JP3308199B2 - ケーブルドラム - Google Patents
ケーブルドラムInfo
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- JP3308199B2 JP3308199B2 JP35299297A JP35299297A JP3308199B2 JP 3308199 B2 JP3308199 B2 JP 3308199B2 JP 35299297 A JP35299297 A JP 35299297A JP 35299297 A JP35299297 A JP 35299297A JP 3308199 B2 JP3308199 B2 JP 3308199B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波ケーブル等
の長尺ケーブルを保管もしくは運搬するために用いられ
るケーブルドラムに関する。
の長尺ケーブルを保管もしくは運搬するために用いられ
るケーブルドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のケーブルドラムとし
て、木製のものが広く知られている。このものは、木箱
や枠組箱等の組み付け法と同様に多数の木板を使用し
て、中心孔が貫通形成された比較的大径の一対の円形鍔
部材と、相対向させた一対の鍔部材間に上記中心孔を囲
むように配置された比較的小径の胴部材とを釘打ち等に
より作成し、これら一対の鍔部材と胴部材とを上記と同
様に釘打ち等により互いに結合させたものである。そし
て、このような木製ケーブルドラムに高周波ケーブル等
を巻き付ける等した状態で、高周波ケーブル等を一時保
管したりトラック等により布設現場まで運搬したりされ
る。一時保管時もしくはトラック等による運搬時には上
記両鍔部材の各外周縁を地面等に接地させた縦向き状態
にされてその両鍔部材の両側に転がり防止用の横木が設
置され、短距離の移動時には上記縦向き状態の両鍔部材
を転がすこと、もしくは、フォークリフト等によるリフ
ト運搬により行われている。
て、木製のものが広く知られている。このものは、木箱
や枠組箱等の組み付け法と同様に多数の木板を使用し
て、中心孔が貫通形成された比較的大径の一対の円形鍔
部材と、相対向させた一対の鍔部材間に上記中心孔を囲
むように配置された比較的小径の胴部材とを釘打ち等に
より作成し、これら一対の鍔部材と胴部材とを上記と同
様に釘打ち等により互いに結合させたものである。そし
て、このような木製ケーブルドラムに高周波ケーブル等
を巻き付ける等した状態で、高周波ケーブル等を一時保
管したりトラック等により布設現場まで運搬したりされ
る。一時保管時もしくはトラック等による運搬時には上
記両鍔部材の各外周縁を地面等に接地させた縦向き状態
にされてその両鍔部材の両側に転がり防止用の横木が設
置され、短距離の移動時には上記縦向き状態の両鍔部材
を転がすこと、もしくは、フォークリフト等によるリフ
ト運搬により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、布設現場に
運搬されたケーブルドラムは、上記高周波ケーブル等を
巻き出して空の状態になると、産業廃棄物として処分さ
れることになる。つまり、空のケーブルドラムを製造工
場まで返送するための運送コストとの関係で再利用はさ
れずに処分されることになる。ところが、上記ケーブル
ドラムは空の状態になっても木板により形成されている
ためかなりの重量があり、わずかな距離の移動にも縦向
き状態で転がしたりフォークリフトによる搬送を余儀な
くされたりするため、その取扱いに手間を要している。
加えて、上記ケーブルドラムは容易には解体できないた
め、空の状態になっても処分までの間に仮置きしておく
必要があるばかりでなく、縦向き状態では上下方向に段
積みすることが困難なため、仮置きのためのかなり広い
保管スペースが必要になる。その上に、解体,焼却等に
かなりの手間を要するため、処分のためにかなりの手間
とコストを必要とする。
運搬されたケーブルドラムは、上記高周波ケーブル等を
巻き出して空の状態になると、産業廃棄物として処分さ
れることになる。つまり、空のケーブルドラムを製造工
場まで返送するための運送コストとの関係で再利用はさ
れずに処分されることになる。ところが、上記ケーブル
ドラムは空の状態になっても木板により形成されている
ためかなりの重量があり、わずかな距離の移動にも縦向
き状態で転がしたりフォークリフトによる搬送を余儀な
くされたりするため、その取扱いに手間を要している。
加えて、上記ケーブルドラムは容易には解体できないた
め、空の状態になっても処分までの間に仮置きしておく
必要があるばかりでなく、縦向き状態では上下方向に段
積みすることが困難なため、仮置きのためのかなり広い
保管スペースが必要になる。その上に、解体,焼却等に
かなりの手間を要するため、処分のためにかなりの手間
とコストを必要とする。
【0004】さらに、上記従来のケーブルドラムの場
合、高周波ケーブル自体に比してケーブルドラムの重量
がかなりあるため、高周波ケーブル等の運搬コストの
内、ケーブルドラムの自重が高い比率で占めることにな
る。
合、高周波ケーブル自体に比してケーブルドラムの重量
がかなりあるため、高周波ケーブル等の運搬コストの
内、ケーブルドラムの自重が高い比率で占めることにな
る。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、使い捨てする
場合の取扱い及び処分の容易化を図り得るケーブルドラ
