JP3311961B2 - 透水管を用いた連続壁透水方法 - Google Patents

透水管を用いた連続壁透水方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続壁を土中に設
けてその内側を掘削しながら作業を行う際に、その施工
中においても、地下水脈を分断することのない透水管を
用いた連続壁透水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄工事、共同溝工事、及び大規模な
建設工事等において地下構築のための掘削作業を行うに
当たり、近年は掘削時に水の出ないソイル柱列工法等、
止水性の高い山留工法が広く使用される。しかし地下構
築工事でのドライ施工で工事関係者は恩恵を受けるが、
周囲に対しては地下水脈の分断による地盤沈下などの悪
影響をもたらしている。
【0003】地下水脈を元に戻す方法として、図6のよ
うに、地下構築施工完了後、ソイル柱列の止水壁10を
地上よりオーガ等で破砕して砂利や砂を埋め戻し、地下
水脈を復元させようとする方法や、図7に示すように、
施工中に止水壁10の裏側より地下水を地上までポンプ
アップし、反対側の止水壁10の裏側に戻す方法があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれもその
施工期間中の水脈は長期にわたり分断されるため、復元
後必ずしも元の地下水脈に戻るとは限らないという問題
があった。また上記のような地下水脈を通す工事に多大
な時間と費用が掛かり、施工者としては採用し得ないの
が現状である。
【0005】また施工期間中の水脈の分断を短くする方
法として、図8に示すように、止水壁10内部を掘削中
に内側から該止水壁10に孔11を開け、2つの孔間を
ホース12などでつないで水脈を通す方法もある。しか
し、掘削が進んでいない土中の深い部分では、相変わら
ず水脈は分断されたままであり、上記の問題の解決には
至っていない。
【0006】本発明は従来技術の以上のような問題に鑑
み創案されたもので、施工期間中でも地下水脈を分断さ
せないようにできる透水管を用いた連続壁透水方法を提
供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本発明に係る
水管を用いた連続壁透水方法は、止水性の連続壁を土中
に設けて該連続壁に囲まれた内側を掘削しながら作業を
行うに当たり、外管と、その外管内から外部に突出可能
な内管と、該内管の解放外端部を覆い且つ容易に破砕可
能な被覆体と、前記内管をその突出方向に付勢せしめる
外部駆動源の駆動力伝達構成とを有する構成からなる透
水管を、予め前記連続壁に設置しておき、該連続壁を土
中に設けた時点で、外部駆動源を使用して前記駆動力伝
達構成により内管を付勢せしめ、被覆体を破砕させなが
ら外管より土中に突出せしめることを基本的特徴として
いる。
【0008】上記の連続壁透水方法が実施されると次の
ように作用する。即ち、止水性の連続壁を土中に設けて
該連続壁に囲まれた内側を掘削しながら作業を行うに当
たり、上記透水管を予め前記連続壁に設置しておき、該
連続壁を土中に設けた時点で、外部駆動源を使用して前
記駆動力伝達構成により内管を付勢せしめ、被覆体を破
砕させながら外管より土中に突出せしめる。すると、被
覆体が破砕された瞬間から、連続壁外部の土中と該連続
壁の内部の土中とが、突出した内管を通じてつながるこ
とになり、連続壁内部が掘削されていない状態でも地下
水脈が分断されることがない。また連続壁内部が掘削さ
れた状態の場合は、対向する連続壁側に設けた同じく既
に外部と連通している透水管と、ホースなどを用いてつ
なぐことで、同様に地下水脈が分断されることはない。
【0009】上記の透水管を用いた連続壁透水方法の実
際の施工に当たっては、該透水管を、前記連続壁の一部
となる型鋼、シートパイル或いは鋼管に予め1乃至垂直
方向に複数設けておき(試し堀の際に何処に地下水脈が
あるか予め分かっているので、その箇所に透水管を設置
しておく)、該連続壁を構成するための穴に該型鋼、シ
ートパイル或いは鋼管を挿入した後、外部駆動源を使用
して前記駆動力伝達構成により内管を付勢せしめ、被覆
体を破砕させながら外管より土中に突出せしめるように
することになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の具体的実施形態構成
につき説明する。図1は本発明方法で使用される透水管
1の構成を有する一実施形態構成を示している。同図に
よれば本構成は、外管2と、その外管2内から外部に突
出可能な内管3a及び3bと、該内管3a及び3bの解
放外端部を覆い且つ容易に破砕可能な被覆体4a及び4
bと、前記内管3a及び3bをその突出方向に付勢せし
める外部駆動源(図示なし)の駆動力伝達構成5とを有
している。
【0011】前記外管2は、本構成では鋼管からなる
が、特にその素材などには限定がない。
【0012】前記内管3aおよび3bは、外管2の内面
を摺動可能な状態で外部に突出できるようになってお
り、またその内部は、図2(a)(b)に示すように、十字
状の梁30が固定されていて、その中心部に後述する駆
動力伝達機構5のスピンドル51a及び51bが固着さ
れている。この梁30で4つに区分けされた空隙を通し
て内管3a及び3bの突出側とその反対側は連通してい
る。
【0013】前記被覆体4a及び4bは、後述する連続
壁施工中にソイルセメント7内にH型鋼6を挿入する際
ソイルセメントの流入を防ぐために、内管3a及び3b
の解放外端部を覆うものである。但し、内管3a及び3
bを付勢せしめ、外管2より土中に突出せしめた際に、
該被覆体4a及び4bは破砕されるものでなければ、連
続壁外部の土中と該連続壁の内部の土中とがつながるこ
とにならず、地下水脈を分断してしまうので、土中に突
出せしめた際に土圧で容易に破砕できるものでなければ
ならない。そのため、本実施形態構成ではアスファルト
又はモルタルなどで該被覆体4a及び4bを構成し、そ
れを1cm程度塗って、上記内管3a及び3bの解放外
端部の蓋をする。
【0014】前記駆動力伝達構成5は、本構成では油圧
構成からなり、外部駆動源たる油圧ポンプに繋げられる
圧力ホース50と、該圧力ホース50の他端に接続さ
れ、その油圧により夫々反対方向にスピンドル51a及
び51bを突出せしめることが可能な油圧駆動の押出し
装置51とを有している。前記油圧ポンプで圧を加える
ことで、本駆動力伝達構成5のスピンドル51a及び5
1bを突出せしめることにより、内管3a及び3bを付
勢せしめて、外管2より土中に突出せしめることができ
るようになる。尚、該駆動力伝達構成5は、油圧に限ら
ず、水圧や空気圧等の他の駆動源からの力を伝達する構
成であっても良いことは言うまでもない。
【0015】上記構成を有する透水管1を用いた連続壁
透水方法の実際の施工に当たっては、該透水管1を、前
記連続壁の一部となるH型鋼6に予め垂直方向に複数設
けておく。その場合、試し堀の際に何処に地下水脈があ
るか予め分かっているので、その箇所に透水管1を設置
しておくことになる。
【0016】そして連続壁を構成するための穴に該H型
鋼6を挿入した後、図3(a)(b)に示すように、油圧ポ
ンプを使用して前記駆動力伝達構成5により内管3a及
び3bを付勢せしめ、外管2より土中に突出せしめるよ
うにする。すると、被覆体4a及び4bは土圧で破砕さ
れ、連続壁の内側と外側がこの透水管1を介して連通す
ることになる。
【0017】図4は、連続壁外部の土中と該連続壁の内
部の土中とが、突出した内管3a及び3bを通じてつな
がっている状態を示している。同図に示すように、連続
壁内部が掘削されていない状態でも地下水脈が分断され
ることはない。
【0018】また図5に示されるように、連続壁の内部
が掘削された状態の場合は、対向する連続壁同士に設け
た透水管1同士をホース8などでつなぐことにより、バ
イパスを作ることで、同様に地下水脈が分断されること
なく、作業上内ではドライ施工が可能となる。
【0019】なお、上記の図5のような場合に、ホース
8をつなぐ前に、内管3a及び3b内の梁30と、押出
し装置51及びスピンドル51a、51bを取り除き、
その内管3a及び3bを通して、内側から外部の地中に
向けて(透水性のある方向に)ボーリングマシンなどを
使ってボウリングすると共に、目詰まり防止のための孔
を多数開けたパイプ9などを設置することで透水性をよ
り確実なものにすることができる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述した本発明の構成によれば、施
工期間中の連続壁内部が掘削されていない状態の場合で
も、地下水脈が分断されることがない。また連続壁の内
部が掘削された状態の場合は、対向する連続壁同士に設
けた透水管同士を、バイパスを介して連通させること
で、同様に地下水脈が分断されることなく、作業上内で
はドライ施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法で使用される透水管の構成を有する
一実施形態構成を示している。
【図2】内管内の構成を示す説明図である。
【図3】内管を付勢せしめ外管より土中に突出せしめた
状態を示す説明図である。
【図4】連続壁外部の土中と該連続壁の内部の土中と
が、突出した内管を通じてつながっている状態を示す説
明図である。
【図5】連続壁の内部が掘削された状態で、対向する連
続壁同士間にバイパスを設けた状態を示す説明図であ
る。
【図6】地下水脈を元に戻す従来技術の一例を示す説明
図である。
【図7】地下水脈を元に戻す従来技術の他の例を示す説
明図である。
【図8】地下水脈を元に戻す従来技術の更に別の例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 透水管 2 外管 3a、3b 内管 4a、4b 被覆体 5 駆動力伝達装置 6 H型鋼 7 ソイルセメント 8、12 ホース 9 パイプ 10 止水壁 11 孔 30 梁 50 圧力ホース 51 押出し装置 51a、51b スピンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/18 102 E02D 5/20 102 E02D 5/02 E02D 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 止水性の連続壁を土中に設けて該連続壁
    に囲まれた内側を掘削しながら作業を行うに当たり、外
    管と、その外管内から外部に突出可能な内管と、該内管
    の解放外端部を覆い且つ容易に破砕可能な被覆体と、前
    記内管をその突出方向に付勢せしめる外部駆動源の駆動
    力伝達構成とを有する構成からなる透水管を、予め前記
    連続壁に設置しておき、該連続壁を土中に設けた時点
    で、外部駆動源を使用して前記駆動力伝達構成により内
    管を付勢せしめ、被覆体を破砕させながら外管より土中
    に突出せしめることを特徴とする透水管を用いた連続壁
    透水方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の透水管を用いた連続壁透
    水方法において、該透水管を、前記連続壁の一部となる
    型鋼、シートパイル或いは鋼管に予め1乃至垂直方向に
    複数設けておき、該連続壁を構成するための穴に該型
    鋼、シートパイル或いは鋼管を挿入した後、外部駆動源
    を使用して前記駆動力伝達構成により内管を付勢せし
    め、被覆体を破砕させながら外管より土中に突出せしめ
    ることを特徴とする請求項1記載の透水管を用いた連続
    壁透水方法。
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