JP3315520B2 - 火災感知器および火災受信機 - Google Patents

火災感知器および火災受信機

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JP3315520B2
JP3315520B2 JP07386594A JP7386594A JP3315520B2 JP 3315520 B2 JP3315520 B2 JP 3315520B2 JP 07386594 A JP07386594 A JP 07386594A JP 7386594 A JP7386594 A JP 7386594A JP 3315520 B2 JP3315520 B2 JP 3315520B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己監視機能を有する
火災感知器および火災受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火災感知器、たとえば光電式火災
感知器は、暗箱内に発光素子と受光素子とを設け、発光
素子で発光した光を煙で散乱させ、この散乱光を受光素
子で検出し、この検出信号を増幅器で増幅し、この増幅
器の出力レベルに応じて煙濃度を把握し、火災監視を行
うものである。また、光電式火災感知器においては、上
記のような火災監視とは別に、光電式火災感知器の定常
値(非火災時に増幅器が出力する定常値)を検出し、こ
の検出された定常値に基づいて光電式火災感知器の異常
を判断する定常値監視を行っている。
【0003】光電式火災感知器の異常を実際に判断する
には、従来は、特公昭64−4239号に記載されてい
るように、発光素子を1つ設け、この発光素子からの光
を受ける受光素子も1つ設け、この受光素子の出力信号
を比較する上限比較回路および下限比較回路を設け、受
信機側から遠隔操作して、光電式火災感知器内の両比較
回路を制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、光電式火災感知器内の比較回路を、受信機側から制
御して、初めて定常値監視できるので、光電式火災感知
器自身で自己の異常を検出することができず、受信機側
の負担が多いという問題がある。
【0005】本発明は、火災感知器自身で自己の異常を
検出することができ、しかも、火災感知器における緊急
性の高い異常を早期に知らせることができる火災感知器
を提供することを目的とするものである。
【0006】また、本発明は、火災受信機側が火災感知
器の異常を監視する場合、火災感知器における緊急性の
高い異常を早期に検出することができる火災受信機を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、火災感知器の
出力値が所定の判別値以上である場合、火災感知器の出
力値から所定値を引いた差の絶対値を積算し、この積算
値に応じて、誤報警報、失報警報を発するものである。
【0008】
【作用】本発明は、火災感知器の出力値が所定の判別値
以上である場合、火災感知器の出力値から所定値を引い
た値の絶対値を積算し、この積算値に応じて、誤報警
報、失報警報を発するので、火災感知器の故障を判定す
る場合、その判定精度が向上し、しかも、緊急性の高い
故障について迅速に警報を発することができる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である光電式の煙
火災感知器1を示すブロック図である。
【0010】この実施例において、マイコン(マイクロ
コンピュータ)10は、光電式の煙火災感知器1の全体
を制御するものであり、ROM20は、図2に示すフロ
ーチャートのプログラムが格納されているものであり、
RAM21は、サンプルホールド回路42が出力するサ
ンプリングレベルSLV、定常値監視を行う必要がある
ときにオンさせる定常値監視フラグFL、煙火災感知器
1が異常であることを示す異常フラグEを記憶する作業
領域である。
【0011】EEPROM22は、煙火災感知器1のア
ドレス、各設定値、サンプルホールド回路42が出力す
るサンプリングレベルSLVの第1上限値Vu1と、第1
上限値Vu1よりも大きな値である第2上限値Vu2と、第
1下限値Vd1と、第1下限値Vd1よりも小さな値である
第2下限値Vd2と、閾値VSとを記憶するものである。
【0012】発光回路30は、マイコン10から発光制
御パルスを受けたときに発光素子31に発光用の電流パ
ルスを供給するものであり、増幅回路40は、受光素子
41の出力レベルを所定の増幅率で増幅するものであ
る。また、増幅回路40は、火災監視時に通常の増幅率
で増幅し、定常値監視時には、マイコン10からゲイン
指示信号を受け、このときに定常値監視時よりも高い増
幅率で増幅する増幅器であり、定常値監視が終了した後
には通常の増幅率に戻して増幅し、これを繰り返すもの
である。
【0013】送受信回路50は、マイコン10から図示
しない火災受信機に煙濃度の物理量信号や火災信号、異
常信号等の信号を送出する送信回路と、受信機2からポ
ーリングによる呼び出し信号等の信号を受けマイコン1
0に送る受信回路とを有するものである。また、確認灯
51は、煙火災感知器1が火災検出したときに点灯する
ものであり、定電圧回路60は、電源兼信号線3を介し
