JP3306994B2 - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JP3306994B2
JP3306994B2 JP11999293A JP11999293A JP3306994B2 JP 3306994 B2 JP3306994 B2 JP 3306994B2 JP 11999293 A JP11999293 A JP 11999293A JP 11999293 A JP11999293 A JP 11999293A JP 3306994 B2 JP3306994 B2 JP 3306994B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号の音声
データを複数回記録可能なディスク状記録媒体の記録方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】音声データをディスク状記録媒体に記録
する場合には、いわゆるコンパクトディスク(CD)や
いわゆるミニディスク(MD)等の記録装置が用いられ
ている。
【0003】例えば、ミニディスクに用いられる記録再
生可能なディスク状記録媒体に音声データを記録すると
きには、音声データの変調方式として符号化された8ビ
ット単位の信号を14ビットに変換する変調方式EFM
(Eight to Fourteen Modulation) を、誤り訂正方式と
して高いランダムエラー訂正能力を持つ誤り訂正符号の
リードソロモン符号と、バーストエラーをランダムエラ
ーに変換する方法とを組み合わせた誤り訂正方式CIR
C(Cross Interleave Reed-solomon Code) を用いてい
る。この誤り訂正方式CIRCにおいてバーストエラー
をランダムエラーに変換する際には、誤り訂正の能力を
上げるために所定の方法でディジタル信号である上記音
声データの並べ換え、即ちインターリーブを行う。上記
インターリーブされた音声データと誤り訂正符号による
データは上記ディスク状記録媒体上の複数のセクタ上に
分布して書き込まれる。
【0004】また、上記データは上記ディスク状記録媒
体上の物理的な記録単位であるクラスタ毎にまとめられ
て書き込まれる。上記クラスタは4個のリンキングセク
タ領域と32個のデータセクタ領域との合計36個のセ
クタから成る。上記データセクタ領域の各セクタには0
0から1Fまでの識別番号が、上記リンキングセクタ領
域の各セクタにはFCからFFまでの識別番号が与えら
れている。
【0005】例えば、1クラスタ分の音声データを上記
ディスク状記録媒体にシーケンシャルファイルとして書
き込むときには、上記インターリーブされた音声データ
はデータセクタ領域内の所定のクラスタの最初のセクタ
から書き込まれていき、上記所定のクラスタに後続する
クラスタのリンキングセクタ領域の一部のセクタまで使
用して書き込まれる。
【0006】さらに、ファイルの書き込み時には、上記
ファイルに関する情報、即ちファイル名、ファイル名の
長さ、ファイルの属性、ファイルの開始アドレス及び最
終アドレス等がUTOC(User Table Of Contents) 情
報として記録される。このUTOC情報は、上記ディス
ク状記録媒体上の複数回記録可能なレコーダブル領域内
において、データを記録するプログラム領域の内側、即
ち上記プログラム領域より上記ディスク状記録媒体の中
心近くに位置するUTOC領域に書き込まれる。
【0007】上記データが書き込まれたディスク状記録
媒体から音声データを再生するときには、上記UTOC
領域から読み出されるべきファイルのUTOC情報を検
索し、このUTOC情報に従って上記プログラム領域内
から音声データを読み出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に上記ディスク状記録媒体にファイルを記録するときに
は、上記プログラム領域にデータを書き込んだ後に、上
記UTOC領域にデータの書き込み用記録ヘッドを移動
させてUTOC情報を書き込むため、1つのファイルを
書き込むのに時間がかかる。
【0009】また、上記ディスク状記録媒体にファイル
を書き込む場合には、上記ファイル数に応じた数のUT
OC情報を書き込むが、上記UTOC情報を書き込むU
TOC領域は一定の領域であるため、書き込むことがで
きるUTOC情報の数は限定されるので、書き込むこと
ができるファイルの数も限定されることになる。例え
ば、オーディオフォーマットによるファイルは255フ
ァイル、3層の誤り訂正符号ECC(3rd layer Error C
orrecting Code) を用いたフォーマットによるファイル
