JP3320890B2 - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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Description
熱調理器に関し、詳しくは調理物の鍋底温度を検出し、
天ぷら火災等を防ぐための過熱防止として、所定温度以
上を検出の場合には燃焼停止する加熱調理器に関する。
スタによって検出し、天ぷら火災等を防ぐために過熱が
予想されることを事前に察知して、燃焼を停止する加熱
調理器が知られている。ここで、一例として、加熱調理
器を図20に挙げて説明する。テーブルコンロ等この種
の加熱調理器の中には、バーナ本体4に設けられるバー
ナヘッド3の中央部にサーミスタ2を設け、サーミスタ
2は、図示しないバネにより上方へ付勢して設けられて
調理鍋1がバーナ本体4上に載せられたときにその鍋底
に当接されて鍋底温度を検出し、燃焼コントローラ7で
設定上限温度以上か否かを異常温度判定部で判定するこ
とにより燃焼制御部によってガス通路に設けた主電磁弁
5および元電磁弁6の開閉を制御するものが既に知られ
ている。
す。図中にあるT2の特性は、サーミスタ2の検出温度
と時間との関係を示し、点火直後に上昇する検出温度を
示している。また、斜線部は過熱調理器の燃焼を継続で
きる許容温度範囲を表わしている。250℃の上限温度
は過熱が予想される温度限界として設定してあり、検出
温度が250℃以上になると燃焼は停止されることにな
る。
設定がしてあり、その下限温度の設定理由を以下に述べ
る。それは、サーミスタ2を温度検出素子として構成さ
れる温度検出部が故障した場合に正常な温度検出ができ
なくなるので、そういった場合にも加熱調理器を安全に
停止させるようにするためである。上記サーミスタ2に
よる温度検出は、温度に対応する電気抵抗値をもって検
出され、一般に広く使用されるN.T.C.(Nega
tive Temperature Cofficie
nt)サーミスタにおいて、その電気抵抗は検出温度と
反比例の関係にあり、低温であれば値を増し高温になる
ほどその値を減じる。よって、その温度検出部の故障状
態は、温度検出部が断線を起こして抵抗値が無限大に大
きくなっていたり、あるいは断線をしているが水滴等に
よって抵抗値が無限大にならずにある程度の大きさの抵
抗値になっていたり、逆に、短絡して抵抗値が小さくな
っている等の場合が考えられる。
場合には、実際の温度より高温検出となるので上限温度
になる前に安全に器具は停止される。逆に、検出部が断
線の場合には、サーミスタ2の抵抗値が大きいままで低
温判定し続け、万が一に上限温度に達する場合にも低温
と誤判定することのないように、断線故障か否かの判定
を行なっている。断線判定は、サーミスタ2の抵抗値が
所定レベルより大きい場合、すなわち換算された温度で
いうと、所定の下限温度以下を検出すれば燃焼コントロ
ーラ7において断線と判断することにより行なわれ、断
線と判定した場合には主電磁弁5および元電磁弁6を直
ちに閉弁し燃焼が停止される。よって、安全装置である
サーミスタ2等の温度検出部が短絡または断線故障を起
こしたとしても加熱調理器を安全に停止でき、また、サ
ーミスタ2の検出温度が上記の上限および下限の温度範
囲内であれば、調理器具は正常と燃焼コントローラ7に
より判定されて燃焼を継続されることになる。
加熱調理器においては、サーミスタ検出部等の断線判定
が使用勝手上の不都合を生じる場合があった。それは所
定レベル以上の抵抗値を断線判定としているために、冷
凍食品の低温度に接した場合にはサーミスタの抵抗値は
大きくなり、間違って断線判定をしてしまい加熱調理器
が燃焼できない場合が起こり得た。図4に従来の調理器
具の温度範囲と時間との関係を示す。図中にあるT1の
特性は冷凍食品を加熱調理器に載せて加熱した場合の検
出温度である。尚、説明上、下限温度の検出によっては
燃焼停止しない状態にしてT1の温度上昇特性を表わし
ている。図4の一例で明らかなように、点火開始時の検
出温度は、冷凍食品を載せたために斜線で示される許容
温度範囲の下限温度以下となっており、下限温度以下す
なわち断線故障と判定して調理器具の燃焼開始ができな
いこととなる。冷凍食品には調理済の食品が容器に入り
そのまま冷凍され、火にかけて暖めるだけで食べられる
もの、例えばアルミ容器に入った冷凍うどん等がある。
その丸ごと凍結した冷凍食品を加熱調理器にのせると、
サーミスタは冷え切った鍋底の温度を検出し所定レベル
以下の低温度に達する場合がある。すると、サーミスタ
の抵抗値が断線故障の判定レベルを越えて大きくなり燃
焼開始をすることができなく、冷凍食品をしばらく放置
する等して解凍しなければならない事態となる。
を判定する設定下限温度を低くし、つまりサーミスタの
抵抗値のレベルをさらに大きくし、冷凍食品による抵抗
値との差を大きくして区別する方法も考えられるが、次
の理由により判定値をあまり大きくすることは出来な
い。第1には、断線部に水滴等が付着して抵抗値が断線
判定抵抗値より小さくなっている場合には断線と判定せ
ずに正常判定してしまう可能性があり、断線を正常判定
してしまうと異常高温の検出が全くできないこととなり
安全装置としての働きを失ったまま燃焼が継続されるこ
ととなる。よって、たとえ水滴付着によっても断線は断
線と判断しなければならないために判定値をむやみに大
きくすることはできない。
出できる温度範囲が限られるため、あまりに広い検出温
度範囲とするとその精度を損う。例えば、図2にサーミ
スタ特性である温度と抵抗との関係を一例として示して
説明すると、a特性のサーミスタに対して検出適正範囲
が低温側にずれたb特性のサーミスタを選択するならb
特性の高温域の温度に対する抵抗値変化はa特性より小
さくなる。よって本来検出すべき高温域について正常温
度か設定上限温度かを高精度に判定し区別する能力を損
ねることになる。本発明の加熱調理器は上記課題を解決
し、冷凍食品の調理にも支障なく、温度検出部の故障時
にも安全に停止できる調理器を提供することを目的とす
る。
明の加熱調理器は、調理鍋が載置されたときに鍋底に当
接し、電気抵抗値に基づいて調理物の加熱温度を検出す
る温度検出部を備え、上記温度検出部により検出した温
度が、過熱防止用に設定される設定上限温度以下で、か
つ、上記温度検出部の断線故障検知用に設定される設定
下限温度以上となる許容温度範囲内にあるか否かを判断
し、上記検出した温度が上記許容温度範囲から外れたと
き燃焼を停止する加熱調理器において、点火後の経過時
間に応じて上記設定下限温度のレベルを切替える下限温
度切替手段を備え、点火直後の上記設定下限温度を冷凍
食品の検出温度より低いレベルに設定し、その後、該レ
ベルより高い温度に切替えることを要旨とする。
温度切替手段により点火後の経過時間に応じて断線故障
検知用に設定される設定下限温度のレベルを切替える。
点火直後は、この設定下限温度を冷凍食品の検出温度よ
り低いレベルに設定することで、冷凍食品による低温度
によって燃焼停止することがない。その後、冷凍食品が
加熱されて温度上昇してくるので、設定下限温度のレベ
ルを水滴等によってある程度の抵抗値となる断線故障検
知用の判定レベルに切替える。このように、冷凍食品の
加熱による温度上昇に沿った下限温度の設定により、冷
凍食品による低温度によっては誤作動しないで断線故障
の判定ができる。
かにするために、以下本発明の加熱調理器の好適な実施
例について説明する。図1は一実施例としての加熱調理
器の概略図である。本実施例と従来例と異なる点は、燃
焼コントローラ7a中の異常温度判定部である。 尚、各
々の実施例の図中にある検出温度特性は、特に記述がな
い限り、最初1分間は弱火で熱しその後強火にする通常
の冷凍食品指定の加熱方法をとった場合のサーミスタ2
の検出温度と時間の関係を示している。また、各々の実
