JP3313014B2 - 管端部の加工装置 - Google Patents

管端部の加工装置

Info

Publication number
JP3313014B2
JP3313014B2 JP23207895A JP23207895A JP3313014B2 JP 3313014 B2 JP3313014 B2 JP 3313014B2 JP 23207895 A JP23207895 A JP 23207895A JP 23207895 A JP23207895 A JP 23207895A JP 3313014 B2 JP3313014 B2 JP 3313014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
tube
processing
inner diameter
axis direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23207895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0957503A (ja
Inventor
芳樹 河野
昇 高橋
哲哉 高良
憲三 占部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
JFE Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Engineering Corp filed Critical JFE Engineering Corp
Priority to JP23207895A priority Critical patent/JP3313014B2/ja
Publication of JPH0957503A publication Critical patent/JPH0957503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313014B2 publication Critical patent/JP3313014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)
  • Turning (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管の端部に切削加
工、ネジ切り加工等の加工を行うに際して、管を内径側
から支持する管内径支持装置有する管端部の加工装置
であり、特に小径薄肉長尺の管に対して有効な管内径支
持装置有する管端部の加工装置である。
【0002】
【従来の技術】管、特に油井管等の小径薄肉長尺の管は
変形しやすく、切削加工時の工具からの切削力により振
動等も発生しやすいため、高精度の加工が困難である。
このため従来から、管を内径側から支持する内径支持部
を有する支持装置を使って加工を行っていた。この従来
の管内径支持装置には、管の端面を押圧して支持する管
端押圧部が固定されており、内径側と端面側の両方から
支持できるようになっていた。
【0003】管端部の加工には、管の端面、管端部外周
の口元テーパ部、管端部外周のネジ部等の複数箇所の加
工がある。このうち、管端部外周のネジ部の加工時に
は、管の端面に管端押圧部を押し付けて、内径支持部と
管端押圧部の両方によって管を支持し、管の端面および
管端部外周の口元テーパ部の加工時には、管端押圧部お
よび内径支持部を管の端面から引き離して、端部での支
持は何もしていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の管内径支持装置
では、内径支持部と管端押圧部とが固定されていたた
め、管端部外周のネジ部の加工以外の加工では、最適位
置に内径支持部を位置決めできないこと、および端面加
工時に工具と干渉することのため、内径支持部を使用で
きず、ビビリを発生することがあった。
【0005】そこで、本発明は、管を常に最適な位置で
支持し、管の振動を減少させ、管の端部の加工を高精度
に行うことができる管端部の加工装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の管端部の加工装置は、管の端部に加工を行
う管端部の加工装置であって、ベッドと、前記ベッド上
に設けられ、管を固定保持するチャックと、前記ベッド
上に管の軸線方向(以下、Z軸方向という)に移動自在
に設けられ、管の端部に加工を行う加工ヘッドと、前記
加工ヘッドをZ軸方向に移動させる加工ヘッド駆動機構
と、前記加工ヘッドに設けられた管内径支持装置と、前
記加工ヘッドおよび前記管内径支持装置を制御する制御
装置とを有する。そして、前記管内径支持装置は、管の
内側に進入退出可能な内径支持部と、前記内径支持部に
設けられ、それぞれが管の半径方向に前進後退可能な複