て受信機2から感知器1に供給される電圧を、マイコン
10等に必要な電圧に定電圧化して供給する回路であ
る。
【0014】発光回路30、発光素子31、増幅回路4
0、受光素子41は、火災現象の物理量を検出する物理
量検出手段の例である。
【0015】サンプルホールド回路42は、物理量検出
手段の出力レベルをサンプリングするサンプリング手段
の例である。
【0016】EEPROM22は、サンプルホールド回
路42が出力するサンプリングレベルSLVについて、
第1上限値を設定する第1上限値設定手段、第1上限値
よりも大きな値である第2上限値を設定する第2上限値
設定手段、上記出力レベルについて、第1下限値を設定
する第1下限値設定手段、第1下限値よりも小さな値で
ある第2下限値を設定する第2下限値設定手段の例であ
る。
【0017】マイコン10は、サンプリングレベルSL
Vと第1所定値との差の絶対値を演算する第1差演算手
段、サンプリングレベルSLVが第1上限値を越えてい
る間における差の絶対値を合計する第1差合計手段、第
1差合計手段が算出した差の絶対値の合計値と第1所定
閾値とを比較する第1比較手段、第1差合計手段が算出
した差の絶対値の合計値が、所定閾値以上であるとき
に、誤報警報を発する誤報警報発生手段、サンプリング
レベルSLVと第2所定値との差の絶対値を演算する第
2差演算手段、サンプリングレベルSLVが第1下限値
を下回っている間における上記差の絶対値を合計する第
2差合計手段、第2差合計手段が算出した差の絶対値の
合計値と第2所定閾値とを比較する第2比較手段、第2
差合計手段が算出した差の絶対値の合計値が、第2所定
閾値以上であるときに、失報警報を発する失報警報発生
手段の例である。
【0018】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0019】図2(1)は、上記実施例においてマイコ
ン10が実行する動作を示すフローチャートであり、こ
のフローチャートは失報検出と誤報検出とを実行する場
合の動作を示すものである。
【0020】まず、初期値設定を行い(S1)、火災受
信機2から煙火災感知器1が起動命令を受けておらず
(S2)、火災受信機2から火災感知器1が呼出される
と(S3)、火災感知器1が有している状態情報を火災
受信機2に返送する(S4)。ここで、ステップS2の
起動命令は、受信機2から受けるものではなく、火災感
知器1内で定期的に発生するパルス等を利用してもよ
い。
【0021】一方、起動命令(たとえば3秒間に1回発
生する)を受け(S2)、火災感知器1の定常値を監視
するフラグFLがオフであれば(S11)、増幅回路4
0の増幅率を増加させることを停止し(S12)、火災
監視を行い(S13)、次に行う定常値監視に備えて、
監視フラグFLをオンする(S14)。
【0022】ステップS11において定常値監視フラグ
FLがオンであれば、増幅回路40に対して増幅率を増
加させる指示を行い、発光回路30に発光制御パルスを
出力して発光素子31を発光させ、このときの受光素子
41の受光出力を、定常値監視が容易になるような大き
な増幅率で増幅回路40が増幅し(S21)、サンプル
ホールド回路42のサンプリングレベルSLVをマイコ
ン10が取り込み(S22)、サンプリングレベルSL
Vが、緊急性の低い失報警報を出す必要がある第1下限
値Vd1と、緊急性の低い誤報警報を出す必要がある第1
上限値Vu1との間の値、すなわち正常範囲内の値であれ
ば(S23)、物理量検出手段に異常が発生しているこ
とを示す異常フラグEをオフにし(S24)、後述する
差の合計値ΣVを0に初期化し(S25)、1回の定常
値監視が終了し、次の火災監視動作に備えて、定常値監
視フラグFLをオフし(S34)、ステップS2に戻
る。
【0023】ここで、上記緊急性が低い警報の例として
緊急性が低い失報警報があり、これは、粉塵等によって
発光素子31または受光素子41の表面が長期的に汚損
され、サンプルホールド回路42の出力レベルが徐々に
低下する場合の失報警報である。この場合、火災感知器
1の感度が正常よりも劣化するものの、火災検出機能を
失うものではない。なお、上記緊急性が低い警報の例と
して緊急性が低い誤報警報もあるが、これも、緊急性が
低い失報警報を発する場合と同様である。
【0024】一方、ステップS23において、サンプリ
ングレベルSLVが第1下限値Vd1以下か、第1上限値
u1以上であれば、サンプリングレベルSLVとこのサ
ンプリングレベルSLVの初期値SLV0との差の絶対
値ΔVを求め(S31)、それまでの絶対値の合計ΣV
に、今求めた絶対値ΔVを加算し、この加算値を新たな
合計値ΣVとする(S32)。
【0025】そして、この合計値ΣVと閾値VSとを比
較し(S33)、合計値ΣVが閾値VSよりも小さけれ
ば、監視フラグFLをオフし(S26)、逆に、合計値
ΣVが閾値VS以上であれば、物理量検出手段に異常が
発生しているので、異常フラグEをオンする(S3
4)。
【0026】なお、受信機2から状態返送命令を受けた
とき(S4)には、その煙火災感知器1のアドレスとと
もに、異常フラグEの状態を返送する。このときに、異
常フラグEがオンであれば、その煙火災感知器1が異常
であることを受信機2が認識できる。
【0027】図2(2)は、上記実施例における動作説
