JP3312118B2 - 防食組成物および防食被覆方法 - Google Patents

防食組成物および防食被覆方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防食組成物および
それを用いた防食被覆方法に関し、より詳細には微生物
が存在するような環境下で生じる、構造物を構成する基
材の防食を防止し、かつ耐久性の向上した防食組成物お
よび防食被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物のうち、汚水・雑排水槽など、生
活廃水の流入し滞留し易い場所においては、水中に含ま
れる硫酸イオンが、以下の過程を経て硫酸となり、槽表
面より腐食(劣化)を進行させる。 [1] 嫌気性雰囲気となった排水汚泥中で、そこに存
在する硫酸塩還元細菌により硫化物(硫化水素)が生成
する。 [2] 生成した硫化水素が気相へ拡散する。 [3] 好気性雰囲気となった槽表面の結露条件下にお
いて、硫化水素が結露水に溶解して、硫黄酸化細菌によ
り酸化され、硫酸を生成する。 [4] 生成した硫酸が基材内の成分と反応して、槽内
に露出したタラップやマンホール裏面などの金属部は、
酸化腐食を生じる。また槽表面の殆どを占めるコンクリ
ート面では、硫酸がコンクリート中の水酸化カルシウム
と反応して、エトリンガイトを生成し、この膨張により
コンクリート表層の崩壊または、欠落が起こる。この影
響は、特に槽内においては天井部で著しく、進行度合い
によっては、上部床の強度欠陥に発展する虞れも有る
等、構造的にも、軽視できない問題である。特に、最近
のオフィスビルやホテルで主流となりつつある中水道シ
ステムの様な、水を循環利用する系においては、前述の
硫酸イオン濃度が増大する傾向にあり、こういった問題
が、より早期に生じる可能性が高い。これに対して現在
までに行われている対策は以下の通りである。 I 空気・酸素の流入による排水の嫌気化防止 II 薬品注入による硫化物の固定化や殺菌 III コンクリート内面の樹脂皮膜による耐酸性・環境
遮断性の向上 IV コンクリート自身の改質(水密性向上、高炉セメン
トの使用、抗菌性を有する金属イオン(銀・銅・亜鉛・
ニッケル・コバルト等)の添加)による耐酸性・環境遮
断性の向上などの方法が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、I,IIについ
ては管理・経済面から汎用的なものとは言い難く、III
については現場施工の建築物が密閉空間や湿潤環境とい
った難条件下での施工であるのも関わらず、防食性を期
待するには過大な塗厚を確保(すなわち割高な材料コス
トと施工手間)しなければならない点など施工・経済両
面の課題を残している。また近年、IVについてもその効
果について研究が進められているが、例えば槽内のよう
に建築物の一部に防食効果が必要な場合の現場打ちコン
クリートでの対処方法や、表層でのみ必要な機能を部材
全断面に、負担させる点等、汎用性・合理性の面で満足
するものとは言えない。本発明は、上記問題の解決を課
題とするものであり、その目的とするところは、ビルピ
ットのような構造物の腐食を防止するために、構造物内
で生成される硫化水素および硫酸の発生を防ぐ防食組成
物、およびそれを用いた防食被覆方法を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の防食組成物は、
樹脂と主剤と副剤とを含有し、前記主剤は、抗菌性を有
する第四級アンモニウムイオンを、層状をなす粘土鉱物
または層状リン酸塩の少なくとも一方にインターカレー
トして、抗菌性層間化合物を形成したものであり、前記
副剤が、珪素(Si)、アルミニウム(Al)、チタン
(Ti)からなる群より選択される少なくとも1種の無
定形酸化物と含水金属酸化物との加水分解反応により生
成される非晶質金属多孔体から成る点にある。
【0005】尚、前記樹脂が、熱可塑性樹脂および熱硬
化性樹脂からなる群より選択される少なくとも1種であ
ればよい 記層状をなす粘土鉱物が、モンモリオナイ
ト、カオリナイトおよび雲母からなる群より選択される
少なくとも1種の粘土鉱物であればよい。前記層状リン