数の支持ピンと、前記支持ピンを管の半径方向に前進後
退させる支持ピン駆動機構と、Z軸方向に移動可能であ
る管端押圧部と、前記管端押圧部に設けられ管の端面を
押圧可能である押圧リングと、前記管端押圧部を、加工
ヘッドに対してZ軸方向に移動させる支持装置送り機構
と、前記内径支持部を、前記管端押圧部に対してZ軸方
向に相対的に移動させる内径支持部駆動機構とを有す
る。また、前記制御装置は、前記加工ヘッド駆動機構に
よる前記加工ヘッドの移動と、前記支持装置送り機構の
移動とを互いにZ軸方向の逆方向にかつ同一距離同期さ
せて行い、前記管端押圧部と前記内径支持部を管に対し
て静止した状態で加工を行うものである
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の管端部の加工装置の正面
図である。管9は、たとえば、石油掘削に使用する油井
管である。石油掘削の掘削深度は、近年ますます増大し
ており、油井管に要求される耐圧性、接合部のシール
性、耐久性等もますます高度なものとなってきている。
そのために、管接合部に高い加工精度が要求されてい
る。図1のものは、そのような管の端部を高精度に加工
する加工装置である。
【0013】ベッド1上に、図1の右側から、加工ヘッ
ド2、計測ヘッド3、第1のチャック4、第2のチャッ
ク5が配置されている。加工ヘッド2は、Z軸ガイド1
2に沿ってZ軸方向に移動可能に設けられ、Z軸モータ
2Zおよび駆動機構により駆動される。Z軸方向は、図
1では左右方向である。加工ヘッド2には、ダイヘッド
21が設けられ、このダイヘッド21に管端部の端面加
工、面取り加工、外周部の輪郭加工、およびネジ切り加
工を行う加工工具を備えている。ダイヘッド21は、主
軸モータ22および回転駆動機構により、その軸線回り
に回転駆動される。
【0014】図2から図5は本発明の主要部を示す図で
ある。加工ヘッド2のダイヘッド21内には、図2のよ
うに管内径支持装置6が設けられている。管内径支持装
置6は、図1の支持装置送りモータ6Zおよび支持装置
送り機構66により、Z軸方向と平行な方向に、加工ヘ
ッド2に対して相対移動される。管内径支持装置6は、
管9端部の中に挿入され、管9を内側から支持するため
の装置である。
【0015】計測ヘッド3は、ベッド1上の計測スタン
ド13に設置されている。計測ヘッド3は、計測B軸モ
ータ3BおよびB軸駆動機構によりB軸方向に移動可能
であり、計測Y軸モータ3YおよびY軸駆動機構により
Y軸方向に移動可能である。ここで、B軸方向はZ軸方
向と平行な方向であり、Y軸方向は図1の上下方向であ
る。
【0016】第1のチャック4、第2のチャック5は、
ベッド1上のチャックベース14に設置されている。管
9は、図1の紙面直角方向に搬送供給され、管端部が加
工位置に位置決めされ、第1および第2のチャック4,
5によって保持される。
【0017】図2は、管内径支持装置6の全体を表して
いる。管内径支持装置6の最外部は外管61である。外
管61は加工ヘッド2内に収納され、ダイヘッド21と
ともに回転する。また、外管61は加工ヘッド2に対し
てZ軸方向に移動可能に設けられている。
【0018】図3、図4に示すように外管61の内側に
は、内管62が設けられている。外管61と内管62は
相対回転可能にされており、外管61がダイヘッド21
と共に回転しても、内管62は最後部で回転を阻止され
ているため回転はしない。Z軸方向の移動は外管61と
内管62は一体的に移動する。内管62は3重の管によ
って構成され、最内管の内部およびそれぞれの管の間の
部分が切削液の通路として構成され、内部から通路62
A、通路62B、通路62Cとなっている。
【0019】内管62の先端部に管端押圧部63が取り
付けられている。管端押圧部63の先端部には押圧リン
グ631が設けられ、その押圧リング631により管9
の端面を押圧支持する。また、管端押圧部63の先端か
ら突出するように内径支持部64が設けられている。こ
の内径支持部64は管端押圧部63に対して後記する図
5に示す機構によってZ軸方向に前進後退することが可
能である。
【0020】図2に示すように、外管61の後部にはロ
ータジョイント65が設けられ、このロータジョイ
ント65を通して刃先切削液が刃先切削液通路に供給さ
れる。また、内管62の後部からも通路62A、通路6
2B、通路62Cにそれぞれ切削液を別々に供給する。
【0021】管端押圧部63の内部には進退シリンダ6
33が設けられ、内径支持部64後端の進退ピストン6
43がそこに嵌合している。進退シリンダ633の後端
には通路62Bが連通し、前端には通路62Cが連通し
ている。進退シリンダ633および進退ピストン643
が内径支持部駆動機構を構成している。
【0022】内径支持部64の内部には拡縮シリンダ6
44が設けられ、そこに支持ピン641が嵌合してい
