JP3312855B2 - ダイ表面清掃装置 - Google Patents

ダイ表面清掃装置

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JP3312855B2
JP3312855B2 JP33455896A JP33455896A JP3312855B2 JP 3312855 B2 JP3312855 B2 JP 3312855B2 JP 33455896 A JP33455896 A JP 33455896A JP 33455896 A JP33455896 A JP 33455896A JP 3312855 B2 JP3312855 B2 JP 3312855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイ表面清掃装置
に関し、特にポリエステルやポリアミドなど空気中にお
ける加熱により劣化する合成樹脂のバッチ式重合製造法
において、反応釜の下側に設けられた排出部のダイ表面
を清掃するダイ表面清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステルたとえば、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)等の製造において、反応
が終了した粘調な樹脂は反応釜の排出部から多孔性ダイ
ヘッドの孔を通過してストランドとして加圧垂下させ、
規定寸法に裁断する成形法がある。このような成形法で
バッチ式の場合、反応釜から溶融樹脂を排出完了する
際、ダイヘッドに至る排出部流路に付帯されている閉止
機構を閉止する。このとき流路内に残留した樹脂は垂直
構造の特徴から閉止機構からの漏洩が免れない。したが
って、次回の新樹脂の下降垂下時までにこれら漏洩樹脂
はダイヘッドまわりに糸状を含め涙滴状、薄膜状等幾多
の形状を呈し付着する。場合によっては、漏洩樹脂の量
を抑制するため、あるいは漏洩樹脂の空気被爆による劣
化を抑止するため等の理由により、ダイヘッドの孔はシ
ャッタ弁により閉鎖することもある。このときにもダイ
ヘッドとシャッタ弁との間の僅かな隙間に樹脂が糸状ま
たは不定形状に残留しダイの下表面に付着する。いずれ
にせよ排出部流路内およびダイ表面に付着した残留樹脂
は、次回の新樹脂の加圧垂下時までには加熱され、酸化
劣化する。
【0003】このためダイの下表面に付着した残留樹脂
や劣化した樹脂は、次のバッチ開始時には除去しない
と、良品の樹脂内に混入し、糸状を含む涙滴状物質に起
因して形状不良や残留による過反応残留物を発生し、新
たに垂下する良品樹脂のストランドに混在し物性や外観
の低下を引き起こす。これを防ぐために人手によりダイ
下表面の掻き取りをして清掃する作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人手に
よるダイ下表面の清掃作業は毎バッチごとに、新たな樹
脂の加圧垂下時に実施しなければならず、また、清掃作
業は反応釜の下側でバルブ、加熱器(ヒータ)、配管や
次工程の設備等が配置され、狭い空間の中でかつ上向き
の無理な姿勢で実施しなければならず、安全性に問題が
あり、かつ作業性が悪く長時間を要し生産性を低下させ
るという問題点がある。また、ダイの下表面は長方形で
あり、加圧垂下する樹脂の掻き取りは、人手により金属
性のヘラでダイの長手方向にダイ下表面に対してほぼ一
定の角度で、かつ掻き取り速度350〜940mm/s
ecで実施するが、ダイの下表面は孔も凹凸もあり作業
者により角度も変化し掻き取り状態が異なり、常に清浄
に清掃するには熟練を要するという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、狭いスペースにあるダイ
の下表面を清浄にするのに、人手をかけずに、かつ熟練
作業者と同様に掻き取り板によりダイの下表面に対して
一定の角度で、かつ一定の加圧力で毎バッチごとに垂下
樹脂および付着樹脂を掻き取り、迅速に清浄に清掃する
とともに掻き取り板に付着した付着樹脂をタイミングを
計って簡単に迅速に掻き取り板から除去することを目的
にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、狭い設置
スペースと補修のためのスペースを考慮し、かつ待機位
