JP3316041B2 - 速度補償を備えた画像取得装置およびその方法 - Google Patents
速度補償を備えた画像取得装置およびその方法Info
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Description
するものであり、より詳しく言うと、連続したロール紙
のように配置される複数の印刷された用紙や、連続的に
給紙されるカット式の印刷された用紙から画像を取得
し、これら印刷用紙が満足したものであるか否かを決定
するための装置であって、上記用紙の例えば供給速度に
対して補償を行うための手段を備えている装置に関す
る。
紙をある公称速度で搬送して固定位置を通過させた後、
更にセンサ手段を用いて当該用紙を走査し、当該用紙面
から電気的な画像を生成する搬送機構を設けた装置によ
り、チェック及び確認されるであろう。この走査作業
は、例えば1つの列を走査するために配置されたCCD
装置(電荷結合素子),集積型フォトダイオード素子を
含めたセルフ走査型のシリコンフォトダイオードのリニ
アなアレイ,又は他の2次元的な1つのリニアなアレイ
の集積型センサ等、ソリッドステート型センサを用いて
実現され得る。ところが、センサを統合するサンプリン
グ・レートが一定に保たれると、これら全ての装置は、
走査される対象物の速度の変動のために幾何学的歪みを
以て画像を生成するので、満足するものではない。
歪みの問題を解決するために、以前の装置には、例えば
シャフトエンコーダのような同期化装置が設けられ、動
力を与える搬送機に基き、その動作に対してサンプリン
グ・レートを同期化している。このような設備において
走査手段から到来する信号の値は、この信号が、サンプ
ル時間にわたり、センサに到達する光の量と、サンプル
間の時間値とに比例した信号を生成しながら統合される
ので一定値ではない。したがって、走査される用紙の移
動の変動により当該信号に相対的な歪みが引き起こされ
る。
装置(AGC)を用いることにより信号強度の変動に対
して補償している。この方法は、ダイナミックレンジが
制限されるだけでなく、結果的に用いられる画像ゲイン
が画像の内容によっても影響されてしまう。もしも、こ
のゲインが非常に大きく調整されたとすると、結果的に
生成される信号は、あまりにも雑音が大きいので満足な
結果を得ることができないであろう。
僅かな時間、統合する光から走査手段を防止して、走査
手段が不変値を統合する時間を維持して確実な信号を得
るようにすることによって、サンプル移動の変動に対し
て補償している。しかしながら、この方法は、走査され
るサンプル表面の全てが信号に対して必ずしも等しく寄
与しないので情報に歪みを与えてしまう。一方、走査装
置がアイドル状態に保たれているので、対象物からの情
報が失われてしまう。
に対してその速度を検出し、カメラと対象物との間に設
けた可変式灰色濃度フィルタ ( variable neutral dens
ityfilter )を調整することにより、速度の変動を修正
している。このアプローチには、高度な機械的複雑さと
ダイナミックレンジの制限、及び速度の急激な変化に対
する応答時間の制限を要求する。
明の目的とするところは、走査手段から得られる画像
が、移動する対象物の走査速度の変動に対して補償され
ながら安定化される画像取得システムを提供することに
ある。
うことが可能な自動速度補償装置を提供することであ
る。
び利点は、以下に示す本発明の記載から明らかになるで
あろう。簡単に言うと、本発明に従って構成される画像
取得装置は、センサを通過する対象物を搬送するための
搬送機構と、このセンサの動作を制御するためのセンサ
コントロール手段とを備えている。
視され、搬送機構の速度を表す速度乗数出力信号が生成
される。この出力は、搬送機構の速度の変化に対して補
償する走査器出力の振幅を計測するために用いられる。
もしもその速度が予め設定された閾値以下に低下して、
例えば約50%になった場合、走査器のサンプリング・
レートがより大きくされ、サンプリング・レートの変化
に対して補償するために付加的な演算が実行される。
が示されている。図1において走査部16にはドラム2
2が含まれている。このドラムは、用紙12を運ぶ円筒
型の表面24があり、且つ軸26を中心に回転する。用
紙12に光を照射するために幾つかのランプ28,30
が用いられる。走査手段、すなわちセンサ32は、用紙
12を走査するために用いられており、用紙12の画像
がレンズ34を通して上記センサ上に収束される。この
センサは、例えば用紙12の幅に沿って延びる1本のラ
インを基本的に走査するように配列されたリニアなCC
Dアレイ(電荷結合素子アレイ)で構成されており、セ
ンサ制御/増幅回路34によって制御され得る。
接続されて同期化装置として作動する。シャフトエンコ
ーダ36からの信号は、センサ制御/増幅回路34に戻
され、ここで上記センサの出力のサンプリングが同期化
される。センサ制御/増幅回路34は、センサ32の動
作に関するタイミング制御と、センサ出力の増幅及び信
号調節機能を備えており、加えてデジタル情報への変換
を実行することができる。幾何学的な歪みは、走査動
作,ライン間隔,及びセンサデータの読取り操作におい
て、それぞれ正確なインターバルでセンサデータをサン
プリングすることにより取り除かれる。
速度検出回路に戻される。速度検出回路は、信号の調
整,フィルタリング,速度の決定,及びシャフトエンコ
ーダに基づく処理操作を実行し、速度乗数出力を生成す
る。この出力と、上記センサ制御回路からの出力とが乗
算回路40で共に乗算され、以下に詳しく説明される
が、ドラム22の速度の変動に対してセンサ信号を正確
に補償する。この補償は、上記サンプル周期及び乗数と
がシャフトエンコーダの同期化装置からの初期データに
基づかれているので精度良く行うことができる。
ンサ制御/信号増幅回路34は、上記センサの物理的特
性,プロセッサ20のデータ処理能力等によって決定さ
れる所定の選択レートで生成するように作動する。セン
サ32からの情報は、走査ラインに対応するデータ・ス
トリームとして提供される。そして上記プロセッサ20
は、このデータを構築して当該サンプルの1つの画像を
生成する。しかしながら、ドラム22の速度、つまりは
用紙12の速度が正規の値から外れる場合には、正規の
ドラム速度にて要求される走査周期よりも長い時間又は
短い時間でセンサ32が各ラインを走査するので、用紙
12の画像のインテンシティが歪められる。図1の実施
例においては、センサ制御/信号増幅回路34からの信
号の振幅を調節してドラム22の速度変動に対して補正
する乗算器40が用いられている。更に詳しくいうと、
速度検出器38は、センサ32の出力振幅をスケールす
るために選択される速度乗算出力を生成し、ドラム22
の速度の変動に対して補償する。例えばドラムがその正
規の速度よりも約5%早い速度で回転する場合、センサ
制御回路34からの出力は5%減少される。そして速度
検出器38は、乗算を行う際、上記回路34からの減少
値が当該速度の増加分を補償するように、例えば105
%に相当する乗数値を与える。
サ32の応答がリニアな変化を示すので、速度検出器3
8で生成される乗算値は、センサ32の応答に準じて調
整されることが好ましい。しかし、大きな速度変動の場
合にはセンサ32の応答が非リニアになるかもしれな
い。したがって速度検出器38は、センサ32に関する
適当なスケール乗算値を決定するための手段として、例
えばルックアップテーブル44を設けてもよい。
ートで対象物の正確な走査を可能にする。また、更に大
きい速度レンジでの取得のためには、図2に示した本発
明の更に進んだ実施例によって実現することができる。
図1の実施例と同様、図示された用紙22は、当該用紙
の画像をセンサ32上に収束するレンズ34前方で移動
される。シャフトエンコーダ36からの信号は速度検出
回路38に戻される。この速度検出回路は、上述のよう
に信号の調整及びフィルタリング,並びに速度の決定を
実行する。このように検出された信号は、速度範囲を決
定するために分析される。もし搬送速度が、最大速度の
1/2と最大速度の間の範囲内にあるならば、センサ制
御は通常のように行われる。つまりセンサ制御部に送ら
れる各信号が当該制御部に命令を与えて、各1ラインの
間隔当たり1回だけ用紙22をサンプルして走査させ
る。速度検出器は、センサ値によって乗算される速度乗
算出力を演算し、サンプル周期の変動に対して上記セン
サ信号を正確に補償する。そして速度検出器は、累積回
路42に信号を送り、元通りのデータを伝える。この速
度範囲において、本装置は上記第1の実施例で説明した
装置と同様に動作する。
てその最大値の1/2より遅いが最大値の1/4よりも
速い搬送速度を検出した場合、同期化される信号が、セ
ンサ制御部,乗算器,そして累積器に送られる。これら
の状況の下では過度の走査時間の周期となるので、セン
サ32がオーバーロードされるかも知れない。これを解
決するためには、以下に説明するように走査周期が短か
くされる。この速度範囲においてセンサ制御部は、各ラ
イン間隔あたり2回、センサをサンプルして信号を読み
出す。速度検出器は1つの速度乗算出力を決定し、現在
短くなった走査周期の変化に対してセンサ信号を正確に
補償する。この補償は、上述のようなルックアップテー
ブル44を利用してもよい。そして速度検出器は、ある
信号を累積回路42に送り、1組のセンサーサンプルを
累積させる。累積器42は、走査された各ラインについ
ての2つのサンプル群を結合し、当該ラインについてサ
ンプルされた1つの複合サンプル群を導く。例えば、ド
ラムが正規の速度で回転されるとき、用紙22を横切る
1つの走査ラインを公称8000の信号で生成するべく
配置したならば、恐らくセンサ32には8000個のセ
ンサ素子が設けられる。これらの信号は、A/D変換
後、センサ制御/増幅回路34によって速度補償乗算器
40に送られる。もしも、ドラム12の速度が正規の速
度の約半分に減少した場合には、センサ32の走査速度
が2倍にされ、各走査ラインに対して8000の信号を
2列生成する。これら2つの列は、乗算器40によるス
ケーリングの後、累積器42によって2つが同時に組み
合わされ(例えば、加算後に2で除る)、1列が800
0個の信号が生成されてプロセッサに送られる。
えばその最高速度の1/4よりも遅いが最高速度の1/
8よりも速い速度を検出した場合、複数の信号がセンサ
制御部から乗算器、そして累積器に送られる。この速度
範囲においてセンサ制御部は、各ラインあたり4回、セ
ンサをサンプルして読み出す。速度検出器は速度乗算出
力を演算し、短くなったサンプル周期の変化に対してセ
ンサ信号を正確に補償する。速度検出器は累積回路42
に或る信号を送り、ここで上記4つのセンサーサンプル
の群が加算された後にその和が4で除算され、最終的な
データがプロセッサに送られて分析される。
範囲,サブラインの間隔設定,速度補償積,累積制御,
及び除算制御を決定するための速度センサを用いること
により、任意な速度ダイナミックレンジが得られるよう
に適用される。このレンジにおいてセンサの積算時間
は、2対1の範囲内に保たれるので「信号対雑音比」を
保護すると共にセンサの回路構成を簡略化し、同時に、
当該システムの剰余によって用いられるデータの幾何学
的且つ光測定上の精度を維持する。
対し、上記添付された「特許請求の範囲」に規定した本
願発明の範囲から逸脱することなく種々の変形が想到さ
れ得るであろう。
ステムから得られる画像は、対象物の走査速度の変動に
対して補償されるので幾何学的歪みがなく満足したもの
となる。
ク図である。
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 光源(28,30)と制御回路(34)
によって制御される走査手段(32)とを含み画像を横
切る1ラインを走査する走査部(16)を具備する、対
象物(12)からの画像取得装置であって、 公称速度で前記走査手段(32)の前を通るように前記
対象物(12)を搬送する搬送手段(22)と、 前記制御回路(34)に接続され、前記速度を監視する
監視デバイス(36)と、 前記監視デバイス(36)に接続された速度検出器(3
8)と、 前記制御回路(34)と前記速度検出器(38)とから
出力されたデータを乗じて、画像処理装置に信号を出力
する乗算手段(40)と、 を更に具備し、 前記走査手段(32)は、前記対象物(12)が第1の
速度で搬送されるときに、第1の走査レートで走査信号
のストリームを生成し、該対象物(12)が前記第1の
速度よりも低い第2の速度で搬送されるときに、前記第
1の走査レートよりも高い第2の走査レートで走査信号
のストリームを生成する ことを特徴とする画像取得装
置。 - 【請求項2】 前記走査手段(32)はリニアセンサで
あることを特徴とする、請求項1に記載の画像取得装
置。 - 【請求項3】 前記制御回路(34)は振幅をもった走
査信号を生成し、前記乗算手段(40)は該監視される
速度に応じたスケーリング・ファクタを前記振幅に乗じ
ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の画
像取得装置。 - 【請求項4】 前記速度検出器(38)に連結され、該
監視される速度に応じた適切なスケーリング乗数を決定
する手段(44)、を更に具備することを特徴とする、
請求項3に記載の画像取得装置。 - 【請求項5】 前記制御回路(34)によって出力され
たデータを累積し、それらを前記速度検出器(38)の
出力データに応じて結合する累積手段(42)、を更に
具備することを特徴とする、請求項1から請求項4まで
のいずれか一項に記載の画像取得装置。 - 【請求項6】 前記乗算手段(40)からの出力信号を
累積する累積手段(42)を更に具備し、前記累積手段
(42)は、該監視される速度に応じて、前記乗算手段
(40)から出力される複数のデータストリームを一つ
のデータストリームへと結合するように構成されかつ配
置されることを特徴とする、請求項1に記載の画像取得
装置。 - 【請求項7】 画像を横切る1ラインを走査する走査手
段を制御して照明(28,30)された画像を走査(3
2)することによる、対象物(12)からの画像取得方
法であって、 ある速度で前記走査手段(32)の前を通るように前記
対象物(12)を搬送(22)するステップと、 該搬送の速度(32)を監視(36)するステップと、 前記走査手段(32)を用いて、前記対象物(12)の
1ラインの走査に各々が対応する信号からなるストリー
ムを生成するステップと、 該監視される速度に応じて乗数信号を生成するステップ
と、 前記走査信号に前記乗数信号を乗じて速度調整済み信号
のストリームを獲得し、前記速度調整済み信号を結合し
て前記対象物(12)の画像を獲得するステップと、を具備し、 前記走査手段(32)は、前記対象物(12)が第1の
速度で搬送されるときに、第1の走査レートで走査信号
のストリームを生成し、該対象物(12)が前記第1の
速度よりも低い第2の速度で搬送されるときに、前記第
1の走査レートよりも高い第2の走査レートで走査信号
のストリームを生成することを特徴とする 画像取得方
法。 - 【請求項8】 前記走査信号の振幅に前記乗数信号が乗
じられることを特徴とする、請求項7に記載の画像取得
方法。 - 【請求項9】 前記第2の走査レートは、前記第2の速
度が前記第1の速度の半分よりも低いときに前記第1の
走査レートの2倍であり、各ライン走査に対して走査信
号の2つの連続するストリームを生成することを特徴と
する、請求項7に記載の画像取得方法。 - 【請求項10】 前記2つの連続するストリームを累積
して、結合された1つの信号ストリームを生成するステ
ップを更に具備することを特徴とする、請求項9に記載
の画像取得方法。
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