JP3313606B2 - 電子線露光装置及び露光方法 - Google Patents

電子線露光装置及び露光方法

Info

Publication number
JP3313606B2
JP3313606B2 JP06075097A JP6075097A JP3313606B2 JP 3313606 B2 JP3313606 B2 JP 3313606B2 JP 06075097 A JP06075097 A JP 06075097A JP 6075097 A JP6075097 A JP 6075097A JP 3313606 B2 JP3313606 B2 JP 3313606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
mask
deflection
time
settling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06075097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10256134A (ja
Inventor
賢一 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP06075097A priority Critical patent/JP3313606B2/ja
Publication of JPH10256134A publication Critical patent/JPH10256134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313606B2 publication Critical patent/JP3313606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electron Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線を用いて部
分一括マスク上に形成された半導体集積回路等の回路パ
ターンを半導体基板上に露光する電子線露光装置及び電
子線露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリデバイスに代表される半導
体デバイスは、ますます高密度化、高性能化、高機能化
が要求され、それに伴い半導体デバイスの製造プロセ
ス、特に微細パターンを形成するリソグラフィーに対し
ても、高度な技術が要求されている。これらの要求を満
たす技術として、解像性が高い電子線露光法が用いられ
てきている。
【0003】図7は、従来の電子線露光方法を説明する
ための電子線露光装置と被露光基板を示す構成図であ
る。電子銃101から発生した電子線102はアパチャ
103によって矩形に成形され、セル選択偏向器104
により部分一括マスク105上の所望の開口部106に
照射される。
【0004】図2は、部分一括マスクを示す構成図であ
る。図2に示されるように、部分一括マスク上には、任
意寸法の矩形を形成するための可変成形開口108と、
複数箇所に配置された種々のデバイスパターン開口10
6とが形成されている。ここで、パターン開口106に
は、メモリデバイスのメモリセルパターンの一部やアレ
イパターンの一部などデバイスパターン全体の中で繰り
返し用いられているパターンが形成されている。周辺回
路パターンのような繰り返しのない、あるいは繰り返し
の少ないパターンの露光には、可変成形開口108に照
射される電子線の位置を変化することにより、任意寸法
の矩形電子線を形成し一筆書きのようにパターンを一つ
ずつ露光する。
【0005】上記した露光方法は部分一括描画方式と呼
ばれ、部分一括マスク上のパターン開口が5個、光学系
の縮小率が1/25とされている。このとき部分一括マ
スク上でのパターン開口の大きさは125μm□であ
り、部分一括マスクの大きさは450μm□となる。
【0006】部分一括マスク上でパターン開口が選択さ
れる際、電子線はセル選択偏向器104によって所望の
パターン開口上に偏向される。また、部分一括マスクを
通過し成形された電子線は、部分一括マスクの下に位置
する振り戻し偏向器107により可変成形開口108を
通過した電子線と同じ光軸に振り戻される。セル選択偏
向器104及び振り戻し偏向器107は、通常4極の静
電偏向器つまり、X方向1組とY方向1組の2組の静電
偏向板で構成されている。
【0007】図2に示される部分一括マスク上のNo.
