JP3316247B2 - ポリウレタン組成物 - Google Patents

ポリウレタン組成物

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JP3316247B2 JP06189993A JP6189993A JP3316247B2 JP 3316247 B2 JP3316247 B2 JP 3316247B2 JP 06189993 A JP06189993 A JP 06189993A JP 6189993 A JP6189993 A JP 6189993A JP 3316247 B2 JP3316247 B2 JP 3316247B2
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    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安定性の優れたポリウレ
タン組成物に関する。さらに詳しくは、ポリウレタン樹
脂に特定構造を有す化合物を特定の配合組成で配合する
か、特定構造を有す化合物を特定の方法で導入せしめた
ポリウレタン樹脂に特定構造を有す化合物を特定の割合
で配合することにより得た力学特性、耐久性などの諸物
性、加工適性に優れかつ、燃焼ガス、NOXガスに対し
安定なポリウレタン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンは力学性能、耐薬品性、耐
寒性、加工適性などに優れ、成形物、塗料、コーチング
剤、接着剤、合成・人工皮革、印刷インク等の用途に広
く用いられている。しかしながら、ポリウレタンは燃焼
ガス、NOXガス等の影響を受け易く、使用中に黄変す
るとか、さらには力学性能が低下し、ポリウレタン製品
の品質が損なわれることがある。このため、これらの外
的要因によるポリウレタンの変質を防止する目的で種々
の安定剤が提案されている。
【0003】特公昭40−27348号公報にはポリウ
レタン樹脂の安定化方法としてN,N−ジアルキル置換
カルボン酸ヒドラジドを0.1〜15重量%添加するこ
とによりポリウレタン樹脂の黄変を防止できることを示
している。しかしながら、該公報による方法ではその効
果は少なく実用的には満足できるものではなく、さらに
改良の方法が多く提案されている。
【0004】特開昭61−199801号公報には紫外
線吸収剤、亜リン酸エステルおよび1、1−ジアルキル
置換セミカルバジドもしくはカルバジン酸エステルをポ
リウレタン樹脂に配合することが提案されている。特開
昭63−56557号公報には紫外線吸収剤、金属酸化
物または水酸化物およびヒンダードフェノール化合物、
または1、1−ジアルキル置換セミカルバジドもしくは
カルバジン酸エステル、または亜リン酸エステルから選
ばれる1種または2種以上の化合物とからなるポリウレ
タン樹脂用複合安定剤が提案されている。
【0005】特開昭56−11948号公報にはフェノ
ール化合物と(a)ベンズトリアゾール系紫外線吸収剤、
(b)ヒンダードアミン系抗酸化剤、(c)ヒドラジン誘導
体から選ばれた少なくとも1種の化合物とを含有させて
なるポリウレタン組成物が提案されている。特公昭53
−29351号公報には3級アルキル基と1,1−ジ
(β−ヒドロキシアルキル)セミカルバジド基を含む安
定剤を含有させることを特徴とするポリウレタン樹脂の
安定化方法が提案されている。しかしながら、上記の公
報に提案されたいずれの方法も実用的には十分なもので
はなく、最終商品に適用した時にポリウレタンの黄変が
原因で商品品質が損なわれることが多く、さらなる開発
が待たれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、最終
商品に適用した時にポリウレタンの黄変が原因で商品品
質が損なわれることのない安定なポリウレタン組成物を
工業的に提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリウレタ
ン、分子中に下記一般式(I)で示される基を少なくとも
1個有するヒドラジン誘導体(A)、及びポリオキシアル
キレングリコール(B)からなるポリウレタン組成物(以
下組成物1という)である。また、本発明は、数平均分
子量が500〜3000のポリマージオール(C)及び有
機ジイソシアネート(D)を必須とし、NCO/OHの当
量比が0.5〜0.99となる様な量的関係で反応して
得られた実質的に末端がOHの中間体ジオール(F)、ポ
リオキシアルキレングリコール(B)、およびジフェニル
メタン−4,4´−ジイソシアネートとを反応せしめる
ことにより得られたポリウレタンと分子中に下記一般式