る。拡縮シリンダ644には通路62A、通路62Cが
連通している。支持ピン641の後端はピストンとして
構成され、拡縮シリンダ644の中で前進後退が可能で
ある。拡縮シリンダ644と支持ピン641の後端ピス
トン部が支持ピン駆動機構を構成している。この実施例
では、支持ピン641は内径支持部64の外周180°
対向した位置に2個設けられている。支持ピン641
は、内径支持部64の外周に均等に3個以上設けてもよ
い。
【0023】通路62Cへは常時切削液を供給し、液圧
を付加している。非加工時には、通路62A、通路62
Bへの切削液の供給を停止し、通路62A、通路62B
の圧力は大気圧に開放する。通路62Cの切削液圧力に
より、進退ピストン643と支持ピン641は後退して
いる。
【0024】管9の端面および口元テーパ部を加工する
場合、まず、通路62Bに切削液を供給する。通路62
Bからの切削液圧力は進退ピストン643を管9側に前
進させるように働き、通路62Cからの切削液圧力は進
退ピストン643を後退させるように働くが、ピストン
の圧力が作用する面積の違いにより、進退ピストン64
3は前進する。これにより、内径支持部64は、図3の
ように管端押圧部63から突出した状態となる。この状
態で、管内径支持装置6全体をZ軸方向に移動させ、内
径支持部64を管端部の内面に位置させる。
【0025】次に、通路62Aに切削液を供給する。通
路62Aからの切削液圧力は支持ピン641を突出させ
る向きに働き、支持ピン641を管9の内面に押し付
け、管9を支持する。なお、通路62Cからの切削液圧
力が支持ピン641を後退させる向きに働くが、ピスト
ン部の圧力が作用する面積の違いにより、支持ピン64
1は突出する。支持ピン641により管9の内面を支持
し、振動を防止した状態で、工具により管9の端面およ
び口元テーパ部の加工を行う。加工が終了したら、順
次、通路62A、通路62Bへの切削液の供給を停止
し、支持ピン641と進退ピストン643を後退させ
る。
【0026】管9の端部外周のネジ部の加工を行う場合
は、通路62Bへの切削液の供給を停止しておき、通路
62Cからの切削液圧力により進退ピストン643を後
退させ、図4のように内径支持部64を管端押圧部63
に近接した状態とする。この状態で、管内径支持装置6
全体をZ軸方向に移動させ、内径支持部64を管端部の
内面に位置させると同時に管端押圧部63の押圧リング
631を管9の端面に押し付ける。
【0027】次に、通路62Aに切削液を供給する。通
路62Aからの切削液圧力は支持ピン641を突出させ
る向きに働き、支持ピン641を管9の内面に押し付け
る。押圧リング631により管9の端面を支持し、支持
ピン641により管9の内面を支持して、振動を防止し
た状態で、工具により管9の端部外周のネジ部の加工を
行う。加工が終了したら、通路62Aへの切削液の供給
を停止し、支持ピン641を後退させる。
【0028】図5は、管内径支持装置6のZ軸方向の送
り機構である支持装置送り機構66の構成を表してい
る。外管61に取り付けられたロータリジョイント65
は移動基盤663に固定されている。移動基盤663は
Z軸方向にのみ移動可能にガイドされており、送りナッ
ト662に接続されている。支持装置送りモータ6Zに
よって送りねじ661を回転し、送りナット662を移
動することによって、移動基盤663、ロータリジョイ
ント65を介して外管61すなわち管内径支持装置6を
Z軸方向に移動する。
【0029】また、送りナット662と移動基盤663
の間の接続部分には緩衝付勢機構が設けられており、押
圧リング631が管9の端面に突き当たるときの衝撃を
吸収するとともに、押圧リング631を端面に対して所
定の押圧力で付勢する。
【0030】図6から図11は本発明の管内径支持装置
および管端部の加工装置を組込んだ管加工機のその他の
構造を示す図である。
【0031】ダイヘッド21はヘッドカバー23によっ
て覆われており、切削液や加工屑が飛散するのを防止し
ている。図6は、ヘッドカバー23に取り付けた振動吸
収装置7を示している。ヘッドカバー23の中央部分に
は、管9が通る穴が設けられており、この穴の部分の外
側に振動吸収装置7が取り付けられている。
【0032】管9の加工のために、ダイヘッド21がZ
軸方向に移動しても、振動吸収装置7はヘッドカバー2
3と共にZ軸方向に移動し、常に工具と所定の距離を保
ちながら、工具近傍に位置する。このため、常に加工位
置の近傍で効果的に振動を減少吸収することができる。
【0033】振動吸収装置7の全体形状は、図7のよう
に管9を取り囲むリング状である。内側に支持リング7
1、その外側に中間リング72、一番外側に外リング7
3が設けられている。支持リング71には、円周方向に
均等な6ヶ所に支持ローラ714が設けられている。支
