JP3315374B2 - インクリボンカセット - Google Patents

インクリボンカセット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ等に使用さ
れるインクリボンカセットに関し、さらに詳しくは、リ
ボン収納部の上部が開放されて装着されるインクリボン
カセットにおいても、装着前にインクリボンが飛び出る
ことが無く、さらに運搬時等にリボン収納部中のリボン
が折れ、走行不良を起こしたりしないインクリボンカセ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクリボンカセットとしては、エンド
レスでループ状のインクリボンの大部分をカセットケー
ス内に折り畳んで収納したインクリボンカセットが知ら
れている。このインクリボンカセットは、ドットプリン
タに装填することにより、プリンタが印字動作を始める
とインクリボンがプリンタ側のリボン繰り込みローラに
よって引き出される。引き出されたインクリボンは、プ
ラテンとハンマバンクと呼ばれるいわゆる印字ヘッドと
の隙間に入り、ハンマバンクはプラテンの長さ方向に沿
って往復運動をし、インクリボンを介して、印字用紙を
打撃して印字を行う。そして、プラテンとハンマバンク
との隙間を通過したインクリボンは、前記リボン繰り込
みローラによって再びインクリボンカセット内に繰り入
れられるという一連の印字動作に用いられるものであ
る。
【0003】従来のインクリボンカセットにおいて、新
品カセットを使用済みカセットと交換し、プリンタに装
着する際に、内部のリボンが不用意に外部に流出した
り、運搬時にリボン収納部内でリボンが倒れてしまい、
走行に障害を起こすことがあった。特に、長尺もののイ
ンクリボンを使用する場合は、リボンを走行させ、印字
に使用していくに従って、内圧が上がるため、リボン収
納部を広く、大きく取る必要がある。しかしながら、こ
のようなリボン収納部を広く、大きく取ったカセットに
おいては、内部のリボンが新品のうちには、デットスペ
ースが大きく、リボン運搬時等に、リボンが倒れてしま
い、走行不良を起こしてしまうことが問題となってい
た。これらの問題を解決するために、リボン流出防止用
またはリボン倒れ防止用のストッパを取り付けたものが
あった。
【0004】しかしながら、これらのストッパ付きカセ
ットにおいて、運搬時に、もしストッパが外れた場合
は、もちろんリボン流出又はリボン倒れ防止の効果は得
られなくなり、また、カセットをプリンタに装着する際
に、ストッパを外し忘れたままで装着すると、リボンに
ストッパがかかったままの状態でプリンタが作動してし
まうので、プリンタが故障するといった致命的欠陥にな
ることも生じていた。
【0005】これらの問題を解決するために、実開平3
−103755号公報などには、ストッパの取付方法を
工夫することで、運搬時にストッパが誤って脱落しない
ようにし、プリンタに装着するときには、ストッパが外
されなければプリンタが動作しないようにするといった
提案がなされている。しかし、これらのストッパは、専
用の穴をカセットケースにあける必要があったり、スト
ッパ自体を専用の形状にしなければならなかった。さら
に、使用するユーザーが意識して、このストッパを外さ
ねばならないため、ユーザー側に負担があり、そのため
の注意書きを必要とするなどの手間が生じていた。
【0006】また、実開昭60−175652号公報な
どには、ストッパの代わりにリボン収納部の中に、リボ
ン引き込み口と引き出し口を有するリボンサブケースを
装着し、さらに移動可能とすることで、リボンが新品の
時には、サブケース内に収まっているので、リボンが倒
れることが無く、不用意に飛び出すこともないインクリ
ボンカセットが提案されている。
【0007】しかしながら、このリボンカセットには、
サブケースが装着されているために、リボンを走行させ
ると、リボンはサブケースから繰り出され、リボン収納
部に折り畳み、繰り込まれるようになる。この際、サブ
ケース部分には戻ることはないので、デットスペースに
なってしまう。リボンを使用していくに従って、膨らん
でいくリボンを吸収するには、この膨らんだリボンの見
かけ上の体積にサブケースのデットスペース分を足した
容積分の大きさが必要となり、カセットケースが巨大化
し、無駄が大きかった。また、運搬時などにはサブケー
スが左右に揺動可能なため、リボンが一部繰り出されて
しまったり、リボン折れが発生したりするなどの不具合
が生じていた。さらに、デットスペースとなるサブケー
ス部分は、できるだけコンパクトにするためにリボンを
