JP3312309B2 - 貨幣処理装置 - Google Patents

貨幣処理装置

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JP3312309B2
JP3312309B2 JP09300294A JP9300294A JP3312309B2 JP 3312309 B2 JP3312309 B2 JP 3312309B2 JP 09300294 A JP09300294 A JP 09300294A JP 9300294 A JP9300294 A JP 9300294A JP 3312309 B2 JP3312309 B2 JP 3312309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば現金自動
預金支払機に内部構成されるような貨幣処理装置に関
し、さらに詳しくは入出金取引利用される貨幣の処理能
率を高めた貨幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、貨幣処理装置の一例を、図24に
示す現金自動預金支払機の紙幣処理装置を参照して説明
すると、入金時は、図25のフローチャートにも示すよ
うに、装置本体241の入金口242に入金された紙幣
を紙幣識別装置243で識別し(ステップn1 )、その
後、一時保留部244で一時保留し、入金取引成立後に
内部の金種別スタッカ245…に収納あるいは回収箱2
46に回収処理している(ステップn2 〜n4 )。
【0003】ところで、入金紙幣の識別時に識別不良紙
幣があれば、出金口247へ返却して再投入許容させ、
また顧客が取消し操作すれば、一時保留した紙幣を出金
口247に返却する(ステップn5 〜n7 )。
【0004】また、出金時は、図26のフローチャート
にも示すように、出金対応するスタッカ245…から紙
幣を繰出し、紙幣識別装置243で識別確認した後、出
金口247に放出している(ステップn11〜n13)。
【0005】また、出金紙幣の識別時に識別不良紙幣が
あれば、回収箱246に回収している(ステップn1
4)。
【0006】このように、外部の入金口242や出金口
247と、内部のスタッカ245…とを、還流式の搬送
路248で接続して入出金許容している。この場合、一
時保留部244は紙幣を繰出し許容して保留するため繰
出し機構を要し、これが装置の小型化や低コスト化を図
るうえで大きな障害となっていた。
【0007】また、図27に示すように、紙幣処理装置
を使用して金種の混在する紙幣を計数/分離/整列する
場合、入金口271に投入した数金種の紙幣A・B・C
を取込み、これを紙幣識別装置272で識別した後、識
別した1金種の紙幣Cを一時保留部273に集積させ、
残りの混合紙幣A・Bを出金口274に放出し、この出
金口274に放出された混合紙幣A・Bを再投入して分
離することで金種別に分類しているが、この場合は出金
口274に放出された紙幣を係員が取出して入金口27
1に再投入させるための係員作業を要して手間がかかっ
ていた。
【0008】また、図28に示すように、鑑別不良紙幣
保留部281を備えた紙幣処理装置で紙幣を計数/分離
/整列する場合、入出金口282に投入された数金種の
紙幣A・B・Cを取込み、これを紙幣識別装置283で
識別した後、識別した1金種の紙幣Cを鑑別不良紙幣保
留部281に集積させ、残りの混合紙幣A・Bを一時保
留部284に集積させる。
【0009】続いて、図29に示すように、一時保留部
284に保留された混合紙幣A・Bを入出金口282に
戻し、この入出金口282に放出された混合紙幣A・B
を再び取込んで分離することで金種別に分類している
が、1金種毎に紙幣を循環搬送させて移し替えるため、
搬送処理に時間がかかる問題を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、入
金口の内部空間を有効利用することに着目し、入金口の
内部空間を一時保留部兼用の共通利用空間に設定して、
一時保留部の保留性能を高めた貨幣処理装置の提供を目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、貨幣を投入
または返却する入出金口と、上記入出金口の上部に一時
保留部とを設け、上記入出金口に投入された貨幣を機体