明図である。
【0028】上記のように、サンプリングする度に、サ
ンプリングレベルSLVが第1下限値Vd1と第1上限値
u1との間の領域を越え続けている限り、差の合計値Σ
Vは時間とともに増加するが、差の合計値ΣVとして
は、差の合計値ΣV1 と差の合計値ΣV2 とを考えるこ
とができる。差の合計値ΣV1 は、サンプリングレベル
SLVが第1下限値Vd1と第1上限値Vu1との間の領域
から大きく越えている場合における差の合計値であり、
緊急性の高い異常における差の絶対値合計値である。差
の合計値ΣV2 は、サンプリングレベルSLVが第1下
限値Vd1と第1上限値Vu1との間の領域を少しだけ越え
ている場合における差の合計値であり、緊急性の低い異
常における差の絶対値合計値である。
【0029】図2(2)に示すように、差の合計値ΣV
2 は、単位時間当りの増加量が比較的少ないので、閾値
VSに達する迄の時間が比較的長く、ゆっくりと異常が
検出される。ところが、差の合計値ΣV1 は、単位時間
当りの増加量が多いので、閾値VSに達する迄の時間が
短く、短時間で異常を検出することができる。すなわ
ち、火災感知器における緊急性の高い異常を火災感知器
1自身が迅速に把握でき、火災受信機が煙火災感知器1
に対して頻繁に状態返送命令を送れば、煙火災感知器1
の異常状態を火災受信機が早期に知ることができる。し
かも、煙火災感知器1自身が定常値監視を実行するの
で、煙火災感知器1自身で自己の異常を検出することが
でき、受信機の負担がその分だけ軽くなる。
【0030】ここで、緊急性が高い警報の1つに緊急性
が高い失報警報があり、これは、発光素子31または受
光素子41が断線し、サンプルホールド回路42の出力
レベルが急激に低下するような場合の失報警報である。
この場合、火災感知器1の火災検出機能が全く失われ、
火災が発生しても検出できないので、迅速な失報警報が
必要とされる。なお、上記緊急性が高い警報の例として
緊急性が高い誤報警報もあるが、これも、緊急性が高い
失報警報を発する場合と同様である。
【0031】なお、サンプリングレベルSLVが正常状
態を推移している途中で、フラッシュ等によってそのレ
ベルが一時的に急増しても、差の合計値ΣVが閾値VS
に達することがなく、その後、サンプリングレベルSL
Vが正常値に戻るので、差の合計値ΣVが0に初期化さ
れ、誤報とは判断されない。
【0032】また、差の合計値ΣVは、サンプリングレ
ベルSLVと初期値SLV0との差の絶対値ΔVを合計
したものであるが、この代わりに、サンプリングレベル
SLVと第1上限値Vu1との差の絶対値を合計したもの
を差の合計値ΣVとしてもよく、また、サンプリングレ
ベルSLVと第1上限値Vu1との差の絶対値を合計した
ものを差の合計値ΣVとしてもよい。この場合、サンプ
リングレベルSLVが正常範囲に戻ったときに合計値Σ
Vをクリアせず、サンプリングレベルSLVと閾値VS
との差の絶対値を合計値ΣVから引くようにし、その
後、サンプリングレベルSLVが正常範囲を逸脱したと
きに、サンプリングレベルSLVと初期値SLV0との
差の絶対値ΔVを加算して差の合計値ΣVを求めるよう
にしてもよい。
【0033】また、一般的に、光電式煙火災感知器が自
己監視する場合、発光素子からの微小な光が無煙時に暗
箱内壁面で反射され、受光素子で受光され、この受光出
力を増幅回路で増幅した出力値を監視している。このよ
うに出力値が小さいので、判定精度に問題があり、そう
かといって増幅回路の増幅度を常に大きくすると、煙検
出範囲が小さくなるという問題がある。しかし、上記実
施例においては、故障検出の場合にのみ通常よりも増幅
度を高く切り換える手段を設けているので、故障検出時
には、十分な増幅度によって判定精度が向上し、火災検
出時には、通常の増幅度によって高濃度の煙まで増幅回
路が飽和することなく検出できる。
【0034】図3は、図2に示すフローチャートの変形
例を示すフローチャートであり、サンプリングレベルS
LVが所定領域を外れた場合には、その差に重みを付け
て動作させるフローチャートである。
【0035】図3に示すフローチャートは、図2に示す
ステップS31とS32との間に、ステップS41、S
42を設けたものである。
【0036】つまり、サンプリングレベルSLVとこの
サンプリングレベルSLVの初期値SLV0との差の絶
対値ΔVを求め(S31)た後、サンプリングレベルS
LVが、緊急性の高い失報警報を出す必要がある第2下
限値Vd2よりも小さいか、緊急性の高い誤報警報を出す
必要がある第2上限値Vu2よりも大きい場合には(S4
1)、上記差の絶対値ΔVに定数Kを掛けたものを新た
な差の絶対値ΔVとし(S42)、それまでの絶対値の
合計ΣVに、今求めた絶対値ΔVを加算し、この加算値
を新たな合計値ΣVとする(S32)。
【0037】上記のように、サンプリングレベルSLV
が所定領域を外れた場合には、その差に重みを付けるこ
とによって、差の合計値ΣVが閾値VSに到達する時間
が短くなるので、異常判別に要する時間がさらに短縮さ
れる。
【0038】図4は、上記実施例においてマイコン10
が実行する動作を示すフローチャートであり、失報検出
にのみ着目した場合の動作を示すフローチャートであ
る。
【0039】図4に示すフローチャートは、基本的に
は、図2に示すフローチャートと同じであり、図2に示
すフローチャートにおけるステップS23の代わりに、
ステップ23aが設けられている。
【0040】ステップ23aでは、サンプリングレベル
SLVが第1下限値Vd1よりも多いか否かを判断し、サ
ンプリングレベルSLVが第1下限値Vd1よりも多けれ
ば異常フラグEをオフし(S24)、サンプリングレベ
ルSLVが第1下限値Vd1以下であれば、差の絶対値を
演算する(S31)。
【0041】図4に示す実施例において、EEPROM
22は、物理量検出手段の正常時にサンプリング手段が
出力するサンプリングレベルSLVよりも小さい値であ
る第1下限値を設定する第1下限値設定手段の例であ
り、マイコン10は、サンプリングレベルSLVと所定
値との差の絶対値を演算する差演算手段、サンプリング
レベルSLVが第1下限値を下回っている間における差
の絶対値を合計する差合計手段、この差合計手段が算出
した差の絶対値の合計値と所定閾値とを比較する比較手
段、差合計手段が算出した差の絶対値の合計値が、所定
閾値以上であるときに、失報警報を発する失報警報発生
手段の例である。
【0042】図4に示すように失報検出にのみ着目した
場合でも、火災感知器の異常を早期に知らせることがで
き、しかも、火災感知器自身で自己の異常を検出するこ
とができる。
【0043】図5は、図4に示す失報検出にのみ着目し
たフローチャートの変形例を示すフローチャートであ
り、サンプリングレベルSLVが所定領域を外れた場合
には、その差に重みを付けて動作させるフローチャート
である。
【0044】図5に示すフローチャートは、基本的に
は、図3に示すフローチャートと同じであり、図3に示
すフローチャートにおけるステップS41の代わりに、
ステップ41aが設けられている。
【0045】つまり、サンプリングレベルSLVとこの
サンプリングレベルSLVの初期値SLV0との差の絶
対値ΔVを求め(S31)た後、サンプリングレベルS
LVが、緊急性の高い失報警報を出す必要がある第2下
限値Vd2よりも小さい場合には(S41a)、上記差の
絶対値ΔVに定数Kを掛けたものを新たな差の絶対値Δ
Vとし(S42)て、以後の処理を実行する。
【0046】図5示す実施例において、EEPROM2
2は、第1下限値よりも小さな値である第2下限値を設
定する第2下限値設定手段の例であり、マイコン10
は、物理量検出手段の出力レベルが第2下限値を下回っ
ているときに、物理量検出手段の出力レベルと所定値と
の差の絶対値を所定倍した値を、差の絶対値として出力
する差演算手段の例である。
【0047】図6は、上記実施例においてマイコン10
が実行する動作を示すフローチャートであり、誤報検出
にのみ着目した場合の動作を示すフローチャートであ
る。
【0048】図6に示すフローチャートは、基本的に
は、図2に示すフローチャートと同じであり、図2に示
すフローチャートにおけるステップS23の代わりに、
ステップ23bが設けられている。
【0049】ステップ23bでは、サンプリングレベル
SLVが第1上限値Vu1よりも少ないか否かを判断し、
サンプリングレベルSLVが第1上限値Vu1よりも少な
ければ、異常フラグEをオフし(S24)、サンプリン
グレベルSLVが第1上限値Vu1以上であれば、差の絶
対値を演算する(S31)。
【0050】図6に示す実施例において、EEPROM
22は、物理量検出手段の正常時にサンプリング手段が
出力するサンプリングレベルSLVよりも大きい値であ
る第1上限値を設定する第1上限値設定手段の例であ
り、マイコン10は、サンプリングレベルSLVと所定
値との差の絶対値を演算する差演算手段、サンプリング
レベルSLVが第1上限値を越えている間における差の
絶対値を合計する差合計手段、この差合計手段が算出し
た差の絶対値の合計値と所定閾値とを比較する比較手
段、差合計手段が算出した差の絶対値の合計値が、所定
閾値以上であるときに、誤報警報を発する誤報警報発生
手段の例である。
【0051】図6に示すように誤報検出にのみ着目した
場合でも、火災感知器の異常を早期に知らせることがで
き、しかも、火災感知器自身で自己の異常を検出するこ
とができる。
【0052】図7は、図6示す誤報検出にのみ着目した
フローチャートの変形例を示すフローチャートであり、
サンプリングレベルSLVが所定領域を外れた場合に
は、その差に重みを付けて動作させるフローチャートで
ある。
【0053】図7に示すフローチャートは、基本的に
は、図3に示すフローチャートと同じであり、図3に示
すフローチャートにおけるステップS41の代わりに、
ステップ41bが設けられている。
【0054】つまり、サンプリングレベルSLVとこの
サンプリングレベルSLVの初期値SLV0との差の絶
対値ΔVを求め(S31)た後、サンプリングレベルS
LVが、緊急性の高い誤報警報を出す必要がある第2上
限値Vu2以上である場合には(S41b)、上記差の絶
対値ΔVに定数Kを掛けたものを新たな差の絶対値ΔV
とし(S42)て、以後の処理を実行する。
【0055】図7示す実施例において、EEPROM2
2は、第1上限値よりも大きい値である第2上限値を設
定する第2上限値設定手段の例であり、マイコン10
は、物理量検出手段の出力レベルが第2上限値を越えて
いるときに、物理量検出手段の出力レベルと所定値との