1のパターン開口106からNo.5のパターン開口1
06まで50kVの電子線を偏向するとき、光学系によ
っても多少異なるが、セル選択偏向器104及び振り戻
し偏向器107の出力電圧は、最大150V程度変化す
る。このため、パターン開口選択及び振り戻しの際に
は、各々の偏向器の出力が安定するまでの整定待ち時間
を設ける必要がある。セル選択偏向及び振り戻し偏向の
整定待ち時間が不充分である場合は、ショット位置決め
精度の劣化、収差による解像性の劣化等の問題が発生す
る。
【0008】現在、450μm□の部分一括マスクを用
いた場合、パターン開口選択及び振り戻しの際の整定待
ち時間は、100nsecから250nsecである。
選択するパターン開口によって偏向距離は大きく変化し
ないため、整定待ち時間は偏向距離によらず一定であ
る。レジスト感度が10μC/cm2、電流密度が10
A/cm2の場合、1ショットのショット時間は1μs
ecとなるため、前記整定待ち時間は、パターン開口変
更後のショット時間を10〜20%程度増加させる。
【0009】しかし、パターン開口数が少ないため部分
一括マスク上での電子線の偏向回数が少なく、また、パ
ターン開口を用いることにより、ショット数が数十分の
一に減少するため、スループット向上の効果の方が顕著
に現れる。
【0010】最近、部分一括マスク上のパターン開口の
数を数十〜百個程度まで増加させ、スループットの向上
を図る手段及び、電子線の縮小率を数十〜百分の一まで
大きくし部分一括マスクの作製を容易にし、部分一括マ
スク上のパターン開口の寸法精度の向上を図る手段につ
いて研究開発が進められている。この結果、部分一括マ
スクは大型化する傾向にある。図3にパターン開口数が
100個、縮小率が1/100の部分一括マスクを示
す。この場合、パターン開口の大きさは、部分一括マス
ク上で500μm□となり、部分一括マスクの大きさは
6000μm□となる。
【0011】パターン開口数が増加すると、部分一括マ
スク上で電子線を偏向する回数が増加し、整定待ち時間
の影響が顕著に現れる。また、部分一括マスクの大型化
により偏向距離が大きくなるため、セル選択偏向器及び
振り戻し偏向器の出力電圧の変化量は、数百Vにもな
る。このため、部分一括マスク上で大きく偏向された後
のショットでは、整定待ち時間の不足により、位置決め
精度の劣化や収差による解像度の劣化等の問題が発生す
る。また、充分な整定待ち時間(μsecオーダー)を
設けた場合、スループットが低下する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例では、部分
一括マスクが6000μm□程度まで大型化した場合、
パターン開口を選択する回数が増加し、さらにパターン
開口選択時に電子線を大きく偏向しなければならないた
め、パターンの位置決め精度の低下及び解像性の低下等
の問題が生じる。また、この問題を解決するために、パ
ターン開口選択後の整定待ち時間を大きくすると、スル
ープットが低下する。
【0013】本発明の目的は上記の問題点を解決し、ス
ループットの低下を防ぎ、パターン位置精度及び解像性
を向上させる電子線露光装置及び電子線露光方法を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係わる電子線露光装置は、時間設定部を有
する部分一括描画方式を用いた電子線露光装置であっ
て、時間設定部は、アドレス情報が格納されたメモリ
と、前記メモリのアドレス情報に基いて振り戻し偏向器
の偏向電圧を変化させ、偏向距離が大きい部分一括マス
クのパターン開口を通過した電子線を可変成形開口を通
過した電子線と同じ光軸に偏向する第1の制御部と、前
記第1の制御部からの変更電圧により適切な整定待ち時
間を設定し電子線ブランキング電極に信号を送る第2の
制御部と、を有し、前記振り戻し偏向器の偏向電圧のX
方向とY方向との変化量のうち変化量の大きい方の値に
基いて整定待ち時間を設定するものであることを特徴と
する。
【0015】また本発明に係る電子線露光方法は、部分
一括描画方式を用いて描画を行う電子線露光方法であっ
て、 部分一括マスクを通過し成形された電子線を可変成
形開口を通過した電子線と同じ光軸に振り戻す際の偏向
電圧のX方向とY方向との変化量のうち変化量の大きい
方の値に基いて整定待ち時間を設定するものである
【0016】また、本発明に係わる電子線露光装置は、
時間設定部を有する部分一括描画方式を用いた電子線露
光装置であって、 時間設定部は、アドレス情報と整定
待ち時間を決定するテーブルが格納されたメモリと、前
記メモリのアドレス情報に基いてセル選択偏向器の偏向
電圧を変化させ、偏向距離が大きい部分一括マスクの
望のパターン開口上に電子線を照射させる第1の制御器
と、前記メモリのアドレス情報に基いて振り戻し偏向器
の偏向電圧を変化させ、前記部分一括マスクのパターン
開口を通過した電子線を可変成形開口を通過した電子線
と同じ光軸に偏向する第2の制御部と、前記第1又は第
2の制御部からの変更電圧により適切な整定待ち時間を
設定し電子線ブランキング電極に信号を送る第3の制御
部と、を有し、前記部分一括マスク上で複数のパターン
開口の中から所望のパターン開口を選択する際の電子線
のX方向とY方向との偏向距離のうち電子線偏向距離の
大きい方を参照して前記メモリのテーブルから設定させ
る第1の整定待ち時間と、前記部分一括マスクを通過し
成形された電子線を可変成形開口を通過した電子線と同
じ光軸に振り戻す際の偏向電圧のX方向とY方向との変
化量のうち偏向電圧変化量の大きい方を参照して前記メ
モリのテーブルから設定される第2の整定待ち時間のう
ち長い方により、前記部分一括マスク上のパターン開口
を選択したときの整定待ち時間を決定するものであるこ
とを特徴とする。
【0017】また本発明に係る電子線露光方法は、部分
一括描画方式を用いて描画を行う電子線露光方法であっ
て、 部分一括マスク上で複数のパターン開口の中から所
望のパターン開口を選択する際の電子線のX方向とY方
向との偏向距離のうち電子線偏向距離の大きい方を参照
して設定される第1の整定待ち時間と、部分一括マスク
を通過し成形された電子線を可変成形開口を通過した電
子線と同じ光軸に振り戻す際の偏向電圧のX方向とY方
向との変化量のうち偏向電圧変化量の大きい方を参照し
て設定される第2の整定待ち時間のうち長い方により、
部分一括マスク上のパターン開口を選択したときの整定
待ち時間を決定する
【0018】また前記第1及び第2の整定待ち時間は、
部分一括マスク上で複数のパターン開口の中から新たに
選択されたパターン開口と前回選択されていたパターン
開口とのアドレスを比較して部分一括マスク上での電子
線のX方向とY方向との偏向距離のうち大きい方を参照
してメモリが記憶しているテーブルより決定されるもの
である
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】本発明によれば、部分一括マスク上のパターン
開口選択及び部分一括マスク通過後の振り戻し偏向の際
に、部分一括マスク上での電子線の偏向距離及び振り戻
し偏向器の偏向電圧の変化量によって最適な整定待ち時
間を設定する。このため、大型の部分一括マスクを用い
た部分一括描画方式の電子線描画を行っても、整定待ち
時間によるスループットの低下を防ぎ、精度のよいショ
ットの位置決めを行うことができ、また解像性の良い描
画を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本発明の実
施形態について説明する。
【0023】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る部分一括描画方式を用いた電子線露光装置を示
す構成図である。
【0024】図1において、電子銃101から出た電子
線102は第1アパチャ103によって矩形に成形され
た後、セル選択偏向器104によって部分一括マスク1
05上の各パターン開口106に偏向される。各パター
ン開口106を通過し成形された電子線は、振り戻し偏
向器107により可変成形開口108を通過した電子線
と同じ光軸に偏向され、位置決め偏向器109により被
露光基板110上の所望位置に露光される。103aは
対物アパチャである。
【0025】近年、高スループット化のために部分一括
マスク105上のパターン開口106の数を増加させ、
かつ部分一括マスク105の作製精度を上げるために電
子線露光装置の縮小率を大きくする傾向にある。
【0026】図2に、パターン開口106の数が5個、
縮小率が1/25の部分一括マスクを、図3に、パター
ン開口106の数が100個、縮小率が1/100の部
分一括マスクをそれぞれ示す。
【0027】部分一括マスクが大型化すると、部分一括
マスク上での電子線の偏向距離が大きくなり、また、パ
ターン開口数が増加するため、パターン開口を選択する
回数が増加する。このため、整定待ち時間が不十分であ
ると、位置決め精度の劣化や収差による解像性の劣化と
いった問題が生じる。また、整定待ち時間を長くする
と、パターン開口選択回数が多いため、スループットが
低下する。
【0028】そこで、本発明の実施形態1では、部分一
括マスク上の電子線の偏向距離に応じて、整定待ち時間
を適切な値に変更し、スループットを低下させることな
く、高精度なショットの位置決めを行い、また、解像性
の良いレジストパターンを得ることを特徴としたもので
ある。
【0029】図1に示すように本発明の実施形態1は、
