JP3311294B2 - ズームレンズ系 - Google Patents

ズームレンズ系

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JP3311294B2
JP3311294B2 JP19921698A JP19921698A JP3311294B2 JP 3311294 B2 JP3311294 B2 JP 3311294B2 JP 19921698 A JP19921698 A JP 19921698A JP 19921698 A JP19921698 A JP 19921698A JP 3311294 B2 JP3311294 B2 JP 3311294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
【0002】本発明は、コンパクトカメラ用の2群のズ
ームレンズ系に関する。
【従来技術及びその問題点】
【0003】コンパクトカメラ用のズームレンズ系は、
レンズ後方にミラーの配置スペースを要する一眼レフカ
メラ用のズームレンズ系と異なり、長いバックフォーカ
スを必要としない。このため、一眼レフ用では物体側か
ら順に負正のレトロフォーカスタイプが採用されるのに
対し、コンパクトカメラ用では、物体側から順に正負の
テレフォトタイプが一般に採用されている。
【0004】テレフォトタイプの2群ズームレンズ系に
おいて、収差を良好にしコンパクト化するには、前後群
のパワー配置が重要となる。またズーミングに伴う収差
変動を押えるためには、各群ごとの収差補正が条件とな
る。しかし、短焦点距離端の半画角が35°程度、ズー
ム比が2.5前後のズームレンズ系では、各群ごとの収
差補正が困難となる。このため構成枚数が増加し、接合
レンズが増え、3群ズームを採用せざるを得なくなる、
等によりコストが増加するという問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、2群ズームレンズであって、
短焦点距離端の半画角が35°前後、ズーム比が2.8
倍程度が得られる、小型で安価、高性能なコンパクトカ
メラ用ズームレンズを得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、物体側から順に、正の第1レ
ンズ群と負の第2レンズ群からなり、第1レンズ群と第
2レンズ群の間隔を変化させてズーミングするズームレ
ンズ系において、正の第1レンズ群は、その最も物体側
に、物体側に位置する負レンズと像側に位置する正レン
の接合レンズを有し、次の条件式(1)、(2)、
(3)を満足することを特徴としている。接合レンズ
は、物体側から順に、負、正の順番が好ましい。 (1)−1.2<r1 /fW <−0.3 (2)−2<fW /fC <−0.5 (3)8<νN −νP 但し、 r1 :接合レンズの最も物体側の面の曲率半径、 fW :短焦点距離端の全系の焦点距離、 fC :接合レンズの焦点距離、 νN :接合レンズの負レンズのアッベ数、 νP :接合レンズの正レンズのアッベ数、 である。
【0007】本発明によるズームレンズ系は、負の第2
レンズ群中に、少なくとも非球面を1面有するレンズを
含むことが望ましく、その非球面は次の条件式(4)を
満足することが望ましい。 (4)0<ΔVASP <0.3 但し、 ΔVASP :短焦点距離端の焦点距離を1.0に換算した
ときの非球面による歪曲収差係数の変化量、である。
【0008】また、正の第1レンズ群中に、少なくとも
非球面を1面有するレンズを含むことが望ましく、その
非球面は次の条件式(5)を満足することが望ましい。 (5)−30<ΔIASP <−10 但し、 ΔIASP :短焦点距離端の焦点距離を1.0に換算した
ときの非球面による球面収差係数の変化量、である。こ
の正の第1レンズ群中には、さらに別の正レンズと負レ
ンズの接合レンズを含むことが望ましい。
【0009】さらに、本発明のズームレンズ系は、正の
第1レンズ群と負の第2レンズ群の間に絞りを配置する
のがよい。この絞りは、その機械的開放絞り径が、長焦
点距離端から短焦点距離端にかけて徐々に小さくなる
か、または短焦点距離端近傍で小さくなる可変絞りであ
ることが好ましい。短焦点距離端を広角化し、ズーム比
を大きくした場合、長焦点距離端におけるFナンバーを
考慮した上で、絞りの開放径を決めると、短焦点距離端
のFナンバーは、必要以上に明るくなり、収差補正が困
難、かつ周辺光量やコバの確保のため、前群の径が大き
くなってしまう。そこで、短焦点距離端の絞り径を長焦
点距離端の絞り径より小さくすることで収差を良好に、
径を必要以上に大きくせずに短焦点距離端の広角化、高
変倍化を達成することができる。可変絞り機構自体は、
当業者に知られている通常の絞り機構を採用することが
できる。また、前群に少なくとも非球面を1面有するレ
ンズを適切に使用することが望ましい。
【0010】
【発明の実施形態】本発明によるズームレンズ系は、図
25に示すように、物体側から順に、全体として正の
1レンズ群10と、絞りSと、全体として負の第2レン
ズ群20からなり、短焦点距離端から長焦点距離端への
ズーミングに際し、第1レンズ群10と第2レンズ群2
0が、両者の空気間隔を減少させながら、ともに物体側
に移動する。絞りSは、ズーミング時には第1レンズ群
10と一体に移動する。フォーカシングは、第1レンズ
群10によって行われ、フォーカシング時には絞りSは
移動しない。また、
【0011】2群ズームレンズ系において、短焦点距離
端から長焦点距離端のすべての焦点距離で収差変動を抑
え、収差を良好にするためには、各群ごとの収差補正が
重要である。また、短焦点距離端の広角化による収差の
影響を抑えるためには、物体により近いところで、収差
補正するのが効果的である。そこで、本発明は、物体に
最も近いレンズを接合レンズとし、適切な条件を与える
ことで、短焦点距離端の広角化による収差を第1レンズ
群(前群)内で抑え、コスト的に有利な2群ズームで高
性能なコンパクトカメラ用ズームレンズを達成したもの
である。
【0012】第1レンズ群中には、さらに、別の正レン
ズと負レンズの接合レンズを設けると、収差補正上有利
であり、また第2レンズ群(後群)中に、少なくとも1
面の非球面を有するレンズを適切に使用することが望ま
しい。
【0013】条件式(1)は、最も物体側の接合レンズ
の最も物体側の面(第1面)の曲率半径に関するもの
で、条件を満たすことにより、短焦点距離端の広角化を
達成することができる。条件式(1)の上限を越える
と、接合レンズの第1面の曲率半径が小さくなり、収差
が大きくなり補正しきれなくなる。下限を越えると、短
焦点距離端の広角化を達成できない。
【0014】条件式(2)は、接合レンズのパワーに関
するもので、、条件を満たすことにより、短焦点距離端
の広角化を達成することができる。条件式(2)の上限
を越えると、短焦点距離端の広角化を達成できない。下
限を越えると、接合レンズのパワーが強くなり、収差が
大きくなり補正し切れなくなる。
【0015】条件式(3)は、第1レンズ群の最も物体
側の接合レンズの負レンズと正レンズのアッベ数に関す
るもので、条件を満たすことにより、短焦点距離端から
長焦点距離端の全焦点距離域においてほぼ良好に色収差
を補正することができる。条件式(3)の下限を越える
と、短焦点距離端から長焦点距離端にかけて、色収差が
十分補正できない。
【0016】条件式(4)は、非球面量に関するもの
で、条件を満たすことにより、歪曲収差を良好に押さえ
ることができる。条件式(4)の上限を越えると、非球
面量が大きくなって製作が困難となり、下限を越える
と、非球面による歪曲収差補正効果が小さく十分な補正
ができなくなる。
【0017】条件式(5)は非球面量に関するもので、
条件式を満たすことにより、球面収差を押さえることが
できる。条件式(5)の上限を越えると、非球面による
球面収差補正効果が小さく十分な補正ができなくなり、
下限を越えると、非球面量が大きくなって作成が困難に
なる。
【0018】なお、非球面係数と収差係数との間には、
次の関係がある。 1.非球面形状を次式で定義する。 x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+
・・・ (但し、x:非球面形状、c:曲率、y:光軸からの高
さ、K:円錐係数) 2.この式において、収差係数を求めるため、K=0 に変
換する(K=0 のときは、Bi=Ai)ため、 B4=A4+Kc3/8 , B6=A6+(K2+2K)c5/16, B8=A8+5(K3+3K2+3K)c7/128 B10=A10+7(K4+4K3+6K2+4K)c9/256 とすると、 x=cy2/[1+[1-c2y2]1/2]+B4y4+B6y6+B8y8 +B10y10+・・・ となる。 3.さらに、f=1.0 に変換するため、 X=x/f, Y=y/f, C=f・c,α4=f3B4, α6=f5B6, α8=f7B8,
α10=f9B10 とすると、 X=CY2/[1+[1-C2Y2]1/2]+α4Y4+α6Y6+α8Y8+α10Y10+・・
・ となる。 4.Φ=8(N'-N)α4 で定義し、3次の収差係数を、 I : 球面収差係数、 II: コマ収差係数、 III:非点収差係数、 IV: 球欠像面湾曲係数、 V:歪曲収差係数、 とすると、各収差係数の4次の非球面係数(α4)の影
響は、 ΔI=h4Φ ΔII=h3kΦ ΔIII=h2k2Φ ΔIV=h2k2 Φ ΔV=hk3 Φ (但し、h:近軸軸上光線の通る高さ、k:瞳の中心を
通る近軸軸外光線の高さN’:非球面の後側の屈折率、
N:非球面の前側の屈折率)で与えられる。
【0019】次に具体的な実施例を示す。諸収差図中、
球面収差で表される色収差(軸上色収差)図及び倍率色
収差図中の実線、点線及び一点鎖線は、それぞれd線、
g線、C線の収差であり、Sはサジタル、Mはメリディ
オナルである。また、表中のFNOはFナンバー、fは全
系の焦点距離、Wは半画角、fB はバックフォーカス、
Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nd は
d線の屈折率、νd はd線におけるアッベ数を示す。回
転対称非球面は次式で定義される。 x=Ch2/[1+[1-(1+K)C2h2]1/2]+A4h4+A6h6+A8h8 +A10h10
・・ (C は曲率(1/r)、h は光軸からの高さ、K は円錐係
数、A4、A6、A8、A10 は非球面係数)
【0020】[実施例1] 図1は、実施例1のレンズ構成図を示し、物体側から順
、正の第1レンズ群10、絞りS、負の第2レンズ群
20からなり、第1レンズ群10は、物体側から順に、
両凹の負の単レンズ11と両凸の正の単レンズ12との
接合レンズ、両凸の正の単レンズ13と負の単レンズ1
4との接合レンズ、及び正の単レンズ15からなってい
る。第2レンズ群20は、物体側に凹の負メニスカスレ
ンズ21、及び物体側に凹の負メニスカスレンズ22か
らなっている。図2、図3及び図4は、図1で示したレ
ンズ構成の短焦点距離端、中間焦点距離、及び長焦点距
離端での諸収差を示す。表1はその数値データであり、
絞りSの機械的開放径の変化データを含んでいる。
【0021】
【表1】 FNO=1:4.8-6.5-9.8 f=29.00-50.00-78.00 (ズーム比;2.69) W=37.6゜- 23.7゜- 15.6゜ fB=8.30-29.41-57.55 絞りSの開放径= φ7.2 〜φ9.1 面 No. R D Nd νd 1 -21.161 2.00 1.83481 42.7 2 10.268 3.64 1.71983 29.1 3 -49.423 1.07 - - 4 16.634 3.98 1.48749 70.2 5 -11.930 1.50 1.84500 24.0 6 -91.891 1.54 - - 7 51.750 2.83 1.73077 40.5 8* -16.950 0.75 - - 絞り ∞ 11.69-5.42-2.30 - - 9* -63.533 2.69 1.58547 29.9 10 -28.012 5.12 - - 11 -10.003 1.40 1.69680 55.5 12 -106.461 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00であ
る。): 面No. K A4 A6 A8 8 0.00 0.5761×10-4 -0.7034×10-7 0.1382×10-8 9 0.00 0.6248×10-4 -0.3904×10-7 0.6182×10-8
【0022】[実施例2]図5は、実施例2のレンズ構
成図を示し、図6、図7及び図8は、図5で示したレン
ズ構成の短焦点距離端、中間焦点距離、及び長焦点距離
端での諸収差を示す。表2はその数値データである。基
本的なレンズ構成は、実施例1と同じである。
【0023】
【表2】 FNO=1:4.8-5.9-9.8 f=21.50-35.00-61.00 (ズーム比;2.84) W=38.7゜- 26.3゜- 15.9゜ fB=6.22-18.62-42.49 絞りSの開放径= φ5.3 〜φ7.0 面 No. R D Nd νd 1 -15.374 1.00 1.83481 42.7 2 8.292 3.03 1.69657 33.3 3 -31.803 0.35 - - 4 11.971 3.02 1.48749 70.2 5 -8.189 1.16 1.84499 28.4 6 -49.698 1.14 - - 7 36.776 2.26 1.73077 40.5 8* -12.326 0.65 - - 絞り ∞ 7.57-4.12-1.77 - - 9* -63.046 2.10 1.58547 29.9 10 -23.439 3.50 - - 11 -7.143 1.20 1.78823 47.6 12 -55.882 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00であ
る。): 面No. K A4 A6 A8 8 0.00 0.1509×10-3 -0.8483×10-6 0.2893×10-7 9 0.00 0.1896×10-3 -0.9211×10-6 0.7529×10-7
【0024】[実施例3]図9は、実施例3のレンズ構
成図を示し、図10、図11及び図12は、図9で示し
たレンズ構成の短焦点距離端、中間焦点距離、及び長焦
点距離端での諸収差を示す。表3はその数値データであ
る。基本的なレンズ構成は、実施例1と同じである。
【0025】
【表3】 FNO=1:4.8-5.6-9.8 f=22.50-35.00-64.00 (ズーム比;2.84) W=36.8゜- 26.1゜- 15.1゜ fB=6.23-17.48-43.57 絞りSの開放径= φ5.3 〜φ6.9 面 No. R D Nd νd 1 -14.416 1.00 1.83481 42.7 2 12.959 2.58 1.70484 32.7 3 -31.559 0.20 - - 4 12.090 3.01 1.48749 70.2 5 -8.244 1.00 1.84500 30.0 6 -52.132 1.02 - - 7 38.211 2.23 1.73077 40.5 8* -12.650 1.00 - - 絞り ∞ 7.51-4.08-1.29 - - 9* -67.295 2.13 1.58547 29.9 10 -23.254 3.63 - - 11 -7.143 1.10 1.79577 47.1 12 -45.934 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00であ
る。): 面No. K A4 A6 A8 8 0.00 0.1560×10-3 -0.2318×10-6 0.1198×10-7 9 0.00 0.1758×10-3 0.4913×10-6 0.5024×10-7
【0026】[実施例4]図13は、実施例4のレンズ
構成図を示し、図14、図15及び図16は、図13で
示したレンズ構成の短焦点距離端、中間焦点距離、及び
長焦点距離端での諸収差を示す。表4はその数値データ
である。基本的なレンズ構成は、実施例1と同じであ
る。
【0027】
【表4】 FNO=1:4.8-5.4-9.8 f=23.50-35.00-67.50 (ズーム比;2.87) W=35.6゜- 25.9゜- 14.3゜ fB=6.26-16.20-44.28 絞りSの開放径= φ5.3 〜φ6.9 面 No. R D Nd νd 1 -14.651 1.00 1.83500 42.8 2 39.243 2.01 1.70281 29.8 3 -30.796 0.20 - - 4 12.925 2.95 1.48749 70.2 5 -8.342 1.00 1.84499 31.5 6 -56.286 1.30 - - 7 39.468 2.22 1.73077 40.5 8* -12.913 1.00 - - 絞り ∞ 7.34-4.28-1.26 - - 9* -65.073 2.05 1.58547 29.9 10 -26.339 3.81 - - 11 -7.143 1.15 1.80570 46.5 12 -37.170 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00であ
る。): 面No. K A4 A6 A8 8 0.00 0.1469×10-3 -0.3340×10-6 0.1196×10-7 9 0.00 0.1849×10-3 0.4746×10-6 0.5141×10-7
【0028】[実施例5]図17は、実施例5のレンズ
構成図を示し、図18、図19及び図20は、図17で
示したレンズ構成の短焦点距離端、中間焦点距離、及び
長焦点距離端での諸収差を示す。表5はその数値データ
である。基本的なレンズ構成は、実施例1と同じである
が、実施例1ないし4と異なり、絞りSの径は一定であ
る。
【0029】
【表5】 FNO=1:4.0-6.7-10.2 f=29.00-50.00-78.00 (ズーム比;2.69) W=37.6゜- 23.7゜- 15.6゜ fB=8.30-29.43-57.60 絞りSの開放径= φ8.7 (一定) 面 No. R D Nd νd 1 -21.268 2.00 1.83481 42.7 2 10.807 3.89 1.72426 28.9 3 -48.451 0.99 - - 4 16.848 3.98 1.48749 70.2 5 -11.812 1.50 1.84500 24.3 6 -96.863 1.57 - - 7 51.750 2.83 1.73077 40.5 8* -16.950 0.75 - - 絞り ∞ 11.64-5.39-2.30 - - 9* -55.741 2.69 1.58547 29.9 10 -26.559 5.07 - - 11 -10.057 1.40 1.69680 55.5 12 -109.185 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00であ
る。): 面No. K A4 A6 A8 8 0.00 0.5761×10-4 -0.7034×10-7 0.1382×10-8 9 0.00 0.6213×10-4 -0.6701×10-7 0.6169×10-8
【0030】[実施例6]図21は、実施例6のレンズ
構成図を示し、図22、図23及び図24は、図21で
示したレンズ構成の短焦点距離端、中間焦点距離、及び
長焦点距離端での諸収差を示す。表6はその数値データ
である。基本的なレンズ構成は、実施例1と同じであ
る。
【0031】
【表6】 FNO=1:4.8-6.4-10.9 f=29.00-50.00-88.00 (ズーム比;3.03) W=36.9゜- 23.6゜- 13.9゜ fB=8.35-29.30-67.20 絞りSの開放径= φ7.0 〜φ9.1 面 No. R D Nd νd 1 -19.704 2.00 1.83481 42.7 2 10.351 3.68 1.70119 29.9 3 -40.917 0.81 - - 4 16.484 3.98 1.48749 70.2 5 -12.489 1.50 1.84500 24.1 6 -97.314 1.25 - - 7 51.750 2.83 1.73077 40.5 8* -16.950 1.40 - - 絞り ∞ 11.45-5.23-1.52 - - 9* -59.035 2.69 1.58547 29.9 10 -24.859 4.72 - - 11 -10.091 1.40 1.71757 53.3 12 -136.037 - - - *は回転対称非球面。 非球面データ(表示していない非球面係数は0.00であ
る。): 面No. K A4 A6 A8 8 0.00 0.5761×10-4 -0.7034×10-7 0.1382×10-8 9 0.00 0.6345×10-4 -0.1911×10-6 0.7000×10-8
【0032】各実施例の各条件式に対する値を表7に示
す。
【表7】 条件式(1) 条件式(2) 条件式(3) 条件式(4) 条件式(5) 実施例1 -0.73 -1.00 13.60 0.17 -20.86 実施例2 -0.68 -1.04 12.86 0.17 -21.23 実施例3 -0.72 -0.99 9.47 0.15 -20.73 実施例4 -0.64 -0.97 10.00 0.16 -21.22 実施例5 -0.62 -0.83 13.04 0.16 -19.66 実施例6 -0.73 -1.00 13.81 0.17 -20.53 各実施例は各条件式を満足しており、諸収差も比較的よ
く補正されている。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、小型で安価な2群ズー
ムレンズでありながら、広角端の半画角35°前後、ズ
ーム比2.8前後の高性能なコンパクトカメラ用のズー
ムレンズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ系の実施例1のレン
ズ構成図である。
【図2】図1のレンズ構成の短焦点距離端での諸収差図