差の絶対値を所定倍した値を、差の絶対値として出力す
る差演算手段の例である。
【0056】上記実施例は、光電式煙火災感知器1に適
用したものであるが、この光電式煙火災感知器1の代わ
りに熱火災感知器に、上記実施例を適用してもよい。こ
の場合、熱検出素子としてたとえばサーミスタを使用
し、通常、サーミスタの抵抗値を監視する。サーミスタ
の出力値について、故障判定を行う判別値を設ける必要
があるが、この判別値は、熱火災感知器の判別方式で異
なる。すなわち、差動式の火災判別の場合には、差分値
(温度変化)を求める方法として、所定時間前の出力値
との差を採る方式と、外気に影響されにくい火災感知器
筐体内部のサーミスタ等の感熱部の出力と比較する方式
とがあり、所定時間前の出力値または内部感熱部の出力
値を基準として、比率や偏差によって、故障判定の判別
値を算出し、故障判別を行う。定温式の火災判別の場合
には、サーミスタの出力値そのままを使用することによ
って故障判定の判別値を算出するようにすればよい。
【0057】また、煙火災感知器、熱火災感知器の代わ
りに、赤外線や紫外線等の光を検出する炎火災感知器
や、臭い、CO等の燃焼生成物を検出するガス火災感知
器に上記実施例を適用してもよい。
【0058】さらに、上記実施例は、火災感知器につい
ての例であるが、火災現象の物理量に対応する出力レベ
ルを火災受信機に送信できる火災感知器、いわゆるアナ
ログ式の火災感知器を使用すれば、上記実施例を火災受
信機に適用してもよい。
【0059】図8は、本発明の一実施例である火災受信
機2を示すブロック図である。
【0060】この実施例において、CPU(マイクロプ
ロセッサ)11は、受信機2の全体とこれに接続される
アナログ式火災感知器1等の端末とを制御するものであ
り、ROM101は、受信機2とこれに接続される端末
とを制御するプログラムが格納されているものであり、
RAM91は、ポーリング動作によってアドレス毎に各
火災感知器1から収集したアナログ値のサンプリングレ
ベルSLV(図1〜図7の火災感知器1における出力レ
ベルの役割)を火災感知器毎に格納する領域であり、定
常値監視を行う必要があるときにオンさせる定常値監視
フラグFLを火災感知器毎に記憶する作業領域である。
【0061】また、受信機2は、設定データ(連動デー
タや各端末のデータ、表示データ等)を記録するEEP
ROM71と、ICカード82を受信機2内のバスに接
続するコネクタ81と、このインターフェース111
と、スイッチ等で構成される操作部120と、このイン
ターフェース121と、プリンタ130と、このインタ
ーフェース131とを有する。挿入口80は、ICカー
ド82を挿入するものである。
【0062】EEPROM71は、図1に示す火災感知
器1のEEPROM22と同様に、第1上限値Vu1と、
第2上限値Vu2と、第1下限値Vd1と、第2下限値Vd2
と、異常を判別する閾値VSとを記憶するものである。
【0063】CPU11とROM101とは、図1に示
す火災感知器1のマイコン10と同様に、火災感知器毎
に火災感知器が検出した火災現象の物理量に対応する出
力レベルと第1所定値との差の絶対値を演算する第1演
算手段、出力レベルが第1上限値を越えている間におけ
る差の絶対値を合計する第1差合計手段、第1差合計手
段が算出した差の絶対値の合計値と第1所定閾値とを比
較する第1比較手段、第1差合計手段が算出した差の絶
対値の合計値が、所定閾値以上であるときに、誤報警報
を発する誤報警報発生手段、出力レベルと第2所定値と
の差の絶対値を演算する第2演算手段、出力レベルが第
1下限値を越えている間における差の絶対値を合計する
第2差合計手段、第2差合計手段が算出した差の絶対値
の合計値と第2所定閾値とを比較する第2比較手段、第
2差合計手段が算出した差の絶対値の合計値が、第2所
定閾値以上であるときに、失報警報を発する失報警報発
生手段の例である。
【0064】次に、受信機2の動作について説明する。
【0065】図9は、受信機2におけるCPU11の動
作を示すフローチャートである。
【0066】まず、初期設定を行い(S101)、ポー
リングのタイミングをとる図示しないクロックのパルス
によってポーリングを開始する(S102)。火災感知
器1が定常値監視用のデータを返送してくることを示す
フラグFLがオフであれば(S103)、アドレス毎に
(S104、S108、S110)各火災感知器1へ起
動命令を送出して(S105)アナログ値のサンプリン
グレベルSLVを作成させ、状態情報返送命令(S10
6)によってそのサンプリングレベルSLVを返送させ
て火災監視を行い(S107)、次に行う定常値監視に
備えて、フラグFLをオンする(S109)。
【0067】ステップS103において定常値監視フラ
グFLがオンであれば、火災監視時と同様、アドレス毎
に(S111、S115、S117)各火災感知器1へ
起動命令を送出し(S112)、定常値監視用のサンプ
リングレベルSLVを作成させ、状態情報返送命令(S
113)によってそのサンプリングレベルSLVを返送
させて定常値監視を行い(S114)、フラグFLをオ
フする(S116)。
【0068】ステップS114における定常値監視動作
は、火災感知器1の場合における定常値監視動作である
図2(1)のステップS23〜S25、S31〜S3
