JP3316240B2 - カラー液晶プロジェクター - Google Patents

カラー液晶プロジェクター

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JP3316240B2
JP3316240B2 JP34563092A JP34563092A JP3316240B2 JP 3316240 B2 JP3316240 B2 JP 3316240B2 JP 34563092 A JP34563092 A JP 34563092A JP 34563092 A JP34563092 A JP 34563092A JP 3316240 B2 JP3316240 B2 JP 3316240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー液晶プロジェ
クターに係り、特に安価に高精細画像が得られるととも
に、白黒画像表示時に色ズレ、色付きが発生することを
防止でき、しかも、容易に階調調整できるカラー液晶プ
ロジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】図12に示すように、従来のカラー液晶
プロジェクターでは、光源101の光をリフレクター1
02で一方向に照射させ、この光をダイクロイックミラ
ー104、108によって、R、G、Bの3成分に分光
し、ミラー105、ダイクロイックミラー111、ミラ
ー114及びダイクロイックミラー115によって各成
分の光を合成している。各成分の光路上にはそれぞれ液
晶パネル107、110及び113と、各液晶パネル1
07、110及び113の入射光を収束させる各コンデ
ンサーレンズ106、109、112が設けられ、各液
晶パネル107、110及び113に形成される画像が
合成されて投射レンズ120により拡大投射される。
【0003】各液晶パネル107、110及び113に
は、信号源からのR、G、B信号にそれぞれ逆γ補正を
かけた信号に比例した透過率になる電圧が印加され、こ
れにより、各液晶パネル107、110及び113の透
過率が変調される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のカラー液晶
パネルでは、高精細画像を得るためには3枚の液晶パネ
ルを高精細化しなければならないので、コストが高くな
る。また、白黒画像表示をする時に、高周波領域で色ズ
レや色付きが生じることがある。更に、R、G、B各成
分用の液晶パネルの階調による透過率がわずかでも異な
ると、白黒画像表示をする時に階調によって色度が異な
ってしまうので、階調調整に高い精度が要求される。
【0005】この発明は、上記の事情を鑑みてなされた
ものであり、安価に高精細画像が得られるとともに、白
黒画像表示時に色ズレ、色付きが発生することを防止で
き、しかも、容易に階調調整できるカラー液晶プロジェ
クターを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は光源からの光
をR、G、Bの3成分に分光する分光手段と、各成分の
光路上に配置された各色用液晶パネルと、各色用液晶パ
ネルの透過率を変調する透過率変調手段と、透過率を変
調された各成分の光を合成する合成手段と、合成された
光を投射する投射レンズとを備えるカラー液晶プロジェ
クターを前提として、上記の目的を達成するため、次の
ような手段を講じている。すなわち、この発明の第1の
カラー液晶プロジェクターは、合成後の光路上に配置さ
れ、上記各色用液晶パネルよりも画素数が大なる高精細
液晶パネルと、各色用液晶パネルに形成される画像を高
精細液晶パネルに画素対応させる光学手段と、高精細液
晶パネルの透過率を変調する手段とを備えることを特徴
とする。
【0007】また、この発明の第2のカラー液晶プロジ
ェクターは、光源の光を分光手段側及び合成手段をバイ
パスさせ、合成手段の出射光と合成させるバイパス分光
手段と、このバイパス分光手段により形成されるバイパ
ス光路上に配置された上記各色用液晶パネルよりも画素
数が大なる高精細液晶パネルとを設け、上記透過率変調
手段が、信号源のR、G、B信号をそれぞれ逆γ補正す
る各逆γ補正回路と、逆γ補正された各信号の同一時間
上における最小値を演算する最小値信号作成回路と、逆
γ補正された各信号から逆γ補正された各信号の同一時
間上における最小値を減算する各減算回路と、各減算回
