JP3319922B2 - 運搬車のブレーキ装置 - Google Patents

運搬車のブレーキ装置

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JP3319922B2 JP28065195A JP28065195A JP3319922B2 JP 3319922 B2 JP3319922 B2 JP 3319922B2 JP 28065195 A JP28065195 A JP 28065195A JP 28065195 A JP28065195 A JP 28065195A JP 3319922 B2 JP3319922 B2 JP 3319922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運搬車のブレーキ
装置に係り、特に小荷物の運搬に適したハンドトラック
等の運搬車のブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハンドトラック等の運搬車は、工場、店
舗等で頻繁に使用されており、女性や高年齢者にも手軽
に使用できる小荷物の運搬手段として活躍している。こ
のような運搬車において、荷積み、荷下ろし時または荷
積み状態のまま放置する際の逸走や暴走等を回避する手
段としてブレーキ装置は必要不可欠なものとなってい
る。
【0003】本発明者は、これまでに簡単な装置で比較
的強い制動力が得られる運搬車のブレーキ装置(実公昭
54−17949号公報、実公平1−36685号公報
等)を提案してきた。図8および図9は、従来の運搬車
のブレーキ装置(実公昭54−17949号公報)を示
す説明図であり、図8はその斜視図、図9は運搬車に取
り付けた状態を示す説明図である。この装置は、ブレー
キ基体21と、該ブレーキ基体21の下面に支持片22
で回動自在に支持されたブレーキレバー23と、該ブレ
ーキレバー23の両端部にそれぞれ設けられた車輪圧接
部25と、前記ブレーキレバー23の操作部24を係止
してその回動を停止する係止レバー27と、該係止レバ
ー27に設けられた係止溝26と、該係止溝26の幅を
調節するアジャスタ28と、ブレーキレバー23および
係止レバー27を不動作位置に弾発するバネ30および
29とから主として構成されている。31は運搬車への
取付け孔、32は車輪、33および34はそれぞれ運搬
車のデッキおよび把持部である。
【0004】このような構成において、運搬車を停止さ
せる場合は、走行状態にはばね30の弾発力により図9
の破線で示す位置にあるブレーキレバー23の操作部2
4を、例えば脚で下方に押圧すると、ブレーキレバー2
3は支持片22の支持部を中心として矢印aで示す方向
に回動し、その両端に設けられた車輪圧接部25が対応
する車輪32に当接して該車輪32の回転を停止する。
このときブレーキレバー23の操作部24は係止溝26
の内壁を摺動しつつ該係止溝26に嵌合し、ばね30の
弾発に対抗して係止されてブレーキ状態が維持される。
一方、ブレーキを解除する場合は、係止レバー27を図
9中矢印bで示す方向に、例えば脚で押圧して回動させ
ると、前記ブレーキレバー23の操作部24が係止溝2
6から外れてブレーキレバー23はばね30の弾発力に
より図中破線で示す元の位置まで戻り、ブレーキレバー
23の両端部の車輪圧接部25がそれぞれ対応する車輪
32から離脱してブレーキが解除される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下のような問題点があった。 車輪圧接部と、操作部とを有するブレーキレバーが一
体もの、すなわち複雑に折り曲げられた単一部材からな
るものであり、生産性が悪く車輪に対する圧接部の角度
が左右で不揃いとなり易く、左右の車輪に同じ制動力を
加えることが困難であった。そのうえ、部品交換ができ
ず、例えば一方の車輪圧接部だけが損傷等した場合であ
ってもブレーキ装置全体を交換しなければならなかっ
た。
【0006】車輪圧接部の車輪への押圧力を調節する
係止レバーのアジャスタの止めねじが、力が作用する係
止レバーの長さ方向に対して直角方向のねじであったた
めに緩み易く、頻繁に調節しなければ十分な制動力が得
られなかった。車輪圧接部が丸棒状態であったため
に、車輪との接触面積が小さく十分な制動力が得られな
かった。
【0007】係止レバー等の一部の部材が運搬車のデ
ッキの投影面積外にはみ出していたために作業者が怪我
をする危険性が高く、また別の物体に衝突して損傷させ
る危険性もあった。非制動時の車輪圧接部と車輪との
間隔が十分でなかったために、撓み易いデッキ、例えば
プラスチック製のデッキを使用した運搬車に重い荷物を
搭載した時など、作業者の意志に反して車輪圧接部と車
輪とが接触して制動状態になる場合があった。この傾向
は、断面円弧状の制動子をカムピンで操作する、例えば
非制動時における制動子と車輪との間隔が、例えば3m
m程度(実公平1−36685号公報)のブレーキ装置
において、特に大きかった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、左右の車輪に対する制動力の不均一をなくし、
一方の車輪のみが摩耗等した場合であっても制動力の微
調整が可能で、また車輪圧接部等一部が損傷した場合に
は部品交換によって対応することができる、運搬車のブ
レーキ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願で特許請求する発明は以下のとおりである。 (1)ブレーキ基体と、該ブレーキ基体の下面に設けら
れたレバー支持片と、該レバー支持片によって回動自在
に支持され、両端部の車輪圧接部および中央部の回動操
作部を有するブレーキレバーと、該ブレーキレバーの回
動を係止する回動自在の係止レバーとを有し、前記ブレ
ーキレバーを回動させて両端部の車輪圧接部を運搬車の
車輪に当接して制動するとともに、前記係止レバーでブ
レーキレバーの回動を係止して車輪の制動状態または非
制動状態を保持する運搬車のブレーキ装置であって、前
記ブレーキレバーが、両端部に車輪圧接部を有するU字
状の圧接部材と、該U字状の圧接部材に、該圧接部材の
前記U字状の湾曲部に対して所定角度で固着されたU字
状の操作部材とを有することを特徴とする運搬車のブレ
ーキ装置。
【0010】(2)前記係止レバーにブレーキレバーの
U字状の操作部材の一部が摺接して回動する凹凸部を設
け、前記凹部でブレーキレバーの回動を係止して車輪の
制動状態または非制動状態を保持するようにしたことを
特徴とする上記(1)記載の運搬車のブレーキ装置。 (3)前記U字状の圧接部材の両端の車輪圧接部に制動
子を設け、該制動子にそれぞれ制動面と車輪との間隔を
調節する間隔調節手段を設けたことを特徴とする上記
(1)または(2)記載の運搬車のブレーキ装置。
【0011】(4)前記レバー支持片がブレーキレバー
を支持する支持孔を有する少なくとも二つの支持片から
なり、該支持片の前記支持孔にそれぞれ切り欠き方向を
90度ずらした方向に開孔する切欠部を設けたことを特
徴とする上記(1)ないし(3)の何れか記載の運搬
車のブレーキ装置。 (5)前記ブレーキ装置を運搬車に装着した際、該ブレ
ーキ装置が運搬車のデッキの投影面積内に収まる大きさ
としたこと特徴とする上記(1)ないし(4)の何れ
記載の運搬車のブレーキ装置。
【0012】ブレーキレバー、両端部に車輪圧接部を
有するU字状の圧接部材と、該圧接部材に、U字状の湾
曲部に対して所定角度で固着されたU字状の操作部材と
を有することにより、圧接部材の生産性が向上し、両端
部の湾曲角度を容易に均一化することができるので、左
右両車輪に対する制動力が同じになる。また、車輪圧接
部に制動子を設け、該制動子にそれぞれ制動面と車輪と
の間隔を調節する間隔調節手段を設けたことにより、左
右の制動力を個別に調節して不均一化を防止できる。さ
らに、係止レバーにブレーキレバーのU字状の操作部材
の一部が摺接して回動する凹凸部を設け、前記凹部でブ
レーキレバーの回動を係止するようにしたことにより、
制動状態または非制動状態を安定に保持できる。
【0013】本発明において、ブレーキ基体とはブレー
キ装置の基板であって、該ブレーキ装置を運搬車に装着
するとき、このブレーキ基体を介して運搬車のデッキの
下面に装着される。レバー支持片とは、ブレーキレバー
を回動自在に支持する部材であり、少なくとも二個、例
えば四個設けられる。レバー支持片にはブレーキレバー
を支持する支持孔が設けられており、各レバー支持片の
支持孔には切り欠き方向を90度ずらした方向に開孔す
る切欠部を設けることが好ましい。レバー支持片を4個
とした場合、中央の二つの支持片における切欠部の切り
欠き方向を同一とし、側方の二つ支持片の切欠部の切り
欠き方向を同一とし、かつ中央の支持片と側方の支持片
における切欠部の切り欠き方向をそれぞれ90度ずらし
てもよい。
【0014】本発明において、ブレーキレバーは、両端
部に車輪圧接部を有するU字状の圧接部材と回動操作部
となるU字状の操作部材とを有し、該操作部材は前記圧
接部材に、そのU字状湾曲部に対して所定の角度、例え
ば50度をなすように固着される。係止レバーとは、ブ
レーキレバーの回動を係止する部材であり、ブレーキレ
バーの前記操作部材の一部が摺接して回動する凹凸部を
有し、凹部によってブレーキレバーの回動を係止して車
輪の制動状態または非制動状態を保持するものである。
【0015】本発明において、ブレーキレバーを構成す
る圧接部材の両端の車輪圧接部には制動子を設けること
が好ましく、該制動子は制動子の制動面と車輪との間隔
を調節するための間隔調節手段を有することが好まし
い。間隔調節手段を有する制動子としては、例えばボル
トの先端部に所定面積の制動面を有し、該ボルトをナッ
トによって車輪圧接部に、その制動面が車輪の当接部に
対して垂直になるように装着したものがあげられる。
【0016】本発明において、ブレーキ装置全体の大き
さは、該ブレーキ装置を運搬車に装着した際、運搬車の
デッキの投影面積内に収まる大きさであることが好まし
い。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例によりさらに
詳細に説明する。図1は、本発明の運搬車のブレーキ装
置を示す説明図である。この装置は、ブレーキ基体1
と、該ブレーキ基体1の下面に設けられた中央および側
方のレバー支持片2aおよび2bと、該レバー支持片に
よって回動自在に支持された、両端部の車輪圧接部4b
を有するU字状の圧接部材4と操作レバーとなる操作部
材5(以下、操作レバーともいう)とからなるブレーキ
レバー3と、前記中央のレバー支持片2a相互間に回動
自在に軸着された、前記ブレーキレバー3の回動を係止
する係止レバー7とから主として構成されている。ブレ
ーキレバー3の操作部材5とブレーキ基体1の間および
係止レバー7と中央のレバー支持片の上部との間にはそ
れぞれスプリング10および9が架設されている。な
お、1aはブレキ基体1に設けられた運搬車への取付孔
である。
【0018】図2は、本実施例の圧接部材4と操作部材
5とからなるブレーキレバー3を示す平面図、図3は、
その左側面図である。図3において操作部材5は圧接部
材4に、該圧接部材4のU字状湾曲部4aに対して50
度の角度で接合されている。また、圧接部材4の車輪圧
接部4bにはボルトナットからなるアジャスタ8を有す
る制動子11が取り付けられており、該制動子11の車
輪との当接面は制動効果をあげるために凹凸状に形成さ
れている。
【0019】図4は、本実施例の係止レバー7の側面図
である。図において係止レバー7にはその上部にブレー
キ解除ペダル6が、例えば溶接によって固着されてお
り、該ブレーキ解除ペダル6と係止レバー7との接合部
が制動解除時(非制動時)にブレーキレバー3の操作レ
バー5を係止する係止部12となり、先端部の凹部が制
動時の係止部13となる。20は凸部である。
【0020】図5および図6は、それぞれ本実施例の中
央のレバー支持片2aおよび側方のレバー支持片2bを
示す側面図である。図5(図1参照)において、中央の
レバー支持片2aはブレーキ基体1への取付けしろを有