4、または同様に図3〜図7の該当ステップを実行する
ものである。ここで、各ステップにおける図1の火災感
知器1のRAM21は、受信機2のRAM91を使用す
る。
【0069】すなわち、誤報を検出するためには、火災
感知器の正常時に火災感知器が出力する火災現象の物理
量のサンプリングレベルSLVよりも大きい値である第
1上限値を設定する第1上限値設定手段と、サンプリン
グレベルSLVと所定値との差の絶対値を演算する差演
算手段、サンプリングレベルSLVが第1上限値を越え
ている間における差の絶対値を合計する差合計手段と、
この差合計手段が算出した差の絶対値の合計値と所定閾
値とを比較する比較手段と、差合計手段が算出した差の
絶対値の合計値が、所定閾値以上であるときに、誤報警
報を発する誤報警報発生手段とを、火災受信機に設けれ
ばよい。
【0070】また、失報を検出するためには、火災感知
器の正常時に火災感知器が出力する火災現象の物理量の
サンプリングレベルSLVよりも小さい値である第1下
限値を設定する第1下限値設定手段と、サンプリングレ
ベルSLVと所定値との差の絶対値を演算する差演算手
段と、サンプリングレベルSLVが第1下限値を下回っ
ている間における差の絶対値を合計する差合計手段と、
この差合計手段が算出した差の絶対値の合計値と所定閾
値とを比較する比較手段と、差合計手段が算出した差の
絶対値の合計値が、所定閾値以上であるときに、失報警
報を発する失報警報発生手段とを、火災受信機に設けれ
ばよい。
【0071】さらに、失報警報と誤報警報との双方を検
出するためには、火災感知器の正常時に火災感知器が出
力する火災現象の物理量のサンプリングレベルSLVよ
りも大きい値である第1上限値を設定する第1上限値設
定手段と、サンプリングレベルSLVと第1所定値との
差の絶対値を演算する第1差演算手段と、サンプリング
レベルSLVが第1上限値を越えている間における差の
絶対値を合計する第1差合計手段と、この第1差合計手
段が算出した差の絶対値の合計値と第1所定閾値とを比
較する第1比較手段と、第1差合計手段が算出した差の
絶対値の合計値が、第1所定閾値以上であるときに、誤
報警報を発する誤報警報発生手段と、物理量検出手段の
正常時にサンプリング手段が出力するサンプリングレベ
ルよりも小さい値である第1下限値を設定する第1下限
値設定手段と、サンプリングレベルSLVと第2所定値
との差の絶対値を演算する第2差演算手段と、サンプリ
ングレベルSLVが第1下限値を連続して下回っている
間における差の絶対値を合計する第2差合計手段と、こ
の第2差合計手段が算出した差の絶対値の合計値と第2
所定閾値とを比較する第2比較手段と、第2差合計手段
が算出した差の絶対値の合計値が、第2所定閾値以上で
あるときに、失報警報を発する失報警報発生手段とを、
火災受信機に設ければよい。
【0072】上記のようにすれば、火災受信機側が火災
感知器の異常を監視する場合、火災感知器における緊急
性の高い異常を火災受信機側が早期に検出することがで
きるという効果を奏する。また、火災受信機側が火災感
知器の異常を監視する場合、サンプリングレベルSLV
が所定領域を外れた場合には、上記のように、その差に
重みを付けるようにしてもよい。
【0073】火災受信機側が火災感知器の異常を監視す
る場合においても、火災感知器は、煙火災感知器、熱火
災感知器、ガス火災感知器のいずれでもよい。
【0074】なお、上記各実施例において、上限値が2
つ設けられているが、上限値を3つ以上設けてもよく、
この場合、各上限値に対応して重みを変えて設定し、こ
の重みは、大きい上限値程大きく設定する必要がある。
また、上記各実施例において、下限値が2つ設けられて
いるが、下限値を3つ以上設けてもよく、この場合、各
下限値に対応して重みを変えて設定し、この重みは、大
きい下限値程大きく設定する必要がある。
【0075】そして、異常警報の種別を1つのみ設定す
るようにしてもよいが、誤報警報と失報警報とを区別す
るようにしてもよい。また、誤報側と失報側等、火災感
知器1側と受信機2側とで、異常判別を分担してもよ
い。
【0076】
【発明の効果】請求項1〜7に記載の発明によれば、火
災感知器自身で自己の異常を検出することができ、しか
も、火災感知器における緊急性の高い異常を早期に知ら
せることができるという効果を奏する。
【0077】請求項8〜10に記載の発明によれば、火
災受信機側が火災感知器の異常を監視する場合、火災感
知器における緊急性の高い異常を火災受信機側が早期に
検出することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である光電式の煙火災感知器
1を示すブロック図である。
【図2】上記実施例においてマイコン10が実行する動
作を示すフローチャートであり、このフローチャートは
失報検出と誤報検出とを実行する場合の動作を示すもの
である。
【図3】図2に示すフローチャートの変形例を示すフロ
ーチャートであり、サンプリングレベルSLVが所定領
域を外れた場合には、その差に重みを付けて動作させる
フローチャートである。
【図4】上記実施例においてマイコン10が実行する動
作を示すフローチャートであり、失報検出にのみ着目し