酸塩が、リン酸ジルコニウム、リン酸チタン、トリポリ
リン酸アルミニウムからなる群より選択される少なくと
も1種のリン酸塩であればよい。前記第四級アンモニウ
ムイオンが、アルキルトリメチルアンモニウムイオン、
ジアルキルジメチルアンモニウムイオン、アルキルジメ
チルエチルアンモニウムイオン、アルキルジメチルベン
ジルアンモニウムイオン、アルキルピリジニウムイオ
ン、アルキルキノリウムイオン、アルキルアニドプロピ
ルジメチルベンジルアンモニウムイオン、ベンジルジメ
チルp−(1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノ
キシ)エチルアンモニウムイオンなどからなる群より選
択される少なくとも1種のアンモニウムイオンであり、
ここで、アルキル基はC49 〜C2041であればよ
い。前記含水金属酸化物が、含水酸化亜鉛および含水酸
化銅からなる群より選択される少なくとも1種の酸化物
であればよい。
【0006】本発明の防食被覆方法は、請求項1〜
いずれかに記載の防食組成物を、コンクリート、モルタ
ル、または鋼材の群から選択される少なくとも1種の構
造物基材に、塗布して前記防食組成物の被覆層を形成す
る。尚、前記構造物基材は、予めその表面に、ポリマー
セメントで下地層を形成しておくものであればよい。ま
た、別の本発明の防食被覆方法は、請求項1〜のいず
れかに記載の防食組成物で樹脂シートを成形し、その樹
脂シートを、コンクリート、モルタル、または鋼材の群
から選択される少なくとも1種の構造物基材の表面に貼
設する点にある。
【0007】[作用・効果] 前記抗菌性を有する第四級アンモニウムイオンを有する
主剤は、銀イオンに比して、変色せずに抗菌性を示す有
機物である。そして、この主剤は、抗菌性を有する第四
級アンモニウムイオンを、層状をなすモンモリオナイ
ト、カオリナイトおよび雲母等の粘土鉱物、または、層
状リン酸塩の少なくとも一方にインターカレートして、
抗菌性層間化合物を形成したものであることにより、3
次元構造の大きな分子の有機物であり且つ熱により分解
され易い第四級アンモニウムイオンが、インターカレー
トした粘土鉱物やリン酸塩の層間に、安定的に存在し
て、熱分解が防止されて、耐熱性を向上させる。 さら
に、副剤が、前記珪素(Si)、アルミニウム(A
l)、チタン(Ti)からなる群より選択される少なく
とも1種の無定形酸化物と含水金属酸化物との加水分解
反応により生成される非晶質金属多孔体から成、例え
ば、酸化銅や酸化亜鉛などの含水金属酸化物のみでは、
効果はないが、前記非晶質金属多孔体による硫化水素
(H2S)の吸収除去能により、硫化水素の発生を抑制
し、硫化水素の発生減少により、硫黄酸化細菌による硫
酸の生成は、必然的に、抑制される。そして、表4に示
されるように、このような前記主剤と副剤との相乗効果
により、よりいっそう抗菌作用や、消臭性は、向上す
る。その上、前記樹脂と、前記主剤と、前記副剤との組
み合わせにより、樹脂に主剤と副剤が安定的に保持さ
れ、上記効果が持続する。
【0008】その上、前記樹脂が、熱可塑性樹脂で特に
軟質であれば、主剤と副剤による抗菌性能が、より発揮
されやすく、また、熱硬化性樹脂であれば、耐熱性があ
り、耐久性も良い。
【0009】前記防食被覆方法においては、構造物基材
に、塗布して前記防食組成物の被覆層を、形成すること
により、構造物基材の腐食環境の強度を、低下させると
共に、悪臭低減効果を長期間示すようになる。前記構造
物基材は、予めその表面に、ポリマーセメントで下地層
を形成しておくことにより、下地の不陸調整・ひび割れ
を吸収して、より防食被覆層の抗菌効果を、持続させる
ことができる。また、前記防食組成物で樹脂シートを成
形し、その樹脂シートを、コンクリート、モルタル、ま
たは鋼材の群から選択される少なくとも1種の構造物基
材の表面に貼設することにより、腐食環境をもたらす生
活環境排水と、構造物基材との接触を防止して、腐食に
よる障害を、よりなくすことができるようになる。
【0010】結局、本発明によれば、硫酸塩還元細菌お
よび硫黄酸化細菌のような細菌の増殖を抑制し、その結
果、細菌により生成される硫化水素および硫酸の生成を