する断面L字状を呈しており、これを二つ組み合わせて
断面U字状に構成されている。また中央のレバー支持片
2aには、係止レバー7を軸着するための取付け孔14
が設けられており、レバー支持孔15には略上方に開孔
する切欠部が設けられている。16はブレーキ基体1の
下側面に取付けるためのボルト用の孔である。また、図
6において、側方のレバー支持片2bはブレーキ基体1
に、例えば直接溶接によって固着されており、レバー支
持孔17には前記中央のレバー支持片2aの切欠部とは
90度ずらした方向に開孔する切欠部が設けられてい
る。
【0021】このような構成のブレーキ装置が図7に示
すように運搬車のデッキ18の下面に車輪19と所定の
位置関係となるように取り付けられる。制動操作前、す
なわちブレーキをかけていない状態では、図中破線で示
すように、係止レバー7のブレーキ解除ペダル6は最上
位置Aにあり、操作レバー5は非制動時の係止部12に
係止されている。従ってブレーキレバー3の両端に設け
られた制動子11は車輪19から離脱しており、運搬車
は走行状態となっている。このとき、制動子11の制動
面と車輪19との間隔は、約10mmである。
【0022】このような走行状態において、車輪19を
制動して運搬車を停止させたい時、作業者が操作レバ
ー5を脚で下方に踏み込むと、ブレーキレバー3はレバ
ー支持片2のレバー支持部を中心に下方(図中時計方
向)に回動し、操作レバー5は相対的に停止している係
止レバー7の先端部の凸部20を越えて制動時の係止部
13に至り(図4参照)、該係止部13で係止される。
このとき圧接部材4の両端の車輪圧接部4bに取付けら
れた制動子11が車輪19に押圧されて該車輪19が制
動され、運搬車の走行が停止する。制動時の係止部13
に嵌合した操作レバー5はスプリング10の弾性力に
より上方(図中反時計方向)に回動しようとする力がは
たらくが、人為的力を作用させない限り前記凸部20
を超えることができず、制動状態が保持される。
【0023】一方、制動状態を解除する場合、作業者が
係止レバー7のブレーキ解除ペダル6を踏み込むと、係
止レバー7は中央のレバー支持片2a相互間に軸架され
た軸を中心として図中時計方向に回動する。このときブ
レーキレバー3は相対的に停止しており、該ブレーキレ
バー3の操作レバー5は係止レバー7の制動時の係止部
13から外れ、スプリング10の復元力によって図中反
時計方向に回動し、凸部20を越えて非制動時の係止部
12に戻る。操作レバー5の回動に伴って圧接部材4も
反時計方向に回動し、該圧接部材4の両端に取付けられ
た制動子11が車輪19から離脱して車輪の制動が解除
され、運搬車は再び走行状態となる。
【0024】なお、非制動時において、係止レバー7に
設けられたブレーキ解除ペダル6の上端部は中央レバー
支持片2aに当接して係止される。すなわち、中央レバ
ー支持片2aは係止レバー7(ブレーキ解除ペダル6)
の回動係止部材としても機能する。本実施例によれば、
ブレーキレバー3の圧接部材4と操作レバー5とを別部
材として分離製作し、組み立て時に接合するようにした
ことにより、製作工程が減少し、操作部材4の両端部の
曲げ角度を容易に一致させることができるので、車輪圧
接部と車輪との間隔が左右同一となり、左右の制動力が
均一になる。
【0025】本実施例によれば、圧接部材4の両端部の
車輪圧接部に、ボルトナットからなるアジャスタ8を有
する制動子11を取り付けたことにより、左右の制動子
11が個別に進退自在となるので、例えば片方の車輪だ
けが摩耗等した場合であっても左右独立に調節して制動
力をバランスさせることができる。制動子11の制動面
を、所定面積の凹凸状としたことにより、一定の摩擦力
が得られ、小さな力で大きな制動力が得られる。なお、
制動子11のアジャスタ8を車輪表面に対して直角のボ
ルトナットで構成したことにより、その作用力が車輪押
圧向きに対向するので、ねじの緩みを防止できる。ナッ
トとして、例えば緩み止めナットを使用することもでき
る。
【0026】本実施例によれば、レバー支持片のレバー