置まで移動可能な多軸マニピュレータを支持台に登載す
るとともに、ダイの下表面を掻き取る掻き取り板の材
質、最適接触角、加圧力、表面処理法を見出し、さら
に、掻き取り板に付着した付着樹脂を除去する最適タイ
ミングとその除去手段を見いだし、上記問題点を解決し
うることが解り、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、粘性溶融樹脂を保有す
る反応釜の下側の排出部に設けられ複数の孔を有するダ
イの下表面に、板厚0.5〜2.0mmの弾性板で、板
表面に樹脂との親和性が少なくなる表面処理がなされ、
断面楔状の辺端部をダイ下表面から0度〜60度の接触
角を有して接するヘラ状の掻き取り板と、該掻き取り板
の近傍に設けられ掻き取り板を前記ダイの下表面に加圧
する加圧手段と、前記掻き取り板を保持するとともに掻
き取り板の辺端部を前記ダイの下表面の複数の孔に沿っ
て移動させる移動手段とを備え、前記掻き取り板の辺端
部により、前記ダイの孔より垂下する粘性溶融樹脂また
は残留樹脂を掻き取り、ダイの下表面を清掃することを
特徴とするダイ表面清掃装置を提供するものである。
【0008】また、本発明は、移動手段および加圧手段
を支持する支持台と、支持台に連結し支持台を作業位置
と待機位置との間を移動可能に案内する案内手段とを有
する位置移動手段とを備えるダイ表面清掃装置を提供す
るものである。
【0009】また、本発明は、2個の板状体を断面ハ字
状で、対向する2辺が一定間隔の間隙を形成し、対向す
る2つの板面のなす交差角が所定の角度をなすよう支持
する支持部材と、掻き取り板を前記対向する2つの板面
間を通り前記間隙間を通過するよう移動させる通過手段
とを有する付着樹脂除去手段を備え、掻き取り板に付着
した付着樹脂を除くダイ表面清掃装置を提供するもので
ある。
【0010】また、本発明は、付着樹脂が付着した掻き
取り板はダイの孔から樹脂を掻き取り後、3分以上のタ
イミングTを経過し、付着樹脂が剥離可能になるまで固
化した後に、付着樹脂除去手段の間隙を通過させる通過
手段を備えたことを特徴とする前記ダイ表面清掃装置を
提供するものである。
【0011】また、本発明は、移動手段は通過手段を有
ることを特徴とする前記ダイ表面清掃装置を提供する
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】掻き取り板20は図4〜6に示す
ように、偏平なヘラ状の平板でその一辺の辺端部がダイ
の下表面27aに圧接でき、ダイの孔より垂下する粘性
溶融樹脂51およびダイの下表面に付着した付着樹脂5
0を除去できるものであればよい。また、掻き取り板の
形状は辺端部の近傍で掻き取り板の中央側から辺端部に
向かって断面楔状にするのが好ましい。掻き取り板の材
質は、ダイの下表面を傷つけないもの、例えば、ダイの
材質より硬度の低い銅系金属が望ましく、例えば、黄
銅、燐青銅でダイ下表面に密接するよう弾性を有するも
のが好ましい。掻き取り板の板厚Dは0.5〜2.0m
mが望ましく、特に1.2mmがダイ下表面への接面性
もよく好ましい。
【0013】掻き取り板の接触角Bはダイ下表面と掻き
取り板の板面とのなす角度(鋭角)(図5参照)であ
り、接触角は0度〜60度が望ましく、好ましくは30
度〜45度である。60度〜90度では掻き取り板が操
作時にふらついたり、ダイ面の凸凹にひっかかりが生じ
るなどのため掻き取り効果が十分でない。
【0014】掻き取り板は掻き取りの際に粘性溶融樹脂
または残留樹脂を容易に除去できればよく、また、表面
処理することも望ましい。表面処理は付着樹脂との親和
性の小さくなる処理が好ましく、例えば黄銅表面への物
理蒸着によるチタンカーバイト(TIC)処理などがあ
る。そして、バフNo400でバフ仕上げすることが望
ましい。また、付着樹脂の適正な剥離飛散を行わせるた
めに、掻き取り板の板厚を調整し前記の最適板厚1.2
mmを見出した。
【0015】移動手段は、狭い設置スペースで人手によ
るダイの下表面の掻き取り作業と同様にかつ再現性よく
操作するために、図1に示すような、エアー駆動するX
YZ3軸マニピュレータ18を用いた。そして掻き取り
板20をZ軸のエアシリンダのシャフトの先端部16に
回動自在に取り付け、他のXY2軸のエアシリンダとの
連動操作により人手と同一の動作を行わせるようにし