圧縮して詰めているために、インクリボンが内部に入っ
たサブケースは重く、繰り込みロールの繰り込み力だけ
で移動させることが困難で、モータートルクの確保が難
しいだけでなく、繰り込み力で移動できなかった場合、
ジャミングと呼ばれる走行不良が発生してしまうことに
なり好ましくなかった。
【0008】さらに、カセット本体の部品点数を減らす
ためや、コストダウンのために、通常はカセットのリボ
ン収納部の上部に装着される上底部材を省略し、プリン
タ側の部材によりプリンタに装着した際には上部が覆わ
れるようになっているものがある。これらのものは、そ
のままでは蓋が無く、運搬時等の際に、リボンが飛び出
してしまうので、別部材で蓋を設けるなどのリボン飛び
出し防止の手だてを講ずる必要がある。
【0009】この際に、通常、カセットケースに使用さ
れる合成樹脂などの素材で上底部材を構成したのでは省
略した意味がなくなってしまうので、紙などの廉価な素
材で蓋を構成することが多い。しかしながら、紙などの
素材で蓋を構成しても、別途、リボン倒れ防止用のスト
ッパを設け、さらに、紙等の蓋の場合、変形し易いため
に、上記ストッパを比較的強固に係合しておかなけれ
ば、誤って脱落してしまうことになり、その対策を必要
とするなど、従来のインクリボンカセットには数々の制
約があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
めに、上述のようにリボンストッパをつけることや、部
品点数を少なくすることの試みはなされているが、カセ
ットのリボン収納部の上部に装着される上底部材を省略
した形のリボンカセットにおいて、別部材により構成さ
れているリボンストッパをも省略した形のインクリボン
カセットは、まだ提案されていない。本発明の目的は、
まさに上述のような課題の解決手段を提案することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、リボン収納部の上部が開放された状態で
成形された合成樹脂製のカセットケースにおいて、使用
前のエンドレスインクリボンを折り畳み収納するローラ
差込部を有するリボン格納ケースを設け、該リボン格納
ケースをカセットケース内に一部係止したことなどによ
って、本発明のインクリボンカセットを完成した。すな
わち、本発明は、 「1.リボン収納部の上部が開放された状態で成形され
た合成樹脂製のカセットケースのリボン収納部に、使用
前のエンドレスインクリボンを折り畳み収納する、カセ
ットケース内に一部係止され、前壁と後壁にスリット状
のリボン導出入口を設けた箱状のリボン格納ケースを設
け、該リボン格納ケースが、外部プリンタの繰り込みロ
ーラへのローラ差込部を有し、該ローラ差込部がインク
リボンを挟んでその両側に位置する一対の突片である
とを特徴とするインクリボンカセット。 2.前記リボン格納ケースを両面を合成樹脂製のフィル
ムにより被覆された紙部材により構成した第1項に記載
のインクリボンカセット。」である。
【0012】上記インクリボンカセットによれば、新品
カセットを使用済みカセットと交換し、プリンタに装着
する際に、リボン収納部の上部が開放された状態で成形
された合成樹脂製のカセットケースを用いて、カセット
ケースの上底部材を省略した形のリボンカセットにおい
ても、内部のリボンが不用意に外部に流出したり、運搬
時にリボン収納部内でリボンが倒れて走行に障害を起こ
すことがなく、簡易に、かつ、確実に新旧のリボンカセ
ットの交換を行うことができるものである。
【0013】また、本発明のインクリボンカセットは、
リボン格納ケースが蓋部材とリボンストッパを兼備して
いるので、ユーザーがプリンタにセットし、リボン格納
ケースを取り去るだけで、無意識にストッパを外すこと
ができ、ストッパの外し忘れによる致命的障害を防止す
ることができるものである。
【0014】本発明のインクリボンカセットは、図1及
び図2に示したように、基本的に、リボン収納部の上部
が開放された状態で成形された合成樹脂製のカセットケ
ース(1)と、エンドレスインクリボン(2)と、イン
クリボンを外部プリンタの繰り込みローラ(7)で折り
畳んで収納するリボン収納部(3)とを有するインクリ
ボンカセットを用いる。
【0015】その際、その開放されたリボン収納部
(3)の開放部に、蓋部材(12)が必要になるが、蓋
の代わりに、図4および図5に示したような前壁(1
4)と後壁(15)にスリット状のリボン導出入口
(5)を設けた箱状のリボン格納ケース(4)を用いる
と、蓋の機能とストッパの機能を、両方具備するように
なり好ましい。
【0016】また、リボン格納ケースの対向側壁(16
