JP3319345B2 - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JP3319345B2
JP3319345B2 JP17684697A JP17684697A JP3319345B2 JP 3319345 B2 JP3319345 B2 JP 3319345B2 JP 17684697 A JP17684697 A JP 17684697A JP 17684697 A JP17684697 A JP 17684697A JP 3319345 B2 JP3319345 B2 JP 3319345B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、利用者が起動さ
せたときにスタートアップアニメーション映像を表示す
るカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラオケ装置には、電源オン時にシステ
ムの起動が完了するまでの間にスタートアップアニメー
ションを表示して、待ち時間を長く感じさせないように
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】起動時に映像を表示す
る場合、起動用のROMにこれを記憶しておけば、電源
オンと同時にこれを表示することができ間延びしない。
しかし、書き換えができないROMに記録されているた
め、毎回同じ映像が表示されることになり、変化に乏し
いという欠点があった。
【0004】一方、この映像データをハードディスクな
ど他の記憶装置に記憶しておき、表示するときRAMに
読み出すようにすれば、必要に応じていつでも映像を切
り換えることができ変化に富むが、電源オンで起動した
のち映像読出プログラムによってハードディスクからR
AMに読み出す必要があり、電源オンしてから映像の表
示がスタートするまで一定の時間を要するという問題点
があった。
【0005】この発明は、スタートアップアニメーショ
ンなどの映像を電源オンと同時に表示でき、且つ、必要
に応じて変更することができるカラオケ装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、カラオケ演奏用のプログラムの起動を待機してい
オフ状態と、カラオケ演奏用のプログラムが起動さ
、カラオケ演奏を実行できるオン状態とを切り換える
スイッチと、前記オフ状態で映像が記憶される揮発性メ
モリからなる作業用記憶手段と、前記スイッチの操作に
より、前記オフ状態から前記オン状態に移行するとき、
前記作業用記憶手段から前記映像を読み出し、ディスプ
レイに出力する映像出力手段と、前記映を保存する保
存用記憶手段と、前記スイッチの操作により、前記オン
状態から前記オフ状態に移行するとき、前記映前記
保存用記憶手段から前記作業用記憶手段に読み出す読出
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記保存用記憶手段が、映像を複数種類保存し、前
記読出手段が、前記オン状態から前記オフ状態に移行す
るとき、前記保存用記憶手段に保存されている複数種類
の映像からいずれかを選択して前記作業用記憶手段に読
み出す手段であることを特徴とする。 請求項3の発明
は、請求項1、2の発明において、前記映像を配信セン
タから前記保存用記憶手段にダウンロードする手段を備
えたことを特徴とする。
【0008】この発明では、電源スイッチなどのスイッ
チが操作されオフ状態からオン状態に移行するときに表
示するスタートアップ映像を、電源スイッチがオンされ
るまえにRAMなどの作業用記憶手段に読み出してお
く。請求項1の発明では、スイッチの操作によりオン状
態からオフ状態に移行するときにこの読み出しを実行す
る。作業用記憶手段としてRAMを用いた場合、オフ状
態の間はバッテリバックアップやCPUによるリフレッ
シュなどによってその内容が保存される。また、請求項
2の発明では、この発明の装置が電源に接続されたと
き、上記読み出しを実行し、そののちオフ状態にセット
される。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照してこの発明の実施形
態である可搬型通信カラオケ装置について説明する。こ
のカラオケ装置は、宴会場など必要な場所に移動して使
用される可搬型のカラオケ装置である。使用される場所
に移動されたのち使用が開始されるまで、商用電源に接
続した状態でオフ状態のままで置いておかれる。このカ