た。掻き取り速度はX軸のエアシリンダへのエアの供給
により、X軸上の移動速度と等値となる。移動速度は樹
脂の粘度にもよるが300〜1200mm/secの範
囲が望ましく、好ましくは1000mm/secであ
る。駆動は電動、油圧その他でも良いのは勿論である。
【0016】加圧手段は、図1、6に示すように、Z軸
のエアシリンダのシャフトの先端部で掻き取り板20の
近傍にカム機構22を設けることにより構成されてい
る。そしてZ軸エアシリンダの上下運動はカム機構で回
転運動に変換され、カムに接続された掻き取り板が常時
上方に適正に加圧させるようになされている。加圧力は
掻き取り板の材質にもよるが4〜7Kg/cm2でする
のが望ましい。上方への加圧はカム機構に限らずエアー
や油圧でもよいし、弾性部材(例えば、スプリング、ゴ
ム)や電気的手段(例えば、電磁コイルによる反発)で
もよいのは勿論である。
【0017】位置移動手段30は、図2,3に示すよう
に、掻き取り板により掻き取り作業をする作業位置Lの
狭い設置スペースと補修のためのスペースおよび待機位
置Mを考慮し、固定された支持軸31に支持され支持軸
の回りを回動可能な回動フレーム32と、回動フレーム
の先端部に連結し位置を大きく移動可能な移動フレーム
35とを組み合わせることにより構成している。固定支
柱37は移動フレーム35の反支持軸側の先端部35A
の底面を着脱自在に支持しており、床面から移動フレー
ム底までの高さを有する。移動フレームは掻き取り板2
0が掻き取り作業を行う作業位置Lにおいて固定支柱3
7の柱頭に乗る格好で静止させ、セットボルトで支持台
である固定支柱に固定される。
【0018】位置移動手段30はこの移動フレーム上に
移動手段である3軸マニピュレータ18を登載し、掻き
取り板が掻き取り作業をする作業位置Lと補修の容易な
待機位置M間を容易にかつ迅速に回動移動可能にしてい
る。回動フレームを支持する支持軸及び回動フレームの
先端部にモータ等を設けて回動フレーム及び移動フレー
ムの回動・移動を容易にしてもよい。支柱は支持台を構
成し、支持軸,移動フレーム、回動フレーム,モータは
案内手段を構成する。位置移動手段は前述の回動運動の
他に、移動フレームに車輪または車軸を付与させ、回転
ハンドルやモータを設けてレール上を移動フレームが回
動・往復することで、3軸マニピュレータを作業位置か
ら待機位置までの間を回動・往復運動させてもよい。
【0019】付着樹脂除去手段40は、例えば、図1、
7、8に示すように、掻き取り板20がダイ27の長手
方向(X’軸)に移動する直前の掻き取り板を水平にし
た状態の軸(Y'軸)上の点Y’DNに設けられてい
る。付着樹脂除去手段40は上下2個の板状体41,4
2を断面ハ字状にかつ板状体の対向する2辺41a、4
2aの間隔が5mm以下の一定間隙Sを形成し、対向す
る板面のなす交差角Cが160度をなすように支持する
支持部材43を有している。また、板状体は対向する2
辺の近傍で、それぞれ辺側に向かって断面楔状に形成さ
れている。なお、付着樹脂除去手段は上記と同様にして
X'’軸上またはY'’軸上、場合によってはX''’軸上
に設けてもよい。
【0020】板状体の対向する2辺の間隙Sは、板状体
の板厚が1.2mmの場合、3.0mm〜5mmが好ま
しい。5mmを超えると付着樹脂への衝撃が少なく、付
着樹脂の除去が難しく、3.0mm未満では通過する掻
き取り板との干渉が発生する恐れがある。また、交差角
Cは140〜180度が望ましく、好ましくは160〜
170度である。140度未満では付着樹脂の除去が難
しくなる。また、断面楔状にしたのは付着樹脂に適度の
衝撃を加え飛散させるためである。
【0021】掻き取り板はダイ下表面の垂下粘性樹脂ま
たは残留樹脂を掻き取り、付着した付着樹脂が時間の経
過とともに冷却して結晶化して固化し、あるいは非結晶
性樹脂も同様に剥離可能になるまで固化した後に、通過
手段により付着樹脂除去手段の間隙を通過移動させる。
掻き取り後の経過時間が短く付着樹脂の結晶化が進んで
いないと、掻き取り板から付着樹脂の除去が十分にでき
ない。掻き取り後、付着樹脂が適度に固化するまでのタ
イミングTは樹脂の種類にもよるが、例えば樹脂がポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)のときは常温冷却で
3分以上が望ましく、好ましくは5〜45分である。タ
イミングTを3分以上としたのは、3分未満では樹脂の
結晶化および固化が十分に進まず、掻き取り板からの剥
離が難しくなるからである。なお、タイミングTは長い
ほど固化が進行し、剥離しやすくなる一方であるので、
実質的に上限はないが、作業効率の点から、通常180
分である。さらに、移動手段18が通過手段の機能を兼
ねるようにさせてもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1
〜8は本発明の一実施例を示す図である。図1におい
て、10は3軸マニピュレータ18を用いたダイ表面清
掃装置である。ダイ表面清掃装置10は、X軸方向に配
置された第1エアシリンダ11と、第1エアシリンダ1
1のシャフト先端部に固定されX軸方向に移動可能な第
1ヘッド12と、第1ヘッド12に固定されY軸方向に
配置された第2エアシリンダ13と、第2エアシリンダ
13のシャフト先端部に固定されY軸方向に移動可能な
第2ヘッド14と、第2ヘッド14に固定されZ軸方向
に配置された第3エアシリンダ15と、第3エアシリン
ダ15のシャフト先端部に固定された第3ヘッド16が
設けられている。
【0023】第3ヘッド16の位置は第1〜3エアシリ
ンダ11,13,15へのエア量を調整することにより
それぞれXYZ軸上の位置を変更可能である。また、第
2,3エアシリンダを固定し第1エアシリンダ11にの
みエアを導入することのより、第3ヘッド16をX軸方
向に平行に移動可能である。第1,2,3エアシリンダ
11,13,15および第1,2,3ヘッド12,1
4,16は移動手段である3軸マニピュレータ18を構
成している。
【0024】第3ヘッド16にはY軸に平行に支持軸2
1が設けられている。支持軸21は長方形の掻き取り板
20をその一辺の辺端部20aが後述のダイの下表面2
7aに接触するように、辺端部20aに対向する辺端部
20bを回動自在に軸支している。また、支持軸の近傍
には掻き取り板の上側の板面20cとダイの下表面27
aに対応する水平面Aとのなす接触角Bを約0〜90度
まで調整可能な角度調整機構23が設けられている。ま
た、第3ヘッドには加圧手段であるカム機構22が設け
られ、第3ヘッドの上下運動と連動し、掻き取り板の辺
端部20aを水平面A側に常時加圧力4〜7Kg/cm
2で加圧可能になされている。また、掻き取り板20は
黄銅からなり、板厚1.2mmで、ダイ幅と等寸法の板
幅を有する。掻き取り板20は表面処理としてテフロン
処理加工がなされた後に、No400のバフ仕上げがな
されていてもよい。
【0025】25は粘性溶融樹脂であるポリブチレンテ
レフタレートの重合生成物を保有する反応釜の下側の排
出部であり、図1では排出部25を上方より透視的にみ
た場合を示している。排出部25には反応釜内のポリブ
チレンテレフタレート(以下樹脂という)をストランド
として垂下させる複数の孔26(この場合2列に約60
個の孔)を有するダイ27と、ダイのほぼ水平な下表面
27aの孔26を閉鎖する図示していないシャッタ弁と
が設けられている。孔26は長方形のダイ27の長手方
向でX軸に平行なX'軸に沿って設けられている。
【0026】本実施例では、第1,2,3エアシリンダ
へのエア量を調整することにより、掻き取り板の辺端部
20aがダイの下表面27aに位置するようにされてい
る。また、掻き取り板20はダイの下表面27aに支持
軸21により接触角Bが45度で接するように調整され
ている。さらに、カム機構22は辺端部20bに平行な
一辺の辺端部20aを上方に加圧力5Kg/cm2で加
圧している。また、第1エアシリンダにエアを供給する
ことのより、掻き取り板20をX'軸方向に速度300
から1200mm/secで移動可能である。この実施
例では最適速度1000mm/secに調整されてい
る。
【0027】図2,3において、30は位置移動手段で
ある移動架台であり、移動架台30は固定された支持軸
31と、支持軸31の回りに回動自在に支持された長さ
約30cmの短い回動フレーム32と、回動フレームの
先端部32aに回動可能に連結され床面33上を移動可
能な長さ約1mの移動フレーム35とを有している。移
動フレームには長手方向に等間隔に3個の補助フレーム
36が設けられている。固定支柱37は移動フレーム3
5の反支持軸側の先端部35Aの底面を着脱自在に支持
しており、床面33から移動フレーム底までの高さを有
する。移動フレームは掻き取り板20が掻き取り作業を
行う作業位置Lにおいて固定支柱37の柱頭に乗る格好
に静止させる。そして、移動フレーム35はセットボル
トで固定支柱37に固定される。固定支柱37は床面と
補修・修理作業の便を考慮し脱着可能となっているが、
車輪等を設けて移動を容易にしてもよい。38はストッ
パであり、移動時に作業位置を固定する。回動フレーム
の先端部32aの底面は固定支柱37と同様な支柱39
に支持されている。
【0028】移動フレーム35の上には3軸マニピュレ
ータ18の第1エアシリンダ11が登載され、移動フレ
ーム35はX軸に平行な図3のX''''軸上の作業位置L
からY''''軸上の補修容易な待機位置Mまで回動移動可
能である。この移動は反応釜の排出部の近傍が樹脂の閉
止弁、加熱ジャケット,ダイヒータ、ダイノズル、ダイ
の孔のシャッタ弁、これらの機器への配管および配線等
で、作業位置Lでの設置スペースが少ないために、ま
た、補修時に十分なスペースを確保するため、干渉もな
く十分な作業ができるようにしたものである。すなわ
ち、移動フレーム35はX''''軸に平行な作業位置Lか
ら支持軸31を中心に回動フレーム32のみが回動して
移動フレーム35を平行移動させた後、回動フレームの
先端部32aを中心に移動フレーム35が回動しY''''
軸に平行な待機位置Mに移動するようになされている。
待機位置Mから作業位置Lに移動するときには上記と逆
の動きをする。ストッパ38は移動フレーム35が作業
位置に設置されるときの位置を規定する。
【0029】図8は、掻き取り板20のダイの下表面の
清掃動作を説明する座標軸図である。掻き取り板20の
掻き取り動作点を点X’US→点X’UNで示し、掻き
取り板20の水平状態での復帰動作点を点X’DN→点
X’DSで示す。また、掻き取り板20の水平への移動
および復帰を点X’UN→点X’DNおよび点X’DS
→点X’USで示している。また、図8の座標図の要部
を図1に示している。図1,7、8において、40は付
着樹脂除去手段である付着樹脂除去機構であり、付着樹
脂除去機構40は掻き取り板20の辺端部20aがダイ
の下表面27aに接してダイの長手方向すなわちX'軸
方向に移動して下表面27aの付着樹脂50を掻き取っ
た後、次バッチ開始まで原点(XDS)で待機し、掻き
取り板20がダイの下表面27aの長手方向に移動する
直前で掻き取り板20を水平にした状態の軸(Y’軸)
上(例えば、Y’DN)に設けられている。(図1で
は、付着樹脂除去機構40は点Y’DNから離して示し
ている。)付着樹脂除去機構40は上下2個の板状体で
ある除去板41,42を断面ハ字状にかつ除去板の対向
する2辺41a,42aの間隔が4mmの一定間隙Sを
形成している。また、対向する板面41b,42bのな
す交差角Cが160度をなすように支持アーム43に支
持されている。また、除去板41,42は対向する2辺
41a,42aの近傍で、それぞれ辺41a,42a側
に向かって断面楔状に形成されている。また、水平状態
の掻き取り板20は第3エアシリンダのシャフト先端部
(第3ヘッド15)に固定されており、通過手段でもあ
る第2エアシリンダ13にエアを供給し、第2ヘッド1
4をY’軸上を移動させることにより、掻き取り板20
が図7に示すように、間隙S間を通過するようになされ
ている。支持アーム43は移動フレーム35が作業位置
Lから待機位置Mに移動するとき、同時に支持アーム4
3に連結する連結アーム45とともに待機位置に移動す
るようになされている。
【0030】次に、ダイの下表面の清掃動作につき説明
する(図1、8参照)。反応釜のダイの下表面はシャッ
タ弁で閉鎖されている。反応釜での重合反応が終了し樹
脂垂下の開始時点になると、図示してないシャッタ弁が
ダイの孔26を開放する。この時点では重合反応の終了
した新しい(正規)樹脂は反応釜の排出弁が閉止してい
るため、ダイに至る流路に流れ落ちていない。シャッタ
弁開放の信号S1を受信すると、3軸マニピュレータ1
8の第1エアシリンダ11にエアーが供給され、第1ヘ
ッド12はX軸を原点Oから点XNに移動し、掻き取り
板20は待機位置である原点XDSから点XDNに移動
する。点XDNでは第1エアシリンダ11内に装着され