a、16b)に、インクリボンカセットの内壁と凹凸勘
合するための係止部(6a、6b)を形成すると、運搬
時などに、ケースが左右に揺動し、リボンが繰り出され
てしまったり、リボン折れが発生したりするなどの不具
合がなく、好ましい。
【0017】本発明のインクリボンカセットに使用され
るリボン格納ケース(4)を構成する部材としては、容
易に折り曲げおよび/または切り取り可能な一枚の自己
保持性のある紙類が好ましく、両面を合成樹脂製のフィ
ルムにより被覆された紙部材により構成されたものがイ
ンクが紙に浸透するのを防止できるので、インクの汚れ
の点で、好ましい。この際の合成樹脂製のフィルムは、
その加工性等の面からポリエチレンテレフタレート樹脂
フィルムが好ましい。特定のポリプロピレン樹脂フィル
ムなどでは、リボンと当接している部分のインクがこの
樹脂フィルムによって抜けてしまう場合がある。さら
に、一枚の自己保持性のある紙を折って形成されている
と、強度的にも、加工性の面でも好適である。また、紙
類の他には、折り曲げおよび/または切り取りなどの加
工が比較的容易な、PET、ABSなどの薄手の合成樹
脂フィルムおよびシートなどが使用可能である。
【0018】本発明のインクリボンカセットに使用され
るカセットケース(1)の材質としては、熱可塑性の一
般的に射出成形に使われている樹脂が使用できる。この
中でも加工性、強度、価格などの点でABS樹脂が好ま
しい。
【0019】本発明のインクリボンカセットに使用され
るエンドレスインクリボンは、6,6ナイロンなどのフ
ァブリック地に難揮発性のインクを浸み込ませたような
構成のリボンが通常用いられる。
【0020】本発明のインクリボンカセットの構成の場
合、収納されるインクリボンの長さが、長尺になればな
るほど、効果が大きくなる。長尺もののリボンを用いた
場合、リボンの新品時と、印字が進んだ時とでは、リボ
ンを走行させることで内圧が上がるため、次第に収納さ
れるリボンが膨らみ、その差が大きくなることから、リ
ボン収納部を広く、大きく取る必要がある。
【0021】つまり、このような長尺もののリボンを収
納する場合、内部のリボンが膨らんだときのリボンの見
かけ上の体積にリボン収納部の大きさを合わせるため、
リボンが新品の時に空きスペースが大きく、リボン運搬
時等にリボンが倒れ、走行不良を起こしてしまうことを
より問題とされることとなる。よって、このような場合
に、本発明のインクリボンカセットを用いると、より大
きな作用効果を得ることが可能となるので好ましい。
【0022】印字時にインクリボンを走行させるための
繰り込みローラが、インクリボンカセット側に付属して
いなく、プリンタに装着された外部繰り込みローラ
(7)によってインクリボン(2)をリボン収納部
(3)に繰り込み使用する、インクリボンカセット内に
繰り込みローラを有さない形態の印字システムにおいて
は、インクリボンカセットを単純化できることなどか
ら、カセットケースが比較的大きなものも作り易い傾向
にあり、前記したように内部のリボンが膨らんだときの
リボンの見かけ上の体積にリボン収納部(3)の大きさ
を合わせるため、リボンが新品の時に空きスペース(1
3)が大きく、リボン運搬時等にリボンが倒れ、走行不
良を起こしてしまうことをより問題とされることとなる
ので、本発明のインクリボンカセットを用いると、より
大きな作用効果を得ることが可能となるので好ましい。
【0023】また、大型のカセットケースにおいては、
製造時のインクリボンの折り畳み収納の繰り込み行程に
おいて、カセットケース(1)に直接繰り込むのではな
く、一度、リボン格納ケース(4)に繰り込み、最終工
程において、リボン格納ケース(4)をカセットケース
(1)に装着すればよく、製造ライン上の移動や保管な
どが容易になり、作業効率が向上するので好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のインクリボンカ
セットの一例を挙げ、図面により具体的に説明する。
【0025】図1は、本発明のインクリボンカセットの
一例を示す斜視図である。図1中の(1)はカセットケ
ースで、そのリボン収納部(3)に、あらかじめインク
リボン(2)を折り畳んで繰り込んだリボン格納ケース
(4)を係止部(6)によって係止している。この図の
状態はインクリボン(2)をリボン格納ケース(4)に
繰り込み、さらにカセットケース(1)に装着した直後
であるが、リボン収納部(3)は、使用し、走行するに
従って、外部プリンタの繰り込みローラ(7)によりイ
ンクリボン(2)が繰り込まれ、次第に肥大するインク
リボン(2)を収納できるように、繰り込み直後のリボ
ンサイズより大きくなっている。
【0026】製造直後のインクリボンカセットでは、図
に示したような空きスペース(13)が生じてしまう。
この空きスペース(13)は、前述したように、リボン
倒れ等の不具合を生ずるため、好ましくないものであ
る。従来のカセットではリボンストッパ(11)や、蓋
部材(12)を必須としていた。
【0027】それに対し、本発明のインクリボンカセッ
トは、図1ないし図2、図4、図5に示したような箱状
のリボン格納ケース(4)を具備するので、特別な蓋部
材やリボンの倒れ防止用ストッパが不要になる。それに
よって、装着前にインクリボンが飛び出ることが無く、
さらにリボン収納部中のリボンが長尺もののリボンであ
っても運搬時等にリボンが倒れ、走行不良を起こしたり
しないインクリボンカセットを得ることができるもので
ある。
【0028】なお、リボン格納ケース(4)は、両面を
合成樹脂製のフィルムにより被覆された紙部材などによ
り構成されており、図4に示したように、前壁(1
4)、後壁(15)、側壁(16a、16b)、および
天壁(17)により箱状としている。(18)は天壁に
設けた指掛け穴である。前壁(14)と後壁(15)に
スリット状のリボン導出入口(5)を設けており、後壁
(15)にはこの後壁(15)から外方へ突出するロー
ラ差込部(10)を設けている。そして、ローラ差込部
(10)は後壁(15)のリボン導出入口(5)と連通
するように設けており、リボン格納ケース(4)と、リ
ボン導出入口(5)と、ローラ差込部(10)は、下方
を開口している。この構成により、リボン格納ケースを
指掛け穴(18)に指を掛けながら上方へ持ち上げた際
に、カセットケース(1)のリボン収納部(3)にイン
クリボン(2)を残したまま、リボン格納ケース(4)
を除去できるものである。
【0029】カセットケース(1)の開放されたリボン
収納部(3)の対向内側壁(19a、19b)およびリ
ボン格納ケース(4)の対向外側壁(16a、16b)
には、図6に示したような、係止部(6a、6b、20
a、20b)が設けられ、それらによって、双方は不用
意に外れないように係止されている。
【0030】図5は、リボン格納ケース(4)の展開図
である。指掛け穴(18)を開けた天壁(17)の左側
にスリット(21)を切り込んだ内片(22)と、右側
にスリット(21)を同様に切り込んだ内片(23)を
連接する。そして、天壁(17)の上下に側壁(16
a、16b)を連接し、上側の側壁(16b)の一側に
前壁部(14a)を連接し、他側に後壁部(15a)、
突片(10a)を順次連接する。さらに、下側の側壁
(16a)にも同様に一側に前壁部(14b)、他側に
後壁部(15b)、突片(10b)を連接してある。
【0031】リボン格納ケース(4)は、図5の展開図
に示したような一枚の自己保持性のある両面を合成樹脂
製のフィルムにより被覆された紙を折って図4の箱状に
形成されている。まず、各部分を屈曲し、内片(22)
に前壁部(14a、14b)を糊付けして前壁(14)
とし、内片(23)に後壁部(15a、15b)を糊付
けして後壁(15)とした。そして突片(10a、10
b)をそれぞれ後壁部(15a、15b)に対して、谷
折りに屈曲し、後壁(15)から外方へ突出させる。こ
れにより、突片(10a、10b)はリボン格納ケース
(4)のローラ差込部(10)を形成する。係止部(6
a、6b)は、側壁(19a、19b)の一部をコ字状
に切り欠きコ字部を引き起こして形成した。
【0032】リボン格納ケース(4)は、外部プリンタ
の繰り込みローラ(7)へのローラ差込部(10)を有
し、該ローラ差込部(10)がインクリボン(2)を挟
んでその両側に位置する一対の突片を形成しているの
で、リボンカセットの装着や交換時に、プリンタの繰り
込みローラ(7)の間を簡単に通すことができた。
【0033】また、図6は、カセットケース内壁(19
a)の一部と、リボン格納ケースの側壁(16a)の一
部を凹凸勘合により係止した状態を説明する要部拡大斜
視図である。リボン格納ケース(4)をカセットケース
(1)に係止するには、側壁(19a)の凹状係止部
(20a)とリボン格納ケース(4)の係止部(6a)
とを凹凸勘合して行う。図示していないが、同様に側壁
(19b)の凹状係止部(20b)とリボン格納ケース
(4)の係止部(6b)も凹凸勘合させた。この凹凸勘
合により係止していることで、インクリボンカセット輸
送時にもインクリボン倒れを防止し、インクリボンが折
り畳まれ、格納された部分の揺動が押さえられ、不具合
が発生することはなかった。
【0034】図2は、インクリボンカセットをプリンタ
に装着した際の斜視図である。印字開始するには、この
インクリボンカセットを使用可能な状態、つまり図3の
ようにする必要がある。まず、上述したように、リボン
格納ケース(4)を指掛け穴(18)に指を掛けながら
上方へ持ち上げ、カセットケース(1)のリボン収納部
(3)にインクリボン(2)を残したまま、リボン格納
ケース(4)を除去する。この際、リボン格納ケース
(4)と、リボン導出入口(5)と、ローラ差込部(1
0)の下方が開口していることにより、インクリボン
(2)がプリンタの一対の繰り込みローラ(7)の隙間
に残りリボン装着が簡単にでき、インクリボンカセット
の準備が完了できた。その後、印字を行ったが、良好な
印字ができた。また、インクを使い果たした後のさらな
るリボン交換においても、上記と同様にインクリボンカ
セットの交換を行うことで、容易に交換することができ
た。
【0035】なお、以上の説明では、繰り込みローラを
プリンタ側に設置した形態のインクリボンカセットにつ
いて説明しているが、カセットケース内部に繰り込みロ
ーラを設けた形態のインクリボンカセットにおいても実
施可能である。また、リボンを反転させるメビウスブロ
ック(24)についても同様に、メビウスブロックをイ
ンクリボンカセット外部に設けてもよいし、リボンの反
転が不必要であれば、メビウスブロックを設ける必要は
なく、これらは適宜選択可能なものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクリ
ボンカセットは、リボン収納部の上部が開放された状態
で成形された合成樹脂製のカセットケースのリボン収納
部に、使用前のエンドレスインクリボンを折り畳み収納
する箱状のリボン格納ケースを設け、該リボン格納ケー
スをカセットケース内に一部係止したことによって、装
着前にインクリボンが飛び出ることが無く、さらにリボ
ン収納部中のリボンが長尺もののリボンであっても運搬
時等にリボンが倒れ、走行不良を起こしたりしないイン
クリボンカセットを得ることができる優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクリボンカセットの一例を示す斜
視図
【図2】本発明のインクリボンカセットをプリンタへ装
着した時の装着例(印字使用前)を示す斜視図
【図3】本発明のインクリボンカセットをプリンタへ装
着し、リボン格納ケースを外した時の装着例(印字使用
時)を示す斜視図
【図4】本発明のインクリボンカセットに使用されるリ
ボン格納ケースの一例を示す斜視図
【図5】図4のリボン格納ケースの例の展開図
【図6】インクリボンカセットのカセットケース内側壁
の一部と、リボン格納ケース外側壁の一部を凹凸勘合に
より係止した状態を説明する要部拡大斜視図
【図7】従来のインクリボンカセットのカセットケース
の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1 カセットケース 2 エンドレスインクリボン 3 リボン収納部 4 リボン格納ケース 5 リボン導出入口 6 係止部 7 繰り込みローラ(外部プリンタ部品) 8 ハンマバンク(外部プリンタ部品) 9 側壁(カセットケース) 10 ローラ差込部(突片) 11 リボンストッパ 12 蓋部材 13 空きスペース 14 前壁(リボン格納ケース) 15 後壁(リボン格納ケース) 16a、b 側壁(リボン格納ケース) 17 天壁(リボン格納ケース) 18 指掛け穴(リボン格納ケース) 19a、b 側壁(カセットケース) 20 係止部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リボン収納部の上部が開放された状態で
    成形された合成樹脂製のカセットケースのリボン収納部
    に、使用前のエンドレスインクリボンを折り畳み収納す
    る、カセットケース内に一部係止され、前壁と後壁にス
    リット状のリボン導出入口を設けた箱状のリボン格納ケ
    ースを設け、該リボン格納ケースが、外部プリンタの繰
    り込みローラへのローラ差込部を有し、該ローラ差込部
    がインクリボンを挟んでその両側に位置する一対の突片
    であることを特徴とするインクリボンカセット。
  2. 【請求項2】 前記リボン格納ケースを両面を合成樹脂
    製のフィルムにより被覆された紙部材により構成した請
    求項1に記載のインクリボンカセット。
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