路の出力に比例した透過率になる電圧を対応する各色用
液晶パネルに印加する各ビデオ処理回路とを備え、最小
値信号作成回路の出力に比例した透過率になる電圧を高
精細液晶パネルに印加する別のビデオ処理回路が設けら
れることを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の第1のカラー液晶プロジェクターに
おいては、白黒画像表示時には、透過率変調手段で各色
用液晶パネルの透過率を各色用液晶パネルから出射され
た光の合成光が白色光となるように制御する一方、高精
細液晶パネルに白黒画像の信号に比例する透過率となる
電圧を印加することにより、高精細液晶パネルに白黒画
像を形成させることができる。また、カラー画像表示時
には、各色用液晶パネルの透過率と高精細液晶パネルの
透過率とを調整することにより、高精細液晶パネルから
出射される光の透過率を各成分の信号に比例させてカラ
ー画像を表示させることができる。
【0009】また、この発明の第2のカラー液晶プロジ
ェクターにおいては、白黒画像表示時には、透過率変調
手段で各色用液晶パネルに光を遮断させる一方、高精細
液晶パネルに白黒画像の信号に比例する透過率となる電
圧を印加することにより、高精細液晶パネルに白黒画像
を形成させることができる。また、カラー画像表示時に
は、各色用液晶パネルを透過した光とバイパス光路を通
過した光とが合成され、投射レンズに入射される光の透
過率を各成分の信号に比例させてカラー画像を表示させ
ることができる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例に係るカラー液晶パネル
を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りであ
る。
【0011】図1はこの発明の一実施例に係るカラー液
晶パネルの光学系の構成図であり、このカラー液晶パネ
ルは、光源1の白色光をリフレクター2で反射してダイ
クロイックミラー4に入射させ、R成分の光と他の成分
の光とに分光し、R成分の光を反射ミラー5及びコンデ
ンサーレンズ6を介してR色用液晶パネル7に入射させ
るようにしている。
【0012】また、他の成分の光を別のダイクロイック
ミラー8でG成分の光とB成分の光とに分光し、G成分
の光をコンデンサレンズ9を介してG色用液晶パネル1
0に入射させ、G色用液晶パネル10から出射した光と
R色用液晶パネル7から出射した光とを又別のダイクロ
イックミラー11で合成するようにしている。
【0013】更に、B成分の光をコンデンサレンズ12
を介してB色用液晶パネル13に入射させ、その出射光
は反射ミラー14を介して更に別のダイクロイックミラ
ー15に入射させ、このダイクロイックミラー15に上
記ダイクロイックミラー11から入射する合成光と合成
して結像用レンズ16に入射するようにしている。
【0014】結像用レンズ16を透過した合成光は、コ
ンデンサーレンズ18を介して、上記のR、G、Bの各
色用液晶パネル7、10、13よりも高精細の高精細液
晶パネル19に入射し、この高精細液晶パネル19を透
過した光が投射レンズ20により拡大投射されるように
している。
【0015】上記各色用液晶パネル7、10、13及び
高精細液晶レンズ19の透過率を変調する透過率変調手
段は、図2の回路ブロック図に示すように、信号源から
入力R信号31、入力G信号32及び入力B信号33を
入力するとともに、クロック源から動作タイミングを制
御するシンクロ信号(SYNC)34を入力するように
している。
【0016】入力R信号31、入力G信号32及び入力
B信号33はそれぞれ逆γ補正回路35、36、37に
入力され、それぞれ図3に示すようなR1 信号、G1
号、B1 信号に逆γ補正される。また、これらR1
号、G1 信号及びB1 信号は最大値信号作成回路38に
入力され、これらに基づいて同一時間(1H)上におけ
る最大値信号Maxが作り出される。
【0017】上記各γ補正信号R1 、G1 、B1 と最大
値Maxとはそれぞれ除算回路39、40、41に入力さ
れ、各除算回路39、40、41においてγ補正信号を
最大値Maxで除算した商が求められ、これらの商(R1
/Max、G1 /Max、B1 /Max)に比例する透過率に
なる電圧を各ビデオ処理回路42、43、44によって
各色用液晶パネル7、10、13に印加するようにして