は約200ファイルまで書き込むことができるが、それ
以上多くのファイルを書き込むことはできない。
【0010】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、書き
込まれるファイルの数が制限されないディスク状記録媒
体の記録方法の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録方法
は、複数のセクタを連結したクラスタ単位で情報が記録
されるプログラム領域と、上記プログラム領域の内側に
位置する第1のTOC情報が記録されるTOC領域とを
備えるディスク状記録媒体の複数のクラスタにファイル
を連続して記録する方法において、継続して記録がされ
るクラスタのリンキング領域の一方の領域に無効データ
を記録し、上記リンキング領域の他方の領域には上記第
1のTOC情報とは異なる上記ファイルの第2のTOC
情報を記録することにより、上述の課題を解決する。
【0012】上記クラスタは4個の上記リンキングセク
タ領域と32個のデータセクタ領域とから成り、上記リ
ンキングセクタ領域内の1セクタを上記TOC情報を書
き込むために使用し、ファイルの最後のクラスタの上記
リンキングセクタ領域の1セクタにEOF情報を書き込
むことを特徴とする。
【0013】また、クラスタ内のデータセクタ領域の先
頭セクタにファイルのTOC情報を書き込むことを特徴
とする。
【0014】このとき、上記クラスタは4個のリンキン
グセクタ領域と32個の上記データセクタ領域とから成
り、上記データセクタ領域内の先頭の1セクタを上記T
OC情報を書き込むために使用し、ファイルの最後のデ
ータセクタの次のデータセクタにEOF情報を書き込む
ことを特徴とする。
【0015】ここで、上記TOC情報とは記録されるフ
ァイルのファイル名やアドレス等の上記記録されるファ
イルに関連する情報であり、上記EOF(End Of File)
情報とは上記記録されたファイルの最後を示す、例えば
0の値で示される情報である。
【0016】
【作用】本発明においては、数多くのファイルをディス
ク状記録媒体に迅速に記録することができる。
【0017】以下、本発明の好ましい実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る
ディスク状記録媒体の記録方法が適用されたディスク記
録再生装置の概略的な構成を示す。
【0018】この図1において、本発明に係るディスク
状記録媒体は光磁気ディスク12である。このディスク
12に音声データのファイルを書き込む場合には、外部
からのファイルの書き込み命令がI/F(インターフェ
イス)1を介して入力され、この書き込み命令はメモリ
マネジャ2及びCPU(中央処理装置)4に送られる。
このCPU4は、上記書き込み命令により書き込むため
のデータを上記I/F1から入力し、メモリマネジャ2
を介してバッファメモリ3に送る。上記バッファメモリ
3内のデータはECCエンコーダ/デコーダ5に送られ
て符号化され、EFM及びCIRCのエンコーダ/デコ
ーダ13で変調及び誤り訂正される。
【0019】また、上記CPU4は、サーボ回路6に上
記ディスク12を回転させる命令を送る。上記サーボ回
路6は、スピンドルモータ8を駆動させて上記ディスク
12を回転させ、送りモータ7を駆動させて光学ピック
アップ9を所定の位置に移動させる。上記光学ピックア
ップ9からのレーザ光を対物レンズ10を介して上記デ
ィスク12上に集光、照射させると同時に、上記EFM
及びCIRCのエンコーダ/デコーダ13からの信号に
基づいて、ヘッド駆動回路16からの記録信号は記録磁
気ヘッド11に送られる。
【0020】上記ヘッド駆動回路16からの記録信号に
対応した磁界が、上記光学ピックアップ9からのレーザ
光により、上記ディスク12上のレーザスポット付近に
形成される。そして、上記ディスク12の所望の記録位
置が上記レーザスポットから移動して、所望の記録位置
の温度がキュリー温度以下に低下した時に、上記磁界の
方向に磁化されることにより、データが記録される。
【0021】例えば、1クラスタ分のデータを持つファ
イルが図2に示す先行クラスタ内のデータセクタ領域D
1 に記録される場合には、上記ファイルのデータはイ
ンターリーブされ、上記データセクタ領域DS1 の最初
のセクタ00から後続クラスタのリンキングセクタ領域
LS2 内の少なくとも1セクタ以上に渡って分布し、記
録されることになる。また、上記リンキングセクタ領域
LS2 のセクタFCからセクタFEにかけては、上記記
録されたファイルのデータの最後として図2の横線で示
す無効データ、例えば0の値を持つデータが記録され、
他のセクタのデータへの悪影響を防ぐ。
【0022】次に、上記記録されたファイルの最後のク
ラスタに連続して、新たなファイルが記録されるときに
は、図2の斜線で示す後続クラスタ内のリンキングセク
タ領域LS2 の最後のセクタFF、即ち従来の技術では
予備セクタであったセクタFFに上記新たなファイルの
UTOC情報が記録される。
【0023】このUTOC情報のフォーマットを図3に
示す。上記セクタFFは16バイトのヘッダ領域HAと
2336バイトのデータ領域DAとから成る。上記ヘッ
ダ領域HAには12バイトの同期信号データとヘッダH
Dが記録される。また、上記データ領域DAには、8バ
イトのサブヘッダSHD、ファイルの名前の長さを示す
2バイトのファイル名の長さLFN、ファイル名を示す
10バイトのファイル名FN、記録されるファイルがデ
ィレクトリであるのか、それともファイルであるのか、
また、ファイルの内容はデータであるのか、それともプ
ログラムであるのか等を表す8バイトのファイル属性F
A、記録されるファイルの開始セクタを示す4バイトの
ファイル開始アドレスFS及び記録されるファイルの最
終セクタを示す4バイトのファイル最終アドレスFE、
1つのファイルに関連して記録されたクラスタの次に後
続して記録されるクラスタを示す4バイトの次クラスタ
先頭アドレスFWP及び上記記録されたクラスタの前に
先行して記録されたクラスタを示す4バイトの前クラス
タ先頭アドレスBWPが記録される。
【0024】例えば、上記次クラスタ先頭アドレスFW
Pの値と上記前クラスタ先頭アドレスBWPの値が共に
0であるならば、記録されたファイルはクラスタ内で完
結していることを示す。また、上記前クラスタ先頭アド
レスBWPの後には、複写を禁止するか否かを表すコピ
ー保護フラグ、エラーが生じたか否かを表すエラー検出
コードEDC、エラー訂正コードECCP及びECCQ
が記録される。
【0025】上述のようなファイルのUTOC情報をリ
ンキングセクタ領域の最後のセクタFFに書き込む場合
には、上記新たなファイルの最後のデータが書き込まれ
たクラスタ内のリンキングセクタ領域の最後のセクタF
Fにファイルの最後を示すEOF情報を書き込むように
すればよい。
【0026】また、上記記録されたファイルの最後のク
ラスタに連続して、新たなファイルが記録されるときの
第2の実施例として、図4の斜線で示す後続クラスタ内
のデータセクタ領域DS2 の最初のセクタ00、即ちフ
ァイルの先頭となるセクタ00に次のファイルのUTO
C情報を書き込むようにしてもよい。この場合には、上
記新たなファイルの最後のデータが書き込まれたデータ
セクタ領域のセクタの次のセクタに、ファイルのEOF
情報を書き込むようにすればよい。
【0027】従って、連続して複数のファイルのデータ
を本発明に係るディスク状記録媒体に書き込むときに
は、上記プログラム領域にデータを書き込んだ後に、フ
ァイルのUTOC情報を書き込むために上記記録磁気ヘ
ッド11を上記プログラム領域から上記UTOC領域へ
移動させることなく、連続してファイルを上記ディスク
12上に書き込むことができる。
【0028】上記ディスク12から音声データのファイ
ルを読み出すときには、上記I/F1からのデータの読
み出し命令が上記メモリマネジャ2を介して上記CPU
4に送られる。上述したデータの書き込みのときと同様
に、上記CPU4は上記サーボ回路6に上記ディスク1
2を回転させる命令を送る。上記サーボ回路6は、スピ
ンドルモータ8を駆動させて上記ディスク12を回転さ
せ、送りモータ7を駆動させて光学ピックアップ9を所
定の位置に移動させる。
【0029】上記光学ピックアップ9からのレーザ光を
対物レンズ10を介して上記ディスク12上に集光、照
射させ、反射された光量を読み取る。上記光量は電気信
号として探知され、RFアンプ14を介して上記EFM
及びCIRCのエンコーダ/デコーダ13に送られ、ア
ドレスデコーダ15からは上記読み出されたデータが記
録されていた位置が上記EFM及びCIRCのエンコー
ダ/デコーダ13に送られる。
【0030】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
例えば、ファイルのUTOC情報をリンキングセクタ領
域内の最後のセクタFFに書き込んだ場合に、上記ファ
イルのEOF情報を最後のデータが書き込まれたデータ
セクタ領域内のセクタの次のセクタに書き込むようにす
ることや、ファイルのUTOC情報をデータセクタ領域
内の最初のセクタ00に書き込んだ場合に、上記ファイ
ルのEOF情報を最後のデータが書き込まれたクラスタ
内のリンキングセクタ領域の最後のセクタFFに書き込
むようにすることも考えられる。また、本発明の要旨を
逸脱しない範囲でその他の様々な構成が取り得ることは
勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディスク状記録媒体の記録方法では、クラスタ
単位で情報を記録し、上記クラスタ内には隣接クラスタ
に続く位置にリンキングセクタ領域を備え、ファイルを
記録する際には、上記リンキングセクタ領域に上記ファ
イルのTOC情報を書き込み、又はクラスタ内のデータ
セクタ領域の先頭セクタにファイルのTOC情報を書き
込むことにより、上記記録されるファイルのファイル数
が制限されない。
【0032】また、連続して複数のファイルを書き込む
場合には、書き込み前にデータが記録される位置に記録
ヘッドを移動させて待機することができ、ファイルのT
OC情報を書き込むために記録ヘッド等をUTOC領域
へ移動させることなく、迅速に連続してファイルを書き
込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク状記録媒体を用いた磁気
記録再生装置の概略的な構成図である。
【図2】本発明に係るディスク状記録媒体のフォーマッ
トを示す図である。
【図3】本発明に係るディスク状記録媒体のリンキング
セクタ領域に書き込まれるUTOC情報のフォーマット
を示す図である。
【図4】本発明に係るディスク状記録媒体の第2のフォ
ーマットを示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・I/F部 2・・・・・・・・・・・・・メモリマネジャ 3・・・・・・・・・・・・・バッファメモリ 4・・・・・・・・・・・・・CPU 5・・・・・・・・・・・・・ECCエンコーダ/デコ
ーダ 6・・・・・・・・・・・・・サーボ回路 7・・・・・・・・・・・・・送りモータ 8・・・・・・・・・・・・・スピンドルモータ 9・・・・・・・・・・・・・光学ピックアップ 10・・・・・・・・・・・・対物レンズ 11・・・・・・・・・・・・記録磁気ヘッド 12・・・・・・・・・・・・ディスク 13・・・・・・・・・・・・EFM及びCIRCのエ
ンコーダ/デコーダ 14・・・・・・・・・・・・RFアンプ 15・・・・・・・・・・・・アドレスデコーダ 16・・・・・・・・・・・・ヘッド駆動回路

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセクタを連結したクラスタ単位で
    情報が記録されるプログラム領域と、上記プログラム領
    域の内側に位置する第1のTOC情報が記録されるTO
    C領域とを備えるディスク状記録媒体の複数のクラスタ
    にファイルを連続して記録する方法において、 継続して記録がされるクラスタのリンキング領域の一方
    の領域に無効データを記録し、 上記リンキング領域の他方の領域には上記第1のTOC
    情報とは異なる上記ファイルの第2のTOC情報を記録
    することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 上記リンキング領域は4個のセクタを備
    え、上記リンキング領域の一方の領域は3セクタ、上記
    他方の領域は1セクタを備える請求項1記載の記録方
    法。
  3. 【請求項3】 ファイルが記録される最後のクラスタの
    上記リンキング領域にはファイルの終了を示す情報が記
    録される請求項1記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 複数のセクタを連結したクラスタ単位で
    情報が記録されるプログラム領域と、上記プログラム領
    域の内側に位置する第1のTOC情報が記録されるTO
    C領域とを備えるディスク状記録媒体の複数のクラスタ
    に連続してファイルを記録する方法において、 継続して記録がされるクラスタのリンキング領域の所定
    の領域に無効データを記録し、 上記継続して記録がされるクラスタのデータ領域の所定
    位置には上記第1のTOC情報とは異なる上記ファイル
    の第2のTOC情報を記録することを特徴とする記録方
    法。
  5. 【請求項5】 上記第2のTOC情報は上記データ領域
    の先頭のセクタに記録される請求項4記載の記録方法。
  6. 【請求項6】 ファイルの記録が終了したセクタに継続
    するセクタに上記ファイルの終了を示す情報が記録され
    る請求項4記載の記録方法。
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