JP3315044B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3315044B2 JP33916496A JP33916496A JP3315044B2 JP 3315044 B2 JP3315044 B2 JP 3315044B2 JP 33916496 A JP33916496 A JP 33916496A JP 33916496 A JP33916496 A JP 33916496A JP 3315044 B2 JP3315044 B2 JP 3315044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニフォミティを
向上しうる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤのトレッドゴムには各種
の無機充填剤が配合される。この無機充填剤としては、
例えばカーボンブラックが一般的であるが、例えばウエ
ット路面専用に開発されるレース用レインタイヤなどに
おいては、オイルの量を増すほか、カーボンブラックの
一部ないし全部をシリカに置き換えることが多い。特
に、接地面積が小さい自動二輪車用タイヤにおいては、
レース用レインタイヤなどではシリカ、オイルの配合は
より多くなる。
【0003】一般に、シリカをゴム中に配合すると、低
温側でのモジュラス(高周波でのモジュラス)が低く維
持されるため、ウエット路面での粘着性が向上し優れた
ウエット性能を発揮することができる反面、カーボンブ
ラックを使用した場合に比べると、未加硫ゴムの状態に
おいて粘度が低下する特徴がある。
【0004】特開昭60−99703号公報は、このよ
うなムーニー粘度(ML)の低下を利用して、これをト
レッド部の表面をなすキャップトレッドゴムに採用する
ことにより、加硫金型内でのゴムの流動性を高め加工性
を向上させるとともに、ウエットスキッド性能を高める
ことが記載されている。そして、この公報で実施されて
いるキャップトレッドゴム組成物のムーニー粘度は最も
小さいもので46ML 1+4 (100℃)とすることが記
載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に、ムーニー粘度の適度の低下は加工性を良好とするも
のの、レース用のレインタイヤなどにおいては、ウエッ
ト性能を極限まで高めるためにシリカを多量に配合する
結果、加硫前のトレッドゴムのムーニー粘度は、例えば
25ML1+4 或いはこれ以下の著しく小さな値となっ
て、大幅に加工性を損なうという問題がある。
【0006】そして、このような粘度の著しく低いトレ
ッドゴムは、押し出し工程の際、或いはタイヤ成形工程
の際に、張力が作用すると容易に引き延ばされやすく、
結果として不均一な伸びがトレッド部に残存し、加硫後
においてもタイヤユニフォミティが悪化するという問題
がある。
【0007】なお特開平5−132581号公報は、ト
レッドゴムをキャップ/ベースの2層構造とし、またベ
ースゴムのムーニー粘度を規制することを開示している
が、このものは、キャップゴムよりもベースゴムのムー
ニー粘度を小さくするものであるため、本発明とは前提
とするトレッドゴムが完全に異なるものである。
【0008】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、未加硫の状態においてムーニー粘度が
低いゴムをトレッド表面側に有するトレッドゴムを用い
つつもタイヤユニフォミティを向上しうる空気入りタイ
ヤの提供を目的としている。また、本発明では、ウエッ
ト性能に優れるとともに、タイヤユニフォミティを向上
することが可能な空気入りタイヤの提供をも目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部の表面をなしかつムーニー粘度
が25ML1+4 (130℃)以下のキャップゴムと、こ
のキャップゴムの内側に配されかつムーニー粘度が35
〜80ML1+4 (130℃)のベースゴムとを予め一体
に重ね合わせた帯状体の未加硫ゴムを用いて加硫成形し
たトレッドゴムを有するとともに、前記トレッド部は、
加硫後においてベースゴムの厚さh1が、トレッドゴム
の全厚さHの1/3〜2/3倍であることを特徴とする
空気入りタイヤである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、前記キャッ
プゴムとベースゴムとは、押し出し工程で同時押し出し
により一体に重ね合わされたことを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、前記キャッ
プゴムは、ゴムポリマー100重量部に対し、シリカの
重量部aとカーボンブラックの重量部bとの和に対する
シリカの重量部aの割合a/(a+b)が0.50以
上、かつベースゴムは、ゴムポリマー100重量部に対
し、シリカの重量部aとカーボンブラックの重量部bと
の和に対するシリカの重量部aの割合a/(a+b)が
0.30以下であることを特徴とする
【0012】なお、ムーニー粘度は、JIS K630