(II)で示される基を少なくとも1個有するヒドラジン誘
導体(A)とからなるポリウレタン組成物(以下組成物2
という)である。 R12N−NHCO− (I) ただしR1、R2、はアルキル基もしくは芳香族基
【0008】
【作用】本発明のポリウレタン組成物が優れた耐黄変性
を有する作用機構は明確ではないが、ポリオキシアルキ
レングリコール(B)と分子中に前記一般式(I)で示され
る基を少なくとも1個有するヒドラジン誘導体(A)とが
特異的な相互作用を有し、該ヒドラジン誘導体(A)が潜
在的に有し、単独では発現しにくいポリウレタンに対す
る耐NOXガス、燃焼ガス劣化防止作用を顕在化せしめ
好ましい特性が付与されたのではないかと考えられる。
本発明の効果を得るためには、ポリオキシアルキレング
リコール(B)はポリウレタン中に遊離して存在するか、
あるいはポリウレタン分子の末端周辺に結合されている
ことが重要であり、ポリウレタン分子の主鎖に組み込ま
れたものでは上記相互作用が働きにくいためか十分な効
果が得られない。
【0009】以下に本発明をさらに詳しく説明する。上
記一般式(I)で表される化合物としては例えば、
【化1】 等の一種または二種以上の混合物があげられる。その配
合量は目的とするポリウレタン組成物の要求性能、一般
式(I)で表される化合物の構造によっても異なるが、ポ
リウレタン樹脂100重量部に対し、0.2〜10重量
部、好ましくは0.5〜5重量部で用いられる。
【0010】ポリアルキレングリコール(B)としては、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコールである。その分子量は特
に制限はないが、1000以上、中でも5000〜30
000が好ましい。1000未満であると、本発明の効
果は得られるものの、組成物1の場合は表面にブリード
しやすくなり、実用上の困難となる場合がある。分子量
は1000以上であれば良いが、通常は30000を越
えるポリエチレングリコールは工業的に得るには困難が
伴う。
【0011】組成物1へのポリアルキレングリコール
(B)の配合量は、目的とするポリウレタン組成物の要求
性能によっても異なるが、ポリウレタン樹脂100重量
部に対し0.5〜20重量部、中でも1〜10重量部が
好ましいが、量を多くしても特に本発明の効果を損なう
ものではなく、他の目的で20重量部以上配合すること
はなんら差し支えない。
【0012】組成物1に用いるポリウレタンにとくに制
限はないが、数平均分子量が500〜3000のポリマ
ージオール(C)、有機ジイソシアネート(D)と要すれば
低分子ジオール(E)をNCO/OHの当量比が0.97
〜1.2となる様な量的関係で反応して得られるポリウ
レタンである。
【0013】本発明のポリウレタンの合成に用いるポリ
マージオール(C)に特に制限はなく、数平均分子量が5
00〜3000のポリエステルジオール、ポリエーテル
ジオール、ポリカーボネートジオール、ポリカプロラク
トンジオール等を単独で、または任意の割合で混合して
用いることができる。
【0014】ポリエステルジオールは例えば二塩基酸と
ジオールとを反応させて得ることができる。二塩基酸と
してはコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル
酸のごとき脂肪族二塩基酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族二塩基酸の一
種またはそれらの組み合わせで用いることができる。な
かでも脂肪族二塩基酸が、とりわけアジピン酸、ピメリ
ン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、などの
メチレン鎖長が4〜8の二塩基酸がさらに好適に用いら
れる。ジオールとしては低級アルコールで置換されてい
てもよいエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、メチルペン
タンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、
オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、
ドデカンジオールなどの脂肪族ジオール、シクロヘキサ
ンジオール、水添キシリレングコリール、などの脂環式
ジオール、キシリレングリコール、などの芳香族ジオー
ルなどの一種もしくは二種以上の混合物が用いられる
が、なかでも脂肪族ジオールが、とりわけブタンジオー
ル、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプ
タンジオール、メチルオクタンジオール、ノナンジオー
ルなどの炭素鎖長が4〜9の脂肪族ジオールの一種もし
くは二種以上の混合物が好適に用いられる。
【0015】ポリカーボネートジオールは例えばカーボ
ネート化合物とジオールとを反応させて得ることができ
る。カーボネート化合物としてはジメチルカーボネー
ト、ジフェニルカーボネート、エチレンカーボネートな
どを用いることができる。ジオールとしては低級アルコ
ールで置換されていてもよいエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、
ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオー
ル、デカンジオール、ドデカンジオールなどの脂肪族ジ
オール、シクロヘキサンジオール、水添キシリレングリ
コール、などの脂環式ジオール、キシリレングリコー
ル、などの芳香族ジオールなどの一種もしくは二種以上
の混合物が用いられるが、なかでも脂肪族ジオールが、
とりわけブタンジオール、メチルペンタンジオール、ヘ
キサンジオール、ヘプタンジオール、メチルオクタンジ
オール、ノナンジオールなどの炭素鎖長が4〜9の脂肪
族ジオールの一種もしくは二種以上の混合物が好適に用
いられる。
【0016】ポリラクトンジオールはたとえば、ポリ−
ε−カプロラクトンジオール、ポリ−トリメチル−ε−
カプロラクトンジオール、ポリ−β−メチル−δ−バレ
ロラクトンジオールなどが挙げられる。
【0017】有機ジイソシアネート(D)はたとえば、ジ
フェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート、2,4
−または2,6−トリレンジイソシアネート、メタまた
はパラフェニレンジイソシアネート、1,5ナフチレン
ジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、水添MDIなどの非芳香族ジイソシア
ネートなどがもちいられる。中でもジフェニルメタン−
4,4´−ジイソシアネートの場合がウレタンの力学的
物性、耐久性、加工適性などの面で好ましい。有機ジイ
ソシアネート(D)の使用量はとくに制限はなく、ポリウ
レタン溶液の粘度、反応溶媒、ポリマージオール(C)、
低分子ジオール(E)、中に含まれる水分などによっても
異なるが、通常は(D)よりのNCOとポリマージオール
(C)と低分子ジオール(E)よりの水酸基の当量比NCO
/OHが0.95〜1.3なかんずく0.97〜1.2
で用いられることが多い。
【0018】低分子ジオール(E)としては低級アルコー
ルで置換されていてもよいエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘ
プタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオールなどの脂肪族ジオー
ル、シクロヘキサンジオール、水添キシリレングリー
ル、などの脂環式ジオール、キシリレングリコール、な
どの芳香族ジオール、さらにはジエチレングリコールな
どの一種もしくは二種以上の混合物が用いられるが、な
かでも脂肪族ジオールが、とりわけエチレングリコー
ル、ブタンジオールがポリウレタンの力学物性、耐寒
性、耐熱性などのバランスの面で好適に用いられる。
【0019】低分子ジオール(E)の使用量はとくに制限
はないが、その分子構造、ポリマージオール(C)の分子
量、有機ジイソシアネートの種類、NCO/OH当量比
によっても異なるが、通常はポリマージオール(C)にた
いし、(E)/(C)の当量比で0.5〜7なかでも1〜
5.5が得られたポリウレタンの力学物性、耐寒性、耐
熱性の面で好適である場合が多い。
【0020】本発明の今一つの組成物である組成物2に
用いるポリウレタンは、数平均分子量が500〜300
0のポリマージオール(C)、有機ジイソシアネート(D)
と要すれば低分子ジオール(E)をNCO/OHの当量比
が0.5〜0.99となる様な量的関係で反応して得ら
れた実質的に末端がOHの中間体ジオール(F)とポリア
ルキレングリコール(B)およびジフェニルメタン−4,
4´−ジイソシアネートとを反応せしめることにより得
られたポリウレタンである。このようにして得られるポ
リウレタンは、ポリアルキレングリコール(B)が主とし
てポリウレタン分子の末端に組み込まれることとなる。
【0021】実質的に末端がOHの中間体ジオール(F)
は、前記したものと同じポリマージオール(C)、有機ジ
イソシアネート(D)、及び必要に応じて低分子ジオール
(E)をNCO/OHの当量比が0.5〜0.99となる
様な量的関係で反応して得られる。NCO/OHの当量
比が0.5未満であるとポリマージオール(C)の分子
