JP3316962B2 - フィルタ - Google Patents

フィルタ

Info

Publication number
JP3316962B2
JP3316962B2 JP24784593A JP24784593A JP3316962B2 JP 3316962 B2 JP3316962 B2 JP 3316962B2 JP 24784593 A JP24784593 A JP 24784593A JP 24784593 A JP24784593 A JP 24784593A JP 3316962 B2 JP3316962 B2 JP 3316962B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring resonator
wavelength
wavelength ring
resonator
input terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24784593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07106802A (ja
Inventor
博幸 矢吹
守一 佐川
三夫 牧本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP24784593A priority Critical patent/JP3316962B2/ja
Priority to US08/317,505 priority patent/US5534831A/en
Priority to EP94307250A priority patent/EP0646981B1/en
Priority to DE69427550T priority patent/DE69427550T2/de
Priority to EP99124730A priority patent/EP0993065B1/en
Priority to EP98102184A priority patent/EP0844682B1/en
Priority to DE69431888T priority patent/DE69431888T2/de
Priority to DE69418127T priority patent/DE69418127T2/de
Priority to CNB031452175A priority patent/CN1278446C/zh
Priority to CNB98107426XA priority patent/CN1306649C/zh
Publication of JPH07106802A publication Critical patent/JPH07106802A/ja
Priority to US08/598,541 priority patent/US5684440A/en
Priority to US08/775,772 priority patent/US5748059A/en
Priority to US08/980,478 priority patent/US5880656A/en
Priority to US09/262,643 priority patent/US6121861A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3316962B2 publication Critical patent/JP3316962B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、UHF〜SHF帯にお
ける通信装置、計測機器に利用される小形、低コストの
フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】リング共振器フィルタは、通常放射損失
を少なくする為に一波長リング共振器等が用いられる
が、損失は少なくても形状が大きいという欠点を有して
いた。この一波長リング共振器フィルタの欠点を解決す
るために、1つの共振器に2つの直交モードを励振する
デュアルモードフィルタが提案されている。以下に従来
のデュアルモードフィルタについて説明する。
【0003】図6は、従来のデュアルモードフィルタの
構成図である。図6において、1は一波長リング共振
器、2〜5は互いに電気長の90°離れた位置に配置さ
れた結合容量、6、7は入出力端子、8は移相回路であ
る。9、10は移相回路8との接続端子で、当該移相回
路8に接続されている。
【0004】以上のように構成されたデュアルモードフ
ィルタの動作について説明する。まず、端子6に励振信
号を入力すると、電界結合によりリング共振器1に結合
する。リング共振器1上の点Aに伝搬した波は、電気長
の180°離れた位置にある点Bにて電界が最大とな
り、結合容量4を介して端子9へ伝搬する。リング共振
器1上の点Aから電気長の90°離れた位置にある点
C、Dにおいては電界は0となり、端子7、10には伝
搬しない。同様に端子10を励振すると、端子7に進行
波は伝搬するが、端子6、9には伝搬しない。したがっ
て、一波長リング共振器1には互いに結合しない2つの
共振モードが存在することがわかる。ここで端子6を励
振し、端子9に伝搬した波を適当な移相回路8を介して
端子10に印加すると、この進行波は端子7にのみ伝搬
する。これより、端子6から入力された信号は端子9、