たリミットスイッチが蹴られ、当地点に到達した信号S
2を発信する。この信号S2により、3軸マニピュレー
タ18の第2エアシリンダ13にエアーが供給され第2
ヘッド14が移動し、掻き取り板20は点X’DNへ移
動する。この間に前バッチで掻き取られ、適度に固化す
るタイミングT25分を経過した掻き取り板20上の付
着樹脂は、付着樹脂除去機構40の除去板41、42が
形成する間隙S間を通過し、その際に発生する衝撃力に
より掻き取り板20から完全に剥される。
【0031】掻き取り板20が点X’DNに到達すると
その到達信号S3により第1シリンダ11にエアが供給
され、第1ヘッド12は原点O側に移動し、掻き取り板
20は点X’DSに向け移動する。掻き取り板20が点
X’DSに到達すると第1エアシリンダ内のリミットス
イッチが蹴られ、その到達信号S4が反応釜の排出弁か
らダイに至る流路内のダイ間近にあるスリットコック弁
の開放を命じ、流路内に残留した前バッチの品質不良な
樹脂の垂下を始める。この品質不良な樹脂の垂下の開始
から一定時間経過後、その経時信号S5を受信すると、
第3エアシリンダ15にエアが供給され、第3ヘッドが
上昇し第3ヘッド16上のカム機構での駆動力変換によ
り掻き取り板20の辺端部20aがダイ27へ接触角B
45度、加圧力5Kg/cm2で押圧される。この押圧
を掻き取り板20の点X’US到達信号S6として受信
し第1エアシリンダ11に再びエアが供給され、第1ヘ
ッド12は点XNに移動し、掻き取り板20は点X’U
Nに向け所定の移動速度1000mm/secで移動す
る。この移動により、掻き取り板20の辺端部20aは
ダイ27の下表面27aを清掃する。その後、掻き取り
板20は図1、8に示す経路、点X’UN→点X’DN
→点X’DS→点X’US→点X’UNを所定の回数だ
け繰り返し、掻き取り動作を繰り返す。
【0032】点X’UN→点X’DNおよび点X’DS
→点X’USの動作は掻き取り板20が各々の到達点に
達した信号S7,S8を受信することでダイ27への押
圧とその復旧動作である掻き取り板20が水平状態にな
ることを示す。こうしてダイの孔26の周囲に付着した
残留樹脂および品質不良な樹脂の垂下で生じた涙滴状・
糸状の漏洩樹脂はダイ面から一掃される。掻き取り動作
は所定時間だけ繰り返されるようにセットされており、
その時間が終了すると、掻き取り板20は原点であるX
DSへ戻る。この戻り信号S9を受信すると、反応釜か
ら正規樹脂の排出が排出弁の開放により成される。な
お、3軸マニピュレータ18の一連の動作および反応釜
の排出弁、スリコットコック弁の開閉、ダイのシャッタ
弁開閉動作はシーケンサにより制御されている。又、3
軸マニピュレータ18はこのシーケンサから切り離し、
単独で各軸の動作が可能な様にも制御されている。
【0033】以上説明したように、ダイの下表面の近傍
は狭いスペースしかないが、掻き取り板20は移動架台
30により、すなわち移動フレーム35および回動フレ
ーム32により、待機位置Mから作業位置Lまで移動
し、さらに3軸マニピュレータ18により移動するの
で、反応釜の下部における多くの機器や部材と干渉する
ことなく掻き取り開始位置Nに移動することができる。
また、第3ヘッド16には、角度調整機構23およびカ
ム機構22が設けられ、かつ、掻き取り板20が好適の
形状および板厚の黄銅からなり、さらにシーケンサによ
り移動速度、その他の動作が制御されているので、掻き
取り板20は、最適の接触角および加圧力でダイの下表
面に圧接し、掻き取り動作を繰り返すことができる。
【0034】これにより、図4に示すように、垂下樹脂
51または残留樹脂50はすべて清浄に掻き取ることが
でき、掻き取り板の辺端部20aの近傍に付着する。掻
き取り板20に付着した付着樹脂50は固化するタイミ
ングTを経過した後、図7に示すように、付着樹脂除去
機構40の間隙Sを通過する。
【0035】掻き取り板20はテフロン表面処理されか
つ好適な仕上げがなされており、さらに、付着樹脂除去
機構40は好適な形状でかつ好適な間隙4mm,交差角
160度を有しているので、間隙を通過時の除去板4
1,42との僅かの衝撃により、付着樹脂50は掻き取
り板20から剥離し破壊し周囲に飛散する。このため、
人手を使わずに迅速に清浄にダイの下表面の清掃ができ
るとともに掻き取り板20の付着樹脂50の除去が極め