防ぐ。これにより、コンクリート、モルタル、および鋼
材のような構造物基材の腐食を、抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の防食組成物は、樹脂と主
剤と副剤とを含有する。ここで、本明細書中に用いられ
る用語「防食組成物」とは、樹脂と主剤と副剤とを単に
混合した状態でなる物をいう。本発明に用いられる前記
樹脂としては、熱可塑性樹脂または、熱硬化性樹脂が挙
げられ、特に限定されない。熱可塑性樹脂の例として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、A
BS樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアル
コール、ポリカーボネイト、ポリアセタール、アクリル
樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタンエラストマーおよびポ
リエステルエラストマーが挙げられる。前記熱硬化性樹
脂の例としては、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂お
よび不飽和ポリエステル樹脂が挙げられる。前記樹脂
は、1種又は2種以上を混合して使用される。本発明に
おいては、例えば、多湿環境下における基材への付着性
を高める点から、エポキシ樹脂を使用することが好まし
い。樹脂の含有量は、本発明の組成物の重量に対して、
通常60〜98.9重量%、好ましくは85〜96.7
重量%である。樹脂は、さらに必要に応じて、各種の添
加剤(例えば希釈剤、酸化防止剤、無機系充填剤、帯電
防止剤、紫外線吸収剤、有機顔料、無機顔料、界面活性
剤、レベリング剤、分散剤、分離防止剤および硬化促進
剤)を含有していてもよい。これら添加剤の添加量は、
当業者により任意に選択される。
【0012】本発明に用いられる前記主剤は、これら添
加剤の含有量は、抗菌性を有する第四級アンモニウムイ
オンを、層状をなす粘土鉱物または層状リン酸塩の少な
くとも一方に、インターカレートした抗菌性層間化合物
である。前記層状をなす粘土鉱物は、天然または合成の
モンモリオナイト、カオリナイト、雲母等の塩粘土鉱物
である。前記層状リン酸塩の例としては、特に限定され
ないが、トリポリリン酸アルミニウム、リン酸ジルコニ
ウム、リン酸チタンなどの3価または4価金属のリン酸
塩が挙げられる。層状リン酸塩は、単独もしくは2種類
以上を混合して使用される。
【0013】本明細書中に用いられる用語「インターカ
レート」とは、層状をなす粘土鉱物に含まれるNa+
Ca2+などの交換性陽イオン、あるいは層状リン酸塩内
のリン酸水素基(−HPO4)の水素が、後述する第四
級アンモニウムイオンに、イオン交換されることをい
う。上記抗菌性層間化合物は、これら層状をなす粘土鉱
物または層状リン酸塩と、後述の第四級アンモニウムイ
オンとを用いて、一般的なバッチ法、カラム法などの方
法により常温から高温にて形成される。このような抗菌
性層間化合物の製造方法は、当業者間に公知である。ま
た、イオン交換可能なプロトンの一部あるいは全部を、
Naイオンのようなアルカリ金属イオン、n−ブチルア
ンモニウムのようなアルキルアンモニウムイオンであら
かじめ置換してから使用すると、第四級アンモニウムイ
オンとのイオン交換がより効率的に行える場合がある。
以上のように、第四級アンモニウムイオンを、粘土鉱物
または層状リン酸塩の少なくとも一方に、イオン交換に
よりインターカレートした後、その固相を濾過、水洗
し、未反応の第四級アンモニウムイオンを除去した後、
乾燥することにより、第四級アンモニウムイオンをイン
ターカレートした粘土鉱物および/または層状リン酸
塩、すなわち本発明の抗菌性粘土鉱物および/または抗
菌剤リン酸塩層間化合物が得られる。
【0014】本発明に用いられる抗菌性を有する第四級
アンモニウムイオンは、例えば、C 49〜C2041のア
ルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウムイオ
ン、C49〜C2041のアルキル基を有するジアルキル
ジメチルアンモニウムイオン、C49〜C2041のアル
キル基有するアルキルジメチルエチルアンモニウムイオ
ン、C49〜C2041のアルキル基を有するアルキルジ
メチルベンジルアンモニウムイオン、C49〜C2041
のアルキル基を有するアルキルピリジニウムイオン、C
49〜C2041のアルキル基を有するアルキルキノリウ
ムイオン、C49〜C2041のアルキル基を有するアル
キルアニドプロピルジメチルベンジルアンモニウムイオ
ン、およびベンジルジメチルp−(1,2,3,3−テ
トラメチルブチルフェノキシ)エチルアンモニウムイオ
ンが挙げられる。なかでも、防食性を向上させる点か
ら、C817〜C1837のアルキル基を有するアルキル
ジメチルベンジルアンモニウムイオン(すなわち、ベン
ザルコニウムイオン)およびC1633のアルキル基を有
するアルキルピリジニウムイオン(すなわち、セチルピ
リジニウムイオン)が好ましい。これらは通常、上記第
四級アンモニウムイオンを含有する市販の塩化物、臭化
物、ヨウ化物などから供給される。さらに、これらの第
四級アンモニウムイオンは1種だけでなく数種を用いて
もよい。
【0015】前記主剤の含有量は、特に限定されない
が、本発明の組成物の重量に対して通常0.1〜20重
量%、好ましくは、0.3〜5重量%の範囲である。前
記副剤は、珪素(Si),アルミニウム(Al),チタ
ン(Ti),からなる群より選択される少なくとも1種
の無定形酸化物と、含水金属酸化物との加水分解反応に
より生成される非晶質金属多孔体から成るもので、たと
えば、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛などの無機亜鉛
塩、または、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅などの無機銅塩、
あるいは、シュウ酸亜鉛などの有機亜鉛塩、または、金
属銅の有機銅塩を、各種の珪素またはアルミニウムを含
む含水酸化物(例えば、水ガラスやアルミン酸ソー
ダ)、または、塩化チタンに加えて生じる加水分解物等
により、製造される。副剤の含有量は、特に限定されな
いが、本発明の組成物の重量に対して通常1〜20重量
%、好ましくは、3〜10重量%の範囲である。
【0016】本発明の防食組成物は、上記樹脂と主剤と
副剤とを、当業者に周知の方法で、混合することにより
製造される。特に樹脂に事前に、主剤と副剤とを均一分
散させるマスターバッチ方式(混合後のロールミル分散
または、分散効率を向上させるミキサー混合)を採用す
ることが好ましい。このようにして本発明の防食組成物
が製造される。本発明の防食材は、上記樹脂と主剤と副
剤とを含有する。ここで、本明細書中に用いられる用語
「防食材」とは、上記防食組成物を任意の形状に成形し
てできた物をいう。
【0017】本発明の防食材は、例えば、樹脂に熱可塑
性樹脂を用いる場合、上記防食組成物を特定の温度(例
えば、100〜200℃)にて加熱溶融して、シート状
に成形することにより製造される。得られたシート状の
防食材は、構造物を構成する基材表面に貼付けられる。
あるいは、本発明の防食材は、環境遮断性や耐薬品性
(酸性、アルカリ性)に優れ、常温(かつ望ましくは、
湿潤下地・湿空環境下)での塗布・成膜が可能なエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂
などの熱硬化性樹脂を用いる場合、公知の硬化剤が任意
の量で添加され、直ちに、基材表面に、例えば、ローラ
ー、刷毛、またはスプレーにより塗布し、養生すること
により製造される。ただし、下地の不陸調整、ひび割れ
吸収を考慮する場合、弾性を有するポリマーセメント、
モルタルなどで予め被覆しておくことで、より効果の持
続が期待できる。本発明の防食材は、硫酸塩還元細菌お
よび硫黄酸化細菌のような細菌の増殖を抑制する。その
結果、細菌により生成される硫化水素および硫酸の生成
を防ぎ、コンクリート、モルタル、および鋼材のような
基材でなる構造物の腐食を抑えることができる。本発明
の防食材は、下水管、排水の流れ込むビルピット、下水
処理施設などの構造物の腐食を防止するに有用である。
【0018】
【実施例】次に、実施例によりこの発明を詳細に説明す
るが、本実施例は単に例示の為に記するものであり、本
発明はこれらの実施例によって制限されるものではな
い。 〈作製例1〉第四級アンモニウムイオンとしてアルキル
ジメチルベンジルアンモニウムイオン(ベンザルコニウ
ムイオン:アルキル基C817〜C1837)を、層状リ
ン酸塩としてγ型リン酸チタンをそれぞれ使用した。γ
型リン酸チタン10gを3%アルキルジメチルベンジル
アンモニウムクロライド(塩化ベンザルコニウム)水溶
液500mlに入れ、室温で約5時間攪拌させて第四級
アンモニウムイオンをイオン交換により担持させた。次
に固相を濾過、水洗して未反応の第四級アンモニウムイ
オンを除去した後、乾燥することにより、抗菌性リン酸
チタンAを得た。ベンザルコニウムイオンの含有量は2
5.3%であった。 〈作製例2〉層状リン酸塩として、α型リン酸ジルコニ
ウムを使用したこと以外は、作製例1と同様に行って、
抗菌性リン酸ジルコニウムBを得た。ベンザルコニウム
イオンの含有量は25.4%であった。 〈作製例3〉第四級アンモニウムイオンとして、セチル
ピリジニウムイオンを、セチルピリジニウムクロライド
から供給したこと、80℃で1時間攪拌したこと以外
は、作製例1と同様に行って、抗菌性リン酸チタンCを
得た。セチルピリジニウムイオンの含有量は25.0%
であった。 〈作製例4〉層状リン酸塩として、α型リン酸ジルコニ
ウムを使用したこと以外は、作製例3と同様に行って、
抗菌性リン酸ジルコニウムDを得た。セチルピリジニウ
ムイオンの含有量は、24.8%であった。 〈作製例5〉第四級アンモニウムイオン塩として、塩化
ベンザルコニウム(1%)およびn−ブチルアミン
(0.5%)の水溶液500mlに、トリポリリン酸ア
ルミニウムの粉末10gを加え、室温で約2時間攪拌さ
せて第四級アンモニウムイオンをイオン交換により担持
させた。次に固相を濾過、水洗して未反応の第四級アン
モニウムイオンを除去した後、乾燥することにより、抗
菌性リン酸アルミニウムEを得た。ベンザルコニウムイ
オンの含有量は25.4%であった。ここでn−ブチル
アミンは、第四級アンモニウムイオンを、トリポリリン
酸アルミニウムに担持するための触媒として用いた。 〈作製例6〉第四級アンモニウムイオンとして、セチル
ピリジニウムイオンをセチルピリジニウムクロライドか
ら供給したこと以外は、作製例5と同様に行って、抗菌
性リン酸アルミニウムFを得た。セチルピリジニウムイ
オンの含有量は25.0%であった。 〈作製例7〉第四級アンモニウム塩として、塩化ベンザ
ルコニウム(3%)の水溶液500mlに、モンモリオ
ナイトの粉末10gを加え、室温で約2時間攪拌させ
て、第四級アンモニウムイオンを、イオン交換により担
持させた。次に固相を濾過、水洗して、未反応の第四級
アンモニウムイオンを除去した後、乾燥することによ
り、抗菌性粘土化合物Gを得た。ベンザルコニウムイオ
ンの含有量は15.9%であった。 〈作製例8〉第四級アンモニウムイオンとして、セチル
ピリジニウムイオンをセチルピリジニウムクロライドか
ら供給したこと以外は、作製例7と同様に行って抗菌性
粘土化合物Hを得た。セチルピリジニウムイオンの含有
量は12.1%であった。 〈作製例9〉第四級アンモニウムイオンとして、塩化ベ
ンザルコニウムを、モンモリオナイトの代わりに、カオ
リナイトを供給したこと以外は、作製例7と同様に行っ
て抗菌性粘土化合物Iを得たベンザルコニウムイオンの
含有量は11.1%であった。 〈作製例10〉110℃で16時間加熱乾燥したY型ゼ
オライト粉末500gに水を加え、1300mlの水溶
液にして攪拌しながら、0.5N硝酸溶液と水でpH=
7.0に調整する。そこに硝酸銀の水溶液を加え、室温
で1日攪拌し、銀イオンをイオン交換により担持させ
た。次に固相を濾過、水洗して未反応の銀イオン、硝酸
イオンを除去した後、乾燥することにより、抗菌性アル
ミノ珪酸塩Jを得た。銀イオンの含有量は2.4%であ
った。 〈作製例11〉硫酸亜鉛七水素19.8gを水50ml
に溶解する。一方、水ガラス3号50gを水170ml
で希釈した。これらの原料を混合し、ゲルを生成させ、
室温下において90分間放置熟成させた。次に固相を濾
過、水洗して、乾燥することにより、副剤Kを得た。Z
nOの含有量は27.4%であった。 〈作製例12〉硫酸亜鉛七水塩19.8gを、水50m
lに溶解する。一方、アルミン酸ナトリウム塩2.0g
を水50mlで希釈した。これらの原料を混合し、ゲル
を生成させ、室温下において90分間放置熟成させた。
次に固相を濾過、水洗して、乾燥することにより、副剤
Lを得た。ZnOの含有量は20.2%であった。 〈作製例13〉硫酸亜鉛七水塩19.8gを、水50m
lに溶解する。一方、塩化チタン塩4.4gを水50m
lで希釈した。これらの原料を混合し、ゲルを生成さ
せ、室温下において90分間放置熟成させた。次に固相
を濾過、水洗して、乾燥する事により、副剤Mを得た。
ZnOの含有量は23.2%であった。 〈作製例14〉酸化銅として、硫酸銅無水塩11.2g
から供給したこと以外は、作製例11と同様に行って副
剤Nを得た。CuOの含有量は22.2%であった。
【0019】〈比較例1〉主剤としてA 3重量%、樹
脂としてエポキシ樹脂(長瀬チバ(株)製エヌシーコー
ト)77重量%、および硬化剤(長瀬チバ(株)製エヌ
シーコート)20重量%を、ロールミル分散機で混合し
て、練り込んだ組成物を得た。次いで、練り込んだ組成
物を、縦50mm×横50mm×厚さ2mmのモルタル
製のテストプレートに、厚み1mmに塗布し、組成物を
硬化させた。 〈比較例2〜6〉主剤Aの代わりに、表4に示される主
剤B〜Fをそれぞれ用いたこと以外は、比較例1と同様
にして組成物を得、そして組成物を硬化させた。 〈比較例7〜9〉主剤A 3重量%の代わりに、表4に
示される主剤G〜Iをそれぞれ用い、主剤の添加量を5
重量%、樹脂の添加量を75重量%としたこと以外は、
比較例1と同様にして組成物を得、そして組成物を硬化
させた。 〈比較例10〉主剤A 3重量%の代わりに、表4に示
される主剤Jを用い、主剤の添加量を10重量%、樹脂
の添加量を75重量%、硬化剤の添加量を15重量%と
したこと以外は、比較例1と同様にして組成物を得、そ
して組成物を硬化させた。 〈比較例11〜14〉主剤Aの代わりに、表4に示され
る副剤K〜Nをそれぞれ用いたこと以外は、比較例1と
同様にして組成物を得、そして組成物を硬化させた。 〈比較例15〉主剤としてJ 10重量%、副剤として
K 3重量%、樹脂としてエポキシ樹脂(長瀬チバ
(株)製エヌシーコート)75重量%、硬化剤(長瀬チ
バ(株)製エヌシーコート)12重量%を用いたこと以
外は、比較例1と同様にして組成物を得、そして組成物
を硬化させた。 〈比較例16〉主剤および副剤を添加しなかったこと以
外は、比較例1と同様にして組成物を得、そして組成物
を硬化させた。 〈比較例17〉主剤としてF 1重量%、樹脂としてエ
ポキシ樹脂(長瀬チバ(株)製エヌシーコート)80重
量%、硬化剤(長瀬チバ(株)製エヌシーコート)19
重量%を、ロールミル分散機で混合して、練り込んだ組
成物を得た。次いで、練り込んだ組成物を、縦50mm
×横50mm×厚さ2mmのモルタル製のテストプレー
トに、厚み1mmに塗布し、組成物を硬化させた。
【0020】次に、本発明に該当する各実施例を、示
す。 〈実施例1〉主剤としてF 1重量%、副剤としてK
3重量%、樹脂としてエポキシ樹脂(長瀬チバ(株)製
エヌシーコート)81重量%、硬化剤(長瀬チバ(株)
製エヌシーコート)15重量%を、ロールミル分散機で
混合して、練り込んだ組成物を得た。次いで、練り込ん
だ組成物を、縦50mm×横50mm×厚さ2mmのモ
ルタル製のテストプレートに、厚み1mmに塗布し、組
成物を硬化させた。 〈実施例2〜4〉副剤Kの代わりに、L、N、またはM
をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様にして組
成物を得、そして組成物を硬化させた。 〈実施例5〉主剤Fの代わりに、Eを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして組成物を得、そして組成物を
硬化させた。 〈実施例6〉主剤としてH 2重量%、樹脂としてエポ
キシ樹脂(長瀬チバ(株)製エヌシーコート)80重量