10を経由して端子7に出力されるという一方向にのみ
信号が伝搬される回路が構成できる。すなわち、端子6
を入力端子とした場合端子7が出力端子となり、一波長
リング共振器1つを用いて2段のフィルタが実現でき
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、フィルタの通過帯域特性は一波長リング共振器
の電気長で決定する固定の周波数にしか対応できず、そ
の周波数特性の調整が困難であるという課題を有してい
た。また、フィルタを構成する各段の共振器の電気長は
一波長であること、および段間の結合に集中定数素子あ
るいは伝送線路を用いるため、フィルタの小形化、平面
化が困難であるという課題も有していた。
【0006】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、一波長リング共振器の線路長を等価的に短くす
るとともに、その周波数調整を容易に行える小形でかつ
平面化が可能なフィルタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、フィルタを構成する一波長リング共振器の
電気長を等間隔に4分割し、線路上の第1の位置、およ
び前記第1の位置と電気長の180°離れた位置にある
第2の位置に同一の特性をもつ先端開放の第1の伝送線
路を接続し、かつ前記第1の位置と電気長の90°離れ
た位置にある第3の位置、および前記第3の位置と電気
長の180°離れた位置にある第4の位置に同一の特性
をもつ先端開放の第2の伝送線路を接続した一波長リン
グ共振器を同一方向に配置し、共振器間の段間結合に平
行結合線路を用いた構成を有している。
【0008】
【作用】本発明は、互いに電気長の180°離れた位置
にあるリング共振器上の2点の間には正負の逆相の電圧
が発生しており、先端開放の伝送線路を接続すること
で、共振周波数を一波長リング共振器単体の共振周波数
よりも低い方へ任意に設定できるとともに、先端開放伝
送線路の電気長をトリミング等により調節することで、
周波数調整も容易に実現することができる。また、フィ
ルタの段間結合を平行結合線路で実現するため、リング
共振器を近接して配置することができ、フィルタ全体の
小形・平面化が可能となる。
【0009】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0010】図1(a)は本発明の第1の実施例におけ
るフィルタの平面図である。図1(a)において、11
は共振器であり、具体的には一波長リング共振器12を
形成している。一波長リング共振器12は、同線路上の
一点A、およびその点Aから電気長で180°離れた位
置にある線路上の一点Bに、同一の特性をもつ第1の先
端開放伝送線路13、14が設けられている。一方、点
Aと電気長で90°離れた位置にある線路上の一点C、
およびその点Cから電気長の180°離れた位置にある
線路上の一点Dに、同一の特性をもつ第2の先端開放伝
送線路15、16が設けられている。17は共振器11
と同一の共振器で、互いに同一方向に配置し、共振器間
の段間結合を平行結合線路18で実現しており、19、
20および21、22は互いに電気長で90°離れた点
E、GおよびF、Hに接続された入出力結合用伝送線
路、23〜26は入出力端子である。
【0011】以上のように構成されたフィルタの動作を
説明する。まず、入力端子23に励振信号を入力すると
入力結合用伝送線路19により共振器11に結合する。
共振器11は一波長リング共振器12の電気長と第1の
先端開放伝送線路13、14で決定する共振周波数f1
で共振し、共振器11上には点A、Bで電圧最大、点
C、Dで電流最大すなわち電圧0となる基本共振モード
が励起される。そして、平行結合線路18を介して共振
器17の点E、Fの順番に伝搬し、伝送線路21を介し
て最終的に出力端子25に出力される。
【0012】一方、入力端子24に励振信号を入力する
と励振した波は、伝送線路20を介して共振器11の点
C、Dに、そして平行結合線路18を介して共振器17
の点G、Hの順番に伝搬し、伝送線路22を介して最終
的に出力端子26に出力される。この時、共振器11の
共振周波数f2は、一波長リング共振器12の電気長と第
2の先端開放伝送線路15、16の電気長で決定され
る。
【0013】以上のように伝搬する波は、各共振器1
1、17において直交するモードでそれぞれ励振をして
おり、リング共振器上の一点から電気長の90°離れた
位置にある点においては電界は0となり伝搬はしない。
したがって、本構成のフィルタには互いに結合しない、
周波数の異なる2つの共振モードが存在することがわか
る。これより、周波数f1で入力端子23を励振し、周
波数f2で入力端子24を励振することで、周波数f1の
進行波は出力端子25にのみ、周波数f2の進行波は出
力端子26にのみ伝搬する。
【0014】次に、図1(b)の構成について説明す
る。図1(b)において図1(a)と異なる点は、共振
器11上の一点Aとその点Aから電気長の180°離れ
た位置にある一点B、および共振器17上の一点Eとそ
の点Eから電気長の180°離れた位置にある一点Fに
のみ同一の特性をもつ先端開放の伝送線路13、14を
接続した点である。
【0015】以上のように構成されたフィルタの動作を
説明する。基本的な動作は図1(a)の実施例と同一で
あり、異なる点は入力端子24を励振すると、共振器1
1は一波長リング共振器12の電気長で決定する共振周
波数f3で共振し、出力端子26に進行波は伝搬する
が、端子23、25には伝搬しないことである。
【0016】以上のように、図1に示す構成をとること
により、共振周波数を一波長リング共振器単体の共振周
波数よりも低い方へ任意に設定できるとともに、先端開
放伝送線路の電気長をトリミング等により調節すること
で、周波数調整も容易に実現することができる。また、
フィルタの段間結合を平行結合線路で実現するため、リ
ング共振器を近接して配置することができ、フィルタ全
体の小形・平面化が可能となる。
【0017】なお、第1、第2の先端開放伝送路13、
14、15、16は一波長リング共振器12と同時にパ
ターンを用いて形成することが一般的ではあるが、一波
長リング共振器12の形成の後に電気的、あるいは化学
的処理等により後付けしても良い。
【0018】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0019】図2(a)は本発明の第2の実施例におけ
るフィルタの平面図である。図2(a)において図1
(a)と異なる点は、実施例1で説明した一波長リング
共振器17に対して、その一波長リング共振器17の第
1の伝送線路13、14と第2の伝送線路15、16を
入れ換えた構成の一波長リング共振器17Bを用い、一
波長リング共振器12、17Bの互いに同一方向に配置
し、共振器間の段間結合を平行結合線路18で実現して
いることである。
【0020】以上のように構成されたフィルタの動作を
説明する。まず、入力端子23に励振信号を入力すると
入力結合用伝送線路19により共振器11に結合する。
共振器11は一波長リング共振器12の電気長と第1の
先端開放伝送線路13、14で決定する共振周波数f1
で共振し、共振器11上には点A、Bで電圧最大、点
C、Dで電流最大すなわち電圧0となる基本共振モード
が励起される。そして、平行結合線路18を介して共振
器17Bの点G、Hの順番に伝搬し、伝送線路22を介
して最終的に出力端子26に出力される。
【0021】一方、入力端子24に励振信号を入力する
と励振した波は、伝送線路20を介して共振器11の点
C、Dに、そして平行結合線路18を介して共振器17
Bの点E、Fの順番に伝搬し、伝送線路21を介して最
終的に出力端子25に出力される。この時、共振器11
の共振周波数f2は、一波長リング共振器12の電気長と
第2の先端開放伝送線路15、16の電気長で決定され
る。
【0022】以上のように伝搬する波は、各共振器1
1、17Bにおいて直交するモードでそれぞれ励振をし
ており、リング共振器上の一点から電気長の90°離れ
た位置にある点においては電界は0となり伝搬はしな
い。したがって、本構成のフィルタには互いに結合しな
い、周波数の異なる2つの共振モードが存在することが
わかる。これより、周波数f1で入力端子23を励振
し、周波数f2で入力端子24を励振することで、周波
数f1の進行波は出力端子26にのみ、周波数f2の進行
波は出力端子25にのみ伝搬する。
【0023】次に、図2(b)の構成について説明す
る。図2(b)において図2(a)と異なる点は、共振
器11上の一点Aとその点から電気長の180°離れた
位置にある一点B、および共振器17上の一点Gとその
点から電気長の180°離れた位置にある一点Hにのみ
同一の特性をもつ先端開放の伝送線路13、14を接続
した点である。
【0024】以上のように構成されたリング共振器の動
作を説明する。基本的な動作は図2(a)の実施例と同
一であり、異なる点は入力端子24に励振信号を入力す
ると励振し、共振器11は一波長リング共振器12の電
気長で決定する共振周波数f3で共振し、出力端子25
に進行波は伝搬するが、入力端子23、及び出力端子2
6には伝搬しない点である。
【0025】以上のように、図2に示す構成をとること
により、共振周波数を一波長リング共振器単体の共振周
波数よりも低い方へ任意に設定できるとともに、先端開
放伝送線路の電気長をトリミング等により調節すること
で、周波数調整も容易に実現することができる。また、
フィルタの段間結合を平行結合線路で実現するため、リ
ング共振器を近接して配置することができ、フィルタ全
体の小形・平面化が可能となる。
【0026】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0027】図3は本発明の第3の実施例におけるフィ
ルタの平面図である。図3において図1(a)と異なる
点は、第1の先端開放伝送線路13、14と第2の先端
開放伝送線路15A、16Aを同一の特性(例えば、形
状)とした一波長リング共振器を同一方向に配置し、共
振器の段間結合を平行結合線路で実現している点であ
る。
【0028】以上のように構成されたフィルタの動作を
説明する。まず、入力端子23に励振信号を入力すると
入力結合用伝送線路19により共振器11に結合する。
共振器11は一波長リング共振器12の電気長と先端開
放伝送線路13、14で決定する共振周波数f1で共振
し、共振器11上には点A、Bで電圧最大、点C、Dで
電流最大すなわち電圧0となる基本共振モードが励起さ
れ、平行結合線路18を介して共振器17の点E、Fの
順番に伝搬し、最終的に出力端子25に出力される。
【0029】一方、入力端子24を励振した波は、入力
結合用伝送線路20を介して共振器11上の点C、D
に、そして平行結合線路18を介して共振器17の点
