はなく、例えばポリウレタ
ン、ポリサルファイド、シリコーン、変成シリコーン系
の樹脂組成物が挙げられ、これらはシーリング材として
有用である。
【0015】本発明で用いるポリウレタンは、ポリオー
ル化合物とポリイソシアネート化合物から生成されるポ
リウレタンであればよく、特に限定を受けない。ポリオ
ールとしては、通常のポリウレタン樹脂の製造に用いら
れるものを使用することができ、具体的には、ポリエン
レングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポ
リイソプレンポリオール等のポリオレフィン系ポリオー
ル、アジペート系ポリオール、ラクトン系ポリオール等
が挙げられる。これらの化合物は単独で使用しても、あ
るいは2種以上を併用してもよい。ポリイソシアネート
化合物としては、通常のポリウレタン樹脂の製造に用い
られるものを使用することができ、具体的には、パラフ
ェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、ナフタレンジイソシアネート、4、4’ージフェニ
ルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、オクタデシルジイソシアネート等の脂肪
族イソシアネート;イソホロンジイソシアネート等の脂
環式イソシアネート;キシレンジイソシアネート等のア
リール脂肪族イソシアネート;上記各イソシアネートの
変性イソシアネート、または多価アルコール類と上述の
ジイソシアネート化合物との反応生成物であるトリイソ
シアネート等が挙げられる。これらの化合物は単独で使
用しても、あるいは2種以上を併用してもよい。本発明
に使用されるポリウレタンの製造は上述のポリオールと
ポリイソシアネート化合物を用いて製造されるが、製造
条件は通常のポリウレタン製造条件でよい。
【0016】本発明で用いられるポリサルファイドは、
HS−(R−Sm n −SHで表される重合体であれば
よく、特に限定を受けない。式中、mの平均値は1.5
〜2が好ましく、nは2〜45が好ましい。Rとしては
2価の脂肪族基等が挙げられる。脂肪族基の炭素原子間
には酸素原子を介在させてもよい。Rの具体例として、
−C2 4 −、−C3 6 −、− C4 8 −、−C2
4 OC2 4 −、−C3 6 OC3 6 −、−C4
8 OC4 8 −、−C2 4 OCH2 OC24 −、−
3 6 OCH2 OC3 6 −、−C4 8 OCH2
4 8 −等の2価の脂肪族基が挙げられる。また、芳
香族ポリサルファイドや、末端にメルカプト基を有し、
主鎖に主としてポリエーテルウレタン結合を有する変成
ポリサルファイドを挙げることもできる。これらのポリ
サルファイドの中で、具体的には、東レチオコール社製
のチオコールLPシリーズが汎用のポリサルファイドと
して好適に用いられる。
【0017】本発明で用いられるシリコーンは、オルガ
ノハロゲンシランもしくはオルガノアルコキシシランを
加水分解し縮重合し、分子末端がシラノール又はアルコ
キシシリルで封鎖されたものであればよく、特に限定を
受けない。例えば、主鎖は、ジメチルシリコーン、ジメ
チルシリコーンのジフェニル誘導体、ジメチルシリコー
ンのメチルフェニル誘導体、ジメチルシリコーンのメチ
ルトリフルオロプロピル誘導体、ジメチルシリコーンの
テトラクロロフェニル誘導体等が挙げられるが、好まし
くは、主鎖は、ジメチルシリコーンが挙げられる。
【0018】本発明で用いられる変成シリコーン系樹脂
としては、特に限定はない。特に、主鎖が本質的にポリ
エーテルで、分子中に少なくとも1つのアルコキシシリ
ル基を有する樹脂が挙げられ、具体的には、鐘淵化学の
MSポリマーが挙げられる。
【0019】本発明の一液型湿気硬化性樹脂組成物の製
造方法としては、上記式(1)で表される化合物が、一
液型湿気硬化性樹脂組成物に直接添加され十分に混練さ
れる方法でもよいし、あるいは予めBET法による比表
面積が3m2 /gであるという上述の条件を満たす炭酸
カルシウムと配合され炭酸カルシウムの表面処理に用い
られ、表面処理された該炭酸カルシウムが一液型湿気硬
化性樹脂組成物に添加され混練される方法でもよい。
【0020】上記式(1)で表される化合物を用いた炭