支持孔15および17に切欠部を設けたことにより、ブ
レーキレバー3の取外しが可能となり、損傷した時には
部材交換することができる。この場合ブレーキレバー3
の圧接部材4から操作レバー5をその接合部で切り離し
て圧接部材4および操作レバー5の双方または一方のみ
を交換することもできる。また、中央のレバー支持片と
側方のレバー支持片におけるレバー支持孔15、17の
切欠部をそれぞれ90度ずらしたことにより、組み立て
完了後にブレーキレバーが前後左右にずれたり外れたり
することがなくなる。レバー支持片のレバー支持孔の切
欠部は制動時および制動解除時に力が作用する方向と逆
方向に設けることが好ましい。
【0027】本実施例において、中央のレバー支持片
を、断面L字状のものを組み合わせた断面U字状とした
ことにより、止めボルト、ピン、ナット等の部品点数が
低減し、コストの低減が可能となる。なお、レバー支持
片を平板状として直接ブレーキ基体に溶接することもで
きる。本実施例によれば、ブレーキ装置全体を運搬車の
デッキ18の投影面積内に収容される大きさとしたこと
により、作業者が怪我をする危険性が少なくなり、走行
中または停止中における安全性が高くなる。また、本実
施例によれば、断面円弧状の制動子およびカムピンを用
いることなく、主として車輪圧接部4bを有するU字状
の圧接部材4と該圧接部材4に所定角度で固着されたU
字状の操作部材5とでブレーキレバー3を構成し、各レ
バーの支持点の位置および腕の長さを所定の間隔または
長さに規定して前記車輪圧接部4bに取り付けられた制
動子11の制動面と車輪との間隔を広く、例えば10m
m程度にしたことにより、たとえ撓み易いプラスチック
製のデッキを用いた運搬車に適用しても、作業者の意志
に反して制動状態になることはない。
【0028】本実施例において、制動子11の制動面を
凹凸面としたが、この制動面をゴム等の弾性体で構成す
ることもできる。なお、ブレーキ基体1を断面L字状と
せず幅広の平板状とすることにより、同一材料で、4か
所取付け孔を有するデッキにも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】本願の請求項1記載の発明によれば、ブ
レーキレバーをU字状の圧接部材と該圧接部材とは別個
独立に製作されたU字状の操作部材とで構成したことに
より、圧接部材の両端の車輪圧接部を形成するための製
作精度が向上し、左右の湾曲角度が均一になるので、左
右の車輪を均等に制動することができる。
【0030】本願の請求項2記載の発明によれば、係止
レバーにブレーキレバーの操作部材の一部が摺接して回
動する凹凸部を設けたことにより、前記発明の効果に加
え、凹部でブレーキレバーの回動を確実に係止して車輪
の制動状態または非制動状態を安定に維持することがで
きる。本願の請求項3記載の発明によれば、ブレーキレ
バーの圧接部材の車輪圧接部にそれぞれ車輪との間隔を
調節する間隔調節手段を有する制動子を設けたことによ
り、制動子の車輪に対する押圧力を左右別々に調節する
ことができるので、前記発明の効果に加え、例えば一方
の車輪だけが摩耗して制動子と車輪との間隔に誤差が生
じたような場合であっても制動子ごとに押圧力を調節し
て左右の制動力を均一化することができる。
【0031】本願の請求項4記載の発明によれば、ブレ
ーキレバーを支持するレバー支持片を少なくとも二個と
し、該レバー支持片の支持孔にそれぞれ切り欠き方向を
90度ずらした方向に開孔する切欠部を設けたことによ
り、前記発明の効果に加え、ブレーキ装置組み立て後
に、ブレーキレバーのガタつきおよび外れを防止できる
だけでなく、ブレーキレバーの更新が可能となる。
【0032】本願の請求項5記載の発明によれば、ブレ
ーキ装置全体を運搬車のデッキの投影面積内に収まる大
きさとしたことにより、上記発明の効果に加え作業安定
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブレーキ装置の斜視
図。
【図2】ブレーキレバーの平面図。
【図3】ブレーキレバーの左側面図。
【図4】係止レバーの側面図。
【図5】中央のレバー支持片を示す説明図。
【図6】側方のレバー支持片を示す説明図。
【図7】ブレーキ装置の作用を示す説明図。
【図8】、
【図9】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1…ブレーキ基体、2(2a、2b)…レバー支持片、
3…ブレーキレバー、4…圧接部材、5…操作部材(操
作レバー)、6…ブレーキ解除ペダル、7…係止レバ
ー、8…アジャスタ、9…スプリング、10…スプリン
グ、11…制動子、12…非制動時の係止部、13…制
動時の係止部、14…取付け孔、15…レバー支持孔、
16…ボルト用孔、17…レバー支持孔、18…デッ
キ、19…車輪、20…凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−8058(JP,U) 実開 昭59−182461(JP,U) 実開 平1−99773(JP,U) 実開 昭63−121173(JP,U) 実開 昭61−179073(JP,U) 実開 平4−22370(JP,U) 実開 昭54−77362(JP,U) 実開 昭48−40961(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 5/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ基体と、該ブレーキ基体の下面
    に設けられたレバー支持片と、該レバー支持片によって
    回動自在に支持され、両端部の車輪圧接部および中央部
    の回動操作部を有するブレーキレバーと、該ブレーキレ
    バーの回動を係止する回動自在の係止レバーとを有し、
    前記ブレーキレバーを回動させて両端部の車輪圧接部を
    運搬車の車輪に当接して制動するとともに、前記係止レ
    バーでブレーキレバーの回動を係止して車輪の制動状態
    または非制動状態を保持する運搬車のブレーキ装置であ
    って、前記ブレーキレバーが、両端部に車輪圧接部を有
    するU字状の圧接部材と、該U字状の圧接部材に、該圧
    接部材の前記U字状の湾曲部に対して所定角度で固着さ
    れたU字状の操作部材とを有することを特徴とする運搬
    車のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記係止レバーにブレーキレバーのU字
    状の操作部材の一部が摺接して回動する凹凸部を設け、
    前記凹部でブレーキレバーの回動を係止して車輪の制動
    状態または非制動状態を保持するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の運搬車のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記U字状の圧接部材の両端の車輪圧接
    部に制動子を設け、該制動子にそれぞれ制動面と車輪と
    の間隔を調節する間隔調節手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の運搬車のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記レバー支持片がブレーキレバーを支
    持する支持孔を有する少なくとも二つの支持片からな
    り、該支持片の前記支持孔にそれぞれ切り欠き方向を9
    0度ずらした方向に開孔する切欠部を設けたことを特徴
    とする請求項1ないし3の何れかに記載の運搬車のブレ
    ーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記ブレーキ装置を運搬車に装着した
    際、該ブレーキ装置が運搬車のデッキの投影面積内に収
    まる大きさとしたことを特徴とする請求項1ないし4の
    何れかに記載の運搬車のブレーキ装置。
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