0「未加硫ゴム物理試験方法」のムーニー粘度試験に準
拠しつつ、ロータの形状をL形とし、また130℃で1
分予熱し、ロータを4分回転させた後に測定する「ML
1+4 (130℃)」で表示している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づき説明する。本実施形態では、図1に示すよう
に、トレッド部2の外面は、タイヤ赤道Cからタイヤ軸
方向両側のトレッド縁E、Eに向けてアーチ状に湾曲し
てのび、トレッド縁E、E間のタイヤ軸方向の距離であ
るトレッド巾が、ほぼタイヤ最大巾となるように構成さ
れたレースに使用されるレイン用の自動二輪車用タイヤ
を例示している。
【0014】この自動二輪車用タイヤは、トレッド部2
からサイドウォール部3を通りビード部4のビードコア
5を周りを折返すカーカス6と、このカーカス6のタイ
ヤ半径方向外側にベルト層7とを具えている。
【0015】前記カーカス6は、本実施形態では、ナイ
ロンコードをタイヤ赤道Cに対して90°の角度で傾け
て配列した1枚のラジアル構造プライからなるが、前記
コードには、ポリエステル、レーヨン等の他の有機繊維
コードを適宜採用しうる。
【0016】また、前記ベルト層7は、本例では、芳香
族ポリアミドコードをタイヤ赤道Cに対して40°以下
の小角度、本例では20°の角度で傾けて配列した内、
外2枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが交差す
る向きに重ね合わせて構成されるたものを例示してい
る。また、外のベルトプライ7Bは、内のベルトプライ
7Aよりも巾広に形成するとともに、両端のステップを
5mmとしている。これにより、ベルトプライ端の耐久性
が向上しうる。なお、両端のステップは3〜5mmとする
のが好ましい。
【0017】なお、前記トレッド部2の外面には、排水
効果を高める複数本のトレッド溝Gが形成される。
【0018】また本発明では、図1に示した加硫後のト
レッド部2のトレッドゴム8は、図2に示すように、帯
状体の未加硫ゴム11を用いてタイヤの生基体などに貼
り付けされまた加硫金型にて加硫成形される。そして、
この帯状体の未加硫ゴム11は、トレッド部2の表面を
なしかつムーニー粘度が25ML1+4 (130℃)以下
のキャップゴム9と、このキャップゴム9の内側に配さ
れかつムーニー粘度が35〜80ML1+4 (130℃)
のベースゴム10とを予め一体に重ね合わせて形成され
ている。
【0019】一般に、空気入りタイヤにおいてウエット
性能に影響を及ぼす部分は、トレッドゴム8のうち、と
りわけ路面と接触する部分であり、路面と接触しない内
側のゴムはあまりウエット性能に影響を及ぼしてはいな
い。そこで、本発明では、キャップゴム9については、
ウエットグリップを高めるべくシリカなどを主体とする
充填剤を配合してムーニー粘度の低下を許容しつつも、
このキャップゴム9と一体化したベースゴム10につい
ては、ムーニー粘度の高い配合を用いることにより、前
記キャップゴム9のウエットグリップ性能を損なうこと
なく、帯状体の未加硫ゴム11の不均一な伸長を抑制し
ているのである。
【0020】これによって、帯状体の未加硫ゴム11
は、押し出し工程の際、或いはタイヤ成形工程の際に張
力が作用した場合であっても、ムーニー粘度の高いベー
スゴムによって不均一な伸びが生じるのを防止でき、ひ
いては加硫成形した完成タイヤのユニフォミティも格段
に向上させることができる。
【0021】ここで、前記ベースゴム10のムーニー粘
度は、前記キャップゴム9の不均一な伸びを抑制してタ
イヤユニフォミティを向上しうる値とする必要がある。
本発明者らは、これを最適に設定するために、押出機か
ら押し出しされた未加硫ゴム(1層構造)のムーニ粘度
と、この未加硫ゴムを用いて加硫成形した空気入りタイ
ヤ(190/55R17)のユニフォミティとの相関に
ついて調べたところ、図4に示すような結果を得た。な
おユニフォミティは、タイヤの回転軸回りのタイヤ周方
向重量の不均一である静的なアンバランス量の平均値
(サンプル数はそれぞれ20本)を示している。
【0022】図4に示す如く、ムーニー粘度が小さくな
るとアンバランス量が増すことが顕著になっている。本
発明では、アンバランス量を良好に保つためにベースゴ
ム9のムーニー粘度は、少なくとも35ML1+4 (13
0℃)以上、好ましくは40ML1+4 (130℃)以上
とするのが望ましい。
【0023】ところが、ムーニー粘度が大きすぎると、
トレッドゴムの押し出し工程、又はタイヤ成形工程など
で加工性が劣るばかりか、加硫後のタイヤにおいて、ト
レッドゴム8が硬くなりすぎて変形しにくく、乗り心
地、操縦安定性などを低下させる傾向がある。
【0024】また、ムーニー粘度が大きすぎると、特に
本実施形態の如くレース用のレイン用自動二輪車用空気
入りタイヤの場合には、トレッド部が硬くなりすぎ接地
面積が減少するなど高グリップの要求に応えられなくな
り、また、路面凹凸に対する追従性が悪化し、安定した
接地状態が得られないため急激な横すべり等が発生す
る。
【0025】かかる観点より、ベースゴム10のムーニ
ー粘度は、35〜80ML1+4 (130℃)、より好ま
しくは40〜80ML1+4 (130℃)、さらに好まし
くは40〜60ML1+4 (130℃)とするのが望まし
い。
【0026】次に、前記キャップゴム9とベースゴム1
0とは、押出機による押し出し工程で同時押し出しによ
り一体に重ね合わされることが望ましい。このように、
同時押し出しにより一体に重ね合わせることにより、押
し出し工程で作用する張力によるトレッドゴムの不均一
な伸長をさらに確実に防止でき、タイヤユニフォミティ
を一層向上しうる。
【0027】図3(a)、(b)には、同時押し出しの
一例として押出装置の部分拡大断面図を示している。図
において、一の押出し機の押出ヘッド14から押出され
るキャップゴム材料Aは、流路15を通過して送り出さ
れる。また、ベースゴム材料Bは、他の押出機から流路
Bを通過して合流点17で前記キャップゴム材料Aと合
流し、各ゴム材料が重なりながら合流流路19を通過す
る。
【0028】そして、前記合流通路19を通過した重な
り合うゴムは、その下流端で、例えば図3(a)に示す
ような回転するカレンダローラDとの間の小間隙から押
し出しされることによって、又は図3(b)に示すよう
に、押し出し方向に移動するコンベヤベルトB上に押し
出しされることによって前記キャップゴム9とベースゴ
ム10とは、押し出し工程で同時押し出しにより一体に
重ね合わされた帯状体の未加硫ゴム11として連続形成
される。
【0029】次に、前記トレッドゴム8は、加硫後にお
いてベースゴム9の厚さh1が、トレッドゴムの全厚さ
Hの1/3〜2/3倍としている
【0030】本発明者らは、加硫後におけるトレッドゴ
ム8の全厚さHに占めるベースゴムの厚さh1の割合
(h1/H)と、空気入りタイヤ(190/55R1
7)のユニフォミティとの相関について調べたところ、
図5に示すような結果を得た。なおユニフォミティは、
前記同様静的のアンバランス量の平均値(サンプル数は
それぞれ20本)を示し、キャップゴム9、ベースゴム
10のムーニー粘度は夫々25、35ML1+4 (130
℃)とした。
【0031】図5に示す如く、前記割合(h1/H)が
小さくなるとアンバランス量が増すことが顕著になって
いる。好ましくは、前記割合(h1/H)は、1/3以
上とすることが望ましい。このことは、帯状体の未加硫
ゴム11の全厚さに占めるベースゴム10の厚さの割合
が小さくなると、キャップゴム9の不均一な伸びを防止
する効果が低下する傾向にあること、さらには押し出し
工程において制御可能な最小寸法であることに基づく。
【0032】一方、キャップゴム9の厚さh2は、タイ
ヤ加硫成形後は走行中の摩耗を考慮すると、トレッドゴ
ムの全厚さHの1/3以上を占めることが望ましい。か
かる観点より、前記ベースゴム10の割合(h1/H)
は、2/3以下、また、レース用に使用する場合には、
摩耗中期から摩耗後期にかけてタイヤを使用することは
殆どないため、前記割合(h1/H)は、より好ましく
は1/3〜1/2とするのが望ましい。
【0033】また、自動二輪車用タイヤの場合、直進時
に接地するタイヤ中央部は、比較的摩耗が早く進むが、
ショルダ部は中央部に比べると摩耗が相対的に遅い。し
たがって、例えばタイヤ赤道を中心とするトレッド巾の
30〜45%の領域であるタイヤ中央部の前記割合(h
1/H)を、その両側のタイヤショルダ部の前記割合
(h1/H)に比べて小さくすること、換言すればタイ
ヤ中央部でのキャップゴムの厚さh2aを、タイヤショ
ルダ部でのキャップゴムの厚さh2bよりも大とするこ
とも好ましく実施しうる。
【0034】このような場合には、全トレッド部の各位
置において前記割合(h1/H)の規定が満たされてい
ることが望ましいが、各位置での割合を平均した値が充
足していれば足りる。
【0035】なお、キャップゴム9、ベースゴム10の
配合については、ムーニー粘度が前記範囲を満たすもの
であれば適宜定めうるが、特にウエット性能を高めるた
めに、キャップゴム9については無機充填剤として少な
くともシリカを含むことが好ましいが、カーボンブラッ
クをも配合することもできる。
【0036】例えば、キャップゴム9は、ゴムポリマー
100重量部に対し、シリカの重量部aとカーボンブラ
ックの重量部bとの和に対するシリカの重量部aの割
合、すなわち、a/(a+b)が0.50以上であるこ
とが望ましい。なお、このような配合は、充填剤として
シリカを多量に含むこととなり、未加硫でのムーニー粘
度が小さくなる傾向が特に強いため、本発明を効果的に
実施しうる。
【0037】また、ベースゴム10については無機充填
剤として主としてカーボンブラックを含むことが望まし
い。カーボンブラックは、ゴムポリマーとの結合力が強
いため、シリカ配合に比べると、未加硫ゴムの状態でム
ーニー粘度が高く、押し出し工程や、タイヤ成形工程中
に張力が作用した場合でも不均一な伸びが生じにくいか
らである。
【0038】かかる観点より、ベースゴム10は、充填
剤としてシリカの配合を小とするのが好ましく、具体的
には、ゴムポリマー100重量部に対し、シリカの重量
部aとカーボンブラックの重量部bとの和に対するシリ
カの重量部aの割合、すなわち、a/(a+b)が0.