いる。また、上記最大値Maxに比例する透過率になる電
圧を別のビデオ処理回路45によって高精細液晶パネル
19に印加するようにしている。
【0018】なお、各ビデオ処理回路42、43、4
4、45は、液晶V−T特性補正、極性反転、ビデオア
ンプ等の信号処理を行った後、各色用液晶パネル7、1
0、13あるいは高精細液晶パネル19内のドライバー
ICに出力するように構成されている。
【0019】また、各色用液晶パネル7、10、13及
び高精細液晶パネル19の動作タイミングはシンクロ信
号34を入力するタイミングコントローラ46によって
制御される。すなわち、タイミングコントローラ46で
はシンクロ信号34からサンプリングクロックなどのタ
イミング信号を作り出し、各色用液晶パネル7、10、
13及び高精細液晶パネル19内のドライバーICに出
力している。このサンプリングクロックによって制御さ
れるサンプリングポイントと各色用液晶パネル7、1
0、13及び高精細液晶パネル19の画素との関係は例
えば図4に示すように設定される。
【0020】白黒表示時には、信号源の信号はR=G=
Bであるので、最大値信号作成回路38が出力する最大
値信号Maxはこれらを逆γ補正したR1 =G1 =B1
等しくなり、各色用液晶パネル7、10、13にはR1
/Max=1、G1 /Max=1、B1 /Max=1に比例し
た透過率になる電圧が印加される。この時の各色用液晶
パネル7、10、13の透過率を100%とすると、こ
れら各色用液晶パネル7、10、13に入射した光は透
過率変換されることなく素通りする。
【0021】各色用液晶パネル7、10、13を素通り
した光が合成されると白色光となるので、高精細液晶パ
ネル19には白色光が入射することになり、この高精細
液晶パネル19に最大値信号Max(=R1 =G1
1 )に比例した透過率になる電圧を印加することによ
り、透過率が変調され、白黒画像が形成される。
【0022】この白黒画像は、各色用液晶パネル7、1
0、13を素通りした光を合成した光を光源にしている
と考えられるので、画像の色度が合成された光の色度と
なり、階調による色度差は生じない。したがって、カラ
ー表示に適合する範囲内で各色用液晶パネル7、10、
13の階調の調整精度をラフにすることができる。
【0023】また、高精細の高精細液晶パネル19の透
過率を変調させるので、1枚の高精細液晶パネル19を
用いるだけで最大値信号Maxの高周波成分が透過率変調
でき、高周波領域で色ズレや色付きが生じることを防止
できる。
【0024】カラー表示時には、各色用液晶パネル7、
10、13にそれぞれR1 /Max、G1 /Max、B1
Maxに比例した透過率になる電圧が印加され、これによ
り透過率変調された各成分の光が合成されて高精細液晶
パネル19に入射される。各色用液晶パネル7、10、
13と高精細液晶パネル19とを光路上で重ねた場合、
最後に高精細液晶パネル19から出射される光の透過率
は重ねられた各色用液晶パネル7、10、13の透過率
と高精細液晶パネル13の透過率との積になる。従っ
て、最後に高精細液晶パネル19から出射される光の透
過率を成分ごとに見れば(R1 /Max)×Max=R1
(G1 /Max)×Max=G1 、(B1 /Max)×Max=
1 となり、カラー画像が表示される。
【0025】加えて、このカラー液晶プロジェクターに
おいては、1枚の高精細液晶パネル19とこれの透過率
を制御する手段とを付加するだけで高精細画像を得るこ
とができ、3枚の各色用液晶パネル7、10、13を高
精細化する場合に比べて安価に画像の高精細化を図るこ
とができる。
【0026】この実施例は限定的なものではなく、例え
ば図5に示すように、ダイクロイックミラー15の向き
を90°回転させ、結像用レンズ16とコンデンサレン
ズ18との間に反射ミラー17を設けて光路を曲げ、カ
ラー液晶プロジェクターの全長を短くしたり、図6に示
すように光源1及びリフレクタ2とダイクロイックミラ
ー4との間に光源1及びリフレクタ2からの光を平行光
に変換して出射する平行光作成部3を設けるとともに、
各コンデンサレンズ6、9、12、18を省略し、更に
凹レンズで投射レンズ21を構成したり、図7に示すよ
うに、図6の投射レンズ21に代えて凸面鏡22を用い
たりするなど、光学的に種々に変形させることが可能で
ある。
【0027】また、上記透過率変調手段では信号源の