持リング71は、管9の外径に応じて種々の内径のもの
が用意されており、管9の外径に応じて交換する。
【0034】図8は、図7のA−A断面図である。外リ
ング73と中間リング72はヘッドカバー23に固定さ
れている。外リング73には、その外周に連通する空気
供給口731と切削液供給口732が設けられている。
中間リング72には、その内部に、空気供給口731に
連通する空気通路721と、切削液供給口732に連通
する切削液通路74が設けられている。
【0035】支持リング71は、中間リング72の内側
に着脱自在に取り付けられ、その内部の円周方向に均等
な6ヶ所にシリンダ711が設けられている。シリンダ
711の数は6個とは限らず、3個、4個、8個等、必
要に応じて設置箇所を増減できる。それぞれのシリンダ
711には、支持ロッド713の後部に設けられたピス
トン712が嵌合している。支持ロッド713の先端に
は、支持ローラ714が管9の軸方向に転がり可能な向
きに取り付けられている。支持ローラ714は振動減衰
特性の高い材質のものが適しており、この実施例では、
ナイロン(商品名)を使用している。
【0036】シリンダ711には、空気通路721が連
通している。また、シリンダ711内には、バネ715
が設けられ、ピストン712を後方に付勢している。空
気供給口731から加圧空気を供給することにより、支
持ロッド713および支持ローラ714を管9の方向に
前進させ、支持ローラ714によって管9を軽い力で押
圧支持する。加圧空気の供給を停止開放すれば、ピスト
ン712はバネ715により後退し、支持ローラ714
による管9の押圧支持は解除される。シリンダ711、
ピストン712およびバネ715が支持ロッド駆動機構
を構成する。
【0037】支持リング71には、ヘッドカバー23の
管9が通る穴の外側部分を覆う延長カバー716が取り
付けられている。延長カバー716はヘッドカバー23
の穴と管9との間を塞ぎ、切削液、加工屑の飛散を防止
する。
【0038】また、支持リング71には、切削液ガイド
717が設けられ、切削液ガイド717と延長カバー7
16の間の隙間が、切削液噴出溝719として構成され
る。切削液噴出溝719は切削液通路74に連通してお
り、切削液供給口732からの切削液が矢印方向に噴出
する。切削液ガイド717と延長カバー716によっ
て、切削液が延長カバー716と管9の隙間をダイヘッ
ド21側に噴出するように方向付けられているので、こ
の隙間のシールとして機能し、切削液、加工屑の飛散を
防止する。さらに、支持リング71には、ゴム等のパッ
キン718が設けられ、切削液が外側に噴出するのを防
止する。
【0039】図9は、第1のチャック4の構成を示す図
である。また、第2のチャック5の構成も基本的にこれ
と同一である。チャック本体には、2つのスライダ42
が移動自在に設けられている。このスライダ42には、
それぞれジョー41が設けられており、このジョー41
により管9を保持する。ジョー41は管9の外径に応じ
て、いろいろな形状のものが用意されており、交換が可
能となっている。
【0040】スライダ42は、シリンダ45によって駆
動される。2つのスライダ42は、ラック43とピニオ
ン44の機構により同期して移動し、常に管9をチャッ
ク中心に保持する。
【0041】チャック本体の下部は、位置調整機構46
に接続されており、第1のチャック4をX,Y軸方向に
位置調整することが可能である。ここでX軸方向はZ軸
と直交する水平方向、Y軸方向は垂直方向である。
【0042】図10が位置調整機構46の構成を示す図
である。位置調整機構46のX軸方向の調整機構は、X
軸サーボモータ4X、X軸調整部材462、X軸係合部
材463からなる。X軸サーボモータ4Xと送りネジ機
構によりX軸調整部材462がX軸方向に移動すると、
チャック本体の下端に固定されたX軸係合部材463が
チャック本体とともにX軸方向に移動する。X軸係合部
材463は、X軸調整部材462に対して、相対的にX
軸方向には移動不能であるが、Y軸方向には移動可能で
あるように係合している。
【0043】位置調整機構46のY軸方向の調整機構
は、Y軸サーボモータ4Y、Y軸調整部材465、Y軸
係合部材466からなる。Y軸サーボモータ4Yと送り
ネジ機構によりY軸調整部材465がX軸方向に移動す
ると、その移動は、Y軸調整部材465の上面とY軸係
合部材466の下面に設けられた傾斜面によってY軸方
向の移動に変換され、Y軸係合部材466がチャック本
体とともにY軸方向に移動する。Y軸係合部材466
は、チャックベース14上の固定部材4’に対してY軸
方向にのみ移動可能なように案内されている。Y軸係合
部材466はチャック本体の下端に設けられ、チャック
本体に対してX軸方向には相対移動可能に、Y軸方向に
は相対移動不能になるよう取り付けられている。
【0044】位置調整機構46によりX軸方向、Y軸方