30以下、より好ましくは20以下、さらにはシリカを
全く含まないことが望ましい。そして、カーボンブラッ
クの前記重量部bが50以上、より好ましくは70以
上、さらに80以上とするのが望ましい。
【0039】なお、本発明の空気入りタイヤは、自動二
輪車用の場合には車両の前後輪のいずれ又は双方に装着
してもよく、さらには、レイン用のレース用四輪自動車
用空気入りタイヤ、その他の空気入りタイヤなどにも実
施しうる。
【0040】
【実施例】表1の帯状体の未加硫ゴムを用いて成型した
図1の基本構造を有するタイヤサイズ195/55R1
7のレース用のレイン用自動二輪車用タイヤを試作し
(従来例1、2、実施例1〜5、比較例1)、タイヤユ
ニフォミティを測定して性能を評価した。なお、従来例
1、2は未加硫ゴムが1層構造であり、またタイヤユニ
フォミティは、前記した静的なアンバランス量の平均値
(サンプル数は20)を測定した。タイヤの詳細を以下
に示す。
【0041】 カーカス:ナイロンコードの1プライ、タイヤ赤道に対して90° ベルト層:芳香族ポリアミドの2プライ タイヤ赤道に対して20°(互いに交差) トレッド溝の溝深さ5mm テストの結果を表1及に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】叙上のごとく請求項1記載の発明では、
押し出し工程の際、或いはタイヤ成形工程の際に、帯状
体の未加硫ゴムに張力が作用した場合であっても、ムー
ニー粘度の小さいキャップゴムとムーニー粘度の大きい
ベースゴムとを予め一体化させたことにより、該未加硫
ゴムに不均一な伸びが生じるのを防止でき、ひいては加
硫成形後のタイヤユニフォミティも格段に向上させるこ
とができる。
【0044】又請求項1に係る発明では、加硫後におけ
るベースゴムの厚さh1と、トレッドゴムの全厚さHの
比を規定することにより、タイヤユニフォミティの向上
をより確実なものとしうる。
【0045】また、請求項2記載の発明では、押し出し
工程の際に同時押し出しされることにより、押し出し時
の張力などが作用した場合であっても、未加硫ゴムに不
均一な伸びが生じるのを防止でき、ひいては加硫成形後
のタイヤユニフォミティが確実に向上しうる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すタイヤの断面図であ
る。
【図2】帯状体の未加硫ゴムの斜視図である。
【図3】(a)、(b)は、押出装置の部分拡大断面図
である。
【図4】ムーニー粘度とアンバランス量との関係を示す
グラフである。
【図5】(h1/H)とアンバランス量との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
2 トレッド部 8 トレッドゴム 9 キャップゴム 10 ベースゴム 11 帯状体の未加硫ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−286207(JP,A) 特開 平8−183883(JP,A) 特開 平10−16512(JP,A) 特開 平8−282206(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 30/00 - 30/72 B60C 11/00 - 11/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部の表面をなしかつムーニー粘度
    が25ML1+4 (130℃)以下のキャップゴムと、 このキャップゴムの内側に配されかつムーニー粘度が3
    5〜80ML1+4 (130℃)のベースゴムとを予め一
    体に重ね合わせた帯状体の未加硫ゴムを用いて加硫成形
    したトレッドゴムを有するとともに、前記トレッド部は、加硫後においてベースゴムの厚さh
    1が、トレッドゴムの全厚さHの1/3〜2/3倍であ
    ることを特徴とする 空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記キャップゴムとベースゴムとは、押し
    出し工程で同時押し出しにより一体に重ね合わされたこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記キャップゴムは、ゴムポリマー100
    重量部に対し、シリカの重量部aとカーボンブラックの
    重量部bとの和に対するシリカの重量部aの割合a/
    (a+b)が0.50以上、かつベースゴムは、ゴムポ
    リマー100重量部に対し、シリカの重量部aとカーボ
    ンブラックの重量部bとの和に対するシリカの重量部a
    の割合a/(a+b)が0.30以下であることを特徴
    とする請求項1又は記載の空気入りタイヤ。
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