内部に取込んだ後、上記一時保留部に上記貨幣を集積か
つ一時保留し、取引の成立または不成立に基づいて上記
一時保留した貨幣を返却または装置内部に収納する貨幣
処理装置であって、上記入出金口と上記一時保留部とを
分割する分割手段を備え、入金取引が成 立した場合、上
記分割手段を貨幣集積面に沿って移動退避させることに
より、上記一時保留部内の貨幣を上記入出金口に一括移
動させて、装置内部に収納する収納手段を設けたことを
特徴とする。
【0012】この発明は、貨幣を投入または返却する入
出金口と、上記入出金口の上部に一時保留部とを設け、
上記入出金口に投入された貨幣を機体内部に取込んだ
後、上記一時保留部に上記貨幣を集積かつ一時保留し、
取引の成立または不成立に基づいて上記一時保留した貨
幣を返却または装置内部に収納する貨幣処理装置であっ
て、上記入出金口と上記一時保留部とを分割する分割手
段を備え、入金取引が成立しなかった場合、上記分割手
段を貨幣集積面に沿って移動退避させることにより、上
記一時保留部内の貨幣を上記入出金口に一括移動させ
て、顧客に返却する返却手段を設けたことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】この発明によれば、入金された投入貨幣は、分
割手段で分割した入出金口の一時保留部に集積かつ一時
保留し、入金取引が成立した場合、分割手段を貨幣集積
面に沿って移動退避させて、一時保留府の集積貨幣を入
出金口に一括移動させ、収納手段で装置内部に収納す
る。 一方、前述の入金取引が成立しなかった場合、入出
金口に一括移動された貨幣を返却手段によって返却を許
容する。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、分割手段が貨幣集積
面方向に移動するので、貨幣を一時保留部から入出金口
に一括移動させることができると共に、移動時に貨幣の
整理を乱すことなく、正確に、一括移動させることがで
きる。
【0015】さらに、入金取引の成立およひ不成立のい
ずれでも、要求される分割手段の動作は貨幣集積面方向
への退避移動として、同一の動作であるから、駆動部の
単一化、単純化を図ることが可能となり、しかも、分割
手段の動作で占める空間はそ の厚み分であって少ない空
間となり、集積容量の有効率を上げ、装置全体の小型
化、低コスト化を、より高水準で達成することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の実施例を以下図面に基
づいて詳述する。図1は現金自動預金支払機に内部構成
されるような紙幣処理装置を示し、この紙幣処理装置
は、装置本体11の上部前面に入金口12と出金口13
を装備し、これら入金口12/出金口13と連通する内
方に、入出金される紙幣を識別する紙幣識別装置14
と、紙幣を返却/取込み用に一時保留する一時保留部1
5と、装置本体11に着脱して紙幣を収納管理するカー
トリッジCと、識別不良と判定された紙幣、損券紙幣お
よび取忘れ紙幣等を回収する回収箱16と、紙幣を金種
別に収納する第1スタッカS1 と、第2スタッカS2 と
を内蔵し、これらをループ状の搬送ラインL1 、L2 で
接続している。
【0017】この装置本体11は、上部側を紙幣搬送用
の搬送処理群17に設け、下部側を紙幣収納用の収納処
理群18に設けて、装置本体11の上下を搬送系と収納
系とに分離構成し、このうち搬送処理群17は入金口1
2と出金口13と紙幣識別装置14と一時保留部15と
をループ状に接続する上部搬送ラインL1 と、紙幣識別
装置14とカートリッジCと回収箱16と第1スタッカ
S1 と第2スタッカS2 とをループ状に接続する下部搬
送ラインL2 との上下の搬送ラインL1 ,L2を接続し
て構成し、入金時には入金口12から上部搬送ラインL
1 および下部搬送ラインL2 を介して下部の収納処理群
18へと取込み、出金時には金種対応するスタッカS1
,S2 から下部搬送ラインL2 および上部搬送ライン
L1 を介して出金口13へと放出する。
【0018】ところで、上述の入金口12には内部空間
を紙幣集積方向に上下に2分して区画形成するセパレー
タ19を装備しており、このセパレータ19で分割した
上方の内部空間を、紙幣識別装置14で識別した紙幣を
内部から受入れる一時保留部15の収納空間に設定し、
下方の内部空間を紙幣を外部から受入れる入金口12の
