JP3309125B2 - 成型性の優れたシート材 - Google Patents

成型性の優れたシート材

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JP3309125B2 JP17176893A JP17176893A JP3309125B2 JP 3309125 B2 JP3309125 B2 JP 3309125B2 JP 17176893 A JP17176893 A JP 17176893A JP 17176893 A JP17176893 A JP 17176893A JP 3309125 B2 JP3309125 B2 JP 3309125B2
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清益 熊谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は成型性の優れたシート
材に関するものであり、例えば、このシート材を複数枚
重ねたものを金型に入れて加熱・加圧成型した場合、複
雑な立体構造のものでも製造できる。
【0002】
【従来の技術】従来から、シート材を複数枚重ねたもの
を金型に入れて加熱・加圧し、立体構造物を成型する方
法は存在している。上記シート材としては、例えば、可
塑性樹脂粉とパルプを混合してシート状に加工して成る
ものがあり、これを使用した場合には、200℃の加熱
下で100〜250kg/cm2 で加圧すれば立体構造物が
成型できる。
【0003】しかしながら、上記シート材を使用した場
合、加熱・加圧時におけるシート材の流動性が悪く、こ
のため、複雑な立体構造物を綺麗に成型することはでき
なかった。上記問題を解決する一手段として、加熱温度
を高くし且つ加圧力を大きくするということが考えられ
るが装置が大がかりとなると共に流動性の向上には限界
があり、このため、この方法は採用したくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、比較的低温であり且つ非常に低圧であっても複雑な
立体構造物が綺麗に成型できるシート材を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の成型性の優れ
たシート材は、廃材となるゴム材を粉砕した微小の加硫
ゴム粉と、粉末又は繊維状の熱可塑性樹脂と、セルロー
ス繊維又は天然繊維とを水中で分散混合させ、これを抄
紙、脱水、乾燥して形成されている。また、この発明の
成型性の優れたシート材は、微小の加硫ゴム粉と、粉末
又は繊維状の熱可塑性樹脂と、故紙より得られたセルロ
ース繊維又は天然繊維とを水中で分散混合させ、これを
抄紙、脱水、乾燥して形成されている。
【0006】
【作用】この発明は次のように作用する。このシート材
の場合、比較的低温であり且つ非常に低圧であっても流
動性が非常によく、金型の微小な部分にも部材は流れこ
むこととなる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の構成を実施例として示した
図面に従って説明する。この実施例のシート材は、微小
のゴム粉と、粉末又は繊維状の熱可塑性樹脂と、セルロ
ース繊維又は天然繊維とを水中で分散混合させ、これを
抄紙、脱水、乾燥するようにして形成されている。
【0008】以下に、ゴム粉、熱可塑性樹脂等の材料に
ついて具体的に説明すると共にこのシート材の製造方法
について説明する。〔ゴム粉〕 ゴム粉としては、加硫されたゴム材を低温粉砕、特殊デ
ィスクミル粉砕等して得られる微粒子ゴム粉(10〜3
00μm程度,好ましくは50μm以下)が使用でき、
また、ゴム材を砥石等で研磨したときに得られる繊維状
の研磨粉が使用できる。尚、このゴム粉として、例え
ば、CR系ゴム等が使用できるが、微粉砕してもゴム弾
性を有するものであれば特に材質は限定されない。した
がって、ゴム材としてコンベアベルトの切端や廃棄され
たゴムタイヤ等が使用でき、今まで捨て場所に困ってい
た廃材が有効に利用ができる。〔熱可塑性樹脂〕 熱可塑性樹脂としては例えばポリエチ
レンが使用できるが、250℃以下で可塑化し成型加工
できるものであれば特に限定されない。これに使用され
る樹脂の形状は上記した如く粉体、繊維状(4デニー
ル,長さ5mm)のいずれでもよく、加工性を重要視する
場合には繊維状とすればよい。
【0009】尚、樹脂に新素材である液晶ポリマー繊維
を配合することにより樹脂繊維を高強度化することがで
き、また、芯鞘複合繊維(例えば、芯がポリエステル樹
脂で鞘が低融点共重合ポリエステル樹脂)を使用する
と、後工程で熱処理したときに鞘は溶けてバインダーと
なり、芯は補強繊維になる。〔セルロース繊維又は天然繊維〕 これら繊維は紙又は故紙(ダンボール紙,クラフト紙
等)を再生したものを水に溶解、分散することにより得
られる。〔水及びこれに配合される成分〕 水には、紙等の分散性を改善するため及び、化学的又は
物理的特性を改善するため、カップリング剤、サイジン
グ剤等が必要に応じて適量配合される。更に、複合材料
の軽量化調整のために中空球充填材、例えば、マイクロ
バルーン、シリカバルーン、シラスバルーン、サランマ
イクロスフェア、エコスフェア等が必要に応じて適量配
合される。〔シート材の製造方法〕 この実施例ではシート材の製造には、円網抄紙機、長網
抄紙機が使用される。
【0010】先ず、攪拌機が取付けられた水槽に十分な
水をいれ、ゴム粉、熱可塑性樹脂チップ、故紙を1:
1:1の重量割合で投入する。次に、攪拌機により水槽
内を十分に攪拌して前記材料を十分に分散させ、上記抄
紙機で抄紙する。続いて、抄紙したシート状のものから
水分を除去し室温で乾燥させるとこの発明に係るシート
材は完成する。〔シート材を使用して立体構造物を成型する方法〕 次に、このシート材を利用して、図1に示すようなリブ
10を有したパネル1を製造する場合、図2や図3に示
すような上・下金型2,3で形成される空間K部分にシ
ート材Sを重ね合わせ、加熱した状態で上金型2で積層
状態にあるシート材Sを押圧するようにすればよい。
【0011】尚、この製造の際には、加熱温度は140
℃に、加圧力は5kg/cm2 に、それぞれ設定したが、
実際にリブ10の先端まで綺麗(型どおりの形状)に成
型できた。即ち、この発明に係るシート材を使用した場
合、従来の欄に記載したシート材と比較して、加圧温度
は低く且つ加圧力は非常に小さくても綺麗に製造できる
ことが判る。
【0012】また、パネル1の引張り強度を大きくする
必要がある場合には、より多くのシート材を同圧で加圧
すればよく、この場合、パネル1の比重が大きくなりこ
れに伴って強度も大きくなる。以下に、比重と引張り強
度の関係を表すグラフを示す。
【0013】
【表1】
【0014】尚、この方法により螺子を有するものにつ
いても製造してみたが、上記加熱温度・加圧力で螺子の
山部・谷部が綺麗に成型できた。また、この方法により
冷蔵庫や家具等の保護部材(運搬時に角部を保護するも
の)を製造したところ振動減衰効果も認められた。
【0015】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるか
ら、次の効果を有する。作用の欄に記載した内容から、
比較的低温であり且つ非常に低圧であっても複雑な立体
構造物が綺麗に成型できるシート材を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のシート材を利用して製造さ
れたパネルの外観斜視図。
【図2】この発明の実施例のシート材を積層し、金型内
に収容させた状態を示す断面図。
【図3】積層状態にあるシート材を金型で加熱・加圧し
た状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 パネル 2 上金型 3 下金型
フロントページの続き (72)発明者 杉本 寛 和歌山県橋本市東家5−4−2 (56)参考文献 特開 平7−229097(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42 D21J 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃材となるゴム材を粉砕した微小の加硫
    ゴム粉と、粉末又は繊維状の熱可塑性樹脂と、セルロー
    ス繊維又は天然繊維とを水中で分散混合させ、これを抄
    紙、脱水、乾燥して形成されていることを特徴とする成
    型性の優れたシート材。
  2. 【請求項2】 微小の加硫ゴム粉と、粉末又は繊維状の
    熱可塑性樹脂と、故紙より得られたセルロース繊維又は
    天然繊維とを水中で分散混合させ、これを抄紙、脱水、
    乾燥して形成されていることを特徴とする成型性の優れ
    たシート材。
JP17176893A 1993-07-12 1993-07-12 成型性の優れたシート材 Expired - Fee Related JP3309125B2 (ja)

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