JP3315962B2 - 固体撮像素子、その製造方法及び固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像素子、その製造方法及び固体撮像装置Info
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Description
その製造方法及び固体撮像装置に関し、より詳しくは、
ビデオカメラ、電子カメラ、画像入力カメラ、スキャナ
又はファクシミリ等に用いられる閾値電圧変調方式のM
OS型イメージセンサを用いた固体撮像素子及びその製
造方法及び固体撮像装置に関する。
ージセンサなどの半導体イメージセンサは量産性に優れ
ているため、パターンの微細化技術の進展に伴い、ほと
んどの画像入力デバイス装置に適用されている。特に、
近年、CCD型イメージセンサと比べて、消費電力が小
さく、かつセンサ素子と周辺回路素子とを同じCMOS
技術によって作成できるという利点を生かして、MOS
型イメージセンサが見直されている。
人はMOS型イメージセンサの改良を行い、チャネル領
域下にキャリアポケット(高濃度埋込層)を有するセン
サ素子に関する特許出願(特願平10−186453
号)を行って特許(登録番号2935492号)を得て
いる。
メージセンサにおいては、一般的に分光感度特性、特に
赤色感度が低いので、その向上を図ることが望まれてい
る。本発明は、光信号検出用MOSトランジスタの性能
を維持しつつ、赤色感度の向上を図ることが可能なMO
S型イメージセンサを用いた固体撮像素子及びその製造
方法及び固体撮像装置を提供するものである。
め、この発明は、固体撮像素子に係り、図2に示すよう
に、受光ダイオード111と光信号検出用の絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ(MOSトランジスタ)112
が隣接し、かつ、受光ダイオード111部分の第2の半
導体層(第1のウエル領域)15a下の一導電型の第1
の半導体層12及び32の厚さは、光信号検出用MOS
トランジスタ112部分の第4の半導体層(第2のウエ
ル領域)15b下の一導電型の第3の半導体層12の厚
さよりも厚くなっていることを特徴としている。
することができる。その製造方法は、図11(a)に示
すように、第1のマスク55により反対導電型の半導体
基板11及び31に一導電型不純物を導入して半導体基
板11及び31の内部に一導電型の第1の埋込層32を
形成する工程と、第1のマスク55により半導体基板1
1及び31に反対導電型不純物を導入して半導体基板1
1及び31の表層であってかつ第1の埋込層32上方に
反対導電型の第1のウエル領域15aを形成する工程
と、図11(b)に示すように、半導体基板11及び3
1の表層に一導電型不純物を導入して、第1の埋込層3
2と接続し、第1のウエル領域15aを含むように一導
電型領域12を形成する工程と、図12(a)に示すよ
うに、第2のマスク60により半導体基板11及び31
の内部に反対導電型不純物を導入し、一導電型領域12
の下に半導体基板31よりも高い不純物濃度を有する反
対導電型の第2の埋込層33を形成する工程と、第2の
マスク60により第2の埋込層33の上方であって一導
電型領域12の表層に反対導電型不純物を導入し、第1
のウエル領域15aと繋がった反対導電型の第2のウエ
ル領域15bを形成する工程と、第2のマスク60によ
り第2のウエル領域15bの表層に一導電型不純物を導
入し、一導電型のチャネルドープ層15cを形成する工
程と、図13(b)に示すように、第3のマスク71に
より第2のウエル領域15b内部に反対導電型不純物を
導入し、第2のウエル領域15bよりも高い不純物濃度
を有し、かつチャネルドープ層15cの下の第2のウエ
ル領域15b内部に反対導電型の高濃度埋込層25を形
成する工程と、図14(b)に示すように、半導体基板
表面を熱酸化してゲート絶縁膜18を形成する工程と、
図15(b)に示すように、高濃度埋込層25を覆うよ
うに、かつ高濃度埋込層25がソース領域側に近くなる
ようにゲート絶縁膜18上にゲート電極19を形成する
工程と、図16(b)に示すように、ゲート電極19の
両側の第2のウエル領域15b表層に一導電型のソース
領域16a及びドレイン領域17aを形成するとともに
第1のウエル領域15a表層に一導電型の不純物領域1
7を形成する工程とを有することを特徴としている。
が第1の基体層に相当し、半導体基板11及び31の一
部と第2の埋込層33が第2の基体層(即ち、基板11
と第6の半導体層)に相当し、第1の埋込層32が埋込
層又は第5の半導体層に相当し、第2の埋込層33が第
6の半導体層に相当し、一導電型領域12が一導電型の
ウエル領域に相当し、第1の埋込層32と一導電型領域
12が第1の半導体層(即ち、第5の半導体層と一導電
型のウエル領域)に相当し、第1のウエル領域15aが
第2の半導体層に相当し、一導電型領域12が一導電型
の第3の半導体層(即ち、一導電型のウエル領域)に相
当し、第2のウエル領域15bが第4の半導体層に相当
する。
は、本願出願人の特許(登録番号2935492号)の
構造において、p型基板11上のn型エピタキシャル層
(n型層)12を厚くすることが望ましい。しかしなが
ら、エピタキシャル層(n型層)12を厚くするとキャ
リアを排出する初期化のためのリセット電圧を大きくす
る必要があり、光信号検出用MOSトランジスタの性能
が低下する。即ち、赤色感度を向上させ、かつリセット
効率を向上させるためには、相反する素子構造を必要と
し、それらを両立させることが難しかった。
1部分では、光によりキャリアを発生させて反対導電型
の高濃度埋込層(キャリアポケット)25に蓄積させる蓄
積期間において、印加する電圧によって、一導電型の不
純物領域17と反対導電型の第1のウエル領域15aと
の境界面から空乏層は第1のウエル領域15a内に広が
り、また、反対導電型の第1の基体層11と一導電型の
第1の半導体層12及び32との境界面から空乏層は第
1の半導体層12及び32内に広がる。従って、空乏化
される第1のウエル領域15a内、及び、第1の半導体
層12及び32内に生じる光発生電荷が光信号の検出に
寄与する。
を広げることにより、赤色光のような波長の長い光に対
して有効に受光領域の厚さを拡大することができ、従っ
て、赤色感度の向上を図ることができる。一方、光信号
検出用MOSトランジスタ112部分では、高濃度埋込