た場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す失報検出にのみ着目したフローチャ
ートの変形例を示すフローチャートであり、サンプリン
グレベルSLVが所定領域を外れた場合には、その差に
重みを付けて動作させるフローチャートである。
【図6】上記実施例においてマイコン10が実行する動
作を示すフローチャートであり、誤報検出にのみ着目し
た場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】図6示す誤報検出にのみ着目したフローチャー
トの変形例を示すフローチャートであり、サンプリング
レベルSLVが所定領域を外れた場合には、その差に重
みを付けて動作させるフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例である火災受信機2を示すブ
ロック図である。
【図9】火災受信機2におけるCPU11の動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…光電式の煙火災感知器、 2…火災受信機、 10…マイクロコンピュータ、 20…ROM、 21…RAM、 22…EEPROM、 30…発光回路、 31…発光素子、 40…増幅回路、 41…受光素子、 FL…定常値監視を行う必要があるときにオンさせる定
常値監視フラグ、 SLV…サンプルホールド回路42が出力するサンプリ
ングレベル、 E…煙火災感知器1に異常が発生していることを示す異
常フラグ、 Vu1…サンプリングレベルSLVの第1上限値、 Vu2…第1上限値Vu1よりも大きな値の第2上限値、 Vd1…第1下限値、 Vd2…第1下限値Vd1よりも小さな値の第2下限値。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災現象の物理量を検出する物理量検出
    手段と;この物理量検出手段の出力レベルをサンプリン
    グするサンプリング手段と;上記物理量検出手段の正常
    時に上記サンプリング手段が出力するサンプリングレベ
    ルよりも大きい値である第1上限値を設定する第1上限
    値設定手段と;上記サンプリングレベルと所定値との差
    の絶対値を演算する差演算手段と;上記サンプリングレ
    ベルが上記第1上限値を越えている間における上記差の
    絶対値を合計する差合計手段と;この差合計手段が算出
    した差の絶対値の合計値と所定閾値とを比較する比較手
    段と;上記差合計手段が算出した差の絶対値の合計値
    が、上記所定閾値以上であるときに、誤報警報を発する
    誤報警報発生手段と;を有することを特徴とする火災感
    知器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1上限値よりも大きい値である第2上限値を設定
    する第2上限値設定手段を設け、上記差演算手段は、上
    記物理量検出手段の出力レベルが上記第2上限値を越え
    ているときに、上記物理量検出手段の出力レベルと上記
    所定値との差の絶対値を所定倍した値を、上記差の絶対
    値として出力するものであることを特徴とする火災感知
    器。
  3. 【請求項3】 火災現象の物理量を検出する物理量検出
    手段と;この物理量検出手段の出力レベルをサンプリン
    グするサンプリング手段と;上記物理量検出手段の正常
    時に上記サンプリング手段が出力するサンプリングレベ
    ルよりも小さい値である第1下限値を設定する第1下限
    値設定手段と;上記サンプリングレベルと所定値との差
    の絶対値を演算する差演算手段と;上記サンプリングレ
    ベルが上記第1下限値を下回っている間における上記差
    の絶対値を合計する差合計手段と;この差合計手段が算
    出した差の絶対値の合計値と所定閾値とを比較する比較
    手段と;上記差合計手段が算出した差の絶対値の合計値
    が、上記所定閾値以上であるときに、失報警報を発する
    失報警報発生手段と;を有することを特徴とする火災感
    知器。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記第1下限値よりも小さな値である第2下限値を設定
    する第2下限値設定手段を設け、上記差演算手段は、上
    記物理量検出手段の出力レベルが上記第2下限値を下回
    っているときに、上記物理量検出手段の出力レベルと上
    記所定値との差の絶対値を所定倍した値を、上記差の絶
    対値として出力するものであることを特徴とする火災感
    知器。
  5. 【請求項5】 火災現象の物理量を検出する物理量検出
    手段と;この物理量検出手段の出力レベルをサンプリン
    グするサンプリング手段と;上記物理量検出手段の正常
    時に上記サンプリング手段が出力するサンプリングレベ
    ルよりも大きい値である第1上限値を設定する第1上限
    値設定手段と;上記サンプリングレベルと第1所定値と
    の差の絶対値を演算する第1差演算手段と;上記サンプ
    リングレベルが上記第1上限値を越えている間における
    上記差の絶対値を合計する第1差合計手段と;この第1
    差合計手段が算出した差の絶対値の合計値と第1所定閾
    値とを比較する第1比較手段と;上記第1差合計手段が
    算出した差の絶対値の合計値が、上記第1所定閾値以上
    であるときに、誤報警報を発する誤報警報発生手段と;
    上記物理量検出手段の正常時に上記サンプリング手段が
    出力するサンプリングレベルよりも小さい値である第1
    下限値を設定する第1下限値設定手段と;上記サンプリ
    ングレベルと第2所定値との差の絶対値を演算する第2
    差演算手段と;上記サンプリングレベルが上記第1下限
    値を下回っている間における上記差の絶対値を合計する
    第2差合計手段と;この第2差合計手段が算出した差の
    絶対値の合計値と第2所定閾値とを比較する第2比較手
    段と;上記第2差合計手段が算出した差の絶対値の合計
    値が、上記第2所定閾値以上であるときに、失報警報を
    発する失報警報発生手段と;を有することを特徴とする
    火災感知器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記第1上限値よりも大きな値である第2上限値を設定
    する第2上限値設定手段を設け、上記第1下限値よりも
    小さな値である第2下限値を設定する第2下限値設定手
    段を設け、 上記第1差演算手段は、上記サンプリングレベルが上記
    第2上限値を越えているときに、上記サンプリングレベ
    ルと上記第1所定値との差の絶対値を所定倍した値を、
    上記差の絶対値として出力するものであり、上記第2差
    演算手段は、上記サンプリングレベルが上記第2下限値
    を下回っているときに、上記サンプリングレベルと上記
    第2所定値との差の絶対値を所定倍した値を、上記差の
    絶対値として出力するものであることを特徴とする火災
    感知器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項において、 上記火災感知器は、煙火災感知器、熱火災感知器、ガス
    火災感知器の少なくとも1つであることを特徴とする火
    災感知器。
  8. 【請求項8】 火災感知器の正常時に上記火災感知器が
    出力する火災現象の物理量のサンプリングレベルよりも
    大きい値である第1上限値を設定する第1上限値設定手
    段と;上記サンプリングレベルと所定値との差の絶対値
    を演算する差演算手段と;上記サンプリングレベルが上
    記第1上限値を越えている間における上記差の絶対値を
    合計する差合計手段と;この差合計手段が算出した差の
    絶対値の合計値と所定閾値とを比較する比較手段と;上
    記差合計手段が算出した差の絶対値の合計値が、上記所
    定閾値以上であるときに、誤報警報を発する誤報警報発
    生手段と;を有することを特徴とする火災受信機。
  9. 【請求項9】 火災感知器の正常時に上記火災感知器が
    出力する火災現象の物理量のサンプリングレベルよりも
    小さい値である第1下限値を設定する第1下限値設定手
    段と;上記サンプリングレベルと所定値との差の絶対値
    を演算する差演算手段と;上記サンプリングレベルが上
    記第1下限値を下回っている間における上記差の絶対値
    を合計する差合計手段と;この差合計手段が算出した差
    の絶対値の合計値と所定閾値とを比較する比較手段と;
    上記差合計手段が算出した差の絶対値の合計値が、上記
    所定閾値以上であるときに、失報警報を発する失報警報
    発生手段と;を有することを特徴とする火災受信機。
  10. 【請求項10】 火災感知器の正常時に上記火災感知器
    が出力する火災現象の物理量のサンプリングレベルより
    も大きい値である第1上限値を設定する第1上限値設定
    手段と;上記サンプリングレベルと第1所定値との差の
    絶対値を演算する第1差演算手段と;上記サンプリング
    レベルが上記第1上限値を越えている間における上記差
    の絶対値を合計する第1差合計手段と;この第1差合計
    手段が算出した差の絶対値の合計値と第1所定閾値とを
    比較する第1比較手段と;上記第1差合計手段が算出し
    た差の絶対値の合計値が、上記第1所定閾値以上である
    ときに、誤報警報を発する誤報警報発生手段と;上記火
    災感知器の正常時に上記火災感知器が出力する火災現象
    の物理量のサンプリングレベルよりも小さい値である第
    1下限値を設定する第1下限値設定手段と;上記サンプ
    リングレベルと第2所定値との差の絶対値を演算する第
    2差演算手段と;上記サンプリングレベルが上記第1下
    限値を下回っている間における上記差の絶対値を合計す
    る第2差合計手段と;この第2差合計手段が算出した差
    の絶対値の合計値と上記第2所定閾値とを比較する第2
    比較手段と;上記第2差合計手段が算出した差の絶対値
    の合計値が、第2所定閾値以上であるときに、失報警報
    を発する失報警報発生手段と;を有することを特徴とす
    る火災受信機。
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