JP3318884B2 - 浄水シャワー装置 - Google Patents

浄水シャワー装置

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JP3318884B2
JP3318884B2 JP07130396A JP7130396A JP3318884B2 JP 3318884 B2 JP3318884 B2 JP 3318884B2 JP 07130396 A JP07130396 A JP 07130396A JP 7130396 A JP7130396 A JP 7130396A JP 3318884 B2 JP3318884 B2 JP 3318884B2
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正憲 森戸
岡田  光弘
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株式会社アルソア本社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中心部に貫通孔が設けら
れているカートリッジを使用する浄水シャワー装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、中心部に貫通孔が設けられている
カートリッジを使用する浄水シャワー装置としては、原
料水を貫通孔2c中に導入してカートリッジ2の内部か
ら外部に向けて移動させながら浄化・放出する構造のも
のがある(図6)。しかしながら、この装置は原料水が
最初に接触するカートリッジ2の表面が貫通孔2cの面
積に限定されるので、カートリッジの使用効率が悪く、
処理水量も制限される上に、貫通孔部分の消耗がその他
の部分に比べて激しいのでカートリッジのライフサイク
ルが短いと言う欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、従来浄
水シャワー装置のこのような欠点に鑑みて、原料水をカ
ートリッジの外部から内部に移動させて貫通孔に至らし
め、貫通孔を通して浄化した水を放出するようにすれば
よいことに想到し、本発明を完成させた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、シャワーヘッ
ドと、カートリッジと、該カートリッジを保持する散水
部とを有してなり、前記カートリッジは上下面が遮水処
理されて、中心部に上下面を貫通するかまたは下から上
面に至る間を貫通する貫通孔が設けられており、上記シ
ャワーヘッドのカートリッジ取り付け部は中心部が前記
カートリッジの中心部に接するように突出しており、さ
らにそのカートリッジ取り付け部の中心部の周囲部に水
通孔が設けられており、該散水部の内表面には凸状体が
設けられていることを特徴とする浄水シャワー装置であ
る。以下、添付図面を参照しながら本発明の内容を説明
する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明浄水シャワー装置の
実施態様を表す分解斜視図である。この浄水シャワー装
置は、上記の通りシャワーヘッド1、カートリッジ2お
よび該カートリッジ2を保持する散水部3からなり、使
用時シャワーヘッド1と散水部3とはカートリッジ2を
内包しつつ着脱自在に嵌合している。この嵌合は、使用
済みのカートリッジ2の交換が可能なるよう着脱自在で
ある他、内部の水圧に耐え得る強さでなければならず、
従ってシャワーヘッド1と散水部3との接合部をネジ成
型して螺合するようにするのが好ましい(図1、4)。
このシャワーヘッド1の本体1b内部には水管1cが貫
通しており、上述のようにその一端はカートリッジ取り
付け部1aを形成しており、他端は原料水を供給する供
給管に嵌合できるように、例えばネジ成型されている
(図1、2)。
【0006】本発明において、カートリッジ2は上、下
面2a、2bが遮水処理されて、中心部に上下面を貫通
するか、または下から上面2aに至る間を貫通する貫通
孔2cが設けられている(図3(A)および(B))。
【0007】このカートリッジ2は、具体的には例えば
円筒状に成型した活性炭またはセラミック2eの円周面
および貫通孔2c面に不織布2fを巻き付け、上、下面
2a、2bには貫通孔2cに対応する孔2daを開けた
遮水板2d、例えばシリコン樹脂、ビニル樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、その
他の合成樹脂、鉄、アルミニウム、スズ、鉄アルミニウ
ム、その他の金属または合金、木材等の遮水性材料を用
いて作成した板を配設するようにして作ればよい(図3
(A))。なお、このカートリッジ2の形状はシャワー
ヘッド1および散水部3に収容できるものであれば円筒
状に限らず、角筒状、楕円筒状等任意に定めてよく、ま
た貫通孔2cの平面形状も円形、角形、楕円形、星形等
任意に定めてよい。
【0008】別法としてこのカートリッジ2は、孔2d
aを下面2bに適用する遮水板2dにのみ設けて、上面
2aに適用する遮水板2dにはこれを設けないようにし
てもよい(図3(B))。
【0009】上記シャワーヘッド1のカートリッジ取り
付け部1aは、カートリッジ2の平面直径よりも大きな
内径を有し、一方を閉蓋した筒状に形成され、その中心
部1aaは前記カートリッジ2の中心部、即ち貫通孔2
cに接するように突出しており、従ってその中心部1a
aの周囲部1abは凹状に形成されて側壁1acに囲ま
れている(図4)。なお、このカートリッジ取り付け部
1aの内部形状は、カートリッジ2の形状に合わせて円
状、角状、楕円状等に定めるようにする。
【0010】即ち、前記中心部1aaは、正面を板状の
あるいは周囲をリング成型した板状の蓋に成型された筒
状に作られて、使用時に貫通孔2cを密閉、遮水できる
ように成型されている。
【0011】さらにその中心部1aaの凹状の周囲部1
abには適数の水通孔1adが設けられて、シャワーヘ
ッド本体1b中を貫通している水管1cに連絡し、この
水管1cを経て来た原料水をカートリッジ2に注ぐよう
に構成されている。
【0012】また、このカートリッジ取り付け部1aの
側壁1acの内表面には凸状体1aeを設けてカートリ
ッジ2を位置固定すると共に側壁1acとカートリッジ
2との間に隙間を作り、水通孔1adからの原料水が散
水部3に流入し易くするのが好ましい。前記凸状体1a
eの形状は原料水の流下を妨げないのであれば任意に定
めてよく、例えば細長い板状に作ってカートリッジ取り
付け部1aの蓋から開口部方向へ配設するようにしても
(図1、図4)、あるいはこれを短い柱状に作り中心部
1aaに向けて適数配設するようにしてもよい。
【0013】なお、カートリッジ取り付け部1aの径
は、散水部の径に合わせて定められるから前記凸状体1
aeがなくとも側壁1acとカートリッジ2との間に隙
間はできるし、シャワーヘッド1の中心部1aaにより
カートリッジ2の上面2aが押えられて固定されるから
本発明において凸状体1aeは必須ではなく任意的な構
成要件である。
【0014】さらに、カートリッジ取り付け部1aの側
壁1acの開口端側の表面(外表面または内表面)は散
水部3と嵌合する接合部分であり、上記のように、これ
を散水部3の接合部と合うようにネジ成型して螺合する
ようにするのが好ましい。
【0015】前記散水部3は、上記シャワーヘッド1の
カートリッジ取り付け部1aと嵌合し得る径で、一方を
底部3aで閉蓋した筒状に形成されている。なお、この
散水部3の内部形状もカートリッジ取り付け部1aの内
部形状と同様に、カートリッジ2の形状に合わせて円
状、角状、楕円状等に定めるようにする。
【0016】この散水部3の底部3aには複数の小孔3
aaが開けられており、またこの散水部3の内面、即ち
内側面3abおよび内底面3acには凸状体3ad、3
aeが設けられている。この凸状体3ad、3aeの目
的は、散水部3の内面とカートリッジ2の外面が密着し
て原料水および浄水の流下を妨げないようにすることで
ある。従ってその形状も内側面3abに設ける場合には
前記カートリッジ取り付け部1aの凸状体1aeの形状
と同様に原料水の流下を妨げないのであれば任意に定め
てよく、例えば細長い板状に作ってカートリッジ取り付
け部1aの蓋から開口部方向へ配設するようにしても
(図5)、あるいはこれを短い柱状に作り中心部1aa
に向けて適数配設するようにしてもよい。
【0017】さらに内底面3acの凸状体3aeは、浄
水の流下を円滑にするためにカートリッジ2の下面2b
との間に空隙を設ける目的のものであるが、このことに
より底部3aにおいて原料水と浄水とが混合してしまわ
ぬように、この凸状体3aeは複数のすべての小孔3a
aを囲むように継ぎ目がなく、表面が平坦な帯状突起の
輪(円形、角形)に作るのがよい。このようにすれば凸
状体3aeが、カートリッジ2の下面2bと貫通孔2c
を囲むようにして密着し、貫通孔2cを流下する浄水は
凸状体3aeに遮られて外側の原料水と混合することな
く小孔3aaを通って外部に散水される。
【0018】本発明浄水シャワー装置は上述のような構
造のものであり、これを次のようにして使用する。先
ず、カートリッジ2を散水部3に収容させ、該散水部3
とシャワーヘッド1とを嵌合させる。カートリッジ2は
その上、下面2a、2b(遮水板2d、2d)がそれぞ
れシャワーヘッド1のカートリッジ取り付け部1aの中
心部1aaおよび散水部3の内底面3acの凸状体3a
eに押圧され、密着する。
【0019】このようにしたシャワーヘッド1の本体1
bを原料水を供給する供給管に嵌合させ、供給管を介し
て本体1bを貫通している水管1cに原料水を注入す
る。注入された原料水は、水管1cを通ってカートリッ
ジ取り付け部1aの水通孔1adに至り、これを通って
凸状体3adにより確保された散水部3とカートリッジ
2との空隙に流下し、散水部3に流入する。
【0020】流入した原料水は、カートリッジ2の上、
下面2a、2bが遮水処理されているので遮水処理され
ていない側面から内部に侵入して浄化される。このよう
にして浄化された浄化水は貫通孔2cに滲み出て下面2
bの孔2daよりカートリッジ外に出る。カートリッジ
外に出た浄化水は散水部3に流入するが、散水部3の内
底面3acの凸状体3aeに遮られているので、その外
にある未処理の原料水と混合することなく、複数の小孔
3aaを通って散水される。
【0021】
【発明の効果】本発明浄水シャワー装置は、カートリッ
ジ外側部の全表面から原料水を吸収するので吸収面積が
大きくなり、処理水量やカートリッジの使用効率が高く
なる他、カートリッジの使用部分が特定部分に偏在する
ことなく全ての部分を均等に使用するので従来浄水シャ
ワー装置に比べてカートリッジのライフサイクルを長く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明浄水シャワー装置の実施態様を表す斜視
図である。
【図2】本発明浄水シャワー装置の実施態様を表す一部
切欠一部縦断側面図である。
【図3】(A)、(B)は本発明浄水シャワー装置に用
いるカートリッジの斜視図である。
【図4】本発明浄水シャワー装置に用いるシャワーヘッ
ド要部の斜視図である。
【図5】本発明浄水シャワー装置に用いる散水部の斜視
図である。
【図6】従来浄水シャワー装置の要部縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 シャワーヘッド 1a カートリッジ取り付け部 1aa 中心部 1ab 周囲部 1ac 側壁 1ad 水通孔 1ae 凸状体 1b 本体 1c 水管 2 カートリッジ 2a 上面 2b 下面 2c 貫通孔 2d 遮水板 2da 孔 2e 活性炭またはセラミック 2f 不織布 3 散水部 3a 底部 3aa 小孔 3ab 内側面 3ac 内底面 3ad 凸状体 3ae 凸状体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャワーヘッドと、カートリッジ
    と、該カートリッジを保持する散水部とを有してなり、
    前記カートリッジは上下面が遮水処理されて、中心部に
    上下面を貫通するかまたは下から上面に至るまでの間を
    貫通する貫通孔が設けられており、上記シャワーヘッド
    のカートリッジ取り付け部は中心部が前記カートリッジ
    の中心部に接するように突出しており、さらにそのカー
    トリッジ取り付け部の中心部の周囲部に水通孔が設けら
    れており、該散水部の内表面には凸状体が設けられて
    原料水がカートリッジの側面より内部に浸入するように
    していることを特徴とする浄水シャワー装置。
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