層25及び第2のウエル領域15bからのキャリアの掃
出期間(初期化)において、印加する電圧によって、チ
ャネル領域の一導電型のチャネルドープ層15cと反対
導電型の第2のウエル領域15bとの境界面から空乏層
は第2のウエル領域15bに広がり、また、反対導電型
の第6の半導体層33と一導電型の第3の半導体層12
との境界面から空乏層は第2のウエル領域15bの下の
第3の半導体層12に広がる。
として、空乏化される第2のウエル領域15bと第2の
ウエル領域15bの下の第3の半導体層12に及ぶ。こ
の発明の場合、第2のウエル領域15bの下の第3の半
導体層12が薄く、かつ一導電型の第3の半導体層12
の基板11側に隣接して反対導電型の高濃度の第6の半
導体層33が形成されているため、掃出期間において第
6の半導体層33と第3の半導体層12との境界面から
第6の半導体層33側への空乏層の広がりが制限される
とともに、その境界面から第3の半導体層12に広がる
空乏層の幅は小さくなる。即ち、ゲート電極19からの
電圧は主に第2のウエル領域15bにかかる。
キャリアの掃き出しに適した急激なポテンシャル変化が
生じて、強い電界がかかるようになるので、高濃度埋込
層(キャリアポケット)25及び第2のウエル領域15
bから低いリセット電圧で有効に蓄積キャリアを掃き出
すことができ、リセット効率の向上を図ることができ
る。
いて図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実
施の形態に係るMOS型イメージセンサの単位画素内に
おける素子レイアウトについて示す平面図である。図1
に示すように、単位画素101内に、受光ダイオード1
11と光信号検出用MOSトランジスタ112とが隣接
して設けられている。これらは、それぞれ異なるウエル
領域、即ち第1のウエル領域(第2の半導体層)15a
と第2のウエル領域(第4の半導体層)15bを有し、
それらは互いに繋がっている。受光ダイオード111部
分の第1のウエル領域15aは光照射による電荷の発生
領域の一部を構成し、光信号検出用MOSトランジスタ
112部分の第2のウエル領域15bはこの領域15b
に付与するポテンシャルによってチャネルの閾値電圧を
変化させることができるゲート領域を構成している。
光信号検出用MOSトランジスタ112のドレイン領域
17aとは互いに繋がった第1及び第2のウエル領域1
5a,15bの表層に大部分の領域がかかるように一体
的に形成されている。ドレイン領域17aはリング状の
ゲート電極19の外周部を取り囲むように形成され、ソ
ース領域16aはリング状のゲート電極19の内周に囲
まれるように形成されている。さらに、このMOS型イ
メージセンサの特徴であるキャリアポケット(高濃度埋
込層)25は、ゲート電極19下の第2のウエル領域1
5b内であって、ソース領域16aの周辺部に、ソース
領域16aを取り囲むように形成されている。
層17bを通してドレイン電圧(VDD)供給線22と
接続され、ゲート電極19は垂直走査信号(VSCA
N)供給線21に接続され、ソース領域16aは低抵抗
のコンタクト層16bを通して垂直出力線20に接続さ
れている。また、受光ダイオード111の受光窓24以
外の領域は金属層(遮光膜)23により遮光されてい
る。
信号検出のための素子動作は、掃出期間(初期化)−蓄
積期間−読出期間−掃出期間(初期化)−・・というよ
うに繰り返し行われる。掃出期間(初期化)では、光発
生電荷(キャリア)を蓄積する前に、読み出しが終わっ
た光発生電荷や、アクセプタやドナー等を中性化し、或
いは表面準位に捕獲されている正孔や電子等、光信号の
読み出し前の残留電荷を半導体内から排出して、キャリ
アポケット25を空にする。ソース領域やドレイン領域
やゲート電極に約+5V以上、通常7〜8V程度の電圧
を印加する。
生させ、第1及び第2のウエル領域15a,15b内を
移動させてキャリアポケット25に蓄積させる。ドレイ
ン領域に凡そ+2〜3Vの電圧を印加するとともにゲー
ト電極にMOSトランジスタ112がカットオフ状態を
維持するような低い電圧を印加する。読出期間では、光
発生電荷による光信号検出用MOSトランジスタの閾値
電圧の変化をソース電位の変化として読み取る。MOS
トランジスタ112が飽和状態で動作するように、ドレ
イン領域に凡そ+2〜3Vの電圧を印加するとともにゲ
ートに凡そ+2〜3Vの電圧を印加する。
イメージセンサのデバイス構造を断面図を用いて説明す
る。図2(a)は、図1のA−A線に沿う断面図に相当
する、本発明の実施の形態に係るMOS型イメージセン
サのデバイス構造について示す断面図である。図2
(b)は、半導体基板表面に沿うポテンシャルの様子を
示す図である。
り、図4は図1のC−C線に沿う断面図である。図2
(a)に示すように、不純物濃度1×1018cm-3以上
のp型シリコンからなる基板11上に不純物濃度1×1
015cm-3程度、厚さ3μm程度のp型シリコンをエピ
タキシャル成長し、エピタキシャル層31を形成する。
以上が反対導電型の半導体基板を構成する。
ド111と光信号検出用MOSトランジスタ112とか
らなる単位画素101が形成されている。そして、各単
位画素101を分離するように、隣接する単位画素10
1間に、エピタキシャル層31表面のフィールド絶縁膜
14と、その下のエピタキシャル層31全体にわたるp
型の高濃度領域である素子分離層13とが形成されてい
る。
て図2(a)及び図3により説明する。受光ダイオード
111は、エピタキシャル層31内であって基板11に
接して埋め込まれたn型埋込層(一導電型の埋込層,第
1の埋込層)32と、n型埋込層32上に形成された低
濃度のn型ウエル層(一導電型領域)12と、n型ウエ
ル層12の表層に形成されたp型の第1のウェル領域1
5aと、第1のウェル領域15aに大部分の領域がかか
るようにn型ウエル層12の表層に形成されたn型の不
純物領域17とで構成されている。
体に比較的高い不純物濃度のn型埋込層32を有し、第
1のウエル領域15a下のn型層(第1の半導体層)1
2及び32全体が厚くなっていることを特徴としてい
る。この場合の不純物濃度分布を図5に示す。図5は、
受光ダイオード111の中央部における、D−D線に沿
う深さ方向の不純物濃度分布及び対応するポテンシャル
分布を示すグラフである。横軸は線形目盛りで表した半
導体基板表面からの深さ(μm)を示し、左側の縦軸は
対数目盛りで表した不純物濃度(cm-3)を示し、右側
の縦軸は線形目盛りで表したポテンシャル(任意単位)
を示す。
埋込層32は厚さが凡そ1μmとなっており、第1のウ
エル領域15aの下のn型層12の厚さ凡そ0.5μm
と合わせて、受光ダイオード111の第1のウエル領域
15aの下のn型層12及び32の厚さは凡そ1.5μ
mとなっている。上記の第1のウエル領域15aの下の
n型層12及びn型埋込層32の厚さや不純物濃度分布
やそのピーク値及びピーク位置の深さは、蓄積期間に印
加される電圧が凡そ2〜3Vのときに最適と考えられる
ものである。第1のウエル領域15aの下のn型層12
及びn型埋込層32の厚さや不純物濃度分布やそのピー
ク値及びピーク位置の深さは、主としてキャリアの蓄積
期間の際に印加電圧によってn型層12及び32全体に
十分に空乏層が広がるように、かつ赤色光の受光感度が
十分に高くなるように設定される。従って、それらの値
は、第1のウエル領域15aの厚さや不純物濃度分布や
そのピーク値及びピーク位置の深さ、半導体中での赤色
光の減衰特性、或いはキャリアの蓄積期間の際に印加す
る電圧をどの位にするか等により適宜変更する。
記説明した蓄積期間において、不純物領域17はドレイ
ン電圧供給線22に接続されて正の電位にバイアスされ
る。このとき、不純物領域17と第1のウエル領域15
aとの境界面から空乏層が第1のウエル領域15a全体
に広がり、n型ウエル層12に達する。一方、基板11
とn型埋込層32との境界面から空乏層がn型埋込層3
2及びその上のn型ウエル層12全体に広がり、第1の
ウエル領域15aに達する。
す。受光ダイオード111の部分は上記のような不純物
濃度分布を有しているので、第1のウエル領域15a及
びn型層12/32では、ポテンシャルが基板11側か
ら表面側に向かって漸減するようなポテンシャル分布と
なる。このため、第1のウエル領域15a内とn型層1
2/32内で光により発生した正孔(ホール)は基板1
1側に流出しないでこれらの領域15aやn型層12/
32内にとどまるようになる。これらの領域15aやn
型層12/32は光信号検出用MOSトランジスタ11
2のゲート領域15bと繋がっているため、光により発
生したこれらのホールを光信号検出用MOSトランジス
タ112の閾値電圧変調用の電荷として有効に用いるこ
とができる。言い換えれば、第1のウエル領域15a及
びn型層12/32全体が光によるキャリア発生領域と
なる。
で、受光ダイオード111のキャリア発生領域の全厚は
厚くなる。これにより、受光ダイオード111に光を照
射したとき、そのキャリア発生領域は赤色光のような受
光部の奥深くまで到達する波長の長い光に対して感度の
よい受光部となる。また、上記の受光ダイオード111
においては不純物領域17の下に光によるキャリア発生
領域が配置されているという点で、受光ダイオード11
1は光により発生した正孔(ホール)に対する埋め込み
構造を有している。従って、界面捕獲準位の多い半導体
層表面に影響されず、雑音の低減を図ることができる。
(nMOS)112の詳細について図2(a),(b)
及び図4により説明する。この実施の形態のMOSトラ
ンジスタ112は、リング状のゲート電極19の外周を
n+ 型のドレイン領域17aが囲むような構造を有す
る。n+ 型のドレイン領域17aはn+ 型の不純物領域
17と一体的に形成されている。また、リング状のゲー
ト電極19によって囲まれるようにn+ 型のソース領域
16aが形成されている。即ち、ゲート電極19は、ド
レイン領域17aとソース領域16aの間の第2のウエ
ル領域15b上にゲート絶縁膜18を介して形成されて
いる。ゲート電極19下の第2のウエル領域15bの表
層がチャネル領域となる。
領域を反転状態或いはデプレーション状態に保持するた
め、チャネル領域に適当な濃度のn型不純物を導入して
チャネルドープ層15cを形成している。そのチャネル
領域の下の第2のウエル領域15b内であってチャネル
長方向の一部領域に、即ちソース領域16aの周辺部で
あって、ソース領域16aを囲むように、p+ 型のキャ
リアポケット(高濃度埋込層)25が形成されている。
このp+ 型のキャリアポケット25は、例えばイオン注
入法により形成することができる。キャリアポケット2
5は表面に生じるチャネル領域よりも下側の第2のウエ
ル領域15b内に形成される。キャリアポケット25は
チャネル領域にかからないように形成することが望まし
い。
は光発生電荷のうち光発生ホールに対するポテンシャル
が低くなるため、ドレイン領域17aにゲート電圧より
も高い電圧を印加したときに光発生ホールをこのキャリ
アポケット25に集めることができる。図2(b)に光
発生ホールがキャリアポケット25に蓄積し、チャネル
領域に電子が誘起されて反転領域が生じている状態のポ
テンシャル図を示す。この蓄積電荷により、光信号検出
用MOSトランジスタ112の閾値電圧が変化する。従
って、光信号の検出は、この閾値電圧の変化を検出する
ことにより行うことができる。
112におけるキャリアポケット25部分を含む、E−
E線に沿う深さ方向の不純物濃度分布及び対応するポテ
ンシャル分布を示すグラフである。横軸は線形目盛りで
表した半導体基板表面からの深さ(μm)を示し、左側
の縦軸は対数目盛りで表した不純物濃度(cm-3)を示
し、右側の縦軸は線形目盛りで表したポテンシャル(任
意単位)を示す。
板11とn型ウエル層12の間に高い不純物濃度のp型
埋込層(第2の埋込層)33を有することを特徴として
いる。即ち、第2のウエル領域15bの下のn型層(第
3の半導体層)は、n型ウエル層12と一致し、表面か
ら深さ方向凡そ0.8μmのところにp型埋込層33と
の境界がある。第2のウエル領域15bの下のn型層の
厚さは約0.4μmと、受光ダイオード111部の第1
のウエル領域15aの下のn型層(第1の半導体層)1
2及び32の厚さ約1.5μmに比べて薄くなってい
る。
ク位置は凡そ1.1μm前後のところにあり、そのピー
ク位置での不純物濃度は凡そ5×1016cm-3となって
いる。上記の第2のウエル領域15bの下のn型層12
及びp型埋込層33の厚さや不純物濃度分布やそのピー
ク値及びピーク位置の深さは、リセット電圧が凡そ7〜
8Vのときに最適と考えられるものである。このn型層
12及びp型埋込層33の不純物濃度分布と深さは、主
としてキャリアの掃出期間(初期化)の時に空乏層がp
型埋込層33内ではなくて第2のウエル領域15b内に
広がって電界が集中するように設定される。従って、第
2のウエル領域15bの厚さやその領域15b内の不純
物濃度分布やそのピーク値及びピーク位置の深さ、或い
はキャリアの掃出期間(初期化)の時に印加される電圧
(リセット電圧)をどの位にするかにより適宜変更す
る。
0.2μm前後のところに形成され、不純物濃度のピー
ク値は凡そ1×1017cm-3となっている。キャリアポ
ケット25の厚さやその不純物濃度のピーク値及びピー
ク位置の深さは、主に蓄積期間や読出期間においてキャ
リアポケット25にキャリアが十分に蓄積し得るポテン
シャルとなるように、かつ読出期間においてキャリアポ
ケット25のキャリアの蓄積状態がチャネル領域に十分
に影響を及ぼすことができるように設定される。従っ
て、キャリアポケット25の背景となる第1のウエル領
域15aの不純物濃度分布の状態や、チャネルドープ層
の不純物濃度や、蓄積期間での印加電圧や、読出期間で
の印加電圧等により適宜変更する。
おいては、ゲート電極19やソース領域16aやドレイ
ン領域17aに高い電圧を印加し、それによって生じる
電界によって第2のウエル領域15bに残るキャリアを
基板11側に掃き出している。この場合、印加した電圧
によって、チャネル領域のチャネルドープ層15cと第
2のウエル領域15bとの境界面から空乏層が第2のウ
エル領域15bに広がり、また、p型埋込層33とn型
ウエル層12との境界面から空乏層が第2のウエル領域
15bの下のn型ウエル層12に広がる。
よる電界の及ぶ範囲は、主として第2のウエル領域15
b及び第2のウエル領域15bの下のn型ウエル層12
にわたる。この発明の場合、第2のウエル領域15bの
下のn型ウエル層12の厚さが薄く、かつn型ウエル層
12の基板11側に隣接して高濃度のp型埋込層33が
形成されている。このため、掃出期間においてp型埋込
層33とn型ウエル層12との境界面からn型ウエル層
12に広がる空乏層の厚さは薄くなる。
に、ゲート電極19からの電圧は主に第2のウエル領域
15bにかかることになる。言い換えれば、第2のウエ
ル領域15bに急激なポテンシャル変化が生じて正孔を
基板11側に掃き出すような強い電界が主として第2の
ウエル領域15bにかかるため、キャリアポケット25
及び第2のウエル領域15b内に蓄積されたキャリア
を、低いリセット電圧でそこからより確実に掃き出すこ
とができ、これによりリセット効率の向上を図ることが
できる。
素を用いたMOS型イメージセンサの全体の構成につい
て説明する。図8は、本発明の実施の形態におけるMO
S型イメージセンサの回路構成図を示す。図8に示すよ
うに、このMOS型イメージセンサは、2次元アレーセ
ンサの構成を採っており、上記した構造の単位画素が列
方向及び行方向にマトリクス状に配列されている。
走査回路102及びドレイン電圧(VDD)の駆動走査
回路103が画素領域を挟んでその左右に配置されてい
る。垂直走査信号供給線21a,21bは垂直走査信号
(VSCAN)の駆動走査回路102から行毎に一つず
つでている。各垂直走査信号供給線21a,21bは行
方向に並ぶ全ての単位画素101内のMOSトランジス
タ112のゲートに接続されている。
線)22a,22bはドレイン電圧(VDD)の駆動走
査回路103から行毎に一つずつでている。各ドレイン
電圧供給線(VDD供給線)22a,22bは、行方向
に並ぶ全ての単位画素101内の光信号検出用MOSト
ランジスタ112のドレインに接続されている。また、
列毎に異なる垂直出力線20a,20bが設けられて、
各垂直出力線20a,20bは列方向に並ぶ全ての単位
画素101内のMOSトランジスタ112のソースにそ
れぞれ接続されている。
OSトランジスタ105a,105bが設けられてお
り、各垂直出力線20a,20bは各MOSトランジス
タ105a,105bのドレイン(光検出信号入力端
子)28a,29aに1つずつ接続されている。各スイ
ッチ105a,105bのゲート(水平走査信号入力端
子)28b,29bは水平走査信号(HSCAN)の駆
動走査回路104に接続されている。
ース(光検出信号出力端子)28c,29cは共通の定
電流源(負荷回路)106を通して映像信号出力端子1
07に接続されている。即ち、各単位画素101内のM
OSトランジスタ112のソースは定電流源106に接
続され、画素単位のソースフォロワ回路を形成してい
る。従って、各MOSトランジスタ112のゲート−ソ
ース間の電位差、及びバルク−ソース間の電位差は接続
された定電流源106により決定される。
信号(HSCAN)により、遂次、各単位画素のMOS
トランジスタ112を駆動して光の入射量に比例した映
像信号(Vout )が読み出される。図9は、本発明に係
るMOS型イメージセンサを動作させるための各入出力
信号のタイミングチャートを示す。p型のウエル領域1
5a,15bを用い、かつ光信号検出用トランジスタ1
12がnMOSの場合に適用する。
(初期化)−蓄積期間−読出期間−掃出期間(初期化)
−・・というように繰り返し行う。次に、図8、図9に
したがって、一連の連続した固体撮像素子の光検出動作
を簡単に説明する。まず、初期化動作により、キャリア
ポケット25及びウエル領域15a,15b内に残る電
荷を排出する。即ち、VDD供給線22a,22bを通
して光信号検出用MOSトランジスタ112のドレイン
に、またVSCAN供給線21a,21bを通して同ゲ
ートにそれぞれ約6Vの高い正の電圧を印加する。この
とき、第2のウエル領域15bの下のn型ウエル層12
の厚さは薄く、かつn型ウエル層12の基板11側に高
濃度のp型埋込層33が接しているので、ゲート電極1
9に印加した電圧は第2のウエル領域15b及びその極
めて近くの領域にしかかからない。即ち、第2のウエル
領域15bに急激なポテンシャル変化が生じて正孔を基
板11側に掃き出すような強い電界が主として第2のウ
エル領域15bにかかるため、低いリセット電圧でより
確実にキャリアを掃き出すことができ、これによりリセ
ット効率の向上を図ることができる。
のゲート電極19に低いゲート電圧を印加し、ドレイン
領域17aにトランジスタの動作に必要な約2〜3Vの
電圧(VDD)を印加する。このとき、第1のウエル領
域15aとn型ウエル層12及びn型埋込層32が空乏
化するとともに、第2のウエル領域15bは空乏化す
る。そして、ドレイン領域17aからソース領域16a
に向かう電界が生じる。
する。このとき、受光ダイオード111の部分のキャリ
ア発生領域の全厚は厚くなっており、これにより、赤色
光のような受光部の奥深くまで到達する波長の長い光に
対しても効率よく、電子−正孔対(光発生電荷)を生じ
させることができる。上記電界によりこの光発生電荷の
うち光発生ホールが光信号検出用MOSトランジスタ1
12のゲート領域に注入され、かつキャリアポケット2
5に蓄積される。これにより、チャネル領域からその下
のゲート領域15bに広がる空乏層幅が制限されるとと
もに、そのソース領域16a付近のポテンシャルが変調
されて、光信号検出用MOSトランジスタ112の閾値
電圧が変動する。
スタ112が飽和状態で動作しうる約2〜3Vのゲート
電圧を印加し、ドレイン領域17aにMOSトランジス
タ112が動作しうる約2〜3Vの電圧VDDを印加す
る。これにより、キャリアポケット25上方のチャネル
領域の一部に低電界の反転領域が形成され、残りの部分
に高電界領域が形成される。このとき、光信号検出用M
OSトランジスタ112のドレイン電圧−電流特性は、
図7に示すように、飽和特性を示す。
ス領域16に定電流源106を接続して一定の電流を流
す。これにより、MOSトランジスタ112はソースフ
ォロワ回路を形成し、従って、光発生ホールによるMO
Sトランジスタの閾値電圧の変動に追随してソース電位
が変化し、出力電圧の変化をもたらす。このようにし
て、光照射量に比例した映像信号(Vout )を取り出す
ことができる。
れば、掃出動作(初期化)−蓄積動作−読出動作の一連
の過程において、光発生ホールが移動するときに、半導
体表面やチャネル領域内の雑音源と相互作用しない理想
的な光電変換機構を実現することができる。また、キャ
リアポケット25への電荷蓄積により、図7に示すよう
に、トランジスタを飽和状態で動作させることができ、
しかも、ソースフォロワ回路を形成しているので、光発
生電荷による閾値電圧の変化をソース電位の変化として
検出することができる。このため、線型性の良い光電変
換を行うことができる。
について図10〜図18を参照して説明する。なお、実
際の回路構成は複雑であり、以下に説明する素子の平面
配置と異なるが、図10〜図18においては、製造方法
を説明する便宜上、この回路に用いるすべての素子のう
ち素子構造の異なる主な素子を取り出して、一連の製造
工程において異なる素子構造をどのように作成するかが
わかるように模式的に示している。選択した素子の種類
は、図の左側から、周辺回路素子であるp-CMOS(C
omplementary Metal Oxide Semiconductorのうちpチャ
ネルMOS),n-CMOS(CMOSのうちnチャネ
ルMOS),エンハンスメントn-MOS,ディプリー
ションn-MOSと、光センサとしてのVMISであ
る。
濃度約4×1018cm-3のp型シリコンからなる基板1
1上に不純物濃度1×1015cm-3程度のp型シリコン
をエピタキシャル成長し、膜厚約3μmのエピタキシャ
ル層31を形成する。基板11は第1の基体層の全体及
び第2の基体層の一部を構成し、エピタキシャル層31
は第2の基体層の一部を構成する。
COS(LOCal Oxidation of Silicon)により素子分離
領域にフィールド絶縁膜14を形成する。続いて、素子
分離領域により囲まれた素子形成領域にパッド絶縁膜5
1を形成する。次に、エンハンスメントn-MOSとデ
ィプリーションn-MOSとの間の素子分離領域、及び
ディプリーションn-MOSとVMISとの間の素子分
離領域にそれぞれ開口部53a,53bを有し、かつn
-CMOS形成領域の全体にわたる開口部53cを有す
るレジストマスク52を形成する。続いて、レジストマ
スク52の開口部53a,53b,53c及びフィール
ド絶縁膜14を通してp型不純物をイオン注入する。こ
れにより、エンハンスメントn-MOSとディプリーシ
ョンn-MOSとの間、及びディプリーションn-MOS
とVMISとの間のフィールド絶縁膜14下のエピタキ
シャル層31に基板11に達するようなp型の素子分離
層13を形成するとともに、n-CMOS形成領域の全
領域にわたるエピタキシャル層31に基板11に達する
ようなp型ウエル層54を形成する。
S形成領域の受光ダイオード111の形成領域に開口部
56を有するレジストマスク(第1のマスク)55を形
成する。続いて、レジストマスク55の開口部56を通
して、パッド絶縁膜51の上から、n型不純物となるP
31+を深くイオン注入し、さらに同じ開口部56を通
して、2度に分けてp型不純物であるB11+を浅くイ
オン注入する。これにより、図5に示すように、ピーク
位置約1.5μm、ピーク不純物濃度約1×1017cm
-3の、基板11に接するようなn型埋込層(第1の埋込
層)32と、その上方でn型埋込層32とほぼ同じ幅を
有する第1のウエル領域(第2の半導体層)となる、ピ
ーク位置約0.3μm、ピーク不純物濃度約6×1016
cm-3、及びピーク位置約0.55μm、ピーク不純物
濃度約2×1016cm-3のp型ウエル層15aとを形成
する。なお、n型埋込層32は第1の半導体層の一部を
構成する。
IS形成領域の全体にわたって開口部58を有するレジ
ストマスク57を形成する。続いて、レジストマスク5
7の開口部58を通してn型不純物をイオン注入する。
これにより、第1のウエル領域15aの全体を含み、そ
の下端がn型埋込層32に達する、ピーク位置約0.5
5μm、ピーク不純物濃度約3×1016cm-3のn型ウ
エル層(反対導電型領域)12を形成する。n型ウエル
層12は第1の半導体層の一部及び第3の半導体層の全
体を構成する。
ド絶縁膜51を除去して半導体基板の表面を再酸化する
ことにより、ゲート絶縁膜を形成することもできる。図
面では、パッド絶縁膜も再酸化により形成したゲート絶
縁膜も同じ符号51で示している。この場合、ゲート絶
縁膜の膜厚は、好ましくは60nm以下とする。これ以
上厚くすると、図13(b)の工程で、イオン注入によ
り高濃度埋込層25を形成するときに急峻な不純物濃度
分布が得にくくなるためである。
ーションn-MOS形成領域の全体にわたって開口部6
1bを有し、かつVMIS形成領域の光信号検出用MO
Sトランジスタ112の形成領域に開口部61aを有す
るレジストマスク(第2のマスク)60を形成する。続
いて、レジストマスク60の開口部61a及び61bを
通してp型不純物であるB11+を深くイオン注入し、
さらに同じ開口部61a及び61bを通してp型不純物
であるB11+を浅くイオン注入する。さらに同じ開口
部61a及び61bを通してn型不純物であるAs+を
浅くイオン注入する。
成領域では、p型埋込層62とp型ウエル層63とチャ
ネルドープ層64を形成する。一方、VMIS形成領域
では、図6に示すように、ピーク位置約1.2μm、ピ
ーク不純物濃度約5×1016cm-3のp型埋込層(第2
の埋込層)33とピーク位置約0.1μm、ピーク不純
物濃度約1.2×1017cm-3の第2のウエル領域15
bと表面濃度約2×1017cm-3のn型のチャネルドー
プ層15cを形成する。なお、p型埋込層33は第2の
基体層の一部を構成する。
CMOS、n-CMOS及びエンハンスメントn-MOS
の各形成領域全体に開口部66を有するレジストマスク
65を形成する。続いて、レジストマスク65の開口部
66を通してp型不純物を浅くイオン注入する。これに
より、p型のチャネルドープ層67a〜67cを形成す
る。
MOS形成領域に開口部69を有するレジストマスク6
8を形成する。続いて、レジストマスク68の開口部6
9を通してn型不純物をイオン注入して、n型ウエル層
70を形成する。次いで、図13(b)に示すように、
VMIS形成領域の光信号検出用MOSトランジスタの
キャリアポケット(高濃度埋込層)25となる領域に開
口部72を有するレジストマスク(第3のマスク)71
を形成する。続いて、レジストマスク71の開口部72
を通してp型不純物であるB11+をイオン注入する。
これにより、図6に示すように、チャネルドープ層15
c下の第2のウエル領域15bに、ピーク位置約0.2
μm、ピーク不純物濃度約1×1017cm-3のp+型の
高濃度埋込層25を形成する。
MOS,n-CMOS,エンハンスメントn-MOS,及
びデプリーションn-MOSの各形成領域全体にわたっ
て開口部74を有するレジストマスク73を形成する。
続いて、レジストマスク73の開口部74を通してゲー
ト酸化膜51を除去するとともに、VMIS形成領域に
は、元のゲート絶縁膜51を残す。
ストマスク73を除去した後、半導体基板の表面を熱酸
化する。これにより、p-CMOS,n-CMOS,エン
ハンスメントn-MOS,及びデプリーションn-MOS
形成領域に薄い膜厚のゲート酸化膜75a〜75dが形
成されるとともに、VMIS形成領域の表面には前の工
程で残しておいた酸化膜厚にさらに酸化膜厚が加わり、
厚い膜厚のゲート絶縁膜18が形成される。VMIS形
成領域のゲート絶縁膜18を厚くすることにより、ゲー
ト容量を小さくして、高濃度埋込層に蓄積される光発生
電荷の検出感度、ひいては光信号の検出感度を向上させ
ることができる。
ポリシリコン膜76を形成する。次いで、図15(b)
に示すように、ポリシリコン膜76をパターニングし、
MOSの各形成領域にゲート電極76a〜76e,19
を形成する。次に、図16(a)に示すように、p-C
MOS形成領域の全体にわたって開口部78を有するレ
ジストマスク77を形成する。続いて、レジストマスク
77の開口部78を通して、かつゲート電極76eをマ
スクとしてp型不純物をイオン注入する。これにより、
ゲート電極76eの両側のn型ウエル層70にソース/
ドレイン領域79a及び79bを形成する。
CMOS,エンハンスメントn-MOS,ディプリーシ
ョンn-MOS,及びVMISの各形成領域全体にわた
って開口部81を有するレジストマスク80を形成した
後、レジストマスク80の開口部81を通して、かつゲ
ート電極76b〜76d,19をマスクとしてn型不純
物をイオン注入する。これにより、各形成領域のゲート
電極76b〜76d、19の両側にソース/ドレイン領
域82a及び82b、82c及び82d、82e及び8
2f、16a及び17aを形成する。
ストマスク80を除去した後、CVD(Chemical Vapor
Deposition)法等により、絶縁膜を形成する。続い
て、異方性エッチングを行い、ゲート電極76a〜76
e,19の側面にサイドウオール83を形成する。次
に、図17(b)に示すように、p-CMOS形成領域
に開口部85を有するレジストマスク84を形成する。
続いて、レジストマスク84の開口部85を通して、か
つゲート電極76e及びサイドウオール79をマスクと
してp型不純物をイオン注入する。これにより、ソース
/ドレイン領域79a及び79b内にそれぞれコンタク
ト層86a及び86bを形成する。
MOS,エンハンスメントn-MOS,ディプリーショ
ンn-MOSの各形成領域全体にわたって開口部88を
有し、かつVMIS形成領域の光信号検出用MOSトラ
ンジスタ112部分及び受光ダイオード111部分に開
口部88を有するレジストマスク87を形成する。その
後、レジストマスク87の開口部88を通してn型不純
物をイオン注入する。これにより、各形成領域のソース
/ドレイン領域82a及び82b、82c及び82d、
82e及び82f、16a及び17a内にコンタクト層
89a及び89b、89c及び89d、89e及び89
f、16b及び17bを形成する。
ストマスク87を除去した後、第1層目の層間絶縁膜9
0を形成する。続いて、第1層目の層間絶縁膜90上に
各MOS形成領域のソース/ドレイン領域82a及び8
2b、82c及び82d、82e及び82f、79a及
び79b、16a及び17aと接続する下層のソース/
ドレイン電極又は配線層91a及び91b、91c及び
91d、91e及び91f、91g及び91h、20及
び22、及びVMIS形成領域のゲート電極19と接続
するゲート配線層21を形成する。
した後、各MOS形成領域の下層のソース/ドレイン電
極又は配線層91a及び91b、91c及び91d、9
1e及び91f、91g及び91h、20と接続する上
層のソース/ドレイン電極又は配線層91a及び91
b、91c及び91d、91e及び91f、91g及び
91h、20を第2層目の層間絶縁膜92上に形成す
る。
た後、その上に受光ダイオード111部分に開口部(受
光窓)24を有する遮光膜23を形成する。その後、素
子表面全体を覆うカバー絶縁膜94を形成すると、固体
撮像素子が完成する。以上のように、本発明の実施の形
態によれば、単位画素101は受光ダイオード111及
びMOSトランジスタ112で構成されるので、画素の
部分をCMOS技術を用いて作成することができる。従
って、上記画素部分と、駆動走査回路102〜104及
び定電流源106等周辺回路とを全て同じ半導体基板に
作成することができる。
ができるとともに、回路部品の集積化による固体撮像装
置の小型化を図ることができる。固体撮像装置としてビ
デオカメラ、デジタルスチルカメラ、画像入力カメラス
キャナ又はファクシミリ等が挙げられる。以上、実施の
形態によりこの発明を詳細に説明したが、この発明の範
囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の上記実施
の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
ウエル領域15bを別々に形成しているが、これらを一
体として一度に形成してもよい。また、p型の基板11
にp型のエピタキシャル層31を形成しているが、p型
の基板11にn型のエピタキシャル層を形成してもよ
い。この場合も、第1のウエル領域15aの下のn型層
(第1の半導体層)を厚く、第2のウエル領域15bの
下のn型層(第3の半導体層)を薄く形成することは上
記実施の形態と同じである。
n型の基板を用いてもよい。この場合、キャリアポケッ
ト25に蓄積すべきキャリアは電子及び正孔のうち電子
であり、上記実施の形態と同様な効果を得るためには、
上記実施の形態等で説明した各層及び各領域の導電型を
すべて逆転させればよい。また、n型埋込層(第1の埋
込層)32の不純物濃度及び厚さは、蓄積期間に不純物
領域17と基板11の間に印加する電圧により基板11
とn型埋込層32との境界面からn型埋込層32全体に
わたって空乏層が広がるような濃度及び厚さであればよ
い。
の不純物濃度及び厚さは、キャリアの掃出期間に印加す
るゲート電極19と基板11の間に印加する電圧により
p型埋込層33とn型ウエル層12の境界面から主とし
てn型ウエル層12の方に空乏層が広がり、p型埋込層
33の方に空乏層があまり広がらないような濃度及び厚
さであればよい。
施の形態で示した工程順は、代表的な一例に過ぎず、上
記の製造方法により得られた所望の素子構造と同等なも
のを得られる範囲であれば、実施の形態の製造方法の工
程順を適宜変更することができる。
イオードと光信号検出用MOSトランジスタが隣接し、
かつ、受光ダイオード部分の第1のウエル領域(第2の
半導体層)下の第1の半導体層の厚さは、光信号検出用
MOSトランジスタ部分の第2のウエル領域(第4の半
導体層)下の第3の半導体層の厚さよりも厚くなってい
る。
ウエル領域下の第1の半導体層の厚さを厚くすることに
より、キャリアの蓄積期間において、赤色光のような波
長の長い光に対して有効に受光領域の厚さを拡大するこ
とができ、従って、赤色感度の向上を図ることができ
る。一方、光信号検出用MOSトランジスタ部分におい
ては、第2のウエル領域の下の第3の半導体層を薄く、
かつ第3の半導体層の基板側に隣接して高濃度の第2の
埋込層を形成しているため、キャリアの掃出期間におい
てゲート電極からの電圧は第2の半導体層にはあまりか
からず、主に第2のウエル領域にかかる。これにより、
第2のウエル領域内に強い電界がかかるようになるの
で、高濃度埋込層(キャリアポケット)及び第2のウエ
ル領域から低いリセット電圧で有効に蓄積キャリアを掃
き出すことができ、リセット効率の向上を図ることがで
きる。
画素内の素子レイアウトを示す平面図である。
素子の単位画素内の素子の構造を示す、図1のA−A線
に沿う断面図である。(b)は、光発生ホールがキャリ
アポケットに蓄積し、チャネル領域に電子が誘起されて
反転領域が生じている状態のポテンシャルの様子を示す
図である。
画素内の受光ダイオードの構造を示す、図1のB−B線
に沿う断面図である。
画素内の光信号検出用MOSトランジスタの構造を示
す、図1のC−C線に沿う断面図である。
ダイオード部分における、図2のD−D線に沿う深さ方
向の不純物濃度分布及びポテンシャル分布を示すグラフ
である。
号検出用MOSトランジスタ部分のキャリアポケットを
含む、図2のE−E線に沿う深さ方向の不純物濃度分布
及びポテンシャル分布を示すグラフである。
号検出用MOSトランジスタのドレイン電流−電圧特性
を示すグラフである。
の回路構成を示す図である。
グチャートである。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
1)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
2)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
3)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
4)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
5)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
6)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
7)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
8)である。
る固体撮像素子の製造方法について示す断面図(その
9)である。
型領域) 15a 第1のウエル領域(第2の半導体層) 15b 第2のウエル領域(第4の半導体層) 15c チャネルドープ層 16a ソース領域 17 不純物領域 17a ドレイン領域 18 ゲート絶縁膜 19 ゲート電極 25 キャリアポケット(高濃度埋込層) 31 エピタキシャル層(半導体基板) 32 n型埋込層(一導電型の埋込層、第1の半導体
層、第1の埋込層、第5の半導体層) 33 p型埋込層(反対導電型の埋込層、第2の基体
層、第2の埋込層、第6の半導体層) 55 第1のマスク 60 第2のマスク 71 第3のマスク 101 単位画素 106 定電流源(負荷回路) 107 映像信号出力端子 111 受光ダイオード 112 光信号検出用絶縁ゲート型電界効果トランジス
タ(光信号検出用MOSトランジスタ)
Claims (12)
- 【請求項1】 一導電型の第1の半導体層内の反対導電
型の第2の半導体層に形成された受光ダイオードと、一
導電型の第3の半導体層内の反対導電型の第4の半導体
層に形成された、前記受光ダイオードに隣接する光信号
検出用の絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを備えた
固体撮像素子において、 前記受光ダイオードは、前記第2の半導体層の表層に一
導電型の不純物領域を有し、前記絶縁ゲート型電界効果
トランジスタは、前記第4の半導体層の表層に一導電型
のソース領域及びドレイン領域と、該ソース領域とドレ
イン領域の間のチャネル領域と、該チャネル領域下のソ
ース領域の近くの前記第4の半導体層内部に形成された
反対導電型の高濃度埋込層と、該チャネル領域上にゲー
ト絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、 前記不純物領域と前記ドレイン領域とが接続し、前記第
1の半導体層と前記第3の半導体層とが接続し、前記第
2の半導体層と前記第4の半導体層とが接続し、 前記第2の半導体層の下の第1の半導体層の部分は、前
記第4の半導体層の下の第3の半導体層の部分よりも深
さ方向において厚くなっていることを特徴とする固体撮
像素子。 - 【請求項2】 前記第1の半導体層は反対導電型の第1
の基体層上に形成され、前記第3の半導体層は前記第1
の基体層と接続した反対導電型の第2の基体層上に形成
されていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
子。 - 【請求項3】 前記第1の基体層は反対導電型半導体の
基板からなり、かつ前記第1の半導体層は一導電型の埋
込層を含む第5の半導体層と、該第5の半導体層上の一
導電型のウエル領域とからなり、 前記第2の基体層は前記反対導電型半導体の基板と、該
基板上の反対導電型の埋込層を含む第6の半導体層とか
らなり、かつ前記第3の半導体層は前記一導電型のウエ
ル領域からなることを特徴とする請求項2記載の固体撮
像素子。 - 【請求項4】 前記高濃度埋込層が形成されたソース領
域の近辺は、前記ドレイン領域から前記ソース領域に至
るチャネル長方向の一部領域であって、前記ソース領域
側であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に
記載の固体撮像素子。 - 【請求項5】 前記高濃度埋込層はチャネル幅方向全域
にわたって形成されていることを特徴とする請求項1乃
至4の何れか一に記載の固体撮像素子。 - 【請求項6】 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
のゲート電極はリング状を有し、前記ソース領域は前記
ゲート電極によって囲まれた前記第4の半導体層の表層
に形成され、前記ドレイン領域は前記ゲート電極を囲む
ように前記第4の半導体層の表層に形成されていること
を特徴とする請求項1乃至5の何れか一に記載の固体撮
像素子。 - 【請求項7】 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
のゲート電極及びその周辺は遮光されていることを特徴
とする請求項1乃至6の何れか一に記載の固体撮像素
子。 - 【請求項8】 前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
のソース領域に負荷回路が接続されてソースフォロワ回
路を構成していることを特徴とする請求項1乃至7の何
れか一に記載の固体撮像素子。 - 【請求項9】 前記ソースフォロワ回路のソース出力は
映像信号出力端子に接続されていることを特徴とする請
求項8記載の固体撮像素子。 - 【請求項10】 第1のマスクにより一導電型不純物を
反対導電型の半導体基板に導入して該半導体基板の内部
に一導電型の第1の埋込層を形成する工程と、 前記第1のマスクにより前記半導体基板に反対導電型不
純物を導入して前記半導体基板の表層であってかつ前記
第1の埋込層上方に反対導電型の第1のウエル領域を形
成する工程と、 前記半導体基板の表層に一導電型不純物を導入して、前
記第1の埋込層と接続し、前記第1のウエル領域を含む
ように一導電型領域を形成する工程と、 第2のマスクにより前記半導体基板の内部に反対導電型
不純物を導入し、前記一導電型領域の下に前記半導体基
板よりも高い不純物濃度を有する反対導電型の第2の埋
込層を形成する工程と、 前記第2のマスクにより前記第2の埋込層の上方であっ
て前記一導電型領域の表層に反対導電型不純物を導入
し、前記第1のウエル領域と繋がった反対導電型の第2
のウエル領域を形成する工程と、 前記第2のマスクにより前記第2のウエル領域の表層に
一導電型不純物を導入し、一導電型のチャネルドープ層
を形成する工程と、 第3のマスクにより前記第2のウエル領域内部に反対導
電型不純物を導入し、前記第2のウエル領域よりも高い
不純物濃度を有し、かつ前記チャネルドープ層の下の第
2のウエル領域内部に反対導電型の高濃度埋込層を形成
する工程と、 前記半導体基板表面を熱酸化してゲート絶縁膜を形成す
る工程と、 前記高濃度埋込層を覆うように、かつ該高濃度埋込層が
ソース領域側に近くなるように前記ゲート絶縁膜上にゲ
ート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極の両側の第2のウエル領域表層に一導電
型のソース領域及びドレイン領域を形成するとともに第
1のウエル領域表層に不純物領域を形成する工程とを有
することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項11】 前記ゲート電極はリング状を有し、前
記ソース領域は前記ゲート電極によって囲まれた前記第
2のウエル領域の表層に形成し、前記ドレイン領域は前
記ゲート電極を囲むように前記第2のウエル領域の表層
に形成することを特徴とする請求項10記載の固体撮像
素子の製造方法。 - 【請求項12】 請求項1乃至9の何れか一に記載の固
体撮像素子を備えた固体撮像装置。
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-
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- 1999-12-01 JP JP34258799A patent/JP3315962B2/ja not_active Expired - Lifetime
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