ラオケ装置は商用電源に接続されたとき、外見上は全く
動作していないように見えるが内部的には自動的に制御
部が起動し、いわゆるスリープ状態で電源スイッチがオ
ンされるまで待機する。そして、使用を開始するとき、
顧客が電源スイッチをオンすると、スタートアップサウ
ンドがスピーカから放音されるとともにとともにモニタ
にスタートアップアニメーションが表示され、ほぼ即座
に使用可能な状態になる。
【0010】図1は同カラオケ装置の正面図、図2は同
カラオケ装置の概略構成図、図3は同カラオケ装置のブ
ロック図である。この可搬型通信カラオケ装置は、シェ
ル形のボディ10の内部に装置本体2,コントロールア
ンプ3,メインスピーカ4をはじめカラオケ演奏に必要
な全ての機器を収納しているとともに、ボディ10上面
のトップパネルにディスプレイ5およびコントロールパ
ネル6を有している。ディスプレイ5は液晶マトリクス
のカラー表示器である。装置正面に、中高音用のステレ
オスピーカおよび低音用のモノラルスピーカからなるメ
インスピーカ4、リモコン装置47からの赤外線信号を
受光するための赤外線受光部14、赤外線信号を受光し
たとき点灯する確認用LED15、および、前記リモコ
ン装置47から入力された曲番号を表示する7セグメン
ト表示器16を有している。このカラオケ装置はこの正
面が聴衆に向けて設置される。
【0011】装置底面に4個の大型キャスタが設けら
れ、装置背面には図示しない把手およびフットステップ
が設けられており、把手を引きまたは押すことにより、
あるいは、フットステップを足で押すことによってこの
カラオケ装置を移動させることができる。
【0012】また、ディスプレイ5およびコントロール
パネル6を含むトップパネルは、水平に時計回り180
度,反時計回り180度の360度の範囲で回転可能に
なっている。これにより、歌唱者は任意の方向にディス
プレイ5を向けて歌うことができる。たとえば、ディス
プレイ5を正面方向に向けて聞き手と一緒に歌うことも
できる。
【0013】コントロールパネル6には、キースイッチ
群および調節ボリューム群が設けられている。キースイ
ッチ群は、装置を使用可能にするための電源スイッチ6
aのほか、曲番号を入力するテンキー,メモリセットス
イッチ,演奏をスタート/ストップするスタート/スト
ップスイッチ,キーチェンジスイッチ,テンポチェンジ
スイッチなどを含んでいる。前記リモコン装置47に
は、これらのキースイッチ群とほぼ同様のキースイッチ
群が設けられている。調節ボリューム群は、モニタスピ
ーカ23の音量を調節するモニタ音量ボリューム,マイ
クから入力される音声信号の音量を調節するマイク音量
ボリューム,エコー量を調節するエコーコントロールボ
リュームなどを含んでいる。これらキースイッチ群,調
節ボリューム群は、内部に収納されている装置本体2,
コントロールアンプ3のうち、それぞれ制御対象となる
機器にケーブルによって接続されている。
【0014】ディスプレイ5にはLCDマトリクスのデ
ィスプレイ本体のほかモニタスピーカ23が設けられて
いる。このモニタスピーカ23は、メインスピーカ4が
装置正面に固定的に設けられているため、回動自在のデ
ィスプレイ5に追従してカラオケ歌唱者にカラオケ演奏
音を聴かせるためのものである。なお、正面のメインス
ピーカ4からは伴奏音と歌唱音声が出力され、モニタス
ピーカ23からは伴奏音,カラオケ歌唱音声に加えてガ
イドメロディ音が出力される。これにより、歌い手はガ
イドメロディによって歌いやすくなり、聞き手にはガイ
ドメロディがないためカラオケ歌唱が上手く聞こえると
いうメリットがある。
【0015】ディスプレイ5はヒンジ部によってコント
ロールパネル6上で揺動自在に支持されている。ディス
プレイ5を閉じると、コントロールパネル6の蓋の機能
を果たす。移動中はディスプレイ5を閉じることによ
り、LCDマトリクス表示器本体のほかコントロールパ
ネルのキースイッチ群,調節ボリューム群を保護するこ
とができる。
【0016】図3は同可搬型カラオケ装置のブロック図
である。装置本体2において、装置全体の動作を制御す
るCPU30には、バスを介してROM31,RAM3
2,ハードディスク記憶装置(HDD)37,操作イン
タフェース35,通信制御部36,音源装置38,音声
データ処理部39,インタフェース40,文字表示部4
5および表示制御部46が接続されている。操作インタ
フェース35には、コントロールパネル6およびリモコ
ン受信部33が接続され、インタフェース40には、コ
ントロールアンプ3が接続されている。また、コントロ
ールパネル6はインタフェース3bを介してコントロー
ルアンプ3にも接続されている。
【0017】ROM31にはこの装置を起動するために
必要な起動プログラムなどが記憶されている。この装置
の動作を制御するシステムプログラム,アプリケーショ
ンプログラムなどはHDD37に記憶されており、装置
の電源がオンされると上記起動プログラムによってRA
M32に読み込まれる。RAM32には、上記プログラ
ム記憶エリアやカラオケ演奏を実行する楽曲データを読
み込む実行データ記憶エリアのほか、スタートアップア
ニメーションを読み出すスタートアップアニメーション
データ読出エリア32a、スクリーンセーバアニメーシ
ョンのデータを読み出すスクリーンセーバ読出エリア3
2bなどが設定されている。また、HDD37は、1G
Bの記憶容量を有し、前記プログラム、約5000曲分
の楽曲データ、ジャンル等に対応した複数の背景映像用
静止画データ、前記スタートアップアニメーションやス
クリーンセーバアニメーションのデータなどを記憶して
いる。通信制御部36はモデムを含み電話回線を介した
センタとの交信を制御する。通信制御部36にはモジュ
ラジャック36aが接続されている。
【0018】音源装置38は、楽曲データの楽音トラッ
クのデータに基づいて楽音信号を形成する。楽曲データ
はカラオケ演奏時にCPU30によって読み出される。
楽音トラックは演奏トラック,ガイドメロディトラック
を含む複数トラックで構成されており、音源装置38は
このデータに基づいて複数パートの伴奏音およびガイド
メロディ音からなる楽音信号を並行して形成する。音声
データ処理部39は、楽曲データに含まれる音声データ
に基づき、指定された長さ,指定された音高の音声信号
を形成する。音声データは、音源装置38で電子的に発
生しにくいバックコーラスなどの信号波形をそのままA
DPCMデータ化して記憶したものである。
【0019】音源装置38が形成した楽音信号および音
声データ処理部39が形成した音声信号はコントロール
アンプ3に入力される。コントロールアンプ3にはカラ
オケ歌唱用のマイク48,49が接続されており、これ
らマイク48,49からカラオケ歌唱の音声信号も入力
される。コントロールアンプ3はこれらの信号を指示さ
れたゲインで増幅するとともに各信号にリバーブやエコ
ーなどの効果を付与する。伴奏音,ガイドメロディ音,
マイク音および全体のゲイン(音量)はコントロールパ
ネル6の操作またはリモコン受信部33を介したリモコ
ン47の操作によって指示される。コントロールアンプ
3はミキシング部3aを備えている。ミキシング部3a
は、増幅および効果を付与された伴奏音,マイク音(歌
唱音声信号)をメインアンプ41に出力するとともに、
伴奏音,ガイドメロディ音,マイク音をモニタアンプ4
2に出力する。メインアンプ41は入力された信号を電
力増幅してメインスピーカ4を駆動し、モニタアンプ4
2は入力された信号を電力増幅してモニタスピーカ23
を駆動する。
【0020】文字表示部45は、カラオケ演奏時に、楽
曲データから読み出された文字データに基づいて曲名や
歌詞などの文字パターンを生成する。表示制御部46
は、HDD37から読み出される静止画データと文字パ
ターンとを合成しLCDマトリクスのディスプレイ5に
出力する。
【0021】図4は前記ハードディスク記憶装置37の
構成を説明する図である。同図(A)において、ハード
ディスク記憶装置37には、システムプログラム、アプ
リケーションプログラム、楽曲データ、背景映像用静止
画データ、アニメーションデータなどを記憶するディレ
クトリがそれぞれ設定されている。システムディレクト
リに記憶されているシステムプログラムには、スタート
アップアニメ実行モジュールやスクリーンセーバアニメ
実行モジュールが含まれており、これらのモジュールも
電源オン時にRAM32に読み込まれる。これらのモジ
ュールは後述のスタートアップアニメーションデータお
よびスクリーンセーバアニメーションデータをディレク
トリで指定しており、実行時に該アニメーションデータ
を読み出す。楽曲データのディレクトリには約5000
曲分の楽曲データが記憶されており、それぞれ曲番号で
識別される。背景映像用静止画データは、カラオケ曲の
演奏時にディスプレイ5に背景映像を表示するためのデ
ータであり、演奏される曲のジャンルなどに応じて選択
できるように複数種類のデータが記憶されている。
【0022】アニメデータとしては、複数のスタートア
ップアニメーションデータおよびスクリーンセーバアニ
メーションデータが記憶されている。これらアニメーシ
ョンデータは、同図(B)に示すようにヘッダ,動作指
示データ,画像データ,サウンドデータおよびMIDI
データからなっている。ヘッダはこのデータの種類や制
作年月日などを示すデータ群である。動作指示データは
後続の画像データの移動や切り換えタイミングを時間順
に指示するデータである。画像データはそれぞれ個別の
複数の静止画像からなっており、これらの表示を切り換
えたり、移動させたりすることによって少ないデータで
動画的な変化のあるアニメーション画像を表示する。サ
ウンドデータはアニメーション画像の表示中に再生する
効果音などの音声データである。また、MIDIデータ
はアニメーション画像の表示中にBGMとして再生する
曲データである。MIDIデータは音源装置38によっ
て演奏され、サウンドデータは音声データ処理部39に
よって再生される。これらのアニメーションデータは、
前記スタートアップアニメ実行モジュールやスクリーン
セーバ実行モジュールによって読み出される。また、こ
れらアニメーションデータは楽曲データや背景映像用静
止画データとともに配信センタからダウンロードするこ
とができる。
【0023】図5,図6,図7のフローチャート,図
8,図9のLCDディスプレイへの表示例を参照して同
可搬型カラオケ装置のアニメーション表示動作を説明す
る。
【0024】図5において、カラオケ装置が使用される
場所に移動され電源プラグがコンセントに差し込まれる
と、まずROM31に記憶されている起動プログラムが
実行され、ハードディスク記憶装置37からシステムプ
ログラムをRAM32に読み出してシステムを起動する
(s1)。このときシステムプログラムの一部として読
み出されたスタートアップアニメ実行モジュールがスタ
ートアップアニメーションデータのディレクトリの1つ
を選択する(s2)。そしてこのデータをスタートアッ
プアニメーションデータ読出エリア32aに読み出す
(s3)。これにより、電源スイッチ6aがオンされた
とき即座にスタートアップアニメーションを表示するこ
とができる。こののち、ハードディスク記憶装置37の
ディスクの回転を停止する(s4)。すなわち、このカ
ラオケ装置は商用電源への接続によって自動的にシステ
ムが起動するがディスプレイ5をオンしたりスタートア
ップ音を発生することはせず、利用者にはまだ装置が起
動していないように見える。そして、この状態で利用者
が装置を使用するために電源スイッチ6aをオンしたと
き(s5)、ディスプレイ5をオンし(s6)、予めn
2においてRAM32のスタートアップアニメーション
データ読出エリア32aに読み込んでおいたスタートア
ップアニメーションを実行する(s7)。このスタート
アップアニメーションは、例えば、図8(A)〜(C)
に示すような「PartyDAM(この装置の名称)」
のロゴが徐々に厚みを増してゆき最後に光り輝くという
ものなどがある。このアニメーションでは、最後の光り
輝くタイミングに「ジャーン」というスタートアップサ
ウンドが再生される。このスタートアップアニメーショ
ンと並行してハードディスク記憶装置37を再度起動し
(s8)、カラオケ演奏のためのセットアップを行う
(s9)。これにより、あたかも利用者の電源オンから
極めて短時間に装置が起動したような印象を与えること
ができる。こののち、リクエスト待ちの画面を表示しな
がら(s10)リクエストがあるまで待機する(s1
1,s12)。リクエストがあればs11からs18に
進み、リクエストされた曲の楽曲データをハードディス
ク記憶装置37から読み出して(s18)、カラオケ曲
の演奏を実行する(s19)。カラオケ曲の演奏が終了
すると(s20)、リクエスト待ち画面の表示に戻る
(s10)。
【0025】一方、リクエストがないまま5分が経過す
ると(s12)、スクリーンセーバ実行モジュールが実
行され、このモジュールがディレクトリで指定するスク
リーンセーバアニメーションを読み出したのち(s1
3)、ハードディスク記憶装置37を停止する(s1
4)。そして、このスクリーンセーバアニメーションを
実行する(s15)。このスクリーンセーバアニメーシ
ョンは図9(A)〜(C)に示すように、カラオケ装置
のそばをマイクを持ったキャラクタが行き来するイラス
トのアニメーションであり、キャラクタの移動に応じて
様々な効果音やBGMが発生される。このまま、リクエ
ストがあるまで待機し(s16)、リクエストがあると
s17に進む。ここで、リクエストとはリモコン装置4
7またはコントロールパネル6による曲番号の入力であ
り、リクエストがあると、カラオケ装置は、その曲番号
で指定されるカラオケ曲の楽曲データをハードディスク
記憶装置37から読み出して演奏を実行する。
【0026】このように、電源に接続したときに予めシ
ステムを立ち上げておき、利用者が電源スイッチ6aを
オンしたとき、ディスプレイのオンやセットアップ動作
のみを行うようにしたことにより、利用者が利用しよう
としたとき即座に利用できる状態にすることができ、利
用者を待たせることがない。
【0027】また、装置の電源がオンされたのち実際に
利用されるまで、および、装置が立ち上がったのちでも
5分以上利用されない場合には、ハードディスク記憶装
置37を停止してオンメモリの機能のみで待機するよう
にしたことにより、ハードディスク記憶装置37の寿命
を延ばすことができる。また、ディスプレイ5がオンさ
れた状態で5分以上継続して利用されない場合にはスク
リーンセーバアニメーションを実行するようにしたこと
により、LCDディスプレイ5の焼きつきを防止するこ
とができる。
【0028】図6は電源スイッチ6aのオフ監視動作を
示すフローチャートである。この動作はカラオケ装置の
動作中に定期的に実行される動作である。s21で電源
スイッチ6aがオフされたか否ているかを判断する。オ
フされていない場合にはこの動作をスキップして次の動
作に進む。また、電源スイッチ6aがオフされていても
カラオケ演奏中の場合(s22)には以下の動作をスキ
ップする。この場合、カラオケ演奏が終了したのち、以
下の動作が実行される。電源スイッチ6aがオフされカ
ラオケ演奏中でない場合には、次の起動時に実行するス
タートアップアニメーションをアニメデータディレクト
リに記憶されているデータのなかから選択し(s2
3)、選択されたスタートアップアニメーションデータ
をスタートアップアニメーションデータ読出エリア32
aに読み出す(s24)。こののち、ディスプレイ5の
オフやハードディスク記憶装置37の停止などのシャッ
トダウン処理を実行したのち(s25)、電源オフ状態
になる。
【0029】これにより、次に電源スイッチ6aがオン
されたとき、事前に読み込まれたスタートアップアニメ
ーションが即座に実行される。
【0030】図7は配信センタから各種データをダウン
ロードするときの動作を示すフローチャートである。ま
ず係員またはこの可搬型カラオケ装置を設置している店
舗(旅館等)の店員がこの装置を電話回線に接続して
(s28)、ダウンロードモードにセットする(s2
9)。電話回線へ接続は、モジュラケーブルを用いてモ
ジュラジャック36aと電話回線の端子とを接続する操
作である。また、ダウンロードモードのセットは、利用
者が操作するキースイッチの特殊なシーケンスによる
「かくしコマンド」でセットすることができる。
【0031】以上の操作を行うとカラオケ装置は配信セ
ンタに電話を掛けて(s30)、ダウンロードを要求す
る(s31)。配信センタはこのダウンロード要求に応
じて楽曲データのリリースリストを送信してくるのでこ
れを受信する(s32)。カラオケ装置はこの受信した
リリースリストとハードディスク記憶装置37に記憶し
ているリリースリストとを比較し、まだダウンロードし
ていない新曲の楽曲データを選択して不足曲としてダウ
ンロードを要求する(s33)。そしてこれに応じて配
信センタからダウンロードされてくる楽曲データを受信
して(s34)、これをハードディスク記憶装置37の
楽曲データディレクトリに追加記憶する(s35)。次
に配信センタは背景映像用の静止画データのリリースリ
ストを送信してくるのでこれを受信し(s36)、この
リリースリストとハードディスク記憶装置37に記憶し
ているリリースリストとを比較し、新たにリリースされ
た静止画データがあった場合にはこのデータを要求する
コマンドを送信する(s37)。これに応じて送信され
てくる新たな静止画データを受信して(s38)、ハー
ドディスク記憶装置37に記憶する(s39)。静止画
データの記憶データ数は限定されているため、古い静止
画データを消去してそのうえにこれを書き込む。そし
て、新たなスタートアップアニメーションデータまたは
スクリーンセーバアニメーションデータが配信センタに
登録されている場合には、この新たなアニメーションデ
ータをダウンロードする(s41)。スタートアップア
ニメーションデータおよびスクリーンセーバアニメーシ