量、有機ジイソシアネート(D)の種類によっても異なる
が、実質的に末端がOHの中間体ジオールに組み込まれ
るウレタン結合量が少なすぎたり、さらには分子量が小
さくなり過ぎ、ポリアルキレングリコール(B)がポリウ
レタン分子の主鎖内に組み込まれる率が高くなりすぎる
為か、本発明の効果が明確でない。またNCO/OHの
当量比が0.99をこえて大きいと中間体ジオール(F)
の粘度が高くなり、最終的に所望の粘度とするために必
要なジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネートの
量が少なくなるため、ポリウレタンに結合されるポリア
ルキレングリコール(B)が少なくなり、ポリマージオー
ル(A)の分子量、有機ジイソシアネート(D)の種類によ
ってもことなるが、ポリアルキレングリコール(B)がブ
リードアウトしやすくなる。
【0022】中間体ジオール(F)及びポリオキシアルキ
レングリコール(B)と反応させるジフェニルメタン−
4,4´−ジイソシアネートの使用量はとくに制限はな
く、ポリウレタン溶液の粘度、中間体ジオール(F)及び
ポリオキシアルキレングリコール(B)の分子量、含まれ
る水分、反応溶媒、などによっても異なるが、通常はN
CO/OH当量比が0.95〜1.3なかんずく0.9
7〜1.2で用いられることが多い。
【0023】組成物1と組成物2とは本発明の目的とす
る耐NOXガス、燃焼ガス劣化防止作用においては同等
の効果であるが、組成物1は配合されたポリオキシアル
キレングリコール(B)が表面にブリードする傾向にあ
り、用途によっては組成物2のほうが好ましい場合があ
る。
【0024】また本発明に用いられるポリウレタンの重
合を行うときに触媒は必ずしも必要ではないが、通常の
ポリウレタンの製造に用いられる触媒類、例えばチタン
テトライソプロポキサイド、ジブチルスズジラウレー
ト、スズオクテ−トなどの金属化合物、テトラメチルブ
タンジアミン、1,4−ジアザ(2,2,2)ビシクロ
オクタンなどの三級アミンなどを用いることができる。
【0025】本発明に用いられるポリウレタンの溶剤と
しては、たとえばジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、N−メチルピロリドン、トルエン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、テトラヒドロフランなど通常
使用されている溶剤が用いられる。本発明に用いられる
ポリウレタン組成物は、使用にあたって従来のポリウレ
タンに使用される各種添加剤、例えばリン系化合物、ハ
ロゲン含有化合物などの難燃剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、顔料、染料、可塑剤、界面活性剤などを添加する
ことができる。この様にして得られた本発明のポリウレ
タン組成物は皮革用シート状物、接着剤、塗料、成形物
などなど各種用途に有用である。
【0026】
【実施例】以下実施例をもって本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
【0027】<NOXガス黄変度の測定>濃度50pp
mのNOXガスを封入した密閉容器中に3cm×3cm
の測定試料を吊るし、5日間暴露させる。暴露前後の黄
変度(b値)をΣ80 color measurin
g system(日本電子工業社製:ハロゲンダブル
ビーム方式色差計)を用い測定し、前後の差(Δb)で
評価した。
【0028】実施例1〜3、比較例1〜4 N,Nジメチルホルムアミド150重量部に数平均分子
量2000のポリブチレンアジペート28重量部、数平
均分子量2000のポリヘキシレンカーボネート7重量
部、エチレングリコール2重量部を投入溶解する。ジフ
ェニルメタン−4,4´−ジイソシアネート12重量部
を攪伴下に徐々に添加する。80℃で3時間反応を行っ
たところ、ジフェニルメタン−4,4´−ジイソシアネ
ートは完全に反応していた。さらにジフェニルメタン−
4,4´−ジイソシアネートを添加、反応を行い、NC
O/OH=1.05になった所で溶液粘度(30℃)が
400ポイズとなったので冷却し、固形分濃度25%の
ポリウレタン溶液を得た。
【0029】上記のポリウレタン溶液100重量部に
N,Nジメチルホルムアミド45重量部、表1に示す所
定量のポリアルキレングリコール、所定量の下記式(II)
もしくは(III)で表されるヒドラジン誘導体を添加混合
し、本発明の組成物を得た。該組成物にレザミンCUT
30添加剤(商標:大日精化社)2.3重量部、レザミ
ンCUT40(商標:大日精化社)1.2重量部を添加
