JP2511555Y2 - 浄水器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は主として家庭で使用する
水道水用浄水器の改良に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】水道水から鉄サビ等の濁り物質、カルキ
臭のもとになる塩素、異臭物質のカビ成分等を除去する
ためのろ過用ボールを使用する家庭用浄水器としては、
既に多数の製品が提供されているが、これらの中にはカ
ートリッジ内に収容された多数のボールの全表面を効果
的に利用できないもの、水道蛇口に対する着脱及びボー
ルの充填及び交換時における容器の組立及び解体に手間
を要するもの等が多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案は前記のような
欠点がなく、ボールに対して水流が合理的に作用し、水
道蛇口に対する着脱及びボール交換時の組立及び解体の
容易な主として家庭において使用する浄水器を得ること
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本考案の浄水器はろ過用ボール１０を収容した筒状
カードリッジ８の口部に、一側に排水管１１を取付け中
央に放水筒の口部をねじ嵌めしたキャップ５の下部外周
辺をねじ嵌めし、前記放水筒の下部を前記カートリッジ
の内部中央に垂下させ、下端付近に側孔２１、斜孔２２
及び底孔２３をあけるとともに、前記放水筒の上部に順
次ろ網４、パッキン３、アプリケータ１及び蛇口２４下
端を当接させ、該蛇口に嵌合したジョイント２の下部を
アプリケータ１を介して前記キャップの上部にねじ嵌め
して成るものである。

【０００５】

【作用】本考案浄水器は、前記の順序で組立ててジョイ
ントを締込むと、各部は強固に固定されるとともに、蛇
口２４に通水すると、放水筒の側孔、斜孔及び底孔より
噴出する水流は夫々の方向に噴出してカートリッジ内の
ボールを水中で激しく攪拌するため、各ボールの全表面
が通水に作用して効果的な浄水作用を遂行する。

【０００６】

【実施例】図１は本考案浄水器第１実施例の一部を断面
で示す正面図、図２は部品図で、Ａはキャップの平面
図、Ｂは同上の中央縦断正面図、Ｃはアプリケータの平
面図、Ｄは同上の中央縦断面図、Ｅは放水筒の中央縦断
面図、Ｆは同上の底面図である。

【０００７】図面において、８はろ過用ボール１０を収
容した筒状のカートリッジで、その口部にカバー６を挟
んでキャップ５をねじ嵌めする。キャップ５は浅筒状を
なし、外側に１個又は数個の排水管１１又は排水口を設
け、中央に放水筒９の上端口部をねじ嵌めする。

【０００８】放水筒９は下部を前記カートリッジの内部
中央に垂下させ、下端付近に側孔２１、斜孔２２及び底
孔２３をあけるとともに、上部に順次ろ網４、環状パッ
キン３、環状アプリケータ１及び蛇口２４の下端を当接
させ、該蛇口に嵌合したジョイント２の下部を前記キャ
ップ５の上部にアプリケータ１とともにねじ嵌めして成
るものである。なおアプリケータ１には蛇口への嵌込時
に内径を拡大させ得るように割目２０が形成されてい
る。

【０００９】図３は本考案浄水器第２実施例の一部を断
面で示す正面図、図４は部品図で、Ｇはジョイント２Ｂ
の平面図、Ｈは同上の中央縦断正面図、Ｉはアプリケー
タ１Ｂの平面図、Ｊは同上の中央縦断面図である。なお
Ｋは雌ねじの口ねじを有する蛇口、Ｌ、Ｍはねじ変換用
ニップル３３を示す。第２実施例の場合パッキン、ろ
網、キャップ、カートリッジ、放水筒等の構成は何れも
第１実施例と同様であるが、アプリケータ１Ｂ及びジョ
イント２Ｂの一部構造が第１実施例と異なり、すなわち
アプリケータ１Ｂの上辺外周には角形突出部３１が設け
られ、ジョイント２Ｂの上辺中央には前記突出部に見合
った角形穴３２があけられている。

【００１０】本例の浄水器は口端にねじ座金を有する蛇
口２４Ｂに使用するもので、先づ角孔３２に角形突出部
３１を合致させて締付を開始し、アプリケータ１Ｂの下
面がパッキン３に対接すると角孔３２は角形突出部３１
より外れるので其後ジョイント２Ｂを僅かに回動させる
ことにより締付を完了する。

【００１１】また蛇口２４Ｂの口ねじがＫに示すように
雌ねじ３４Ｂの場合は、先づこれにニップル３３上部の
ねじ３４を嵌めた後その下部のねじ３５にアプリケータ
１Ｂをねじ込めばよい。

【００１２】

【考案の効果】本考案の浄水器は、組立、解体が容易で
あり、カートリッジに収容したろ過用ボールの取換等に
も手数を要しないのみならず、使用中放水筒の下部にあ
けられた側孔、斜孔及び底孔よりのそれぞれ相異なる方
向への噴出水が、ボールを浮上させつつ激しく攪拌する
ので、浄水効率が極めて高い。なお第２実施例に示す浄
水器は、特に締付を的確、迅速に行うことができ、また
蛇口の口金が雌ねじの場合でも図示のようなニップルを
使用することより容易に取付ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案浄水器第１実施例の一部を断面で示す正
面図。

【図２】同上の部品図。

【図３】第２実施例の一部を断面で示す正面図。

【図４】同上の部品図。

【符号の説明】

１、１Ｂアプリケータ ２、２Ｂジョイント ３ パッ
キン ４ ろ網 ５ キャップ ８ カートリッジ ９ 放水
筒 １０ ろ過用ボール １１ 排水管 ２１、２２、２３ 側孔、斜孔、底孔 ２４、
２４Ｂ 蛇口 ３３ ニップル

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ろ過用ボール１０を収容した筒状カート
   リッジ８の口部に、外側に排水管１１を取付け中央に放
   水筒９の口部をねじ嵌めしたキャップ５の下部外周辺を
   ねじ嵌めし、前記放水筒の下部を前記カートリッジの内
   部中央に垂下させ下端付近に側孔２１、斜孔２２及び底
   孔２３をあけ、前記放水筒の上部に順次ろ網４、パッキ
   ン３、アプリケータ１及び蛇口２４下端を当接させると
   ともに、該蛇口に嵌合したジョイント２の下部をアプリ
   ケータ１を介して前記キャップの上部にねじ嵌めして成
   る浄水器。
2. 【請求項２】 頂部中央に蛇口の口金２４Ｂに係合する
   ねじ穴３３をあけ、頂部外周に角縁３１を設け、これを
   ジョイント２Ｂの頂面中央に設けた角孔３２に対向させ
   て成る請求項１に記載の浄水器。