収納空間に設定している。
【0019】このセパレータ19は、図2および図3に
示すように、多数の結合部材からなる巻取り可能なシャ
ッタ形状を有し、このシャッタ形状のセパレータ19を
セパレータ巻取り機構20を構成するセパレータ巻取り
/巻戻し用の駆動モータMと、左右一対の昇降スライダ
21,21とで巻取り/巻戻し許容しており、駆動モー
タMを巻取り方向に駆動することで、セパレータ19は
上部側の巻取り軸22を回動支点に巻上げられる。
【0020】この場合、セパレータ19が巻取られて、
セパレータ19の下部分割部分19aが内部空間より退
避されると、一時保留部15および入金口12の内部空
間が区画開放されて1室となる。また、駆動モータMを
巻戻し方向に駆動することで、セパレータ19は巻戻さ
れて、セパレータ19の下部分割部分19aが内部空間
の分割位置に介在して、一時保留部15と入金口12の
上下2室に区画形成する。
【0021】また、左右一対の昇降スライダ21,21
は、セパレータ19の両側端縁部を摺動ガイドするサイ
ドガイド溝23,23を有し、これらのサイドガイド溝
23,23を通してセパレータ19を垂直方向と水平方
向とに折曲させてコ形状に介在させている。これによ
り、上下の内部空間を分割し、さらに両側の昇降スライ
ダ21,21を同期して昇降動作することにより、紙幣
集積方向の分割位置を可変設定可能にしている。また、
両昇降スライダ21,21は、両側の昇降スライド軸2
4,24に装着されて摺動ガイドされ、図示しない昇降
駆動モータおよびその昇降伝達機構によって昇降許容さ
れる。また、昇降スライド21,21の上下時は、この
上下動に伴いセパレータ19を巻取り/巻戻し操作して
長さ調節し、セパレータのコ形状を維持するように設定
している。
【0022】図4は昇降スライダ21を下動させて、上
方の一時保留部15の紙幣Aの紙幣集積空間を大きくと
った場合を示し、この場合は一時保留部15の集積容量
を増大させた保留運用が図れる。
【0023】図5はセパレータ19を巻取り退避して、
一時保留部15または入金口12として1室利用したも
のであって、ここに集積された紙幣A…は底板25上に
整列集積され、また紙幣A…を上下に区画集積していた
状態からセパレータ19を退避移動させた場合は、セパ
レータ19の退避時に分割された両空間が合流して紙幣
A…を合流集積することができる。
【0024】このため、一時保留部15に一時保留した
紙幣A…を自動的に入金口12に移し替えることがで
き、また自動的に再取込みすることができるため、入金
口12を繰返し利用する混合金種の分離処理時や紙幣の
再投入操作時に、係員作業を要せず、自動化することが
できる。
【0025】さらに、このとき、入金口12から紙幣A
…を一枚ずつ内部に取込む入金口12の紙幣繰出し機構
26を兼用できるため、一時保留部15は専用の紙幣繰
出し機構が不要となり、装置の小型化および低コスト化
を図ることができる。
【0026】また、セパレータ19はシャッタ形状を有
して、コ形状態から折り畳む如く一か所に巻取って退避
させる退避構造のため、セパレータ19の移動スペース
を縮小化してセパレータ構造を小型化している。
【0027】さらに、セパレータ19の下部分割部分1
9aを紙幣集積面方向に退避移動させるため、上下に紙
幣A…を集積した状態でセパレータ19を退避移動させ
ることができ、この場合は上下の集積紙幣を合流集積す
ることができる。
【0028】このように構成された紙幣処理装置の各種
処理動作を図6〜図16の搬送説明図に基づいて説明す
る。
【0029】入金時は、図6に示すように、入金口12
に投入された紙幣を一枚ずつ取込んで紙幣識別装置14
で識別し、識別した正常紙幣を入金口12に隣設する一
時保留部15に導いて一時保留し、また識別不良紙幣を
出金口13に返却して再投入許容させる。
【0030】そして、この入金紙幣の全ての取込みが完
了すれば、図7に示すように、セパレータ19を退避動
作して、上方の一時保留部15に集積された紙幣を自重
落下させて下方の入金口12に直ちに移し替え、このと
き入金取消しされて取引不成立の場合は、入金口シャッ
タを開放して、これより入金紙幣を即座に取出し許容す
る。また、入金取引が成立すれば、この移し替えられた
入金口12より入金紙幣を取込み、金種別の各スタッカ
S1 ,S2 に分配収納して1入金取引処理が終了する。
【0031】出金時は、図8に示すように、金種対応す
るスタッカS1 ,S2 から出金枚数の紙幣を繰出し、紙
幣識別装置14で識別した正常な紙幣を下部搬送ライン
L2および上部搬送ラインL1 を介して出金口13へと
放出処理する。このとき、紙幣識別装置14で識別不良
紙幣があれば、これを一時保留部15に導いて一時保留
し、出金取引が終了した後に、図9に示すように、入金
口12に自動的に移し替え、これより内部に取込んで、
回収箱16に回収処理する。
【0032】精査時は、図10に示すように、セパレー
タ19を退避移動させて、一時保留部15と入金口12
との内部空間を共通利用可能な大収納容量の一時保留部
15に設定し、この大保留許容状態で金種別に収納され
た第1スタッカS1 より紙幣を繰出し、これを紙幣識別
装置14で識別して紙幣の多数枚を順次保留する。この
保留した計数済みの紙幣は、図11に示すように、入金
口12に自動的に移し替えて内部に取込み、カートリッ
ジCに収納処理する。続いて、第1スタッカS1 内の残
りの紙幣、および第2スタッカS2 内の紙幣を同様にし
てカートリッジCに収納して精査処理する。
【0033】また、複数金種の計数/分離/整列時は、
図12に示すように、例えば3金種の混合紙幣A・B・
Cを入金口12に投入し、この投入された紙幣を一枚ず
つ内部に取込んで紙幣識別装置14で識別し、この識別
した1金種の紙幣Aを出金口13に放出し、残りの2金
種の紙幣B・Cを一時保留部15に保留し、続いて残り
の2金種の紙幣B・Cに対しては、図13に示すよう
に、セパレータ19を退避動作させて一時保留部15か
ら入金口12に自動的に移し替えた後、図14に示すよ
うに、残りの2金種の紙幣B・Cを一枚ずつ内部に取込
み、紙幣識別装置14で識別して一方の分離した金種B
を出金口13に導き、他方の分離した金種Cを一時保留
部15に導いてそれぞれ分離集積させる。これにより、
3金種の混合紙幣A・B・Cは金種毎に計数/分離され
た状態で整列集積される。また、3金種以上の多金種を
計数/分離/整列するような場合は、出金口13に先に
放出される紙幣Aを係員が抜取って、後で出金口13に
放出される紙幣Bと重ならないように取扱うこともでき
る。
【0034】また、一時保留部15と入金口12の収納
容量を、処理目的に応じて可変調整する場合、通常は、
図15に示すように、セパレータ19を上動させて入金
口12の収納容量を大きく設定して、多数枚の入金紙幣
を投入許容した状態で待機している。そして、多数枚の
入金紙幣が投入されたとき、これら多数枚の紙幣を取込
んで一時保留部15に保留するが、このとき、図16に
示すように、入金紙幣の繰出し量に伴って入金口12の
内部空間を縮小できるため、セパレータ19を徐々に下
動させて、入金口12の内部空間を次第に小さくすると
共に、一時保留部15の収納容量を次第に大きく設定し
て、多数枚の紙幣を保留許容する。
【0035】図17〜図19はこの発明の紙幣処理装置
の他の実施例を示し、これはスタッカS1 ,S2 からの
紙幣の繰出し動作に支障のない紙幣回収位置に回収箱1
6を配設して連続出金を図ったものであって、連続出金
時は、図17に示すように、金種対応するスタッカS1
,S2 から出金紙幣を繰出し、紙幣識別装置14で識
別した正常な紙幣を下部搬送ラインL2 および上部搬送
ラインL1 を介して出金口13へと放出処理する。この
とき、紙幣識別装置14で識別不良紙幣があれば、出金
動作と並行して識別不良紙幣を回収箱16に回収する。
【0036】この場合、出金口13への先の出金処理が
終了すると同時に、図18に示すように、後の出金動作
を連続して実行し、このとき出金された紙幣を一時保留
部15に導き、この一時保留部15を第2の出金口に設
定して連続出金処理を可能にする。
【0037】そして、連続出金終了後は、図19に示す
ように、出金口13のシャッタを開放して先の金種を取
出し許容し、また一時保留部15に導かれた出金紙幣を
入金口12に移し替えて取出し許容する。また、この紙
幣処理装置を2人の係員が共用して同時出金操作した場
合も、一方は出金口13に、他方は一時保留部15を介
した入金口12に分離して放出できるため、係員が2人
使用する共用形の処理装置に適用することもできる。
【0038】図20〜図22はこの発明の紙幣処理装置
の他の実施例を示し、これは図20に示すように、入金
口と出金口とを一体形にした入出金口201と、この入
出金口201に装備した同既述構造のセパレータ202
により分割して区画形成される一時保留部203と、紙
幣識別装置204と、識別不良紙幣保留部205とを上
部搬送ライン206により接続し、さらに入出金口20
1と識別不良紙幣保留部205との間を直接返却ライン
207で接続して、識別不良紙幣保留部205から入出
金口201に識別不良紙幣を直接返却できるように構成
している。
【0039】このため、入金時は、図21に示すよう
に、入出金口201に投入された紙幣を一枚ずつ取込ん
で紙幣識別装置204で識別し、識別した正常紙幣を入
出金口201に隣設する一時保留部203に導いて一時
保留し、またこのとき発生した識別不良紙幣は識別不良
紙幣保留部205に保留させ、入出金口201が空にな
った時点で、図22に示すように、識別不良紙幣保留部
205の識別不良紙幣を直接返却ライン207を介して
入出金口201に直接返却して、これより直ちに再取込
みでき、自動的にしかも高速に再投入させることができ
る。
【0040】図23はこの発明の他の実施例の紙幣処理
装置を示し、これは紙幣の出入れ操作性を考慮して、入
金口231、セパレータ232、一時保留部233、出
金口234のそれぞれを斜め上方に向けて傾斜配設した
場合であって、このような傾斜状態であってもセパレー
タ232による分割動作を支障なく適用することができ
る。
【0041】上述のように、入金口や入出金口に一時保
留部の機能を持たせて兼用構成するため、これらの内部
空間に一時保留すべき紙幣を保留して、入出金利用だけ
でなく一時保留部として有効利用することができる。ま
た、入金口から紙幣を一枚ずつ内部に取込む紙幣繰出し
機構を共用できるため、一時保留部専用の紙幣繰出し機
構を省略でき、装置の小型化および低コスト化を図るこ
とができる。
【0042】また、入金口の内部空間を分割するセパレ
ータを紙幣集積方向に移動可能に設けてあるため、分割
された一方の内部空間の集積容量と、他方の内部空間の
集積容量とを可変調整することができ、処理目的に応じ
た集積容量に切換えて利用することができる。
【0043】さらに、入金口の内部空間を分割するセパ
レータをコ形状に折り畳んで巻取り退避動作させるた
め、退避移動スペースを小さく設定でき、このためセパ
レータの小型化が図れ、また退避することにより分割さ
れた内部空間が開放され、収納容量の大きい1室に設定
して入金利用、または一時保留利用することができ、処
理目的に応じて1室と2室を使い分けることができる。
【0044】また、入金口の内部空間を分割するセパレ
ータを紙幣集積面方向に移動可能に設けた場合は、紙幣
を集積した状態でセパレータを退避移動させることがで
き、この集積状態でセパレータを退避移動させると、分
割された両空間が共通空間となって紙幣を自動的に合流
集積させることができ、また一時保留部の紙幣を入金口
に自動的に移し替えることができるため、入金口を繰返
し利用する混合金種の分離処理時や紙幣の再投入操作時
に、係員作業を要せず、自動化および高速化を図ること
ができる。
【0045】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の貨幣処理装置は、実施例の紙幣処
理装置の装置本体11に対応し、以下同様に、入出金口
は、入金口(12)、および入出金口(201)、並び
に入金口(231)に対応し、貨幣は、紙幣Aに対応
し、分割手段は、各セパレータ19,202,232
と、これを駆動するセパレータ巻取り機構20とに対
るも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定さ
れるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の紙幣処理装置の内部構成図。
【図2】 この発明の入金口と一時保留部の分割状態を
示す要部側面図。
【図3】 この発明のセパレータ巻取り機構を示す要部
正面図。
【図4】 この発明の一時保留部を拡大した分割状態を
示す要部側面図。
【図5】 この発明のセパレータを退避した紙幣合流集
積状態を示す要部側面図。
【図6】 この発明の紙幣処理装置の入金時の保留/返
却動作を示す搬送説明図。
【図7】 この発明の紙幣処理装置の入金時の収納動作
を示す搬送説明図。
【図8】 この発明の紙幣処理装置の出金時の保留/出
金動作を示す搬送説明図。
【図9】 この発明の紙幣処理装置の出金時の不良紙幣
回収動作を示す搬送説明図。
【図10】 この発明の紙幣処理装置の精査時の第1動
作を示す搬送説明図。
【図11】 この発明の紙幣処理装置の精査時の第2動
作を示す搬送説明図。
【図12】 この発明の紙幣処理装置の金種分離時の第
1動作を示す搬送説明図。
【図13】 この発明の紙幣処理装置の金種分離時の第
2動作を示す搬送説明図。
【図14】 この発明の紙幣処理装置の金種分離時の第
3動作を示す搬送説明図。
【図15】 この発明の紙幣処理装置の入金口拡大時の
分割状態を示す搬送説明図。
【図16】 この発明の紙幣処理装置の一時保留部拡大
時の分割状態を示す搬送説明図。
【図17】 この発明の他の実施例の連続出金時の第1
動作を示す搬送説明図。
【図18】 この発明の他の実施例の連続出金時の第2
動作を示す搬送説明図。
【図19】 この発明の他の実施例の連続出金時の第3
動作を示す搬送説明図。
【図20】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置を示
す内部構成図。
【図21】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置の一
時保留動作を示す搬送説明図。
【図22】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置の不
良紙幣返却動作を示す搬送説明図。
【図23】 この発明の他の実施例の紙幣処理装置の傾
斜入金口を示す内部構成図。
【図24】 従来の紙幣処理装置の一例を示す内部構成
図。
【図25】 従来の紙幣処理装置の入金処理動作を示す
フローチャート。
【図26】 従来の紙幣処理装置の出金処理動作を示す
フローチャート。
【図27】 従来の紙幣処理装置の3金種の紙幣分離時
の処理動作を示す搬送説明図。
【図28】 従来の他の紙幣処理装置の3金種の分離処
理動作を示す搬送説明図。
【図29】 従来の図28に続く3金種の分離処理動作
を示す搬送説明図。
【符号の説明】
11…装置本体 12,231…入金口 13,234…出金口 14,204…紙幣識別装置 15,203,233…一時保留部 19,202,232…セパレータ 20…セパレータ巻取り機構 201…入出金口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−253080(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 B65H 85/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨幣を投入または返却する入出金口と、上
    記入出金口の上部に一時保留部とを設け、 上記入出金口に投入された貨幣を機体内部に取込んだ
    後、上記一時保留部に上記貨幣を集積かつ一時保留し、
    取引の成立または不成立に基づいて上記一時保留した貨
    幣を返却または装置内部に収納する貨幣処理装置であっ
    て、 上記入出金口と上記一時保留部とを分割する分割手段を
    備え、入金取引が成立した場合 、上記分割手段を貨幣集積面に
    沿って移動退避させることにより、上記一時保留部内の
    貨幣を上記入出金口に一括移動させて、装置内部に収納
    する収納手段を設けた貨幣処理装置。
  2. 【請求項2】貨幣を投入または返却する入出金口と、上
    記入出金口の上部に一時保留部とを設け、 上記入出金口に投入された貨幣を機体内部に取込んだ
    後、上記一時保留部に上記貨幣を集積かつ一時保留し、
    取引の成立または不成立に基づいて上記一時保留した貨
    幣を返却または装置内部に収納する貨幣処理装置であっ
    て、 上記入出金口と上記一時保留部とを分割する分割手段を
    備え、入金取引が成立しなかった場合 、上記分割手段を貨幣集
    積面に沿って移動退避させることにより、上記一時保留
    部内の貨幣を上記入出金口に一括移動させて、顧客に返
    却する返却手段を設けた貨幣処理装置。
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