JP3318478B2 - 車輪旋盤のデータ管理システム - Google Patents

車輪旋盤のデータ管理システム

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JP3318478B2
JP3318478B2 JP29926495A JP29926495A JP3318478B2 JP 3318478 B2 JP3318478 B2 JP 3318478B2 JP 29926495 A JP29926495 A JP 29926495A JP 29926495 A JP29926495 A JP 29926495A JP 3318478 B2 JP3318478 B2 JP 3318478B2
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敬一 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車輪旋盤のデータ
管理システムに関する。特に、1列車又は1車両の全車
輪を自動的に統一的に削正するための車輪旋盤のデータ
管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の車輪は、走行距離が定められ
た距離に達すると、歪んだ踏面形状を修正するために削
正される。車輪は、踏面の形状が重要である。削正時
に、踏面形状の傾斜角度を保持しながらフランジ厚さを
満足する直径値が算出される。車輪削正用の専用旋盤が
知られている。このような車輪旋盤では、事前に車輪の
寸法を測定している。この測定結果により車輪削正寸法
を算出して削正する。
【0003】1車両は、単位車輪群を構成する。単位群
に含まれる車輪は、原則的に同一寸法でなければならな
い。従って、一つの車輪の測定値から削正寸法を適切な
加工(直径、フランジ厚さともに可能な限り最大にする
加工)を行うと、後で加工される順番の車輪の削正寸法
が、先に加工されている車輪のそれらの値より小さい場
合が生じるので、先に加工された車輪の再削正を行わね
ばならなくなる。このような削正システムは、効率が悪
い。
【0004】削正された車輪は、その履歴を見るために
もその寸法が次の削正時まで記録されていることが望ま
しい。測定寸法を1列車単位でノート又はカードに記入
して記録することは間違いが生じるし、効率が悪い。1
列車の全車輪の削正寸法を自動的に求め削正する車輪旋
盤の削正システムの自動化が、要請されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような技
術的背景に基づいてなされたものであり、下記のような
目的を達成する。
【0006】本発明は、データ管理の面から車輪旋盤の
自動化を行うことを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、車輪旋盤の自動化の
ために車輪旋盤のデータ管理システムを提供することに
ある。
【0008】本発明の更に他の目的は、次回削正までの
データ保存等を考慮した車輪旋盤のデータ管理システム
を提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、車輪旋盤の自動
化のために車輪旋盤の寸法測定機能を活用する車輪旋盤
のデータ管理システムを提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、1列車単位で車
輪旋盤を自動化できる車輪旋盤のデータ管理システムを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0012】この発明1の車輪旋盤のデータ管理システ
ムは、車輪データ管理ブロックと、車輪旋盤制御ブロッ
クと、前記車輪データ管理ブロックと前記車輪旋盤制御
ブロックとの間でデータを送受信するための送受信手段
とからなり、前記車輪データ管理ブロックは、削正加工
前の単位群を構成する各車輪の測定より得た各車輪ごと
の各加工前データを記憶する加工前測定データ記憶機能
と、前記各車輪ごとに削正値を個別に決定する個別削正
値決定機能と、前記個別削正値決定機能により決定され
た個別削正値群から統一された共通削正値を決定する共
通削正値決定機能とが備わり、前記車輪旋盤制御ブロッ
クは、前記共通削正値に基づいて前記単位群の車輪削正
の制御を行う削正制御機能が備わり、前記送受信手段