て容易にかつ迅速にできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
狭いスペースにあるダイの下表面を清浄にするのに、人
手をかけずに、かつ熟練作業者と同様に特定の材質、特
定の表面処理した掻き取り板により、ダイの下表面に対
して一定の角度で、かつ一定の加圧力で毎バッチごとに
垂下樹脂および付着樹脂を掻き取り、迅速に清浄に清掃
することができるとともに掻き取り板に付着した付着樹
脂をタイミングを計って簡単に迅速に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるダイ表面清掃装置の3軸マニピ
ュレータ及び付着樹脂除去機構の概略斜視図。
【図2】本発明の3軸マニピュレータを登載した移動架
台の正面図。
【図3】図2に示す移動架台の平面図。
【図4】掻き取り板の掻き取り状態を示し、(a)は樹
脂の垂下時、(b)は粘性溶融樹脂または残留樹脂を掻
き取り時、(c)は掻き取り終了時の断面図。
【図5】掻き取り板のダイの下表面への接触角を示す断
面図。
【図6】掻き取り板のダイの下表面への加圧状態を示す
断面図。
【図7】掻き取り板が付着樹脂除去機構の間隙通過の状
態を示す断面図。
【図8】ダイの下表面の清掃動作を説明する座標軸図。
【符号の説明】
10 ダイ表面清掃装置 11 第1エアシリンダ(通過手段) 18 3軸マニピュレータ(移動手段) 20 掻き取り板 22 カム機構(加圧手段) 26 孔 27 ダイ 30 移動架台(位置移動手段) 40 付着樹脂除去機構(付着樹脂除去手段) 41,42 除去板(板状体) 43 支持アーム(支持部材) 50 付着樹脂 B 接触角 C 交差角 S 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/72 B29C 47/08 B08B 1/00 B29B 9/06 C08F 2/01

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性溶融樹脂を保有する反応釜の下側の
    排出部に設けられ複数の孔を有するダイの下表面に、板
    厚0.5〜2.0mmの弾性板で、板表面に樹脂との親
    和性が少なくなる表面処理がなされ、断面楔状の辺端部
    ダイ下表面から0度〜60度の接触角を有して接する
    ヘラ状の掻き取り板と、 該掻き取り板の近傍に設けられ掻き取り板を前記ダイの
    下表面に加圧する加圧手段と、 前記掻き取り板を保持するとともに掻き取り板の辺端部
    を前記ダイの下表面の複数の孔に沿って移動させる移動
    手段とを備え、 前記掻き取り板の辺端部により、前記ダイの孔より垂下
    する粘性溶融樹脂または残留樹脂を掻き取り、ダイの下
    表面を清掃することを特徴とするダイ表面清掃装置。
  2. 【請求項2】 移動手段および加圧手段を支持する支持
    台と、支持台に連結し支持台を作業位置と待機位置との
    間を移動可能に案内する案内手段とを有する位置移動手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載のダイ表面
    清掃装置。
  3. 【請求項3】 2個の板状体を断面ハ字状で、該板状体
    の対向する2辺が一定間隔の間隙を形成し、対向する2
    つの板面のなす交差角が所定の角度をなすよう支持する
    支持部材と、 掻き取り板を前記対向する2つの板面間を通り前記間隙
    間を通過するよう移動させる通過手段とを有する付着樹
    脂除去手段を備え、掻き取り板に付着した付着樹脂を除
    くことを特徴とする請求項1または2記載のダイ表面清
    掃装置。
  4. 【請求項4】 付着樹脂が付着した掻き取り板はダイの
    孔から樹脂を掻き取り後、3分以上のタイミングTを経
    過し、付着樹脂が剥離可能になるまで固化した後に、付
    着樹脂除去手段の間隙を通過させる通過手段を備えた
    とを特徴とする請求項3に記載のダイ表面清掃装置。
  5. 【請求項5】 移動手段は通過手段を有することを特徴
    とする請求項1またはのいずれか一項に記載のダイ表
    面清掃装置。
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