JP3311184B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3311184B2 JP01213895A JP1213895A JP3311184B2 JP 3311184 B2 JP3311184 B2 JP 3311184B2 JP 01213895 A JP01213895 A JP 01213895A JP 1213895 A JP1213895 A JP 1213895A JP 3311184 B2 JP3311184 B2 JP 3311184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示装置において
その視角特性を改善する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図11、図12を用いて従来の薄
膜トランジスタ(TFTと呼ぶ)アレイ基板で駆動され
る液晶表示装置の構成を示す。図11(a)は、TFT
液晶表示装置の平面構成図、図11(b)は、図11
(a)においてa−a′、およびb−b′で切断し横方
向から見た断面図、図12は、本TFT液晶表示装置の
1画素の等価回路図である。
【0003】作製方法は、まず透明ガラス基板1a上
に、画素12の液晶を駆動する透明電極2を形成する。
次に、絶縁体としてシリコン酸化膜3を堆積させる。そ
して、クロムなどの金属でゲート電極4を形成する。そ
して、TFT15のゲート絶縁膜として働くシリコン窒
化膜5をその上に堆積させる。次に、TFT15を構成
する半導体層6を形成する。半導体層6は、ゲート電極
4に印加される電圧によってその抵抗値が変化し、スイ
ッチ素子としての機能を与える。次に、透明電極2の上
のシリコン酸化膜3とシリコン窒化膜5の絶縁膜層にコ
ンタクトホール7a、7bを開け、透明電極2の一部を
露出させる。次に、アルミニウムなどの金属を用いて、
ソース電極8a、ドレイン電極8b、付加容量電極8c
を同時に形成する。このとき、ドレイン電極8bは、透
明電極2の上に開けたコンタクトホール7aを介して、
ドレイン電極8bと透明電極2が接続するように形成
し、同様にコンタクトホール7bを介して、付加容量電
極8cと透明電極2が接続するように形成する。また、
付加容量電極8cと前段のゲート電極4′との間で付加
容量14が形成され、この付加容量14は画素12と並
列に配置された構成となる。以上の工程によって、TF
Tアレイ基板が完成する。その後本基板を、一部にブラ
ックストライプ9が形成されかつ透明電極10が一面に
堆積されたもう一つの基板1bと、約5μmのギャップ
を形成して張り合わせ、間に液晶11を注入する。そし
て、2枚の基板の各々外側に偏光板を配置する。
【0004】次に、図13を用いて、従来のTFT液晶
表示装置の駆動方法を説明する。TFT15は、スイッ
チ素子として働き、ゲート電極4に入力されたパルス信
号V(G)によってこのゲート電極4上のTFT15は
オン状態となる。そして、ソース電極8aに供給された
信号V(S)が、このオン状態となったTFT15を介
して、画素12に供給される。もう一方の基板1bの透
明電極10には、一定電圧V(Com)が印加されてい
る。その結果、画素12と透明電極10の間に任意の電
圧Vlcが印加され、その電圧の大きさによって、介在
する液晶分子11の配列状態が変化し、この液晶層を通
過する光の偏光方向が変化する。2枚の基板の外側には
各々偏光板が配置されている。ここでは、2枚の偏光板
の偏光軸は、その成す角がほぼ90度となるように設定
されている場合について説明する。これにより、液晶層
に電圧が印加されないとき明状態の表示となり、電圧が
印加されたとき暗状態の表示となる(このような、偏光
板の配置にる表示モードを、ノーマリーホワイトモード
と呼ぶ)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】まず、従来におけるT
FT−LCDの視角特性について説明する。図14は、
従来のノーマリーホワイトモードのTFT液晶表示装置
において、液晶表示装置の駆動電圧に対する輝度特性を
示している。図14(a)は、液晶表示装置の真正面
(θ=0°)から見たときの駆動電圧に対する輝度特性
を示し、図14(b)は、液晶表示装置の下方向(θ>
0°、主視角方向と呼ぶ)に視点を傾けて見たときの駆
動電圧に対する輝度特性を示す。
【0006】ここで下方向とは、図15の下図に示すよ
うに、液晶が2枚の透明ガラス基板1a、1bの間に挟