R、G、B信号を逆γ補正してから、その最大値信号M
axを作り、逆γ補正した信号R1 、G1 、B1 を最大値
信号Maxで除した信号に比例して各色用液晶パネル7、
10、13の透過率を制御しているが、信号源のR、
G、B信号の同一時間上における最大値を演算する最大
値信号作成回路と、R、G、B信号を最大値信号作成回
路が出力する最大値信号で除算する各除算回路と、各除
算回路の出力を逆γ補正する各逆γ補正回路と、各逆γ
補正回路の出力に比例した透過率になる電圧を対応する
各色用液晶パネルに印加する各ビデオ処理回路とを備
え、最大値信号を逆γ補正する別の逆γ補正回路と、こ
の逆γ補正回路の出力に比例した透過率になる電圧を高
精細液晶パネルに印加する別のビデオ処理回路とを設け
て、R、G、B信号から求めた最大値信号でR、G、B
信号を除した後、それらの商と最大値信号とを逆γ補正
した信号で各色用液晶パネルと高精細液晶パネルとの透
過率を制御するように構成してもよい。
【0028】この発明の他の実施例においては、上記透
過率変調回路が、例えば図8の回路ブロック図に示すよ
うに、入力R信号31、入力G信号32、入力B信号3
3をそれぞれ逆γ補正回路35、36、37で逆γ補正
してR1 信号、G1 信号、B1 信号を作り、各演算回路
47、48、49においてR1 信号、G1 信号、B1
号からaとR1 のα乗との積、bとG1 のα乗との積、
cとB1 のα乗との積を演算し、これらの演算結果から
別の演算回路50で関数f(R1 、G1 、B1)を換算
し、更に別の各演算回路51、52、53、54により
〔a(R1 のα乗)/f(R1 、G1 、B1 )〕の(1
/α)乗、〔b(G1 のα乗)/f(R1 、G1
1 )〕の(1/α)乗、〔c(B1 のα乗)/f(R
1 、G1 、B1 )〕の(1/α)乗、〔f(R1
1 、B1 )〕の(1/α)乗をそれぞれ演算し、これ
らの演算結果に従ってビデオ処理回路42、43、4
4、45で各色用液晶パネル7、10、13と高精細液
晶パネル19との透過率を制御するように構成される。
【0029】ここで、a、b、c、αは定数(a+b+
c=1)であり、また、関数f(R1 、G1 、B1
は、aとR1 のα乗との積、bとG1 のα乗との積、c
とB1のα乗との積を加算したものであり、R1 =G1
=B1 =S1 と置くと、a+b+c=1であるので、関
数f(R1 、G1 、B1 )は(a+b+c)S1 のα乗
=S1 のα乗となる。
【0030】したがって、各色用液晶パネル7、10、
13には、〔a(R1 のα乗)/f(R1 、G1
1 )〕の(1/α)乗=〔a(S1 のα乗)/(S1
のα乗)〕の(1/α)乗=aの(1/α)乗、〔b
(G1 のα乗)/f(R1 、G1 、B1 )〕の(1/
α)乗=〔b(S1 のα乗)/(S1 のα乗)〕の(1
/α)乗=bの(1/α)乗、〔c(B1 のα乗)/f
(R1 、G1 、B1 )〕の(1/α)乗=〔c(S1
α乗)/(S1 のα乗)〕の(1/α)乗=cの(1/
α)乗に比例した電圧が印加される。
【0031】しかし、aの(1/α)乗、bの(1/
α)乗、cの(1/α)乗はいずれも定数であるので、
各色用液晶パネル7、10、13の透過率はそれぞれ一
定になる。したがって、各色用液晶パネル7、10、1
3に入射する各成分の光量を調整しておけば、各色用液
晶パネル7、10、13から出射する光を合成して白色
光を得ることができる。
【0032】この白色光が入射する高精細液晶パネル1
9には、演算回路56の出力、すなわち、〔f(R1
1 、B1 )〕の(1/α)乗=〔(a+b+c)×S
1 のα乗〕の(1/α)乗=(S1 のα乗)の(1/
α)乗=S1 に比例する透過率になる電圧が印加される
ので、高精細液晶パネル19に白黒画像が形成されるこ
とになる。
【0033】カラー画像を表示する時には、光路上で重
ねられた各色用液晶パネル7、10、13と高精細液晶
パネル19とを通り、最後に高精細液晶パネル19から
出射される光の透過率は重ねた液晶パネルの透過率どう
しを乗算した積であり、したがって、高精細液晶パネル
19から出射される各成分の光の透過率は、例えばR成
分については、〔a(R1 のα乗)/f(R1 、G1
1 )〕の(1/α)乗〕×〔f(R1 、G1
1 )〕の(1/α)乗=〔a(R1 のα乗)〕の(1
/α)乗=aの(1/α)乗×R1 となり、G成分は同