%を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、組成物
を得、そして組成物を硬化させた。 〈実施例7〉主剤Fの代わりに、Aを用いたこと以外
は、実施例1と同様にして組成物を得、そして組成物を
硬化させた。
【0021】〈試験例〉比較例1〜17、実施例1〜7
で作製したテストプレートのそれぞれについて、下記の
抗菌力試験を行った。 (抗菌力試験)予め除菌処理したテストプレート上に、
特定培地で培養した細菌懸濁液(1×105個/ml)
1mlを滴下し、37℃で24時間培養後、特定培地9
mlを加えて、この液1mlを10段階希釈し、特定培
地に分散させ、37℃で48時間培養後、出現する生菌
数を求めた。 (試験菌)試験菌は次の細菌を使用した。 硫酸塩還元細菌(Desulfotomaculum
nigrifics) 硫黄酸化細菌(Thiobacillus feroo
xidans) (特定培地)特定培地は、菌の種類により、以下の表
1、表2の培地を、夫々使用した。
【0022】
【表1】硫酸塩還元細菌の場合 乳酸ナトリウム 1.4g 酵母抽出物 0.2g NH4Cl 0.1g K2HPO4 0.2g MgSO4・7H2O 0.4g CaSO4 ・2H2O 0.2g 鉄ミョウバン 0.1g 蒸留水 200ml
【0023】
【表2】硫黄酸化細菌の場合 (NH4)2SO4 0.4g K2HPO4 0.1g MgSO4・7H2O 0.1g KCl 0.02g Ca(NO3)2・4H2O 0.004g FeSO4・7H2O 8g 蒸留水 200ml
【0024】(官能試験)排水汚泥中での硫酸塩還元細
菌により硫化物の生成、特に硫化水素の発生が顕著であ
るため、硫酸塩還元細菌を使用した抗菌力試験で、37
℃で24時間培養後に、表3に示す以下の基準で官能試
験を行った。
【0025】
【表3】 強度 基準 0 ほとんど臭わないか、無臭。 1 やっと感知できる臭い。 2 楽に感知できる臭い。 3 強い臭い。 4 強烈な臭い。
【0026】
【表4】
【0027】表4に示されるように、生菌数は、比較用
の試験体では、硫酸塩還元細菌の場合で2.1×105
また硫黄酸化細菌の場合で、1.0×106であったのに
対し、本発明の防食被覆材を用いた試験体では、それぞ
れ10未満と、共に活動抑制効果がみられた。また、官
能試験結果からも臭気の差が顕著である。
【0028】〈消臭力試験〉3リッターのテドラーパッ
ク2体に、それぞれ上記と同様の試験体を静置し、共に
100ppmに調整した硫化水素ガスを封入して、一定時
間後に検知管で濃度変化を調べた。その結果、30分後
に比較用の試験体側のテドラーパック内が80ppmであ
ったのに対し、本防食被覆材を用いた試験体では、5pp
mまで低下しており、さらに、30分後には、0.5ppm
未満となるなど、大きな消臭効果が確認された。
【0029】〈副剤の消臭性能試験〉3リッターのテド
ラパックに粉体試料と、設定初期臭気濃度のガスを封入
し、経過時間を共に、テドラパック内の臭気ガス濃度
を、検知管で測定した。尚、測定温度は、27±2℃で
あり、消臭性能結果を、表5に示す。
【0030】
【表5】
【0031】上記試験結果の表5より、H2S濃度が、
CuOのみの試料では、30分後の941ppmから5
00ppmになり、ZnOのみの試料で、941ppm
から変化なしであったのに対し、本副剤各種では、30
分後の941ppmから1.0〜70ppmに大きく減
少し、消臭効果が大きいことが分かる。
【0032】結局、表5及び、表4の比較例11〜15
と実施例1〜7に見るように、副剤の消臭効果に加え
て、主剤の抗菌効果と相まって、本発明の防食剤は、生
活廃水などの微生物が発生する場所において、更に菌の
増殖を抑制し、菌による硫化水素の発生、およびそれに
基づく硫酸の生成を阻止することができる。よって、本
発明の防食材は、例えば、ビルピットのような、菌が増
殖する環境下において保持体の腐食を抑制することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有岡 真一 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店 大阪本店内 (72)発明者 板倉 靜雄 大阪府大阪市西区新町1丁目1番17号 長瀬産業株式会社内 (72)発明者 竹久 英治 東京都中央区京橋1丁目1番1号 ラサ 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−120921(JP,A) 特開 平1−306473(JP,A) 特開 平1−286913(JP,A) 特開 平4−149272(JP,A) 特開 平6−256563(JP,A) 特開 平9−309720(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 C09D 5/00 - 201/10

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂と主剤と副剤とを含有し、 前記主剤は、抗菌性を有する第四級アンモニウムイオン
    を、層状をなす粘土鉱物または層状リン酸塩の少なくと
    も一方にインターカレートして、抗菌性層間化合物を形
    成したものであり、 前記副剤が、珪素(Si)、アルミニウム(Al)、チ
    タン(Ti)からなる群より選択される少なくとも1種
    の無定形酸化物と含水金属酸化物との加水分解反応によ
    り生成される非晶質金属多孔体から成る 防食組成物。
  2. 【請求項2】 前記樹脂が、熱可塑性樹脂および熱硬化
    性樹脂からなる群より選択される少なくとも1種である
    請求項1に記載の防食組成物。
  3. 【請求項3】 前記層状をなす粘土鉱物が、モンモリオ
    ナイト、カオリナイトおよび雲母からなる群より選択さ
    れる少なくとも1種の粘土鉱物である、請求項1又は2
    に記載の防食組成物。
  4. 【請求項4】 前記層状リン酸塩が、リン酸ジルコニウ
    ム、リン酸チタン、トリポリリン酸アルミニウムからな
    る群より選択される少なくとも1種のリン酸塩である、
    請求項1又は2に記載の防食組成物。
  5. 【請求項5】 前記第四級アンモニウムイオンが、アル
    キルトリメチルアンモニウムイオン、ジアルキルジメチ
    ルアンモニウムイオン、アルキルジメチルエチルアンモ
    ニウムイオン、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
    イオン、アルキルピリジニウムイオン、アルキルキノリ
    ウムイオン、アルキルアニドプロピルジメチルベンジル
    アンモニウムイオン、ベンジルジメチルp−(1,1,
    3,3−テトラメチルブチルフェノキシ)エチルアンモ
    ニウムイオンなどからなる群より選択される少なくとも
    1種のアンモニウムイオンであり、ここで、アルキル基
    はC49 〜C2041である、請求項1〜のいずれか
    に記載の防食組成物。
  6. 【請求項6】 前記含水金属酸化物が、含水酸化亜鉛お
    よび含水酸化銅からなる群より選択される少なくとも1
    種の酸化物である請求項1〜のいずれかに記載の防食
    組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜のいずれかに記載の防食組
    成物を、コンクリート、モルタル、または鋼材の群から
    選択される少なくとも1種の構造物基材に、塗布して前
    記防食組成物の被覆層を形成する防食被覆方法。
  8. 【請求項8】 前記構造物基材は、予めその表面に、ポ
    リマーセメントで下地層を形成しておくものである請求
    記載の防食被覆方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜のいずれかに記載の防食組
    成物で樹脂シートを成形し、その樹脂シートを、コンク
    リート、モルタル、または鋼材の群から選択される少な
    くとも1種の構造物基材の表面に貼設する防食被覆方
    法。
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