は、前記共通削正値を前記車輪データ管理ブロックから
前記車輪旋盤制御ブロックに伝送するための共通削正値
送受信機能が備わっていることを特徴としている。
【0013】この発明2の車輪旋盤のデータ管理システ
ムは、前記発明1において、前記車輪旋盤制御ブロック
は、削正加工後の前記単位群を構成する各車輪の測定よ
り得た各車輪ごとの各加工後データを記憶する加工後測
定データ記憶機能が備わり、前記送受信手段は、前記加
工前データを前記車輪データ管理ブロックから前記車輪
旋盤制御ブロックに伝送し、前記加工後データを前記車
輪旋盤制御ブロックから前記車輪データ管理ブロックへ
送信する加工前後データ送信機能が備わっていることを
特徴としている。
【0014】この発明3の車輪旋盤のデータ管理システ
ムは、前記発明1又は2の車輪旋盤のデータ管理システ
ムにおいて、前記車輪データ管理ブロックは、加工後測
定データを記憶する加工後測定データ記憶機能が備わっ
ていることを特徴としている。
【0015】この発明4の車輪旋盤のデータ管理システ
ムは、前記発明1,2又は3の車輪旋盤のデータ管理シ
ステムにおいて、前記加工後データは車輪旋盤の機内で
測定されることを特徴としている。
【0016】この発明5の車輪旋盤のデータ管理システ
ムは、前記発明1,2,3又は4の車輪旋盤のデータ管
理システムにおいて、前記単位群は同一車両の車輪のみ
を含むことを特徴としている。
【0017】この発明6のデータ管理システムは、 前記
発明1ないし5のいずれか1発明において、 前記個別削
正値は、左右の車輪直径目標値のうちで小さい方が仮車
輪直径目標値として登録され、 前記共通削正値が各前記
仮車輪直径目標値のうちで一番小さい値から選択された
車輪直径削正値であることを特徴としている。 この発明
7のデータ管理システムは、 前記発明1ないし6のいず
れか1発明において、 前記各加工前測定データが、各車
輪の加工前に車輪旋盤の外側で測定された左右の車輪直
径と左右のフランジ厚さであることを特徴としている。
この発明8のデータ管理システムは、 前記発明1ないし
7のいずれか1発明において、 前記削正加工前の単位群
が、1車両単位または1列車単位であることを特徴とし
ている。 この発明9のデータ管理システムは、 前記発明
2において、 前記各加工後データが、左右の車輪直径削
後計測値、車輪内面距離削後計測値、左右の車輪フラン
ジ厚さ削後計測値、左右の車輪フランジ高さ削後計測値
であることを特徴としている。本発明は、車輪旋盤の外
側で削正対象の車輪の寸法測定が行われる。車輪旋盤と
離れた位置で、しかも、加工前の検査段階で測定して車
輪データの入力を行うことができる。切削のためのデー
タは機内導入前には決定されているので機内に導入され
た車輪は、ただちに加工段階に入ることができる。この
測定は、1車両単位でも1列車単位でもよい。
【0018】切削量の決定は、1単位群に属する全車輪
のデータに基づいて行われるから、1単位群の最初の車
輪の加工前に切削量を決定すればよい。従って、この決
定は加工直前に行ってもよい。1車両単位群の車輪は、
統一された共通の寸法になるように削正前に計算プログ
ラムにより決定される。車輪旋盤機内に導入された車輪
の削正寸法は、1単位群ごとに決定されている。
【0019】加工目標値である切削量は、車輪が機内に
導入された後に修正する場合がある。この場合は、この
修正値を1単位群の共通値とする。このような修正は、
車輪データ管理ブロックと車輪旋盤制御ブロックとの間
のフィードバック機能により可能である。この修正は、
1単位群の最初でない車輪についても行うことができ
る。
【0020】加工後の寸法が記録される。このように記
録されるデータは、次回の削正時まで自動的に車輪デー
タ管理ブロックにおいて保存されるので、1車輪ごとの
履歴を自動的に作成することができる。本発明は、上記
定義の発明に限られず様々な実施形態を含む。例えば、
車輪は加工順に搬送軌道上に並べておくと好都合である
が、必ずしも順番に拘泥されない。
【0021】全車輪の情報を入力した後には、1単位群
ごとに削正量が決定されているので、どような順番で
も加工を行うことができる。1車輪について全情報を車
輪旋盤制御ブロック側に伝送する必要はない。加工前に
計測された左右車輪の直径入力値、車輪直径削正量、そ
の他管理項目のみを1対1の対応で伝送すればよい。
【0022】前述した本発明は、機能面から見ると、車
輪データを加工前に登録できる機能、車輪直径削正値を
1単位群ごとに決定する機能、車輪直径削正値等を車輪
旋盤側に通知する機能、加工後の車輪の各削正後計測値
を管理側で受信できる機能、同一車両内(1単位群内)
で、情報をフィードバックする機能の全部又は一部が備
わっている。このような機能により、1車両単位又は1
列車単位で車輪旋盤の全自動化システムを構成すること
ができるが、必ずしも、全自動化する必要はない。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の車輪旋盤のデータ管理シ
ステムの実施形態1を示すブロック図である。データ管
理ブロックは、車輪データ管理ブロック1と車輪旋盤制
御ブロック2とからなっている。車輪データ管理ブロッ
ク1は、後述する機能を有する管理側中央演算処理部
(CPU)3が備わっている。
【0024】車輪データ管理ブロック1は、管理側中央
演算処理部3の他に管理側車輪データ管理システムプロ
グラムを記憶している読出専用メモリ4、各種データ等
を一時的に記憶する管理側随時読出書込用メモリ5、車
輪の各種データを車輪番号の順に記憶する車輪データテ
ーブルメモリ6、車輪データを車輪番号の順に出力する
ための順位カウンタ7、加工前の送信用車輪データを記
憶するための車輪データ送信用バッファメモリ8、加工
後の受信用車輪データを記憶するための車輪データ受信
用バッファメモリ9等が備わっている。
【0025】このような構成の車輪データ管理ブロック
1として、パソコンが用いられている。このようなパソ
コンは、キーボード11からキー入力により動作させる
ことができる。また、車輪データ等の必要なデータをキ
ーボード11の操作によりディスプレイ10に表示し、
又は、車輪データテーブルメモリ6等に入力することが
できる。
【0026】車輪旋盤制御ブロック2は、後述する機能
を有する制御側中央演算処理部12が備わっている。車
輪旋盤制御ブロック2は、制御側中央演算処理部12の
他に車輪旋盤を数値制御(NC)するためのシステムプ
ログラムを記憶している読出専用メモリ13、各種デー
タ等を一時的に記憶する制御側随時読出書込用メモリ1
4、加工用プログラムを含む記憶している加工プログラ
ム随時読出書込用メモリ(以下、加工プログラムラムメ
モリという)15が備わっている。
【0027】制御側中央演算処理部12は、各軸制御
部、サーボアンプを介してサーボモータ16X1,16
X2,16Z1,16Z2に対して制御関係にある。サ
ーボモータ16X1,16X2,16Z1,16Z2
は、車輪をチャッキングするチャック部材が取付けられ
た主軸が対向するように2つ設けられ、2つのチャック
部材で車輪を挟むように保持するとともにこの各主軸に
対して、X1軸方向(主軸軸線と直交する方向)、Z1
軸方向(主軸軸線方向)及びX2軸方向、Z2軸方向に
それぞれにフィードバック制御して2つの刃物台を各々
移動位置決めさせる。
【0028】リミットスイッチ17a、操作スイッチ1
7b等が、入出力用接続器18、PC17を介して制御
側中央演算処理部12に接続されている。その他に、削
正後の車輪の各データを計測するためのタッチセンサ1
7fも入出力インタフェース17gを介してバスライン
12aに接続されている。このタッチセンサ17fによ
る自動計測は、タッチセンサ17fがタッチ信号を出力
したときの移動位置データとタッチセンサ17fの接触
部寸法より求める公知の計測方法である。また、タッチ
センサ17fは、左右の刃物台に、各々、計測位置−待
避位置間移動自在に設けられている。
【0029】車輪データ管理ブロック1と車輪旋盤制御
ブロック2とは、それぞれに属する通信用インタフェー
スを介して通信線19により双方向に接続されている。
加工前車輪データが車輪データ管理ブロック1から車輪
旋盤制御ブロック2へ、加工後車輪データが車輪旋盤制
御ブロック2から車輪データ管理ブロック1へそれぞれ
伝送される。
【0030】図2は、車輪データテーブル(バッファ)
メモリ6に記憶・管理される管理データをブロック図と
して示している。ブロック#1には、例えば1両目の1
体の名称の車輪データD1が記憶・管理される。以下、
1車両が4体の車輪を有する場合について説明する。
【0031】全車輪データDnは、車両名、車両番号及
び車輪の管理番号と共に図3に示すような各データが入
力され、また、車両名、車両番号、車輪の管理番号で区
別されて出力される。このようなブロック群#nは、図
1で説明した車輪データ管理ブロック1の車輪データテ
ーブルメモリ6に記憶されている。
【0032】図3は、車輪データD1〜Dnの構成要素
を示している。この表には、以下のような車輪に関する
情報が、書き込まれ記憶される。”管理番号”、”車両
名”、“車両番号”(=ST)は、管理情報である。
“車輪直径基準値”、“車輪フランジ厚さ基準値”は、
設定される基準値である。“右車輪直径入力値”、“左
車輪直径入力値”、“右車輪フランジ厚さ入力値”、
“左車輪フランジ厚さ入力値”は、加工前に測定された
測定値である。
【0033】“車輪直径削正値”は、前記入力値に基づ
いて管理側中央演算処理部3により自動的に計算され求
められる計算値である。このような管理情報、基準値、
測定値は、キーボード11から入力され車輪データ管理
ブロック1の車輪データテーブルメモリ6に記憶され
る。計算値は、管理側中央演算処理部3により求められ
て車輪データテーブルメモリ6に入力される。
【0034】“右車輪直径削後計測値”、“左車輪直径
削後計測値”、“車輪内面距離削後計測値”、“右車輪
フランジ厚さ削後計測値”、“左車輪フランジ厚さ削後
計測値”、“右車輪フランジ高さ削後計測値”、“左車
輪フランジ高さ削後計測値”は、加工後に機内で測定さ
れた測定値である。
【0035】加工後に機内でタッチセンサ17fを車輪
の各被計測部に接触させ(図13参照)、接触した際の
タッチ信号出力時の位置データとタッチセンサ17fの
接触部寸法(図13のa,b,d等寸法)等とより演算
されて計測値が求められた計測値である。
【0036】即ち、加工後に機内でタッチセンサ17f
により計測され削後計測値演算部17hで演算されたこ
のような値は、自動的に制御側随時読出書込用メモリ1
4に一時的に記憶され通信線19を介して車輪データ管
理ブロック1側に転送される。転送された受信車輪デー
タRD1〜RDnは、車輪データ受信用バッファメモリ
9で受信された後、各車輪ごとに車輪の管理番号、車両
名、車両番号で区別されて車輪データテーブルメモリ6
に記憶される。
【0037】図4(a),(b)及び図5(a),
(b)は、データフロー・ブロック図である。図4
(a)は、データ入力でプロセスを示し、車輪データ管
理ブロック1のキーボード11から入力されるデータ種
類は、すでに説明されている。
【0038】図4(b)は、車輪直径削正値決定プロセ
スを示し、車輪直径削正値は、図4(a)で入力された
データにより管理側中央演算処理部3により計算され
る。管理側中央演算処理部3に入力されるプログラム
は、図12に示すような形状の車輪直径を計算するため
の計算用プログラムである。
【0039】図12(a)は、車輪の基準形状である外
郭形状が点線で示され一定時間使用後の外郭形状が、実
線で示されている。フランジ厚さ基準値の大きさが、フ
ランジ厚さ基準値と記入されている矢印の長さで示され
ている。この長さは、この車輪について設定された基準
値である。
【0040】次に、図12(b)に示す傾斜角度からフ
ランジ厚さを満足するように車輪直径(二点鎖線で示し
た形状)が計算により求められる。この計算用プログラ
ムは、次のような連立式(1)により計算を実行する。
【0041】 フランジ厚さ差=フランジ厚さ基準値−フランジ厚さ入力値 仮切削量=2・フランジ厚さ差・係数 (1) 車輪直径目標値=右車輪直径入力値−仮切削量 上式(1)で、係数は前記傾斜角度に関係する定数であ
る。このような決定プロセスが全車輪について管理側中
央演算処理部3で実行され、車輪直径目標値である車輪
直径削正値が、車輪データテーブルメモリ6の車輪デー
タテーブルに車輪管理番号、車両名、車両番号に対応し
て、書き込まれる(図4(b)参照)。図5(a)は、
送信用車輪データSD1〜SDnを車輪旋盤制御ブロッ
ク2側へ送信するプロセスを示す。送信用車輪データS
D1〜SDnは、「車輪直径基準値」、「右車輪直径入
力値」、「左車輪直径入力値」、「車輪直径削正値」、
「その他管理事項」である。車輪データ送信用バッファ
メモリ8に記憶された送信用車輪データSD1〜SDn
は、車輪旋盤側の車輪旋盤制御ブロック2に通信線19
を介して転送される。車輪旋盤制御ブロック2側では、
左右、別々に車輪直径入力値(加工前車輪寸法)から車
輪直径削正値に所定の切込み寸法で順次切削加工する加
工プログラムを作成し、車輪旋盤に切削加工させる。
【0042】図5(b)は、加工後に受信用車輪データ
RD1〜RDnを車輪旋盤制御ブロック2より車輪デー
タ管理ブロック1に送信するプロセスを示す。受信用車
輪データRD1〜RDnは、「車輪直径削正値」、「右
車輪直径削後計測値」、「左車輪直径削後計測値」、
「車輪内面距離削後計測値」、「右車輪フランジ厚さ削
後計測値」、「左車輪フランジ厚さ削後計測値」、「右
車輪フランジ高さ削後計測値」、「左車輪フランジ高さ
削後計測値」、「その他」である。
【0043】切削加工後に計測された受信用車輪データ
は、一時的に制御側随時読出書込用メモリ14に記憶さ
れた後に、車輪旋盤側の車輪旋盤制御ブロック2から通
信線19を介して車輪データ管理ブロック1側の車輪デ
ータ受信用バッファメモリを介して車輪データテーブル
メモリ6に転送され記憶される。
【0044】但し、車輪直径削正値は、車輪旋盤制御ブ
ロック2に送信された削正値を変更する場合がある。こ
れは、車輪の踏面等に深い傷が機内で発見されたためオ
ペレータが車輪旋盤制御ブロック2側で車輪直径削正値
を変更することがあるからである。車輪直径削正値を算
出するプログラムは、図6、図7のフローチャートに示
すように実行される。
【0045】同一車両名、同一車両番号の車輪データが
選択される(ステップS1)。例えば、車輪データテー
ブルメモリ6のファイルの初めから4番目までの車輪デ
ータD1〜D4が選択される。5本以上の同一車両名、
同一車両番号の車輪データが選択されれば(ステップS
2)、入力エラーである。
【0046】選択した1車両の4つの車輪データのそれ
ぞれの車輪直径基準値、車輪フランジ厚さ基準値が等し
いかどうかが判断される(ステップS3)。等しくなけ
れば、入力ミスがある。4本の内の1本の車輪の車輪デ
ータD11が選択され(ステップS4)、車輪データ管
理ブロック1から管理側中央演算処理部3に入力され
る。式(1)で示される計算が、右車輪について管理側
中央演算処理部3により行われる(ステップS5)。次
に、同じ車輪データD11に基づき左車輪について同じ
計算が行われる(ステップS6)。
【0047】このように決定された左右車輪の2つの車
輪直径目標値のうちで小さい方の値が、暫定的に仮車輪
直径目標値として管理側中央演算処理部3内で登録され
る(ステップS7)。残りの3本の車輪について、ステ
ップS4からステップS7が繰り返される。4本の車輪
についてこのようなステップが完了すると(ステップS
8)、即ち、同一車両、同一車両番号の車輪直径削正値
(目標値)を決定する。車輪単位で決定した4つの仮車
輪直径目標値のうちで一番小さい値を車輪直径削正値と
する(ステップS9)。
【0048】この車輪直径削正値が、車輪データテーブ
ルメモリ6の4つの車輪データテーブルの車輪直径削正
値の項に共通に書き込まれる。車輪直径削正値が、車輪
直径基準値より小さい場合は、車輪の加工可能範囲を越
えていることであり車輪を不良とし、大きい場合には、
処理を終了する(ステップS10)。
【0049】ステップS5で行う計算の式(1)中に用
いられている係数は、踏面の形状から定められるパラメ
ータメモリ5aに記憶されているパラメータである。こ
の実施例では「フランジ厚さ差」より切削量を求める方
法として説明しているが、車輪の切削量を決定する条件
要素としては、「フランジ厚さ差」の他に、最低限の切
削量(一定時間走行後に必ず切削する量)、車輪傷の深
さ等がある。このような各種要素を加味する場合には、
もっとも大きい切削量を共通切削量採り、車輪直径削正
値を決定するように、ステップS5,S6,S7を改変
することができる。
【0050】図7は、既に説明した内容を含むが、デー
タの流れを主体とするブロック図である。ステップS1
1は、車輪データテーブルが、車輪データ管理ブロック
1の車輪データテーブルメモリ6に記憶されていること
を示している。車輪データD1〜Dnが、車輪データテ
ーブル31として形成されている。車輪データテーブル
31から、ステップS12で、同一車両番号(同一車両
名)の4本の車輪に関するデータ表D1,D2,D3,
D4が選択される。
【0051】ステップS13において、このように選択
された単位群(同一車両番号、同一車両名)の4本の車
輪について、1車輪ごとに仮車輪直径目標値が決定され
る。このステップS13は、図6のステップS7に同じ
である。4つの仮車輪直径目標値のうちで最低値が、4
本8つの車輪の共通の車輪直径削正値として決定され、
車輪データテーブルメモリ6車輪データテーブルの車輪
直径削正値の項に書き込まれる(ステップS14)。
【0052】図8,9,10は、送信用車輪データSD
1〜SDnの送信に関するフローを示す。車輪データ管
理ブロック1の車輪データテーブルメモリ6から加工の
順番に送信用車輪データSD1〜SDnを車輪データ送
信用バッファメモリ8に登録する(ステップS21)。
この加工順に、車輪が搬送軌道上に並んでいる。送信用
車輪データSD1〜SDnの送信要求があると(ステッ
プS22)、順位カウンタ7が1カウントずつ歩進し
(ステップS23)、当該車輪の送信用車輪データSD
1をデータを車輪データ管理ブロック1から車輪旋盤制
御ブロック2に送信する(ステップS24)。
【0053】このデータ伝送は、該当する車輪のデータ
について行われる。この送信は、車輪データ管理ブロッ
ク1の車輪データ送信用バッファメモリ8と制御側随時
読出書込用メモリ14との間で行うことができる。車輪
旋盤制御用ブロック2は、車輪の加工が終了した後、次
の車輪の車輪データ要求を車輪データ管理ブロック1に
出力し、ステップS22の処理に移行する。
【0054】図10は、加工後各計測値を含む受信用車
輪データRD1〜RDnの通信に関するフロー図を示
す。車輪旋盤制御ブロック2側から受信要求があると
(ステップS31)、順位カウンタが示す受信用車輪デ
ータが、車輪データ受信用バッファメモリ9に受信さ
れ、この受信された受信用車輪データの各削後計測値
が、車輪データ歩進カウンタの指す車輪データテーブル
に書き込まれる。(ステップS32)。次に、車輪デー
タ歩進カウンタの指す車輪データの同じ車両名、車両番
号の車輪データテーブル表を検索する(ステップS3
3)。
【0055】次に、車輪データが最後のデータか否かを
判別する(ステップ34)。車輪データが最後までない
場合は、見つけた車輪データテーブルの車輪直径削正値
項目に受信した車輪直径削正値を書き込む(ステップS
34)。このように、単位群の4体の車輪について共通
の車輪直径削正値が、図11に示すように書き込まれ
る。
【0056】車輪データ管理ブロック1と車輪旋盤制御
ブロック2との2つの独立したコンピュータにより、車
輪データ管理ブロック1における情報入力と加工とを同
時に進行させることができる。加工後のデータの保存と
車輪データ管理ブロック1における情報入力とを同時に
進行させることができる。
【0057】この実施形態では左右の車輪を加工すると
2つの主軸・刃物台を一つの車輪旋盤制御ブロックで制
御しているが、左車輪用主軸・刃物台および右車輪用主
軸・刃物台を各々車輪旋盤制御ブロックで制御してもよ
い。この場合車輪データ管理ブロックに対して2台の車
輪旋盤制御ブロックが通信線で接続される。
【0058】
【発明の効果】この発明の車輪旋盤のデータ管理システ
ムは、1列車の全車輪の全自動削正を可能にする。車輪
対応のデータを最初に入力しておけば、データ管理プロ
グラムの管理下で制御プログラムが車輪旋盤を動作さ
せ、双方向に通信して滞りなく全車輪の削正を完了す
る。
【0059】また、一車両に4個の車輪を有する例で説
明しているが、これに限定されない。一車両に6個であ
ってもその他の数値であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の車輪旋盤のデータ管理システ
ムの実施形態1を示すコンピュータ・ブロック図であ
る。
【図2】図2は、実施形態1の車輪データ表を示すブロ
ック図である。
【図3】図3は、車輪データ表の構成を示すブロック図
である。
【図4】図4(a),(b)は、各車輪データ表へのデ
ータ入力を示す各ブロック図である。
【図5】図5(a),(b)は、図4の続きのブロック
図である。
【図6】図6は、実施形態1の動作を示すフローチャー
ト図である。
【図7】図7は、車輪データのフローチャート図であ
る。
【図8】図8は、車輪データ表を示すブロック図であ
る。
【図9】図9は、データの送信を示すフローチャート図
である。
【図10】図10は、データ書込を示すフローチャート
図である。
【図11】図11は、車輪データの書き込みを示すデー
タブロック図である。
【図12】図12(a),(b)は、車輪フランジの削