持され、基板の垂直方向から見た各基板の液晶分子の配
向方向21a、21bが矢印の方向としたとき、下図を
a−a′面で割断して横方向から見た上図(2枚の基板
間に電圧が印加され、液晶分子が立ち上がったときのも
のを示したもの)において、右方向に視点を傾けたとき
と定義する。また、本発明における視角は、基板の垂線
からの視点の傾き角度を示す。
【0007】図14(a)に示すように、従来の液晶表
示装置において8階調表示をさせるとき、まず真正面
(0°)から見て輝度を8等分割(B1,B2,…,B
8)とし、各々の輝度レベルに対して、電圧レベル(V
1,V2,…,V8)を設定する。一方、視点を主視角
方向に傾けた場合、図14(b)に示すように、輝度−
駆動電圧カーブは、θ=0°のときに比べて低駆動電圧
側にシフトするとともに、高駆動電圧側に新たなピーク
が現れる。この状態で各電圧レベルに対する輝度レベル
(B1′,B2′,…,B8′)を見てみると、B6′
とB7′の輝度レベルは、高電圧側に現れた新たなピー
クによって逆転している。これは階調反転現象と呼ば
れ、目視では写真のネガのような画像として見える。さ
らに、高輝度部分(B1′とB2′間など)では、輝度
レベル間の差が大きくなり、一方低輝度部分では輝度レ
ベル間の差が小さくなる。これは目視では、正面から見
た画像に比べて非常に暗い画像として見える(黒つぶれ
現象と呼ぶ)。以上のように、従来の液晶表示装置で
は、視点を主視角方向に傾けると、階調表示がかなり悪
化するという問題があった。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、アク
ティブマトリックス型液晶表示装置において、特に主視
角方向から観測した階調表示性能を改善することを目的
としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ノーマリーホワイトモードの液晶表示装
置において、液晶が2枚の基板に挟持され、画素が前記
基板の平面上にマトリックス状に配列され、前記画素が
2つの副画素で形成され、前記副画素各々を構成する各
々の液晶層に互いに異なる大きさの電圧を印加する手段
を有し、前記基板の断面において液晶層中の中間に位置
する液晶分子の長軸方向に沿った、前記基板の垂線から
の傾き角0°〜40°における輝度−電圧特性が単調減
少または、単調増加するように、前記画素の2つの副画
素間の表示面積比、および各副画素の光量−信号電圧特
性の駆動電圧差を最適化するために、前記画素の2つの
副画素の装置正面から観察した光量−信号電圧特性の駆
動電圧差ΔVが、 −0.5V<γ−ΔV<1.0 γ=|V10−V90| ΔV=V50′−V50 (ここで、V10、V50、およびV90は、液晶層に
高い電圧が印加される方の副画素の光量−信号電圧特性
において、最大光量に対して10%、50%、および9
0%となる信号電圧であり、同様にV50′は、液晶層
に低い電圧が印加される方の副画素の光量−信号電圧特
性において、最大光量に対して50%となる信号電圧で
ある)の範囲に設定される。また、前記画素の2つの副
画素間の表示面積比が、9:1から6:4の範囲であ
る。
【0010】
【作用】上記構成により、視点を主視角方向から観測し
た画素の光量−信号電圧特性を示す図2のように、副画
素1は従来と同じ特性であるが、副画素2は、任意の手
段を用いて、液晶層に低い電圧が印加されることによ
り、副画素1に対して任意の電圧だけ高信号電圧(高駆
動電圧)側にシフトした特性とする。また各副画素の表
示面積比を任意の値にすることによって、各々の副画素
の光量を制御する。そして1つの画素の光量は、この2
つの副画素の光量を足し合わせたものである。ここで、
各副画素においては、、高信号電圧側に階調反転現象の
要因となるピークが存在する。しかしながら、これらを
足し合わせた1画素の特性は、各々の副画素のピークが
互いに打ち消し合うため、たとえば単調減少する滑らか
なカーブとなる。これによって、従来観測された階調反
転現象はなくなる。また、1画素の光量−信号電圧カー
ブは、従来に比べて傾きが緩くなる。先に述べたよう
に、視点を主視角方向に傾けることによって、光量−信
号電圧カーブは低信号電圧(低駆動電圧)側へシフトす
る。この電圧のシフト量は従来の構成と変わらないた
め、階調表示させた場合において、本発明の各レベル間
の光量差は、従来の構成の各レベルの光量の差に比べて
均一になる。これによって、従来観測された黒つぶれ現
象は緩和される。以上のように本発明においては、主視
角方向の視角において、従来に比べてかなり表示性能が
改善される。
【0011】ところで、特開平2−12号公報に記載の
ものは、視角に依存しない白と黒のレベルを利用して、
画素を構成する複数の副画素を白と黒の2つのレベルで
駆動し、白または黒表示を行う副画素の数によって、視
角に依存しない階調表示(グレーレベルの表示)を行う
ものである。一方、本発明のものは、画素を構成する2
つ以上の副画素を、適当な駆動電圧差、表示面積比に設
定することによって、主に下視角方向の光強度−信号電
圧特性を改善し階調表示性能を向上させるものであっ
て、上記公報の構成とは異なるものである。
【0012】
【実施例】第1の実施例を図1〜5とともに説明する。
図1は、第1の実施例において正面から観測したTFT
液晶表示装置の各画素の光量−信号電圧特性である。図
2は、下視角θ=40°から観測したTFT液晶表示装
置の各画素の光量−信号電圧特性である。図3(a)
は、TFT液晶表示装置の平面構成図、図3(b)は、
図3(a)において、a−a′で切断し横方向からみた
断面構成図、図4は、同TFT液晶表示装置の1画素の
等価回路図である。図5は、下視角θ=0〜60°の範
囲で観測したTFT液晶表示装置の光量−信号電圧特性
で、図5(a)は、本実施例の特性、図5(b)は従来
のTFT液晶表示装置の特性である。
【0013】まず図3、図4を参照させながらこのTF
T液晶表示装置の作製工程を説明する。まず、透明ガラ
ス基板1a上に、副画素12a、12bの液晶を駆動す
る透明電極2a、2bを形成する。次に、絶縁膜として
シリコン酸化膜3を堆積させる。そして、クロムなどの
金属でTFTのゲート電極4を形成する。そして、TF
T15のゲート絶縁膜として働くシリコン窒化膜5をそ
の上に堆積させる。次に、TFT15を構成する半導体
層6を形成する。半導体層6は、ゲート電極4に印加さ
れる電圧によってその抵抗値が変化し、スイッチ素子と
しての機能を与える。次に、透明電極2aの上のシリコ
ン酸化膜3とシリコン窒化膜5の絶縁膜層にコンタクト
ホール7a、7bを開け、透明電極2aの一部を露出さ
せる。次に、アルミニウムなどの金属を用いて、ソース
電極8a、ドレイン電極8b、付加容量および制御容量
電極8dを同時に形成する。このとき、透明電極2a上
のドレイン電極8bは、透明電極2aの上に開けたコン
タクトホール7aを介して、ドレイン電極8bと透明電
極2aが接続するように形成する。また、透明電極2a
上の付加容量および制御容量電極8dは、透明電極2a
の上に開けたコンタクトホール7bを介して、付加容量
および制御容量電極8dと透明電極2aが接続するよう
に形成する。付加容量および制御電極8dと、透明電極
2bとの間で、制御容量13が形成され、この制御容量
13は副画素12bと直列に接続された構成となる。ま
た、付加容量および制御容量電極8dと前段のゲート電
極4′との間で、付加容量14が形成され、この付加容
量14は副画素12a、および副画素12bと並列に配
置された構成となる。以上の工程によって、TFTアレ
イ基板が完了する。その後本基板を、一部にブラックス
トライプ9が形成されかつ透明電極10が一面に堆積さ
れたもう一つの基板1bと、約5μmのギャップを形成
して張り合わせ、間に液晶10を注入する。そして、2
枚の基板の各々外側に、2枚の偏光板の偏光軸の成す角
が90度となるように、偏光板を配置する。
【0014】本実施例においては、図4の等価回路に示
すように、副画素12aには、TFT15から供給され
るソース電極からの信号電圧(Vs)がそのまま液晶層
に供給される。一方、副画素12bは、付加容量および
制御容量電極8dと透明電極2bの間で形成された制御
容量13(Cc)が、画素容量12b(Clc2)と直
列に接続された構成となるため、TFT15から供給さ
れた信号電圧(Vs)は、制御容量13と画素容量12
bに分割され、画素12bには画素12aに比較して低
い電圧が印加される。これを式で表すと、 Vlc1=Vs Vlc2=Vs×(Cc/(Clc2+Cc)) となり、その結果、 Vlc2<Vlc1 となる。したがって、低いVlc2の電圧が印加される
副画素2の光量−信号電圧特性が高信号電圧側にシフト
する。
【0015】ここで、Ccは、Cc:Clc2(V5
0)の比が、9:5となるように設定した。この液晶容
量Clc2は、印加電圧値、つまり液晶分子の配列の方
向によってその容量値が変化する。ここでClc2(V
50)は、副画素12bからの光量が、電圧無印加時の
最大光量(液晶分子は基板にほぼ並行に配列)に対し
て、50%となるときの容量値である。その結果、図1
で示される正面方向から観測した光量−信号電圧特性に
おいて、副画素1の光量−信号電圧の傾きγ、副画素1
と副画素2の駆動電圧差ΔVは以下のように設定され
た。
【0016】γ=V10−V90=1.3V ΔV=V50′−V50=1.0V γ−ΔV=0.3V ここで、V10、V50、およびV90は、副画素1の
正面の光量−信号電圧特性において、電圧無印加時の最
大光量に対して10%、50%および90%となる信号
電圧、同様にV50′は、副画素2の正面の光量−信号
電圧特性において、電圧無印加時の最大光量に対して5
0%となる信号電圧である。
【0017】また、図3(a)で示す副画素1と副画素
2の各々の表示面積20a、20bの比率は、7:3と
した。その結果、図2の下視角θ=40°の光量−信号
電圧特性に示すように、副画素1と副画素2を合わせた
1画素の光量−信号電圧特性は、単調減少した滑らかな
特性が得られる。また図5に示すように、図5(b)の
従来のTFT液晶表示装置の特性において、下視角0〜
60°の範囲で観測された階調反転現象は、本実施例を
行うことによって、図5(a)に示すように全ての角度
において解消されていることがわかる。
【0018】なお、本γ−ΔVは、−0.2V<γ−Δ
V<0.8V、また、副画素1と副画素2の表示面積の
比率は、8:2から6:4の範囲においても、1画素の
光量−信号電圧特性は、同様に単調減少した滑らかな特
性が得られる。
【0019】以上の構成にすることによって、従来観測
された階調反転現象は解消される。また、1画素の光量
−信号電圧カーブは、従来に比べて傾きが緩くなる。先
に述べたように、階調表示させた場合において、主視角
方向の視角における各階調レベル間の光量差は、従来に
比べて均一になる。これによって、従来観測された黒つ
ぶれ現象は緩和される。以上本実施例を行うことによっ
て、主視角方向の視角において、従来に比べてかなり表
示性能が改善される。
【0020】次に、第2の実施例を図6〜10とともに
説明する。図6は、第2の実施例の正面から観測したT
FT液晶表示装置の各画素の光量−信号電圧特性であ
る。図7は、θ=40°から観測した光量−信号電圧特
性である。図8は、TFT液晶表示装置の平面構成図、
図9は、同TFT液晶表示装置の1画素の等価回路図で
ある。図10は、本TFT液晶表示装置を駆動する信号
波形図を示す。
【0021】まず図8、図9を参照させながらこのTF
T液晶表示装置の構成を説明する。作製工程は、第1の
実施例と同じである。第2の実施例においては、1つの
画素に2つのTFT15a、15bが形成されている。
そして、各々のTFT15a、15bに接続した副画素
12a、12bが形成されている。そしてさらに、各々
の副画素12a、12bに各々付加容量14a、14b
が形成されている。付加容量14a、14bは、付加容
量電極8c、8c′と前段のゲート電極4′との間で形
成される。
【0022】次に、本TFT液晶表示装置の駆動方法を
図10とともに説明する。ここで、V(Gn)は、ゲー
ト電極4に供給される信号、V(Gn−1)は、前段の
ゲート電極4′に供給される信号、V(S)は、ソース
電極8aに供給される信号、V(lc)は、各副画素に
印加される信号波形を示す。TFT15a、15bはス
イッチ素子として働き、ゲート電極4のT2の期間に供
給されたパルス信号V(Gn)によって、このゲート電
極上のTFT15a、15bはオン状態となる。そし
て、ソース電極8aに供給された信号V(S)が、この
オン状態となったTFT15a、15bを介して、画素
12a、12bに各々同様に供給される。次に、T3の
期間の終わりにおいて、前段のゲート電極4′に供給さ
れた信号V(Gn−1)の変調信号によってV(lc)
は変化する。そして、この変化量は、各副画素の付加容
量Cst1、Cst2、液晶容量Clc1、Clc2、
ゲート−ドレイン間容量Cgd1、Cgd2の大きさに
依存する。副画素1と2でこれらのいずれかの値を変化
させることによって、各副画素の液晶に印加される電圧
値をVlc1とVlc2のように変化させることができ
る。各副画素に印加される電圧Vlc1,Vlc2は、
以下の式で表せる。
【0023】 Vlc1=Vs+(Cst1/Ctotal1)×Vge Ctotal1=Cst1+Clc1+Cgd1 Vlc2=Vs+(Cst2/Ctotal2)×Vge Ctotal2=Cst2+Clc2+Cgd2 ここでは、Vge=12V、(Cst1/Ctotal
1)=0.53、(Cst2/Ctotal2)=0.
29に設定した。その結果、図6で示される正面から観
測した副画素1の光量−信号電圧の傾きγ、副画素1と
副画素2の駆動電圧差ΔVは以下のように設定された。
【0024】γ=V10−V90=1.7V ΔV=V50′−V50=1.5V γ−ΔV=0.2V また、図8で示す副画素1と副画素2の各々の表示面積
20a、20bの比率は、8:2とした。
【0025】なお、本γ−ΔVは、−0.4V<γ−Δ
V<0.6V、また、表示面積20a、20bの比率
は、9:1から7:3の範囲においても、1画素の光量
−信号電圧特性は、同様に単調減少した滑らかな特性が
得られる。
【0026】以上の構成にすることによって、従来観測
された階調反転現象はなくなる。また、1画素の光量−
信号電圧カーブは、従来に比べて傾きが緩くなる。先に
述べたように、階調表示させた場合において、各レベル
間の光量差は、従来の構成の各レベルの光量の差に比べ
て均一になる。これによって、従来観測された黒つぶれ
現象は緩和される。以上本実施例を行うことによって、
主視角方向の視角において、従来に比べてかなり表示性
能が改善される。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画素を
構成する2つ以上の副画素を適当な駆動電圧差、表示面
積比に設定することによって、主視角方向の視角におい
て、光強度−信号電圧特性は改善され、従来に比べてか
なり表示性能を向上でき、従来観測された階調反転現象
はなくなる。また、1画素の光量−信号電圧カーブは、
従来に比べて傾きが緩くなり、階調表示させた場合にお
いて、各レベル間の光量差は、従来の構成の各レベルの
光量の差に比べて均一になる。これによって、従来観測
された黒つぶれ現象は緩和される。また本発明の液晶表
示装置は、従来のほとんど同じ方法で作製することが可
能であり、本液晶表示装置を実現するために、コストの
増加はほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例で、正面から観測したT
FT液晶表示装置の各画素からの光量−信号電圧特性図
【図2】本発明の第1の実施例で、下視角θ=40°か
ら観測したTFT液晶表示装置の各画素の光量−信号電
圧特性図
【図3】本発明の第1の実施例で、(a)は、TFT液
晶表示装置の平面構成図、(b)は、(a)において、
a−a′で切断し横方向からみた断面構成図
【図4】本発明の第1の実施例で、TFT液晶表示装置
の1画素の等価回路図
【図5】下視角θ=0〜60°の範囲で観測した光量−
信号電圧特性(縦軸のスケールを拡大し、階調反転部を
拡大したもの)で、(a)は、本発明の第1の実施例、
(b)は、従来のTFT液晶表示装置の特性図
【図6】本発明の第2の実施例で、正面から観測したT
FT液晶表示装置の各画素の光量−信号電圧特性図
【図7】本発明の第2の実施例で、下視角θ=40°か
ら観測したTFT液晶表示装置の各画素の光量−信号電
圧特性図
【図8】本発明の第2の実施例で、TFT液晶表示装置
の平面構成図
【図9】本発明の第2の実施例で、TFT液晶表示装置
の1画素の等価回路図
【図10】本発明の第2の実施例で、TFT液晶表示装置
を駆動する各信号波形図
【図11】従来例で、(a)は、TFT液晶表示装置の平
面構成図、(b)は、(a)において、a−a′、およ
びb−b′で切断し横方向からみた断面構成図
【図12】本発明の第2の実施例で、TFT液晶表示装置
の1画素の等価回路図
【図13】従来例で、TFT液晶表示装置を駆動する各信
号波形図
【図14】従来例で、θ=0°、θ>0°の各角度で観察
したところの液晶表示装置の輝度−駆動電圧特性の模式
【図15】液晶表示装置の視角特性を測定するときの視点
を示す模式図
【符号の説明】
1a、1b ガラス基板 2a、2b 透明電極 3 シリコン酸化膜 4、4′ ゲート電極 5 シリコン窒化膜 6 半導体膜 7a、7b コンタクトホール 8a ソース電極 8b、8b′ ドレイン電極 8c、8c′ 付加容量電極 8d 付加容量および制御容量電極 9 ブラックマトリクス 10 透明電極 11 液晶 12a、12b 画素(または、画素容量) 13 制御容量 14、14a、14b 付加容量 15、15a、15b 薄膜トランジスタ(TFT) 20a 副画素1の表示部 20b 副画素2の表示部 21a、21b 液晶分子の配向処理の方向
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−107556(JP,A) 特開 平5−289108(JP,A) 特開 平6−102537(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノーマリーホワイトモードの液晶表示装置
    において、液晶が2枚の基板に挟持され、画素が前記基
    板の平面上にマトリックス状に配列され、前記画素が2
    つの副画素で形成され、前記副画素各々を構成する各々
    の液晶層に互いに異なる大きさの電圧を印加する手段を
    有し、電圧無印加時の液晶層の中間に位置する液晶分子
    の長軸方向に沿った前記基板の垂線からの傾き角が0°
    〜40°の位置から観測した光量−信号電圧特性が単調
    減少または、単調増加するように、前記画素の2つの副
    画素間の表示面積比、および各副画素の光量−信号電圧
    特性の駆動電圧差が設定され、前記画素の2つの副画素
    の装置正面から観察した光量−信号電圧特性の駆動電圧
    差ΔVが、 −0.5V<γ−ΔV<1.0 γ=|V10−V90| ΔV=V50′−V50 (ここで、V10、V50、およびV90は、液晶層に
    高い電圧が印加される方の副画素の光量−信号電圧特性
    において、最大光量に対して10%、50%、および9
    0%となる信号電圧であり、同様にV50′は、液晶層
    に低い電圧が印加される方の副画素の光量−信号電圧特
    性において、最大光量に対して50%となる信号電圧で
    ある)の範囲に設定されていることを特徴とする液晶表
    示装置。
  2. 【請求項2】ノーマリーホワイトモードの液晶表示装置
    において、液晶が2枚の基板に挟持され、画素が前記基
    板の平面上にマトリックス状に配列され、前記画素が2
    つの副画素で形成され、前記副画素各々を構成する各々
    の液晶層に互いに異なる大きさの電圧を印加する手段を
    有し、電圧無印加時の液晶層の中間に位置する液晶分子
    の長軸方向に沿った前記基板の垂線からの傾き角が0°
    〜40°の位置から観測した光量−信号電圧特性が単調
    減少または、単調増加するように、前記画素の2つの副
    画素間の表示面積比、および各副画素の光量−信号電圧
    特性の駆動電圧差が設定され、前記画素の2つの副画素
    の装置正面から観察した光量−信号電圧特性の駆動電圧
    差ΔVが、 −0.5V<γ−ΔV<1.0 γ=|V10−V90| ΔV=V50′−V50 (ここで、V10、V50、およびV90は、液晶層に
    高い電圧が印加される方の副画素の光量−信号電圧特性
    において、最大光量に対して10%、50%、および9
    0%となる信号電圧であり、同様にV50′は、液晶層
    に低い電圧が印加される方の副画素の光量−信号電圧特
    性において、最大光量に対して50%となる信号電圧で
    ある)の範囲に設定され、さらに前記画素の2つの副画
    素間の表示面積比が、9:1から6:4の範囲であるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
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