ムを提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、使い捨てする
場合の取扱い及び処分の容易化を図り得るケーブルドラ
ムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、一対の鍔部材と、この一対
の鍔部材間に掛け渡された胴部材とにより一体化された
ケーブルドラムを前提とし、上記各鍔部材を、平板状態
を保持し得る板状紙素材により形成するものである。加
えて、上記胴部材として、略円筒状に形成された胴本体
部と、この胴本体部の筒軸方向両側縁の互いに離れた位
置からそれぞれ突出する2以上の止着片部とが板状紙素
材により一体に形成したものとし、上記各止着片部を各
鍔部材に沿って折曲した状態で上記各鍔部材に対し止着
する。そしてさらに、上記胴本体部の筒軸方向一側縁に
形成された各支着片部と、筒軸方向他側縁に形成された
各支着片部とを、周方向位置を互いに異ならせて配設す
る構成とするものである。ここで、上記板状紙素材とし
ては、後述の段ボールの他に圧縮成形された厚板紙等を
用いればよい。また、各止着片部と鍔部材との止着は接
着、ステープル留め等の手段を用いればよい。
に、請求項1記載の発明は、一対の鍔部材と、この一対
の鍔部材間に掛け渡された胴部材とにより一体化された
ケーブルドラムを前提とし、上記各鍔部材を、平板状態
を保持し得る板状紙素材により形成するものである。加
えて、上記胴部材として、略円筒状に形成された胴本体
部と、この胴本体部の筒軸方向両側縁の互いに離れた位
置からそれぞれ突出する2以上の止着片部とが板状紙素
材により一体に形成したものとし、上記各止着片部を各
鍔部材に沿って折曲した状態で上記各鍔部材に対し止着
する。そしてさらに、上記胴本体部の筒軸方向一側縁に
形成された各支着片部と、筒軸方向他側縁に形成された
各支着片部とを、周方向位置を互いに異ならせて配設す
る構成とするものである。ここで、上記板状紙素材とし
ては、後述の段ボールの他に圧縮成形された厚板紙等を
用いればよい。また、各止着片部と鍔部材との止着は接
着、ステープル留め等の手段を用いればよい。
【0007】上記の構成の場合、各鍔部材が板状紙素材
により平板状態を保持し得るように形成されている上
に、各鍔部材と胴部材とが2以上の止着片部により互い
に結合されているため一対の鍔部材と胴部材とが互いに
一体化され、ループ状に巻き込まれたケーブル束等の収
容,運搬の用途に十分に使用可能な強度を発揮するもの
となる。そして、一対の鍔部材及び胴部材が共に板状紙
素材により形成されているため、使用後の解体が従来の
木製のケーブルドラムに比べ極めて容易になる。このた
め、使用後に直ちに解体することにより処分までの間に
仮置きする必要もなくなり、仮置きのためのスペースも
殆ど不要となる。また、空の状態では従来の木製のケー
ブルドラムに比べ大幅に軽いものとなり、その取り扱い
も極めて容易なものとなる上に、高周波ケーブル等の運
搬コストの低減化をも図り得ることになる。
により平板状態を保持し得るように形成されている上
に、各鍔部材と胴部材とが2以上の止着片部により互い
に結合されているため一対の鍔部材と胴部材とが互いに
一体化され、ループ状に巻き込まれたケーブル束等の収
容,運搬の用途に十分に使用可能な強度を発揮するもの
となる。そして、一対の鍔部材及び胴部材が共に板状紙
素材により形成されているため、使用後の解体が従来の
木製のケーブルドラムに比べ極めて容易になる。このた
め、使用後に直ちに解体することにより処分までの間に
仮置きする必要もなくなり、仮置きのためのスペースも
殆ど不要となる。また、空の状態では従来の木製のケー
ブルドラムに比べ大幅に軽いものとなり、その取り扱い
も極めて容易なものとなる上に、高周波ケーブル等の運
搬コストの低減化をも図り得ることになる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、胴部材の各止着片部を各鍔部材に対し内面
側から外面側に貫通させて各鍔部材の外面に沿って折曲
した状態で上記各鍔部材の外面に対し止着する構成とす
るものである。
明において、胴部材の各止着片部を各鍔部材に対し内面
側から外面側に貫通させて各鍔部材の外面に沿って折曲
した状態で上記各鍔部材の外面に対し止着する構成とす
るものである。
【0009】上記の構成の場合、胴部材の各止着片部が
各鍔部材を貫通しているため、胴部材と各鍔部材との間
の相対回転移動が確実に阻止され、さらに、上記各止着
片部が各鍔部材の外面に沿って折曲された状態でその鍔
部材に止着されているため、胴部材と両鍔部材との互い
の結合がより強固になり、確実に一体化されることにな
る。これにより、ケーブルドラムとしての機能を確実に
果たすことが可能になる上に、胴部材と両鍔部材との一
体化が容易になる。
各鍔部材を貫通しているため、胴部材と各鍔部材との間
の相対回転移動が確実に阻止され、さらに、上記各止着
片部が各鍔部材の外面に沿って折曲された状態でその鍔
部材に止着されているため、胴部材と両鍔部材との互い
の結合がより強固になり、確実に一体化されることにな
る。これにより、ケーブルドラムとしての機能を確実に
果たすことが可能になる上に、胴部材と両鍔部材との一
体化が容易になる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、各鍔部材の内面側に板状紙素材により形成
された補強プレートを取付け、この補強プレートの形状
をその外周端面が胴部材の内面に当接するよう設定する
ものである。
明において、各鍔部材の内面側に板状紙素材により形成
された補強プレートを取付け、この補強プレートの形状
をその外周端面が胴部材の内面に当接するよう設定する
ものである。
【0011】上記の構成の場合、補強プレートの外周端
面に対し胴部材の内面が外接しているため、胴部材に対
し作用するケーブル自重が上記補強プレートの端面によ
り直接的に支持され、止着片部が鍔部材を貫通している
ことと相俟って、高い耐荷重強度を発揮させることが可
能になる。
面に対し胴部材の内面が外接しているため、胴部材に対
し作用するケーブル自重が上記補強プレートの端面によ
り直接的に支持され、止着片部が鍔部材を貫通している
ことと相俟って、高い耐荷重強度を発揮させることが可
能になる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
請求項3のいずれかに記載の発明における板状紙素材と
して、波形に成形された中しんとライナーとが接合され
た段ボールを用いる構成とするものである。ここで、上
記の「段ボール」としては、強度の観点から例えば両面
段ボール(JIS Z0104 参照)が好ましく、さらに、外装
用の防水段ボールが好ましい。
請求項3のいずれかに記載の発明における板状紙素材と
して、波形に成形された中しんとライナーとが接合され
た段ボールを用いる構成とするものである。ここで、上
記の「段ボール」としては、強度の観点から例えば両面
段ボール(JIS Z0104 参照)が好ましく、さらに、外装
用の防水段ボールが好ましい。
【0013】上記の構成の場合、ケーブルドラムとして
の機能を具備し、かつ、使用後の処分及びその取り扱い
が容易なケーブルドラムを構成する板状紙素材として、
好ましい素材が具体的に特定される。
の機能を具備し、かつ、使用後の処分及びその取り扱い
が容易なケーブルドラムを構成する板状紙素材として、
好ましい素材が具体的に特定される。
【0014】さらに、請求項5記載の発明は、請求項4
記載の発明における各鍔部材を、段ボールが2以上の多
層に重合されて形成された構成とするものである。これ
により、鍔部材に対し平板状態を保持し得る十分な強度
を付与し得ることになる。ここで、2以上の段ボールを
中しんの波形が互いに交差する向きに配置して重合する
のが強度を向上させる上で好ましい。
記載の発明における各鍔部材を、段ボールが2以上の多
層に重合されて形成された構成とするものである。これ
により、鍔部材に対し平板状態を保持し得る十分な強度
を付与し得ることになる。ここで、2以上の段ボールを
中しんの波形が互いに交差する向きに配置して重合する
のが強度を向上させる上で好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
基いて説明する。
【0016】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る
ケーブルドラムを示し、2a,2bはそれぞれ鍔部材、
3は胴部材、4は把手を示す。
ケーブルドラムを示し、2a,2bはそれぞれ鍔部材、
3は胴部材、4は把手を示す。
【0017】上記一対の鍔部材2a,2bは、後述のス
リット状の各係合孔22の配置が互いに異なるのみで、
他の構成は全く同一に形成されたものである。すなわ
ち、上記一対の鍔部材2a,2bは、板状紙素材として
の紙製段ボールにより互いに同形状・同サイズの正八角
形の平板状に形成されたものであり、中心孔21が中心
位置に貫通形成され、複数のスリット状係合孔22,2
2,…(図2参照)が上記中心孔21を囲む位置にそれ
ぞれ貫通形成されている。より具体的には、上記一対の
鍔部材2a,2bは、共に上記の正八角形に裁断された
2枚の鍔プレート23,23と、所定径の円形に裁断さ
れた補強プレート24とを上記中心孔21の孔軸と同軸
に配置して順に貼り合わせることにより形成されてい
る。上記各鍔プレート23及び補強プレート24はそれ
ぞれ両面段ボールにより構成され、この両面段ボールは
鍔プレート23,23の例を図3に示すように波形に成
形された中しん25と、この中しん25の表裏両側に配
置されて中しん25の段頂部にそれぞれ貼り合わされた
一対のライナー26,26とから構成されている。
リット状の各係合孔22の配置が互いに異なるのみで、
他の構成は全く同一に形成されたものである。すなわ
ち、上記一対の鍔部材2a,2bは、板状紙素材として
の紙製段ボールにより互いに同形状・同サイズの正八角
形の平板状に形成されたものであり、中心孔21が中心
位置に貫通形成され、複数のスリット状係合孔22,2
2,…(図2参照)が上記中心孔21を囲む位置にそれ
ぞれ貫通形成されている。より具体的には、上記一対の
鍔部材2a,2bは、共に上記の正八角形に裁断された
2枚の鍔プレート23,23と、所定径の円形に裁断さ
れた補強プレート24とを上記中心孔21の孔軸と同軸
に配置して順に貼り合わせることにより形成されてい
る。上記各鍔プレート23及び補強プレート24はそれ
ぞれ両面段ボールにより構成され、この両面段ボールは
鍔プレート23,23の例を図3に示すように波形に成
形された中しん25と、この中しん25の表裏両側に配
置されて中しん25の段頂部にそれぞれ貼り合わされた
一対のライナー26,26とから構成されている。
【0018】上記各スリット状係合孔22は、胴部材3
の後述の各止着片部32の厚みと幅にほぼ合致する幅と
長さとを有するスリット状に形成され、上記補強プレー
ト24の外周縁に外接するような正多角形(図例では正
16角形)を想定した場合に、その正多角形を構成する
各辺の内の1つおきの各辺に沿って延びるように形成さ
れている。そして、上記一対の鍔部材2a,2bでは、
上記の各係合孔22の孔位置が上記の正多角形の周囲に
沿って互いに1ピッチずれるように設定されている。
の後述の各止着片部32の厚みと幅にほぼ合致する幅と
長さとを有するスリット状に形成され、上記補強プレー
ト24の外周縁に外接するような正多角形(図例では正
16角形)を想定した場合に、その正多角形を構成する
各辺の内の1つおきの各辺に沿って延びるように形成さ
れている。そして、上記一対の鍔部材2a,2bでは、
上記の各係合孔22の孔位置が上記の正多角形の周囲に
沿って互いに1ピッチずれるように設定されている。
【0019】そして、上記各鍔部材2a,2bには把手
4,4が固定されており、これらの把手4,4を利用し
て作業者がケーブルドラムを持ち運びし得るようになっ
ている。このような把手4,4としては、例えば、上記
各鍔部材2a,2bの中心孔21を挟んだ両側位置に帯
紐を表裏に貫通させた状態で結合して環状のものを形成
するようにすればよい。
4,4が固定されており、これらの把手4,4を利用し
て作業者がケーブルドラムを持ち運びし得るようになっ
ている。このような把手4,4としては、例えば、上記
各鍔部材2a,2bの中心孔21を挟んだ両側位置に帯
紐を表裏に貫通させた状態で結合して環状のものを形成
するようにすればよい。
【0020】また、上記胴部材3は、折曲可能な板状の
紙素材により上記補強プレート24の外周端面に外接す
るような円筒もしくは多角筒状に形成されている。具体
的には、胴幅(一対の鍔部材の間隔)に対応した幅寸法
と胴周長に対応した長さとを有する帯状の紙製段ボール
を上記の各係合孔22と合致する正多角形(正16角
形)の多角筒形状になるように折曲し両端部をステープ
ル留め30にすることにより、上記胴部材3の胴本体部
31が形成される。また、この胴本体部31は幅方向両
側縁である図2の上下両側縁からそれぞれ一体に突出す
る略三角形の所定数(正16角形の場合には8つずつ)
の止着片部32,32,…を一体に有し、この各止着片
部32は上記の多角筒形状にした場合に上記の正16角
形を構成する16辺に対応する各辺に対し1つおきに、
かつ、上下両側縁で互い違いになるように形成されてい
る。このような胴部材3を構成する上記の帯状の段ボー
ルは、図4に示すように波形の中しん33の表裏両側に
それぞれライナー34を貼り付けた両面段ボールを用
い、その中しん33の段頂部が上記の胴幅方向に延びる
ように配向されている。これにより、上記の多角筒に折
曲し易くされている。
紙素材により上記補強プレート24の外周端面に外接す
るような円筒もしくは多角筒状に形成されている。具体
的には、胴幅(一対の鍔部材の間隔)に対応した幅寸法
と胴周長に対応した長さとを有する帯状の紙製段ボール
を上記の各係合孔22と合致する正多角形(正16角
形)の多角筒形状になるように折曲し両端部をステープ
ル留め30にすることにより、上記胴部材3の胴本体部
31が形成される。また、この胴本体部31は幅方向両
側縁である図2の上下両側縁からそれぞれ一体に突出す
る略三角形の所定数(正16角形の場合には8つずつ)
の止着片部32,32,…を一体に有し、この各止着片
部32は上記の多角筒形状にした場合に上記の正16角
形を構成する16辺に対応する各辺に対し1つおきに、
かつ、上下両側縁で互い違いになるように形成されてい
る。このような胴部材3を構成する上記の帯状の段ボー
ルは、図4に示すように波形の中しん33の表裏両側に
それぞれライナー34を貼り付けた両面段ボールを用
い、その中しん33の段頂部が上記の胴幅方向に延びる
ように配向されている。これにより、上記の多角筒に折
曲し易くされている。
【0021】そして、上記の一対の鍔部材2a,2b
と、胴部材3とを用いてケーブルドラムを組み立てるに
は、図2に示すように、一対の鍔部材2a,2bを互い
の補強プレート24,24が相対向するように配置し、
まず、一側の鍔部材2aに対し胴部材3を組み付け、次
に、その胴部材3に対し他側の鍔部材2bを組み付ける
ようにすればよい。上記胴部材3を各鍔部材2a,2b
に対し組み付けるには、胴部材3の下側の各止着片部3
2を上記鍔部材2aの各係合孔22に対し補強プレート
24の側(内側面側)から嵌挿させ、外側面側に突き出
した各止着片部32を中心孔21の側に折曲させてステ
ープル留め35(図1参照)により止着すればよい。
と、胴部材3とを用いてケーブルドラムを組み立てるに
は、図2に示すように、一対の鍔部材2a,2bを互い
の補強プレート24,24が相対向するように配置し、
まず、一側の鍔部材2aに対し胴部材3を組み付け、次
に、その胴部材3に対し他側の鍔部材2bを組み付ける
ようにすればよい。上記胴部材3を各鍔部材2a,2b
に対し組み付けるには、胴部材3の下側の各止着片部3
2を上記鍔部材2aの各係合孔22に対し補強プレート
24の側(内側面側)から嵌挿させ、外側面側に突き出
した各止着片部32を中心孔21の側に折曲させてステ
ープル留め35(図1参照)により止着すればよい。
【0022】以上の如くして組み付けられたケーブルド
ラムの場合、各鍔部材2a,2bは二重の両面段ボール
(鍔プレート23,23)により形成されているため、
確実に平板状態を保持するようになり、また、各鍔部材
2a,2bの各係合孔22に対し胴部材3の各止着片部
32が嵌挿されて係合されているため、胴部材3と各鍔
部材2a,2bとの胴回りの相対回転と径方向への相対
移動とが阻止され、さらに、上記各止着片部32が各鍔
部材2a,2bに対し止着されているため、両鍔部材2
a,2bの胴幅方向の位置ずれが阻止されることにな
る。しかも、上記胴部材3の内周面が各鍔部材2a,2
bの補強プレート24の外周端面に外接して支持される
ため、胴部材3に作用するケーブルの自重を直接的に支
持することができ、胴部材3の内方への潰れを阻止して
胴部材3の形状を確実に保持し得るように補強される。
これにより、ケーブルドラムとして、胴部材3と一対の
鍔部材2a,2bとを確実に一体化して所定の耐荷重強
度を発揮するようになる。
ラムの場合、各鍔部材2a,2bは二重の両面段ボール
(鍔プレート23,23)により形成されているため、
確実に平板状態を保持するようになり、また、各鍔部材
2a,2bの各係合孔22に対し胴部材3の各止着片部
32が嵌挿されて係合されているため、胴部材3と各鍔
部材2a,2bとの胴回りの相対回転と径方向への相対
移動とが阻止され、さらに、上記各止着片部32が各鍔
部材2a,2bに対し止着されているため、両鍔部材2
a,2bの胴幅方向の位置ずれが阻止されることにな
る。しかも、上記胴部材3の内周面が各鍔部材2a,2
bの補強プレート24の外周端面に外接して支持される
ため、胴部材3に作用するケーブルの自重を直接的に支
持することができ、胴部材3の内方への潰れを阻止して
胴部材3の形状を確実に保持し得るように補強される。
これにより、ケーブルドラムとして、胴部材3と一対の
鍔部材2a,2bとを確実に一体化して所定の耐荷重強
度を発揮するようになる。
【0023】加えて、上記ケーブルドラムは、段ボール
等の紙により形成されているため、従来の木製のケーブ
ルドラムに比べ格段に軽く、運搬コストの低減化、及
び、取り扱いの容易化を図ることができる上に、用済み
後の解体及び焼却を上記従来のケーブルドラムに比べ格
段に容易かつ迅速に行うことができるようになる。
等の紙により形成されているため、従来の木製のケーブ
ルドラムに比べ格段に軽く、運搬コストの低減化、及
び、取り扱いの容易化を図ることができる上に、用済み
後の解体及び焼却を上記従来のケーブルドラムに比べ格
段に容易かつ迅速に行うことができるようになる。
【0024】次に、上記のケーブルドラムに対し高周波
ケーブル等のケーブルを収容させる手順を、例えば予め
ケーブル束の状態にしたケーブルを収容させる場合につ
いて説明する。まず、ケーブル製造ラインの末端位置に
おいてケーブルを上記胴部材3の外接円に対応する外径
のローラに対し上記胴幅に相当する幅で多段巻きに巻き
取ってテープtにより結束したケーブル束T(図5参
照)を予め準備しておく。そして、一側の胴部材2aに
対し組み付けた状態の胴部材3に対し上記ケーブル束T
を外嵌し、この後、この胴部材3に対し他側の鍔部材2
bを組み付けるようにする。或いは、組み立てたケーブ
ルドラムに対しケーブルを直接巻き付けるには、上記の
ケーブル製造ラインの末端のローラの代わりに上記ケー
ブルドラムをセットし、中心孔21に挿通させたロッド
の回りにケーブルドラムを回転させることによりケーブ
ルを直接巻き付けるようにすればよい。そして、ケーブ
ルドラムに収容されたケーブルの外周面を片面段ボール
等の容易に屈曲する包装紙51(図6参照)により覆
い、その包装紙51を結束テープ52で締め付けて出荷
状態の荷姿にする。
ケーブル等のケーブルを収容させる手順を、例えば予め
ケーブル束の状態にしたケーブルを収容させる場合につ
いて説明する。まず、ケーブル製造ラインの末端位置に
おいてケーブルを上記胴部材3の外接円に対応する外径
のローラに対し上記胴幅に相当する幅で多段巻きに巻き
取ってテープtにより結束したケーブル束T(図5参
照)を予め準備しておく。そして、一側の胴部材2aに
対し組み付けた状態の胴部材3に対し上記ケーブル束T
を外嵌し、この後、この胴部材3に対し他側の鍔部材2
bを組み付けるようにする。或いは、組み立てたケーブ
ルドラムに対しケーブルを直接巻き付けるには、上記の
ケーブル製造ラインの末端のローラの代わりに上記ケー
ブルドラムをセットし、中心孔21に挿通させたロッド
の回りにケーブルドラムを回転させることによりケーブ
ルを直接巻き付けるようにすればよい。そして、ケーブ
ルドラムに収容されたケーブルの外周面を片面段ボール
等の容易に屈曲する包装紙51(図6参照)により覆
い、その包装紙51を結束テープ52で締め付けて出荷
状態の荷姿にする。
【0025】このような荷姿のケーブルドラムを移動さ
せるには、図6に示すように縦向きにして両側の鍔部材
2a,2bの各把手4を2人の作業者が把持すればよ
く、また、図7に示すように横向きにして上面側の鍔部
材2bの両把手4,4を2人の作業者が把持するように
すればよい。
せるには、図6に示すように縦向きにして両側の鍔部材
2a,2bの各把手4を2人の作業者が把持すればよ
く、また、図7に示すように横向きにして上面側の鍔部
材2bの両把手4,4を2人の作業者が把持するように
すればよい。
【0026】一方、上記のケーブルを収容したケーブル
ドラム、もしくは、空のケーブルドラムを一時保管等の
ために仮置きするには、そのようなケーブルドラムが多
量にある場合には図8に示すように横向きにして多段積
みにすればよい。この場合には、上下に積み重ねる複数
のケーブルドラムD1 ,D2 ,D3 ,…をそのまま段積
みしても、図8に6で示す段積み治具を用いて段積みし
てもよい。上記段積み治具6は中心孔21に内嵌し得る
紙管等の管部材61に対しその上下方向中央位置から外
周側に広がるように鍔部62を設けたものであり、鍔部
62を境にして管部材61の下側を下側のケーブルドラ
ムD2 の中心孔21に内嵌させ、管部材61の上側を上
側のケーブルドラムD3 の中心孔21に内嵌させるよう
にして水平方向の位置ずれ防止を図るものである。ま
た、上記ケーブルドラムが少量の場合には図9に示すよ
うに縦向きにして両鍔部材2a,2bの外周端面の一辺
27を仮置き場所に当接させるようにすればよい。この
場合には、上記両鍔部材2a,2bが八角形等の多角形
に形成されているため、一定位置で静止し、従来の円形
のケーブルドラムの如く転がり防止のための横木を挟む
必要もない。
ドラム、もしくは、空のケーブルドラムを一時保管等の
ために仮置きするには、そのようなケーブルドラムが多
量にある場合には図8に示すように横向きにして多段積
みにすればよい。この場合には、上下に積み重ねる複数
のケーブルドラムD1 ,D2 ,D3 ,…をそのまま段積
みしても、図8に6で示す段積み治具を用いて段積みし
てもよい。上記段積み治具6は中心孔21に内嵌し得る
紙管等の管部材61に対しその上下方向中央位置から外
周側に広がるように鍔部62を設けたものであり、鍔部
62を境にして管部材61の下側を下側のケーブルドラ
ムD2 の中心孔21に内嵌させ、管部材61の上側を上
側のケーブルドラムD3 の中心孔21に内嵌させるよう
にして水平方向の位置ずれ防止を図るものである。ま
た、上記ケーブルドラムが少量の場合には図9に示すよ
うに縦向きにして両鍔部材2a,2bの外周端面の一辺
27を仮置き場所に当接させるようにすればよい。この
場合には、上記両鍔部材2a,2bが八角形等の多角形
に形成されているため、一定位置で静止し、従来の円形
のケーブルドラムの如く転がり防止のための横木を挟む
必要もない。
【0027】そして、ケーブルの布設現場に運搬されて
ケーブルの巻き出し作業も、ケーブルドラムを縦向きに
して中心孔21にガイドロッドを挿通させることにより
容易に行うことができる上に、上記中心孔21は一対の
胴プレート23,23と、補強プレート24とで三重の
両面段ボールに対し形成されているためケーブルが収容
された状態でもケーブルドラムを上記のガイドロッドに
対し十分に支持させることができるようになる。
ケーブルの巻き出し作業も、ケーブルドラムを縦向きに
して中心孔21にガイドロッドを挿通させることにより
容易に行うことができる上に、上記中心孔21は一対の
胴プレート23,23と、補強プレート24とで三重の
両面段ボールに対し形成されているためケーブルが収容
された状態でもケーブルドラムを上記のガイドロッドに
対し十分に支持させることができるようになる。
【0028】ここで、上記のケーブルドラムの鍔部材2
a,2b及び胴部材3の必要耐荷重の設定例について説
明すると、例えば上記の図8に示すようにケーブルドラ
ムを横向きに多段積み(例えば5段積み)にした場合
に、各ケーブルドラムがケーブルを収容していると、4
段分のケーブル自重が最下段のケーブルドラムに圧縮荷
重として作用することになる。この場合に最下段のケー
ブルドラムが上記圧縮荷重に対し所定の安全率(例えば
3)を有するような圧縮強度を有していればよいことに
なる。このような圧縮強度は、主として胴部材3により
発揮されることになる。一方、図9に示すようにケーブ
ルドラムを縦向きにして用いる場合に、ケーブル自重が
主として鍔部材2a,2bに作用することになる。従っ
て、このような場合に上記鍔部材2a,2bが必要な圧
縮荷重を有しているように設定すればよい。
a,2b及び胴部材3の必要耐荷重の設定例について説
明すると、例えば上記の図8に示すようにケーブルドラ
ムを横向きに多段積み(例えば5段積み)にした場合
に、各ケーブルドラムがケーブルを収容していると、4
段分のケーブル自重が最下段のケーブルドラムに圧縮荷
重として作用することになる。この場合に最下段のケー
ブルドラムが上記圧縮荷重に対し所定の安全率(例えば
3)を有するような圧縮強度を有していればよいことに
なる。このような圧縮強度は、主として胴部材3により
発揮されることになる。一方、図9に示すようにケーブ
ルドラムを縦向きにして用いる場合に、ケーブル自重が
主として鍔部材2a,2bに作用することになる。従っ
て、このような場合に上記鍔部材2a,2bが必要な圧
縮荷重を有しているように設定すればよい。
【0029】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
鍔部材2a,2bの形状を正八角形にしているが、これ
に限らず、例えば図10に示すように各鍔部材2a′,
2b′の形状を正方形にするようにしてもよい。この場
合、縦向きにして仮置きするような場合(図9参照)
に、正八角形の場合よりも転がり防止をより十分に図る
ことができる。また、上記の正八角形や正方形等の多角
形ではなく、図11に示すように各鍔部材2a″,2
b″の形状を従来と同様の円形にするようにしてもよ
い。
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
鍔部材2a,2bの形状を正八角形にしているが、これ
に限らず、例えば図10に示すように各鍔部材2a′,
2b′の形状を正方形にするようにしてもよい。この場
合、縦向きにして仮置きするような場合(図9参照)
に、正八角形の場合よりも転がり防止をより十分に図る
ことができる。また、上記の正八角形や正方形等の多角
形ではなく、図11に示すように各鍔部材2a″,2
b″の形状を従来と同様の円形にするようにしてもよ
い。
【0030】上記実施形態では、各鍔部材2a,2bに
スリット状の係合孔22を形成し、この係合孔22に対
し胴部材3の止着片部32を嵌挿させて係合した後に各
鍔部材2a,2bの外側面に止着させているが、これに
限らず、上記の係合孔22を形成しないで上記各止着片
部32を上記各鍔部材2a,2bの内側面に沿うように
折曲しその各鍔部材2a,2bの内側面にステープル留
めもしくは接着等の手段により止着するようにしてもよ
い。
スリット状の係合孔22を形成し、この係合孔22に対
し胴部材3の止着片部32を嵌挿させて係合した後に各
鍔部材2a,2bの外側面に止着させているが、これに
限らず、上記の係合孔22を形成しないで上記各止着片
部32を上記各鍔部材2a,2bの内側面に沿うように
折曲しその各鍔部材2a,2bの内側面にステープル留
めもしくは接着等の手段により止着するようにしてもよ
い。
【0031】また、上記実施形態では、胴部材3を横断
面形状が正16角形の多角筒にし、一側の止着片部32
の数を8つにしているが、これに限らず、上記胴部材の
横断面形状を例えば正12角形にするならば止着片部3
2の数をその半分の6つにするようにすればよい。さら
に、上記止着片部32の数は、多角筒を構成する辺の数
の半分にするのではなく各辺の2つおきにする等、胴部
材の直径及び収容するケーブルの自重等に応じて主とし
て強度面から定めればよい。
面形状が正16角形の多角筒にし、一側の止着片部32
の数を8つにしているが、これに限らず、上記胴部材の
横断面形状を例えば正12角形にするならば止着片部3
2の数をその半分の6つにするようにすればよい。さら
に、上記止着片部32の数は、多角筒を構成する辺の数
の半分にするのではなく各辺の2つおきにする等、胴部
材の直径及び収容するケーブルの自重等に応じて主とし
て強度面から定めればよい。
【0032】さらに、ケーブル束Tを胴部材3に対し外
嵌させることにより収容させる場合には、中心孔21を
省略してもよい。
嵌させることにより収容させる場合には、中心孔21を
省略してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明におけるケーブルドラムによれば、その全体が板状紙
素材により形成されていても、ケーブルの収容,運搬の
用途に十分に使用することができる上に、使用後の解体
もしくは焼却処分が従来の木製のケーブルドラムに比べ
極めて容易になって使用後に直ちに処分することがで
き、仮置きのためのスペースも殆ど不要となる。その上
に、空の状態では従来の木製のケーブルドラムに比べ大
幅に軽くすることができ、その取り扱いも極めて容易な
ものとなる上に、高周波ケーブル等の運搬コストの低減
化をも図ることができるようになる。
明におけるケーブルドラムによれば、その全体が板状紙
素材により形成されていても、ケーブルの収容,運搬の
用途に十分に使用することができる上に、使用後の解体
もしくは焼却処分が従来の木製のケーブルドラムに比べ
極めて容易になって使用後に直ちに処分することがで
き、仮置きのためのスペースも殆ど不要となる。その上
に、空の状態では従来の木製のケーブルドラムに比べ大
幅に軽くすることができ、その取り扱いも極めて容易な
ものとなる上に、高周波ケーブル等の運搬コストの低減
化をも図ることができるようになる。
【0034】そして、請求項2記載の発明の如く、各止
着片部を各鍔部材に対し貫通させ各鍔部材の外面に折曲
させた状態で止着させることにより、胴部材と両鍔部材
との互いの結合をより一層強固にすることができる。こ
れにより、板状紙素材を用いてもケーブルドラムとして
の機能を確実に果たすことができるようになる。この場
合、特に請求項3記載の発明の如く、胴部材の胴本体部
の内面が外接する補強プレートを各鍔部材に対し取付け
ることにより収容するケーブルの自重をより確実に支持
して耐荷重強度を増大させることができる。
着片部を各鍔部材に対し貫通させ各鍔部材の外面に折曲
させた状態で止着させることにより、胴部材と両鍔部材
との互いの結合をより一層強固にすることができる。こ
れにより、板状紙素材を用いてもケーブルドラムとして
の機能を確実に果たすことができるようになる。この場
合、特に請求項3記載の発明の如く、胴部材の胴本体部
の内面が外接する補強プレートを各鍔部材に対し取付け
ることにより収容するケーブルの自重をより確実に支持
して耐荷重強度を増大させることができる。
【0035】加えて、請求項4記載の発明の如く、板状
紙素材として段ボールを用いることによりケーブルドラ
ムとしての機能を具備し、かつ、使用後の処分及びその
取り扱いが容易なケーブルドラムを提供することができ
るようになる。さらに、請求項5記載の発明の如く、各
鍔部材として2以上の段ボールを重合させて多層にした
ものを用いることにより、鍔部材に対し平板状態を保持
し得る十分な強度を付与することができるようになる。
紙素材として段ボールを用いることによりケーブルドラ
ムとしての機能を具備し、かつ、使用後の処分及びその
取り扱いが容易なケーブルドラムを提供することができ
るようになる。さらに、請求項5記載の発明の如く、各
鍔部材として2以上の段ボールを重合させて多層にした
ものを用いることにより、鍔部材に対し平板状態を保持
し得る十分な強度を付与することができるようになる。
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のケーブルドラムの組み立て前の状態を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線における部分断面図である。
【図4】図2のB−B線における部分断面図である。
【図5】ケーブル束の収容方法を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図6】縦向き状態のケーブルドラムの持ち運び状況を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】横向き状態のケーブルドラムの持ち運び状況を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図8】ケーブルドラムを横向きにして多段積みする場
合を示す斜視図である。
合を示す斜視図である。
【図9】ケーブルドラムを縦向きにして仮置きした場合
の正面図である。
の正面図である。
【図10】他の実施形態を示す斜視図である。
【図11】図10とは異なる他の実施形態を示す斜視図
である。
である。
2a,2b 鍔部材 3 胴部材 22 スリット状係合孔 23 鍔プレート(段ボール) 35 ステープル留め(止着部) 31 胴本体部 32 止着片部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 信義 福井県福井市白方町37字石塚割6−1 三菱電線工業株式会社 福井製作所内 (56)参考文献 実開 昭59−61165(JP,U) 特公 昭42−14893(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 75/22 B65H 75/14
Claims (5)
- 【請求項1】 一対の鍔部材と、この一対の鍔部材間に
掛け渡された胴部材とにより一体化されたケーブルドラ
ムにおいて、 上記各鍔部材は、平板状態を保持し得る板状紙素材によ
り形成され、 上記胴部材は、略円筒状に形成された胴本体部と、この
胴本体部の筒軸方向両側縁の互いに離れた位置からそれ
ぞれ突出する2以上の止着片部とが板状紙素材により一
体に形成され、上記各止着片部が各鍔部材に沿って折曲
された状態で上記各鍔部材に対し止着され、 上記胴本体部の筒軸方向一側縁に形成された各支着片部
と、筒軸方向他側縁に形成された各支着片部とは、周方
向位置を互いに異ならせて配設され ていることを特徴と
するケーブルドラム。 - 【請求項2】 請求項1において、 胴部材の各止着片部は各鍔部材を内面側から外面側に貫
通して各鍔部材の外面に沿って折曲された状態で上記各
鍔部材の外面に対し止着されていることを特徴とするケ
ーブルドラム。 - 【請求項3】 請求項2において、 各鍔部材の内面側には板状紙素材により形成された補強
プレートが取付けられ、この補強プレートはその外周端
面が胴部材の内面に当接するよう形状設定されているこ
とを特徴とするケーブルドラム。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
て、 板状紙素材は、波形に成形された中しんとライナーとが
接合された段ボールであることを特徴とするケーブルド
ラム。 - 【請求項5】 請求項4において、 各鍔部材は、段ボールが2以上の多層に重合されて形成
されていることを特徴とするケーブルドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35299297A JP3308199B2 (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | ケーブルドラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35299297A JP3308199B2 (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | ケーブルドラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180648A JPH11180648A (ja) | 1999-07-06 |
JP3308199B2 true JP3308199B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=18427841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35299297A Expired - Fee Related JP3308199B2 (ja) | 1997-12-22 | 1997-12-22 | ケーブルドラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3308199B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4964682B2 (ja) * | 2007-06-13 | 2012-07-04 | 化成工業株式会社 | 長尺物の巻取リール |
CZ2013527A3 (cs) * | 2013-07-05 | 2015-01-28 | Servisbal Obaly S.R.O. | Cívka |
-
1997
- 1997-12-22 JP JP35299297A patent/JP3308199B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11180648A (ja) | 1999-07-06 |
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---|---|---|---|
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