JP3309189B2 - 炉壁冷却装置 - Google Patents

炉壁冷却装置

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JP3309189B2 JP04234993A JP4234993A JP3309189B2 JP 3309189 B2 JP3309189 B2 JP 3309189B2 JP 04234993 A JP04234993 A JP 04234993A JP 4234993 A JP4234993 A JP 4234993A JP 3309189 B2 JP3309189 B2 JP 3309189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層焼却炉などの炉
壁冷却装置に係り、特に低融点化合物を含有する廃棄物
を焼却する流動層焼却炉に好適な炉壁冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、知られている炉壁冷却装置として
は、図5に示すように、空塔部7内に炉壁2の冷却用の
空気ヘッダ5aを配置したものがある。焼却炉1は、流
動媒体を空気にて流動化させ、焼却炉1内あるいは焼却
炉1上部の空塔部7に廃棄物を供給し焼却する炉で、焼
却効率が非常に良好なことから広く利用されている。こ
の焼却処理工程の際、焼却炉1の空塔部7内の温度が70
0℃から850℃と非常に高くなるため、焼却物の灰分に含
有されるナトリウム化合物や五酸化バナジウムやイオウ
酸化物などの低融点化合物が、溶融して炉壁2に付着固
化し、焼却効率を下げる働きをするクリンカを形成す
る。このため炉壁2を冷却してクリンカの形成を防止す
る方法が提供されている。図5に示す炉壁冷却装置は、
焼却炉1の空塔部7の周壁内面にオリフィス穴6を穿設
した空気ヘッダ5aを複数段配置し、このオリフィス穴
6より冷却空気を内面周壁に沿って吹き下ろし、炉壁2
を冷却するよう構成されている。
【0003】しかし、この方法は焼却炉1内部の温度の
高いガスや腐食性ガスにより、空気ヘッダ5aを構成す
る金属部分の酸化、変質、及び環状に形成した前記空気
ヘッダ5aが表面と裏面の温度差による熱応力で変形、
亀裂するという事故が発生し、均一な炉壁冷却の維持が
困難であった。この問題を解決するため、特公平1−4
117号公報に示される図6のような炉壁冷却装置が考
案されている。この装置においては、空気ヘッダ5を焼
却炉1の外部に配置し、炉壁2を貫通し空塔部7内に突
出した部分を、下向きに曲折した空気管4bから空気を
空塔部7の炉壁2に沿って吹き出し、冷却するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平1−4117号公報記載の技術では、炉壁冷却用の
空気を導く空気管4bの金属の一部分が、焼却炉1の空
塔部7内の温度の高いガスや、腐食性ガスに曝されてい
るため、焼却炉1を長い時間運転しているときに、劣化
損傷するという点に配慮がされておらず、本来の目的で
ある炉壁冷却効果が十分維持されていないという問題点
があった。本発明の目的は長い時間の運転でも炉壁冷却
効果を損なうことのない炉壁冷却装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、焼却炉の内周面に貼り付けられた耐火材
表面に気体を吹き付ける複数の開口を有する気体通路を
備えてなる炉壁冷却装置において、前記気体通路は、焼
却炉外周に配置されたヘッダと、該ヘッダに一端を接続
され他端を前記耐火材内周面に開口させた枝通路とを含
んでなり、該枝通路は前記耐火材内に配置されていると
ともに耐火材内周面の開口は耐火材内周面に沿って気体
を吹き出す向きに形成しているものである。
【0006】そして、前記耐火材内周面を、壁面が炉の
上部に向いて棚状に傾いている傾斜壁と壁面が炉底に向
いている下向き壁、または、前記傾斜壁と垂直壁を含ん
で構成し、前記枝通路の開口を前記下向き壁もしくは垂
直壁に配置したものである。
【0007】
【作用】炉壁を冷却する気体を送りこむ気体通路が、空
塔部まで突出せず、炉壁の耐火材の中に埋め込まれてい
るので、気体通路として金属管が用いられていても、こ
の金属管が空塔部内の高い温度のガスや、腐食性ガスに
曝されることがない。気体通路が空塔部内の高い温度の
ガスや、腐食性ガスに曝されることがないので、気体通
路の金属部分が劣化損傷することがない。また、炉壁を
気体通路からの冷却空気の吹き出しに沿うよう階段状に
形成してあるので、炉壁面の冷却効果も十分発揮され
る。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図1から図4に従
って説明する。図1に示す本発明の第1の実施例の冷却
装置は、焼却炉1の空塔部7の外壁を取り巻くような形
で複数段(図1の場合は三段)配置された気体通路のヘ
ッダである空気ヘッダ5と、この空気ヘッダ5に一端を
接続され、他端は炉壁2内で曲折させて炉壁内周面で下
向きに開口している枝通路をなす空気管4とを含んでな
り、この空気管4は炉壁の耐火材11の中に埋め込まれ
ている。炉壁2は、壁面が炉の上部に向いて棚状に傾い
ている傾斜壁8と、壁面が炉底に向いている下向き壁9
によって構成され、傾斜壁8は空気管4の開口からの空
気の吹き出しに沿うよう階段状に形成してある。前記空
気管4は図4に示すように、炉壁2の内面全周にわたっ
て多数配置され、冷却空気が炉壁2の内面全周に吹き出
されるよう構成されている。空気管4の炉壁耐火材内周
面での開口は、傾斜壁8上端部に接する下向き壁9に配
置されている。
【0009】発電所の電気集塵器より収集された重油灰
(以下、EP灰という)は低融点の灰分を含有する廃棄
物である。このEP灰を焼却すると、焼却灰の中にナト
リュム化合物、五酸化バナジュウム、イオウ酸化物など
が多量に含有された低融点化合物が形成される。これら
の低融点化合物が炉壁2に付着固化してクリンカを形成
し、焼却炉1の運転に支障をきたす。今までの多くの焼
却炉1の運転経験から、クリンカが形成される位置は、
棚状あるいは斜め棚状となっている壁面であり、下向
き、あるいは垂直の壁面では形成されてない。また従来
技術のように空塔部7内まで、冷却装置を構成する空気
ヘッダ5a、空気管4bの金属部分が突き出している
と、この空気ヘッダ5a、空気管4bの上部を起点とし
てクリンカが形成されているのが認められた。本実施例
によれば、棚状あるいは斜め棚状となっている炉壁面に
沿って冷却空気を吹きだし、クリンカの形成が防がれ、
炉壁冷却装置を構成する空気管4の金属部分を空塔部7
内まで突出させないことで、炉壁冷却装置の損傷も防止
でき長い時間の運転が可能となった。
【0010】図2に示す本発明の第2の実施例は、空気
管4aを炉壁内で曲折させないで直管として下向きに配
置したものである。炉壁2の形状を傾斜壁8、下向き壁
9ともに、傾斜を第1の実施例よりもゆるやかにしてい
る。
【0011】図3に示す本発明の第3の実施例は、焼却
炉1の外壁に段が付いた形状の場合で、空気管4a、傾
斜壁8の形状は第2の実施例と同じで、下向き壁9の代
わりに垂直壁10を配置したものである。
【0012】本実施例では、冷却用気体に空気を使用し
たが、冷却作用を持つその他の気体でも本発明に使用で
きる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
気体通路を炉壁内に埋め込んであり、その金属部分が空
塔部内の温度の高いガスや、腐食性ガスに曝されないの
で、冷却装置が損傷することがない。また、炉壁の形状
に沿うように、気体通路より冷却空気が吹き出すのでク
リンカの形成を防止できる。その結果、焼却炉の長時間
運転が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の炉壁冷却装置の縦断面
図である。
【図2】本発明の第2の実施例の炉壁冷却装置の縦断面
図である。
【図3】本発明の第3の実施例の炉壁冷却装置の縦断面
図である。
【図4】本発明の図1に示す実施例の炉壁冷却装置のI
V−IV線矢視横断面図である。
【図5】従来の炉壁冷却装置の例の縦断面図である。
【図6】従来の炉壁冷却装置の他の例の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 流動層焼却炉 2 炉壁 3 空気供給管 4 空気管(枝通路) 4a 空気管(枝通路) 4b 空気管(枝通路) 5 空気ヘッダ(ヘッダ) 5a 空気ヘッダ(ヘッダ) 6 オリフィス穴 7 空塔部 8 傾斜壁 9 下向き壁 10 垂直壁 11 耐火材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉の内周面に貼り付けられた耐火材
    表面に気体を吹き付ける複数の開口を有する気体通路を
    備えてなる炉壁冷却装置において、前記気体通路は、焼
    却炉外周に配置されたヘッダと、該ヘッダに一端を接続
    され他端を前記耐火材内周面に開口させた枝通路とを含
    んでなり、該枝通路は前記耐火材内に配置されていると
    ともに耐火材内周面の開口は耐火材内周面に沿って気体
    を吹き出す向きに形成されていることを特徴とする炉壁
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炉壁冷却装置において、
    前記耐火材内周面が壁面が炉の上部に向いて棚状に傾い
    ている傾斜壁と、該傾斜壁の上方に配置された壁面が炉
    底に向いている下向き壁を含んで構成されており、前記
    枝通路の開口は下向き壁に配置されていることを特徴と
    する炉壁冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の炉壁冷却装置において、
    前記耐火材内周面が壁面が炉の上部に向いて棚状に傾い
    ている傾斜壁と、該傾斜壁の上方に配置された垂直壁を
    含んで構成されており、前記枝通路の開口は垂直壁に配
    置されていることを特徴とする炉壁冷却装置。
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