酸カルシウムの表面処理の方法としては、水スラリー
中、含水ケーキ中、あるいは溶剤中で炭酸カルシウムと
上記式(1)よりなる表面処理剤とをミキサー等で撹拌
するか、あるいは炭酸カルシウムと該表面処理剤とを乾
式で良く撹拌した後、加熱する等の方法があるが、いず
れの方法でも良い。
【0021】該表面処理剤の使用量としては、炭酸カル
シウム100重量部に対して、該表面処理剤を0.5〜
30重量部、好ましくは1〜20重量部程度が良い。
0.5重量部より少ないと、本発明の処理剤の効果が得
られず、30重量部より多いと粘度が上がり作業性が悪
化、もしくは硬化物の物性が低下する等の欠点が生じ
る。
【0022】本発明の炭酸カルシウムの、ポリウレタ
ン、ポリサルファイド、シリコーン、変成シリコーン系
のシーリング剤等の樹脂への配合部数は、樹脂100重
量部に対して5〜300重量部、好ましくは30〜20
0重量部程度であることが好ましい。5重量部より少な
いと十分なチクソ性が得られず、300重量部より多い
と、粘度が高くなり、作業性に問題が生じるからであ
る。本発明の表面処理剤、あるいは表面処理剤で表面処
理された炭酸カルシウムが配合される樹脂組成物は、一
液型の樹脂組成物に限らず、二液型樹脂組成物に加えら
れてもよい。
【0023】本発明の組成物は、以上の化合物の他に、
充填剤、可塑剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、難燃剤、接着付与剤、分散剤、溶剤、
脱水剤等が配合されていてもよい。
【0024】可塑剤としては、ジオクチルフタレート
(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ブチルベ
ンジルフタレート(BBP);アジピン酸ジオクチル、
コハク酸イソデシル;ジエチレングリコールジベンゾエ
ート、ペンタエリスリトールエステル;オレイン酸ブチ
ル、アセチルリシノール酸メチル;リン酸トリクレジ
ル、リン酸トリオクチル;アジピン酸プロピレングリコ
ールポリエステル、アジピン酸ブチレングリコールポリ
エステル等が用いられる。これらの可塑剤は、単独で
も、2種以上を混合して使用してもよく、好ましくは特
にDOPを挙げることが出来る。配合量は、樹脂100
重量部に対して、10〜150重量部であることが、作
業性の点から好ましい。
【0025】酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシト
ルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BH
A)、亜リン酸トリフェニル等を挙げることができる。
【0026】老化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系等の
化合物が挙げられる。
【0027】顔料には、無機顔料と有機顔料とがあり、
無機顔料としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、群青、ベ
ンガラ、リトポン、鉛、カドミウム、鉄、コバルト、ア
ルミニウム、塩酸塩、硫酸塩等を挙げることができる。
有機顔料としては、アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料等
が挙げられる。
【0028】接着付与剤としては、テルペン樹脂、フェ
ノール樹脂、テルペンーフェノール樹脂、ロジン樹脂、
キシレン樹脂等が挙げられる。
【0029】難燃剤としては、クロロアルキルホスフェ
ート、ジメチル・メチルホスホネート、臭素・リン化合
物、アンモニウムポリホスフェート、ジエチル・ビスヒ
ドロキシエチル・アミノエチルホスフェート、ネオペン
チルブロマイドーポリエーテル、臭素化ポリエーテル等
が挙げられる。
【0030】脱水剤としては、アシロキシシリル基含有
ポリシロキサン等が挙げられる。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限られるものではない。 1)表面処理剤の合成例 表面処理剤1の合成 ステアリルアルコール(カルコール8098;花王社
製)50gを60℃で撹拌しながら、これにトリレンジ
イソシアネート16.2gを添加し110℃で2時間反
応させ、目的物を得た。 表面処理剤2の合成 ステアリルアルコール(カルコール8098;花王社
製)50gを60℃で撹拌しながら、イソホロンジイソ
シアネート19.5gを添加し80℃で20時間反応さ
せ、融点51℃の目的物を得た。 表面処理剤3の合成 nードデシルアルコール(関東化学社製)50gを60
℃で撹拌しながら、トリレンジイソシアネート23.3
gを添加し100℃で2時間反応させ、目的物を得た。
【0032】2)表面処理した炭酸カルシウムの生成 炭酸カルシウム2 BET法による比表面積18m2 /gの炭酸カルシウム
(カルファイン200;丸尾カルシウム社製)360g
に、粉砕した上記表面処理剤1を18g(炭酸カルシウ
ム100重量部に対して表面処理剤5重量部に相当)加
え、常温で良く撹拌した後110℃で一晩放置し、目的
とする表面処理炭酸カルシウム378gを得た。 炭酸カルシウム3 表面処理剤に、粉砕した上記表面処理剤1を9g(炭酸
カルシウム100重量部に対して表面処理剤2.5重量
部に相当)用いた以外は、上記炭酸カルシウム2と同様
にして目的とする炭酸カルシウム369gを得た。 炭酸カルシウム4 表面処理剤に、粉砕した上記表面処理剤1を120g
(炭酸カルシウム100重量部に対して表面処理剤33
重量部に相当)用いた以外は、上記炭酸カルシウム2と
同様にして目的とする炭酸カルシウム480gを得た。 炭酸カルシウム5 表面処理剤に、粉砕した上記表面処理剤2を18g用い
た以外は、上記炭酸カルシウム2と同様にして、目的と
する炭酸カルシウム378gを得た。 炭酸カルシウム6 表面処理剤に、粉砕した上記表面処理剤3を18g用い
た以外は、上記炭酸カルシウム2と同様にして目的とす
る炭酸カルシウム378gを得た。 炭酸カルシウム7 表面処理剤に、粉砕したステアリルステアレートを18
g用いた以外は、上記炭酸カルシウム2と同様にして目
的とする炭酸カルシウム378gを得た。
【0033】3)一液型湿気硬化性樹脂組成物の合成、
実施例1〜5 (実施例1)数平均分子量3000のポリプロピレング
リコール(エクセノール3020;旭硝子社製)850
g、数平均分子量3000のポリプロピレントリオール
(エクセノール3030;旭硝子社製)150g、及び
ジオクチルフタレート300gを混合し、さらにジフェ
ニルメタンジイソシアネート135gを加えて、80℃
で10時間、撹拌、反応させて、イソシアネート基を
1.05%含有するウレタンプレポリマーを合成した。
該ウレタンプレポリマー100重量部に、脂肪酸で表面
処理された炭酸カルシウム1(カルファイン200、丸
尾カルシウム社製)120重量部、表面処理剤1を6重
量部、下記式(2)で示されるアシロキシポリシロキサ
ン3重量部、ジオクチルフタレート(DOP)40重量
部、キシレン15重量部を加え、万能攪拌機で混練し、
一液型湿気硬化性樹脂組成物を得た。
【0034】
【化4】
【0035】(実施例2)表面処理剤1および炭酸カル
シウム1の代わりに、表面処理済の炭酸カルシウム2を
120重量部用いた以外は、実施例1と同様の方法でお
こなった。 (実施例3)炭酸カルシウム2の代わりに、炭酸カルシ
ウム3を用いた以外は、実施例2と同様の方法でおこな
った。 (実施例4)炭酸カルシウム2の代わりに、炭酸カルシ
ウム5を用いた以外は、実施例2と同様の方法でおこな
った。 (実施例5)炭酸カルシウム2の代わりに、炭酸カルシ
ウム6を用いた以外は、実施例2と同様の方法でおこな
った。
【0036】(比較例1)実施例1にて使用した表面処
理剤を用いなかった以外は、実施例1と同様の方法、す
なわち、同様のポリウレタン100重量部、脂肪酸で表
面処理された炭酸カルシウム(カルファイン200、丸
尾カルシウム社製)120重量部、上記式(2)で示さ
れるアシロキシポリシロキサン3重量部、ジオクチルフ
タレート(DOP)40重量部、キシレン15重量部を
加え、万能攪拌機で混練し、一液型湿気硬化性樹脂組成
物を得た。 (比較例2)炭酸カルシウム1の代わりに炭酸カルシウ
ム4を用いた以外は、比較例1と同様におこなった。 (比較例3)炭酸カルシウム1の代わりに炭酸カルシウ
ム7を用いた以外は、比較例1と同様におこなった。
【0037】実施例1〜5で得られた樹脂の特性の以下
の点について評価した。 1)粘度 混練終了後、20℃で1日保存した後、BS型粘度計
(No.7ローター使用)にて粘度を測定した。その後
70℃で1日保存後、20℃に戻し、再度粘度を測定し
た。 2)外観 混練した組成物を20℃において湿気硬化させ、1週間
後、外観を評価した。硬化物表面に析出物がない場合を
○、ある場合を×とした。結果を下記の表に示す。
【0038】
【0039】*アシロキシポリシロキサンは、具体的に
下記式(2)に示されるものを使用した。
【化5】
【0040】実施例に示すように、下記式(1)で表さ
れる化合物よりなる炭酸カルシウム用表面処理剤を炭酸
カルシウムと共に又は炭酸カルシウムを表面処理して添
加した一液型湿気硬化性樹脂組成物は、貯蔵安定性に優
れ、硬化後の外観が良好である。
【化6】 (式中のA、n、Rは、既に説明してあるので、ここで
は説明を略す。)
【0041】
【発明の効果】本発明により、従来貯蔵安定性の点から
一液型には使用出来なかった炭酸カルシウムが使用可能
となった。また表面処理剤が溶け出し、その後凝集、析
出することによる硬化物表面への粒々の発生がないため
外観の良好な一液型湿気硬化性樹脂組成物の提供が可能
となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 83/04 C08L 83/04 87/00 87/00 C09C 3/08 C09C 3/08 (56)参考文献 特開 平5−140474(JP,A) 特開 平1−236276(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09C 1/00 - 3/12 C08K 9/00 - 9/12 C08L 75/00 - 75/16 C08L 81/00 - 81/10 C01F 11/18 C09K 3/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で表されるイソシアネートの
    アルキルエステル基を有する化合物よりなることを特徴
    とする炭酸カルシウム用表面処理剤。 【化1】 (式中、Aは芳香族イソシアネートおよび脂環式イソシ
    アネートから選ばれるジイソシアネート化合物からイソ
    シアネート基を除いた残基、nは、RはC18以下の
    アルキル基、ただしRは同一でも異なっていてもよく、
    Rのうち少なくともひとつはC8以上のアルキル基であ
    る。)
  2. 【請求項2】請求項1記載の炭酸カルシウム用表面処理
    剤を用いて、BET法による比表面積3m2 /g以上の
    炭酸カルシウムを表面処理してなる表面処理変性された
    炭酸カルシウムであって、該表面処理剤の使用量が、炭
    酸カルシウム100重量部に対して、0.5〜30重量
    部である、表面処理変性された炭酸カルシウム
  3. 【請求項3】ポリウレタン、ポリサルファイド、シリコ
    ーン、および変性シリコーンシーラントからなる群より
    選ばれる少なくとも一つ100重量部に対して、請求項
    1記載の炭酸カルシウム用表面処理剤0.5〜90重量
    部と、炭酸カルシウム5〜300重量部を混練してな
    ことを特徴とする一液型湿気硬化性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ポリウレタン、ポリサルファイド、シリコ
    ーン、および変性シリコーンシーラントからなる群より
    選ばれる少なくとも一つ100重量部に対して、請求項
    2記載の炭酸カルシウム5〜300重量部を含有するこ
    とを特徴とする一液型湿気硬化性樹脂組成物。
JP07696296A 1996-03-29 1996-03-29 炭酸カルシウムの表面処理剤、及び該処理剤で表面処理された炭酸カルシウム、及びそれを含有する一液型湿気硬化性樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3320971B2 (ja)

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