様にbの(1/α)乗×G1 、B成分はcの(1/α)
乗×B1 となり、カラー表示ができる。
【0034】ここで、指数関数を用いずα=1としても
画像は表示されるが、光の利用率がR、G、Bで平均し
て1/3になってしまうが、本例のようにα>1として
指数関数を導入することにより光の利用率を高めること
ができる。例えばα=2とすれば、光の利用率は約58
%、α=3とすれば光の利用率は約69%に高められ
る。
【0035】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、その詳
細な説明は省略する。また、図8において図2の各部分
に対応する機能を有する各部分には図2と同じ符号と名
称とを付してある。
【0036】この発明のまた他の実施例では、図9に示
すように、光源1及びリフレクタ2からの光をR、G、
Bの3成分に分光するダイクロイックミラー4、8と、
各成分の光路上に配置された各色用液晶パネル7、1
0、13と、各色用液晶パネル7、10、13に光を収
束させるコンデンサレンズ6、9、12と、各色用液晶
パネル7、10、13の透過率を変調する透過率変調手
段と、透過率を変調された各成分の光を合成する反射ミ
ラー5、14及びダイクロイックミラー11、15と、
合成された光を投射する投射レンズ20とを備える点で
は上記の各実施例と同様である。
【0037】この実施例の光学系では、光源1及びリフ
レクタ2とダイクロイックミラー4との間及びダイクロ
イックミラー15と投射レンズ20との間にそれぞれビ
ームスプリッタ24、26を配置し、光源の光をビーム
スプリッタ24で2方向に分光し、一方の分光をダイク
ロイックミラー4に入射させ、他方の分光を反射ミラー
25を介してもう1つのビームスプリッタ26に入射さ
せて、ダイクロイックミラー15から出射された光と合
成してから投射レンズ20に向かって射出させるように
している。このビームスプリッタ24から反射ミラー2
5を経てビームスプリッタ26にいたるバイパス光路上
にコンデンサレンズ18と高精細液晶パネル19とが配
置される。
【0038】上記透過率変調手段は、図10に示すよう
に、信号源から入力する入力R信号31、入力G信号3
2あるいは入力B信号33をそれぞれ逆γ補正する各逆
γ補正回路35、36、37と、逆γ補正されたR1
号、G1 信号、B1 信号と同一時間上における最小値信
号Minを作る最小値信号作成回路55と、逆γ補正され
たR1 信号、G1 信号あるいはB1 信号から最小値信号
Minを減算する各減算回路56、57、58、と、各減
算回路56、57、58の出力に比例した透過率になる
電圧を対応する各色用液晶パネル7、10、13に印加
する各ビデオ処理回路42、43、44とを備え、最小
値信号作成回路55の出力に比例した透過率になる電圧
を高精細液晶パネル19に印加する別のビデオ処理回路
45が設けられる。なお、図10において符号34はシ
ンクロ信号、46はタイミングコントロール回路であ
る。
【0039】最小値信号作成回路55では図11に示す
ようにR1 信号、G1 信号、B1 信号が入力され、これ
らに基づいて同一時間(1H)上における最小値信号M
inが作り出される。
【0040】白黒画像を表示する時には、信号源の信号
はR=G=Bであるから、最小値信号MinはR1 信号、
1 信号、B1 信号と同じになる。したがって、各色用
液晶パネル7、10、13に印加される電圧は、R1
Min=0、G1 −Min=0、B1 −Min=0となり、こ
の時の透過率を0%とすることにより、各色用液晶パネ
ル7、10、13に入射された光を透過させずに遮断す
ることができる。
【0041】高精細液晶パネル19には最小値信号Min
(=R1 =G1 =B1 )に比例した透過率になる電圧が
印加されるので、高精細液晶パネル19に白黒画像が形
成される。この時に高精細液晶パネル19に入射される
光は色成分に分解されていない白色光であるので、階調
よる色度差は生じない。
【0042】カラー画像表示の時には、各色用液晶パネ
ル7、10、13にはR1 −Min、G1 −Min、B1
Minに比例する透過率になる電圧が印加され、高精細液
晶パネル19には最小値信号Minに比例する透過率にな
る電圧が印加される。これらの光はビームスプリッタ2
6で合成されるので、投射レンズ20に入射する各成分
の光の透過率は、各色用液晶パネル7、10、13の透