混合し、ウレタン配合液を得た。
【0030】
【表1】
【0031】上記のウレタン配合液をポリプロピレンシ
ート上に350g/m2となる様に塗工し、引き続き3
0℃水中に投入し、凝固せしめた。得られた湿式スポン
ジ状シートはポリアルキレングリコール成分が表面にや
やブリードアウトする傾向にはあるが、本発明の範囲内
のものはそのNOX黄変度は全て1以下であり、実用的
には十分な性能を示し、本発明の目的を達成していた。
一方、ヒドラジン誘導体のみを添加したものはNOX
変度がやや減少する傾向にあるものの、全て3以上であ
り、実用上やや問題のあるレベルであった。また、ポリ
アリキレングリコールのみを添加したものは全くNOX
黄変度減少効果は見られず、ヒドラジン誘導体と組み合
わせた時にのみ顕著なNOX黄変度減少効果が見られる
ことは驚くべきことである。
【0032】実施例4〜5、比較例5 N,Nジメチルホルムアミド5580重量部に数平均分
子量2000のポリメチルペンタンアジペート1000
重量部、数平均分子量2000のポリヘキシレンカーボ
ネート249重量部、エチレングリコール70.4重量
部を投入溶解する。ジフェニルメタン−4,4´−ジイ
ソシアネート415重量部を攪伴下に徐々に添加する
(NCO/OH=0.94)。添加後、内温80℃で3
時間反応を行った所、ジフェニルメタン−4,4´−ジ
イソシアネートは完全に反応しており、実質的に末端が
OHの中間体を得た。
【0033】続いて、数平均分子量20000のポリエ
チレングリコール15重量部を投入し、ジフェニルメタ
ン−4,4´−ジイソシアネートを添加、反応を行い、
NCO/OH=1.05になった所で溶液粘度(30
℃)が380ポイズとなったので冷却し、固形分濃度2
5%のポリウレタン溶液を得た。上記のポリウレタン溶
液100重量部にN,Nジメチルホルムアミド45重量
部、上記式(III)で示されるヒドラジン誘導体の所定
量、レザミンCUT30添加剤(商標:大日精化社)
2.3重量部、レザミンCUT40(商標:大日精化
社)1.2重量部、を添加混合し、ウレタン配合液を得
た。このウレタン配合液をポリプロピレンシート上に3
50g/m2となる様に塗工し、引き続き30℃水中に
投入し、凝固せしめた。
【0034】得られた湿式スポンジ状シートはポリアル
キレングリコール成分が表面にブリードアウトすること
もなく、つややかな表面であり、そのNOX黄変度は、
全て1以下であり、実用的には十分な性能を示し、本発
明の目的を達成していた。比較のために(III)で示され
るヒドラジン誘導体を添加せずに得られた湿式スポンジ
状シートのNOX黄変度は4.9であり、実用的には全
く不十分な性能を示し、本発明のポリアルキレングリコ
ールを特定の方法で導入せしめたポリウレタン樹脂にヒ
ドラジン誘導体を特定の割合で配合することにより顕著
なNOX黄変度減少効果が見られることは驚くべきこと
である。
【0035】
【発明の効果】本発明のポリウレタン組成物は、力学性
能、耐薬品性、耐寒性、加工適性などに優れ、しかも、
燃焼ガス、NOXガスに対しても安定であり、成形物、
塗料、コーチング剤、接着剤、合成・人工皮革、印刷イ
ンク等の各種用途に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 71/02 C08L 75/04 - 75/12 C08G 18/00 - 18/87 C08K 5/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン、分子中に下記一般式(I)
    で示される基を少なくとも1個有するヒドラジン誘導体
    (A)、及びポリオキシアルキレングリコール(B)からな
    るポリウレタン組成物。 R12N−NHCO− (I) ただしR1、R2、はアルキル基もしくは芳香族基
  2. 【請求項2】 数平均分子量が500〜3000のポリ
    マージオール(C)及び有機ジイソシアネート(D1)を必
    須とし、NCO/OHの当量比が0.5〜0.99とな
    る様な量的関係で反応して得られた実質的に末端がOH
    の中間体ジオール(F)、ポリオキシアルキレングリコー
    ル(B)、およびジフェニルメタン−4,4´−ジイソシ
    アネートとを反応せしめることにより得られたポリウレ
    タンと分子中に下記一般式(II)で示される基を少なくと
    も1個有するヒドラジン誘導体(A)とからなるポリウレ
    タン組成物。 R12N−NHCO− (II) ただしR1、R2、はアルキル基もしくは芳香族基
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