G、Hの順番に伝搬し、出力結合用伝送線路22を介し
て最終的に出力端子26に出力される。この時の共振器
11の共振周波数も前述と同様にf1である。
【0030】以上のように伝搬する波は、各共振器1
1、17において直交するモードでそれぞれ励振をして
おり、リング共振器上の一点から電気長の90°離れた
位置にある点においては電界は0となり伝搬はしない。
したがって、本構成のフィルタには互いに結合しない、
2つの共振モードが存在することがわかる。これより、
周波数f1で入力端子23を励振した進行波は出力端子
25に、周波数f1で入力端子24を励振した進行波は
出力端子26に伝搬する。
【0031】以上のように、図3に示す構成をとること
により、共振周波数を一波長リング共振器単体の共振周
波数よりも低い方へ任意に設定できるとともに、先端開
放伝送線路の電気長をトリミング等により調節すること
で、周波数調整も容易に実現することができる。また、
フィルタの段間結合を平行結合線路で実現するため、リ
ング共振器を近接して配置することができ、フィルタ全
体の小形・平面化が可能となる。
【0032】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0033】図4は本発明の第4の実施例におけるフィ
ルタの平面図である。図4において図1(a)と異なる
点は、平行結合線路18Aの電気長を一波長リング共振
器12の電気長の90°以下(楕円形状)としたことで
ある。なお、本実施例では使用する共振器を実施例1の
ものとしているが、実施例2、あるいは実施例3に示す
共振器の構成としても構わない。
【0034】第1、第2および第3の実施例の構成によ
るフィルタの場合、平行結合線路の電気長が一波長リン
グ共振器の電気長の90°であるため、フィルタの段間
結合が大きくなる。この構成で狭帯域のフィルタを設計
する場合は共振器の間隔を広くする必要があり、不要結
合および回路面積を小さくすることが難しい。
【0035】一方、本構成のフィルタでは平行結合線路
の結合電気長が短いため共振器の間隔を狭くすることが
可能となり、不要結合、回路面積の削減が可能となる。
【0036】以上のように構成されたフィルタの動作は
第1の実施例と同一であるので、説明は省略する。
【0037】以上のように、図4に示す構成をとること
により、共振周波数を一波長リング共振器単体の共振周
波数よりも低い方へ任意に設定できるとともに、先端開
放伝送線路の電気長をトリミング等により調節すること
で、周波数調整も容易に実現することができる。また、
フィルタの段間結合を結合電気長の短い平行結合線路で
実現するためリング共振器を極めて近接して配置するこ
とができ、フィルタ全体の小形・平面化が可能となる。
【0038】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0039】図5は本発明の第5の実施例における共振
器の平面図である。図5において図4の構成と異なる点
は、入出力の結合を平行結合部材19A、20A、21
A、22Aによる平行結合線路27〜30で実現したこ
とである。なお、本実施例では使用する共振器を実施例
1の図1(a)の構成としているが、実施例2あるいは
実施例3に示す共振器の構成としても構わない。
【0040】以上のように構成されたフィルタの動作を
説明する。まず、入力端子23に励振信号を入力すると
平行結合部材19Aによる平行結合線路27により共振
器11に結合する。共振器11は一波長リング共振器1
2の電気長と第1の先端開放伝送線路13、14で決定
する共振周波数f1で共振し、共振器11上には点A、B
で電圧最大、点C、Dで電流最大すなわち電圧0となる
基本共振モードが励起される。そして、平行結合線路1
8を介して共振器17の点E、Fの順番に伝搬し、平行
結合部材21Aによる平行結合線路29を介して最終的
に出力端子25に出力される。
【0041】一方、入力端子24に励振信号を入力する
と励振した波は、平行結合部材20Aによる平行結合線
路28を介して共振器11の点C、Dに、そして平行結
合線路18を介して共振器17の点G、Hの順番に伝搬
し、平行結合部材22Aによる平行結合線路30を介し
て最終的に出力端子26に出力される。この時、共振器
11の共振周波数f2は、一波長リング共振器12の電気
長と第2の先端開放伝送線路15、16の電気長で決定
される。
【0042】以上のように、図5に示す構成をとること
により、共振周波数を一波長リング共振器単体の共振周
波数よりも低い方へ任意に設定できるとともに、先端開
放伝送線路の電気長をトリミング等により調節すること
で、周波数調整も容易に実現することができる。また、
フィルタの段間結合を結合電気長の短い平行結合線路で
実現するためリング共振器を極めて近接して配置するこ
とができ、さらに入出力結合も平行結合線路とすること
で入出力回路の小形・簡略化が実現できるため、フィル
タ全体の小形・平面化が可能となる。
【0043】なお、以上の説明において実施例1〜5で
はフィルタをリング共振器を2つ用いた2段構成として
示してきたが、共振器の個数すなわちフィルタの段数に
限定はなく、任意の段数で実現できることは言うまでも
ない。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、一波長リング共
振器上において、互いに電気長の90°離れた位置にあ
る点に先端開放の伝送線路を接続することで、共振周波
数を一波長リング共振器単体の共振周波数よりも低い方
へ任意に設定できるとともに、先端開放伝送線路の電気
長をトリミング等により調節することで、周波数調整も
容易に実現することができる。また、フィルタの段間結
合を平行結合線路で実現するため、リング共振器を近接
して配置することができ、フィルタ全体の小形・平面化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるフィルタの平面
【図2】本発明の第2の実施例におけるフィルタの平面
【図3】本発明の第3の実施例におけるフィルタの平面
【図4】本発明の第4の実施例におけるフィルタの平面
【図5】本発明の第5の実施例におけるフィルタの平面
【図6】従来のフィルタの平面図
【符号の説明】
1、12 リング共振器 2〜5 結合容量 6、7、23〜26 入出力端子 8 移相回路 9、10 接続端子 11、17 共振器 13〜16 先端開放伝送線路 18、27〜30 平行結合線路 19〜22 伝送線路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−315805(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 - 1/219 H01P 7/00 - 7/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の一波長リング共振器のうち1つの
    一波長リング共振器上の電気長の90°離れた位置にあ
    る2つの入力端子と、他の一波長リング共振器上の電気
    長の90°離れた位置にある2つの出力端子を有し、前
    記複数の一波長リング共振器の直交する2つの共振モー
    ドを利用し、複数の前記一波長リング共振器の一部が互
    いに平行結合することで段間結合をなし、全体として2
    組のフィルタが構成されていることを特徴とするフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 第1の一波長リング共振器と第2の一波
    長リング共振器を有し、前記第1の一波長リング共振器
    の電気長を等間隔に4分割し、当該線路上の第1の位
    置、その第1の位置と電気長の180°離れた位置にあ
    る第2の位置に同一の特性をもつ先端開放の第1の伝送
    線路を接続し、かつ前記第1の位置と電気長の90°離
    れた位置にある第3の位置、および前記第3の位置と電
    気長の180°離れた位置にある第4の位置に同一の特
    性をもつ先端開放の第2の伝送線路を接続し、前記第1
    の一波長リング共振器と同じ構成の前記第2の一波長リ
    ング共振器を前記第1の一波長リング共振器同一方向
    に配置し、前記第1の一波長リング共振器の前記第1の
    位置及び前記第3の位置にそれぞれ第1の入力端子及び
    第2の入力端子が接続され、前記第2の一波長リング共
    振器の前記第2の位置及び前記第4の位置にそれぞれ第
    1の出力端子及び第2の出力端子が接続されたことを特
    徴とする請求項1記載のフィルタ。
  3. 【請求項3】 第1の入力端子と第1の一波長リング共
    振器の第1の位置との接続、第2の入力端子と前記第1
    の一波長リング共振器の第3の位置との接続、第1の出
    力端子と第2の一波長リング共振器の第2の位置との接
    続及び第2の出力端子と前記第2の一波長リング共振器
    の第4の位置との接続が、各一波長リング共振器を形成
    する線路の一部と平行結合する如く結合線路を配置する
    ことでなされていることを特徴とする請求項2記載のフ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 第1の一波長リング共振器と第2の一波
    長リング共振器を有し、前記第1の一波長リング共振器
    の電気長を等間隔に4分割し、当該線路上の第1の位
    置、および前記第1の点と電気長の180°離れた位置
    にある第2の位置に同一の特性をもつ先端開放の伝送線
    路を接続し、前記第1の位置と電気長の9 0°離れた位
    置を第3の位置とし、前記第3の位置と電気長の180
    °離れた位置を第4の位置とし、前記第1の一波長リン
    グ共振器と同じ構成の前記第2の一波長リング共振器を
    前記第1の一波長リング共振器同一方向に配置し、前
    記第1の一波長リング共振器の前記第1の位置及び前記
    第3の位置にそれぞれ第1の入力端子及び第2の入力端
    子が接続され、前記第2の一波長リング共振器の前記第
    2の位置及び前記第4の位置にそれぞれ第1の出力端子
    及び第2の出力端子が接続されたことを特徴とする請求
    項1記載のフィルタ。
  5. 【請求項5】 第1の入力端子と第1の一波長リング共
    振器の第1の位置との接続、第2の入力端子と前記第1
    の一波長リング共振器の第3の位置との接続、第1の出
    力端子と第2の一波長リング共振器の第2の位置との接
    続及び第2の出力端子と前記第2の一波長リング共振器
    の第4の位置との接続が、各一波長リング共振器を形成
    する線路の一部と平行結合する如く結合線路を配置する
    ことでなされていることを特徴とする請求項4記載のフ
    ィルタ。
  6. 【請求項6】 第1の一波長リング共振器と第2の一波
    長リング共振器を有し、前記第1の一波長リング共振器
    の電気長を等間隔に4分割し、当該線路上の第1の位
    置、その第1の位置と電気長の180°離れた位置にあ
    る第2の位置に同一の特性をもつ先端開放の第1の伝送
    線路を接続し、かつ前記第1の位置と電気長の90°離
    れた位置にある第3の位置、および前記第3の位置と電
    気長の180°離れた位置にある第4の位置に同一の特
    性をもつ先端開放の第2の伝送線路を接続し、前記第1
    一波長リング共振器の第1の伝送線路と第2の伝送線
    路を入れ換えた構成の前記第2の一波長リング共振器を
    前記第1の一波長リング共振器同一方向に配置し、前
    記第1の一波長リング共振器の前記第1の位置及び前記
    第3の位置にそれぞれ第1の入力端子及び第2の入力端
    子が接続され、前記第2の一波長リング共振器の前記第
    2の位置及び前記第4の位置にそれぞれ第2の出力端子
    及び第1の出力端子が接続されたことを特徴とする請求
    項1記載のフィルタ。
  7. 【請求項7】 第1の入力端子と第1の一波長リング共
    振器の第1の位置との接続、第2の入力端子と前記第1
    の一波長リング共振器の第3の位置との接続、第2の出
    力端子と第2の一波長リング共振器の第2の位置との接
    続及び第1の出 力端子と前記第2の一波長リング共振器
    の第4の位置との接続が、各一波長リング共振器を形成
    する線路の一部と平行結合する如く結合線路を配置する
    ことでなされていることを特徴とする請求項6記載のフ
    ィルタ。
  8. 【請求項8】 第1の一波長リング共振器と第2の一波
    長リング共振器を有し、前記第1の一波長リング共振器
    の電気長を等間隔に4分割し、当該線路上の第1の位置
    および前記第1の位置と電気長の180°離れた位置に
    ある第2の位置に同一の特性をもつ先端開放の伝送線路
    を接続し、前記第1の位置と電気長の90°離れた位置
    を第3の位置とし、前記第3の位置と電気長の180°
    離れた位置を第4の位置とし、前記第1の一波長リング
    共振器の先端開放伝送線路を同一方向に電気長の90°
    移動した構成の前記第2の一波長リング共振器を前記第
    1の一波長リング共振器同一方向に配置し、前記第1
    の一波長リング共振器の前記第1の位置及び前記第3の
    位置にそれぞれ第1の入力端子及び第2の入力端子が接
    続され、前記第2の一波長リング共振器の前記第2の位
    置及び前記第4の位置にそれぞれ第2の出力端子及び第
    1の出力端子が接続されたことを特徴とする請求項1記
    載のフィルタ。
  9. 【請求項9】 第1の入力端子と第1の一波長リング共
    振器の第1の位置との接続、第2の入力端子と前記第1
    の一波長リング共振器の第3の位置との接続、第2の出
    力端子と第2の一波長リング共振器の第2の位置との接
    続及び第1の出力端子と前記第2の一波長リング共振器
    の第4の位置との接続が、各一波長リング共振器を形成
    する線路の一部と平行結合する如く結合線路を配置する
    ことでなされていることを特徴とする請求項8記載のフ
    ィルタ。
  10. 【請求項10】 第1の一波長リング共振器と第2の一
    波長リング共振器を有し、前記第1の一波長リング共振
    の電気長を等間隔に4分割し、当該線路上の第1の位
    置、前記第1の位置と電気長の180°離れた位置にあ
    る第2の位置、および前記第1の位置と電気長の90°
    離れた位置にある第3、第4の位置に同一の特性をもつ
    先端開放の伝送線路を接続し、前記第1の一波長リング
    共振器と同じ構成の前記第2の一波長リング共振器を前
    記第1の一波長リング共振器同一方向に配置し、前記
    第1の一波長リング共振器の前記第1の位置及び前記第
    3の位置にそれぞれ第1の入力端子及び第2の入力端子
    が接続され、前記第2の一 波長リング共振器の前記第2
    の位置及び前記第4の位置にそれぞれ第1の出力端子及
    び第2の出力端子が接続されことを特徴とする請求項1
    記載のフィルタ。
  11. 【請求項11】 第1の入力端子と第1の一波長リング
    共振器の第1の位置との接続、第2の入力端子と前記第
    1の一波長リング共振器の第3の位置との接続、第1の
    出力端子と第2の一波長リング共振器の第2の位置との
    接続及び第2の出力端子と前記第2の一波長リング共振
    器の第4の位置との接続が、各一波長リング共振器を形
    成する線路の一部と平行結合する如く結合線路を配置す
    ることでなされていることを特徴とする請求項10記載
    のフィルタ。
JP24784593A 1993-10-04 1993-10-04 フィルタ Expired - Fee Related JP3316962B2 (ja)

Priority Applications (14)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24784593A JP3316962B2 (ja) 1993-10-04 1993-10-04 フィルタ
EP94307250A EP0646981B1 (en) 1993-10-04 1994-10-04 Stripline filter and dual mode resonator
DE69427550T DE69427550T2 (de) 1993-10-04 1994-10-04 Planares Streifenleitungsfilter und Zweimodenresonator
EP99124730A EP0993065B1 (en) 1993-10-04 1994-10-04 Dual mode resonator in which two microwaves are independently resonated
EP98102184A EP0844682B1 (en) 1993-10-04 1994-10-04 Plane type stripline filter and dual mode resonator
DE69431888T DE69431888T2 (de) 1993-10-04 1994-10-04 Zweimodenresonator mit zwei unabhängig resonierenden Mikrowellen
DE69418127T DE69418127T2 (de) 1993-10-04 1994-10-04 Filter und Zweimodenresonator in Streifenleiter-Technik
US08/317,505 US5534831A (en) 1993-10-04 1994-10-04 Plane type strip-line filter in which strip line is shortened and dual mode resonator in which two types microwaves are independently resonated
CNB031452175A CN1278446C (zh) 1993-10-04 1994-10-05 双模谐振腔
CNB98107426XA CN1306649C (zh) 1993-10-04 1994-10-05 滤波器
US08/598,541 US5684440A (en) 1993-10-04 1996-02-08 Plane type strip line filter in which strip line is shortened and dual mode resonator in which two types microwaves are independently resonated
US08/775,772 US5748059A (en) 1993-10-04 1996-12-31 Plane type strip-line filter in which strip line is shortened and dual mode resonator in which two types microwaves are independently resonated
US08/980,478 US5880656A (en) 1993-10-04 1997-11-28 Plane type strip line filter in which strip line is shortened and dual mode resonator in which two types microwaves are independently resonated
US09/262,643 US6121861A (en) 1993-10-04 1999-03-04 Plane type strip line filter in which strip line is shortened and dual mode resonator in which two types microwaves are independently resonated

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24784593A JP3316962B2 (ja) 1993-10-04 1993-10-04 フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07106802A JPH07106802A (ja) 1995-04-21
JP3316962B2 true JP3316962B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=17169527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24784593A Expired - Fee Related JP3316962B2 (ja) 1993-10-04 1993-10-04 フィルタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3316962B2 (ja)
CN (1) CN1306649C (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100317656B1 (ko) * 1999-08-17 2001-12-22 오데레사 결합선로를 포함하는 링 공진기 및 그 제조방법
FR2861222A1 (fr) * 2003-10-17 2005-04-22 Thomson Licensing Sa Antenne planaire bi-bande
CN101515661B (zh) * 2009-03-26 2012-10-31 上海大学 嵌套环形结构平行馈线的微带双模滤波器
CN101867081B (zh) * 2009-04-15 2014-07-02 中国科学院物理研究所 一种二维片状双模谐振器、滤波器及其制造方法
US9184479B2 (en) * 2011-05-19 2015-11-10 Ace Technologies Corporation Multi mode filter for realizing wide band using capacitive coupling / inductive coupling and capable of tuning coupling value
CN103187601B (zh) * 2013-03-11 2016-04-13 西安电子科技大学 基于多枝节加载方形谐振环的多模宽带滤波器
WO2021240919A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 株式会社フジクラ バンドパスフィルタ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4327342A (en) * 1980-07-10 1982-04-27 U.S. Philips Corporation Bandstop filter for very high frequency transmission lines and biassing circuit for a very high frequency transistor comprising this filter
GB2222312B (en) * 1988-08-04 1993-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd A resonator and a filter including the same
US5017897A (en) * 1990-08-06 1991-05-21 Motorola, Inc. Split ring resonator bandpass filter with differential output

Also Published As

Publication number Publication date
CN1306649C (zh) 2007-03-21
CN1224253A (zh) 1999-07-28
JPH07106802A (ja) 1995-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0812961B2 (ja) 並列多段型帯域通過フィルタ
JPS62204601A (ja) 二重モ−ドフイルタ
US20070149159A1 (en) Filter circuit and radio communication system comprising filter
JP3316962B2 (ja) フィルタ
JP3309379B2 (ja) デュアルモード誘電体導波管型フィルタ及びその特性調整方法
JPH0637504A (ja) ストリップ線路デュアル・モード・フィルタ
KR100365452B1 (ko) 유전체필터,유전체듀플렉서및통신장치
JP3309454B2 (ja) リング共振器
US6201458B1 (en) Plane type strip-line filter in which strip line is shortened and mode resonator in which two types microwaves are independently resonated
US7274273B2 (en) Dielectric resonator device, dielectric filter, duplexer, and high-frequency communication apparatus
JPWO2005013411A1 (ja) 帯域阻止フィルタ
JP2888027B2 (ja) ストリップ線路ループ共振器フィルタ
JPH11136013A (ja) 帯域通過装置
JPS61189701A (ja) 帯域通過フイルタ
JPH06112701A (ja) ストリップ線路デュアル・モード・フィルタ
JPS63232602A (ja) 共振濾波器
JPH07183702A (ja) フィルタ
JPS6180901A (ja) 誘電体共振器を用いたマイクロ波フイルタ
JP2583849B2 (ja) ストリツプ線路共振器
JP2000082902A (ja) 誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサおよび通信機装置
US6850131B2 (en) Bandpass filter
JPH05110316A (ja) 共振器
JP2906857B2 (ja) ストリップ線路デュアル・モード・フィルタ
JPH0296402A (ja) スパイラル共振器
JPH03187502A (ja) インターディジタル形ろ波器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees