JP3315538B2 - マスタ・スレーブマニピュレータ及びそのスレーブ制御方法 - Google Patents
マスタ・スレーブマニピュレータ及びそのスレーブ制御方法Info
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Description
先端の動作領域が非相似であるマスタ・スレーブマニピ
ュレータで生ずるオペレータの操作上の違和感を解消し
たマスタ・スレーブマニピュレータ及びそのスレーブ制
御方法に関する。
スタマニピュレータ(以下、マスタとする)をオペレー
タから動作させることによりスレーブマニピュレータ
(以下、スレーブとする)を追従動作できるため、近年
注目されつつある。ところでこのマスタ・スレーブマニ
ピュレータには、図8(a)、(b)で例示するよう
に、非相似構造のものがある。このような非相似構造の
マスタ・スレーブマニピュレータは、作業内容やオペレ
ータの希望に応じてマスタ1とスレーブ2との構造及び
諸元を適宜選択できるため、各種作業に対応できるとい
う利点がある。
構造のマスタ・スレーブマニピュレータは、同図8
(a)、(b)で例示するように、マスタ1の先端11
の動作領域Aと、スレーブ2の先端21の動作領域Bと
が非相似となる場合が殆どである。そして、このような
両動作領域A、Bが非相似のマスタ・スレーブマニピュ
レータには、次のような不都合がある。
の内部にあるにも係わらず、マスタ1の先端11が動作
領域Aの限界に達したため、スレーブ2の先端21が動
作領域Bの全域にわたって動作しないという不都合 (2)マスタ1の先端11が動作領域Aの内部にあるに
も係わらず、スレーブ2の先端21が動作領域Bの限界
に達したため、マスタ1を動作させてもスレーブ2が動
作しないという不都合 (3)各種理由によりスレーブ2の先端21に動作禁止
領域BB(なお、動作領域B+動作禁止領域BB=スレ
ーブ可動領域とする、以下同じ)を設定しても、この領
域BBにマスタ1の先端11の動作領域Aが重なると
き、マスタ1を動作させると、スレーブ2の先端21が
動作禁止領域BBにあるにも係わらず、スレーブ2が動
作するという不都合
作領域が狭くなり、このため作業能力が低下し、操作性
が悪化し、また危険が増加するなどの不都合が生ずる。
範囲とスレーブ2の自由度θ1、θ2の動作範囲を一対
一対応させることにより、動作領域A全体と動作領域B
全体とを一対一対応させ、上記共通動作領域を最大化さ
せることはできる。ところがこの場合、マスタ1とスレ
ーブ2の自由度の対応関係は、具体的には、せいぜい線
形対応させているのが実情であり、これと言った意味付
けのある対応関係を施していないのが実情である(特開
平2−145272等)。
体的に述べる。例えば図8のマスタ・スレーブマニピュ
レータにおける線形対応は、図9(a)、(b)に示す
ように、マスタ1の第1軸の回転動作量β1に対してス
レーブ2の第1軸の回転動作量θ1を線形対応させ、か
つマスタ1の第2軸の回転動作量β2に対してスレーブ
2の第2軸の回転動作量θ2を線形対応させている。と
ころがこのような単純な対応では、図10(a)、
(b)に示すように、マスタ先端11を円弧M1、M2
に沿って動かしたときに、スレーブ先端21は円弧S
1、S2に沿って動くことになり、マスタ1の先端11
の動作方向と異なるようになる。すなわち、スレーブ2
の動作領域Bの全域において、オペレータに操作上の違
和感を与えるようになる。
スタとスレーブとの先端の動作領域が非相似であるマス
タ・スレーブマニピュレータにおいて、マスタとスレー
ブとの動作領域全体を一対一対応させて共通動作領域を
最大化させるとともに、この状態においてもオペレータ
に操作上の違和感を与えないマスタ・スレーブマニピュ
レータ及びそのスレーブ制御方法を提供することを目的
とする。
上記目的を達成するため、第1発明なるマスタ・スレー
ブマニピュレータのスレーブ制御方法は、マスタとスレ
ーブとの先端の動作領域が非相似であるマスタ・スレー
ブマニピュレータのスレーブ制御方法において、予め、 (1)一方の動作領域の限界面上に複数代表点を設定
し、 (2)他方の動作領域の限界面上に前記(1)の複数代
表点ごとに対応すべき複数目標点を設定し、 (3)前記一方の動作領域の内部に複数代表点を設定
し、 (4)前記他方の動作領域の内部に前記(3)の複数代
表点ごとに対応すべき複数目標点を設定し、 (5)前記(1)及び(3)の複数代表点のそれぞれに
一方のマニピュレータ先端が位置した際のマニピュレー
タ各自由度の動作量をそれぞれ求めるとともに、前記
(2)及び(4)の複数目標点のそれぞれに他方のマニ
ピュレータ先端が位置した際のマニピュレータ各自由度
の動作量をそれぞれ求め、 (6)前記(5)の一方の動作量の組と、他方の動作量
の組とに基づいて、一方の動作領域全体と他方の動作領
域全体とが一対一対応するそれぞれの動作量の対応関係
を求め、マスタを動作させてスレーブを動作させると
き、マスタ動作時のマスタの動作量を前記対応関係に基
づきスレーブの動作量に変換し、このスレーブの動作量
に基づきスレーブを動作させることを特徴としている。
ュレータのスレーブ制御方法は、第1発明において、複
数目標点の分布を不均等設定したことを特徴としてい
る。
ュレータのスレーブ制御方法は、第2発明において、不
均等設定した複数目標点を複数組設けると共に、各組ご
とに一方の動作領域全体と他方の動作領域全体とが一対
一対応するそれぞれの動作量の対応関係をそれぞれ求
め、マスタを動作させてスレーブを動作させるとき、予
めこれら複数対応関係の中から使用すべき対応関係を選
出することを特徴としている。
ニピュレータは、図1に例示するようにマスタ1の動作
量βに基づくマスタ1の先端11の動作領域Aと、スレ
ーブ2の動作量θに基づくスレーブ2の先端21の動作
領域Bとが非相似であるマスタ・スレーブマニピュレー
タにおいて、 (1)制御手段3と、 (2)動作量βを検出し、この動作量βを制御手段3に
入力するマスタ動作量検出手段4と、 (3)制御手段3から動作量θを入力し、この動作量θ
に基づきスレーブ2を動作させるスレーブ動作手段5と
を備え、制御手段3は、予め、一方の動作領域の限界面
上に設定した複数代表点と、前記複数代表点ごとに対応
すべく他方の動作領域の限界面上に設定した複数目標点
とを一致させるとともに、一方の動作領域の内部に予め
設定した複数代表点と、前記複数代表点ごとに対応すべ
く他方の動作領域の内部に予め設定した複数目標点とを
一致させ、かつ一方の動作領域全体と他方の動作領域全
体とを一対一対応させてなる一方の各自由度動作量と他
方の各自由度動作量との対応関係を記憶し、マスタ1の
動作時、マスタ動作量検出手段4から入力した動作量β
を前記対応関係に基づき動作量θに変換し、この動作量
θをスレーブ動作手段5に入力する制御手段であること
を特徴としている。
ュレータは、第4発明において、制御手段3が予め記憶
する対応関係は、分布を不均等設定してなる複数目標点
に基づく対応関係であることを特徴としている。
ュレータは、第5発明において、制御手段3は、複数目
標点の分布の不均等設定の程度が異なる複数対応関係を
記憶し、別途備えた選出指令発信手段6からの指令に基
づき、前記複数対応関係の中から所望の対応関係を選出
可能とされた制御手段であることを特徴としている。
よって両動作領域A、Bの限界面上の互いの複数代表点
と複数目標点とを対応させているため、動作領域Bの全
域が動作領域Aの全域に一対一対応する動作領域とな
り、無駄な領域が無くなる。次に、(3)及び(4)に
よって動作領域内部における互いの複数代表点と複数目
標点とを対応させたため、スレーブ2の動作方向がマス
タ1の動作方向に追従一致するように対応関係を定める
ことが可能となる。
述べるように、動作領域B(すなわち、共通動作領域、
以下同じ)の内部に、例えば微速で高精度な動作を実現
したい、又はマスタ1の先端11の移動速度に対するス
レーブ2の先端21の移動速度を先端位置に応じて変化
させたいなどの意味付けを付した領域や動作方向を設定
することができる。
目標点の分布を均等設定することにより、動作領域Bの
大部分の領域において、上述の「スレーブ2の動作方向
がマスタ1の動作方向に追従一致するようになる」性質
をほぼ一様に得ることができる。これに対し、故意にあ
る領域やある動作方向における各目標点の分布を、他の
領域や他の動作方向における各目標点の分布に比較し、
不均等設定すると、これらある領域やある動作方向が上
記各種の意味付けが付された領域や動作方向となり得
る。
上記意味付けを付した領域の確保方法のみを抽出した構
成となっている。
応関係を複数備えて選出可能とした構成が第3発明であ
る。
(6)は、分かり易くするための番号であって、一瞥し
て分かるように、手順を限定したものではない。手順と
しては、上記記載の番号順でもよいが、(3)、
(4)、(1)、(2)、(5)、(6)の順でも、
(1)、(3)、(2)、(4)、(5)、(6)の順
でも、(1)、(3)、(4)、(2)、(5)、
(6)の順でも、(3)、(1)、(2)、(4)、
(5)、(6)の順でも、(3)、(1)、(4)、
(2)、(5)、(6)の順でもよい。また次に説明す
る図6のフローチャートの順のようにしてもよい。
(1)〜(9)、(11)、(21)を参照して説明す
れば、一方のマニピュレータの動作領域の限界面上及び
内部にそれぞれ複数代表点を設定し(1)、各複数代表
点に一方のマニピュレータの先端が位置した際の該一方
のマニピュレータの各自由度の動作量を求める(2)。
次に、他方のマニピュレータの動作領域の限界面上及び
内部に、前記複数代表点ごとに対応すべき複数目標点を
設定し(3)、各複数目標点に他方のマニピュレータの
先端が位置した際の他方のマニピュレータの各自由度の
動作量を求める(4)。そして、一方のマニピュレータ
の各自由度の動作量の組と、他方のマニピュレータの各
自由度の動作量の組とに基づいて、一方の動作領域全体
と他方の動作領域全体とが一対一対応するそれぞれの動
作量の対応関係を求める(5)。そこで、マスタマニピ
ュレータを動作させたとき(6)、先ず、マスタマニピ
ュレータの各自由度の動作量を検出し(7)、検出した
各値を、前記対応関係に基づき、スレーブマニピュレー
タの各自由度の動作量に変換し(8)、変換した各値に
基づきスレーブマニピュレータの各自由度を動作させる
(9)。なお、第3発明は、図6では、対応関係を複数
設定した場合(11)、使用に際しては、先ず、対応関
係を予め選出し(21)、その後、(6)〜(9)をこ
の順で実施している。
化例である。第5発明は、第2発明の装置としての具現
化例である。また第6発明は、第3発明の装置としての
具現化例である。
「面」は、マスタ・スレーブマニピュレータが二次元動
作のものならば「線」と読み替えるものとする。すなわ
ち、「限界面」には三次元動作のマスタ・スレーブマニ
ピュレータの動作領域外周面の他、二次元動作のマスタ
・スレーブマニピュレータの動作領域外周線も含まれ
る。
明する。実施例は、図7に示す自走式マニピュレータに
適用され、また試験されている。この自走式マニピュレ
ータは、同図7に示すように、下部走行体10に上部旋
回体20を旋回自在に備え、上部旋回体20にマスタ1
とスレーブ2とを備えている。
リンクを連結したものである。そこでオペレータがマス
タ1の先端11を前後・上下方向に動作させたとき、例
えばマイコンなどでなる制御手段3でのバイラテラル制
御やユニラテラル制御を介し、スレーブ2の先端21を
前後・上下方向に追従動作させる構成となっている。詳
しくは図1に示す通りである。
機構を模式化し、マスタ1のマスタ動作量検出手段4
(41、42)と、スレーブ動作手段5(51、52)
と、選出指令発信手段6とを制御手段3に接続した図で
ある。
す。マスタ1の第1腕の長さは213mmであり、その
回転β1の範囲は水平左向きを0度として±30度であ
る。またマスタ1の第2腕の長さは443mmであり、
その回転β2の範囲は鉛直上向きを0度として−5度〜
+25度である。他方スレーブ2の第1腕の長さは11
65mmであり、その回転θ1の範囲は鉛直上向きを0
度として−26度〜+61度である。またスレーブ2の
第2腕の長さは1475mmであり、その回転θ2の範
囲は水平左向きを0度として−44.5度〜+71度で
ある。
マスタ1とスレーブ2との諸元が異なり、同図に示すよ
うに、マスタ1の先端11の動作領域Aと、スレーブ2
の先端21の動作領域Bとが非相似となっている。
させるため、かつ動作領域A、B内部のマスタ1とスレ
ーブ2の追従動作におけるオペレータの操作上の違和感
を解消するため、次の手順で、マスタ1とスレーブ2と
の動作量β、θの対応関係を求めた。
タ1の2自由度によって生ずる節点と、各辺の等分割点
とをマスタ1の複数代表点として設定する。 (ロ)次に、動作領域Bの限界線となる閉曲線B1上
に、前記(イ)で設定した各代表点ごとに対応すべき目
標点をほぼ均等に定め、これらをスレーブ2の複数目標
点として設定する。 (ハ)動作領域Aの内部に直交格子A2を設定し、幾つ
かの交点をマスタ1の複数代表点として設定する。 (ニ)動作領域Bの内部にも直交格子B2を設定し、前
記(ハ)で設定した各代表点ごとに対応すべき目標交点
をほぼ均等に定め、これらをスレーブ2の複数目標点と
して設定する。 (ホ)前記(イ)及び(ハ)で定めた複数代表点のそれ
ぞれにマスタ1の先端が位置した際のマスタ1の動作量
β1、β2をそれぞれ求める。同様に、前記(ロ)及び
(ニ)で定めた複数目標点のそれぞれにスレーブ2の先
端が位置した際のスレーブ2の動作量θ1、θ2をそれ
ぞれ求める。 (ヘ)前記マスタ1の動作量β1、β2の組と、スレー
ブ2の動作量θ1、θ2の組とに基づいて、マスタ1の
動作領域A全体とスレーブ2の動作領域B全体とが一対
一対応するそれぞれの動作量の対応関係を求める。
表点以外の任意な位置にマスタ1の先端が位置した際の
マスタ1の動作量β1、β2を代入し、それらの各値θ
1、θ2に相当するスレーブ2の先端21の軌跡B3
が、直交格子B2に比較して不自然に曲がらないことを
確認する必要がある。このとき仮に、スレーブ2の軌跡
B3が不自然に曲がるときは、各代表点や各目標点の位
置、数、設定分布などを各種変更し、上記(イ)〜
(ヘ)を繰り返すことにより、新たな対応関係を求める
のがよい。
ーブ2との上記諸元)における上記対応関係の具体的例
を述べる。すなわち、上記(イ)及び(ロ)の複数代表
点及び目標点を22点ずつ設定し、また上記(ハ)及び
(ニ)の複数代表点及び目標点を23点ずつ設定し、4
次多項式を用い、各動作量β1、β2から動作量θ1、
θ2への対応関係を求めたところ、次の数式1及び数式
2を得た。数式1は、動作量β1、β2と動作量θ1の
全範囲において、各動作量β1、β2に対応する動作量
θ1への変換を可能とする15項式でなる多項式であ
り、数式2は、動作量β1、β2と動作量θ2の全範囲
において、各動作量β1、β2に対応する動作量θ2へ
の変換を可能とする15項式でなる多項式である。
数」は、「10についての負の次数(eは10を示
す)」を示す。例えば、数式1の第2項「−3.640
88e−1」は「−3.64088×10-1」である。
また数式1、数式2における「μ」と「ν」はマスタ1
の先端11の左右位置及び上下位置(単位mm)に対応
した座標値であり、「μ」の値は次の数式3で示され、
「ν」の値は次の数式4で示される。
御手段3は、予め上記対応関係(数式1〜数式4)を記
憶している。そこで、オペレータがマスタ1を動作させ
ると、制御手段3はマスタ動作量検出手段4(第1関節
に設けた回転エンコーダ41、第2関節に設けた回転エ
ンコーダ42)から動作量β1、β2を入力し、上記数
式1〜数式4により動作量θ1、θ2をリアルタイムに
算出し、これらをスレーブ動作手段5(第1関節に設け
た回転モータ51、第2関節に設けた回転モータ52)
に出力する。スレーブ動作手段5は動作量θ1、θ2に
基づきスレーブ2を動作させる。
る。図3(a)は、説明を分かり易くするため、マスタ
1の先端11を図示上下左右方向へ動作させたときの動
作軌跡A3を示し、図3(b)は、前記マスタ1の動作
軌跡A3に追従動作したスレーブ2の先端21の動作軌
跡B3を示す。
3が動作領域Bの全域にほぼ一様に行き渡っていること
が分かる。また、動作領域Bの限界線B1付近を除く大
部分の領域において、マスタ1の先端11と、スレーブ
2の先端21との運動方向と位置がほぼ一致しているこ
とが分かる。すなわち、動作領域Bの大部分の領域にお
いて、マスタ1の先端11を図示上下左右に直線動作さ
せると、スレーブ2の先端21も図示上下左右にほぼ直
線に近い動作をする。勿論、マスタ1の先端11を斜め
に直線動作させると、スレーブ2の先端21も同方向
(斜め)へほぼ直線に近い動作をする。すなわち、オペ
レータは、スレーブ2の動作領域Bの大部分の領域にお
いて、操作上の違和感を覚えなくなる。なお、動作領域
Bの限界線B1付近においては、上記大部分の領域と異
なり、マスタ1とスレーブ2との運動方向と位置とは一
致しなくなる。すなわち、動作領域Aの限界線A1付近
で、マスタ1の先端11を直線動作させると、スレーブ
2の先端21は動作領域Bの限界線B1に沿って円弧に
近い動作をする。
ニピュレータについて求めたものであるが、直動軸を含
むものであってもよく、また3自由度でもそれ以上でも
よい。また3次元動作のものでも適用できる。3次元動
作のマスタ・スレーブマニピュレータであれば、例え
ば、先ず、第3次元軸上に複数代表点を予め設定する。
次に、各代表点ごとの2次元の動作面を求める。次に、
各動作面において、上記(イ)〜(ヘ)に基づき各対応
関係を求める。そして、これら各対応関係が第3次元軸
に応じて連続的に切り変わるようにして、3次元動作に
おける一通りの対応関係を求めればよい。
に、対応関係を数式(数式1〜数式4)で記憶するので
はなく、動作量β1、β2と、これらに対応する動作量
θ1、θ2を直接記憶してもよい。この場合、動作量θ
1、θ2は、動作量β1、β2を上記対応関係(数式1
〜数式4)に代入し、予め求めた値であることは言うま
でもない。すなわち、図1において、オペレータがマス
タ1を動作させたとき、マスタ動作量検出手段4が動作
量β1、β2を検出する。制御手段3は、この動作量β
1、β2を入力し、これらに対応する動作量θ1、θ2
を抽出し、この動作量θ1、θ2をスレーブ動作手段5
(51、52)へ出力する。このようにすると、演算時
間を短縮できる。
複数代表点及び複数目標点は、直交格子の交点に設定し
たが、交点以外の点を代表点および目標点に選んでもよ
く、得られる結果も上記実施例と同じである。
に示した通り、スレーブ2の先端21の動作方向と位置
とが、動作領域Bの大部分の領域において、マスタ1の
先端11の動作方向と位置とにほぼ一致しているが、厳
密には、同図3(b)に示すように、動作領域Bの上下
方向の動作範囲が左右方向の動作範囲よりも広いため、
斜め動作の際には方向や移動量はマスタ1と一致しなく
なる。また、上記実施例では、上述したように、動作領
域Bの限界線B1付近では、マスタ1とスレーブ2との
動作方向と位置とが一致しなくなる。
るから必然的に生ずる問題であるが、これを利用して各
種態様を準備することができる。すなわち、ある領域や
ある動作方向における(ロ)及び(ニ)での複数目標点
の分布を、他の領域や他の動作方向での複数目標点の分
布に対し、不均等設定すると、例えば次に説明する図4
及び図5に示すスレーブ2の動作軌跡を備えたマスタ・
スレーブマニピュレータを提供することができる。
だ領域において、スレーブ2の動作をマスタ1の動作に
完全相似化させようとしたスレーブ2の動作軌跡の図で
ある。この場合、そのしわ寄せは図示下部の領域や限界
線上に現れ、これら領域や限界線上では、スレーブ2の
動作方向や位置は、マスタ1に対応しなくなる。
だ領域において、スレーブ2の左右方向と上下方向とに
一定の比率を持たせつつ(上下方向の移動量の方を、左
右方向の移動量より大きくしてある)、マスタ1の動作
方向に一致させようとしたスレーブ2の動作軌跡の図で
ある。この場合、そのしわ寄せは図示上部の領域や動作
方向に現れ、これら領域や限界線上では、スレーブ2の
動作方向や位置は、マスタ1に対応しなくなる。
応じて必要な意味付けを付加した領域や動作方向を実現
することができる。なお、意味付けとは、例えば使用頻
度が高い場合、又は高精度動作が要求される場合に有効
である、ということである。
味付けの領域や動作方向に基づく対応関係を複数準備
し、オペレータが選出指令発信手段6(図1参照)によ
って制御手段3に使用する対応関係を選択使用するよう
にしてもよい。
発明は、要するに、前記請求の範囲に記載の通りの手段
を講じたものである。そして、上記実施例の説明から明
らかなように、本発明によれば、マスタとスレーブとの
先端の動作領域が非相似であるマスタ・スレーブマニピ
ュレータにおいて、マスタとスレーブとの動作領域を一
対一対応させて共通動作領域を最大化させるとともに、
この状態においてもオペレータに操作上の違和感を与え
ないようにすることができる。
る。
図である。
の動作軌跡を示す図、(b)はスレーブの動作軌跡を示
す図である。
動作軌跡を示す図である。
ブの動作軌跡を示す図である。
御方法例のフローチャートである。
図である。
とその動作領域とを示す図、(b)はスレーブとその動
作領域とを示す図である。
(a)はマスタとスレーブとの第1腕の回転β1、θ1
の線形対応図、(b)はマスタとスレーブとの第2腕の
回転β2、θ2の線形対応図である。
り、(a)はマスタの動作軌跡を示す図、(b)はスレ
ーブの動作軌跡を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 マスタとスレーブとの先端の動作領域が
非相似であるマスタ・スレーブマニピュレータのスレー
ブ制御方法において、 予め、 (1)一方の動作領域の限界面上に複数代表点を設定
し、 (2)他方の動作領域の限界面上に前記(1)の複数代
表点ごとに対応すべき複数目標点を設定し、 (3)前記一方の動作領域の内部に複数代表点を設定
し、 (4)前記他方の動作領域の内部に前記(3)の複数代
表点ごとに対応すべき複数目標点を設定し、 (5)前記(1)及び(3)の複数代表点のそれぞれに
一方のマニピュレータ先端が位置した際のマニピュレー
タ各自由度の動作量をそれぞれ求めるとともに、前記
(2)及び(4)の複数目標点のそれぞれに他方のマニ
ピュレータ先端が位置した際のマニピュレータ各自由度
の動作量をそれぞれ求め、 (6)前記(5)の一方の動作量の組と、他方の動作量
の組とに基づいて、一方の動作領域全体と他方の動作領
域全体とが一対一対応するそれぞれの動作量の対応関係
を求め、 マスタを動作させてスレーブを動作させるとき、 マスタ動作時のマスタの動作量を前記対応関係に基づき
スレーブの動作量に変換し、このスレーブの動作量に基
づきスレーブを動作させることを特徴とするマスタ・ス
レーブマニピュレータのスレーブ制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のマスタ・スレーブマニピ
ュレータのスレーブ制御方法において、複数目標点の分
布を不均等設定したことを特徴とするマスタ・スレーブ
マニピュレータのスレーブ制御方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のマスタ・スレーブマニピ
ュレータのスレーブ制御方法において、不均等設定した
複数目標点を複数組設けると共に、各組ごとに一方の動
作領域全体と他方の動作領域全体とが一対一対応するそ
れぞれの動作 量の対応関係をそれぞれ求め、 マスタを動作させてスレーブを動作させるとき、予めこ
れら複数対応関係の中から使用すべき対応関係を選出す
ることを特徴とするマスタ・スレーブマニピュレータの
スレーブ制御方法。 - 【請求項4】 マスタ1の動作量βに基づくマスタ1の
先端11の動作領域Aと、スレーブ2の動作量θに基づ
くスレーブ2の先端21の動作領域Bとが非相似である
マスタ・スレーブマニピュレータにおいて、 (1)制御手段3と、 (2)動作量βを検出し、この動作量βを制御手段3に
入力するマスタ動作量検出手段4と、 (3)制御手段3から動作量θを入力し、この動作量θ
に基づきスレーブ2を動作させるスレーブ動作手段5と
を備え、 制御手段3は、予め、一方の動作領域の限界面上に設定
した複数代表点と、前記複数代表点ごとに対応すべく他
方の動作領域の限界面上に設定した複数目標点とを一致
させるとともに、一方の動作領域の内部に予め設定した
複数代表点と、前記複数代表点ごとに対応すべく他方の
動作領域の内部に予め設定した複数目標点とを一致さ
せ、かつ一方の動作領域全体と他方の動作領域全体とを
一対一対応させてなる一方の各自由度動作量と他方の各
自由度動作量との対応関係を記憶し、マスタ1の動作
時、マスタ動作量検出手段4からえられた動作量βを前
記対応関係に基づき動作量θに変換し、この動作量θを
スレーブ動作手段5に入力する制御手段であることを特
徴とするマスタ・スレーブマニピュレータ。 - 【請求項5】 請求項4記載のマスタ・スレーブマニピ
ュレータにおいて、制御手段3が予め記憶する対応関係
は、分布を不均等設定してなる複数目標点に基づく対応
関係であることを特徴とするマスタ・スレーブマニピュ
レータ。 - 【請求項6】 請求項5記載のマスタ・スレーブマニピ
ュレータにおいて、制御手段3は、複数目標点の分布の
不均等設定の程度が異なる複数対応関係を記憶し、別途
備えた選出指令発信手段6からの指令に基づき、前記複
数対応関係の中から所望の対応関係を選出可能とされた
制御手段であることを特徴とするマスタ・スレーブマニ
ピュレータ。
Priority Applications (6)
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PCT/JP1995/001864 WO1996009144A1 (fr) | 1994-09-21 | 1995-09-19 | Manipulateur maitre/esclave et son procede de commande |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104842353A (zh) * | 2015-05-19 | 2015-08-19 | 北京理工大学 | 基于超声换能器标定的机械手定位方法、系统及标定工具 |
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- 1994-09-21 JP JP25154394A patent/JP3315538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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1995
- 1995-09-14 TW TW84109699A patent/TW399166B/zh active
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CN104842353A (zh) * | 2015-05-19 | 2015-08-19 | 北京理工大学 | 基于超声换能器标定的机械手定位方法、系统及标定工具 |
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