向にそれぞれ独立に位置調整が可能である。調整範囲は
それぞれの軸方向に±3mm程度が望ましい。また、第
1および第2のチャックには、図示しないチャック本体
ロック機構が設けられている。ロック機構による固定部
材4’へのロックを解除した後、位置調整機構46によ
ってチャックの位置を調整し、位置調整終了後はロック
機構によりチャック本体を固定部材4’にロックする。
これによりチャックの位置調整機構に起因する剛性の低
下を防止することができる。
【0045】図11は、計測ヘッド3の構成を示す図で
ある。計測ヘッド3は、計測スタンド13上でY軸方向
およびB軸方向に移動可能に設置されている。管9の供
給、排出時および加工ヘッド2が前進して切削している
時には、計測ヘッド3はY軸の上方に待避している。管
9が搬送供給され、チャックにより保持されると、計測
ヘッド3はY軸方向下方の計測位置に下降する。
【0046】計測ヘッド3にはX1計測子31、X2計
測子32、Y計測子33、管端計測子34が設けられて
いる。管端計測子34は、管9の端面の位置を計測する
ためのものであり、これによりZ軸方向の加工基準点を
設定する。X1計測子31とX2計測子32は、管9の
X方向の外径位置を計測するものである。これにより、
管9の外径と中心位置のX座標が計算できる。Y計測子
33は、管9のY方向の外径位置を計測し、中心位置の
Y座標を計算するためのものである。
【0047】管端計測子34は、エアシリンダにより計
測ヘッドに対してZ軸方向に進退され、その移動量が、
光学スケールによって読み取れるよう構成されている。
他の計測子も同様であるが、移動方向は管9の半径方向
となっている。エアシリンダによって計測子を管9に突
き当て、このときの計測子の移動量により管9の管端位
置を計測する。
【0048】計測ヘッド3には、また、管9の端部の位
置が異常に突出した場合に、これを検出し計測ヘッド3
の破損を防止するための光センサ35が設けられてい
る。
【0049】管9の中心位置を計測し、チャックの位置
調整を行い、管9の中心位置と加工ヘッドの軸芯位置と
のずれ量が許容範囲内になったときは、計測ヘッド3は
待避位置に戻り、加工ヘッド2による加工動作が開始さ
れる。加工後にも、計測ヘッド3を計測位置に前進させ
て管9の計測を行い、加工寸法、加工精度の確認を行う
ようにしてもよい。
【0050】この実施の形態の加工装置の作用を説明す
る。管9の端部が加工位置に供給されると、管9は、第
1のチャック4と第2のチャック5によって保持され
る。管9がチャックにより保持されると、次に、管9の
端部の位置が、計測ヘッド3のX方向の計測子31,3
2とY方向の計測子33によって計測される。この計測
により、管9の直径と中心位置の座標を求めることがで
きる。
【0051】図示しない制御装置は、管9の中心位置を
計算し、それが加工装置の加工中心すなわち加工ヘッド
の軸芯とどの程度のずれがあるかを計算する。そのずれ
量が許容範囲内であれば、計測動作は終了し、管端部の
加工動作に移る。ずれ量が許容範囲外であれば、そのず
れ量の正負を考慮して、ずれ量をゼロにするように第1
および第2のチャックの調整移動を行う。そして再び、
計測ヘッド3により、管端部の中心位置を計測する。中
心位置のずれ量が許容範囲内になれば、計測動作を正常
終了し、その後、加工動作を開始する。
【0052】このような動作を、所定回数、たとえば位
置調整動作2回を限度として繰り返しても、中心位置の
ずれ量が許容範囲外である場合には、計測動作を異常終
了し、警報を発したりして加工動作には入らない。
【0053】管9の芯出しが終了すると、計測ヘッド3
を待避させ、管内径支持装置6を前進させ、図3のよう
に内径支持部64を突出した状態で管9の端部内面を支
持する。加工ヘッド2を加工位置に前進させ、振動吸収
装置7の空気供給口731に加圧空気を供給して、支持
ローラ714により管9を押圧支持し、さらに、切削液
供給口732に切削液を供給する。
【0054】加工ヘッド2のZ軸移動、ダイヘッド21
の回転駆動、工具の管9半径方向移動、管内径支持装置
6のZ軸移動を図示しない制御装置により制御して、工
具211により、管9の端面および外周の口元テーパ部
の加工を行う。加工ヘッド2のZ軸移動と、管内径支持
装置6のZ軸移動は逆方向に同期して行うようにして、
管内径支持装置6と管9とを相対的に静止させる。加工
が終了すれば、管内径支持装置6を縮径後後退させる。
【0055】次に、図4のように内径支持部64を管端
押圧部63に近接させた状態で、管内径支持装置6を前
進させ、支持ピン641と押圧リング631により管9
の内面と端面を押圧支持する。管9の外周は、振動吸収
装置7により押圧支持する。加工ヘッド2のZ軸移動
と、管内径支持装置6のZ軸移動は逆方向に同一距離同