正基準値を解説する断面図である。
【図13】図13は、車輪フランジの形状測定を示す断
面図である。
【符号の説明】 1…車輪データ管理ブロック 2…車輪旋盤制御ブロック 3…管理側中央演算処理部 5…管理側随時読み出書込用メモリ 6…車輪データ管理ブロック 7…順位カウンタ 11…キーボード 12…制御側中央演算処理部 13…読出専用メモリ 14…制御側随時読出書込用メモリ 15…加工プログラムメモリ 17…PC 18…入出力用接続器 19…通信線

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪データ管理ブロックと、 車輪旋盤制御ブロックと、 前記車輪データ管理ブロックと前記車輪旋盤制御ブロッ
    クとの間でデータを送受信するための送受信手段とから
    なり、 前記車輪データ管理ブロックは、 削正加工前の単位群を構成する各車輪の測定より得た各
    車輪ごとの各加工前データを記憶する加工前測定データ
    記憶機能と、 前記各車輪ごとに削正値を個別に決定する個別削正値決
    定機能と、 前記個別削正値決定機能により決定された個別削正値群
    から統一された共通削正値を決定する共通削正値決定機
    能とが備わり、 前記車輪旋盤制御ブロックは、 前記共通削正値に基づいて前記単位群の車輪削正の制御
    を行う削正制御機能が備わり、 前記送受信手段は、 前記共通削正値を前記車輪データ管理ブロックから前記
    車輪旋盤制御ブロックに伝送するための共通削正値送受
    信機能が備わっている 車輪旋盤のデータ管理システム。
  2. 【請求項2】請求項1の車輪旋盤のデータ管理システム
    において、 前記車輪旋盤制御ブロックは、 削正加工後の前記単位群を構成する各車輪の測定より得
    た各車輪ごとの各加工後データを記憶する加工後測定デ
    ータ記憶機能が備わり、 前記送受信手段は、前記加工前データを前記車輪データ
    管理ブロックから前記車輪旋盤制御ブロックに伝送し、
    前記加工後データを前記車輪旋盤制御ブロックから前記
    車輪データ管理ブロックへ送信する加工前後データ送信
    機能が備わっている ことを特徴とする車輪旋盤のデータ管理システム。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の車輪旋盤のデータ管理シ
    ステムにおいて、 前記車輪データ管理ブロックは、 加工後測定データを記憶する管理ブロック側加工後測定
    データ記憶機能が備わっている ことを特徴とする車輪旋盤のデータ管理システム。
  4. 【請求項4】請求項1,2又は3の車輪旋盤のデータ管
    理システムにおいて、 前記加工後データは車輪旋盤の機内で測定される ことを特徴とする車輪旋盤のデータ管理システム。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3又は4の車輪旋盤のデー
    タ管理システムにおいて、 前記単位群は同一車両の車輪のみを含む ことを特徴とする車輪旋盤のデータ管理システム。
  6. 【請求項6】前記個別削正値は、左右の車輪直径目標値
    のうちで小さい方が仮車輪直径目標値として登録され、 前記共通削正値が各前記仮車輪直径目標値のうちで一番
    小さい値から選択された車輪直径削正値である、 ことを特徴とする請求項1ないし5項のいずれか1項
    記載の車輪旋盤のデータ管理システム
  7. 【請求項7】前記各加工前測定データが、各車輪の加工
    前に車輪旋盤の外側で測定された左右の車輪直径と左右
    のフランジ厚さである、 ことを特徴とする請求項1ないし6項のいずれか1項に
    記載の車輪旋盤のデータ管理システム
  8. 【請求項8】前記削正加工前の単位群が、1車両単位ま
    たは1列車単位である、 ことを特徴とする請求項1ないし7項のいずれか1項に
    記載の車輪旋盤のデータ管理システム
  9. 【請求項9】前記加工後データが、左右の車輪直径削
    後計測値、車輪内面距離削後計測値、左右の車輪フラン
    ジ厚さ削後計測値、左右の車輪フランジ高さ削後計測値
    である、 ことを特徴とする請求項2に記載の車輪旋盤のデータ管
    理システム
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