過率と高精細液晶パネル19の透過率との和となる。し
たがって、投射レンズ20に入射する各成分の光の透過
率は、R1 、G1 、B1 となり、カラー表示ができる。
【0043】高精細液晶パネル19では最小値信号Min
の高周波成分が透過率変調されるので、各色用液晶パネ
ル7、10、13のみを用いる従来例よりも高い解像感
が得られる。
【0044】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の各実施例と同様であるので、これらの詳細な
説明は省略する。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1のカラー
液晶プロジェクターによれば、白黒画像表示時には、透
過率変調手段で各色用液晶パネルの透過率を各色用液晶
パネルから出射された光の合成光が白色光となるように
制御する一方、高精細液晶パネルに白黒画像の信号に比
例する透過率となる電圧を印加することにより、高精細
液晶パネルに白黒画像を形成させることができる。高精
細液晶パネルに入射される合成光は白色光であるので、
階調による色度差が生じなくなり、各色用液晶パネルの
階調調整の精度をラフにすることができる。また、高精
細液晶パネルにおいて高周波成分が透過率変調されるの
で、色ズレや色付きが生じなくなる。更に、1枚の高精
細液晶パネルを付加することにより画像を高精細化する
ことができるので、3枚の各色用液晶パネルに高精細液
晶パネルを用いる場合に比べて安価に高精細化を図るこ
とができる。
【0046】この発明の第2のカラー液晶プロジェクタ
ーによれば、白黒画像表示時には、各色用液晶パネルの
透過率を0%にして、光源の光を色成分に分光せずに高
精細液晶パネルに入射させ、この高精細液晶パネルの透
過率を制御することにより高精細液晶パネルに白黒画像
を形成させることができる。高精細液晶パネルに入射さ
れる合成光は白色光であるので、階調による色度差が生
じなくなり、各色用液晶パネルの階調調整の精度をラフ
にすることができる。また、高精細液晶パネルにおいて
高周波成分が透過率変調されるので、色ズレや色付きが
生じなくなる。更に、バイパス分光手段と1枚の高精細
液晶パネルを付加することにより画像を高精細化するこ
とができるので、3枚の各色用液晶パネルに高精細液晶
パネルを用いる場合に比べて安価に高精細化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の光学系の構成図である。
【図2】この発明の一実施例の透過率変調手段の回路ブ
ロック図である。
【図3】この発明の一実施例の最大値信号作成回路の動
作の説明図である。
【図4】この発明の一実施例の映像信号のサンプリング
ポイント液晶パネルとの関係の説明図である。
【図5】この発明の一実施例の光学系の変形例の構成図
である。
【図6】この発明の一実施例の光学系の他の変形例の構
成図である。
【図7】この発明の一実施例の光学系のまた他の変形例
の構成図である。
【図8】この発明の他の実施例の透過率変調手段の回路
ブロック図である。
【図9】この発明のまた他の実施例の光学系の構成図で
ある。
【図10】この発明のまた他の実施例の透過率変調手段
の回路ブロック図である。
【図11】この発明のまた他の実施例の最小値信号作成
回路の動作の説明図である。
【図12】従来例の光学系の構成図である。
【符号の説明】
1 光源 2 リフレクタ 4 ダイクロイックミラー 5 反射ミラー 8 ダイクロイックミラー 7、10 各色用液晶パネル 11 ダイクロイックミラー 13 各色用液晶パネル 14 反射ミラー 15 ダイクロイックミラー 16 結像用レンズ 19 高精細液晶パネル 20、21 投射レンズ 22 凸面鏡 31 入力R信号 32 入力G信号 33 入力B信号 35、36、37 逆γ補正回路 38 最大値信号作成回路 39、40、41 除算回路 42、43、44、45 ビデオ処理回路 46 タイミングコントロール回路 47、48、49、51、52、53、54、50 演
算回路 55 最小値信号作成回路 56、57、58 減算回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光をR、G、Bの3成分に分
    光する分光手段と、各成分の光路上に配置された各色用
    液晶パネルと、各色用液晶パネルの透過率を変調する透
    過率変調手段と、透過率を変調された各成分の光を合成
    する合成手段と、合成された光を投射する投射レンズと
    を備えるカラー液晶プロジェクターにおいて、合成後の
    光路上に配置され、上記各色用液晶パネルよりも画素数
    が大なる高精細液晶パネルと、各色用液晶パネルに形成
    される画像を高精細液晶パネルに画素対応させる光学手
    段と、高精細液晶パネルの透過率を変調する手段とを備
    えることを特徴とするカラー液晶プロジェクター。
  2. 【請求項2】 上記透過率変調手段が、信号源のR、
    G、B信号をそれぞれ逆γ補正する各逆γ補正回路と、
    逆γ補正された各信号の同一時間上における最大値を演
    算する最大値信号作成回路と、逆γ補正された各信号を
    逆γ補正された各信号の同一時間上における最大値で除
    算する各除算回路と、各除算回路の出力に比例した透過
    率になる電圧を対応する各色用液晶パネルに印加する各
    ビデオ処理回路とを備え、最大値信号作成回路の出力に
    比例した透過率になる電圧を高精細液晶パネルに印加す
    る別のビデオ処理回路が設けられる請求項1に記載のカ
    ラー液晶プロジェクター。
  3. 【請求項3】 上記透過率変調手段が、信号源のR、
    G、B信号の同一時間上における最大値を演算する最大
    値信号作成回路と、R、G、B信号を最大値信号作成回
    路が出力する最大値信号で除算する各除算回路と、各除
    算回路の出力を逆γ補正する各逆γ補正回路と、各逆γ
    補正回路の出力に比例した透過率になる電圧を対応する
    各色用液晶パネルに印加する各ビデオ処理回路とを備
    え、最大値信号を逆γ補正する別の逆γ補正回路と、こ
    の逆γ補正回路の出力に比例した透過率になる電圧を高
    精細液晶パネルに印加する別のビデオ処理回路とが設け
    られる請求項1に記載のカラー液晶プロジェクター。
  4. 【請求項4】 上記透過率変調手段が、信号源のR、
    G、B信号をそれぞれ逆γ補正する各逆γ補正回路と、
    所定の定数と逆γ補正された各信号の定数乗との積を演
    算する各演算回路と、各演算回路の演算結果の和からな
    る関数を演算する関数演算回路と、各演算回路の演算結
    果を上記関数で除した商の定数乗を演算する各指数関数
    演算回路と、各対数演算回路の演算結果に比例する透過
    率になる電圧を対応する各色用液晶パネルに印加する各
    ビデオ処理回路とを備え、上記関数の定数乗を演算する
    別の指数関数演算回路と、この指数関数演算回路の演算
    結果に比例する透過率になる電圧を高精細液晶パネルに
    印加する別のビデオ処理回路とを設けた請求項1に記載
    の液晶プロジェクター。
  5. 【請求項5】 光源からの光をR、G、Bの3成分に分
    光する分光手段と、各成分の光路上に配置された各色用
    液晶パネルと、各色用液晶パネルの透過率を変調する透
    過率変調手段と、透過率を変調された各成分の光を合成
    する合成手段と、合成された光を投射する投射レンズと
    を備えるカラー液晶プロジェクターにおいて、光源の光
    を分光手段側及び合成手段をバイパスさせ、合成手段の
    出射光と合成させるバイパス分光手段と、このバイパス
    分光手段により形成されるバイパス光路上に配置された
    上記各色用液晶パネルよりも画素数が大なる高精細液晶
    パネルとを設け、上記透過率変調手段が、信号源のR、
    G、B信号をそれぞれ逆γ補正する各逆γ補正回路と、
    逆γ補正された各信号の同一時間上における最小値を演
    算する最小値信号作成回路と、逆γ補正された各信号か
    ら逆γ補正された各信号の同一時間上における最小値を
    減算する各減算回路と、各減算回路の出力に比例した透
    過率になる電圧を対応する各色用液晶パネルに印加する
    各ビデオ処理回路とを備え、最小値信号作成回路の出力
    に比例した透過率になる電圧を高精細液晶パネルに印加
    する別のビデオ処理回路が設けられることを特徴とする
    カラー液晶プロジェクター。
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