施例の図中に示す斜線部の範囲は、燃焼を継続できる温
度範囲を表わしている。また、各々の実施例中に表示す
る時間は特に記述がない限り点火操作時からの時間とす
る。また、実施例中の燃焼コントローラ7aにおいて、
温度検出部からの情報を判断処理する異常温度判定部
は、主にマイクロコンピュータで構成されるが、デイス
クリート回路で構成されても良い。
の処理の一部が共通する参考例について説明する。図5
は、参考例における温度検出範囲を示し、図13は、燃
焼コントローラ7aの処理を表わすフローチャートであ
る。点火操作をすると、まず、燃焼コントローラ7a
は、ステップ11においてサーミスタ2による検出温度
STが270℃以下か否かの設定上限温度についての監
視を開始する。この処理をX1秒繰り返した後、さらに
ステップ13に移行して、今度は検出温度STがY1℃
から270℃の範囲内にあるか否かを判断する。さらに
ステップ14において点火操作から120秒経過すると
ステップ15において検出温度STがY1℃から250
℃の範囲内にあるか否かの監視を開始する。点火後12
0秒間を270℃以下としている理由は、燃焼停止時に
はサーミスタ温度は余熱により上昇するので、再点火の
場合に余熱により上限温度を検出して燃焼停止とならな
いように、点火初期では設定上限温度に20℃の余裕を
設けるためである。
による検出温度STが上記の上下限の温度範囲内であれ
ば、燃焼コントローラ7aにより正常と判定されて燃焼
を継続し、設定温度範囲外であれば異常と判定されてス
テップ16にて燃焼停止をする。尚、X1およびY1に
ついて好ましくは、X1=30秒、Y1=−3℃と設定
する。従って、点火操作から30秒間は設定下限温度の
監視を行なわないので凍結した冷凍食品を加熱調理器に
のせても燃焼停止することはなく、また30秒経過後に
は加熱により冷凍食品は温度上昇し、−3℃以上に達し
ているので冷凍食品による誤作動は起こらないこととな
る。
よび図14に基づいて説明する。尚、設定上限温度の監
視については、上述の参考例と同一なので参考例におけ
る設定上限温度の説明をもって第1実施例以下の実施例
における重複した説明を省略する。また、フローチャー
ト上の設定上限温度を単にHT℃以下として表示し、温
度範囲を示す図においては設定上限温度の範囲表示を省
略する。点火操作をすると、まず、燃焼コントローラ7
aは、ステップ21において検出温度STが設定下限温
度Y2℃以上で設定上限温度HT℃以下の範囲にあるか
否かを監視する。ステップ22において点火操作からX
1秒の時間が経過するとステップ23において検出温度
STが設定下限温度の監視レベルをY2からY1℃に変
更して温度範囲以内か否かの監視をする。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲内であれば、
正常と判定されて燃焼を継続し、設定温度範囲外であれ
ば断線故障と判定されてステップ24にて燃焼停止をす
る。第1の実施例が参考例と異なる点は、参考例では点
火操作からX1秒経過まで設定下限温度の監視を行なわ
ないのに対して、第1実施例では点火初期からY2℃以
上の監視を行なうことである。言い換えると、参考例で
は点火直後の一定時間後から断線故障の監視を開始する
のに対して、第1実施例は、点火直後は冷凍食品による
低温度によっては燃焼停止とはならないレベルすなわち
断線故障の判定レベルを抵抗値が無限大に近い完全に断
線している場合の判定を最初に行い、次に一定時間経過
すると冷凍食品が加熱されて温度上昇してくるので断線
故障の判定レベルを水滴等によってある程度の抵抗値と
なっている場合の断線故障判定に切替える。
ましくは、X1=30秒、Y1=−3℃、Y2=−30
℃と設定する。従って、設定下限温度を−30℃として
冷凍食品による誤作動が起こらないレベルまで低く設定
し、点火操作から30秒経過後は設定下限温度を−3℃
としてより高い温度に設定することができ、凍結した冷
凍食品の加熱による温度上昇に沿った設定下限温度の設
定ができるので冷凍食品による誤作動なく温度検出部の
断線故障を監視できることとなる。
説明する。第2実施例が第1実施例と異なる点は、点火
操作からX1秒以後から燃焼停止までY2℃以上の監視
を継続し続け、二重監視により監視の信頼性を増してい
ることである。この場合にはマイクロコンピュータによ
る監視ではなく監視レベルの異なる各々の電圧比較回路
を組込むことによって並行した監視とすることかができ
る。よって、たとえ片方の回路が故障しても他方の回路
によって担保するので監視の信頼性を増すことになる。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲内であれば正
常と判定されて燃焼を継続し、所定の温度範囲外であれ
ば異常と判定されて燃焼停止をする。尚、図中X1およ
びY1、Y2について好ましくは、X1=30秒、Y1
=−3℃、Y2=−30℃と設定する。
5に基づいて説明する。点火操作をすると、まず、燃焼
コントローラ7aは、ステップ31において検出温度S
Tが設定下限温度Y3℃以上で設定上限温度HT℃以下
の範囲にあるか否かを監視する。ステップ32において
点火操作からX2秒の時間が経過するとステップ33に
おいて検出温度STがY1℃より高いか否かを判断す
る。このとき、検出温度STが再点火等によってY1℃
を越えていればステップ34、35を飛び越しステップ
36に移行してY1℃以上でHT℃以下の範囲内にある
か否か監視する。それは、検出温度STが点火直後から
高い場合には再点火によるものとみなして低い温度の監
視をせずに高い温度の監視に変更し、温度検出部の異常
を迅速に発見しようとする意図をもつことになる。点火
操作からX2秒経過後のステップ33において検出温度
STがY1℃未満であれば、ステップ34において検出
温度STがY2℃以上でHT℃以下の範囲にあるか否か
の監視を開始する。さらに、点火操作からX1秒経過す
るとステップ36において検出温度STがY1℃以上で
HT℃以下の範囲にあるか否かの監視を開始する。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲内であれば正
常と判定されて燃焼を継続し、所定の温度範囲外であれ
ば異常と判定されてステップ37にて燃焼停止をする。
第3実施例が第2実施例と異なる点は、点火操作からX
1秒までの監視レベルを多段に増して監視している点で
ある。また、点火直後の検出温度が再点火等による余熱
によって最初から高い温度に達していれば、直にY1℃
以上の温度監視を開始する点が異なる。尚、上記設定に
ついて好ましくは、X1=30秒、X2=15秒、Y1
=0℃、Y2=−5℃、Y3=−30℃と設定する。従
って、点火後の経過時間に応じて設定下限温度の設定レ
ベルを切替えて監視するので凍結した冷凍食品の加熱に
よる温度上昇に沿った設定下限温度の設定ができ、つま
り断線故障の判定レベルを変えて監視でき、冷凍食品に
よる誤作動なく温度検出部の断線故障を監視できること
となる。
6に基づいて説明する。点火操作をすると、まず、燃焼
コントローラ7aは、ステップ41において検出温度S
Tが設定下限温度Y3℃以上で設定上限温度HT℃以下
の範囲にあるか否かを監視する。続いて、ステップ42
において検出温度STがY(Xt)℃以上でHT℃以下
の範囲にあるか否かの監視をX1秒間だけ行う。ここ
で、Y(Xt)℃は一定の値ではなく点火操作からの経
過時間に比例した監視レベルとして演算されてその値を
変えていく。つまり、Y2℃は点火操作からX1秒間ま
での任意の経過時間Xt秒時の監視レベルY(Xt)℃
である。こうして、点火操作からX1秒経過すると、ス
テップ44において検出温度STがY1℃以上でHT℃
以下の範囲にあるか否かの監視を開始する。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲内であれば正
常と判定されて燃焼を継続し、所定の温度範囲外であれ
ば異常と判定されてステップ45にて燃焼停止をする。
第4実施例が第3実施例と異なる点は、点火操作からX
1秒間についての監視レベルをさらに無段階にまで増し
て、経過時間に比例した監視レベルによって監視をして
いる点である。従って、冷凍食品の加熱による温度上昇
に合わせた設定下限温度の設定ができので、断線故障の
判定レベルを変えて抵抗値として無限大の完全な断線か
ら水滴等によって抵抗値の小さな断線まで順次に監視す
ることになる。よって、温度検出部の断線故障を点火直
後からより早期に発見して燃焼停止とすることができ
る。
17基づいて説明する。点火操作をすると、まず、燃焼
コントローラ7aは、ステップ51において検出温度S
Tが設定下限温度Y3℃以上で設定上限温度HT℃以下
の範囲にあるか否かを監視する。さらに点火操作からX
3秒経過後、ステップ53において検出温度STがY
(Xt)℃以上でHT℃以下の範囲にあるか否かの監視
を開始する。ここで、Y(Xt)℃は一定の値ではなく
X3秒からX1秒間における経過時間に比例した監視レ
ベルとして値を変えていく。つまり、Y(Xt)℃は、
点火操作からX3秒からX1秒の間における任意の経過
時間Xt秒時の監視レベルである。こうして、点火操作
からX1秒経過すると、ステップ55において検出温度
STがY1℃以上でHT℃以下の範囲にあるか否かの監
視を開始する。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲内であれば正
常と判定されて燃焼を継続し、所定の温度範囲外であれ
ば異常と判定されてステップ56にて燃焼停止をする。
第5実施例が第4実施例と異なる点は、点火操作からX
3秒間についての監視レベルが一定のY3℃の監視レベ
ルである点である。従って、点火直後の設定下限温度を
冷凍食品による誤作動は起こらないレベルまでさらに低
く設定することができ、点火操作からX3秒経過後は設
定下限温度Y(Xt)℃からY1℃へとより高い温度に
設定することができ、凍結した冷凍食品の加熱による温
度上昇に沿った設定下限温度の設定ができて、冷凍食品
による誤作動なく温度検出部の断線故障を監視できるこ
ととなる。
18に基づいて説明する。点火操作をすると、まず、燃
焼コントローラ7aは、ステップ61において検出温度
STが設定下限温度Y2℃以上で設定上限温度HT℃以
下の範囲にあるか否かを監視する。また、点火操作から
X1秒間経過後ステップ63においては、検出の温度勾
配θ(Xt)が設定レベルθ1以上であるかを監視す
る。温度勾配θ(Xt)は点火初期の検出温度STを基
準として経過時間およびその時の検出温度STから温度
勾配θ(Xt)を算出する。あるいは演算方法を単位時
間毎の検出温度STの前後値から温度勾配θ(Xt)と
して算出しても良い。こうして点火操作からX1秒経過
すると、ステップ65に移行して検出温度STがY1℃
以上でHT℃以下の範囲にあるか否かの監視を開始す
る。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲内および温度
勾配内であれば正常と判定されて燃焼を継続し、許容温
度範囲外であれば異常と判定されてステップ66にて燃
焼停止をする。このように、点火初期において、検出温
度STの勾配に基づいて異常を判断する理由は以下の通
りである。即ち、冷凍食品の加熱による場合には、その
検出温度STは温度勾配をもって上昇する。他方、断線
故障の場合では、温度上昇が検出されず温度勾配をもた
ない。よって、その相違から断線故障か否かの監視がで
きることになる。また、点火直後では冷凍食品による低
温度レベルに無関係であり、冷凍食品による低温度によ
っては誤作動しないで断線故障の判定ができることにな
る。第6実施例が第5実施例と異なる点は、第5実施例
において設定下限温度レベル以上であるか否かを監視し
ているのに対して第6実施例においては設定温度勾配以
上であるか否かを監視している点である。
19に基づいて説明する。点火操作をすると、まず、燃
焼コントローラ7aは、ステップ71において検出温度
STが設定下限温度Y2℃以上で設定上限温度HT℃以
下の範囲にあるか否かを監視する。更に、点火操作から
X2秒経過すると、ステップ74において検出の温度勾
配θ(Xt)が設定温度勾配θ1以上であるか否かを監
視する。こうして、点火操作からX1秒経過するとステ
ップ76に移行して、検出温度STがY1℃以上で設定
上限温度HT℃以下の範囲にあるか否かの監視を開始す
る。
の検出温度STが上記の上下限の温度範囲および温度勾
配内であれば正常と判定されて燃焼を継続し、範囲外で
あれば異常と判定されてステップ77にて燃焼停止をす
る。第7実施例が第6実施例と異なる点は、第6実施例
では点火操作直後から設定温度勾配以上であるか否かの
監視をしているのに対して第7の実施例ではまず設定温
度レベル以上であるか否かの監視を開始し、一定時間経
過後に所定の温度勾配以上であるか否かを監視開始して
いる点である。従って、調理器具の燃焼による熱量に比
して冷凍食品が多量である場合に、その解凍に点火初期
の熱量が消費されて点火直後の温度上昇がし難い場合に
も、冷凍食品による誤作動なく温度検出部の異常有無を
監視できることになる。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、加熱調理
器は調理物の加熱温度を火力の自動調節により所定の温
度範囲内に保持する温度調節機能を備えたものであって
もよい。また、第3実施例での設定下限温度の3段階の
レベルの監視から第4実施例での無段階までの監視段階
数の中間を採用して数段の監視レベルとすることも自由
である。
理器の概略構成図は、燃焼コントローラ7aによりガス
通路に設けた主電磁弁5および元電磁弁6の開閉を制御
する例として挙げているが、手動にてマグネット安全弁
を開弁し設定上限温度検出の場合には燃焼コントローラ
7aまたは7bによって閉弁制御される加熱調理器であ
っても良い。また、第2実施例が第1実施例と異なる点
として示すように、各実施例についても監視レベルの移
行後に移行前の監視を解除せず、監視レベルの移行後で
あっても移行前の監視を並行して行なっても良い。
器によれば、凍結した冷凍食品を加熱調理器にのせても
断線故障と判定される誤作動は起こらない。よって、冷
凍食品をしばらく放置する等して解凍しなければならな
い使用勝手上の不都合を生じず、かつ、万が一の温度検
出部の故障時にも安全に停止できる加熱調理器とするこ
とができる。
る。
を示すグラフである。
示すグラフである。
示すグラフである。
ラフである。
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
である。
である。
である。
である。
である。
である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 調理鍋が載置されたときに鍋底に当接
し、電気抵抗値に基づいて調理物の加熱温度を検出する
温度検出部を備え、 上記温度検出部により検出した温度が、過熱防止用に設
定される設定上限温度以下で、かつ、上記温度検出部の
断線故障検知用に設定される設定下限温度以上となる許
容温度範囲内にあるか否かを判断し、上記検出した温度
が上記許容温度範囲から外れたとき燃焼を停止する加熱
調理器において、 点火後の経過時間に応じて上記設定下限温度のレベルを
切替える下限温度切替手段を備え、点火直後の上記設定
下限温度を冷凍食品の検出温度より低いレベルに設定
し、その後、該レベルより高い温度に切替えることを特
徴とする加熱調理器。
Priority Applications (1)
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