期して行うようにして、管内径支持装置6と管9とを相
対的に静止させ、ネジ加工工具212により管9のネジ
部の加工を行う。加工が終了すれば、管内径支持装置6
を後退させる。
【0056】加工が終了した管9は排出し、新しい管9
を供給して最初からまた繰り返す。
【0057】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次のような効果を奏する。
【0058】内径支持部と管端押圧部とが相対移動可能
であるから、管の端面、管端部外周の口元テーパ部、管
端部外周のネジ部のどの加工においても管内径側の最適
な位置で管を支持することができ、管の振動を効果的に
防止し加工精度を向上することができる。
【0059】支持ピンと内径支持部の進退を切削液の液
圧により駆動することにより、駆動機構を簡単な構造に
より実現できる。
【0060】加工ヘッドのZ方向の移動と管端押圧部の
Z方向の移動を、逆方向に同期して行うことにより、管
端押圧部と内径支持部を管にたいして静止させることが
でき、一定の位置を支持しながら加工を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の管加工装置の全体を表す正面
図である。
【図2】図2は、本発明の管内径支持装置6の全体を表
す図である。
【図3】図3は、管内径支持装置6の内径支持部64が
前進したときの構成を表す図である。
【図4】図4は、管内径支持装置6の内径支持部64が
後退したときの構成を表す図である。
【図5】図5は、支持装置送り機構66の構成を表す図
である。
【図6】図6は、振動吸収装置7とヘッドカバー23と
の位置関係を示す図である。
【図7】図7は、振動吸収装置7の全体を表す図であ
る。
【図8】図8は、図7のA−A断面図である。
【図9】図9は、第1のチャック4の構成を表す図であ
る。
【図10】図10は、第1のチャック4の位置調整機構
46の構成を表す図である。
【図11】図11は、計測ヘッド3の構成を表す図であ
る。
【符号の説明】
1…ベッド 2…加工ヘッド 3…計測ヘッド 4…第1のチャック 5…第2のチャック 6…管内径支持装置 7…振動吸収装置 9…管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高良 哲哉 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 占部 憲三 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−218601(JP,A) 実開 平4−122409(JP,U) 実開 昭59−24205(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23B 5/16 B23B 31/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管の端部に加工を行う管端部の加工装置で
    あって、 ベッド(1)と、 前記ベッド(1)上に設けられ、管を固定保持するチャ
    ック(4,5)と、 前記ベッド(1)上に管(9)の軸線方向(以下、Z軸
    方向という)に移動自在に設けられ、管(9)の端部に
    加工を行う加工ヘッド(2)と、 前記加工ヘッド(2)をZ軸方向に移動させる加工ヘッ
    ド駆動機構と、 前記加工ヘッド(2)に設けられた管内径支持装置
    (6)と、 前記加工ヘッド(2)および前記管内径支持装置(6)
    を制御する制御装置とを有し、 前記管内径支持装置(6)は、 管(9)の内側に進入退出可能な内径支持部(64)
    と、 前記内径支持部(64)に設けられ、それぞれが管
    (9)の半径方向に前進後退可能な複数の支持ピン(6
    41)と、 前記支持ピン(641)を管(9)の半径方向に前進後
    退させる支持ピン駆動機構と、 Z軸方向に移動可能である管端押圧部(63)と、 前記管端押圧部(63)に設けられ管(9)の端面を押
    圧可能である押圧リング(631)と、 前記管端押圧部(63)を、加工ヘッド(2)に対して
    Z軸方向に移動させる支持装置送り機構(66)と、 前記内径支持部(64)を、前記管端押圧部(63)に
    対してZ軸方向に相対的に移動させる内径支持部駆動機
    構とを有し、 前記制御装置は、前記加工ヘッド駆動機構による前記加
    工ヘッド(2)の移動と、前記支持装置送り機構(6
    6)の移動とを互いにZ軸方向の逆方向にかつ同一距離
    同期させて行い、前記管端押圧部(63)と前記内径支
    持部(64)を管(9)に対して静止した状態で加工を
    行うものである管端部の加工装置。
JP23207895A 1995-08-18 1995-08-18 管端部の加工装置 Expired - Fee Related JP3313014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23207895A JP3313014B2 (ja) 1995-08-18 1995-08-18 管端部の加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23207895A JP3313014B2 (ja) 1995-08-18 1995-08-18 管端部の加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0957503A JPH0957503A (ja) 1997-03-04
JP3313014B2 true JP3313014B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=16933657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23207895A Expired - Fee Related JP3313014B2 (ja) 1995-08-18 1995-08-18 管端部の加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313014B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062757A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ikuta Tekko Kk 紙管の面取り機と面取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0957503A (ja) 1997-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4083242B2 (ja) 工具、ならびにこのような種類の工具で穴を加工するための方法
US5293794A (en) Turning and boring machine for rings
US4058033A (en) Automatic turret lathe
US4061061A (en) Automatic turret lathe
US7013744B2 (en) Tooth aligning device for the aligning of workpiece with pre-cut teeth on gear finishing machines
JP2944978B2 (ja) パイプ端面の切削装置
JP7442999B2 (ja) 研削ユニット、及びこれを備えた複合加工機械
JP3313014B2 (ja) 管端部の加工装置
JPH0957559A (ja) 管の振動吸収装置
CA1239814A (en) Machining workpieces
JPH05337707A (ja) 管の内壁の倣い切削装置
US20120179287A1 (en) Probe mechanism for machine tool
GB2103129A (en) Arrangement in a coordinate grinding machine of a measuring apparatus for determining the position of a workpiece surface which is being ground
JP5220367B2 (ja) 精密ロール旋盤およびロール微細加工方法
JP7418998B2 (ja) 定寸装置及びこれを備えた工作機械
JP7446745B2 (ja) ねじ軸の加工方法
JP7323392B2 (ja) 振れ止め装置、及びこの振れ止め装置を備えた複合加工機械、並びにこの複合加工機械を用いた軸状ワークの加工方法
JPS59110503A (ja) 旋削加工装置
SU1284711A1 (ru) Устройство дл автоматического позиционировани рабочего органа металлорежущего станка
JP3270666B2 (ja) 管端部の芯出し装置
CN220970996U (zh) 一种车锥螺纹车床
JP3324309B2 (ja) ホーニングヘッドによる加工穴径測定方法及びマスタリング
JPH0319770A (ja) 総型ロータリードレッサによる砥石成形方法
JP2021039058A (ja) ねじ軸測定方法、並びにねじ軸測定装置及びこれを備えたnc工作機械
JP2021037606A (ja) ポイントドレッサを備えた工作機械

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees