JP3309219B2 - 鶏用液体飼料の給与方法 - Google Patents
鶏用液体飼料の給与方法Info
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- JP3309219B2 JP3309219B2 JP2000091136A JP2000091136A JP3309219B2 JP 3309219 B2 JP3309219 B2 JP 3309219B2 JP 2000091136 A JP2000091136 A JP 2000091136A JP 2000091136 A JP2000091136 A JP 2000091136A JP 3309219 B2 JP3309219 B2 JP 3309219B2
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- JP
- Japan
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- laying
- feed
- egg
- liquid feed
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- Fodder In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産卵後期において、卵
重が大きくなり過ぎるのを防止する鶏用液体飼料の給与
方法に関するものである。
重が大きくなり過ぎるのを防止する鶏用液体飼料の給与
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】採卵鶏においては、産卵後期になると卵
重の重い卵を生産するようになり、通常のテーブルエッ
グとして消費されているサイズ(MSサイズ:52〜5
8g、Mサイズ:58〜64g、Lサイズ:64〜70
g)以上の卵重の鶏卵を生産する採卵鶏が多くなる。そ
して、このサイズから外れた鶏卵は、主に液卵としてし
か消費されないため、販売単価が大幅に安くなり採卵鶏
農場の経営を大きく圧迫していた。なお、産卵後期に卵
重が大きくなる原因は解明されていないが、本発明者ら
の研究によると、産卵後期になるに従い平温及び低温時
における採卵鶏の飼料摂取量が増大することが一因と考
えられる。
重の重い卵を生産するようになり、通常のテーブルエッ
グとして消費されているサイズ(MSサイズ:52〜5
8g、Mサイズ:58〜64g、Lサイズ:64〜70
g)以上の卵重の鶏卵を生産する採卵鶏が多くなる。そ
して、このサイズから外れた鶏卵は、主に液卵としてし
か消費されないため、販売単価が大幅に安くなり採卵鶏
農場の経営を大きく圧迫していた。なお、産卵後期に卵
重が大きくなる原因は解明されていないが、本発明者ら
の研究によると、産卵後期になるに従い平温及び低温時
における採卵鶏の飼料摂取量が増大することが一因と考
えられる。
【0003】従来、産卵後期の卵重増加を抑制する手段
として、給餌量の抑制、特定栄養成分(メチオニン、リ
ノール酸)の制限等があった。
として、給餌量の抑制、特定栄養成分(メチオニン、リ
ノール酸)の制限等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
産卵後期の卵重増加を抑制する手段では、産卵率が低下
し生産性が悪化するものであった。
産卵後期の卵重増加を抑制する手段では、産卵率が低下
し生産性が悪化するものであった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決し、採卵鶏
の産卵後期において、平温及び低温時に産卵率を低下さ
せることなく、卵重が増加し過ぎるのを防止することを
目的とする。すなわち、テーブルエッグの規格に適合し
た卵の生産性を向上させることを目的としている。
の産卵後期において、平温及び低温時に産卵率を低下さ
せることなく、卵重が増加し過ぎるのを防止することを
目的とする。すなわち、テーブルエッグの規格に適合し
た卵の生産性を向上させることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討し、グルコースを含有した液
体飼料を供給することにより、産卵後期の採卵鶏におい
て、産卵率を低下させることなく卵重が増加するのを抑
制できることを見いだし、本発明を完成させたものであ
る。
を達成するために鋭意検討し、グルコースを含有した液
体飼料を供給することにより、産卵後期の採卵鶏におい
て、産卵率を低下させることなく卵重が増加するのを抑
制できることを見いだし、本発明を完成させたものであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、グルコースが1〜1
0重量%含まれている液体飼料を、平温及び低温時にお
いて産卵後期の採卵鶏に給与することを特徴として構成
されている。この産卵後期とは、孵化後日令で、略40
0日令以降の時期である。平温及び低温時は、高温によ
り飼料摂取量が減少する時期以外であり、約25℃以下
の時期である。
0重量%含まれている液体飼料を、平温及び低温時にお
いて産卵後期の採卵鶏に給与することを特徴として構成
されている。この産卵後期とは、孵化後日令で、略40
0日令以降の時期である。平温及び低温時は、高温によ
り飼料摂取量が減少する時期以外であり、約25℃以下
の時期である。
【0008】本発明において使用される鶏用液体飼料
は、グルコースが1〜10重量%、好ましくは3〜5重
量%含まれているものである。グルコース含量が1重量
%未満であれば、卵重増加の抑制効果が不充分であり、
他方グルコースが10重量%を越えると、液体飼料の粘
度が大きくなり、鶏の飲水量が少なくなるものである。
は、グルコースが1〜10重量%、好ましくは3〜5重
量%含まれているものである。グルコース含量が1重量
%未満であれば、卵重増加の抑制効果が不充分であり、
他方グルコースが10重量%を越えると、液体飼料の粘
度が大きくなり、鶏の飲水量が少なくなるものである。
【0009】鶏用液体飼料には、必要により各種添加物
を混合させることができる。例えば、ビタミン類、ミネ
ラル類、アミノ酸類、香料、酸味料、乳化剤、安定剤等
がある。
を混合させることができる。例えば、ビタミン類、ミネ
ラル類、アミノ酸類、香料、酸味料、乳化剤、安定剤等
がある。
【0010】給与方法は、不断給与しても、間欠定量給
与してもよい。
与してもよい。
【0011】鶏用液体飼料を給与するには、予め工場等
で調製された液体飼料をそのまま供給してもよいが、グ
ルコース(ブドウ糖)等の諸成分を所定の比率で混合し
た液体飼料用添加物を用意し、鶏舎等においてこの液体
飼料用添加物を水に混合溶解して鶏用液体飼料を調製
し、この鶏用液体飼料を給与してもよい。
で調製された液体飼料をそのまま供給してもよいが、グ
ルコース(ブドウ糖)等の諸成分を所定の比率で混合し
た液体飼料用添加物を用意し、鶏舎等においてこの液体
飼料用添加物を水に混合溶解して鶏用液体飼料を調製
し、この鶏用液体飼料を給与してもよい。
【0012】
【作用】本発明においては、グルコースが大量に採卵鶏
の体内に吸収され、産卵率を維持しつつ卵重が重くなり
過ぎるのを防止する。
の体内に吸収され、産卵率を維持しつつ卵重が重くなり
過ぎるのを防止する。
【0013】
【実施例】〔従来例、実施例〕採卵鶏用液体飼料 :液体飼料の組成を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】給与方法:飼育期間中、各例とも該当する
液体飼料を不断給水するとともに、配合飼料(伊藤忠飼
料株式会社『レイヤー18H』石巻工場製、粗蛋白質1
8%、代謝カロリー2850Kcal)を自由摂取させ
た。
液体飼料を不断給水するとともに、配合飼料(伊藤忠飼
料株式会社『レイヤー18H』石巻工場製、粗蛋白質1
8%、代謝カロリー2850Kcal)を自由摂取させ
た。
【0016】試験方法:390日令の採卵鶏を産卵率、
卵重が同じになるように100羽づつ各例に分け、冬期
における試験94年11月1日から11月30日の1ヶ
月間飼育した。この飼育前後における産卵率及び卵重の
変化と、斃死率を比較した。
卵重が同じになるように100羽づつ各例に分け、冬期
における試験94年11月1日から11月30日の1ヶ
月間飼育した。この飼育前後における産卵率及び卵重の
変化と、斃死率を比較した。
【0017】試験結果:試験結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2の平均産卵率及び平均卵重において、
矢印の左側は試験開始1週間前の値であり、矢印の右側
の値は試験期間を通した値である。
矢印の左側は試験開始1週間前の値であり、矢印の右側
の値は試験期間を通した値である。
【0020】以上の結果より、実施例は、従来例と平均
産卵率は略同じであるが、平均卵重量%が従来例とは逆
に小さくなっていることが確認される。
産卵率は略同じであるが、平均卵重量%が従来例とは逆
に小さくなっていることが確認される。
【0021】
【発明の効果】本発明は、産卵後期において産卵率を維
持しつつ卵重が大きくなり過ぎるのを防止できる。
持しつつ卵重が大きくなり過ぎるのを防止できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−105471(JP,A) 特開 昭63−129963(JP,A) 特表 平5−505519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23K 1/00 - 1/18
Claims (1)
- 【請求項1】 グルコースが1〜10重量%含まれてい
る液体飼料を平温及び低温時において産卵後期の採卵鶏
に給与することを特徴とする鶏用液体飼料の給与方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091136A JP3309219B2 (ja) | 1995-02-13 | 2000-03-29 | 鶏用液体飼料の給与方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000091136A JP3309219B2 (ja) | 1995-02-13 | 2000-03-29 | 鶏用液体飼料の給与方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10185938A Division JPH10309164A (ja) | 1998-07-01 | 1998-07-01 | 鶏用液体飼料及びその給与方法並びに液体飼料用添加物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000308460A JP2000308460A (ja) | 2000-11-07 |
JP3309219B2 true JP3309219B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=18606638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000091136A Expired - Fee Related JP3309219B2 (ja) | 1995-02-13 | 2000-03-29 | 鶏用液体飼料の給与方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3309219B2 (ja) |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000091136A patent/JP3309219B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000308460A (ja) | 2000-11-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |