JPH02231041A

JPH02231041A - 育雛用低蛋白飼料

Info

Publication number: JPH02231041A
Application number: JP1052142A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Horikawa; 堀河　博; Akira Fukazawa; 深沢　晃; Tetsuya Hori; 哲也堀
Original assignee: Itochu Feed Mills Co Ltd
Current assignee: Itochu Feed Mills Co Ltd
Priority date: 1989-03-06
Filing date: 1989-03-06
Publication date: 1990-09-13
Also published as: JPH0441576B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はＡｒｇ，　Ｌｙｓ，　Ｍｅｔ，　Ｔｈｒおよび
ｃｔｙの各アミノ酸を単品あるいは混合物の形でＮＲＣ
要求量を満たすように補正した家禽育成用低蛋白飼料に
関するものである．〔従来の技術〕家出用飼料には蛋白質、エネルギー源、カルシウム源、
リン源、ビタミン類、ミネラル等が配合されている．蛋
白質としては魚粉、大豆粕、菜種粕、フェザーミール、
ミートボーンミール等が配合されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、特に上記の蛋白源は高価な上不足しやすいと
ころからその利用効率を高めることが望まれていた．特
に、我国は飼料原料のほとんどを輸入に依存しており、
飼料原料の効率よい利用は我国の畜産にとって技術開発
が必要な重要な課題である．〔課題を解決するための手段〕本発明は、かかる課題を解決して、飼料中の粗蛋白質含
量を低減しかつ従来の高蛋白質含有量の飼料と同等の性
質を持つ低蛋白質飼料を提供するものである．この本発明の飼料は、天然配合飼料成分が粗蛋白質含有
率が１０〜１６重量％になりかつヒスチジン、フェニル
アラニン、イソロイシン、ロイシン、トリプトファン及
びバリンがいずれもＮＲＣ要求量を満たすように配合さ
れ、アルギニンは０．０６重量％以上、リジンは０．１
重量％以上、メチオニンは０．０１重量％以上、スレオ
ニンは０．１重量％以上そしてグリシンは０．０４重量
％以上であってＮＲＣ要求量を満たす量がそれぞれ補給
されさらに無機塩類及びビタミン類が加えられてなるも
のである。

ＮＲＣ要求量は鶏の種類、週令ごとにエネルギー、蛋白
質、各アミノ酸、脂肪、無機塩類、ビタミン等の栄養素
要求量を細かく規定したものであり、米国Ｎ　Ｐ　Ｃ　
（Ｎａｔｉｏｎａｌ　Ｒｅｓｅａｒｃｈ　Ｃｏｕｎｃｉ
ｌ）から発行されている．日本では日本飼養標準がこれ
に相当する。例えば、採卵鶏の育成期の粗蛋白質含量に
ついてＮＲＣでは、０〜６週令期に１８％、６〜１４週
令期に１５％、１４〜２０週令期に１２％を推奨してい
る．日本飼養標準では育雛期（０〜４週令）に１９％、
中雛期（４〜１０週令）に１６％、大雛期（１０〜２０
週令）に１３％をそれぞれ推奨している．一方、我国で
一般に流通している育成用飼料は、育雛用（０〜３又は
４週令）が１９〜２０％、中雛用（３又は４〜８又は１
０週令）が１７〜１８％、大雛用（８又は１０〜１８又
は２０週令）が１３〜１４％となっている。

卵用鶏及びブロイラーについて定められているＮＲＣ要
求量を次に示す。

天然配合飼料成分は蛋白質のほかに炭水化物脂肪等を含
むものであり、例えばトウモロコシ、魚粉、大豆粕、菜
種粕、フェザーミール、ミートボーンミール、ふすま等
である。

これらの天然配合飼料成分を組合せることによって、粗
蛋白質含有率が１０〜１６重量％程度、好ましくは１４
〜１６重量％程度にしかつヒスチジン、フエニルアラニ
ン、イソロイシン、ロイシン、トリブトファン及びバリ
ンの各必須アミノ酸がいずれもＮＲＣ要求量を満たすよ
うにする。

本発明の飼料に補給されるアミノ酸は少なくともアルギ
ニン、リジン、メチオニン、スレオニン及びグリシンを
含む．添加量はリジン、メチオニン及びスレオニンは０
．１重量％以上であり、アルギニンは０．０６重量％以
上そしてグリシンは０．０４重量％以上である。通常は
リジンが０．１〜２重量％程度、好ましくは０．２〜０
．５重量％、メチオニンが０．０１−１重量％程度、好
ましくは０．０１〜０．５重量％、スレオニンが０．１
〜１重量％程度、好ましくは０．２〜０．５重量％、ア
ルギニンが０．０６〜２重量％程度、好まし《は０．１
〜０．５重景％そしてグリジンが０．０４〜２重量％程
度、好ましくは０．１〜０．５重量％である。このアミ
ノ酸は単品の結晶あるいは非品質粉末であってもよく、
混合物であってもよい．本発明の飼料はさらに必要な無機塩類及びビタミン類等
を含む．飼料の配合及び家禽への給与方法は従来の飼料と同様で
よい．尚、本明細書におけるアミノ酸はメチオニンはＤ体、Ｌ
体のいずれでもよく、他はグリシンを除き全てＬ体を基
準としている。

〔作用〕

家禽類の必須アミノ酸はアルギニン、メチオニン、ヒス
チジン、フエニルアラニン、イソロイシン、スレオニン
、ロイシン、トリブトファン、リジン及びバリンの１０
種である。本発明は、これらのうちアルギニン、メチオ
ニン、スレオニン及びリジンを補強し、さらに非必須ア
ミノ酸であるグリシンを補強することによって、蛋白質
含有量を低下させても成育に何ら遜色ないことを見出し
てなされたものである．〔実施例］実施例ｌトウモロコシ、大豆粕、魚粉およびふすまを主体とする
育雛用飼料で結晶アミノ酸としてＡｒｇ、Ｌｙｓ，　Ｍ
ｅｔ，　ＴｈｒおよびＧｌｙをそれぞれ０．０６１％、
０．０９７％、０．０９６％、Ｔｈｒ　Ｏ．１１２％、
ｃｌｙ　Ｏ．０３４％添加し、粗蛋白質含量が１６．２
％となる低蛋白質飼料を作製した．前記のアミノ酸以外
の必須アミノ酸は天然原料からＮＲＣ要求量を満足させ
、その他ビタミン類および無機塩類はＮＲＣ要求量まで
補正した．対照飼料として一般に使用している粗蛋白質
含量１９％の飼料を作製し比較した。なお本試験に用い
た飼料の代謝エネルギー含量（Ｍ　Ｅ　）は２９８０Ｋ
ｃａｌとした．試験に使用した飼料の配合を以下に示す。

飼料原料対照飼料区試験飼料区トウモロコシ（χ）大豆粕６０％魚粉ふすまその他微量成分アミノ酸ＡｒｇＬｙｓＭｅｔＴｈｒＧｌｙ０．０６１０．０９７０．０９６０．１１２０．０３４ＣＰ（χ）１９．１１６．２上記飼料を１週令の採卵鶏ｌｆｔ（♀）を用いる週令ま
で２週間給与試験を実施した．供試羽数は１区８羽の３
反復とした。

結果増体重（ｇ）飼料摂取！（ｇ）飼料要求率対照飼料区　
１２９．１　　　　２Ｂ５．０　　　　　２．２１試験
飼料区　１２８．６　　　　２８３．０　　　　　２．
２０実施例２トウモロコシ脱脂、全卵粉および寒天を主体とする育雛
用飼料で結晶アミノ酸としてＡｒｇ　０．３９％、Ｌｙ
ｓＯ．２５％、Ｍａｒ０．０１％、Ｔｈｒ　　Ｏ．２３
％、ｃｔｙｏ．ｓ％添加し、粗蛋白質含量が１５．６％
となる低蛋白飼料を作製した。その他の栄養成分は実施
例と同様に行った。試験に使用した飼料の配合を以下に
示す．飼料原料　　　　対照飼料区　　試験飼料区その他微量
成分２．０７．８アミノ酸ＡｒｇＬｙｓＭ　ｅ　ｔＴｈｒＧｌｙ０．３９０．２５０．０１０．２２０．５０Ｃ　Ｐ　（Ｘ）　　　　　　　　１９．１１５．６上記飼料を１週令および３週令の採卵鶏雛（♀）を用い
、それぞれ３週令および５週令までの２週間給与試験を
実施した。供試羽数は１区８羽の４反復とした。

結果Ｉ：１週令から３週令の試験増体重（ｇ）飼料摂取量（ｇ）飼料要求率対照飼料区　
１２８．０　　　　２８０．０　　　　　２．１９試験
飼料区　１２７．７　　　　２８４．２　　　　　２．
２３■　：３週令から５週令の試験増体重（ｇ）飼料摂取！（ｇ）飼料要求率対照飼料区　
１６７．２　　　　４５９．８　　　　　２．７５試験
飼料区　１７３．２　　　　４８１．５　　　　　２．
７８〔発明の効果〕本発明の飼料を用いることにより粗蛋白質含有量を低減
させても従来の飼料と遜色ない増俸景を確保することが
でき、飼料の効率化を図ることができる。

特許出願人　　伊藤忠飼料株式会社

Claims

【特許請求の範囲】

天然配合飼料成分が粗蛋白質含有率が１０〜１６重量％
になりかつヒスチジン、フェニルアラニン、イソロイシ
ン、ロイシン、トリプトファン及びバリンがいずれもＮ
ＲＣ要求量を満たすように配合され、アルギニンは０．
０６重量％以上、リジンは０．１重量％以上、メチオニ
ンは０．０１重量％以上、スレオニンは０．１重量％以
上そしてグリシンは０．０４重量％以上であってＮＲＣ
要求量を満たす量がそれぞれ補給されさらに無機塩類及
びビタミン類が加えられてなる家禽育成用低蛋白飼料