JP3319493B2 - 痩身用食品 - Google Patents

痩身用食品

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JP3319493B2 JP16680695A JP16680695A JP3319493B2 JP 3319493 B2 JP3319493 B2 JP 3319493B2 JP 16680695 A JP16680695 A JP 16680695A JP 16680695 A JP16680695 A JP 16680695A JP 3319493 B2 JP3319493 B2 JP 3319493B2
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忠 藤田
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日成興産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は痩身用食品に関する。
【0002】
【従来の技術】フィトステロールは、ステロールの一種
であり、植物性ステロールの総称である。ステロールは
動植物界に広く分布するステロイドアルコールで、藻
類、高級脂肪酸エステル或いはグリコシドとして、油脂
の不ケン化物中に含まれている。
【0003】一方、茶葉から抽出した成分としてボリフ
ェノール類が脂質の消化及び抑制機能を有することが、
例えば特公平3−228664号により知られており、
その他茶葉抽出物がコレステロールを降下させる機能を
有することも知られている。.
【0004】
【発明が解決しようとする議題】本発明者は従来から植
物油脂不ケン化物、特にフィトステロールを含有する不
ケン化物についてその各種の機能について研究を続けて
きたが、この研究に於いて、フィトステロール、又はこ
れの組成成分を含有する不ケン化物がリバーゼ活性阻害
作用を有することを確認した。
【0005】また一方、茶葉のエキスについても研究を
続けてきたが、茶葉エキス就中ポリフェノール類が上記
フィトステロールと同様にやはりリバーゼ活性阻害作用
を有することを確認するに至った。
【0006】そして、これ等両成分を基本とする痩身用
食品について研究を続けた。
【0007】したがって本発明が解決しようとする議題
は、フィトステロール又はこの組成成分と、茶葉から得
られるポリフェノール類とを主成分とする痩身用食品を
開発することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は、植物油脂不
ケン化物、代表的にはフィトステロール、又はその組成
成分の少なくとも1種25〜75重量%、及び茶葉エキ
ス75〜25重量%から成る混合物を痩身用食品として
使用することにより解決される。
【0009】即ち、上記二成分を上記特定の割合で含有
する混合物は、著しく優れた痩身作用を有し、特に上記
2成分はリバーゼ活性阻害作用を有し、これら二成分を
併用することにより、その相乗作用により痩身作用が著
しく向上することが、本発明者の研究により明らかにな
った。
【0010】本発明はこの新しい事実の発見に基づいて
完成されている。
【0011】
【発明の作用】本発明に於いて使用される植物油脂不ケ
ン化物としては、植物油脂をケン化した場合に、ケン化
されない成分を含有するものが、使用され、その代表例
として油脂の不ケン化物中に含まれるフィトステロール
又はその組成成分の少なくとも1種を含むものを例示出
来る。このフィトステロールは、ステロールの一種であ
り、植物性ステロールの総称である。ステロールは動植
物界に広く分布するステロイドアルコールで、遊離、高
級脂肪酸エステル或いはグリコシドとして、油脂の不ケ
ン化物中に含まれている。
【0012】本発明は、フィトステロール(phyto
sterol)と呼ばれる植物性のステロール又はその
組成成分であるスティグマステロール、ブラシカステロ
ール、カンペステロール、シトステロールの単体、もし
くは任意の割合に調合した混合物を最も好ましいものと
して使用する。
【0013】スティグマステロール(stigmast
erol)はC2948Oであり、植物のうち大豆や菜種
の種子に多く含まれており、またカンペステロール(c
ampesterol)はC2848Oであり、大豆等に
多く含まれている。シトステロール(sitoster
ol)はC2950Oであり、多くの植物の種子中に含ま
れている。
【0014】これらの植物油脂不ケン化物を得る方法と
しては、大豆、米、麦等から搾油した粗製オイルを、食
用油にする際に抽出されるスカム油の中に含まれてい
る。該スカム油をさらに精製して、含有率を高めた抽出
液を使用することも出来る。
【0015】本発明に於いて使用するポリフェノール系
化合物を含有するものとしては茶葉エキスを使用する。
茶葉エキスとしては、各種の茶の葉から抽出したエキス
成分が使用でき、ポリフェノール類が含まれている。特
に(−)エピカテキンガレート、及び(−)エピガロカ
テキンガレートの如きポリフェノールを含有するものが
痩身用効果が優れて望ましい。
【0016】尚、この(−)エピカテキンガレート及び
/又は(−)エピガロテキンガレートは、緑茶、半醗酵
茶、紅茶等の天然の食品素材中に含まれており、既知の
抽出法により抽出される。これ等天然食品素材から得ら
れるポリフェノール類には、(−)エピカテキンガレー
ド及び(−)エピガロカテキンガレートの他に(−)エ
ピカテキン(−)エピガロカテキンなども含まれてい
る。ポリフェノール類を精製することにより(−)エピ
カテキンガレート及び/または(−)エピガロカテキン
ガレートの含有率を高めることができる。
【0017】緑茶等の天然食品素材から得られるポリフ
ェノール類には、(−)エピカテキンガレートおよび
(−)エピガロカテキンガレートの他に(−)エピカテ
キン(−)エピガロカテキンなども含まれており、
(−)エピカテキン及び(−)エピガロカテキンは特に
好ましいものであるが、本発明においては(−)エピカ
テキンガレート及び/又は(−)エピガロカテキンガレ
ート以外のポリフェノールも使用できる。
【0018】本発明に於いては上記2種類の成分を併用
することを必須とし、これ等二者の相乗作用により、著
しく優れた肥満防止乃至体重増加防止効果を発揮する。
この相乗作用は特に上記植物油脂不ケン化物が25〜7
5重量%好ましくは30〜70重量%、上記茶葉エキス
が75〜25重量%好ましくは70〜30重量%の割合
で発揮される。
【0019】本発明に於いては、上記二成分を所定の割
合で各種の食品または食品添加材に含有させるか、また
はこれ等両者を必要に応じ従来公知の各種の添加材と共
に適当な形状、たとえばカプセル剤、錠剤、丸剤、顆粒
状に成型しても良い。含有させるべき食品乃至食品添加
材としても特に限定されず、各種のものが広い範囲で使
用出来、たとえば小麦粉、食物繊維素、大豆粉等を具体
例として例示出来る。また錠剤、丸剤、顆粒状に成形す
る際に使用される添加材としても、従来からこの種分野
に於いて使用されて来たものがいずれも使用出来、たと
えば乳糖、ブドウ糖、澱粉等を具体例として挙げること
が出来る。
【0020】
【実施例】以下に本発明の効果をより明瞭にするための
実験例及び本発明の具体例たる実施例を示す。
【0021】
【実験例1】ICR系雄性マウス(5週令〜6週令)3
0匹を、体重が35gになるまで自由食で飼育した。こ
のラット30匹を5匹ずつ6群に分け、また下記表1に
示す飼料1〜6を、それぞれ対応する群に1日2回朝夕
に分けて、1.5g/kgの割合で胃内投与し、それ以
外は高脂肪含有飼料(脂肪含有率27%)を自由に摂取
させて飼育し、21日後に屠殺して、頭部、臓器、尾部
を除いた残部の脂肪組織重量比を求めた。この結果を表
2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】但し、茶葉エキス及び植物不ケン化物は以
下の方法で調製した。茶葉エキス 茶葉(ウーロン茶)50gを分取し、これを200ml
の温湯に20分浸漬し、濾過して炉液をクロロホルムで
充分洗浄後、減圧乾固して5.1gのエキスを製造し
た。植物不ケン化物 大豆油精製の際に抽出されるスカム油に、アルコール性
苛性カリを作用させて、この際生成する不ケン化物を分
離し、生成して製造した。
【0024】
【表2】
【0025】
【実験例2】ddy系雌性マウス(5週令)30匹を5
匹づつ6群に分け、実験例1で用いたと同じ飼料1〜5
を市販配合飼料(脂肪分、炭水化物、蛋白質を、それぞ
れ7重量%、65重量%、20重量%含有)に、夫々1
重量%ずつ配合した飼料7〜11を用いて、45日間飼
育し、飼料摂取と体重変化の関係から飼料効果を求め
た。比較のために上記市販飼料のみで同様に飼育した場
合を12として併記した。この結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】上記表3から明らかな通り、7〜12のい
ずれも飼料摂取総量に於いては有意差は認められない
が、12の比較例に較べ7〜11は体重増加が少なく、
又体重減少効果は9〜11の方が7〜8に対し優れてい
る。
【0028】
【実施例1】 (カプセル剤) 1.大豆油脂不ケン化物 15 重量% 2.茶葉エキス 45 重量% 3.トウモロコシデンプン 30 重量% 4.乳糖 8.5重量% 5.蔗糖脂肪酸エステル 1.5重量%
【0029】上記成分を所定量秤量し、均一に混合した
後カプセルに充填して、カプセル剤を製造した。但し、
茶葉エキス及び大豆油脂不ケン化物は、実験例で用いた
ものと同じである。
【0030】
【実施例2】 1.小麦胚芽油不ケン化物 40重量% 2.緑茶エキス 10重量% 3.結晶セルロース 25重量% 4.乳糖 22重量% 5.硬化ナタネ油 3重量%
【0031】上記成分1〜4を所定量秤量し、湿式造粒
法にて顆粒化の後、成分5と均質混和の後打錠した。但
し、小麦胚芽油不ケン化物は、実験例に於いて、大豆に
代えて小麦胚芽を使用したものであり、又緑茶エキスは
同じくウーロン茶に代えて緑茶を使用したものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物油脂不ケン化物を25〜75重量%、
    及び茶葉エキスを75〜25重量%の割合で含有して成
    る混合物を主成分として含有してなる痩身用食品。
  2. 【請求項2】植物油脂不ケン化物が30〜70重量%、
    茶葉エキスが70〜30重量%である請求項1に記載の
    痩身用食品。
  3. 【請求項3】上記植物油脂不ケン化物が、フィトステロ
    ール又はフィトステロールの組成成分を含有するもので
    ある請求項1又は2に記載の痩身用食品。
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JP2007097464A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Tama Seikagaku Kk 丸剤製造に好適な組成物
JP2013153739A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Sato Shokuhin Kogyo Kk 茶エキス入り粉末組成物

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