ョンデータの記憶エリアは記憶できるデータ数が決まっ
ているため、古いデータの上にこの新たなデータを上書
きする(s42)。こののち電話回線を切断して(s4
3)、動作を終了する。
【0032】このように、スタートアップアニメーショ
ンデータもスクリーンセーバアニメーションデータもシ
ステムプログラムから外部ファイルをディレクトリで指
定することができ、このファイルを配信センタからダウ
ンロードすることができるため、容易に新たなアニメー
ションを導入することができ、利用者が飽きないように
することができる。
【0033】なお、この実施形態では、装置が商用電源
のコンセントに接続されたとき制御が起動し、この状態
をオフ状態としているが、電源スイッチ6aをオンした
とき始めて制御が起動するようにしてもよい。この場
合、スタートアップアニメーションデータを読み出すた
めのSRAMおよびこれをバックアップするための電池
を内蔵しておき、直前の電源オフ時に次の電源オン時の
スタートアップアニメーションデータをこのSRAMに
書き込んでおくようにすればよい。そうすれば、コンセ
ントを抜いて装置を移動してもこの内容は保持され、次
の電源オン時に即座にアニメーションが表示される。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、オフ状
態からオン状態に移行するときディスプレイに表示する
スタートアップ映像の映像データを予めRAMなどの作
業用記憶手段に書き込んでおくようにしたことにより、
オフ状態からオン状態に移行するときに速やかにスター
トアップ映像を表示することができ、さらに、どのよう
な映像データでも書き込むことができるため、変化に富
んだスタートアップ映像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である可搬型カラオケ装置
の外観図
【図2】同可搬型カラオケ装置の概略構造図
【図3】同可搬型カラオケ装置のブロック図
【図4】同可搬型カラオケ装置のハードディスク記憶装
置の構成を示す図
【図5】同可搬型カラオケ装置の動作を示すフローチャ
ート
【図6】同可搬型カラオケ装置の動作を示すフローチャ
ート
【図7】同可搬型カラオケ装置の動作を示すフローチャ
ート
【図8】同可搬型カラオケ装置のスタートアップアニメ
ーションの一例を示す図
【図9】同可搬型カラオケ装置のスクリーンセーバアニ
メーションの一例を示す図
【符号の説明】
2…カラオケ装置本体、3…コントロールアンプ、5…
ディスプレイ、6…コントロールパネル、6a…電源ス
イッチ、32…RAM、32a…スタートアップアニメ
ーションデータ読出エリア、37…ハードディスク記憶
装置、47…リモコン装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 15/04 302 G06F 9/445

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケ演奏用のプログラムの起動を待
    機しているオフ状態と、カラオケ演奏用のプログラムが
    起動され、カラオケ演奏を実行できるオン状態とを切り
    換えるスイッチと、前記オフ状態で映像が記憶される揮発性メモリからなる
    作業用記憶手段と、 前記スイッチの操作により、前記オフ状態から前記オン
    状態に移行するとき、前記作業用記憶手段から前記映像
    を読み出し、ディスプレイに出力する映像出力手段と、 前記映を保存する保存用記憶手段と、 前記スイッチの操作により、前記オン状態から前記オフ
    状態に移行するとき、前記映前記保存用記憶手段か
    前記作業用記憶手段に読み出す読出手段と、 を備えカラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記保存用記憶手段は、映像を複数種類
    保存し、 前記読出手段は、前記オン状態から前記オフ状態に移行
    するとき、前記保存用記憶手段に保存されている複数種
    類の映像からいずれかを選択して前記作業用記憶手段に
    読み出す手段である請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記映像を配信センタから前記保存用記
    憶手段にダウンロードする手段を備えた請求項1または
    請求項2に記載のカラオケ装置。
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