部分一括マスク上の電子線の偏向距離に応じて、整定待
ち時間を適切な値に変更する時間設定部を有している。
図1に示す本発明の実施形態1に係る時間設定部は、メ
モリ112と、セル選択偏向器104の制御部113a
と、電子線用ブランキング電極111の制御部113b
とから構成されている。
【0030】本発明の実施形態1に係る動作を示す図4
に基いて具体的な動作について説明する。まず、メモリ
ー112に保存されているパターン開口のデータから次
のショットに用いる部分一括マスク105上のパターン
開口106のアドレス情報を、セル選択偏向器104の
制御部113aと電子線用ブランキング電極111の制
御部113bとに送る。
【0031】制御部113aは、メモリ112からのア
ドレス情報に基いてセル選択偏向器104の偏向電圧を
変化させ、所望のパターン開口106上に電子線を照射
させるようにする。また、ブランキング電極の制御部1
13bは、前回のショットと今回のショットに用いるパ
ターン開口106の部分一括マスク105上のアドレス
情報を比較し、その距離に応じて適切な整定待ち時間を
設定し、ブランキング電極111に信号を送る。ブラン
キング電極111は、設定された整定待ち時間だけ電子
線102をブランキングし、被露光基板110上に電子
線が照射されないようにする。
【0032】整定待ち時間は、パターン開口106のX
方向とY方向の偏向距離の大きな方で決定される。この
結果、各々のパターン開口106をどのような順番で用
いても、位置精度の良いショットを描画でき、高い解像
性を保つことができる。また、整定待ち時間も各々のシ
ョットで最適な値が用いられるため、スループットの低
下も防止することができる。
【0033】(実施形態2)次に本発明の実施形態2に
ついて図面を参照して説明する。部分一括マスクが大型
化すると、振り戻し偏向の距離も大きくなり、また振り
戻し偏向器の出力電圧を変化させる回数も増加する。こ
のため、パターン開口選択の場合と同様に整定待ち時間
が不十分であると、位置決め精度の劣化や収差による解
像性の劣化といった問題が起こる。また、整定待ち時間
を長くすると、振り戻し偏向器の出力電圧を変化させる
回数が多いため、スループットが低下する。
【0034】そこで、本発明の実施形態2では、振り戻
し偏向器107の電子線の偏向距離に応じて、整定待ち
時間を適切な値に変更し、スループットを低下させるこ
となく、高精度なショットの位置決めを行い、また、解
像性の良いレジストパターンを得ることを特徴としたも
のである。
【0035】図1に示す本発明の実施形態2は、部分一
括マスクを通過し成形された電子線を可変成形開口を通
過した電子線と同じ光軸に振り戻す際の偏向電圧の変化
量によって、整定待ち時間を設定する時間設定部を有し
ており、時間設定部は、メモリ112と、振り戻し偏向
器107の制御部113cと、ブランキング電極111
の制御部113bとから構成されている。
【0036】図5は、本発明の実施形態2に係る動作を
示すフローチャートである。図5において、まず、メモ
リー112に保存されているパターン開口106のデー
タから次のショットに用いる部分一括マスク105上の
パターン開口106のアドレス情報を、振り戻し偏向器
107の制御部113cに送る。制御部113cは、メ
モリ112からのアドレス情報に基いて振り戻し偏向器
107の偏向電圧を変化させ、パターン開口106を通
過した電子線を可変成形開口108を通過した電子線と
同じ光軸に偏向する。
【0037】また、制御部113cは、振り戻し偏向器
107の偏向電圧の変化量をブランキング電極111の
制御部113bに送る。ブランキング電極111の制御
部113bは、振り戻し偏向器107の偏向電圧の変化
量に応じて、適切な整定待ち時間を設定し、ブランキン
グ電極111に信号を送る。ブランキング電極111
は、設定された整定待ち時間だけ電子線をブランキング
し、被露光基板110上に電子線が照射されないように
する。
【0038】整定待ち時間は、振り戻し偏向器107の
X方向とY方向の偏向電圧の変化量の大きな方で決定さ
れる。この結果、各々のパターン開口106をどのよう
な順番で用いても、位置精度の良いショットを描画で
き、高い解像性を保つことができる。また、整定待ち時
間も各々のショットで最適な値が用いられるため、スル
ープットの低下も防止することができる。
【0039】(実施形態3)次に本発明の実施形態3に
ついて図面を参照して説明する。実施形態1及び2にお
いて説明したように、部分一括マスク105上のパター
ン開口106が選択される際には、最適な整定待ち時間
が設定される必要がある。図6に、整定待ち時間を設定
するアルゴリズムをフローチャートで示す。
【0040】まず、パターン開口106が選択される
と、前回選択されていたパターン開口106の部分一括
マスク105上のアドレスと新しく選択されたパターン
開口106のアドレスが比較される。この結果、部分一
括マスク105上での電子線のX方向の偏向距離Dx
(偏向されるブロック数)とY方向の偏向距離Dy(ブ
ロック数)が算出される。
【0041】次に両者のうち大きい方の偏向距離を参照
して、メモリ112に記憶されているテーブルより整定
待ち時間Tsが決定される。メモリ112のテーブルに
は選択されたパターン開口106とその前に選択されて
いたパターン開口106の距離(偏向されるブロック
数)に依存した整定待ち時間が設定されている。
【0042】振り戻し偏向の時も同様の処理を行い、整
定待ち時間Trが決定される。その後、セル選択偏向器
の整定待ち時間Tsと、振り戻し偏向器の整定待ち時間
Trで長い方が整定待ち時間として決定され、ブランキ
ング電極に信号が送られる。これにより、高いショット
の位置決め精度が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、部
分一括マスクが大型化しても、部分一括マスク上でのセ
ル選択偏向器による電子線の偏向距離、もしくは部分一
括マスクを通過し成形された電子線を、振り戻し偏向器
によって可変成形開口に振り戻す際の振り戻し偏向器の
出力電圧の変化量によって最適な整定待ち時間を設定す
るため、整定待ち時間の増加によるスループットの低下
を防止することができ、ショットの位置決め精度も従来
の部分一括マスクを用いた場合と同様の精度を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子線露光装置を示す
構成図である。
【図2】従来の部分一括マスクの概略図である。
【図3】大型化した部分一括マスクの概略図である。
【図4】第1の実施例の露光方法の説明図である。
【図5】第2の実施例の露光方法の説明図である。
【図6】第3の実施例の露光方法の説明図である。
【図7】従来の電子線露光装置の概略図である。
【符号の説明】
101 電子銃 102 電子線 103 第1アパチャ 104 セル選択偏向器 105 部分一括マスク 106 パターン開口 107 振り戻し偏向器 108 可変成形開口 109 位置決め偏向器 110 被露光基板 111 ブランキング電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間設定部を有する部分一括描画方式を
    用いた電子線露光装置であって、 時間設定部は、アドレス情報が格納されたメモリと、前
    記メモリのアドレス情報に基いて振り戻し偏向器の偏向
    電圧を変化させ、偏向距離が大きい部分一括マスクの
    ターン開口を通過した電子線を可変成形開口を通過した
    電子線と同じ光軸に偏向する第1の制御部と、前記第1
    の制御部からの変更電圧により適切な整定待ち時間を設
    定し電子線ブランキング電極に信号を送る第2の制御部
    と、を有し、前記振り戻し偏向器の偏向電圧のX方向と
    Y方向との変化量のうち変化量の大きい方の値に基いて
    整定待ち時間を設定するものであることを特徴とする電
    子線露光装置。
  2. 【請求項2】 時間設定部を有する部分一括描画方式を
    用いた電子線露光装置であって、 時間設定部は、アド
    レス情報と整定待ち時間を決定するテーブルが格納され
    たメモリと、前記メモリのアドレス情報に基いてセル選
    択偏向器の偏向電圧を変化させ、偏向距離が大きい部分
    一括マスクの所望のパターン開口上に電子線を照射させ
    る第1の制御器と、前記メモリのアドレス情報に基いて
    振り戻し偏向器の偏向電圧を変化させ、前記部分一括マ
    スクのパターン開口を通過した電子線を可変成形開口を
    通過した電子線と同じ光軸に偏向する第2の制御部と、
    前記第1又は第2の制御部からの変更電圧により適切な
    整定待ち時間を設定し電子線ブランキング電極に信号を
    送る第3の制御部と、を有し、前記部分一括マスク上で
    複数のパターン開口の中から所望のパターン開口を選択
    する際の電子線のX方向とY方向との偏向距離のうち電
    子線偏向距離の大きい方を参照して前記メモリのテーブ
    ルから設定させる第1の整定待ち時間と、前記部分一括
    マスクを通過し成形された電子線を可変成形開口を通過
    した電子線と同じ光軸に振り戻す際の偏向電圧のX方向
    とY方向との変化量のうち偏向電圧変化量の大きい方を
    参照して前記メモリのテーブルから設定される第2の整
    定待ち時間のうち長い方により、前記部分一括マスク上
    のパターン開口を選択したときの整定待ち時間を決定す
    るものであることを特徴とする電子線露光装置。
JP06075097A 1997-03-14 1997-03-14 電子線露光装置及び露光方法 Expired - Fee Related JP3313606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06075097A JP3313606B2 (ja) 1997-03-14 1997-03-14 電子線露光装置及び露光方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06075097A JP3313606B2 (ja) 1997-03-14 1997-03-14 電子線露光装置及び露光方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10256134A JPH10256134A (ja) 1998-09-25
JP3313606B2 true JP3313606B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=13151268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06075097A Expired - Fee Related JP3313606B2 (ja) 1997-03-14 1997-03-14 電子線露光装置及び露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313606B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10256134A (ja) 1998-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5399872A (en) Charged-particle beam exposure method
GB2349737A (en) Electron beam exposure apparatus
JP3461076B2 (ja) 高速データ読み出し可能な荷電粒子ビーム露光装置及び方法
JP3295855B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光方法
JPH0357608B2 (ja)
JPH09199389A (ja) 電子ビーム描画方法
JPH1140475A (ja) 露光描画装置、露光描画方法及び露光描画処理プログラムを記録した記録媒体
US5349197A (en) Method for exposing a pattern on an object by a charged particle beam
Yasuda et al. Fast electron beam lithography system with 1024 beams individually controlled by blanking aperture array
US6288406B1 (en) Electron beam lithography system having variable writing speed
JP3313606B2 (ja) 電子線露光装置及び露光方法
JP2003077821A (ja) パターン描画方法と露光用マスクの製造方法
KR100337596B1 (ko) 다중 컬럼의 대전 입자 빔 리소그라피 시스템
JP2001015428A (ja) 電子ビーム露光装置
JPH0669112A (ja) 透過マスク板
JP3246610B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光方法および露光装置
JP3290699B2 (ja) パターン形成方法
JP3006554B2 (ja) 電子線露光方法
JP3236162B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光方法及びその装置
JPH0590142A (ja) 荷電粒子ビームを用いた露光方法
JPH06132205A (ja) 荷電粒子ビーム露光装置
JP3584962B2 (ja) 荷電ビーム描画方法及びその装置
JP2000058415A (ja) 荷電粒子ビーム露光装置
JPH06181172A (ja) 電子ビーム露光装置及びその露光方法
JP2000323401A (ja) 荷電粒子ビーム露光装置及び露光方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees