JP3316288B2 - 自動販売機の販売口用扉 - Google Patents
自動販売機の販売口用扉Info
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Description
すための自動販売機の商品販売口(以下、「販売口」と
いう)を開閉する販売口用扉に関する。
て、例えば、特開平2−171993号公報に記載され
たものは、扉本体と、シャフトと、支持体により構成さ
れ、扉本体の上端部に形成された孔部にシャフトを貫通
させると共に、シャフトの両端を販売口の両側に設けら
れた支持体に支持し、シャフトを中心に扉本体を、その
自重により回動させて商品販売口を閉塞するようになっ
ている。商品購入者が商品を取り出す際には、扉本体を
引き上げることにより、商品販売口が開放され、商品購
入者が、開放した扉本体から手を離すことにより、扉本
体がその自重により回動して、商品販売口を閉塞する。
ては、自動販売機の薄型化に拍車がかかっており、この
ような状況下では、商品収納庫の商品を商品シュータな
しで直接的に商品販売口へ落とす構造が望ましい。した
がって、商品販売口を幅広に形成すると共に、商品販売
口を閉塞する扉本体も幅広に形成する必要がある。この
ため、扉本体を、押出し成形で製造することが好まし
く、これに伴い、扉本体の孔部を、製造上のばらつきや
歪を考慮して、シャフト径に比べて十分な余裕を持った
太い径に形成する必要がある。
の自動販売の販売口用扉の構造では、扉本体を閉塞する
際に、商品販売口の縁に扉本体が当たる衝撃音に加え
て、その際の扉本体の振動に基づいた、孔部とシャフト
との間での耳障りながたつき音が発生する。すなわち、
扉本体の上下両端部が騒音源となってしまう。このうち
衝撃音は、商品販売口の縁に緩衝用クッションを配設す
ることで、その騒音レベルを低減することができるが、
がたつき音に関しては、何らかの対策が望まれていた。
ものであり、扉本体を閉塞する際の耳障りながたつき音
の騒音レベルの低減を図ることを目的とする。
本発明は、自動販売機の販売口を開閉するための自動販
売機の販売口用扉であって、自動販売機側に設けられた
シャフトと、上端部に孔部を有し、この孔部を介して、
シャフトに回動自在に支持され、販売口を開閉する扉本
体と、孔部とシャフトとの間に介在し、シャフトとの間
の扉本体のがたつきを防止するためのがたつき防止部材
と、を備えていることを特徴とする。
明において、がたつき防止部材は一対のカラーで構成さ
れ、両カラーを孔部の両端にそれぞれはめ込んだことを
特徴とする。
間に、がたつき防止部材を介在させたので、孔部とシャ
フトとの間に、がたがなくなる。このため、扉本体を閉
塞したときに発生する振動は、がたつき防止部材により
抑制される。
つき部材を一対のカラーで構成し、これを扉本体の孔部
の両端にそれぞれはめ込むようにしているため、その組
付けが容易で、この結果、製造コストを低く押さえるこ
とができる。
販売口用扉について図面を用いて詳細に説明する。図1
は、缶コーヒーや缶ジュースなどの清涼飲料水を販売す
る薄ドアタイプの自動販売機1の外観を示している。こ
の自動販売機1は、その上部に商品ディスプレイ2や接
客部3を備えており、商品ディスプレイ2の下部には幅
広の販売口4が配設されている。販売口4には、これを
前面側から開閉する販売口用扉5が設けられており、商
品購入者は、この販売口用扉4を引き上げるようにして
開放し、販売口4内の商品を取り出すことができるよう
になっている。
実施例について、図2を参照して説明すると、同図に示
すように、販売口用扉5は、販売口4に取り付けられた
扉本体6と、扉本体6を回動自在に支持する棒状のシャ
フト7と、扉本体6およびシャフト7の間に介在され、
扉本体6のがたつきを防止するカラー8とを備えてい
る。そして、シャフト7は、その両端を販売口4内に設
けられた支持部材9,9にそれぞれ取り付けられてい
る。
構成され、販売口4の幅に合わせて切断されたものであ
る。扉本体6の上端には、左右方向に貫通する孔部11
が形成されており、また、下端には販売口4側に折り曲
げられた凸部12が形成されている。扉本体6を閉塞す
ると、この凸部12が、販売口4の下縁部に設けられた
クッション13に当接し、扉本体6を閉塞時の衝撃から
保護すると共に、当接した時の衝撃音の発生を低減させ
ている。
には抜け止め防止のための頭部7aが形成されている。
なお、シャフト7および孔部11によりヒンジ機構が形
成され、シャフト7を中心として扉本体6が回動可能に
なっている。また、シャフト11の両端には、支持部材
9,9がそれぞれ設けられている。両支持部材9,9
は、その形状が略逆L字状であって、その上面には商品
販売口4の内壁にビス止めするための孔9aを備えると
共に、その側面の下端には外側に折り曲げられ、シャフ
ト11を包み込んで支持する支持部9bが形成されてい
る。
で構成され、リング状の鍔部14と、鍔部14と一体の
スカート部15とから構成されている。鍔部14は、そ
の外径が扉本体6の孔部11の内径よりも太く形成され
ており、カラー8を孔部11にはめ込んだときにストッ
パーの役割を果たす。また、その内径は、シャフト7の
径よりもやや大きく形成されている。スカート部15
は、略円筒状に形成され、先端の開口径が鍔部14の内
径よりもやや大きく形成されると共に、鍔部14への付
け根の近傍から先端までスリ割りしたスリット16,1
6・・を多数備えて構成されている。また、スカート部
15は、その中央部分15aが厚肉に、先端部分および
鍔部14への付け根部分が薄肉にそれぞれ形成されてい
る(図3参照)。
ート部15の外周面が、孔部11の内周面に隙間なく圧
接する。図3に示すように、カラー8は、孔部7にはめ
込むと、そのスカート部15の中央部分15aの外周面
が孔部11の内周面に圧接し、その中央部分15aの内
径はシャフト7の径よりも細くなる。この状態で、シャ
フト7をはめ込むと、中央部分15aは、シャフト7に
よって内側から孔部11の内周方向に押圧され、その内
周面がシャフト7に面接触する。つまり、カラー8は、
スカート部15の中央部分15aが孔部11に圧接する
と共に、シャフト7に摺接した状態になる。この状態
で、扉本体6を引き上げると、カラー8は、扉本体6と
共に、シャフト7を中心として回動する。この際、カラ
ー8は、孔部11の内周面に圧接したまま、シャフト7
の表面を擦りながら回動するので、シャフト7と扉本体
6との間の隙間がなくなり、がたつきが防止される。
ける騒音レベルの低減効果について、図4を参照して説
明する。同図は、音源である販売口4から1メートル離
れた距離において、扉本体6を、その自重によって閉塞
したときの総合騒音レベルおよび各周波数帯域における
騒音レベルを測定した騒音特性を棒グラフにそれぞれ示
したものであり、同図の左側にカラーを有しない従来の
販売口用扉を、右側に本実施例に係る販売口用扉5の測
定結果をそれぞれ示す。
塞したときの総合騒音レベルは、93.7dB(A)で
あり、本発明に係る販売口用扉5を閉塞したときの総合
騒音レベルは、83.6dB(A)であり、総合騒音レ
ベルで約10dB低減されていることが判る。また、中
心周波数が500Hz以上の各周波数帯域、特に、人間
にとって耳障りな2KHz以上の高周波数帯域におい
て、騒音レベルが顕著に低減されている。
の実施例について、図5,6を参照して説明する。
例と異なる点は、同図の符号21に示すカラーの形状が
異なるところにある。本実施例におけるカラー21は、
円筒状の本体部分22を有しており、この本体部分22
は、その外径が扉本体6の孔部11の直径よりも細く、
かつ、その内径がシャフト7の直径よりも太く形成され
ている。また、本体部分22は、その外周面に、径方向
に放射状に突出する断面三角形の突起部23,23・・
を多数備えて構成されており、カラー21全体の外径
は、孔部11の内径よりも太くなるように形成されてい
る。また、本体部分22は、その内周面に、径方向の中
心に向かって突出する断面三角形の突起部24,24・
・を多数備えて構成されており、突起部24,24・・
を含めた内径はシャフト7の径よりもやや細くなるよう
に形成されている。
部22,22・・の先端部分が孔部7の周方向に沿って
折れ曲がった状態でそれぞれ圧接する。この状態で、シ
ャフト7を貫通させると、突起部23,23・・の先端
部分が、シャフト7により内側から孔部11の内周方向
に押圧され、シャフト7にそれぞれ面接触する。つま
り、カラー21は、図6に示すように、突起部22,2
2・・が孔部11にそれぞれ圧接すると共に、突起部2
3,23・・がシャフト7にそれぞれ摺接した状態にな
り、扉本体6と共に、シャフト7を中心として回動可能
になる。この状態で、扉本体6を引き上げると、カラー
21は、扉本体6と共に、シャフト7を中心として回動
し、第1の実施例と同様に作動して、回動の際の、がた
つきが防止される。
騒音レベルも第1の実施例とほぼ同様な騒音特性を示
し、騒音レベルの低減が図られている。
き防止部材としてカラー8,21を使用することによ
り、扉本体6とシャフト7との間における、がたつきに
起因する騒音、特に人間にとって耳障りな高域周波数の
騒音レベルを顕著に低減することができる。
のカラーについて説明したが、これに限定されるもので
はない、例えば、カラーは、扉本体6の横幅と同じ長さ
の棒状に形成し、孔部11全体に埋め込むようにしても
よいし、本発明の要旨を変更しない範囲で変更が可能で
ある。
売口4の外側に引き上げるようにして開放する例につい
て説明したが、これに限定されることなく、扉本体6
を、販売口4の内側に押し上げて開放するように構成し
てもよい。
口用扉によれば、扉本体の孔部に、がたつき防止部材を
介在させることにより、扉本体を閉塞した時に発生する
振動が抑制され、その結果、耳障りな騒音の騒音レベル
を低減させることができる。
解図である。
面図である。
よび従来の自動販売機の販売口用扉のそれぞれを閉塞し
た時に発生する騒音の騒音特性を示す図である。
解図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 自動販売機の販売口を開閉するための自
動販売機の販売口用扉であって、 前記自動販売機側に設けられたシャフトと、 上端部に孔部を有し、この孔部を介して、前記シャフト
に回動自在に支持され、前記販売口を開閉する扉本体
と、 前記孔部と前記シャフトとの間に介在し、当該シャフト
との間の前記扉本体のがたつきを防止するためのがたつ
き防止部材と、 を備えている ことを特徴とする自動販売機の販売口用
扉。 - 【請求項2】 前記がたつき防止部材は一対のカラーで
構成され、当該両カラーを前記孔部の両端にそれぞれは
め込んだことを特徴とする請求項1記載の自動販売機の
販売口用扉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34491893A JP3316288B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 自動販売機の販売口用扉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34491893A JP3316288B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 自動販売機の販売口用扉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07175961A JPH07175961A (ja) | 1995-07-14 |
JP3316288B2 true JP3316288B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=18373014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34491893A Expired - Fee Related JP3316288B2 (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 自動販売機の販売口用扉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3316288B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP34491893A patent/JP3316288B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07175961A (ja) | 1995-07-14 |
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