JP3313909B2 - 同軸型スタータ装置 - Google Patents

同軸型スタータ装置

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敬策 善明
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内部に減速装置を有
する同軸型スタータにおけるクラッチの支持機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開平3−242460号
公報に示された従来のこの種の同軸型スタータ装置であ
る。この同軸型スタータ装置1は大きく分けて4つのブ
ロックから構成されている。1つのブロックはフロント
部2であり、該フロント部2は椀状のフロントブラケッ
ト21の内部にオーバランニングクラッチ装置22,遊
星歯車減速装置23、出力軸24および機関のリングギ
ヤ(図示せず)に噛合うピニオン25などを収納して構
成されている。ここで、22a,22bはオーバランニ
ング装置22のクラッチアウタとクラッチインナであ
り、23a,23b,23cは遊星歯車減速装置23の
太陽歯車と遊星歯車と内歯歯車である。26は上記クラ
ッチアウタ22aに圧入されかつ上記遊星歯車23bを
軸受27を介して支承するピン、28はクラッチアウタ
22aを後述する中空の電機子回転軸33の前端部33
aで支承している軸受である。なおクラッチインナ22
bと出力軸24はスプライン嵌合されており、この出力
軸24の先端にはストッパ29が装着されている。次に
3は上記フロント部2に連結されるモータ部であり、該
モータ部3は筒状のヨーク31の内部に、永久磁石32
と,中空の電機子回転軸33と,該回転軸33に圧入嵌
合された電機子コア34が収納されている。このモータ
部3の後端には次のブロックであるリヤ部4が連結され
ており、このリヤ部4は筒状のリヤブラケット41と、
その内部に配置されたブラシ装置42などから構成され
ている。そしてこのリヤ部4の後端に電磁スイッチ部5
が連結されており、この電磁スイッチ5部はケース51
の内部に、磁路を構成する前部コア52、後部コア5
3、及び励磁コイル54と、断面コ字形のプランジャ5
5と、該プランジャ55に一端が取付けられ且つ他端が
リヤ部4を通って上記中空の電機子回転軸33の後端か
ら内部の通路35に進入した非磁性体でなる管状のロッ
ド56、該ロッド56上に絶縁体57を介して保持され
た可動接点58、この可動接点と対向する固定接点59
とを含んで構成されている。なお図中10a,10bは
バネ、11cは後述の実施例中に記載の軸受である。こ
のような同軸型スタータ装置1において、フロント部
2,モータ部3,リヤ部4および電磁スイッチ部5は同
一軸線上に並べられ、2本の通しボルト6によってフロ
ント部2と電磁スイッチ部5とを相互に締め付け、その
中間に配置されたモータ部3とリヤ部4とを挟んで固定
するようにされている。
【0003】次にその動作について説明する。図示しな
いS端子に電圧がかかると、コイル54に電流が流れ、
励磁によりプランジャ55を介してロッド56が図の右
方向へ吸引されて接点58,59が閉じられる。同時に
上記ロッド56に接続されたロッド7及びボール8を介
して出力軸24を前方へ押し出し、ピニオン25が図示
しないリングギヤとかみ合う。一方上記接点が閉じられ
ると電機子に電流が流れてトルクを発生し、このトルク
は、遊星歯車減速装置23、クラッチ22、出力軸2
4、ピニオン25に伝達され、エンジンを始動する。始
動後、B端子9への通電が断たれると、ロッド、出力軸
ともそれぞれの復帰バネ10a,10bの力で元の位置
に戻される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に示した従来の装
置では、クラッチインナ22bはその前部がフロントブ
ラケット21に装着された軸受21aに支承され、また
クラッチアウタ22aの後部が電機子回転軸33の前端
部の軸受28で支承される構造となっており、それぞれ
が片持ち支持状態となっているため、オーバラン時にク
ラッチインナとクラッチアウタの偏心が生じやすく、ク
ラッチの耐久性を損なう欠点がある。あるいはまた、遊
星歯車23bがクラッチアウタ22aに圧入されたピン
26によって軸受27を介して支持されているため、ク
ラッチアウタ22aが偏心すると、太陽歯車、遊星歯
車、内歯歯車が同軸でなくなり、減速部よりギヤ音を発
生する等の問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、オーバラン時のクラッチインナ
とクラッチアウタの偏心を規制し、クラッチの耐久性を
向上せしめるとともに、減速部のギヤ音の低減を図るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る同軸型ス
タータ装置は、クラッチインナの前端部をフロントブラ
ケットに装着された軸受で支承するとともに、その後端
部を電機子回転軸の内径に装着された軸受で支承し、か
つこの後端部の軸受は、上記電機子回転軸を支承する軸
受と内外周で互いに重なるように配置したものである。
【0007】
【作用】この発明における同軸型スタータ装置は、クラ
ッチインナを両端支持構造とするとともに、その後端部
軸受と電機子回転軸の前端部支承軸受を径方向に重なる
ようにしたことにより、クラッチインナとクラッチアウ
タの偏心が規制され、クラッチの耐久性向上とともに、
減速部のギヤ音が低減される。
【0008】
【実施例】
実施例1.以下この発明の一実施例を図1について説明
する。図1において、クラッチインナ22bはその前方
がフロントブラケット21の先端部に装着された軸受2
1aの内周に支承されており、かつその後端部は遊星歯
車減速装置23の内周を潜りぬけて延設され、電機子回
転軸33の先端部33aの内周に装着された軸受11a
に支承される両端支持構造となっている。そしてまた、
上記クラッチインナ後端の軸受11aの位置を電機子回
転軸33の太陽歯車23aの後方とし、かつ回転軸33
の先端部33aを支承する軸受11bと径方向において
同位置に配置している。ここで、クラッチインナ22b
を両端支持する方法として例えば、図4のように軸受2
1aと11aで支持する構造でも成立するが、この場
合、電機子回転軸33は3点、つまり11aと11bと
図5に示されている軸受11c(この部分は同じ構造の
ため省略)で荷重を受けるため、不安定な状態となり、
回転軸のフレが大きくなる恐れがある。そしてこのフレ
は、太陽歯車から遊星歯車、支持ピン、クラッチアウタ
と伝達され、結局、クラッチアウタとインナの偏心を規
制することが難しくなる。この点本構造においては、軸
受11aと11bを内外周で重なるように配置している
のでフレの心配はない。 なお動作については、従来装
置と同じであるが、出力軸24が飛び出した時の移動規
制を出力軸の後端部に装着されたストッパ29によって
行うようにしている。このストッパはワッシャ等でも良
い。なお30は上記マクラッチインナ22bの後端部と
上記ストッパ29の間に設けられた復帰バネである。
【0009】実施例2.図2はこの発明の実施例2を示
すもので、クラッチインナ22bの前後端部を軸受21
aと11aの2点で支持する方法については、実施例1
と同じであるが、実施例1に対し、クラッチインナを2
分割したこと、及び復帰バネ30と出力軸移動規制スト
ッパ29の位置が異なる。即ち、この実施例2では、実
施例1に対し、ピニオン部25を出力軸24と切り離す
とともに、クラッチインナ22bを分割してインサート
部22cを設けてこれらをストッパ部22dで衝合さ
せ、上記インサート22cにバネ受け22eを設けて出
力軸24のバネ受け24aとの間に復帰バネ30を配し
たもので、この場合、クラッチインナ22bを先にスプ
ライン転造した後、出力軸24及び復帰バネ30をセッ
トしてインサート22cを圧入して組立てる。このよう
な2分割構造にすることで、復帰バネ30を前に出すこ
とができ、また図1で示す出力軸の後方ロッド部24b
が不要となり、加工が容易となる。
【0010】実施例3.なお、2分割構造については、
図3に示すように、分割面をトルク伝達経路に設け、所
定の回転トルク以上で円周方向に滑るような締め代にし
てはめ合わせたスリップ機構としても良い。即ち図3に
おけるクラッチインナ22bとインサート22cとの分
割面22fはトルク伝達経路に設けられており、かつイ
ンサート22cにスプラインが形成される。従ってモー
タ部で発生したトルクが減速部→クラッチアウタ22a
→クラッチインナ22b→インサート22c→出力軸2
4→ピニオン25と伝達される。ここでクラッチインナ
22bにインサート22cが圧入され所定トルク以上で
滑るような締め代となっているので、エンジン側からの
異常衝撃に対し、モータ部を保護する機能を有する。
【0011】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、クラッ
チインナを両端支持とするとともに、その後方の軸受を
電機子軸の軸受と軸の内外で重なるようにしたので、ク
ラッチアウタとインナの偏心規制、あるいは電機子回転
軸と出力軸の偏心規制がなされ、クラッチの耐久性の向
上、及び減速部ギア音の低減等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1を示す一部断面図であ
る。
【図2】 この発明の実施例2を示す一部断面図であ
る。
【図3】 この発明の実施例3を示す要部断面図であ
る。
【図4】 この発明の実施例1と比較して不具合状態を
示す説明用断面図である。
【図5】 従来の同軸型スタータ装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スタータ装置、2 フロント部、3 モータ部、4
リヤ部、5 電磁スイッチ部、11a,11b 軸
受、21 フロントブラケット、21a 軸受、22
オーバランニングクラッチ、22a クラッチアウタ、
22b クラッチインナ、22c インサート部、23
遊星歯車減速装置、24 出力軸、25ピニオン、2
9 ストッパ、30 復帰バネ、33 電機子回転軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02N 15/06 F02N 15/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に中空の電機子回転軸を有するモー
    タ部と、このモータ部の後方に配置された電磁スイッチ
    部と、上記モータ部の前方に配置され、上記電機子回転
    軸の前端部に形成された太陽歯車とかみ合う遊星歯車減
    速装置及びオーバランニングクラッチ、ピニオン、出力
    軸をフロントブラケットに収納したフロント部とを、一
    軸線上に配列して連結した同軸型スタータ装置におい
    て、上記オーバランニングクラッチのクラッチインナの
    前端部を上記フロントブラケットの内周に装着された軸
    受で支承するとともに、後端部を上記中空の電機子回転
    軸の内径の上記太陽歯車の後方に装着された軸受で支承
    し、かつこの後端部の軸受は上記電機子回転軸を支承す
    る軸受と径方向で重なるように配置したことを特徴とす
    る同軸型スタータ装置。
  2. 【請求項2】 クラッチインナを前後部に2分割して、
    その後部インサート部と出力軸の前端部バネ受けとの間
    に復帰バネを配してなる請求項1記載の同軸型スタータ
    装置。
  3. 【請求項3】 クラッチインナを前後部に2分割して、
    それらの分割面を軸方向のトルク伝達経路に設けるとと
    もに、所定の回転トルク以上で円周方向に滑るような締
    め代にしてはめ合わせたスリップ機構とした請求項1記
    載の同軸型スタータ装置。
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