である。
【図3】図1のレンズ構成の中間焦点距離での諸収差図
である。
【図4】図1のレンズ構成の長焦点距離端での諸収差図
である。
【図5】本発明によるズームレンズ系の実施例2のレン
ズ構成図である。
【図6】図5のレンズ構成の短焦点距離端での諸収差図
である。
【図7】図5のレンズ構成の中間焦点距離での諸収差図
である。
【図8】図5のレンズ構成の長焦点距離端での諸収差図
である。
【図9】本発明によるズームレンズ系の実施例3のレン
ズ構成図である。
【図10】図9のレンズ構成の短焦点距離端での諸収差
図である。
【図11】図9のレンズ構成の中間焦点距離での諸収差
図である。
【図12】図9のレンズ構成の長焦点距離端での諸収差
図である。
【図13】本発明によるズームレンズ系の実施例4のレ
ンズ構成図である。
【図14】図13のレンズ構成の短焦点距離端での諸収
差図である。
【図15】図13のレンズ構成の中間焦点距離での諸収
差図である。
【図16】図13のレンズ構成の長焦点距離端での諸収
差図である。
【図17】本発明によるズームレンズ系の実施例5のレ
ンズ構成図である。
【図18】図17のレンズ構成の短焦点距離端での諸収
差図である。
【図19】図17のレンズ構成の中間焦点距離での諸収
差図である。
【図20】図17のレンズ構成の長焦点距離端での諸収
差図である。
【図21】本発明によるズームレンズ系の実施例6のレ
ンズ構成図である。
【図22】図21のレンズ構成の短焦点距離端での諸収
差図である。
【図23】図21のレンズ構成の中間焦点距離での諸収
差図である。
【図24】図21のレンズ構成の長焦点距離端での諸収
差図である。
【図25】本発明によるズームレンズ系の簡易移動図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 15/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の第1レンズ群と負
    の第2レンズ群からなり、第1レンズ群と第2レンズ群
    の間隔を変化させてズーミングするズームレンズ系にお
    いて、 正の第1レンズ群は、その最も物体側に、物体側に位置
    する負レンズと像側に位置する正レンズの接合レンズを
    有し、以下の条件式(1)、(2)、(3)を満足する
    ことを特徴とするズームレンズ系。 (1)−1.2<r1 /fW <−0.3 (2)−2<fW /fC <−0.5 (3)8<νN −νP 但し、 r1 :接合レンズの最も物体側の面の曲率半径、 fW :短焦点距離端の全系の焦点距離、 fC :接合レンズの焦点距離、 νN :接合レンズの負レンズのアッベ数、 νP :接合レンズの正レンズのアッベ数。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のズームレンズ系におい
    て、負の第2レンズ群は、少なくとも非球面を1面有す
    るレンズを含み、以下の条件式(4)を満たすことを特
    徴とするズ−ムレンズ系。 (4)0<ΔVASP <0.3 但し、 ΔVASP :短焦点距離端の焦点距離を1.0に換算した
    ときの非球面による歪曲収差係数の変化量。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のズームレンズ系
    において、正の第1レンズ群は、少なくとも非球面を1
    面有するレンズを含み、以下の条件式(5)を満たすこ
    とを特徴とするズームレンズ系。 (5)−30<ΔIASP <−10 但し、 ΔIASP :短焦点距離端の焦点距離を1.0に換算した
    ときの非球面による球面収差係数の変化量。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のズームレンズ系
    において、正の第1レンズ群は、さらに別の正レンズと
    負レンズの接合レンズを含んでいるズームレンズ系。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    ズームレンズ系において、正の第1レンズ群と負の第1
    レンズ群の間に絞りが配置され、この絞りは、短焦点距
    離端の開放絞り径が長焦点距離端の開放絞り径より小さ
    いズームレンズ系。
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